JPH0560421A - 吸収冷凍機 - Google Patents
吸収冷凍機Info
- Publication number
- JPH0560421A JPH0560421A JP21967491A JP21967491A JPH0560421A JP H0560421 A JPH0560421 A JP H0560421A JP 21967491 A JP21967491 A JP 21967491A JP 21967491 A JP21967491 A JP 21967491A JP H0560421 A JPH0560421 A JP H0560421A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- concentration
- pipe
- absorber
- absorption
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷媒蒸気を吸収液に吸収する吸収器内に冷却
用流体を通流する冷却用パイプを設けた吸収冷凍機の立
ち上げ運転において、吸収液中の溶質の結晶化を防止し
ながら、加熱損失の低減を図り、立ち上げ時間の短縮を
図る。 【構成】 冷却用流体が冷却用パイプ12を通流するの
を迂回させるバイパス用パイプ15を設けるとともに、
そのバイパス用パイプ15と冷却用パイプ12との夫々
を通流する冷却用流体の流量を調整する流量調整手段1
7,16を設ける。
用流体を通流する冷却用パイプを設けた吸収冷凍機の立
ち上げ運転において、吸収液中の溶質の結晶化を防止し
ながら、加熱損失の低減を図り、立ち上げ時間の短縮を
図る。 【構成】 冷却用流体が冷却用パイプ12を通流するの
を迂回させるバイパス用パイプ15を設けるとともに、
そのバイパス用パイプ15と冷却用パイプ12との夫々
を通流する冷却用流体の流量を調整する流量調整手段1
7,16を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒蒸気を吸収液に吸
収する吸収器内に冷却用流体を通流する冷却用パイプを
設けた吸収冷凍機に関する。
収する吸収器内に冷却用流体を通流する冷却用パイプを
設けた吸収冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる吸収冷凍機において、通常運転開
始前に、吸収液を再生器で加熱して所定の濃度まで濃縮
する立ち上げ運転を行っているが、吸収液を急激に加熱
すると吸収液中の溶質が結晶化するので、従来の吸収冷
凍機では、立ち上げ運転中は、常時、吸収器内に設けた
冷却用パイプに通常運転時と同流量の冷却用流体を通流
し、再生器で加熱した吸収液を吸収器で冷却しながら再
生器で加熱するようにして、吸収液を徐々に加熱するこ
とにより、吸収液中の溶質の結晶化を防止していた。
始前に、吸収液を再生器で加熱して所定の濃度まで濃縮
する立ち上げ運転を行っているが、吸収液を急激に加熱
すると吸収液中の溶質が結晶化するので、従来の吸収冷
凍機では、立ち上げ運転中は、常時、吸収器内に設けた
冷却用パイプに通常運転時と同流量の冷却用流体を通流
し、再生器で加熱した吸収液を吸収器で冷却しながら再
生器で加熱するようにして、吸収液を徐々に加熱するこ
とにより、吸収液中の溶質の結晶化を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の吸収冷凍機では、立ち上げ運転中は常時、吸収器内
の冷却用パイプに通常運転時と同流量の冷却用流体を通
流することにより、吸収液を徐々に加熱して吸収液中の
溶質の結晶化を防止しているのであるが、その反面、吸
収器内での吸収液の冷却による放熱により、加熱損失が
大きくなって立ち上げ時間が長くなるという問題があっ
た。本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、吸収冷凍機の立ち上げ運転において、
吸収液中の溶質の結晶化を防止しながら、加熱損失の低
減を図り、立ち上げ時間の短縮を図る点にある。
来の吸収冷凍機では、立ち上げ運転中は常時、吸収器内
の冷却用パイプに通常運転時と同流量の冷却用流体を通
流することにより、吸収液を徐々に加熱して吸収液中の
溶質の結晶化を防止しているのであるが、その反面、吸
収器内での吸収液の冷却による放熱により、加熱損失が
大きくなって立ち上げ時間が長くなるという問題があっ
た。本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、吸収冷凍機の立ち上げ運転において、
吸収液中の溶質の結晶化を防止しながら、加熱損失の低
減を図り、立ち上げ時間の短縮を図る点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による吸収冷凍機
の第1の特徴構成は、前記冷却用流体が前記冷却用パイ
プを通流するのを迂回させるバイパス用パイプを設ける
とともに、そのバイパス用パイプと前記冷却用パイプと
の夫々を通流する前記冷却用流体の流量を調整する流量
調整手段を設けてある点にある。第2の特徴構成は、前
記吸収液の濃度を検出する濃度検出手段を設け、その濃
度検出手段の検出濃度情報に基づいて前記流量調整手段
を作動させる制御手段を設けてある点にある。
の第1の特徴構成は、前記冷却用流体が前記冷却用パイ
プを通流するのを迂回させるバイパス用パイプを設ける
とともに、そのバイパス用パイプと前記冷却用パイプと
の夫々を通流する前記冷却用流体の流量を調整する流量
調整手段を設けてある点にある。第2の特徴構成は、前
記吸収液の濃度を検出する濃度検出手段を設け、その濃
度検出手段の検出濃度情報に基づいて前記流量調整手段
を作動させる制御手段を設けてある点にある。
【0005】
【作用】第1の特徴構成によれば、立ち上げ運転時に、
流量調整手段によりバイパス用パイプと吸収器内の冷却
用パイプとの夫々を通流する冷却用流体の流量を調整す
ることにより、吸収器内の冷却用パイプを通流する冷却
用流体の流量を少なくして吸収器での吸収液の放熱を低
減するとともに、そのことにより、吸収液の加熱が速く
なりすぎて吸収液中の溶質が結晶化しそうになると、結
晶化する前に、冷却用パイプを通流する冷却用流体の流
量を多くして吸収液中の溶質の結晶化を防止して吸収液
を所定の濃度まで濃縮することができる。第2の特徴構
成によれば、吸収液の濃度に基づいて、バイパス用パイ
プと吸収器内の冷却用パイプとの夫々を通流する冷却用
流体の流量を調整することができるので、吸収器での吸
収液の放熱を低減するとともに、吸収液の濃度が必要以
上に高くなって吸収液中の溶質が結晶化するのを防止し
ながら、吸収液を所定の濃度まで濃縮することができ
る。
流量調整手段によりバイパス用パイプと吸収器内の冷却
用パイプとの夫々を通流する冷却用流体の流量を調整す
ることにより、吸収器内の冷却用パイプを通流する冷却
用流体の流量を少なくして吸収器での吸収液の放熱を低
減するとともに、そのことにより、吸収液の加熱が速く
なりすぎて吸収液中の溶質が結晶化しそうになると、結
晶化する前に、冷却用パイプを通流する冷却用流体の流
量を多くして吸収液中の溶質の結晶化を防止して吸収液
を所定の濃度まで濃縮することができる。第2の特徴構
成によれば、吸収液の濃度に基づいて、バイパス用パイ
プと吸収器内の冷却用パイプとの夫々を通流する冷却用
流体の流量を調整することができるので、吸収器での吸
収液の放熱を低減するとともに、吸収液の濃度が必要以
上に高くなって吸収液中の溶質が結晶化するのを防止し
ながら、吸収液を所定の濃度まで濃縮することができ
る。
【0006】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、吸収冷凍機の
立ち上げ運転において、吸収液中の溶質の結晶化を防止
しながら、吸収器での吸収液の放熱を効果的に低減する
ことができ、もって、立ち上げ運転時の加熱損失を効果
的に低減することができ、ひいては立ち上げ時間を短縮
し得るに至った。第2の特徴構成によれば、濃度検出手
段の検出濃度情報に基づいて流量調整手段を作動させる
ことができ、もって、吸収液中の溶質が結晶化するのを
防止しながら、かつ、従来に比して立ち上げ時間を短縮
できる立ち上げ運転を自動制御し得るに至った。
立ち上げ運転において、吸収液中の溶質の結晶化を防止
しながら、吸収器での吸収液の放熱を効果的に低減する
ことができ、もって、立ち上げ運転時の加熱損失を効果
的に低減することができ、ひいては立ち上げ時間を短縮
し得るに至った。第2の特徴構成によれば、濃度検出手
段の検出濃度情報に基づいて流量調整手段を作動させる
ことができ、もって、吸収液中の溶質が結晶化するのを
防止しながら、かつ、従来に比して立ち上げ時間を短縮
できる立ち上げ運転を自動制御し得るに至った。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を二重効用吸収冷凍機
に適用した例を、図面に基づいて説明する。
に適用した例を、図面に基づいて説明する。
【0008】先ず、この二重効用吸収冷凍機の概略構成
について説明する。この吸収冷凍機は、主に、冷媒とし
ての水を蒸発させる蒸発器1と、その蒸発器1で発生し
た冷媒蒸気を臭化リチウム等を溶解させた吸収液に吸収
させる吸収器2と、冷媒を吸収した吸収液を加熱して冷
媒を蒸気として分離することにより吸収液を再生する高
温再生器3及び低温再生器4と、前記高温再生器3及び
低温再生器4で分離された冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器
5と、吸収液を搬送する吸収液ポンプ6と、冷媒を搬送
する冷媒ポンプ7と、高温熱交換器8と、低温熱交換器
9等を設けている。
について説明する。この吸収冷凍機は、主に、冷媒とし
ての水を蒸発させる蒸発器1と、その蒸発器1で発生し
た冷媒蒸気を臭化リチウム等を溶解させた吸収液に吸収
させる吸収器2と、冷媒を吸収した吸収液を加熱して冷
媒を蒸気として分離することにより吸収液を再生する高
温再生器3及び低温再生器4と、前記高温再生器3及び
低温再生器4で分離された冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器
5と、吸収液を搬送する吸収液ポンプ6と、冷媒を搬送
する冷媒ポンプ7と、高温熱交換器8と、低温熱交換器
9等を設けている。
【0009】又、蒸発器1と吸収器2とを互いに連通状
態で容器Y内に配設するとともに、容器Y内の蒸発器1
の下部に冷媒を溜める冷媒溜部1aを備え、低温再生器
4と凝縮器5とを連通状態で一体的に構成し、その一体
的に構成した低温再生器4と凝縮器5とを、蒸発器1と
吸収器2とを配設した容器Yの上方部に配置してある。
高温再生器3には吸収液を加熱する加熱器10を備えて
あり、高温再生器3で発生した冷媒蒸気を凝縮器5に供
給する冷媒蒸気供給路11を、低温再生器4内を通過す
る状態で配設してあり、この冷媒蒸気供給路11内を通
流する冷媒蒸気により低温再生器4内の吸収液を加熱す
る。吸収器2内で吸収液を冷却する冷却用流体を通流す
る冷却用パイプ12を、吸収器2内を通過する状態で設
け、凝縮器5内で冷媒蒸気を冷却して凝縮する冷却用流
体を通流する冷却用パイプ13を、凝縮器5内を通過す
る状態で設け、かつ、冷却用流体が吸収器2から凝縮器
5へ向かって通流するように、それら冷却用パイプ12
及び13とを連結してある。
態で容器Y内に配設するとともに、容器Y内の蒸発器1
の下部に冷媒を溜める冷媒溜部1aを備え、低温再生器
4と凝縮器5とを連通状態で一体的に構成し、その一体
的に構成した低温再生器4と凝縮器5とを、蒸発器1と
吸収器2とを配設した容器Yの上方部に配置してある。
高温再生器3には吸収液を加熱する加熱器10を備えて
あり、高温再生器3で発生した冷媒蒸気を凝縮器5に供
給する冷媒蒸気供給路11を、低温再生器4内を通過す
る状態で配設してあり、この冷媒蒸気供給路11内を通
流する冷媒蒸気により低温再生器4内の吸収液を加熱す
る。吸収器2内で吸収液を冷却する冷却用流体を通流す
る冷却用パイプ12を、吸収器2内を通過する状態で設
け、凝縮器5内で冷媒蒸気を冷却して凝縮する冷却用流
体を通流する冷却用パイプ13を、凝縮器5内を通過す
る状態で設け、かつ、冷却用流体が吸収器2から凝縮器
5へ向かって通流するように、それら冷却用パイプ12
及び13とを連結してある。
【0010】上述のように構成した吸収冷凍機におい
て、吸収液は高温再生器3、高温熱交換器8、低温再生
器4、低温熱交換器9、吸収器2、吸収液ポンプ6、低
温熱交換器9、高温熱交換器8を循環する循環サイクル
を循環する。すなわち、高温再生器3及び低温再生器4
で冷媒を分離することにより再生した吸収液を吸収器2
に供給し、吸収器2において、蒸発器1で蒸発した冷媒
蒸気を吸収液に吸収させ、その冷媒を吸収した吸収液を
吸収液ポンプ6により、高温再生器3及び低温再生器4
に順次供給し、高温再生器3及び低温再生器4において
吸収液を再生するのである。
て、吸収液は高温再生器3、高温熱交換器8、低温再生
器4、低温熱交換器9、吸収器2、吸収液ポンプ6、低
温熱交換器9、高温熱交換器8を循環する循環サイクル
を循環する。すなわち、高温再生器3及び低温再生器4
で冷媒を分離することにより再生した吸収液を吸収器2
に供給し、吸収器2において、蒸発器1で蒸発した冷媒
蒸気を吸収液に吸収させ、その冷媒を吸収した吸収液を
吸収液ポンプ6により、高温再生器3及び低温再生器4
に順次供給し、高温再生器3及び低温再生器4において
吸収液を再生するのである。
【0011】一方、高温再生器3及び低温再生器4で分
離された冷媒蒸気を凝縮器5で凝縮するとともに、その
凝縮した冷媒を自然流下させて冷媒溜部1aに溜め、冷
媒溜部1aに溜まっている冷媒を冷媒ポンプ7により蒸
発器1の上部から供給して、その冷媒を蒸発器1内で所
定の低圧下で蒸発させ、その冷媒の蒸発潜熱により蒸発
器1内に配設してある冷水パイプ14内を通流する水を
冷却し、その冷却水を所定箇所に送り冷房等を行わせる
ように構成してある。
離された冷媒蒸気を凝縮器5で凝縮するとともに、その
凝縮した冷媒を自然流下させて冷媒溜部1aに溜め、冷
媒溜部1aに溜まっている冷媒を冷媒ポンプ7により蒸
発器1の上部から供給して、その冷媒を蒸発器1内で所
定の低圧下で蒸発させ、その冷媒の蒸発潜熱により蒸発
器1内に配設してある冷水パイプ14内を通流する水を
冷却し、その冷却水を所定箇所に送り冷房等を行わせる
ように構成してある。
【0012】図中、15は冷却用流体が吸収器2内の冷
却用パイプ12を通流するのを迂回させるバイパス用パ
イプ、16は冷却用パイプ12に介装した電磁バルブ、
17はバイパス用パイプ15に介装した電磁バルブであ
り、これら電磁バルブ16及び17を背反的に遮断する
ことにより、冷却用流体が冷却用パイプ12を通流して
バイパス用パイプ15を通流しない状態と冷却用パイプ
12を通流せずにバイパス用パイプ15を通流する状
態、すなわち、冷却用流体が吸収器2内及び凝縮器5内
を通流する状態と吸収器2内を通流せずに凝縮器5内の
みを通流する状態とに背反的に切り換えることができ
る。
却用パイプ12を通流するのを迂回させるバイパス用パ
イプ、16は冷却用パイプ12に介装した電磁バルブ、
17はバイパス用パイプ15に介装した電磁バルブであ
り、これら電磁バルブ16及び17を背反的に遮断する
ことにより、冷却用流体が冷却用パイプ12を通流して
バイパス用パイプ15を通流しない状態と冷却用パイプ
12を通流せずにバイパス用パイプ15を通流する状
態、すなわち、冷却用流体が吸収器2内及び凝縮器5内
を通流する状態と吸収器2内を通流せずに凝縮器5内の
みを通流する状態とに背反的に切り換えることができ
る。
【0013】図中、18は吸収液の温度を検出する第1
温度センサ、19は凝縮器5内の冷媒凝縮温度を検出す
る第2温度センサであり、20は第1温度センサ18及
び第2温度センサ19夫々の検出温度情報に基づいて内
蔵の演算式により吸収液の濃度を算出する演算器であ
り、これら第1温度センサ18、第2温度センサ19及
び演算器20をもって、吸収液の濃度検出装置Dを構成
している。21は冷却用パイプ12、あるいは、バイパ
ス用パイプ15を通流する冷却用流体の温度を検出する
第3温度センサである。22は濃度検出装置Dの検出濃
度情報及び第3温度センサ21の検出温度情報に基づい
て、吸収液の濃度が所定の濃度になるように電磁バルブ
16及び17と加熱器10を制御する制御装置である。
温度センサ、19は凝縮器5内の冷媒凝縮温度を検出す
る第2温度センサであり、20は第1温度センサ18及
び第2温度センサ19夫々の検出温度情報に基づいて内
蔵の演算式により吸収液の濃度を算出する演算器であ
り、これら第1温度センサ18、第2温度センサ19及
び演算器20をもって、吸収液の濃度検出装置Dを構成
している。21は冷却用パイプ12、あるいは、バイパ
ス用パイプ15を通流する冷却用流体の温度を検出する
第3温度センサである。22は濃度検出装置Dの検出濃
度情報及び第3温度センサ21の検出温度情報に基づい
て、吸収液の濃度が所定の濃度になるように電磁バルブ
16及び17と加熱器10を制御する制御装置である。
【0014】次に、この吸収冷凍機の立ち上げ運転につ
いて説明する。立ち上げ運転開始に伴い、吸収液を上述
の高温再生器3、高温熱交換器8、低温再生器4、低温
熱交換器9、吸収器2、吸収液ポンプ7、低温熱交換器
9、高温熱交換器8を循環する循環サイクルを循環させ
るとともに、制御装置22により、以下の如く制御す
る。すなわち、電磁バルブ16及び17を作動させて冷
却用流体が冷却用パイプ12を通流せずにバイパス用パ
イプ15を通流する状態、すなわち、冷却用流体が吸収
器2内を通流せずに凝縮器5内のみを通流する状態に切
り換える。そして、加熱器10を作動させて吸収液を濃
度検出装置Dの検出濃度が吸収液中の臭化リチウムが結
晶化する手前の設定上限値に達するまで加熱する動作
と、濃度検出装置Dの検出濃度が設定上限値に達すると
加熱器10を所定時間停止させて吸収液を所定時間冷却
する動作とを繰り返す制御を、濃度検出装置Dの検出濃
度が、加熱器10を所定時間停止させた状態で、第3温
度センサ21の検出温度情報に基づいて設定される所定
濃度を維持するようになるまで継続する。そして、濃度
検出装置Dの検出濃度が前記所定濃度を維持する状態に
なると立ち上げ運転を終了し、電磁バルブ16及び17
を作動させて冷却用流体が冷却用パイプ12を通流して
バイパス用パイプ15を通流しない状態、すなわち、冷
却用流体が吸収器2内及び凝縮器5内を通流する状態に
切り換えて通常の運転を開始する。
いて説明する。立ち上げ運転開始に伴い、吸収液を上述
の高温再生器3、高温熱交換器8、低温再生器4、低温
熱交換器9、吸収器2、吸収液ポンプ7、低温熱交換器
9、高温熱交換器8を循環する循環サイクルを循環させ
るとともに、制御装置22により、以下の如く制御す
る。すなわち、電磁バルブ16及び17を作動させて冷
却用流体が冷却用パイプ12を通流せずにバイパス用パ
イプ15を通流する状態、すなわち、冷却用流体が吸収
器2内を通流せずに凝縮器5内のみを通流する状態に切
り換える。そして、加熱器10を作動させて吸収液を濃
度検出装置Dの検出濃度が吸収液中の臭化リチウムが結
晶化する手前の設定上限値に達するまで加熱する動作
と、濃度検出装置Dの検出濃度が設定上限値に達すると
加熱器10を所定時間停止させて吸収液を所定時間冷却
する動作とを繰り返す制御を、濃度検出装置Dの検出濃
度が、加熱器10を所定時間停止させた状態で、第3温
度センサ21の検出温度情報に基づいて設定される所定
濃度を維持するようになるまで継続する。そして、濃度
検出装置Dの検出濃度が前記所定濃度を維持する状態に
なると立ち上げ運転を終了し、電磁バルブ16及び17
を作動させて冷却用流体が冷却用パイプ12を通流して
バイパス用パイプ15を通流しない状態、すなわち、冷
却用流体が吸収器2内及び凝縮器5内を通流する状態に
切り換えて通常の運転を開始する。
【0015】〔別実施例〕 上記実施例では、濃度検出装置Dの検出濃度情報に
基づいて、加熱器10を作動・停止させる場合を例示し
たが、これに代えて、濃度検出装置Dの検出濃度情報に
基づいて、加熱器10の加熱量を変化させるように、制
御装置22を構成しても良い。
基づいて、加熱器10を作動・停止させる場合を例示し
たが、これに代えて、濃度検出装置Dの検出濃度情報に
基づいて、加熱器10の加熱量を変化させるように、制
御装置22を構成しても良い。
【0016】 上記実施例では、電磁バルブ16及び
17を作動させて冷却用流体が吸収器2内を通流せずに
凝縮器5内のみを通流する状態に切り換えるとともに、
濃度検出装置Dの検出濃度情報に基づいて、加熱器10
を作動・停止させる場合を例示したが、これに代えて、
加熱器10を所定能力で連続作動させながら、濃度検出
装置Dの検出濃度情報に基づいて、電磁バルブ16及び
17を作動させるように、すなわち、濃度検出装置Dの
検出濃度が吸収液中の臭化リチウムが結晶化する手前の
設定上限値まで上昇するまでは、電磁バルブ16及び1
7を作動させて冷却用流体が吸収器2内を通流せずに凝
縮器5内のみを通流する状態を維持する動作と、濃度検
出装置Dの検出濃度が設定上限値に達すると、電磁バル
ブ16及び17を作動させて冷却用流体が吸収器2内及
び凝縮器5内を通流する状態を所定時間維持する動作と
を繰り返す制御を、濃度検出装置Dの検出濃度が、加熱
器10を所定時間停止させた状態で、第3温度センサ2
1の検出温度情報に基づいて設定される所定濃度を維持
するようになるまで継続するように、制御装置22を構
成しても良い。
17を作動させて冷却用流体が吸収器2内を通流せずに
凝縮器5内のみを通流する状態に切り換えるとともに、
濃度検出装置Dの検出濃度情報に基づいて、加熱器10
を作動・停止させる場合を例示したが、これに代えて、
加熱器10を所定能力で連続作動させながら、濃度検出
装置Dの検出濃度情報に基づいて、電磁バルブ16及び
17を作動させるように、すなわち、濃度検出装置Dの
検出濃度が吸収液中の臭化リチウムが結晶化する手前の
設定上限値まで上昇するまでは、電磁バルブ16及び1
7を作動させて冷却用流体が吸収器2内を通流せずに凝
縮器5内のみを通流する状態を維持する動作と、濃度検
出装置Dの検出濃度が設定上限値に達すると、電磁バル
ブ16及び17を作動させて冷却用流体が吸収器2内及
び凝縮器5内を通流する状態を所定時間維持する動作と
を繰り返す制御を、濃度検出装置Dの検出濃度が、加熱
器10を所定時間停止させた状態で、第3温度センサ2
1の検出温度情報に基づいて設定される所定濃度を維持
するようになるまで継続するように、制御装置22を構
成しても良い。
【0017】 上記実施例及び別実施例では、電磁バ
ルブ16及び17を作動させて、冷却用流体が冷却用パ
イプ12を通流してバイパス用パイプ15を通流しない
状態と冷却用パイプ12を通流せずにバイパス用パイプ
15を通流する状態とに背反的に切り換える場合を例示
したが、これに代えて、冷却用パイプ12とバイパス用
パイプ15との夫々を通流する冷却用流体の流量を調整
するように、制御装置22を構成しても良い。
ルブ16及び17を作動させて、冷却用流体が冷却用パ
イプ12を通流してバイパス用パイプ15を通流しない
状態と冷却用パイプ12を通流せずにバイパス用パイプ
15を通流する状態とに背反的に切り換える場合を例示
したが、これに代えて、冷却用パイプ12とバイパス用
パイプ15との夫々を通流する冷却用流体の流量を調整
するように、制御装置22を構成しても良い。
【0018】 上記実施例では、二重効用吸収冷凍機
に本発明を適用する場合を例示したが、単効用吸収冷凍
機に適用することも可能である。
に本発明を適用する場合を例示したが、単効用吸収冷凍
機に適用することも可能である。
【0019】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】二重効用吸収冷凍機の構成図
2 吸収器 12 冷却用パイプ 15 バイパス用パイプ 16,17 流量調整手段 22 制御手段 D 濃度検出手段
Claims (2)
- 【請求項1】 冷媒蒸気を吸収液に吸収する吸収器
(2)内に冷却用流体を通流する冷却用パイプ(12)
を設けた吸収冷凍機であって、 前記冷却用流体が前記冷却用パイプ(12)を通流する
のを迂回させるバイパス用パイプ(15)を設けるとと
もに、そのバイパス用パイプ(15)と前記冷却用パイ
プ(12)との夫々を通流する前記冷却用流体の流量を
調整する流量調整手段(17),(16)を設けてある吸
収冷凍機。 - 【請求項2】 前記吸収液の濃度を検出する濃度検出手
段(D)を設け、その濃度検出手段(D)の検出濃度情
報に基づいて前記流量調整手段(17),(16)を作動
させる制御手段(22)を設けてある請求項1記載の吸
収冷凍機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21967491A JP3213020B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 吸収冷凍機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21967491A JP3213020B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 吸収冷凍機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0560421A true JPH0560421A (ja) | 1993-03-09 |
JP3213020B2 JP3213020B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=16739201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21967491A Expired - Fee Related JP3213020B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 吸収冷凍機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3213020B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011190943A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-29 | Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd | 冷凍・空調方法及び装置 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP21967491A patent/JP3213020B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011190943A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-29 | Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd | 冷凍・空調方法及び装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3213020B2 (ja) | 2001-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100343845B1 (ko) | 흡수식냉동기 | |
JP2006343042A (ja) | 一重二重効用吸収冷凍機の運転方法 | |
JP2003343940A (ja) | 吸収冷温水機 | |
JP2985747B2 (ja) | 吸収式冷凍機 | |
KR100585352B1 (ko) | 흡수 냉동기 | |
JP3554858B2 (ja) | 吸収冷凍機 | |
JP2009243705A (ja) | 吸収式ヒートポンプ | |
JPH0560421A (ja) | 吸収冷凍機 | |
JP4390267B2 (ja) | 一重二重効用吸収冷凍機およびその運転制御方法 | |
JP3280169B2 (ja) | 二重効用吸収冷凍機及び冷温水機 | |
JP3381094B2 (ja) | 吸収式冷暖給湯装置 | |
JPH0226152B2 (ja) | ||
JPH05248726A (ja) | 吸収式冷凍機 | |
JP4115020B2 (ja) | 吸収式冷凍機の制御方法 | |
JP4174614B2 (ja) | 吸収冷凍機 | |
JP3837186B2 (ja) | 吸収冷凍機 | |
JP2001082825A (ja) | 吸収ヒートポンプ装置 | |
JP4090137B2 (ja) | 吸収冷温水機の制御方法 | |
JP3157349B2 (ja) | 吸収式冷凍機の制御装置 | |
JP3735745B2 (ja) | 吸収式冷暖房装置の冷房運転制御方法 | |
JP2940787B2 (ja) | 二重効用吸収冷凍機 | |
JPH11211262A (ja) | 吸収式冷凍機システム | |
JPH0510627A (ja) | 吸収冷温水機 | |
JP2858931B2 (ja) | 吸収冷凍機の制御装置 | |
JPH0820141B2 (ja) | 吸収冷凍機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070719 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |