JP4174614B2 - 吸収冷凍機 - Google Patents

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英治 荒井
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸収冷凍機に関する。さらに詳しくは、リバースサイクルを形成するように接続された低温度、中温度および高温度の3段階の再生器を備える三重効用吸収冷凍機であって、効率が向上されてなる三重効用吸収冷凍機に関する。ここに、吸収冷凍機には吸収冷温水機も含むものとする。
【0002】
【従来の技術】
従来、吸収冷凍機においては、吸収液を昇温・昇圧して冷媒を蒸発させるための再生器を1段階または2段階に設けた一重効用形あるいは二重効用形の吸収冷凍機が主流である。ところが近年、冷却能力・能率のさらなる向上のために再生器を3段階に設けた三重効用形の吸収冷凍機が種々提案(特開2000−171123号公報および日本国特許第3040475号公報参照)・実用化されるようになってきている。
【0003】
図9に、特開2000−171123号公報提案の三重効用形吸収冷凍機を示す。この吸収冷凍機100は、吸収器101と、低温再生器102と、中温再生器103と、高温再生器104と、凝縮器105と、蒸発器106と、熱交換器類107〜109と、溶液ポンプ110と、冷媒ポンプ111とを備え、高温再生器104の出口部に液面センサ113、113´を設けて、回転速度制御装置120が圧力センサ112の出力に基づき溶液ポンプ110の基本回転速度を設定し、設定した回転速度を液面センサ113、113´の出力信号に基づいて修正するようにしている。
【0004】
ところが、吸収冷凍機の負荷が高いときには外部から供給される熱量が増加され各再生器内部の圧力が高くなり、この状態で前記吸収冷凍機100のように、圧力センサ112および液面センサ113、113´の出力に基づき溶液ポンプ110により循環される吸収液流量を設定すると、低負荷時に高温再生器104内の液位の上昇が抑えられなくなり、吸収冷凍機100の運転が安定しない。逆に、負荷が低く外部からの供給熱量が少ないときには各再生器内部の圧力が低くなり、この状態で溶液ポンプ110による循環流量を設定すると、高負荷時に高温再生器104内の液位低下が抑えられなくなるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、能率が向上されたリバースサイクル式の三重効用形吸収冷凍機であり、かつ負荷変動がある場合にも所望の冷却能力で安定的に運転することができる吸収冷凍機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の吸収冷凍機は、低温再生器、中温再生器および高温再生部を備えたリバースサイクル式吸収冷凍機であって、
前記高温再生部は、並列配置された複数の高温再生器から構成され、
前記高温再生器は、それぞれ個別の熱源装置、およびそれぞれの吸収液の液位を検出する個別の液位検出手段を有するとともに、個別に制御可能とされ
前記低温再生器と前記中温再生器とはシリーズに接続され、
前記中温再生器と前記複数の高温再生器とはそれぞれシリーズに接続され、
吸収器にて吸収液に冷媒を吸収させて得られる稀吸収液を送給する稀液ポンプと、
前記低温再生器にて稀吸収液を加熱濃縮して得られる中間吸収液を送給する中間液ポンプと、
前記中温再生器にて中間吸収液を加熱濃縮して得られる濃吸収液を送給する、前記高温再生器のそれぞれに対応させて設けられた濃液ポンプと、
前記低温再生器にて得られた中間吸収液の所定割合のみを前記中間液ポンプにより送給し、その残部の中間吸収液を戻り吸収液管にバイパスさせる中間液バイパス管と、
前記中温再生器にて得られた濃吸収液の所定割合のみを前記濃液ポンプにより送給し、その残部の濃吸収液を戻り吸収液管にバイパスさせる濃液バイパス管と、
負荷を検出する負荷検出手段と、
前記各熱源装置により前記各高温再生器に供給される熱量を負荷検出手段により検出された負荷に基づいて制御する熱源制御手段と、
前記稀液ポンプ、中間液ポンプおよび濃液ポンプの回転数を、前記低温再生器にて得られた中間吸収液の所定割合のみを中温再生器に送給し、前記中温再生器にて得られた濃吸収液の所定割合のみを高温再生部に送給し、前記吸収器の稀吸収液の所定割合を低温再生器に送給するように制御する回転数制御手段
とを備え
前記回転数制御手段が、前記それぞれの液位検出手段により検出されるいずれかの高温再生器の吸収液の液位が上側基準液位を超えたときに、当該濃液ポンプの回転数を下げるように制御し、検出されるいずれかの高温再生器内の吸収液の液位が下側基準液位を下回ったときに、当該濃液ポンプの回転数を上げるように制御するようにされてなる
ことを特徴とする。
【0008】
本発明の吸収冷凍機においては、中間液ポンプにより中温再生器に送給される中間吸収液の所定割合が80%以上90%以下とされ、前記濃液ポンプにより高温再生部に送給される濃吸収液の所定割合が50%以上70%以下とされ、定格運転時の濃液ポンプの送出量が前記稀液ポンプの送出量の40%以上60%以下となるよう初期定格循環量の割合を定めてなるのが好ましい。
【0009】
本発明の吸収冷凍機においては、高温再生部にて発生する冷媒蒸気の温度を検出する蒸気温度検出手段を備え、前記蒸気温度検出手段により検出される冷媒蒸気の温度が所定温度を超えたときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を上げるように制御し、前記蒸気温度検出手段により検出される冷媒蒸気の温度が所定温度を下回ったときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を下げるように制御するのが好ましい。
【0010】
また、本発明の吸収冷凍機においては、高温再生部にて発生する冷媒蒸気の圧力を検出する蒸気圧力検出手段を備え、前記蒸気圧力検出手段により検出される冷媒蒸気の圧力が所定圧力を超えたときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を上げるように制御し、蒸気圧力検出手段により検出される冷媒蒸気の圧力が所定圧力を下回ったときに、前記回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を下げるように制御するのが好ましい。
【0011】
さらに、本発明の吸収冷凍機においては、高温再生部にて発生する冷媒蒸気の温度および圧力を検出する蒸気温度検出手段および蒸気圧力検出手段を備え、前記蒸気温度検出手段および蒸気圧力検出手段により検出される冷媒蒸気の温度および圧力が所定温度および所定圧力を超えたときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を上げるように制御し、前記蒸気温度検出手段および蒸気圧力検出手段により検出される冷媒蒸気の温度および圧力が所定温度および所定圧力を下回ったときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を下げるように制御するのが好ましい。
【0012】
さらに、本発明の吸収冷凍機の第2形態においては、中温再生器加熱後の冷媒ドレンの温度を検出するドレン温度検出手段を備え、前記ドレン温度検出手段により検出される冷媒ドレンの温度が所定温度を超えたときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を上げるように制御し、前記ドレン温度検出手段により検出される冷媒ドレンの温度が所定温度を下回ったときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を下げるように制御するのが好ましい。
【0013】
さらに、本発明の吸収冷凍機においては、液位検出手段により検出される高温再生器の吸収液の液位が安全のために設定される下限設定値を下回ったときに、警報を発するとともに熱供給装置による熱量の供給を停止する警報・緊急停止手段を備えていたり、回転数制御手段が液位検出手段の検出結果に応じて前記濃液ポンプの回転数を増減させる際に、予め定められた各回転数の間で濃液ポンプの回転数を段階的に変更したり、回転数制御手段が液位検出手段の検出結果に応じて濃液ポンプの回転数を増減させる際に、前記濃液ポンプの回転数を連続的に変化させるのがさらに好ましい。
【0014】
さらに、本発明の吸収冷凍機においては、回転数制御手段が、蒸気温度検出手段、蒸気圧力検出手段、蒸気ドレン温度検出手段および液位検出手段の少なくとも一つの検出結果に応じて濃液ポンプの回転数を増減させる際に、稀液ポンプおよび/または中間液ポンプの回転数も同時に調整するように制御するのが好ましい。その場合、回転数制御手段が、濃液ポンプの回転数と同時に制御する稀液ポンプおよび/または中間液ポンプとの組合せを予め設定し、その組合せの中から適宜組合せを選択可能とするのがさらに好ましい。
【0015】
また、本発明の吸収冷凍機においては、負荷に応じて高温再生器の運転台数を変化させるのが好ましい。
【0016】
さらに、本発明の吸収冷凍機においては、高温再生器から送出される吸収液の温度を検出する吸収液温度検出手段を設け、前記吸収液の温度が安全のために設定される上限設定値を上回ったときに、警報を発するとともに熱量供給手段による熱量の供給を停止する警報・緊急停止手段を備えてなるのが好ましい。
【0017】
さらに、本発明の吸収冷凍機においては、高温再生器が貫流ボイラであるのが好ましい。その場合、中温熱交換器と、該中温熱交換器とパラレルに配設されて貫流ボイラからの排ガスにより吸収液を加熱する排ガス熱回収器とを備えてなるのがさらに好ましい。
【0018】
さらに、本発明の吸収冷凍機においては、低温熱交換器と、該低温熱交換器にパラレルに配設された第2低温熱交換器とを備え、前記第2低温熱交換器に低温再生器からの冷媒ドレンが加熱源として供給されるのが好ましい。その場合、低温熱交換器にパラレルに配設された第3低温熱交換器を備え、前記第3低温熱交換器に前記中温再生器からの冷媒ドレンが加熱源として供給されるようにされていたり、中温熱交換器にパラレルに配設された第2中温熱交換器と、低温熱交換器にパラレルに配設された第2低温熱交換器とを備え、前記第2中温熱交換器に前記中温再生器からの冷媒ドレンが加熱源として供給されるようにされ、前記第2低温熱交換器に前記第2中温熱交換器において熱交換した後の冷媒ドレンが供給されるようにされていたり、あるいは第2低温熱交換器に、低温再生器からの冷媒ドレンが加熱源として供給されるようにされていたりするのがさらに好ましい。
【0019】
さらに、本発明の吸収冷凍機においては、吸収器と蒸発器との組合せを複数個設け、冷水、冷却水および吸収液を前記複数個の組合せにシリーズに供給してなるのも好ましい。
【0020】
さらに、本発明の吸収冷凍機においては、吸収器と蒸発器との組合せを複数個設け、冷水および吸収液を前記複数個の組合せにシリーズに供給し、冷却水を前記複数個の組合せにパラレルに供給してなるのも好ましい。
【0021】
さらに、本発明の吸収冷凍機においては、冷却水が凝縮器から吸収器へ供給されてなるのも好ましい。
【0022】
さらに、本発明の吸収冷凍機においては、前記高温再生部が、発生した冷媒蒸気と吸収液とを分離する稀液分離器を有してなるのが好ましい。
【0023】
しかして、本発明の吸収冷凍機においては、前記冷媒が例えば水とされ、前記吸収液の主成分が例えばリチウムブロマイドとされる。
【0024】
【作用】
本発明の吸収冷凍機は、前記の如く構成されているので、各ポンプの回転数を調整して、各再生器への吸収液の循環量を最適化し効率の向上を図ることができるとともに、負荷変動がある場合にも所望の冷却能力で安定的に運転することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0026】
実施形態1
図1は、本発明の実施形態1に係る吸収冷凍機の概略構成図を示している。この吸収冷凍機は、水などの冷媒をLiBr(リチウムブロマイド)を主成分とする吸収液に吸収させる吸収器1と、吸収器1で冷媒を吸収して濃度が低下した稀吸収液を加熱しこの稀吸収液から一部冷媒を蒸発させ、これによって稀吸収液が濃縮された中間吸収液を得る低温再生器4と、低温再生器4で得られた中間吸収液を加熱しこの中間吸収液からさらに一部冷媒を蒸発させることによって、中間吸収液がさらに濃縮された濃吸収液を得る中温再生器7と、中温再生器7で得られた濃吸収液を加熱しこの濃吸収液からさらに一部冷媒を蒸発させることによって、濃吸収液がさらに濃縮された超濃吸収液を得る高温再生部10とを備えるリバースサイクル式三重効用形吸収冷凍機を前提とする。また、図1において実線に付した矢印は、吸収液もしくは冷媒の流れ方向を示し、破線に付した矢印は冷媒蒸気の流れ方向を示し、2点鎖線は制御信号の流れを示す。
【0027】
ここで、高温再生部10は、個別に制御可能な第1高温再生器および第2高温再生器、例えば第1貫流ボイラ10aおよび第2貫流ボイラ10bから構成され、またこの第1および第2貫流ボイラ10aおよび10bはそれぞれ第1熱源装置51aおよび第2熱源装置51bを備えており、燃料の燃焼により濃吸収液を加熱する機能、その加熱により濃吸収液が吸収している冷媒を冷媒蒸気として放出させる機能、および濃吸収液の加熱時の内圧に耐え得る機能を備えるものである。さらに、高温再生部10は、再生された冷媒蒸気と超濃吸収液とを分離する気液分離器(不図示である)を備えてなるものとされる。この気液分離器は、従来より熱交換器において汽水を分離するために用いられている気液分離器を好適に用いることができる。また、吸収液には、熱伝達促進剤として2エチルヘキサノールなどのアルコール類が少量含まれるものとされる。
【0028】
本実施形態1の吸収冷凍機は、高温再生部10の貫流ボイラ10a、10bで発生した冷媒蒸気が中温再生器7にて中間吸収液を加熱濃縮するための加熱源として利用され、この中温再生器7加熱後の冷媒蒸気(以下、冷媒ドレンと称する)および中温再生器7で発生した冷媒蒸気が低温再生器4にて稀吸収液を加熱するための加熱源として利用される。
【0029】
低温再生器4加熱後の冷媒ドレンおよび低温再生器4で発生した冷媒蒸気は凝縮器8に送られ、この凝縮器8にて冷却水により冷却されて液体となり、つまり冷媒とされて蒸発器9に送られる。蒸発器9に送られた冷媒は、この蒸発器9内で散布され、水などの冷却対象物から気化熱を奪って気化する一方、これにより冷却対象物としての冷水が冷却される。また、吸収液に熱伝達促進剤として添加されたアルコール類は、凝縮器8にて冷媒とともに凝縮され、蒸発器9の冷媒溜まり(不図示である)に送られ、この冷媒溜まりに設けられるオーバーフロー堰により冷媒から分離されて吸収器1に戻される。
【0030】
また、本吸収冷凍機は、吸収器1から低温再生器4に稀吸収液を送給する稀液ポンプ2と、低温再生器4から中温再生器7に中間吸収液を送給する中間液ポンプ5と、中温再生器7から高温再生部10の第1貫流ボイラ10aおよび第2貫流ボイラ10bに濃吸収液を送給する第1濃液ポンプ13aおよび第2濃液ポンプ13bと、蒸発器9で気化しない冷媒を循環させる冷媒ポンプ15と、前記各ポンプ2、5、13a、13b、15による吸収液または冷媒の送給量を制御するとともに、吸収冷凍機の運転条件(冷水の設定温度)および負荷(冷水の温度変化)の変動に応じて第1貫流ボイラ10aおよび第2貫流ボイラ10bの熱量すなわち第1熱源装置51aおよび第2熱源装置51bを制御する制御装置50とを備えるものとされる。
【0031】
なお、本実施形態1では、高温再生部10は2つの貫流ボイラ10a、10bから構成されているが、その数は3以上とされてもよい。また、高温再生部10を構成する高温再生器は、貫流ボイラに限定されるものではなく、ガスタービンやガスエンジンなどの外部機器で発生した排熱またはボイラなどにより発生させた燃焼熱を制御装置50の制御にしたがって供給することが可能であり、燃料の燃焼により濃吸収液を加熱する機能、その加熱により濃吸収液が吸収している冷媒を冷媒蒸気として放出させる機能、および超濃吸収液の加熱時の内圧に耐え得る機能を備えた構成のものであればよい。
【0032】
また、本吸収冷凍機は、吸収器1で多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた稀吸収液を加熱して低温再生器4に送給する低温熱交換器3と、低温再生器4で低温再生された中間吸収液を加熱して中温再生器7に送給する中温熱交換器6と、中温再生器7で中温再生された濃吸収液を加熱して第1貫流ボイラ10aおよび第2貫流ボイラ10bに送給する第1高温熱交換器14aおよび第2高温熱交換器14bと、第1および第2貫流ボイラ10aおよび10bの燃焼排ガスを加熱源とする排ガス熱回収器22であり、具体的には中温熱交換器6に並列に配設されており中間吸収液を加熱する第2中温熱交換器6Aとを備えるものとされる。
【0033】
さらに、本吸収冷凍機は、高温再生部10を構成する第1および第2貫流ボイラ10aおよび10bによって濃縮され送出された超濃吸収液の温度を検出する第1吸収液温度センサ52aおよび第2吸収液温度センサ52bと、高温再生部10にて再生された冷媒蒸気の温度を検出する蒸気温度センサ53と、中温再生器7加熱後の冷媒ドレンの温度を検出するドレン温度センサ54と、蒸発器9で冷却された冷水などの冷却対象物の温度を検出する冷水温度センサ(負荷検出手段)55と、高温再生部10にて再生された冷媒蒸気の圧力を検出する蒸気圧力センサ56と、高温再生部10を構成する第1および第2貫流ボイラ10aおよび10b内における吸収液の液位を検出する第1液面検出センサ(液位検出手段)57aおよび第2液面検出センサ(液位検出手段)57bとを備えてなるものとされ、そしてこれら各センサ52a、52b、53、54、55、56、57a、57bの検出信号は制御装置50に入力される。なお、蒸気温度センサ53および蒸気圧力センサ56を両方用いずに、どちらか一方のみを使用するだけでも充分に本吸収冷凍機の制御は可能である。
【0034】
以下、本吸収冷凍機における吸収液の循環サイクルを説明する。
【0035】
吸収液は、吸収器1にて冷媒蒸気を吸収して所定濃度(例えば、54〜56重量%)の稀吸収液とされ、稀液ポンプ2により低温熱交換器3に送給されて加熱された後に低温再生器4に送給される。低温再生器4に送給された稀吸収液は、低温再生器4にて加熱濃縮されて所定濃度(例えば、55〜57重量%)の中間吸収液とされ、この中間吸収液の所定割合(例えば、80〜90%)が中間液ポンプ5により中温熱交換器6および第2中温熱交換器6Aにパラレルに送給され、この中温熱交換器6と第2中温熱交換器6Aとで加熱された後に合流されて中温再生器7に送給される。一方、中間吸収液の残部は中間液バイパス管41により戻り吸収液管43に送給される。
【0036】
中温再生器7に送給された中間吸収液は、中温再生器7にて加熱濃縮されて所定濃度(例えば、57〜59重量%)の濃吸収液とされる。この濃吸収液の所定割合(例えば、50〜70%)は濃液ポンプ13a、13bにより高温熱交換器14a、14bに分割して送給されて加熱された後に高温再生部10に送給される。その残部は、濃液バイパス管42により戻り吸収液管43に送給される。
【0037】
高温再生部10に送給された濃吸収液は、高温再生部10内の第1および第2貫流ボイラ10aおよび10bにて加熱濃縮されて所定濃度(例えば、61〜63重量%)の超濃吸収液とされる。この超濃吸収液は第1超濃液管69aおよび第2超濃液管69bを介して戻り吸収管43に合流し、戻り吸収液管43を介して吸収器1に送られる。前記超濃吸収液は超濃液管69a、69bを介して高温熱交換器14a、14bの加熱側に通されて前記濃吸収液を加熱し、その後に中温再生器7からの濃吸収液が濃液バイパス管42を介して合流されて濃度が所定濃度(例えば、59〜61重量%)まで低下する。その後、中温熱交換器6の加熱側に通されて前記中間吸収液を加熱し、さらに下流側で低温再生器4からの中間吸収液が中間液バイパス管41を介して合流されて濃度が所定濃度(例えば、58.5〜60.5重量%)まで低下する。その後、低温熱交換器3の加熱側に通されて前記稀吸収液を加熱し、吸収器1に戻される。この吸収器1においては、戻された吸収液が散布され冷却水により冷却されることにより、蒸発器9から供給される冷媒蒸気を多量に吸収して再び稀吸収液となる。
【0038】
次に、冷媒の循環サイクルを説明する。
【0039】
高温再生部10を構成する貫流ボイラ10a、10bにて濃吸収液から蒸発した冷媒蒸気は合流して、高温蒸気戻し配管16を介して中温再生器7に加熱源として送られて中間吸収液を加熱濃縮する。中温再生器7にて中間吸収液の加熱濃縮の際に生成された冷媒蒸気は、中温蒸気戻し配管17を介して低温再生器4に加熱源として送られて稀吸収液を加熱濃縮する。また、中温再生器7加熱後の冷媒ドレンは、第1冷媒ドレン配管64を介して中温蒸気戻し配管17に合流される。
【0040】
低温再生器4にて稀吸収液の加熱濃縮の際に生成された冷媒蒸気は、低温蒸気戻し配管19を介して凝縮器8に送られる。また、低温再生器4加熱後の冷媒ドレンは第2冷媒ドレン配管65を介して低温蒸気戻し配管19に合流される。
【0041】
凝縮器8に送られた冷媒蒸気は、冷却水により冷却され液体冷媒とされて配管66を介して蒸発器9に送られる。蒸発器9に送られた冷媒は、この蒸発器9内で気化され、蒸気配管67を介して吸収器1に戻され、吸収液に吸収される。
【0042】
ここで、蒸気温度センサ53および蒸気圧力センサ56は高温蒸気戻し配管16における高温再生部10の出口近傍に設けられ、ドレン温度センサ54は第1冷媒ドレン配管64における中温再生器7の出口近傍に設けられ、冷水温度センサ55は蒸発器9を通して冷水を送給する冷水配管68における蒸発器9の出口近傍に設けられ、第1吸収液温度センサ52aは第1貫流ボイラ10aから超濃吸収液を送給する第1超濃液管69aにおける第1貫流ボイラ10aの出口近傍に設けられ、第2吸収液温度センサ52bは第2貫流ボイラ10bから超濃吸収液を送給する第2超濃液管69bにおける第2貫流ボイラ10bの出口近傍に設けられる。
【0043】
次に、制御装置50が実行する制御について説明する。
【0044】
本実施形態1においては、稀液ポンプ2、中間液ポンプ5および濃液ポンプ13a、13bの各回転数を調整することによって、吸収液の流量が制御される。具体的には稀液ポンプ2により吸収器1から低温再生器4に送給される稀吸収液の流量、中間液ポンプ5により低温再生器4から中温再生器7に送給される中間吸収液の流量および濃液ポンプ13a、13bにより中温再生器7から高温再生部10に送給される濃吸収液の流量が制御される。つまり、制御装置50には、図示はされていないが、回転数制御手段が設けられていて、各ポンプ2、5、13a、13bの回転数制御をなすようにされている。
【0045】
すなわち、この実施形態1の吸収冷凍機においては、各ポンプ2、5、13a、13bの出口部に適当な孔径のオリフィス(図示せず)を設けて定格運転時に各送給管61、62、63a、63bを介して流れる吸収液の流量が所定流量になるように調整されるとともに、負荷が変化するなど吸収液の循環量を再調整する必要がある場合には、各ポンプ2、5、13a、13bの回転数を変えることによって吸収液の流量を調整するようにしている。これは、例えば各ポンプ2、5、13a、13bの回転数を一定とし各配管61、62、63a、63bに制御弁を設けて吸収液の流量を制御しようとしても、3段構成された再生器4、7、10a,10bに吸収液を供給する関係上、各ポンプ2、5、13a、13bによる送給圧が高いために流量を充分に絞れないことによる。つまり、吸収冷凍機においては、シリーズに接続された低温度、中温度および高温度の3段階の再生器4、7、10a,10bを備えた構成とされているため、吸収器1における圧力と高温再生部10における圧力との差が大きくなり、各ポンプ2、5、13a、13bの揚程(ヘッド)も非常に大きなものとなる。このため、従来の一重効用形冷凍機や二重効用形冷凍機におけるような制御弁による制御では適正な流量制御を行うことができず、したがって各ポンプ2、5、13a、13bの回転数を調整するようにして、適正な流量制御を実現可能としている。
【0046】
また、負荷が安定している場合には熱源装置51a、51bによる供給熱量も一定であり特に問題は生じないが、負荷が変動したときには熱源装置51a、51bによる供給熱量も調整される。このため、高温再生部10を構成している貫流ボイラ10a、10bの温度および圧力が大きく変化して、吸収液流量のアンバランスや貫流ボイラ10a、10b内部の吸収液液面の変動が引き起こされ、安定的な運転が継続しにくくなる。この場合にも、従来の一重効用形冷凍機や二重効用形冷凍機におけるような制御弁による制御では適正な流量制御を行うことができず、したがって各ポンプ2、5、13a、13bの回転数を調整することで、流量制御を行うことが重要となる。
【0047】
さらに、高温再生部10を構成している貫流ボイラ10a,10bに個別のポンプ13a、13bを用いて濃吸収液を送給し、それぞれ個別の熱源装置51a、51bによって熱量を供給しているので、各貫流ボイラ10a、10bの運転台数を段階的に切替えることで、負荷変化に応じたさらに最適な吸収液量と供給熱量の制御を行うことが可能となる。
【0048】
以下、制御装置50が行う各ポンプ2、5、13a、13bの回転数制御をより具体的に説明する。
【0049】
負荷、すなわち冷水温度センサ55により検出される冷水温度が変化すると、制御装置50は供給熱量制御手段(図示省略)により、この負荷の変化を打ち消すように熱源装置51a、51bによる供給熱量を調整する。つまり、負荷が増大すると供給熱量が増加され、負荷が低下すると供給熱量は減少される。
【0050】
このようにして、熱源装置51a、51bによる供給熱量が調整されると、それにともなって高温再生部10内部の圧力・温度が変化して高温再生部10にて発生する冷媒蒸気の圧力・温度が変化する。この冷媒蒸気温度の変化は蒸気温度センサ53およびドレン温度センサ54で検出され制御装置50に入力される。また、この冷媒蒸気圧力の変化は蒸気圧力センサ56で検出されて制御装置50に入力される。制御装置50は冷媒蒸気の圧力・温度の変化に応じて以下のような態様で濃液ポンプ13a、13bの回転数を制御する。
【0051】
例えば、負荷が増大して、熱源装置51a、51bによる供給熱量が増加されたときには、貫流ボイラ10a、10b内部の圧力・温度および高温再生部10にて発生する冷媒蒸気の圧力・温度が上昇する。このとき制御装置50は、安全のために、濃液ポンプ13a、13bの回転数を上げ、それにより吸収液流量を増加させて高温再生部10内部圧を下げるように制御する。
【0052】
その逆に、負荷が低下して熱源装置51a、51bによる供給熱量が減少されたときには、貫流ボイラ10a、10b内部の圧力・温度および高温再生部10にて発生する冷媒蒸気の圧力・温度は低下する。このとき制御装置50は、濃液ポンプ13a、13bの回転数を下げ、それにより吸収液流量を減少させて貫流ボイラ10a、10b内部圧が上がるように制御する。その結果、冷凍機の連続運転に適した温度範囲と圧力範囲で安定した運転が継続できるようにすることが可能となる。
【0053】
また、制御装置50は、ドレン温度センサ54により検出される冷媒ドレンの温度が所定温度を超えたときには、濃液ポンプ13a,13bの回転数を上げるように制御する一方、ドレン温度センサ54により検出される冷媒ドレンの温度が所定温度を下回ったときには、濃液ポンプ13a,13bの回転数を下げるように制御する。
【0054】
さらに、制御装置50は、貫流ボイラ10a、10bのそれぞれの吸収液液位を所定範囲に制御するように、液面検出センサ57a、57bの検出信号に応じて濃液ポンプ13a、13bの回転数を調整する。すなわち、液面検出センサ57a、57bが、所定の高液位を検出したときには濃液ポンプ13a、13bの回転数を低下させ吸収液流量を減少させて液位が下がるように制御する一方、液面検出センサ57a、57bが、所定の低液位を検出したときには濃液ポンプ13a、13bの回転数を上昇させ吸収液流量を増大させて液位が上がるように制御する。
【0055】
また、貫流ボイラ10a、10bの吸収液液位が冷凍機の安全運転を考慮して設定される所定の下限値を下回ったときには警報手段(不図示である)により警報を発するとともに、貫流ボイラ10a、10bへの熱源装置51a、51bからの熱の供給を停止するように制御する。
【0056】
なお、液面検出センサ57a、57bの検出結果に応じて濃液ポンプ13a、13bの回転数を調整する際には、運転条件および熱源装置51a、51bによる供給熱量に応じて予め段階的に設定された各回転数の間で濃液ポンプ13a、13bの回転数を切り替えるように制御してもよく、例えば、ポンプの制御周波数を60Hz、57Hz、48Hz、45Hzのように変え、それにより濃液ポンプ13a、13bの回転数を上げたり下げたりして段階的に制御してもよく、あるいは運転条件、負荷および熱源装置51a、51bによる供給熱量に応じて連続的に回転数を変化させるようにしてもよい。
【0057】
また、例えば、負荷が50%以上の場合は、前述したように2つの貫流ボイラ10a、10bをともに運転し、濃液ポンプ13a、13bの両方の回転数を調整して、運転条件および熱源装置51a、51bによる供給熱量に応じて段階的または連続的に回転数を変化させるようにし、負荷が50%以下の場合には、どちらか一つ、例えば第1貫流ボイラ10aのみ使用し、第2濃液ポンプ13bは停止させて第2貫流ボイラ10bには吸収液が送給されないようにし、運転条件および熱源装置51aの熱供給量に応じて、段階的または連続的に回転数を変化させてもよい。
【0058】
また、蒸気温度センサ53、蒸気圧力センサ56、ドレン温度センサ54および液面検出センサ57a、57bの少なくとも一つの検出結果に応じて濃液ポンプ13a、13bの回転数を制御する際には、下記表1に示すような組み合わせの中から適当な組み合わせを選択して他のポンプ2、5の制御を実行することも可能である。
【0059】
【表1】
Figure 0004174614
【0060】
この場合は、冷凍機の運転効率を高めるように各ポンプ2、5、13a、13bによる吸収液の送給量を調整するとともに、各ポンプ2、5、13a、13bの回転数が吸収液の送給量不足や、揚程不足を起こさない回転数を確保するように制御される。
【0061】
しかして、前記機能および手段を有する制御装置50は、例えばコンピュータに前記機能および手段に対応するプログラムを格納することにより実現される。
【0062】
このように、本実施形態1の吸収冷凍機は、高温再生部10が2つの貫流ボイラ10a、10bから構成され、制御装置50により、負荷が変化したときに適切に熱源装置51a、51bによる供給熱量を調整するとともに、この供給熱量の変化による再生器内の吸収液量の変化を抑えるように稀液ポンプ2、中間液ポンプ5および濃液ポンプ13a、13bの回転数が制御され、かつ必要があれば貫流ボイラ10a、10bの運転台数およびそれに応じて濃液ポンプ13a、13bの運転が制御されるので、いわゆる三重効用形の吸収冷凍機において大きな負荷変動がある場合にも、所望温度の冷水を継続して安定的に供給することが可能となる。
【0063】
また、液面検出センサ57a、57bを設けて、高温再生部10を構成する貫流ボイラ10a、10b内部の吸収液液量が常に所定範囲にあるか否かを監視し、所定範囲を逸脱したときには、貫流ボイラ10a、10bの吸収液液量が所定範囲となるように濃液ポンプ13a、13bの回転数を調整する。これにより、中温再生器7から高温再生部10に送給される吸収液流量と、濃液バイパス管42を介して戻り配管43に送られる吸収液量との比を定格運転時におけるものから変更することも可能となる。すなわち、負荷の変化に応じて貫流ボイラ10a、10bにおける加熱量を調整する一方で、貫流ボイラ10a、10bにおける冷媒蒸気温度および液位を検出し、前記加熱量の調整により引き起こされる液位変化を抑制するように濃液ポンプ13a、13bの回転数を制御することによって、いわゆる三重効用形の吸収冷凍機において安定的に冷水温度制御を行うことが可能となる。
【0064】
また、濃液ポンプ13a、13bの故障などを原因として吸収液の送給量が減少し液面検出センサ57a、57bにより検出される貫流ボイラ10a、10bの吸収液液量が所定の下限値を下回ったときには、前記警報手段により警報を発すると同時に加熱を停止して安全のため吸収冷凍機の動作を停止するようにしている。これにより、貫流ボイラ10a、10bが過熱して損傷を受けるなど連続運転に支障を生じさせる事態の発生を防止することができる。また、このような液面検出センサ57a、57bの検出結果に基づく安全停止制御に加えて、吸収液減少による過熱を検知するための吸収液温度センサ52a、52bによって貫流ボイラ10a、10b出口付近の吸収液温度の検出結果に基づき貫流ボイラ10a、10bが損傷を受けるような温度に過熱された場合には、前記警報手段により警報を発すると同時に加熱を停止して安全のため吸収冷凍機の動作を停止するという安全停止制御を実行している。例えば、吸収液温度センサ52a、52bの取付け位置は吸収液の温度が最も高くなるところであり、この温度を210℃以下になるように定めておき、吸収液温度センサ52a、52bが210℃を検出した場合には警報手段(不図示である)により警報を発するとともに、貫流ボイラ10a、10bを停止して熱源装置51a、51bによる熱の供給を停止するように制御する。これにより、装置を損傷を受けにくい特別な高級材料で構成する必要がない。なお、吸収液温度センサ52a、52bの代わりに空缶防止用吸収液温度センサを高温再生部10に設けるようにして、この検出結果にしたがって前記内容の安全停止制御を実行するようにしてもよい。
【0065】
また、吸収液の濃度は、稀吸収液では54〜56重量%とし、濃吸収液では57〜59%とすることができるので、超濃吸収液は、61〜63重量%とすることができ、装置の構成材料を主に鉄としても腐食することがないので、高級な材料を使う必要がなく、低コストとすることができる。
【0066】
また、吸収液は、吸収器1から低温再生器4、中温再生器7および高温再生部10と順次送られていくいわゆるリバースサイクルとされる上に、各バイパス管41、42を介して全体の所定割合(例えば、40%以上60%以下)の吸収液が低温再生器4または中温再生器7から直接的に吸収器1に戻されるので、高温再生部10に送給される吸収液から熱伝達促進物として含ませたアルコール類を取り除くための分離装置(特許第3040475号公報第7図参照)などを特別に設ける必要もなく、装置の低コスト化を図ることが容易となる。
【0067】
さらに、前記の如く吸収液の一部をバイパスさせているので、中間液ポンプ5および濃液ポンプ13a、13bを小型化でき、それにより消費動力の低減が図られるとともに、送路途中における熱損失の低減も図られる。
【0068】
その上、高温再生部10を複数の貫流ボイラ10a、10bにより構成しているので、取り扱いが簡易であり、しかも伝熱面積が10m2以下の場合には小型ボイラ、5m2以下の場合には簡易ボイラとされるため、取り扱いに際し資格者および設置許可がそれぞれ不要となる上に、検査等の規制が緩和されることになる。また、それぞれの貫流ボイラ10a、10bの運転台数を負荷に応じて制御するので、効率よく貫流ボイラ10a、10bの運転が行え、省エネルギーが図られる。
【0069】
なお、前述した吸収冷凍機は、高温再生部10が2台の貫流ボイラ10a、10bで構成されることとしたが、貫流ボイラ1台で構成されている場合には、前記の第2貫流ボイラ10b、第2熱源装置51b、第2濃液ポンプ13bを取外したものとすればよく、運転台数の制御は行わずに前記と同様に制御を実行すればよい。例えば下記表2に示すような制御を行えばよい。
【0070】
【表2】
Figure 0004174614
【0071】
それ以外の台数の場合は、濃液ポンプの運転台数の組合せを変えればよく、それによって負荷に応じてさらに細かい制御が可能となり、高効率な制御が実現できる。
【0072】
実施形態2
本発明の実施形態2に係る吸収冷凍機は、本発明の実施形態1に係る吸収冷凍機を改変したものであって、図2に示すように低温熱交換器3にパラレルに稀吸収液を加熱する第1冷媒熱回収器31、つまり第2低温熱交換器3Aを付加してなるものである。この第2低温熱交換器3Aの加熱源としては、低温再生器4からの冷媒ドレンが利用される。そして、この加熱に利用された冷媒ドレンは配管19に合流させられる。
【0073】
なお、本実施形態2のその他の構成は、本実施形態1と同様とされる。ここで、図2においては高温再生部10にて再生された冷媒蒸気の温度を検出する蒸気温度センサ53と、中温再生器7加熱後の冷媒ドレンの温度を検出するドレン温度センサ54と、蒸発器9で冷却された冷水などの冷却対象物の温度を検出する冷水温度センサ(負荷検出手段)55と、高温再生部10にて再生された冷媒蒸気の圧力を検出する蒸気圧力センサ56と、高温再生部10内のそれぞれの貫流ボイラ10a、10bによって濃縮され送出された超濃吸収液の温度を検出する吸収液温度センサ52a、52bと、それらの検出信号および高温再生部10を構成する貫流ボイラ10a、10bの吸収液の液位を検出する液面検出センサ(液位検出手段)57a、57bの検出信号を基に吸収冷凍機を制御する制御装置50とは省略されている。
【0074】
また、その制御方法においても本実施形態1に係る吸収冷凍機と同様とされている。
【0075】
しかして、本実施形態2に係る吸収冷凍機は、かかる構成を取ることにより冷媒ドレンの保有熱が回収されるので、供給する加熱量の低減による省エネルギーが図られるという効果が得られる。
【0076】
実施形態3
本発明の実施形態3に係る吸収冷凍機は、本発明の実施形態2に係る吸収冷凍機を改変したものであって、図3に示すように低温熱交換器3および第2低温熱交換器3Aにパラレルに稀吸収液を加熱する第2冷媒熱回収器32、つまり第3低温熱交換器3Bを付加してなるものである。この第3低温熱交換器3Bの加熱源としては、中温再生器7からの冷媒ドレンが利用される。そして、この加熱に利用された冷媒ドレンは配管19に合流させられる。
【0077】
なお、本実施形態3のその他の構成は、本実施形態2と同様とされる。ここで、図3においては高温再生部10にて再生された冷媒蒸気の温度を検出する蒸気温度センサ53と、中温再生器7加熱後の冷媒ドレンの温度を検出するドレン温度センサ54と、蒸発器9で冷却された冷水などの冷却対象物の温度を検出する冷水温度センサ(負荷検出手段)55と、高温再生部10にて再生された冷媒蒸気の圧力を検出する蒸気圧力センサ56と、高温再生部10を構成する貫流ボイラ10a、10bによって濃縮され送出された超濃吸収液の温度を検出する吸収液温度センサ52a、52bと、それらの検出信号および高温再生部10を構成する貫流ボイラ10a、10bの吸収液の液位を検出する液面検出センサ(液位検出手段)57a、57bの検出信号を基に吸収冷凍機を制御する制御装置50とは省略されている。
【0078】
また、その制御方法においても本実施形態2に係る吸収冷凍機と同様とされている。
【0079】
しかして、本実施形態3に係る吸収冷凍機は、かかる構成を取ることにより冷媒ドレンの保有熱が回収されるので、供給する加熱量の低減による省エネルギーが図られるという効果が得られる。
【0080】
実施形態4
本発明の実施形態4に係る吸収冷凍機は、本発明の実施形態2に係る吸収冷凍機を改変したものであって、図4に示すように第2中温熱交換器6Aの加熱源を冷媒ドレンとしてなるものである。つまり第2中温熱交換器6Aを第2冷媒熱回収器32としてなるものである。ここで、第1冷媒熱回収器31と第2冷媒熱回収器32との加熱源は、ともに中温再生器7からの冷媒ドレンであり、それによる加熱は第2中温熱交換器6Aおよび第2低温熱交換器3Aの順とされている。そして、この加熱に利用された冷媒ドレンは配管19に合流させられる。
【0081】
なお、本実施形態4のその他の構成は、本実施形態2と同様とされている。ここで、図4においては高温再生部10にて再生された冷媒蒸気の温度を検出する蒸気温度センサ53と、中温再生器7加熱後の冷媒ドレンの温度を検出するドレン温度センサ54と、蒸発器9で冷却された冷水などの冷却対象物の温度を検出する冷水温度センサ(負荷検出手段)55と、高温再生部10にて再生された冷媒蒸気の圧力を検出する蒸気圧力センサ56と、高温再生部10を構成している貫流ボイラ10a、10bによって濃縮され送出された超濃吸収液の温度を検出する吸収液温度センサ52a、52bと、それらの検出信号および高温再生部10を構成する貫流ボイラ10a、10bの吸収液の液位を検出する液面検出センサ(液位検出手段)57a、57bの検出信号を基に吸収冷凍機を制御する制御装置50とは省略されている。
【0082】
また、その制御方法においても本実施形態2に係る吸収冷凍機と同様とされている。
【0083】
しかして、本実施形態4に係る吸収冷凍機は、かかる構成を取ることにより冷媒ドレンの保有熱が回収されるので、供給する加熱量の低減による省エネルギーが図られるという効果が得られる。
【0084】
実施形態5
本発明の実施形態5に係る吸収冷凍機は、本発明の実施形態4に係る吸収冷凍機を改変したものであって、図5に示すように第1冷媒熱回収器31の加熱源を変更してなるものである。すなわち、第1冷媒熱回収器31の加熱源に、第2冷媒熱回収器32を加熱した後の冷媒ドレンと低温再生器4からの冷媒ドレンとの混合ドレンを用いてなるものである。
【0085】
なお、本実施形態5のその他の構成は、本実施形態4と同様とされる。ここで、図5においては、高温再生部10にて再生された冷媒蒸気の温度を検出する蒸気温度センサ53と、中温再生器7加熱後の冷媒ドレンの温度を検出するドレン温度センサ54と、蒸発器9で冷却された冷水などの冷却対象物の温度を検出する冷水温度センサ(負荷検出手段)55と、高温再生部10にて再生された冷媒蒸気の圧力を検出する蒸気圧力センサ56と、高温再生部10を構成している貫流ボイラ10a、10bによって濃縮され送出された超濃吸収液の温度を検出する吸収液温度センサ52a、52bと、それらの検出信号および高温再生部10を構成する貫流ボイラ10a、10bの吸収液の液位を検出する液面検出センサ(液位検出手段)57a、57bの検出信号を基に吸収冷凍機を制御する制御装置50とは省略されている。
【0086】
また、その制御方法においても本実施形態4に係る吸収冷凍機と同様とされてる。
【0087】
しかして、本実施形態5に係る吸収冷凍機は、かかる構成を取ることにより冷媒ドレンの保有熱が回収されるので、供給する加熱量の低減による省エネルギーが図られるという効果が得られる。
【0088】
実施形態6
本発明の実施形態6に係る吸収冷凍機は、本発明の実施形態1に係る吸収冷凍機を改変したものであって、図6に示すように吸収器1と蒸発器9との組合せを二組とし、すなわち吸収器1と蒸発器9を第1吸収器1Aと第1蒸発器9Aとの組からなる第1ブロックAと、第2吸収器1Bと第2蒸発器9Bとの組からなる第2ブロックBとにより構成し、そして冷水および冷却水を第2ブロックBから第1ブロックAにシリーズに供給する一方、超濃吸収液を第1ブロックAから第2ブロックBにシリーズに供給してなるものである。
【0089】
しかして、本実施形態6に係る吸収冷凍機は、かかる構成を取ることにより吸収器1内の圧力、蒸発器9内の圧力をブロックごとに段階的に変えることが可能になり、吸収液を広い濃度範囲で利用できるようになるので、希薄な濃度領域まで利用できる範囲が広がり、吸収液循環量の低減、低温熱源の有効利用が図られるという効果が得られる。
【0090】
実施形態7
本発明の実施形態7に係る吸収冷凍機は、本発明の実施形態1に係る吸収冷凍機を改変したものであって、図7に示すように吸収器1と蒸発器9との組合せを二組とし、すなわち吸収器1と蒸発器9を第1吸収器1Aと第1蒸発器9Aとの組からなる第1ブロックAと、第2吸収器1Bと第2蒸発器9Bとの組からなる第2ブロックBとにより構成し、そして冷水を第2ブロックBから第1ブロックAにシリーズに供給し、超濃吸収液を第1ブロックAから第2ブロックBにシリーズに供給し、冷却水を第1ブロックAおよび第2ブロックBにパラレルに供給してなるものである。
【0091】
しかして、本実施形態7に係る吸収冷凍機は、かかる構成を取ることにより吸収器1内の圧力、蒸発器9内の圧力をブロックごとに段階的に変えることが可能になり、吸収液を広い濃度範囲で利用できるようになるので、希薄な濃度領域まで利用できる範囲が広がり、吸収液循環量の低減、低温熱源の有効利用が図られるという効果が得られる。
【0092】
実施形態8
本発明の実施形態8に係る吸収冷凍機は、本発明の実施形態1に係る吸収冷凍機を改変したものであって、図8に示すように通常とは逆に冷却水を凝縮器8から吸収器1にシリーズに流すようにしてなるものである。
【0093】
しかして、本実施形態8に係る吸収冷凍機は、かかる構成を取ることにより凝縮器8へ温度の低い冷却水を先に通すことができ、それにより凝縮器8の温度、圧力が低下し、それにより低温再生器4の温度、圧力が下がり、中温再生器7の温度、圧力が下がり高温再生部10の温度、圧力が下げられるので、吸収液の温度、濃度を低くでき、低温熱源の温度、濃度を低くでき、低温熱源の有効利用という効果が得られる。
【0094】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではなく種々改変が可能である。例えば、前述した実施形態では、高温再生部は2台の貫流ボイラより構成されるとしたが、その数は、2台に限定されるわけでなく、また貫流ボイラ以外でも再生器としての機能を有すればかまわない。また、貫流ボイラと他の形式の高温再生器との組合せにより高温再生部を構成してもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の吸収冷凍機は、低温度、中温度および高温度の3段階の再生器を備えたいわゆる三重効用形とすることによって、従来の一重効用形あるいは二重効用形の吸収冷凍機よりも飛躍的に冷却能力を向上させることが可能となるとともに、高温再生部に循環させる吸収液の割合を減少させることによって、効率の向上をも容易とすることができるという優れた効果を奏するものである。
【0096】
また、本発明の好ましい形態においては、高温再生部を複数の貫流ボイラによって構成されるようにし、負荷や運転条件の変化に応じて高温再生部における加熱量を調整すると同時に、高温再生部内部の圧力、温度あるいは液量を検出してその検出結果に基づいて、吸収液を循環させるポンプ回転数および貫流ボイラの運転台数を調整して吸収液循環量を制御しているので、いわゆる三重効用形の吸収冷凍機において負荷変動がある場合にも高温再生部における液量制御を安定的に行い、所望の冷却効果を継続して得ることができるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る吸収冷凍機の概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態2に係る吸収冷凍機の概略構成図である。
【図3】本発明の実施形態3に係る吸収冷凍機の概略構成図である。
【図4】本発明の実施形態4に係る吸収冷凍機の概略構成図である。
【図5】本発明の実施形態5に係る吸収冷凍機の概略構成図である。
【図6】本発明の実施形態6に係る吸収冷凍機の要部概略構成図である。
【図7】本発明の実施形態7に係る吸収冷凍機の要部概略構成図である。
【図8】本発明の実施形態8に係る吸収冷凍機の概略構成図である。
【図9】従来の吸収冷凍機の概略構成図である。
【符号の説明】
1 吸収器
2 稀液ポンプ
4 低温再生器
5 中間液ポンプ
7 中温再生器
10 高温再生部
10a、10b 貫流ボイラ
13a、13b 濃液ポンプ
41 中間液バイパス管
42 濃液バイパス管
43 戻り吸収液管
50 制御装置
51a、51b 熱源装置
52a、52b 吸収液温度センサ
53 蒸気温度センサ
54 ドレン温度センサ
55 冷水温度センサ(負荷検出手段)
56 蒸気圧力センサ
57a、57b 液面検出センサ(液位検出手段)

Claims (24)

  1. 低温再生器、中温再生器および高温再生部を備えたリバースサイクル式吸収冷凍機であって、
    前記高温再生部は、並列配置された複数の高温再生器から構成され、
    前記高温再生器は、それぞれ個別の熱源装置、およびそれぞれの吸収液の液位を検出する個別の液位検出手段を有するとともに、個別に制御可能とされ
    前記低温再生器と前記中温再生器とはシリーズに接続され、
    前記中温再生器と前記複数の高温再生器とはそれぞれシリーズに接続され、
    吸収器にて吸収液に冷媒を吸収させて得られる稀吸収液を送給する稀液ポンプと、
    前記低温再生器にて稀吸収液を加熱濃縮して得られる中間吸収液を送給する中間液ポンプと、
    前記中温再生器にて中間吸収液を加熱濃縮して得られる濃吸収液を送給する、前記高温再生器のそれぞれに対応させて設けられた濃液ポンプと、
    前記低温再生器にて得られた中間吸収液の所定割合のみを前記中間液ポンプにより送給し、その残部の中間吸収液を戻り吸収液管にバイパスさせる中間液バイパス管と、
    前記中温再生器にて得られた濃吸収液の所定割合のみを前記濃液ポンプにより送給し、その残部の濃吸収液を戻り吸収液管にバイパスさせる濃液バイパス管と、
    負荷を検出する負荷検出手段と、
    前記各熱源装置により前記各高温再生器に供給される熱量を負荷検出手段により検出された負荷に基づいて制御する熱源制御手段と、
    前記稀液ポンプ、中間液ポンプおよび濃液ポンプの回転数を、前記低温再生器にて得られた中間吸収液の所定割合のみを中温再生器に送給し、前記中温再生器にて得られた濃吸収液の所定割合のみを高温再生部に送給し、前記吸収器の稀吸収液の所定割合を低温再生器に送給するように制御する回転数制御手段
    とを備え
    前記回転数制御手段が、前記それぞれの液位検出手段により検出されるいずれかの高温再生器の吸収液の液位が上側基準液位を超えたときに、当該濃液ポンプの回転数を下げるように制御し、検出されるいずれかの高温再生器内の吸収液の液位が下側基準液位を下回ったときに、当該濃液ポンプの回転数を上げるように制御するようにされてなる
    ことを特徴とする吸収冷凍機。
  2. 中間液ポンプにより中温再生器に送給される中間吸収液の所定割合が80%以上90%以下とされ、前記濃液ポンプにより高温再生部に送給される濃吸収液の所定割合が50%以上70%以下とされ、定格運転時の濃液ポンプの送出量が前記稀液ポンプの送出量の40%以上60%以下となるよう初期定格循環量の割合を定めてなることを特徴とする請求項1記載の吸収冷凍機。
  3. 高温再生部にて発生する冷媒蒸気の温度を検出する蒸気温度検出手段を備え、
    前記蒸気温度検出手段により検出される冷媒蒸気の温度が所定温度を超えたときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を上げるように制御し、
    前記蒸気温度検出手段により検出される冷媒蒸気の温度が所定温度を下回ったときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を下げるように制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の吸収冷凍機。
  4. 高温再生部にて発生する冷媒蒸気の圧力を検出する蒸気圧力検出手段を備え、
    前記蒸気圧力検出手段により検出される冷媒蒸気の圧力が所定圧力を超えたときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を上げるように制御し、
    蒸気圧力検出手段により検出される冷媒蒸気の圧力が所定圧力を下回ったときに、前記回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を下げるように制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の吸収冷凍機。
  5. 高温再生部にて発生する冷媒蒸気の温度および圧力を検出する蒸気温度検出手段および蒸気圧力検出手段を備え、
    前記蒸気温度検出手段および蒸気圧力検出手段により検出される冷媒蒸気の温度および圧力が所定温度および所定圧力を超えたときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を上げるように制御し、
    前記蒸気温度検出手段および蒸気圧力検出手段により検出される冷媒蒸気の温度および圧力が所定温度および所定圧力を下回ったときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を下げるように制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の吸収冷凍機。
  6. 中温再生器加熱後の冷媒ドレンの温度を検出するドレン温度検出手段を備え、
    前記ドレン温度検出手段により検出される冷媒ドレンの温度が所定温度を超えたときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を上げるように制御し、
    前記ドレン温度検出手段により検出される冷媒ドレンの温度が所定温度を下回ったときに、回転数制御手段が濃液ポンプの回転数を下げるように制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の吸収冷凍機。
  7. 液位検出手段により検出される高温再生器の吸収液の液位が安全のために設定される下限設定値を下回ったときに、警報を発するとともに熱供給装置による熱量の供給を停止する警報・緊急停止手段を備えてなることを特徴とする請求項記載の吸収冷凍機。
  8. 回転数制御手段が液位検出手段の検出結果に応じて前記濃液ポンプの回転数を増減させる際に、予め定められた各回転数の間で濃液ポンプの回転数を段階的に変更することを特徴とする請求項記載の吸収冷凍機。
  9. 回転数制御手段が液位検出手段の検出結果に応じて濃液ポンプの回転数を増減させる際に、前記濃液ポンプの回転数を連続的に変化させることを特徴とする請求項記載の吸収冷凍機。
  10. 回転数制御手段が、蒸気温度検出手段、蒸気圧力検出手段、蒸気ドレン温度検出手段および液位検出手段の少なくとも一つの検出結果に応じて濃液ポンプの回転数を増減させる際に、稀液ポンプおよび/または中間液ポンプの回転数も同時に調整するように制御することを特徴とする請求項ないし請求項のいずれか一項に記載の吸収冷凍機。
  11. 回転数制御手段が、濃液ポンプの回転数と同時に制御する稀液ポンプおよび/または中間液ポンプとの組合せを予め設定し、その組合せの中から適宜組合せを選択可能としたことを特徴とする請求項10記載の吸収冷凍機。
  12. 負荷に応じて高温再生器の運転台数を変化させることを特徴とする請求項1記載の吸収冷凍機。
  13. 高温再生器から送出される吸収液の温度を検出する吸収液温度検出手段を設け、前記吸収液の温度が安全のために設定される上限設定値を上回ったときに、警報を発するとともに熱供給装置による熱量の供給を停止する警報・緊急停止手段を備えてなることを特徴とする請求項1記載の吸収冷凍機。
  14. 高温再生器が貫流ボイラであることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか一項に記載の吸収冷凍機。
  15. 中温熱交換器と、該中温熱交換器とパラレルに配設されて貫流ボイラからの排ガスにより吸収液を加熱する排ガス熱回収器とを備えたことを特徴とする請求項14記載の吸収冷凍機。
  16. 低温熱交換器と、該低温熱交換器にパラレルに配設された第2低温熱交換器とを備え、前記第2低温熱交換器に低温再生器からの冷媒ドレンが加熱源として供給されることを特徴とする請求項1記載の吸収冷凍機。
  17. 低温熱交換器にパラレルに配設された第3低温熱交換器を備え、前記第3低温熱交換器に前記中温再生器からの冷媒ドレンが加熱源として供給されるようにされてなることを特徴とする請求項16記載の吸収冷凍機。
  18. 中温熱交換器にパラレルに配設された第2中温熱交換器と、低温熱交換器にパラレルに配設された第2低温熱交換器とを備え、前記第2中温熱交換器に前記中温再生器からの冷媒ドレンが加熱源として供給されるようにされ、前記第2低温熱交換器に前記第2中温熱交換器において熱交換した後の冷媒ドレンが供給されるようにされてなることを特徴とする請求項15記載の吸収冷凍機。
  19. 第2低温熱交換器に、低温再生器からの冷媒ドレンが加熱源として供給されるようにされてなることを特徴とする請求項18記載の吸収冷凍機。
  20. 吸収器と蒸発器との組合せを複数個設け、冷水、冷却水および吸収液を前記複数個の組合せにシリーズに供給してなることを特徴とする請求項1ないし請求項19のいずれか一項に記載の吸収冷凍機。
  21. 吸収器と蒸発器との組合せを複数個設け、冷水および吸収液を前記複数個の組合せにシリーズに供給し、冷却水を前記複数個の組合せにパラレルに供給してなることを特徴とする請求項1ないし請求項19のいずれか一項に記載の吸収冷凍機。
  22. 冷却水が凝縮器から吸収器へ供給されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項21のいずれか一項に記載の吸収冷凍機。
  23. 前記冷媒が水とされ、前記吸収液の主成分がリチウムブロマイドとされてなることを特徴とする請求項1ないし請求項22のいずれか一項に記載の吸収冷凍機。
  24. 前記高温再生部が、発生した冷媒蒸気と吸収液とを分離する気液分離器を有してなることを特徴とする請求項1ないし請求項23のいずれか一項に記載の吸収冷凍機。
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