JPH0560124A - 多気筒エンジンの軸受構造 - Google Patents

多気筒エンジンの軸受構造

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JPH0560124A
JPH0560124A JP23684391A JP23684391A JPH0560124A JP H0560124 A JPH0560124 A JP H0560124A JP 23684391 A JP23684391 A JP 23684391A JP 23684391 A JP23684391 A JP 23684391A JP H0560124 A JPH0560124 A JP H0560124A
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JP
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crankshaft
power output
output side
bearing
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JP23684391A
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Masanori Sato
正典 佐藤
Takashige Tokushima
孝成 徳島
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多気筒エンジンにおいて、クラッチ接続時の
トルク反力を最も効果的に規制するクランクシャフトの
ジャーナル部を特定する。特定したジャーナル部でクラ
ンクシャフトの軸方向移動を規制し、他のジャーナル部
に伝達されるトルク反力による衝撃を緩和すると共に、
他のジャーナル部をルーズ支持して熱影響による面圧を
各ジャーナル部で均等にする。 【構成】 エンジン10は直列方向に6気筒S1 6
備え、各気筒のピストン12a〜fを連結するクランク
シャフト16に、7個のジャーナル部18a〜gを形成
する。各ジャーナル部をシリンダブロックBの軸受部2
0a〜gに回転支持する。クランクシャフト16の動力
出力側から2番目のジャーナル部18bと軸受部20b
の動力出力側との間に、スラストメタル30を密接して
介在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少くとも直列方向に4
気筒を配置した多気筒エンジンのクランクシャフトの軸
受構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載されるエンジンは実開
昭60−188221号公報に開示されるように、気筒
内に配置したピストンを、コンロッドを介してクランク
シャフトの各ジャーナル部間に軸着し、ピストンの往復
運動をクランクシャフトの回転運動として取り出すよう
になっている。また、前記クランクシャフトは前記各ジ
ャーナル部においてシリンダブロック側に回転支持され
ている。
【0003】そして、前記クランクシャフトに取り出さ
れた回転力は、クランクシャフトの一端出力側からクラ
ッチを介してトランスミッションに伝達され、このトラ
ンスミッションで適宜変速した後、駆動輪に伝達され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記エンジ
ンではクランクシャフトがジャーナル部においてシリン
ダブロック側に回転支持されることは上述したが、これ
らクランクシャフトとシリンダブロックにはエンジンの
発生熱による影響、例えば、両者間の熱膨張率が大きく
影響される。即ち、通常クランクシャフトはS40C〜
S45C程度の炭素鋼鍛造材とか、FCD55程度の球
状黒鉛鋳鉄等の鉄材が広く使用される。一方、クランク
シャフトを支持するシリンダブロックは軽量化のためア
ルミニウム合金が使用される。従って、これらクランク
シャフトとシリンダブロックとは材質の相違から熱膨張
率が大きく異なることになる。
【0005】従って、前記クランクシャフトは例えば動
力の出力側、つまりトランスミッションの配置側を基準
に取った場合、その反対側端部ではシリンダブロックと
の間の熱膨張差が著しく大きくなってしまう。
【0006】また、前記クランクシャフトにはクラッチ
の接続時に発生する軸方向のトルク反力が作用し、この
トルク反力が前記動力出力側から衝撃的に入力して、ク
ランクシャフトをその動力出力側の反対側に変位させよ
うとする。
【0007】従って、多気筒エンジン、特に直列方向に
4気筒以上を配置してクランクシャフトが長大化される
エンジンでは、このクランクシャフトに各気筒のピスト
ン数に1を加えた数のジャーナル部が設けられるが、こ
れら各ジャーナル部には、前記熱膨張による影響と前記
クラッチ接続時のトルク反力が作用することになり、各
ジャーナル部の軸受部分の面圧がその都度変化する。こ
のため、この面圧変化を吸収するために各軸受部分をそ
れぞれルーズ支持すると、クランクシャフトに大きなガ
タ付きを発生し、エンジン振動の原因になってしまうと
共に、出力の取り出し効率が大幅に低下してしまうとい
う課題があった。
【0008】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、多気筒エンジンにおいて複数設けられるジャーナル
部のうち、クラッチ接続時のトルク反力を最も効果的に
受け止めることができる部位を特定し、この特定したジ
ャーナル部でクランクシャフトの軸方向移動を規制する
ことにより、各軸受部の面圧を均等化して滑らかなクラ
ンクシャフト回転を可能とする多気筒エンジンの軸受構
造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、少くとも直列方向に4気筒以上を配置
し、各気筒のピストンがクランクシャフトに形成された
各ジャーナル部間に軸着されると共に、各ジャーナル部
がシリンダブロックの軸受部に回転支持される多気筒エ
ンジンの軸受構造において、前記各ジャーナル部のうち
クランクシャフトの動力出力側から2番目のジャーナル
部に、スラスト力を受けるスラストメタルを設けること
により構成する。
【0010】また、前記2番目のジャーナル部にスラス
トメタルを設けた前記多気筒エンジンにおいて、直列方
向に6気筒を配置してクランクシャフトにジャーナル部
を7箇所設け、動力出力側から3番目と4番目のジャー
ナル部にクリアランスを設けることが望ましい。
【0011】更に、スラストメタルを設けたジャーナル
部に対して動力出力側の反対側にとなるジャーナル部
は、クランクシャフトのジャーナルセンターに対して軸
受部のジャーナルセンターを、前記動力出力側にオフセ
ットすることが望ましい。
【0012】
【作用】以上の構成により本発明の多気筒エンジンの軸
受構造にあっては、少くとも直列方向に4気筒以上が配
置されたエンジンのクランクシャフトの動力出力側から
2番目のジャーナル部が、スラストメタルを介してシリ
ンダブロックの軸受部の前記動力出力側に密接して支持
されることにより、この2番目のジャーナル部でクラッ
チ接続時のトルク反力を受け止めることができる。従っ
て、前記2番目以外のジャーナル部をそれぞれ軸受部に
ルーズ支持した場合にも、これら各軸受部に前記トルク
反力による衝撃が伝達されるのを防止することができ
る。特に、衝撃が最も大きくなる前記動力出力側から1
番目のジャーナル部をルーズ支持することが可能とな
る。また、前記2番目以外のジャーナル部をルーズ支持
することにより、熱膨張差によるクランクシャフトの伸
びをもって、定常運転時には各軸受部の面圧を均等化す
ることができる。
【0013】また、前記2番目のジャーナル部にスラス
トメタルを設けた前記多気筒エンジンにおいて、直列方
向に6気筒を配置してクランクシャフトにジャーナル部
を7箇所設け、動力出力側から3番目と4番目のジャー
ナル部にクリアランスを設けることにより、トルク反力
を受けたり熱膨張差の基準となる2番目のジャーナル部
近傍に余裕を持たせることができ、組付け性等を向上さ
せて好ましく適用することができる。
【0014】更に、スラストメタルを設けたジャーナル
部に対して動力出力側の反対側となるジャーナル部は、
クランクシャフトのジャーナルセンターに対して軸受部
のジャーナルセンターを動力出力側にオフセットするこ
とにより、スラストメタルを設けたジャーナル部を基準
としてクランクシャフトとシリンダブロックとが熱膨張
した際、前記軸受部のジャーナルセンターとクランクシ
ャフトのジャーナルセンターとを略一致させて、定常運
転時においてジャーナル部両側の面圧を略等しくするこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1から図5は本発明にかかる多気筒エンジ
ンの軸受構造の一実施例を示し、図1は要部縦断面図、
図2は軸受部分の要部を示す拡大図、図3は本実施例に
用いられるスラストメタルを半割りした一片を示す正面
図、図4は前記スラストメタルを半割りした他片を示す
正面図、図5は軸受部分の他の要部を示す拡大図であ
る。
【0016】即ち、本発明の軸受構造が適用されるエン
ジン10は図1に示したように、直列方向に6気筒
1 ,S2 ,S3 ,S4 ,S5 ,S6 を備え、これら各
気筒内に嵌合したピストン12a,12b,12c,1
2d,12e,12fは、コンロッド14,14,…を
介してクランクシャフト16に連結される。
【0017】前記クランクシャフト16には7個のジャ
ーナル部18a,18b,18c,18d,18e,1
8f,18gが形成され、これらジャーナル部を介して
クランクシャフト16は、シリンダブロックBから一体
に形成された軸受部20a,20b,20c,20d,
20e,20f,20gにそれぞれ回転支持される。
【0018】前記ジャーナル部18a,18b,18
c,18d,18e,18f,18gの間には、クラン
クアーム22,22,…を介してそれぞれクランクピン
24,24,…がジャーナル部から偏心して設けられ、
これらクランクピン24,24,…に前記コンロッド1
4,14,…が軸着される。
【0019】前記クランクシャフト16の一端部(図中
右方)は、図外のクラッチを介して図外のトランスミッ
ションに接続され、このクランクシャフト16に発生す
る回転力をクラッチの接続状態でトランスミッションに
伝達する。また、クランクシャフト16の他端部(図中
左方)にはファンプーリ26が取付けられ、このファン
プーリ26に連動したファン28を回転する。
【0020】ここで、本実施例は前記ジャーナル部18
a,18b,18c,18d,18e,18f,18g
のうち、クランクシャフト16の動力出力側、つまり図
中右方のクラッチ接続側から2番目のジャーナル部18
bに、図2にも示したようにこのジャーナル部18b
と、このジャーナル部18bを支持する軸受部20bの
動力出力側、つまり図中右側との間に、スラスト力を受
けるスラストメタル30を密接して介在させる。
【0021】前記スラストメタル30は図3,図4に示
すように、スラストメタル30を半割り状にしたものを
接合することによりリング状として用いる。即ち、図3
はスラストメタル30を半割りした半円弧状の上側部材
30aを示し、その両端部32,32は所定角度(35
°)をもって傾斜してある。また、この上側部材30a
の肉厚は略2mm程度とし、片面には上,下に走る2条の
浅溝34,34を形成する。
【0022】一方、図4はスラストメタル30を半割り
した半円弧状の下側部材30bを示し、その両端部32
a,32aは前記上側部材30aの両端部32,32に
合致する方向に傾斜させてある。また、前記下側部材3
0bの肉厚を上側部材30aと等しく略2mm程度として
形成すると共に、この上側部材30aと同様に2条の浅
溝34a,34aを形成してある。更に、前記下側部材
30bの中央部外方には前記軸受部20bに形成した図
外の溝部に係合して、スラストメタル30の回転を阻止
する突起36を形成する。
【0023】そして、前記上側部材30aおよび下側部
材30bは、軸受部20bの前記動力出力側(図中右
側)とジャーナル部18bとの間において、ジャーナル
部18bの上方および下方から挿入し、互いの両端部3
2,32および32a,32a同志を接合してリング状
のスラストメタル30を構成する。また、このように挿
入されたスラストメタル30は前記軸受部20bと前記
ジャーナル部18bとの間に密接して配置され、クラン
クシャフト16の図中左方の移動または変位に対して確
実に規制する。 ところで、本実施例では前記2番目の
ジャーナル部18bをスラストメタル30を介して軸受
部20bの動力出力側でガタなく支持したが、他のジャ
ーナル部18a,18c,18d,18e,18f,1
8gにおいては、軸受部20a,20c,20d,20
e,20f,20gに対して若干の軸方向の相対移動を
可能にルーズ支持される。このとき、前記スラストメタ
ル30を設けたジャーナル部18bに対して動力出力側
の反対側、つまり、このジャーナル部18bより図中左
側にあるジャーナル部18c,18d,18e,18
f,18gは、図5に示す手法をもってルーズ支持す
る。
【0024】即ち、図5ではクランクシャフト16のジ
ャーナルセンターC1 に対して、軸受部のジャーナルセ
ンターC2 を動力出力側にオフセット(オフセット量
f)させる。尚、このときのオフセット量fは、それぞ
れのジャーナル部18c,18d,18e,18f,1
8gにおいて、熱膨張等による熱影響を考慮して決定さ
れる。
【0025】以上の構成により本実施例の多気筒エンジ
ン10の軸受構造にあっては、直列方向に6気筒S1
2 ,S3 ,S4 ,S5 ,S6 が配置され、これによっ
てクランクシャフト16に設けられた7個のジャーナル
部18a,18b,18c,18d,18e,18f,
18gのうち、クランクシャフト16の動力出力側、つ
まり、図中右側から2番目のジャーナル部18bにスラ
ストメタル30を設けて、シリンダブロックBから一体
に形成した軸受部20bに、クランクシャフト16の図
中左方への移動または変位を確実に規制するようになっ
ている。
【0026】このため、前記クランクシャフト16の動
力出力側に設けられる図外のクラッチが遮断状態から接
続状態に切り替えられた時、このクラッチに発生するト
ルク反力により、クランクシャフト16を図中左方に押
圧する衝撃力が発生するが、この衝撃力は前記2番目の
ジャーナル部18bで確実に受け止め、他のジャーナル
部18a,18c,18d,18e,18f,18gに
伝達するのを阻止する。従って、前記他のジャーナル部
18a,18c,18d,18e,18f,18gをル
ーズ支持した場合にも、前記衝撃力によるガタ付きを防
止し、振動および打音等の騒音が発生するのを防止でき
る。
【0027】尚、動力出力側から1番目のジャーナル部
18aは前記衝撃力の入力側に最も近く、このジャーナ
ル部18aを軸受部20aに密接支持した場合は、この
支持部分に過大な衝撃力が直に入力し、当該支持部分の
耐久性に問題が生ずる。これに対し、前記2番目のジャ
ーナル部18bをスラストメタル30を介して密接支持
し、かつ、前記1番目のジャーナル部18aをルーズ支
持したことにより、前記衝撃力はジャーナル部18aと
18b間のクランクアーム22部分を介して若干緩和さ
れ、前記2番目のジャーナル部18bの耐久性を確保す
ることができる。一方、動力出力側から3番目以降のジ
ャーナル部18c,18d,18e,18f,18gの
1つを密接支持させた場合は、前記衝撃力が伝達される
までに多くのクランクアーム22部分を経由するため、
この経由途中にあるジャーナル部の軸方向変位量が大き
くなり、その分クランクシャフト16のガタ付きが大き
くなってしまう。従って、前記2番目のジャーナル部1
8bが前記衝撃力を規制するに最も効果的な部位とな
る。
【0028】また、エンジン10の暖機状態への移行に
伴って、クランクシャフト16とシリンダブロックBと
の間に、熱膨張率の相違による相対変位が発生する場
合、この相対変位は密接支持した前記2番目のジャーナ
ル部18bを基準として発生する。このとき、前記2番
目のジャーナル部18b以外のジャーナル部18a,1
8c,18d,18e,18f,18gをルーズ支持し
たので、クランクシャフト16とシリンダブロックBと
の間の熱膨張差を吸収できると共に、ルーズ支持する間
隙を予め設定しておくことにより、定常運転における暖
機状態で各ジャーナル部と軸受部との間の面圧を均一化
することができる。
【0029】ところで、動力出力側から3番目以降のジ
ャーナル部18c,18d,18e,18f,18g
は、図5に示したようにクランクシャフト16のジャー
ナルセンターC1 に対して、軸受部のジャーナルセンタ
ーC2 を動力出力側にオフセットさせたので、定常運転
時の暖機状態で前記熱膨張差が発生した場合に、それぞ
れのジャーナルセンターC1 ,C2 を一致する方向にク
ランクシャフト16が相対変位するため、各ジャーナル
部両側の面圧を略等しくすることができる。
【0030】尚、本実施例において、前記動力出力側か
ら3番目と4番目のジャーナル部18c,18dに特に
クリアランスを設けた場合には、トルク反力を受けたり
熱膨張差の基準となる2番目のジャーナル部近傍に余裕
を持たせることができ、組付け性等を向上させて好まし
く適用することができる。
【0031】ところで、前記実施例では直列方向に6気
筒S1 ,S2 ,S3 ,S4 ,S5 ,S6 を配置したエン
ジン10を示したが、これに限ることなくクランクシャ
フトがある程度長大化されるエンジン、例えば直列方向
に4気筒以上が配置されるエンジンであれば、動力出力
側から2番目のジャーナル部にスラストメタルを介して
密接支持するという本発明の技術思想を適用することが
できる。また、気筒が互いにV字状に配置される謂わゆ
るV型エンジン、または気筒が略一直線状に対向される
水平対向型のエンジンにあっても、片側に直列状に配置
される気筒を4気筒以上備えたものであれば、本発明を
適用できることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す多気筒エンジンの軸受構造にあっては、少くとも直
列方向に4気筒以上を配置したエンジンのクランクシャ
フトに設けられる複数のジャーナル部のうち、クランク
シャフトの動力出力側から2番目のジャーナル部に、ス
ラストメタルを設けたので、この2番目のジャーナル部
でクラッチ接続時のトルク反力を受け止めることができ
る。このため、前記2番目以外のジャーナル部をそれぞ
れ軸受部にルーズ支持させて、これら各軸受部に前記衝
撃が伝達されるのを防止することができると共に、特に
衝撃が最も大きくなる動力出力側から1番目のジャーナ
ル部をルーズ支持させて、このジャーナル部の耐久性を
向上することができる。また、動力出力側から3番目以
降のジャーナル部をルーズ支持させることが可能とな
り、熱影響によるクランクシャフトの相対変位を吸収し
て、定常運転時には各軸受部の面圧を均等化し、円滑な
クランクシャフト回転を行わせることができる。
【0033】また、本発明の請求項2にあっては、前記
請求項1の構成において直列方向に6気筒を配置したエ
ンジンに限定し、クランクシャフトに7箇所設けられる
ジャーナル部のうち、動力出力側から3番目と4番目の
ジャーナル部にクリアランスを設けたので、トルク反力
を受けたり熱膨張差の基準となる2番目のジャーナル部
近傍に余裕を持たせることができ、組付け性等を向上さ
せて好ましく適用することができる。
【0034】更に、本発明の請求項3にあっては、スラ
ストメタルを設けたジャーナル部に対して動力出力側の
反対側となるジャーナル部は、クランクシャフトのジャ
ーナルセンターに対して軸受部のジャーナルセンターを
動力出力側にオフセットしたので、定常運転での暖機状
態ではクランクシャフトおよびシリンダブロックの熱膨
張により、前記軸受部のジャーナルセンターとクランク
シャフトのジャーナルセンターとを略一致させて、ジャ
ーナル部両側の面圧を略等しくし、クランクシャフト回
転を更に円滑化することができるという各種優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる多気筒エンジンの軸受構造の一
実施例を示す要部縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例の軸受部分を示す要部拡大図
である。
【図3】本発明に用いるスラストメタルの一実施例を示
す構成部品の正面図である。
【図4】本発明に用いるスラストメタルの一実施例を示
す他の構成部品の正面図である。
【図5】本発明の一実施例の軸受部分を示す要部拡大図
である。
【符号の説明】
10 エンジン 12a,12b,12c,12d,12e,12f ピ
ストン 16 クランクシャフト 18a,18b,18c,18d,18e,18f,1
8g ジャーナル部 20a,20b,20c,20d,20e,20f,2
0g 軸受部 30 スラストメタル S1 ,S2 ,S3 ,S4 ,S5,S6 気筒 B シリンダブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少くとも直列方向に4気筒以上を配置
    し、各気筒のピストンがクランクシャフトに形成された
    各ジャーナル部間に軸着されると共に、各ジャーナル部
    がシリンダブロックの軸受部に回転支持される多気筒エ
    ンジンの軸受構造において、 前記各ジャーナル部のうちクランクシャフトの動力出力
    側から2番目のジャーナル部に、スラストメタルを設け
    たことを特徴とする多気筒エンジンの軸受構造。
  2. 【請求項2】 直列方向に6気筒を配置してクランクシ
    ャフトにジャーナル部を7箇所設け、動力出力側から3
    番目と4番目のジャーナル部にクリアランスを設けたこ
    とを特徴とする請求項1の多気筒エンジンの軸受横造。
  3. 【請求項3】 スラストメタルを設けたジャーナル部に
    対して、動力出力側の反対側となるジャーナル部は、ク
    ランクシャフトのジャーナルセンターに対して軸受部の
    ジャーナルセンターを、動力出力側にオフセットしたこ
    とを特徴とする請求項1または2いずれかの項に記載の
    多気筒エンジンの軸受構造。
JP23684391A 1991-08-26 1991-08-26 多気筒エンジンの軸受構造 Pending JPH0560124A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100514841B1 (ko) * 2002-10-31 2005-09-14 현대자동차주식회사 엔진의 캠샤프트용 트러스트캠캡
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GB2541112A (en) * 2015-07-10 2017-02-08 Daido Metal Co Half thrust bearing and bearing device using the same

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