JPH06330932A - クランクシャフトの軸受構造 - Google Patents

クランクシャフトの軸受構造

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JPH06330932A
JPH06330932A JP12176093A JP12176093A JPH06330932A JP H06330932 A JPH06330932 A JP H06330932A JP 12176093 A JP12176093 A JP 12176093A JP 12176093 A JP12176093 A JP 12176093A JP H06330932 A JPH06330932 A JP H06330932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine body
bearing cap
bearing
engine
crankshaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP12176093A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Tazaki
豊 田崎
Shunichi Aoyama
俊一 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP12176093A priority Critical patent/JPH06330932A/ja
Publication of JPH06330932A publication Critical patent/JPH06330932A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0043Arrangements of mechanical drive elements
    • F02F7/0053Crankshaft bearings fitted in the crankcase

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベアリングキャップの温度を適正化してクラ
ンクシャフトの潤滑性を高める。 【構成】 エンジン本体1に冷却水が循環するウォータ
ジャケット7を備え、エンジン本体1にクランクシャフ
ト2を回転自在に支持するベアリングキャップ3を締結
したエンジンにおいて、ベアリングキャップ3とエンジ
ン本体1との間に介在する断熱層9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランクシャフトの軸
受構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車用エンジンは、高速化によ
り出力の向上がはかられているが、エンジンのクランク
シャフトはとくに高速回転時に大きな慣性荷重が作用
し、ピストンにコンロッドを介してつながるクランクシ
ャフトの軸受部は、高速、大荷重のもとで摺動するた
め、潤滑的に非常に厳しい条件となる(例えば、特開昭
52−92037号公報、参照)。
【0003】従来のエンジンに備えられるクランクシャ
フトの軸受構造は、エンジン本体にクランクシャフトの
クランクピン部を回転自在に支持するベアリングキャッ
プが締結される。
【0004】エンジン本体の主軸受にはオイルポンプか
ら吐出される潤滑油が供給され、クランクシャフトと主
軸受およびベアリングキャップの軸受隙間を通って排出
される。
【0005】クランクシャフトとエンジン本体の主軸受
およびベアリングキャップの軸受隙間は所定値以下に抑
えられ、軸受隙間によってメタル打音が発生しないよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】クランクシャフトとエ
ンジン本体の主軸受およびベアリングキャップの軸受隙
間がエンジンの高回転時に拡がれば、この軸受隙間をか
ら排出される潤滑油量が増えて温度上昇を抑制できる。
【0007】しかしながら、水冷式のエンジンの場合、
エンジン本体に形成されたウォータジャケットを循環す
る冷却水によりエンジン本体を介してベアリングキャッ
プの熱が持ち去られてベアリングキャップが低温になる
ため、軸受隙間が大きくならず、軸受隙間を循環する潤
滑油量が小さく抑えられ、軸受部の冷却性およびフリク
ションの悪化を招くという問題点があった。
【0008】本発明は上記の問題点に着目し、ベアリン
グキャップの温度を適正化してクランクシャフトの潤滑
性を高めることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エンジン本体に冷却水が循環するウォータジャケットを
備え、エンジン本体にクランクシャフトを回転自在に支
持するベアリングキャップを締結するエンジンにおい
て、前記ベアリングキャップとエンジン本体との間に介
在する断熱層を設ける。
【0010】請求項2記載の発明は、エンジン本体に冷
却水が循環するウォータジャケットを備え、エンジン本
体にクランクシャフトを回転自在に支持するベアリング
キャップを締結するエンジンにおいて、前記ベアリング
キャップをエンジン本体より熱伝導率の小さい材質で形
成する。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明において、エンジン本体と
ベアリングキャップの間に断熱層を介在させたため、ベ
アリングキャップからエンジン本体への伝熱を抑え、高
回転高負荷時にベアリングキャップの温度を高く保っ
て、クランクシャフトの軸受隙間を拡大することによ
り、軸受隙間を循環する潤滑油量を増大させ、熱交換を
促進して潤滑条件の厳しい高温時にも良好な冷却性能を
発揮し、フリクションの低減がはかれる。
【0012】請求項2記載の発明において、ベアリング
キャップをエンジン本体より熱伝導率の小さい材質で形
成したため、ベアリングキャップからエンジン本体への
伝熱を抑え、高回転高負荷時にベアリングキャップの温
度を高く保って、クランクシャフトの軸受隙間を拡大す
ることにより、軸受隙間を循環する潤滑油量を増大さ
せ、熱交換を促進して潤滑条件の厳しい高温時にも良好
な冷却性能を発揮し、フリクションの低減がはかれる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0014】図1に示すように、クランクシャフト2は
エンジン本体1の主軸受10とベアリングキャップ3の
間に軸受メタル4,5を介して回転自在に支持される。
クランクシャフト2は図示しないピストンにつながるコ
ンロッドが連結され、ピストンの往復動をその回転運動
に変換するようになっている。このクランクシャフト2
は例えば鋳鉄によって形成される。
【0015】エンジン本体1はピストンを収装するシリ
ンダ部11と、このシリンダ部11との間で冷却水が循
環するウォータジャケット7を画成するウォータジャケ
ット壁13と、クランクシャフト2を収装するクランク
室を画成するスカート部12と、各主軸受10と左右の
スカート部12を結ぶバルクヘッド部14等を有し、こ
れらがアルミ合金等を材質として一体形成されている。
【0016】エンジン本体1には、図示しないオイルポ
ンプから吐出する潤滑油を主軸受10に導く油通路が配
設されている。
【0017】エンジンにより駆動される定容量型オイル
ポンプから吐出する潤滑油はリリーフバルブを介して一
定圧以下に調節される。
【0018】ベアリングキャップ3はシリンダ方向に垂
直で、クランクシャフト(クランクピン部)2の中心を
通る面において、エンジン本体1と分割される。
【0019】ベアリングキャップ3はその両端部を挿通
する2本のボルト6を介してエンジン本体1に締結され
る。
【0020】エンジン本体1とベアリングキャップ3の
間に介在する断熱層9が設けられる。
【0021】図2に示すように、断熱層9は例えば断熱
材として設けられるアスベスト22と、アスベスト22
の補強環として設けられるステンレス製グロメット21
から構成される。アスベストはその熱伝導率を0.15
w/m.kとして、高い断熱性を有している。
【0022】グロメット21はその両面に多数のフック
24が立てられ、断熱層9はグロメット21の両側から
アスベスト22を圧着させて一体としたものである。矩
形の断熱層9の中央部にボルト6を挿通させる穴23が
形成され、その外周縁部とボルト穴23の開口周縁部は
折返部25,26がそれぞれ形成される。
【0023】ベアリングキャップ3のエンジン本体1に
対する接合面には断熱層9を収装する凹部20が形成さ
れる。
【0024】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0025】ピストンにコンロッドを介して連結される
クランクシャフト2の軸受部は、とくに高回転高負荷時
に大きな慣性荷重が作用するため、潤滑油のせん断発熱
により高温化し、潤滑的に非常に厳しい条件となる。
【0026】エンジン本体1とベアリングキャップ3の
間に断熱層9を介在させたため、ベアリングキャップ3
からエンジン本体1への伝熱を抑え、高回転高負荷時に
ベアリングキャップ3の温度上昇を促す。このため、ベ
アリングキャップ3が図3に2点鎖線で示すように(ベ
アリングキャップ3の寸法差は、便宜上実際よりも誇張
して大きくしてある)熱膨張して、相対的に熱膨張係数
の小さいクランクシャフト2との軸受隙間を拡大する。
軸受隙間を循環する潤滑油量は軸受隙間のクリアランス
の概略3乗に比例し増大するため、潤滑油量の増大によ
り熱交換を促進して、潤滑条件の厳しい高温時にも良好
な冷却性能を発揮する。フリクションは潤滑油量に概略
比例して減少することにより、エンジンの発生出力を高
めるとともに、焼き付き等の発生を防止する。
【0027】低回転低負荷時にベアリングキャップ3の
温度が低下することにより、軸受隙間は小さくなり、メ
タル打音の発生を防止できる。
【0028】次に、図4に示した他の実施例は、ベアリ
ングキャップ3をエンジン本体1より熱伝導率の小さい
材質で形成するものである。なお、図1との対応部分に
は同一符号を付して示すことにする。
【0029】エンジン本体1をアルミ合金等で形成する
一方、ベアリングキャップ3をステンレス材料により形
成する。オーステナイト系のステンレス材料はその熱伝
導率15w/m.kとし、アルミ材料の熱伝導率が50
w/m.k、鉄系材料の熱伝導率が200w/m.kで
あるのに比べて低い値となっている。
【0030】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0031】ベアリングキャップ3をエンジン本体3よ
り熱伝導率の小さい材質で形成したため、ベアリングキ
ャップ3からエンジン本体1への伝熱を抑え、高回転高
負荷時にベアリングキャップ3の温度上昇を促して軸受
隙間を拡大し、軸受隙間を循環する潤滑油量を増大させ
ることにより、潤滑条件の厳しい高温時にも良好な冷却
性能を発揮し、フリクションを抑えて、焼き付き等の発
生を防止することができる。
【0032】また、ステンレス材料の線熱膨張率は17
×10-6/°Cと、鉄系材料の線熱膨張率は11×10
-6/°Cに比べて高く、アルミニウムの線熱膨張率は2
0×10-6/°Cに近い値を持つため、ベアリングキャ
ップ3の温度上昇に伴って軸受隙間も大きく拡大する。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、エンジン本体に冷却水が循環するウォータジャケッ
トを備え、エンジン本体にクランクシャフトを回転自在
に支持するベアリングキャップを締結するエンジンにお
いて、前記ベアリングキャップとエンジン本体との間に
介在する断熱層を設けたため、潤滑条件の厳しい高温時
の熱膨張を促してクランクシャフトとの軸受隙間を拡大
し、この軸受隙間を循環する潤滑油量を増大させること
により、熱交換を促進して、良好な冷却性能を発揮す
る。
【0034】請求項2記載の発明は、エンジン本体に冷
却水が循環するウォータジャケットを備え、エンジン本
体にクランクシャフトを回転自在に支持するベアリング
キャップを締結するエンジンにおいて、前記ベアリング
キャップをエンジン本体より熱伝導率の小さい材質で形
成したため、構造の簡素化をはかりながら、潤滑条件の
厳しい高温時にも良好な冷却性能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すエンジンの横断面図。
【図2】同じく断熱層の平面図。
【図3】同じくベアリングキャップの熱膨張を示す横断
面図。
【図4】他の実施例を示すエンジンの横断面図。
【符号の説明】 1 エンジン本体 2 クランクシャフト 3 ベアリングキャップ 7 ウォータジャケット 9 断熱層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体に冷却水が循環するウォー
    タジャケットを備え、エンジン本体にクランクシャフト
    を回転自在に支持するベアリングキャップを締結するエ
    ンジンにおいて、前記ベアリングキャップとエンジン本
    体との間に介在する断熱層を設けたことを特徴とするク
    ランクシャフトの軸受構造。
  2. 【請求項2】 エンジン本体に冷却水が循環するウォー
    タジャケットを備え、エンジン本体にクランクシャフト
    を回転自在に支持するベアリングキャップを締結するエ
    ンジンにおいて、前記ベアリングキャップをエンジン本
    体より熱伝導率の小さい材質で形成したことを特徴とす
    るクランクシャフトの軸受構造。
JP12176093A 1993-05-24 1993-05-24 クランクシャフトの軸受構造 Pending JPH06330932A (ja)

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JP12176093A JPH06330932A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 クランクシャフトの軸受構造

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JPH06330932A true JPH06330932A (ja) 1994-11-29

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JP (1) JPH06330932A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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