JPH0559830U - 端子用フープ材 - Google Patents

端子用フープ材

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JPH0559830U
JPH0559830U JP546792U JP546792U JPH0559830U JP H0559830 U JPH0559830 U JP H0559830U JP 546792 U JP546792 U JP 546792U JP 546792 U JP546792 U JP 546792U JP H0559830 U JPH0559830 U JP H0559830U
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cup
terminal
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wound
thickness
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治信 山中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 層間紙を重ねてリールに巻き取る際、緩く巻
き取ってもカップ部が層間紙から飛び出さず、且つ強く
巻き取ってもカップ部が変形しない端子用フープ材を提
供する。 【構成】 アース端子3は帯部2から延出されたリード
部3aと、その先端に設けられた接合部3bとからな
る。また、カップ端子4,4は帯部2から延出されたリ
ード部4a,4aと、その先端に設けられたカップ部4
b,4bとからなる。厚み形成ピン5,5は帯部2から
カップ部4b側へ延出されおり、それぞれ表裏へ向けて
くの字状に屈曲させられている。そして、厚み形成ピン
5,5間の厚み方向の距離t1はカップ部4bの厚みt2
に略等しくなっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、端子用フープ材に関する。具体的にいうと、例えば、コンデンサエ レメント等の付加部品エレメントと圧電共振子とを一体に組み立てるためのカッ プ端子を備えた端子用フープ材に関する。
【0002】
【背景技術】
図4に従来の端子用フープ材30を示す。図4(a)はリール26に巻き取ら れた端子用フープ材30の斜視図、図4(b)は同図(a)のX部拡大図である 。
【0003】 この端子用フープ材30は、テープ状をしたフープ材を打ち抜き加工及びフォ ーミング加工することにより端子組31を帯部32に沿って多数組形成したもの であり、圧電共振子等の外部端子となるカップ端子34,34及びアース端子3 3を供給するものである。端子用フープ材30は、図4(a)に示すように、層 間紙25と重ね合わされたうえリール26に巻き取られて取り扱われる。
【0004】 端子組31は、図4(b)に示すように、アース端子33と、その両側に設け られた一対のカップ端子34,34とからなる。アース端子33は帯部32から 延出されたリード部33aと、その先端に設けられた接合部33bとからなる。 また、カップ端子34,34は帯部32から延出されたリード部34a,34a と、その先端に設けられたカップ部34b,34bとからなる。カップ部34b ,34bは全長にわたって断面コ字形に折り曲げられており、カップ部34b, 34bの溝34c,34cは互いに対向している。
【0005】 図3に示すものは上記端子組31を用いて圧電エレメント37とコンデンサエ レメント41を一体に組み立てた圧電共振子36であって、図3(a)はこの圧 電共振子36を示す斜視図、図3(b)は圧電エレメント37の斜視図、図3( c)はコンデンサエレメント41の正面図である。
【0006】 図3(b)に示すように、圧電振動エレメント37は、圧電セラミック基板3 8の中央部で表裏両面に対向させて振動電極39,39を設け、さらに圧電セラ ミック基板38の表裏の反対側側縁に互いに対向しないように端子取付電極40 ,40を設けたものである。
【0007】 また、図3(c)に示すように、コンデンサエレメント41は、誘電体セラミ ック基板44の裏面にアース電極42を設け、表面に2個の容量電極43,43 を設けたものである。
【0008】 しかして、この圧電共振子36の組み立て工程においては、圧電振動エレメン ト37の端部はカップ部34b,34bの溝34c,34cに挿入され、カップ 部34b,34b間に挟み込まれるようにして弾性的に保持され、端子取付電極 40をカップ部34b,34bにハンダ付けされる。
【0009】 また、コンデンサエレメント41は、カップ部34b,34bの側縁34d, 34d間に懸け渡すようにして圧電エレメント37と平行に配置され、容量電極 43をカップ部34b,34bにハンダ付けされ、アース端子33の接合部33 bをアース電極42にハンダ付けされる。
【0010】 なお、図示しないが、この後、圧電共振子36はディップ成形されて外装樹脂 内に封止される。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の端子用フープ材30には以下に示す欠点がある。図5は 、図4(a)のY−Y線断面図であって、端子用フープ材30と層間紙25を重 ねて巻き取ったリール26の断面図である。従来の端子用フープ材30では、帯 部32及びリード部33a,34aが薄く、カップ部34bのみが厚く(例えば 、帯部厚が0.3mm、カップ部厚が2.18mm)、端子用フープ材30の両側 で段差があるので、端子用フープ材30をリール26に巻き取る力が弱いと輸送 時等の振動によりカップ部34bが層間紙25の間から飛び出し、上下のカップ 部34b同士が絡み合って変形を起こすことがある。
【0012】 また、カップ部34bが層間紙25の間から飛び出さないよう、端子用フープ 材30及び層間紙25をリール26に強く巻き過ぎると、巻き取り時の締め付け 力が厚みの大きなカップ部34bに集中するため、カップ部34bが締め付け力 によって変形してしまう。このように、カップ部34bが変形すると圧電共振子 36の自動組み立て工程において圧電振動エレメント37の取り付け不良が生じ 、歩留まりが低下するという問題があった。
【0013】 本考案は叙上の従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、層間紙と重ねてリールに巻き取る際、緩く巻き取ってもカップ部が層間 紙の間から飛び出さず、かつ、強く巻き取ってもカップ部が変形することのない 端子用フープ材を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案の端子用フープ材は、フープ材を打ち抜き加工することにより帯部に沿 って複数個のカップ端子が形成され、このカップ端子が帯部から延出されたリー ド部と当該リード部よりも厚みの厚いカップ部とからなる端子用フープ材におい て、前記カップ部が帯部の厚み方向両面から膨出している側へ向けて帯部から厚 み形成ピンを突出させ、当該厚み形成ピンの突出側表面と前記カップ部の膨出側 表面を略面一に配置させたことを特徴としている。
【0015】
【作用】
本考案の端子用フープ材にあっては、カップ部が帯部の厚み方向両面から膨出 している側へ向けて帯部から厚み形成ピンを突出させ、当該厚み形成ピンの突出 側表面と前記カップ部の膨出側表面を略面一に配置させているので、端子用フー プ材の厚みを略全幅にわたってカップ部の厚みとほぼ等しくすることができる。 従って、層間紙と重ねてリールに巻き取る際には、層間紙及び端子用フープ材を 内側から外側へ順次平行に巻き取ることができる。
【0016】 従って、端子用フープ材の巻き取りが弱くても、輸送時の振動等によってカッ プ部が層間紙の間から飛び出すことがなく、内側と外側に巻かれているカップ部 の絡みを防止することができる。
【0017】 また、端子用フープ材をリールに巻き取って締め付ける力を厚み形成ピンとカ ップ部に分散して支持させることができるので、リールへの締め付け力によりカ ップ部が変形することを防止できる。
【0018】
【実施例】
図1に示すものは本考案の一実施例による端子用フープ材20であって、図1 (a)は端子用フープ材20の斜視図、同図(b)は端子用フープ材20の側面 図である。この端子用フープ材20は、テープ状をしたフープ材を打ち抜き加工 及びフォーミング加工することにより帯部2に沿って端子組1を多数組形成した ものであり、図3(a)に示したような圧電共振子36に用いられるものである 。
【0019】 端子組1は、圧電共振子36に用いられるアース端子3と信号入出力用の一対 のカップ端子4,4とからなる。アース端子3は、帯部2から延出されたリード 部3aと、その先端に設けられた接合部3bを有している。また、カップ端子4 ,4は、帯部2から延出されたリード部4a,4aと、その先端に設けられたカ ップ部4b,4bを有しており、カップ部4b,4bは全長にわたって断面コ字 形に折り曲げられていてカップ部の溝4c,4c同士を互いに対向させられてい る。
【0020】 また、各カップ端子4,4の両側にはそれぞれ厚み形成ピン5,5が配置され ている。厚み形成ピン5,5は帯部2からカップ部4bの方向に延出されており 、カップ端子4の一方の厚み形成ピン5は表面側へ向けて略くの字状に屈曲され ており、他方の厚み形成ピン5は裏面側へ向けて略くの字状に屈曲させられてい る。しかも、図1(b)に示すように、厚み形成ピン5,5間の厚み方向の離間 距離(外寸)t1はカップ部4bの厚みt2にほぼ等しくしてある。
【0021】 図2は、この端子用フープ材20と層間紙25を重ねてリール26に巻き取っ たときの状態を示す。カップ端子4,4の両側に配置されている厚み形成ピン5 ,5同士は、カップ部4bの厚みt2とほぼ等しい離間距離t1を持つので、端子 用フープ材20の帯部2側とカップ部4b側の厚みが等しくなっており、層間紙 25及び端子用フープ材20をリール26に巻いたとき、内側に巻かれた端子用 フープ材20とその外側に巻かれた端子用フープ材20とは互いに平行に巻かれ る。
【0022】 従って、この端子用フープ材20をリール26に巻き取れば、何回巻いてもリ ール26の片側で端子用フープ材20の巻き取り径が大きくなることがなく、端 子用フープ材20のリール26への巻き取り作業をスムーズに行なえる。また、 端子用フープ材20は平行に巻かれているので、緩く巻き取ってもカップ部4b が層間紙25の間から飛び出すことがなく、層間紙25の間に巻き取ることがで きる。さらに、層間紙25による締め付け力を厚み形成ピン5とカップ部4bに 分散させられるので、強く巻き取ってもカップ部4bが変形しにくくなる。
【0023】 なお、上記実施例においては、カップ部は帯部の両面側へ膨出しているが、帯 部の片面側へのみカップ部が膨出している場合にも本考案を実施することができ るのはもちろんである。その場合には、厚み形成ピンは帯部の片面側へのみ突出 させれば足りる。
【0024】
【考案の効果】
本考案の端子用フープ材によれば、端子用フープ材の厚みを略全幅にわたって カップ部の厚みとほぼ均一にすることができるので、層間紙と共にリールに巻き 取る際には、内側と外側に巻かれた端子用フープ材同士を互いに平行に保つこと ができ、層間紙及び端子用フープ材の巻き取りが緩い場合でも、輸送時の振動等 によってカップ部が層間紙から飛び出し、カップ部同士が絡み合うことを防止で きる。
【0025】 また、層間紙からの締め付け力を厚み形成ピンとカップ部に分散させられるの で、カップ部の変形を防止することができ、圧電共振子等の組立不良を低減させ ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案に係る一実施例による端子用フ
ープ材の斜視図、(b)は端子用フープ材の側面図であ
る。
【図2】同上の端子用フープ材を層間紙とともにリール
に巻き取った状態を示す一部破断した断面図である。
【図3】(a)は圧電共振子の斜視図、(b)は圧電エ
レメントの斜視図、(c)はコンデンサエレメントの正
面図である。
【図4】(a)はリールに巻き取られた従来例による端
子用フープ材の斜視図、(b)は(a)のX部拡大図で
ある。
【図5】図4(a)のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
2 帯部 4 カップ端子 4a リード部 4b カップ部 5 厚み形成ピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フープ材を打ち抜き加工することにより
    帯部に沿って複数個のカップ端子が形成され、このカッ
    プ端子が帯部から延出されたリード部と当該リード部よ
    りも厚みの厚いカップ部とからなる端子用フープ材にお
    いて、前記カップ部が帯部の厚み方向両面から膨出して
    いる側へ向けて帯部から厚み形成ピンを突出させ、当該
    厚み形成ピンの突出側表面と前記カップ部の膨出側表面
    を略面一に配置させた端子用フープ材。
JP546792U 1992-01-16 1992-01-16 端子用フープ材 Expired - Lifetime JP2555743Y2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010118183A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Fujikura Ltd 連鎖端子
JP2012044215A (ja) * 2011-11-14 2012-03-01 Sanyo Electric Co Ltd 電子部品製造用リードフレーム及び電子部品の製造方法
JP2013030492A (ja) * 2012-11-05 2013-02-07 Fujikura Ltd 連鎖端子
JP2016115627A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 矢崎総業株式会社 端子連鎖帯
WO2024127950A1 (ja) * 2022-12-15 2024-06-20 住友電装株式会社 連鎖端子

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