JPH0559706B2 - - Google Patents

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JPH0559706B2
JPH0559706B2 JP60022907A JP2290785A JPH0559706B2 JP H0559706 B2 JPH0559706 B2 JP H0559706B2 JP 60022907 A JP60022907 A JP 60022907A JP 2290785 A JP2290785 A JP 2290785A JP H0559706 B2 JPH0559706 B2 JP H0559706B2
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JP
Japan
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lactic acid
fermentation
acid fermentation
growth
concentration
Prior art date
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Application number
JP60022907A
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English (en)
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JPS61181389A (ja
Inventor
Michio Ozaki
Kimitoshi Kawai
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Priority to EP86101628A priority patent/EP0190770B1/en
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Priority to DE8686101628T priority patent/DE3686893T2/de
Priority to EP91112523A priority patent/EP0458370B1/en
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Publication of JPH0559706B2 publication Critical patent/JPH0559706B2/ja
Priority to US08/250,094 priority patent/US5466588A/en
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は発酵法による純度の高いD−乳酸の製
造方法に関する。更にくわしくはD−乳酸発酵終
了液を再び次のD−乳酸発酵の種菌として用いる
発酵方法によるD−乳酸の製造方法に関するもの
である。 〔従来の技術〕 各種乳酸生産菌によるD−乳酸の発酵生産が可
能な事は広く知られている(特開昭58−1688、同
58−36394号公報参照)。 しかしながら従来の生産方式はすべて回分発酵
法であり回分発酵毎に保存されている乳酸生産菌
を増殖させ順次培養液量を増加させるといつた繁
雑な操作を伴なう前培養のステツプが必要とされ
ていた。効率的な生産を目的として発酵の連続化
も考えられているが長期間にわたる雑菌汚染防止
技術が未確立なため、工業的に利用できずもつぱ
ら回分発酵法によつているのが現状である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 D−乳酸の連続発酵による長期間の雑菌汚染防
止技術が未確立であるのでD−乳酸の回分発酵を
反復する半連続発酵を試みた所、回分発酵を反復
するだけでは生産物であるD−乳酸の純度が低下
することが認められた。 この問題点を解決するため鋭意検討の結果、回
分発酵を反復しても高純度のD−乳酸を製造でき
る方法を見い出し本発明を完成した。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、糖類、無機塩類、増殖促進成分とし
ての酵母エキスはペプトン、及び中和剤からなる
D−乳酸発酵培地を用い、前培養で増殖したD−
乳酸生産菌を用いたD−乳酸発酵終了液の一部を
次のD−乳酸発酵の種菌としてD−乳酸発酵する
に当り、増殖促進成分濃度を最初のD−乳酸発酵
の最小必要濃度の20〜100重量%(以下、単に%
と記載する)の範囲で増加させ、繰り返し培養す
る事を特徴とするD−乳酸の製造方法である。 (使用微生物) 本発明で用いる事のできる微生物としてはD−
乳酸を生産する微生物であればいかなる微生物で
もよく、例えばスポロラクトバチルス・イヌリナ
スATCC15538、ラクトバチルス・デルブリツキ
ーIFO3534、ラクトバチルス・ライヒマニ
JCM1016、ラクトバチルス・ライヒマニ
JCM1557、ラクトバチルス・ラクテイスDSM−
20073などがあげられる。 (培養方法) これらのD−乳酸生産菌は先ず通常の回分発酵
法における操作と同様の操作で種菌を調製する。
つまり表−1に示したGYP培地などで培養しD
−乳酸生産菌の生育が十分に達したら順次培養液
量を増加させD−乳酸発酵培地の種菌を調製す
る。この場合、培養液量の増加は10倍〜1000倍程
度で増加させればよい。このようにして順次培養
液量を増加させて得た種菌を用いD−乳酸発酵培
地でD−乳酸を生産すればよい。D−乳酸発酵培
地の組成は用いる乳酸生産菌に適した培地を用い
ればよいが基本的にはグルコース、フラクトー
ス、シユークロース、ラクトース等の糖類のうち
一種および二種以上に対し、硫酸マグネシウム、
硫酸アンモニウム、リン酸第一カリウム、硫酸第
一鉄等の無機塩類を必要に応じて加え、増殖促進
成分として酵母エキス、ペプトンを添加する必要
がある。乳酸生産菌は一般に多くの栄養要求性を
示すためにこれらの増殖促進成分の添加必須であ
る。更にはこれらの乳酸生産菌は酸感受性を有す
るため中和剤でPHを4.5以上7.0以下に保つ必要が
ある。このために中和剤としてCaCO3、Ca
(OH)2、NaOH、KOH、アンモニア等を用いる
必要がある。発酵は嫌気条件でおこなうため窒素
等の不活性ガスを通気してもよい。 発酵温度は各々の乳酸生産菌に適した温度を用
いればよく例えばスポロラクトバチルス・イヌリ
ナスATCC15538では37℃、ラクトバチルス・デ
ルブリツキーIFO3534では45〜50℃が好ましい。
このような方法で1回目のD−乳酸発酵が終了し
た時点でその発酵終了液のうち一部を種菌として
用い次のD−乳酸発酵を実施するに当り、1回目
と同じ培地組成では高純度のD−乳酸が得られな
いが増殖促進成分濃度を高める事により反復発酵
においても高純度のD−乳酸を得る事ができる。
反復発酵における増殖促進成分の濃度は、最初の
D−乳酸発酵の最小必要濃度の20〜100重量%の
範囲で増加させることが必要である。即ち、2度
目以降の培養では、そのつど、最初のD−乳酸発
酵の最小必要濃度より20〜100重量%増えた濃度
(結局、120〜200重量%の濃度)で培養が行われ
るのである。ここで、20重量%未満の増加では、
本発明所期の効果が得れず、繰り返し培養におい
てD−乳酸の純度低下が避けらず、100重量%を
越えて増加させても、増加に伴う効果向上は見ら
れない。尚、増殖促進成分の濃度を増加させる方
法としては、同種の増殖促進成分を追加しても、
あるいは別の種類の増殖促進成分を添加してもよ
い。添加量としては使用する菌により添加量は変
わるが、一般的には0.1%以上、好ましくは0.5%
程度の添加が必要である。 表−1 GYP培地 グルコース 20g/ 酵母エキス 10g/ ペプトン 10g/ 酢酸ナトリウム 10g/ 硫酸マグネシウム 0.2g/ FeSO4・7H2O 10mg/ MnSO4・4.5H2O 10mg/ NaCl 10mg/ 〔実施例〕 以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。なお、実施例におけるD−乳酸の純度測定は
全乳酸量とイオン交換樹脂(SAX801)を用いた
HPLC法で、L−乳酸をL−乳酸脱水素酵素を用
いる酵素法で測定し次式により算出ししたもので
ある。 D−乳酸純度(%)=(1−L−乳酸量/全乳酸量)×
100 実施例1〜2,比較例1 スポロラクトバチルス・イヌリナス
ATCC15538をGYP培地に接種し37℃、3日間静
置培養した。この培養液1mlをCaCO31%含む
GYP培地25mlに接種し37℃、1日静置培養し種
菌を調製した。この種菌150mlを次に示す発酵培
地3に接種し37℃、200rpmで撹拌発酵をおこ
なつた。 発酵培地 グルコース 100g/ 酵母エキス 5g/ MgSO4・7H2O 0.2g/ FeSO4・7H2O 10mg/ MnSO4・4.5H2O 10mg/ NaCl 10mg/ CaCO3 60g/ 発酵37時間後においてグルコースは完全に消費
され乳酸98g/が蓄積した。このもののD−乳
酸純度は99.2%であつた。この1回目のD−乳酸
発酵終了液150mlを、上記発酵培地(比較例
1)、上記発酵培地の酵母エキス濃度を7.5g/
に増加させた培地(実施例1)、上記発酵培
地にペプトン5g/を追加した培地(実施例
2)、各々2850mlに加え発酵を実施した。得られ
たD−乳酸の純度は(比較例1)97.3%、
(実施例1)99.7%、(実施例2)99.4%であ
つた。 実施例3〜4,比較例2 実施例1と同様の方法で1回目のD−乳酸発酵
を実施した。発酵39時間後においてグルコースは
完全に消費され乳酸97g/が蓄積した。このも
ののD−乳酸純度は99.3%であつた。このD−乳
酸発酵終了液を用い、酵母エキス濃度を表−2に
示す濃度にして更に次の発酵を行つた。結果を表
−2に示した。
〔発明の効果〕
D−乳酸発酵に於て、増殖促進成分濃度を高め
ることにより前回の発酵終了液を種菌として用い
て発酵を行つてもD−乳酸純度を高く保つことが
出来た。 D−乳酸は各種光学活性化合物を化学合成する
ための出発物質として重要であり近年D−乳酸に
対する需要が増大しつつあり、本発明により工業
的規模での効率的なD−乳酸の製造が可能となつ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 糖類、無機塩類、増殖促進成分としての酵母
    エキスはペプトン、及び中和剤からなるD−乳酸
    発酵培地を用い、前培養で増殖したD−乳酸生産
    菌を用いたD−乳酸発酵終了液の一部を次のD−
    乳酸発酵の種菌としてD−乳酸発酵するに当り、
    増殖促進成分濃度を最初のD−乳酸発酵の最小必
    要濃度の20〜100重量%の範囲で増加させ、繰り
    返し培養する事を特徴とするD−乳酸の製造方
    法。
JP2290785A 1985-02-08 1985-02-08 D−乳酸の製造方法 Granted JPS61181389A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2290785A JPS61181389A (ja) 1985-02-08 1985-02-08 D−乳酸の製造方法
EP86101628A EP0190770B1 (en) 1985-02-08 1986-02-07 Fermentation to d-lactic acid
DE3650395T DE3650395T2 (de) 1985-02-08 1986-02-07 Gärung zur Gewinnung von d-Milchsäure.
DE8686101628T DE3686893T2 (de) 1985-02-08 1986-02-07 Gaerung zur gewinnung von d-milchsaeure.
EP91112523A EP0458370B1 (en) 1985-02-08 1986-02-07 Fermentation to d-lactic acid
US08/250,094 US5466588A (en) 1985-02-08 1994-05-26 Production of high optical purity D-lactic acid

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