JPH0561912B2 - - Google Patents

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JPH0561912B2
JPH0561912B2 JP60135657A JP13565785A JPH0561912B2 JP H0561912 B2 JPH0561912 B2 JP H0561912B2 JP 60135657 A JP60135657 A JP 60135657A JP 13565785 A JP13565785 A JP 13565785A JP H0561912 B2 JPH0561912 B2 JP H0561912B2
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JP
Japan
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lactic acid
fermentation
medium
culture
producing
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP60135657A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61293387A (ja
Inventor
Michio Ozaki
Kimitoshi Kawai
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
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Priority to EP91112523A priority patent/EP0458370B1/en
Priority to EP86101628A priority patent/EP0190770B1/en
Priority to DE3650395T priority patent/DE3650395T2/de
Priority to DE8686101628T priority patent/DE3686893T2/de
Publication of JPS61293387A publication Critical patent/JPS61293387A/ja
Publication of JPH0561912B2 publication Critical patent/JPH0561912B2/ja
Priority to US08/250,094 priority patent/US5466588A/en
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は発酵法による純度の高いD−乳酸の製
造法に関する。更に詳しくは、スポロラクトバチ
ルス属に属するD−乳酸生産菌を用いてD−乳酸
を製造するにあたり、培地に空気を供給すること
によるD−乳酸の製造法に関するものである。 〔従来の技術〕 スポロラクトバチルス属に属する乳酸菌による
D−乳酸の発酵生産が可能な事は広く知られてい
る(「乳酸菌の研究」)北原覚雄編著、東大出版会
(1966);米国特許第3262862号参照)。 これら従来の生産方式はすべて回分発酵法であ
り、回分発酵毎に保存されている乳酸生産菌を増
殖させ順次培養液量を増加させるといつた繁雑な
操作を伴う前培養のステツプが必要とされてい
た。効率的な生産を目的として、回分発酵を反復
する半連続培養法あるいは培地の供給と培養液の
抜き取りを連続して行う連続培養法も考えられて
いる。前者においては培養の繰り返しによりD−
乳酸の純度低下が認められ、これを解決するため
には本発明者が見出した高濃度の増殖促進成分を
添加する方法(特願昭60−22907号)が有効であ
る。後者においては長期間にわたる雑菌汚染防止
技術が未確立なため工業的な利用は全くなされて
いないのが現状である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従つて、工業的なD−乳酸の発酵生産において
は、回分培養を実施するか、高価な増殖促進成分
の濃度を高める回分培養を反復する半連続培養を
用いる必要がある。しかしながら、これらの方法
は生産効率、経済性の面から考え、更に改良すべ
き問題点を有しており、高価な増殖促進成分の濃
度を低く保ち、高純度のD−乳酸を効率的に製造
する方法の確立が望まれていた。 この問題点を解決するため鋭意検討の結果、回
分発酵を反復しても高純度のD−乳酸を製造でき
る方法を見出し本発明を完成した。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、スポロラクトバチルス属に属するD
−乳酸生産菌を糖類、無機塩類、増殖促進成分か
らなるD−乳酸生産培地で回分培養を反復する半
連続培養によつて培養しD−乳酸を製造するにあ
たり、2回目以降の回分培養において培地液量に
対し1分間当り3〜7.5容量%となる量の空気を
培地に供給することを特徴とするD−乳酸の製造
法である。 (使用微生物) 本発明で用いる事のできる微生物としては、ス
ポロラクトバチルス属に属するD−乳酸生産菌で
あればいかなる微生物でもよく、代表的な菌株と
してはスポロラクトバチルス・イヌリナス
ATCC15538が挙げられる。 (培養方法) スポロラクトバチルス属に属するD−乳酸生産
菌はまず通常の回分発酵法における操作と同様の
操作で種菌を調製する。つまり表−1に示した
GYP培地などで培養し、D−乳酸生産菌の生育
が充分に達したら順次培養液量を増加させD−乳
酸発酵培地の種菌を調製する。この場合、培養液
量の増加は10倍〜1000倍程度で増加させればよ
い。このようにして順次培養液量を増加させて得
た種菌を用い、D−乳酸発酵培地でD−乳酸を生
産すればよい。D−乳酸発酵培地の組成は、用い
る乳酸生産菌に適した培地を用いればよいが、基
本的にはグルコース、フラクトース、シユークロ
ース、イヌリン、マルトース、マンノース、ラフ
イノース、トレハロース等の糖類、或いは澱粉加
水分解物、糖蜜のようにこれらの糖類を含有する
もののうち一種及び二種以上に対し、硫酸マグネ
シウム、硫酸アンモニウム、リン酸第一カルシウ
ム、硫酸第一鉄等の無機塩類を必要に応じて加
え、増殖促進成分として酵母エキス、ペプトン、
肉エキス、大豆粉等の成分を添加する必要があ
る。乳酸生産菌は一般に多くの栄養要求性を示す
ために、これらの増殖促進成分の添加は必須であ
る。更にはこれらの乳酸生産菌は酸感受性を有す
るため、中和剤でPHを4.5以上7.0以下に保つ必要
があるこのために中和剤としてCaCO3,Ca(OH)
2,NaOH,Na2CO3,NaHCO3,KOH,アンモ
ニア等を用いる必要がある。 発酵温度は各々の乳酸生産菌に適した温度を用
いればよく、例えばスポロラクトバチルス・イヌ
リナスATCC15538では37℃が好ましい。 このような方法で1回目のD−乳酸発酵が終了
した時点でその発酵液の一部を次の発酵の種菌と
して用い、再び同様の乳酸発酵を繰り返す。この
場合、中和剤としてCaCO3を用いる場合、2回
目以降の発酵において、1回目の発酵と同一組成
の培地を用いるとD−乳酸の純度が低下する。こ
のためには2回目以降の発酵においては、増殖促
進成分の濃度を高めることによりD−乳酸の純度
低下を防止することも可能である(特願昭60−
22907号参照)。 しかしながら、中和剤としてCaCO3を用い、
しかも増殖促進成分の高濃度にしない場合におい
ても、発酵培地中に空気を供給することによりD
−乳酸の純度低下が防止可能である。 空気の供給量としては、培地液量に対し1分間
当り10容量%以上とすると乳酸生産菌の増殖が完
全に阻害されるため、少なくとも1分間当り10容
量%未満にすることが必要であるが、培地液量に
対し、1分間当り3〜7.5容量%となる量とする
のが最も好ましい。 ここで言う空気の組成は酸素21%(容量)を含
有するものをさし、当然のことながら酸素濃度の
異なる場合には酸素濃度に応じて最大の通気量が
制限されることとなる。 この方法を用いることにより、いかなる中和剤
を用いる場合でも高価な増殖促進成分を多量に使
用しないで高純度のD−乳酸を効果的に製造でき
る。
〔実施例〕
以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。なお、実施例におけるD−乳酸の純度測定は
全乳酸量をイオン交換樹脂(SAX801)を用いた
HPLC法で、L−乳酸をL−乳酸脱水酵素を用い
る酵素法で測定し、次式により算出したものであ
る。 D−乳酸純度(%)=(1−L−乳酸量/全乳酸量)×
100 実施例 1 スポロラクトバチルス・イヌリナス
ATCC15538をGYP培地に接種し、37℃、3日間
静置培養した。この培養液2mlをCaCO31%含
むGYP培地50mlに接種し、37℃、1日静置培養
し種菌を調製した。この種菌を次に示す発酵培地
950mlに接種し、37℃で発酵を行つた。 発酵培地 グルコース 100g/ 酵母エキス 5g/ MgSO4・7H2O 0.2g/ FeSO4・7H2O 10mg/ MnSO4・4.5H2O 10mg/ NaCl 10mg/ CaCO3 60g/ 発酵39時間においてグルコースは完全に消費さ
れ、乳酸95g/が蓄積した。このもののD−乳
酸純度は99.1%であつた。この1回目のD−乳酸
発酵終了液50mlを上記発酵培地950mlに加え、空
気供給速度を1分間当り3容量%の条件で発酵を
繰り返し実施した。得られたD−乳酸純度は99.0
%であつた。 実施例 2 空気供給速度を1分間当り7.5容量%とした以
外は実施例1と同様の実験を行つた。結果を表−
2に示した。 比較例 1,2 空気供給を行わないで実施例1,2と同様の実
験を行つた。結果を表−2に示した。
〔発明の効果〕
D−乳酸発酵に於いて、培地に空気を供給する
ことにより前回の発酵終了液を種菌として用いて
発酵を行つてもD−乳酸純度を高く保ことが出来
た。 D−乳酸は各種光学活性化合物を化学合成する
ための出発物質として重要であり、近年D−乳酸
に対する需要が増大しつつあり、本発明により工
業的規模での効率的なD−乳酸の製造が可能とな
つた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スポロラクトバチルス属に属するD−乳酸生
    産菌を糖類、無機塩類、増殖促進成分からなるD
    −乳酸生産培地で回分培養を反復する半連続培養
    によつて培養しD−乳酸を製造するにあたり、2
    回目以降の回分培養において培地液量に対し1分
    間当り3〜7.5容量%となる量の空気を培地に供
    給することを特徴とするD−乳酸の製造法。
JP13565785A 1985-02-08 1985-06-21 D−乳酸の製造法 Granted JPS61293387A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13565785A JPS61293387A (ja) 1985-06-21 1985-06-21 D−乳酸の製造法
EP91112523A EP0458370B1 (en) 1985-02-08 1986-02-07 Fermentation to d-lactic acid
EP86101628A EP0190770B1 (en) 1985-02-08 1986-02-07 Fermentation to d-lactic acid
DE3650395T DE3650395T2 (de) 1985-02-08 1986-02-07 Gärung zur Gewinnung von d-Milchsäure.
DE8686101628T DE3686893T2 (de) 1985-02-08 1986-02-07 Gaerung zur gewinnung von d-milchsaeure.
US08/250,094 US5466588A (en) 1985-02-08 1994-05-26 Production of high optical purity D-lactic acid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13565785A JPS61293387A (ja) 1985-06-21 1985-06-21 D−乳酸の製造法

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JPS61293387A JPS61293387A (ja) 1986-12-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2004241394B2 (en) 2003-05-22 2008-05-22 Teijin Limited DNA coding for protein having D-lactic acid dehydrogenase activity and use thereof

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3262862A (en) * 1962-05-10 1966-07-26 Kyowa Hakko Kogyo Kk Method for producing lactic acid with sporolactobacillus
JPS49109583A (ja) * 1973-02-27 1974-10-18

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3262862A (en) * 1962-05-10 1966-07-26 Kyowa Hakko Kogyo Kk Method for producing lactic acid with sporolactobacillus
JPS49109583A (ja) * 1973-02-27 1974-10-18

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JPS61293387A (ja) 1986-12-24

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