JPH0559638A - ジエツトルームにおける緯入れ制御装置 - Google Patents

ジエツトルームにおける緯入れ制御装置

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JPH0559638A
JPH0559638A JP21903691A JP21903691A JPH0559638A JP H0559638 A JPH0559638 A JP H0559638A JP 21903691 A JP21903691 A JP 21903691A JP 21903691 A JP21903691 A JP 21903691A JP H0559638 A JPH0559638 A JP H0559638A
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JP
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weft
angle
unwinding
weft yarn
injection
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JP21903691A
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English (en)
Inventor
Fujio Suzuki
藤雄 鈴木
Kazunori Yoshida
一徳 吉田
Yoshikatsu Kisanuki
義勝 木佐貫
Masao Shiraki
雅雄 白木
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Toyota Industries Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 緯入れ末端における緯糸到達角度を目標到着
角度に精度良く一致させる。 【構成】 緯入れ用メインノズル2の噴射作用によって
緯糸測長貯留装置1から引き出し解舒されて緯入れされ
た緯糸Yは緯入れ末端に設置された緯糸検出器3によっ
て検出される。緯糸測長貯留装置1から引き出し解舒さ
れる緯糸は緯糸解舒検出器7によって検出される。緯糸
解舒角度演算器16は緯糸解舒検出器7から得られる1
巻目の解舒検出信号に基づいて1巻目の解舒角度を演算
し、基準緯糸解舒角度設定器13及び比較演算器14に
出力する。基準緯糸解舒角度設定器13は多数回の検出
緯糸解舒角度の移動平均値を基準緯糸解舒角度として設
定し、比較演算器14に入力し、基準緯糸解舒角度と検
出緯糸解舒角度との偏差を噴射角度補償回路15に出力
する。噴射角度補償回路15はこの偏差に基づいて緯入
れ用メインノズル2へのエア供給を制御する電磁開閉弁
Vm の閉弁角度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は緯入れ用メインノズルの
噴射作用によって緯糸測長貯留装置から緯糸を引き出し
て緯入れするジェットルームにおける緯入れ制御装置に
関し、特に緯入れ末端における緯糸到達角度を目標到達
角度に制御する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりジェットルームにおける緯入れ
制御装置に関する数多くの開示がある。その中の特開平
2−14047号公報に開示される従来技術では、緯入
れ末端において検出された緯糸到達角度と目標到達角度
との偏差量が求められると共に、この偏差量に対する緯
入れ用メインノズルの噴射角度の補正量が算出される。
次回の緯入れ用メインノズルの噴射角度はこの算出され
た補正量を基に変更され、緯入れ末端における緯糸到達
角度を目標到達角度に一致させる緯入れ制御が行われて
いる。
【0003】特開平2−264033号公報に開示され
る従来技術では、前記公報と同様に緯入れ末端における
緯糸到達角度を検出し、この検出された緯糸到達角度を
基に次回の緯入れ開始角度や緯入れ用メインノズルの噴
射終了角度を変更制御して実際の緯糸到達角度を目標到
達角度に一致させる緯入れ制御が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来制御技術ではいずれも制御に先立つ緯糸到達角
度、言わば過去の情報を基にして次回の緯入れの緯入れ
用メインノズル噴射開始角度及び噴射終了角度あるいは
緯糸係止ピンの緯糸開放角度を制御しているため、精度
面で限界がある。
【0005】即ち、緯糸が単繊維の撚り合わせによって
形成された紡績糸の場合には毛羽の状態が均一ではな
く、緯糸の太さ並びに断面形状についても糸長手方向に
よって異なっている。このことに加え、緯糸はフレキシ
ブルであり、必ずしも真っ直ぐには飛走しない。そのた
め、緯糸飛走通路内の噴流によって受ける緯糸推進力も
緯入れ毎に異なり、緯入れ末端における緯糸到達角度は
一定にはならない。従って、従来制御技術のように緯入
れ終了時点での緯糸到達角度の検出結果に基づいて次回
の緯入れの緯入れ用メインノズル噴射開始角度及び噴射
終了角度あるいは緯糸係止ピンの緯糸開放角度を変更制
御しても、緯糸到達角度を常に一定に制御することは不
可能である。
【0006】このような緯糸到達角度のばらつきを減ず
るには緯糸供給速度を計測して時々刻々噴流を制御する
ことが理想ではあるが、緯糸供給速度の計測、流体噴射
の応答性に関して問題があり、一般にこの理想の制御の
実現は困難である。
【0007】本発明の目的は、以上のような従来制御の
問題点並びに織機の実情に鑑みて緯入れ途中の状態から
その後の緯入れ状態の挙動を予測して緯糸到達角度を目
標到達角度に精度良く一致させ得る緯入れ制御装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明では、緯糸測長貯留装置から供給される緯糸
の緯入れ途中の経過角度を検出する緯入れ途中経過角度
検出手段と、緯入れ途中経過角度検出手段によって検出
された緯入れ途中経過角度に基づいて緯入れ用メインノ
ズルの噴射終了時の圧力波形を変更制御する圧力波形制
御手段とによりジェットルームにおける緯入れ制御装置
を構成した。
【0009】
【作用】緯入れ用メインノズルの噴射作用によって緯糸
測長貯留装置から引き出されて経糸開口内へ緯入れされ
た緯糸は緯入れ途中に緯入れ途中経過角度検出手段によ
って検出される。即ち、緯糸が緯入れ途中の所定位置に
到達する時期が検出される。圧力波形制御手段は緯入れ
途中経過角度検出手段によって得られた緯入れ途中経過
角度と基準経過角度との比較を行ない、この比較に基づ
いて緯入れ用メインノズルの噴射終了時の圧力波形を変
更制御する。即ち、圧力波形制御手段は緯入れ毎に緯入
れ途中の緯糸供給速度の把握に基づいて緯入れ終了時ま
での緯入れ状態を予測して噴射終了時の圧力波形を制御
しており、このフィードフォワード制御によって緯入れ
毎の緯入れ末端における緯糸到達角度と目標到達角度と
の偏差が従来制御よりも小さくなる。
【0010】基準経過角度を設定することなく検出され
た緯入れ途中経過角度のみによって緯入れ用メインノズ
ルの噴射終了時を制御することもできる。又、緯入れ用
メインノズルの噴射時期後半の噴射圧力の大きさを変更
制御することもできる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図1
〜図5に基づいて説明する。図1に示すように緯糸測長
貯留装置1で貯留された緯糸Yは緯入れ用メインノズル
2から射出緯入れされ、複数の緯入れ用補助ノズル(図
示略)のリレー噴射へと受け継がれる。緯入れ末端には
光電センサ型の緯糸検出器3が設置されており、緯糸Y
の先端到達の有無を判断するための情報が緯糸検出器3
によって得られる。緯糸検出器3から出力される検出信
号は緯糸到達角度演算器4に入力され、緯糸到達角度演
算器4は機台回転角度検出用のロータリエンコーダ5か
らの機台回転角度検出情報と緯糸検出器3から得られる
検出情報とに基づいて緯入れ末端における緯糸到達角度
を算出する。即ち、緯糸検出器3及び緯糸到達角度演算
器4は緯糸到達角度検出手段A1 を構成する。
【0012】緯糸測長貯留装置1の糸巻付面1aからの
緯糸引き出し解舒及び緯糸引き出し解舒阻止は緯糸係止
ピン6aを駆動する電磁ソレノイド6の励消磁によって
行われる。電磁ソレノイド6の励消磁制御、即ち緯糸解
舒及び解舒阻止は織機制御コンピュータ(図示略)から
の指令により行われ、織機制御コンピュータはロータリ
エンコーダ5から得られる機台回転角度検出情報に基づ
いて電磁ソレノイド6の励磁、即ち緯糸解舒開始を制御
する。電磁ソレノイド6の消磁、即ち緯糸解舒阻止は糸
巻付面1aの近傍に設置された反射式光電センサ型の緯
糸解舒検出器7からの緯糸解舒数検出情報に基づいて行
われ、織機制御コンピュータは緯糸解舒数が設定値(例
えば3)になると電磁ソレノイド6を消磁する。
【0013】緯入れ用メインノズル2への圧力エア供給
は圧力制御用の電空レギュレータ8、サージタンク9及
び電磁開閉弁Vm を介して行われる。なお、30は微風
管路であり、緯入れ用メインノズル2には微風管路30
を介して低圧エアが常時供給されている。緯入れ用メイ
ンノズル2からの微風は緯入れ用メインノズル2からの
糸抜け防止を行なう。
【0014】サージタンク9及びその圧力制御を行なう
電空レギュレータ8は、緯入れ末端における緯糸到達角
度の目標値を設定するための目標到達角度設定器10、
比較演算器11及び噴射圧力補正回路12と共に圧力補
正手段A2 を構成している。緯糸到達角度演算器4から
出力される信号は比較演算器11に入力し、比較演算器
11は緯糸到達角度演算器4から得られる検出緯糸到達
角度と目標到達角度設定器10から得られる目標到達角
度とを比較する。緯糸到達角度演算器4は多数回の緯入
れの緯糸到達角度の移動平均値を算出しており、噴射圧
力補正回路12はこの移動平均値と目標到達角度との偏
差が0となるように電空レギュレータ8を駆動制御して
いる。この駆動制御よってサージタンク9における圧力
が補正される。
【0015】サージタンク9の圧力補正の応答性が遅い
ために移動平均値が用いられるが、この移動平均値とし
て緯入れ500回程度の平均値を用いると制御性が良好
となる。このような移動平均値による圧力制御は緯糸到
達角度の長周期変動を抑制する。即ち、緯糸到達角度検
出手段A1 及び圧力補正手段A2 は緯糸到達角度に関す
る平均値制御システムAを構成する。
【0016】電空レギュレータ8によって圧力設定され
たサージタンク9の圧力エアの供給制御を行なう電磁開
閉弁Vm は、1巻目の緯糸解舒角度の基準値を設定する
ための基準緯糸解舒角度設定器13、比較演算器14及
び噴射角度補償回路15と共に圧力波形補償手段B1
構成している。緯糸解舒検出器7から出力される信号は
緯糸解舒角度演算器16に取り込まれ、緯糸解舒角度演
算器16は1巻目の緯糸解舒検出信号及びロータリエン
コーダ5からの信号に基づいて緯入れ1回単位の緯糸解
舒角度θを算出する。即ち、緯糸解舒検出器7及び緯糸
解舒角度演算器16は緯糸解舒角度検出手段B2 を構成
する。
【0017】緯入れ1回毎の緯糸解舒角度θは基準緯糸
解舒角度設定器13及び比較演算器14に出力される。
基準緯糸解舒角度設定器13は多数回の緯入れの緯糸解
舒角度の移動平均値θm を算出しており、この移動平均
値θm を基準緯糸解舒角度として設定する。この実施例
では緯入れ100回の平均値が採用されている。緯糸解
舒角度演算器16から出力される信号は比較演算器14
に入力し、比較演算器14は緯糸解舒角度演算器16か
ら得られる検出緯糸解舒角度θと基準緯糸解舒角度設定
器13から得られる基準解舒角度θm とを比較する。噴
射角度補償回路15はこの検出緯糸解舒角度θと基準緯
糸解舒角度θm との偏差Δθ(=θ−θm)に応じて電磁
開閉弁Vm の閉弁角度をフィードフォワード制御する。
即ち、圧力波形補償手段B1及び緯糸解舒角度検出手段
2 は緯入れ1回毎の検出緯糸到達角度と基準到達角度
との偏差を制御する分布制御システムBを構成する。
【0018】図5のフローチャートは分布制御システム
Bにおける電磁開閉弁Vm の閉弁角度制御を表す。以
下、このフローチャートに基づいて電磁開閉弁Vm の閉
弁角度制御を説明する。
【0019】機台回転角度がθ0 になると、噴射角度補
償回路15はロータリエンコーダ5からの角度検出情報
に基づいて開弁信号S1 を出力する。これにより電磁開
閉弁Vm が励磁され、電磁開閉弁Vm が開く。この直後
に電磁ソレノイド6が励磁され、緯糸係止ピン6aが糸
巻付面1aから離間する。緯糸係止ピン6aの係止作用
から解放された糸巻付面1a上の巻付貯留糸は緯入れ用
メインノズル2から射出緯入れされる。
【0020】図2の曲線C1 は緯入れ用メインノズル2
における噴射圧を表し、その中の低圧の直線部C11は微
風圧を表す。曲線C2は緯糸供給速度を表し、曲線C3
は緯糸供給長さを表す。曲線C1 ,C2 で示すように電
磁開閉弁Vm の開弁角度θ0 は緯糸係止ピン6aの係止
解放角度、即ち緯糸解舒開始角度θ1 よりも早くなるよ
うに設定されている。これを先行噴射と言うが、先行噴
射を行なう理由は、緯入れ待機している緯糸の先端を引
き延ばして糸姿勢を整えると共に、緯糸に推進力を与え
て緯入れの高速安定化を図るためである。
【0021】電磁開閉弁Vm の閉弁角度Θは通常緯糸先
端が織幅の65%〜70%程度経糸開口内に入り込んだ
ときの機台回転角度に設定される。緯入れ用メインノズ
ル2の噴射終了時を緯入れ終了時(緯入れ用メインノズ
ル2に供給される空気圧を制御する電磁弁Vm を閉じ始
める時期)よりも早くする理由は、ノズル配管内の残圧
による緯糸噴射切れ防止及び緯入れ終了時の緯糸張力上
昇による糸切れ防止のためである。
【0022】糸巻付面1a上の巻付貯留糸が1巻き分解
舒されると、その解舒検出信号が緯糸解舒検出器7から
緯糸解舒角度演算器16に出力される。緯糸解舒角度演
算器16とこの入力信号とロータリエンコーダ5からの
機台回転角度情報に基づいて1巻目の緯糸解舒角度θを
算出すると共に、比較演算器14に出力する。比較演算
器14は検出緯糸解舒角度θと基準緯糸解舒角度θm と
の偏差Δθ(=θ−θm )の情報を噴射角度補償回路1
5に出力し、噴射角度補償回路15は偏差Δθ及び図3
のグラフで示す噴射角度補償方式に基づいて電磁開閉弁
Vm の閉弁角度Θを決定する。
【0023】図3の横軸は緯糸解舒角度θを表し、曲線
4 は閉弁信号出力タイミングを表す。検出緯糸解舒角
度θと基準緯糸解舒角度θm との偏差Δθが0よりも小
さい場合、即ち緯糸供給速度が速い場合には噴射角度補
償回路15は検出緯糸解舒角度θから設定角度αの経過
後に閉弁信号S2 を出力する。これにより電磁開閉弁V
m が早めに閉じ、緯入れ用メインノズル2における緯入
れ用噴射が早めに終了する。偏差Δθが0以上の場合、
即ち緯糸供給速度が遅い場合には噴射角度補償回路15
は検出緯糸解舒角度θから設定角度(α+β)の経過後
に閉弁信号S2 を出力する。これにより電磁開閉弁Vm
が遅めに閉じ、緯入れ用メインノズル2における緯入れ
用噴射が遅めに終了する。
【0024】設定角度α及び遅延角度βはいずれも一定
であり、遅延角度βは緯入れ初期の緯糸供給速度が遅い
場合の緯糸到達遅れを迅速に取り戻すために設定されて
いる図4の仮想曲線C12は検出緯糸解舒角度θ=θf が
早い場合、即ち緯入れ初期の緯糸供給速度が高い場合に
対応する噴射終了曲線であり、機台回転角度Θf =θf
+αのときに閉弁信号S2 が出力される。仮想曲線C13
は検出緯糸解舒角度θ=θs が遅い場合、即ち緯入れ初
期の緯糸供給速度が遅い場合に対応する噴射終了曲線で
あり、機台回転角度Θs =θs +α+βのときに閉弁信
号S2が出力される。
【0025】緯糸供給速度を反映する緯糸解舒角度θと
緯入れ末端における緯糸到達角度とは高い相関関係にあ
り、緯入れ用メインノズル2の噴射終了角度Θは緯入れ
終了近くの緯糸供給速度を左右する。従って、緯入れ途
中の緯糸供給速度から以後の緯糸到達角度を予測して緯
入れ用メインノズル2の噴射終了時期をフィードフォワ
ード制御する方法は、緯入れ毎の緯入れ末端における実
際の緯糸到達角度と基準到達角度との偏差を従来制御よ
りも非常に小さくする。
【0026】その結果、緯糸飛走安定性が増して緯入れ
ミスが減少し、織機の稼働率が向上する。緯糸飛走安定
性の向上は緯糸平均速度を緯入れに許容される最低速度
に設定することを可能とし、噴射圧低減ひいては緯入れ
エア消費量の低減を図ることが可能となる。
【0027】緯入れ末端における緯糸到達角度の検出に
基づいて緯入れ用メインノズル2の噴射圧をフィードバ
ック制御する方法は平均的な緯糸到達角度を一定に保
ち、緯糸到達角度の長周期変動が抑制される。平均値制
御システムAによるフィードバック制御も緯糸飛走安定
性の向上に寄与する。
【0028】又、本実施例では緯入れ途中の緯糸供給経
過時間を糸巻付面1aからの緯糸解舒検出を利用して計
測するため、簡単な検出器でもって誤差の少ない計測が
可能である。
【0029】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば図6の曲線C 5 、図7の曲線C6
あるいは図8の階段曲線C7 で示すように閉弁信号出力
タイミングを設定してもよい。
【0030】図6の閉弁信号出力タイミング曲線C5
場合、検出緯糸解舒角度θと基準緯糸解舒角度θm との
偏差Δθが0以上のときには偏差Δθに一定倍率k(例
えば3倍)を積算した角度k・Δθが遅延角度として用
いられる。Δθ≧0の場合には噴射角度補償回路15は
検出緯糸解舒角度θから角度(α+k・Δθ)後に閉弁
信号S2 を出力する。この場合の基準緯糸到達角度θm
としては多数回の緯入れの検出緯糸解舒角度の内の最小
値に設定すれば緯糸供給速度に応じた一層きめ細かなフ
ィードフォワード制御が可能となる。
【0031】図7の閉弁信号出力タイミング曲線C6
場合、偏差Δθ≧0のときには偏差Δθの2乗が遅延角
度として用いられる。図8の閉弁信号出力タイミング曲
線C7 の場合、偏差Δθ<0のときには機台回転角度Θ
1 のときに閉弁信号S2 が出力され、偏差Δθ≧0のと
きには機台回転角度Θ2 (>Θ1 )のときに閉弁信号S
2 が出力される。この場合、基準緯糸解舒角度θm とし
て前記した移動平均値を用いると良い。
【0032】以上の実施例では基準緯糸解舒角度θm が
設定されるが、図9及び図10に示すように基準緯糸解
舒角度を設定しない第2実施例も可能である。この実施
例では前記各実施例における比較演算器14及び基準緯
糸解舒角度設定器13がなくなり、圧力波形補償手段B
1 が噴射角度補償回路15及び電磁開閉弁Vm によって
構成されている。緯糸解舒角度演算器16から出力され
る信号は直接噴射角度補償回路15に入力し、噴射角度
補償回路15は図9に直線C8 で示すように検出緯糸解
舒角度θから設定角度αの経過後に閉弁信号S2 を出力
する。即ち、閉弁角度が緯入れ初期の緯糸供給速度に応
じて比例的に変わる。この実施例においても速く飛走す
る緯糸に対しては緯入れ用メインノズル2の噴射終了時
を早めて緯糸到達角度を遅らせ、遅く飛走する緯糸に対
しては噴射終了時を遅らせて緯糸推進力を持続させるこ
とができる。
【0033】又、本発明では図11〜図13に示す第3
実施例も可能である。図11に示すようにこの実施例に
おいても第1実施例と同様に緯入れ末端における緯糸到
達角度の平均値を制御する平均値制御システムA及び緯
糸到達角度のばらつきを制御する分布制御システムBの
2つのシステムが構成されている。平均値制御システム
Aは第1実施例と全く同じであるのでその構成及び作用
の説明は省略し、フィードフォワード制御を行なう分布
制御システムBについてのみ構成及び作用を説明する。
【0034】分布制御システムBを構成する緯糸解舒角
度検出手段B2 は第1実施例と同様の構成であるが、圧
力波形補償手段B1 は基準緯糸解舒角度設定器13、比
較演算器14、噴射角度補償回路15、電磁開閉弁Vm
、噴射圧力補償回路17、補助電磁開閉弁Vs 、高圧
補助タンク18及び圧力設定用レギュレータ19によっ
て構成されている。圧力設定用レギュレータ19は高圧
補助タンク18の圧力を手動設定するためのものであ
り、この設定圧はサージタンク9の圧力よりも高く(例
えば0.5〜1.0kgf/cm2 )設定される。
【0035】噴射角度補償回路15は予め設定された機
台回転角度θ0 に電磁開閉弁Vm に対して開弁信号S1
を出力する。又、噴射角度補償回路15は検出緯糸解舒
角度θと基準緯糸解舒角度θm との偏差Δθに応じて電
磁開閉弁Vm の閉弁制御を行なうと共に、噴射圧力補償
回路17の作動を制御し、噴射圧力補償回路17は噴射
圧力補償回路17の作動制御に基づいて補助電磁開閉弁
Vs の開閉を制御する。
【0036】図13のフローチャートは分布制御システ
ムBにおける電磁開閉弁Vm ,Vsの開閉制御を表す。
以下、このフローチャートに基づいて電磁開閉弁Vm ,
Vsの開閉制御を説明する。
【0037】機台回転角度がθ0 になると、噴射角度補
償回路15は開弁信号S1 を出力し、電磁開閉弁Vm が
開く。検出緯糸解舒角度θと基準緯糸解舒角度θm との
偏差Δθが0よりも小さい場合、噴射角度補償回路15
は前記第1実施例と同様の電磁開閉弁Vm に関する閉弁
制御のみを行なう。偏差Δθが0以上かつΔθmax より
も小さい場合、噴射角度補償回路15は前記第1実施例
におけるΔθ≧0の場合の閉弁制御と同様の電磁開閉弁
Vm に関する閉弁制御のみを行なう。
【0038】偏差ΔθがΔθmax 以上の場合、噴射角度
補償回路15は前記第1実施例におけるΔθ≧0の場合
の閉弁制御と同様の電磁開閉弁Vm に関する閉弁制御を
行なうと共に、噴射圧力補償回路17に対して作動信号
を出力する。噴射圧力補償回路17はこの作動信号入力
に応答して補助電磁開閉弁Vs 用の開弁信号S3 を出力
し、補助電磁開閉弁Vs が開く。
【0039】開弁信号S3 出力後、噴射圧力補償回路1
7は偏差Δθ(≧0)の大きさ程度に応じて閉弁待機角
度γを演算し、待機角度γ経過後に補助電磁開閉弁Vs
用の閉弁信号S4 を出力する。従って、緯入れ用メイン
ズル2は偏差Δθ<Δθmaxの場合には図12に曲線C9
で示す噴射を行ない、偏差Δθ≧Δθmax の場合には曲
線C10で示す噴射を行なう。
【0040】Δθmax は緯入れ初期の緯糸供給速度が極
端に遅い場合に対応して設定された値であり、補助電磁
開閉弁Vs は緯入れ初期の緯糸供給速度が極端に遅い場
合に励磁される。これにより緯入れ初期の大きな緯糸供
給速度低下に起因する緯糸到達遅れが高圧噴射によって
回避される。
【0041】この実施例では前記第1実施例と同様の効
果が得られる他に、高圧噴射補助によって緯入れ初期の
緯糸供給速度不足に起因する緯入れミスを回避すること
ができ、織機の稼働率が更に向上すると共に、緯入れ用
エア消費量も低減することができる。
【0042】さらに本発明では図14に示すように糸巻
付面1aから引き出し解舒される緯糸のバルーニングを
抑制するカバー20を設置すれば、緯糸解舒角度の検出
に基づく以後の緯糸の飛走予測が一層正確となり、緯入
れ用メインノズル2の噴射角度補正あるいは噴射圧力補
正の精度が向上する。
【0043】又、本発明では織幅内の緯糸飛走走路に沿
って発光素子と受光素子とを複数対対向配設し、緯糸飛
走通路を飛走する緯糸の通過を計時する方法を採用した
り、ドラム方式以外のエアプール方式、モケットプール
方式等の緯糸測長貯留装置を備えたジェットルームに本
発明を適用することもできる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、緯糸測長
貯留装置から供給される緯糸の緯入れ途中の経過角度を
検出し、検出された緯入れ途中経過角度に基づいて緯入
れ用メインノズルの噴射終了時の圧力波形を変更制御す
るようにしたので、緯入れ毎に緯入れ途中の緯糸供給速
度の把握に基づいて緯入れ終了時までの緯入れ状態の予
測に基づく噴射終了時の圧力波形がフィードフォワード
制御され、緯入れ毎の緯入れ末端における緯糸到達角度
を精度良く一定に保ち得るというすぐれた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した第1実施例の構成図であ
る。
【図2】 緯入れ用メインノズルにおける噴射圧力曲
線、緯糸供給速度及び緯糸供給長さの関係を示すグラフ
である。
【図3】 検出緯糸解舒角度とフィードフォワード制御
される閉弁角度との関係を示すグラフである。
【図4】 緯入れ用メインノズルの圧力波形の制御状態
を示すグラフである。
【図5】 分布制御システムにおける圧力波形補償制御
を表すフローチャートである。
【図6】 検出緯糸解舒角度とフィードフォワード制御
される閉弁角度との関係の別例を示すグラフである。
【図7】 検出緯糸解舒角度とフィードフォワード制御
される閉弁角度との関係の別例を示すグラフである。
【図8】 検出緯糸解舒角度とフィードフォワード制御
される閉弁角度との関係の別例を示すグラフである。
【図9】 検出緯糸解舒角度とフィードフォワード制御
される閉弁角度との関係を示すグラフである。
【図10】 本発明を具体化した第2実施例の構成図で
ある。
【図11】 本発明を具体化した第3実施例の構成図で
ある。
【図12】 緯入れ用メインノズルの圧力波形の制御状
態を示すグラフである。
【図13】 分布制御システムにおける圧力波形補償制
御を表すフローチャートである。
【図14】 本発明を具体化した第4実施例の構成図で
ある。
【符号の説明】
1…緯糸測長貯留装置、2…緯入れ用メインノズル、7
…緯糸解舒角度検出手段を構成する緯糸解舒検出器、1
3…基準緯糸解舒角度設定器、15…圧力波形補償手段
を構成する噴射角度補償回路、16…緯糸解舒角度検出
手段を構成する緯糸解舒角度演算器、17…圧力波形補
償手段を構成する噴射圧力補償回路、Vm …圧力波形補
償手段を構成する電磁開閉弁、Vs …圧力波形補償手段
を構成する補助電磁開閉弁、B1 …分布制御システムを
構成する圧力波形補償手段、B2 …分布制御システムを
構成する緯糸解舒角度検出手段、B…分布制御システ
ム。
フロントページの続き (72)発明者 吉田 一徳 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 木佐貫 義勝 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 白木 雅雄 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯入れ用メインノズルの噴射作用によって
    緯糸測長貯留装置から緯糸を引き出して緯入れするジェ
    ットルームにおける緯入れ制御装置において、 緯糸測長貯留装置から供給される緯糸の緯入れ途中の経
    過角度を検出する緯入れ途中経過角度検出手段と、 緯入れ途中経過角度検出手段によって検出された緯入れ
    途中経過角度に基づいて緯入れ用メインノズルの噴射終
    了時の圧力波形を変更制御する圧力波形制御手段とによ
    り構成したジェットルームにおける緯入れ制御装置。
JP21903691A 1991-08-29 1991-08-29 ジエツトルームにおける緯入れ制御装置 Pending JPH0559638A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1016322A3 (nl) * 2003-10-08 2006-08-01 Toyota Jidoshokki Kk Regeltoestel in een straalweefgetouw voor het invoegen van de inslagdraad.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1016322A3 (nl) * 2003-10-08 2006-08-01 Toyota Jidoshokki Kk Regeltoestel in een straalweefgetouw voor het invoegen van de inslagdraad.

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