JPH055949A - 投影型表示装置 - Google Patents

投影型表示装置

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JPH055949A
JPH055949A JP3308165A JP30816591A JPH055949A JP H055949 A JPH055949 A JP H055949A JP 3308165 A JP3308165 A JP 3308165A JP 30816591 A JP30816591 A JP 30816591A JP H055949 A JPH055949 A JP H055949A
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Makoto Sato
佐藤  誠
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表示体が表示する赤、緑、青の三原色画素が交
互に並ぶカラー画像をスクリーン面に投影するものであ
りながら、1つ1つの画素が目立たず、しかも色の再現
性のよい高品質のカラー画像をスクリーン面に表示す
る。 【構成】表示体1からの画像光をプリズム板7の各三角
錐状プリズム部8によって3方向の光に分割することに
より、表示体1が表示するカラー画像を3つの画像(同
一のカラー画像)に分割してスクリーン面に投影し、こ
の3つの分割画像をスクリーンS面で重ねてその合成画
像をスクリーン面に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
〔従来の技術〕
【0002】最近、液晶表示パネルまたは陰極線管等の
表示体を用いてテレビジョン画像等のカラー画像を表示
させ、この表示体の表示画像を投影レンズによりスクリ
ーン面に拡大投影してスクリーン面に大画面の画像を表
示する投影型表示装置が開発されている。
【0003】なお、前記表示体としては、赤、緑、青の
各カラー画素がそれぞれ垂直なストライプ状に並ぶ画素
配列パターンのカラー画像を表示する単純ストライプ型
のものと、赤、緑、青のドット状カラー画素が水平方向
(行方向)および垂直方向(列方向)に交互に並ぶ画素
配列パターンのカラー画像を表示するドット型ものと、
このドット型のものの奇数行と偶数行の各画素を互いに
1/2ピッチずらした、赤色画素と緑色画素と青色画素
との1組の画素が二等辺三角形状に並ぶ画素配列パター
ンのカラー画像を表示するものとがあるが、赤、緑、青
の三原色画素の色混ざりの面では、赤色画素と緑色画素
と青色画素との1組の画素が二等辺三角形状に並ぶ画素
配列パターンのカラー画像を表示するものが最もよいと
されている。
【0004】ところで、上記投影型表示装置としては一
般に、表示体の表示画像をそのまま拡大してスクリーン
面に投影するものが知られているが、この投影型表示装
置では、表示体の表示画像の1つ1つの画素が拡大され
てスクリーン面に結像するために、スクリーンの近くで
投影画像を見ると、投影画像の赤、緑、青の画素が目立
つし、また隣接する赤、緑、青の3つの画素によって表
現されるカラー画像の色も色混ざりの悪い色となって、
スクリーン面に表示されるカラー画像が再現性の悪い見
づらい画像となるという問題をもっていた。
【0005】このため、従来から、表示体が表示するカ
ラー画像を2つの画像に分割してスクリーン面に投影
し、この2つのカラー画像をスクリーン面において互い
にずらして重ね合せて1つのカラー画像を合成する投影
型表示装置が提案されている(特開昭59ー12229
1号公報参照)。
【0006】この投影型表示装置は、カラー画像を表示
するカラー陰極線管の前面に、断面が三角形状の複数の
プリズム部を形成したプリズム板を配置して、カラー陰
極線管の表示面の各点からの光をそれぞれプリズム板に
より2方向の光に分割し、この2方向の光を投影レンズ
によってスクリーン面に投影するようにしたもので、カ
ラー陰極線管が表示するカラー画像は、プリズム板の光
分割作用によって2つの画像(同一画像)に分割され、
この2つの画像がスクリーン面に結像する。
【0007】そして、その第1の画像と第2の画像と
を、その両方の画素が互いにずれて重なり、かつ同色の
画素同士が重なり合わないようなずれ量をもたせてスク
リーン面に結像させるようにしておけば、第1の画像と
第2の画像との異なる色の画素同士が重なった2つの色
(赤と緑、赤と青、緑と青)の中間色の画素が交互に並
ぶ合成画像がスクリーン面に表示される。
【0008】したがって、この投影型表示装置によれ
ば、スクリーン面に投影表示される合成画像の画素列数
が、カラー陰極線管が表示するカラー画像の画素列数の
2倍となって合成画像の画素幅が小さくなるから、スク
リーン面の合成画像を1つ1つの画素が目立たない画像
にすることができるし、また合成画像の画素配列密度が
高くなった分だけ各色の画素(中間色画素)の色混ざり
も改善することができる。なお、スクリーン面に結像す
る第1の画像と第2の画像とのずれ量は、カラー陰極線
管の表示画像をそのままスクリーン面に拡大投影した場
合における赤、緑、青の3個1組の画素ピッチに満たな
い範囲であればよいとされており、この程度のずれ量で
あれば、同一の画像を2つずらして重ねてもその合成画
像に歪みが生ずることはない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記投
影型表示装置は、表示体が表示するカラー画像を2つの
画像に分割して、第1の画像と第2の画像とをその両方
の画素がスクリーン面で互いにずれて重なり合うように
スクリーン面に投影するようにしたものであるため、ス
クリーン面に表示される合成画像のカラー画素は、第1
の画像と第2の画像との異なる色の画素同士が重なった
中間色の3つの画素、つまり、赤と緑の中間色の黄色画
素と、赤と青の中間色のマゼンタ色画素と、緑と青の中
間色のシアン色画素との組合わせで表現されることにな
り、したがって、合成画像の画素幅は小さくなるもの
の、隣接する3つの画素でカラーを表現するという点で
は、表示体の表示画像をそのまま拡大してスクリーン面
に投影するものと変りがないから、スクリーン面に表示
するカラー画像の色の再現性は十分満足できるとはいえ
なかった。
【0010】本発明は上記のような実情にかんがみてな
されたものであって、その目的とするところは、表示体
が表示する赤、緑、青の三原色画素が交互に並ぶカラー
画像をスクリーン面に投影するものでありながら、1つ
1つの画素が目立たず、しかも色の再現性のよい高品質
のカラー画像をスクリーン面に表示することができる投
影型表示装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、表示体を、赤色画素と緑色画素と青色画素
との3個1組の画素が二等辺三角形状に並ぶ画素配列パ
ターンのカラー画像を表示するものとするとともに、こ
の表示体からスクリーン面への投影光路中に、複数のプ
リズム部を連続させて形成したプリズム板を配置し、か
つこのプリズム板の各プリズム部を、前記表示体からの
画像光を前記1組の画素の配列パターンと相似形な二等
辺三角形の各頂点方向に向かう3方向の光に分割する3
つの傾斜面をもった三角錐状プリズム部とするととも
に、この各プリズム部の各傾斜面の傾斜角度を、このプ
リズム部で分割された3方向の光のうちの2方向の光の
スクリーン面におけるずれ量がスクリーン面に結像する
画像の1画素分の横幅にほぼ等しく、かつこの2方向の
光と他の1方向の光とのスクリーン面におけるずれ量が
スクリーン面に結像する画像の1画素分の縦幅にほぼ等
しくなる角度としたものである。
【0012】
【作用】すなわち、本発明の投影型表示装置は、表示体
からの画像光をプリズム板の各プリズム部によって3方
向の光に分割することにより、表示体が表示するカラー
画像を3つの画像(同一のカラー画像)に分割してスク
リーン面に投影し、この3つの分割画像をスクリーン面
で重ねてその合成画像をスクリーン面に表示するように
したものである。
【0013】この投影型表示装置において、前記プリズ
ム板の各プリズム部を、表示体からの画像光を赤、緑、
青の3個1組の画素の配列パターンと相似形な二等辺三
角形の各頂点方向に向かう3方向の光に分割する三角錐
状プリズム部とするとともに、この各プリズム部の各傾
斜面の傾斜角度を、このプリズム部で分割された3方向
の光のうちの2方向の光のスクリーン面におけるずれ量
がスクリーン面に結像する画像の1画素分の横幅にほぼ
等しく、かつこの2方向の光と他の1方向の光とのスク
リーン面におけるずれ量がスクリーン面に結像する画像
の1画素分の縦幅にほぼ等しくなる角度に設定しておけ
ば、プリズム板で分割されてスクリーン面に結像する3
つの分割画像のうち左右2つの分割画像つまり第1と第
2の画像とが左右方向にほぼ1画素分ずれて重なり合
い、さらに他の1つの分割画像つまり第3の画像が、前
記第1と第2の画像に対して、左右方向にはほぼ1/2
画素分、上下方向にはほぼ1画素分ずれて重なり合うか
ら、第1の画像と第2の画像と第3の画像との異なる色
の画素同士つまり赤色画素と緑色画素と青色画素とが互
いに重なり合って、スクリーン面に結像する3つの分割
画像の重なりによってつくられる合成画像の1つ1つの
画素が、赤、緑、青の三原色が重なったカラー画素とな
る。
【0014】そして、この投影型表示装置によれば、ス
クリーン面の合成画像の画素の幅は表示体の表示画像を
そのままスクリーン面に投影した場合の画素幅と同じで
あるが、この画素は赤、緑、青の単色画素ではなく赤、
緑、青の三原色が重なったカラー画素であるから、合成
画像の1つ1つの画素が目立つことはないし、また1つ
1つの画素がカラー画素であるため、赤、緑、青の3つ
の画素でカラーを表現するものに比べて色の再現性もは
るかによくすることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、表示体として液
晶表示パネルを使用する投影型表示装置について図面に
基づき説明する。
【0016】図1は投影型表示装置の原理構成図、図2
は投影型表示装置の全体を示す平面図である。図1およ
び図2において、図中1は赤、緑、青の画素が交互に並
ぶカラー画像(この実施例ではフルカラー画像)を表示
するマトリクス型液晶表示パネルであり、このマトリク
ス型液晶表示パネル1は、赤、緑、青のドット状カラー
画素R,G,Bが水平方向(行方向)に交互に並び、か
つ奇数行と偶数行の各画素R,G,Bが互いに1/2ピ
ッチずれて配列する、赤色画素Rと緑色画素Gと青色画
素Bとの3個1組の画素が二等辺三角形状に並んだ図6
に示すような画素配列パターンのカラー画像aを表示す
るドット型ものとされている。
【0017】また、図2において、2は前記液晶表示パ
ネル1の後方に配置された光源であり、この光源2は、
光源ランプ3と、この光源ランプ3からの光を液晶表示
パネル1に向けて反射させるリフレクタ4とからなって
おり、リフレクタ4は、光源ランプ3からの放射光をリ
フレクタ光軸に平行な平行光として反射させる放物面鏡
リフレクタとされている。
【0018】5は液晶表示パネル1の前方に配置された
大口径の集光レンズ、6はこの集光レンズ5の前方に配
置された投影レンズであり、光源2から液晶表示パネル
に1に向けて照射されてこの液晶表示パネル1を透過し
た光、つまり液晶表示パネル1の表示画像光は、集光レ
ンズ5によって投影レンズ6に集光され、この投影レン
ズ6によって図1および図2に示すようにスクリーンS
面に拡大投影される。なお、このスクリーンSは、反射
型のものでも透過型のものでもよい。
【0019】一方、図1および図2において、7は液晶
表示パネル1と集光レンズ5との間に配置されたプリズ
ム板であり、このプリズム板7は、液晶表示パネル1に
近接させてこの液晶表示パネル1の表示面(光出射面)
と平行に配置されている。
【0020】このプリズム板7は、図3〜図5に示すよ
うに、透明板の一面に複数のプリズム部8を連続させて
形成したもので、このプリズム板7の各プリズム部8
は、前記液晶表示パネル1からの画像光を前記1組の画
素R,G,Bの配列パターンと相似形な二等辺三角形の
各頂点方向に向かう3方向の光に分割する3つの傾斜面
をもった三角錐状プリズム部とされており、この各プリ
ズム部8は、その各傾斜面8a,8aをそれぞれ菱形面
とした輪郭形状が六角形のものとされて、図示のように
ハニカム状に連続させて形成されている。
【0021】また、この各プリズム部8の各傾斜面8
a,8aの傾斜角度は、このプリズム部8で分割されて
集光レンズ5および投影レンズ6を介してスクリーンS
面に投影される3方向の光のうちの2方向の光のスクリ
ーン面Sにおけるずれ量がスクリーンS面に結像する画
像の1画素分の横幅d1 にほぼ等しく、かつこの2方向
の光と他の1方向の光とのスクリーンS面におけるずれ
量がスクリーン面に結像する画像の1画素分の縦幅d2
にほぼ等しくなるような角度に設定されている。なお、
このプリズム板7は、そのいずれの面を液晶表示パネル
1側に対向させて配置してもよい。
【0022】この投影型表示装置は、液晶表示パネル1
からの画像光をプリズム板7の各プリズム部8によって
3方向の光に分割することにより、液晶表示パネル1が
表示するカラー画像を3つの画像(同一画像)に分割
し、この3つのカラー画像を投影レンズ6によりスクリ
ーンS面に同一の拡大率で拡大投影するもので、プリズ
ム板7はその各プリズム部8を3つの傾斜面8a,8a
をもつ三角錐状に形成したものであるため、液晶表示パ
ネル1からのカラー画像は、プリズム板7によって水平
方向にずれた第1と第2の画像A1 ,A2 と、この第1
と第2の画像A1,A2 に対して上下方向(この実施例
では下方)にずれた第3の画像A3 との3つの画像に分
割され、第1の画像A1 は図1および図2に実線で示し
た経路でスクリーンS面に結像し、第2の画像A2 は破
線で示した経路でスクリーンS面に結像し、第3の画像
A3 は鎖線で示した経路でスクリーンS面に結像する。
【0023】そして、前記プリズム板7の各プリズム部
8は、上記のように、液晶表示パネル1からの画像光を
赤、緑、青の3個1組の画素の配列パターンと相似形な
二等辺三角形の各頂点方向に向かう3方向の光に分割す
る三角錐状のプリズム部とされ、またこの各プリズム部
8の各傾斜面8a,8aの傾斜角度は、このプリズム部
8で分割された3方向の光のうちの2方向の光のスクリ
ーンS面におけるずれ量がスクリーン面に結像する画像
の1画素分の横幅d1 にほぼ等しく、かつこの2方向の
光と他の1方向の光とのスクリーンS面におけるずれ量
がスクリーン面に結像する画像の1画素分の縦幅d2 に
ほぼ等しくなる角度に設定されているから、プリズム板
7で分割されてスクリーンS面に結像する3つの分割画
像A1 ,A2 ,A3 のうち、左右2つの分割画像つまり
第1の画像A1 と第2の画像A2とは、左右方向にほぼ
1画素分の幅d1 だけずれて重なり合い、他の1つの分
割画像つまり第3の画像A3 は、前記第1と第2の画像
A1 ,A2 に対して、左右方向にはほぼ1/2画素分の
幅1/2d1 、上下方向にはほぼ1画素分の幅d2だけ
ずれて重なり合うことになる。
【0024】したがって、第1の画像A1 と第2の画像
A2 と第3の画像A3 との異なる色の画素同士つまり赤
色画素Rと緑色画素Gと青色画素Bとが互いに重なり合
って、スクリーン面に結像する3つの分割画像A1,A2
,A3 の重なりによってつくられる合成画像Aの1つ
1つの画素が、赤、緑、青の三原色画素R,G,Bがほ
ぼ完全に一致するように重なり合った重なったカラー画
素となる。
【0025】すなわち、図8および図9はスクリーン面
に結像する第1,第2,第3の画像A1 ,A2 ,A3 の
各画素の重なり状態を示したもので、液晶表示パネル1
が表示するカラー画像aの赤、緑、青の3個1組の画素
の画素配列パターンが、緑色画素Gと青色画素Bが左右
に並び、その上の行に1/2ピッチずれて赤色画素Rが
位置するパターンである場合は、第1画像A1 の青色画
素B1 と第3の画像A3 の赤色画素R1 と第2画像A2
の緑色画素G1 、第1画像A1 の赤色画素R2と第3画
像A3 の緑色画素G2 と第2画像A2 の青色画素B1 、
第1画像A1 の緑色画素G2 と第3画像A3 の青色画素
B1 と第2画像A2 の赤色画素R2 、……がそれぞれ重
なり合って1つずつのカラー画素Fをつくるから、スク
リーンS面に投影表示される合成画像Aは、図7に示す
ように、スクリーン面に結像する第1,第2,第3の画
像A1 ,A2 ,A3 の異なる色の画素同士(赤色画素R
と緑色画素Gと青色画素B)の重なりによってつくられ
るカラー画素Fが並んだ画素配列パターンの画像とな
る。
【0026】なお、上記カラー画素Fの色は、合成画像
の各画素をつくる赤、緑、青の三色の画素R,G,Bの
全てを液晶表示パネル1が表示している場合(画面全体
に白を表現しているとき)は白Wとなり、液晶表示パネ
ル1が赤と緑の画素R,Gだけを表示したときは赤と緑
の中間色(黄)、赤と青の画素だけを表示したときは赤
と青の中間色(マゼンタ)、緑と青の画素だけを表示し
たときは緑と青の中間色(シアン)となる。
【0027】また、液晶表示パネル1が赤、緑、青のう
ちの一色の画素だけを表示したときは、上記合成画像A
のカラー画素Fの色も赤、緑、青のうちの一色の原色と
なり、液晶表示パネル1が全ての画素を無表示としたと
きはカラー画素Fの色は黒となる。
【0028】なお、この合成画像Aの両側の2列の画素
(1/2ピッチずれた2つの列)と最上行および最下行
の画素は、図8に示したように1つの分割画像の画素だ
けかまたは2つの分割画像の画素の重なりだけでつくら
れるため、これらの画素は、赤、緑、青のうちの一色の
原色画素R,G,Bまたは、2つの分割画像の画素
(赤、緑、青のうちの二色の画素)の中間色の画素つま
り黄色画素Yとシアン色画素Cとマゼンタ色画素M)と
なるが、このカラー画素とはならない画素は合成画像A
の外周縁部にできるだけであるから、これらが合成画像
Aの画質に影響することはない。
【0029】すなわち、上記投影型表示装置は、液晶表
示パネル1が表示するカラー画像を三角錐状プリズム部
8を形成したプリズム板7により3つの画像に分割して
スクリーンS面に投影するとともに、前記各プリズム部
8の各傾斜面8a,8aの傾斜角度を上記のように設定
しておくことにより、プリズム板7で分割されてスクリ
ーンS面に結像する3つの分割画像A1 ,A2 ,A3 の
うち左右2つの分割画像つまり第1の画像A1 と第2の
画像A2 とが左右方向にほぼ1画素分ずれて重なり合
い、さらに他の1つの分割画像つまり第3の画像A3
が、前記第1と第2の画像A1 ,A2 に対して、左右方
向にはほぼ1/2画素分、上下方向にはほぼ1画素分ず
れて重なり合うようにしたものである。
【0030】このようにすれば、第1の画像A1 と第2
の画像A2 と第3の画像A3 との異なる色の画素同士つ
まり赤色画素Rと緑色画素Gと青色画素Bとが互いに重
なり合って、スクリーン面に結像する3つの分割画像A
1 ,A2 ,A3 の重なりによってつくられる合成画像A
の1つ1つの画素が、赤、緑、青の三原色が重なったカ
ラー画素Fとなる。
【0031】そして、この投影型表示装置によれば、ス
クリーンS面の合成画像Aの画素の幅は液晶表示パネル
1の表示画像をそのままスクリーンS面に投影した場合
の画素幅と同じであるが、この画素は赤、緑、青の単色
画素ではなく赤、緑、青の三原色が重なったカラー画素
Fであるから、合成画像Aの1つ1つの画素が目立つこ
とはないし、また1つ1つの画素がカラー画素Fである
ために、隣接する3つの画素でカラーを表現するものに
比べて色の再現性もはるかによくすることができる。
【0032】したがって、この投影型表示装置によれ
ば、液晶表示パネル1が表示する赤、緑、青の三原色画
素R,G,Bが交互に並ぶカラー画像をスクリーンS面
に投影するものでありながら、1つ1つの画素が目立た
ず、しかも色の再現性のよい高品質のカラー画像をスク
リーンS面に表示することができる。
【0033】なお、液晶表示パネル1からの画像光を3
方向の光に分割するプリズム板7の各プリズム部8の幅
および個数は基本的には任意でよいが、プリズム部8が
大きいと、プリズム板7の各プリズム部8の稜線および
輪郭線に対応した模様がスクリーンS面に現われるか
ら、この投影型表示装置では、プリズム板7の各プリズ
ム部8を、液晶表示パネル1のある1点から出射した光
がプリズム板7に入射するときの広がりの幅よりも小さ
い大きさ(望ましくは1つの画素の幅の1/4以下)と
して、各プリズム部8を微小ピッチで配列形成してい
る。
【0034】また、液晶表示パネル1が表示するカラー
画像を上記プリズム板7によって3つの画像に分割する
場合、この分割された3つの画像A1 ,A2 ,A3 の明
るさに差ができると、この2つの画像A1 ,A2 ,A3
をスクリーンS面で重ねてつくられる合成画像Aの各カ
ラー画素Fの色が三原色をバランスよく混合させた色に
ならなくなるから、この投影型表示装置では、上記プリ
ズム部8の3つの傾斜面8a,8aの面積をほぼ等しく
して3つの分割光の光量がほぼ均等になるようにし、分
割された3つの画像A1 ,A2 ,A3 の明るさに差がで
きるのを防いでいる。
【0035】なお、上記実施例では、プリズム板7とし
て透明板の一面にプリズム部8を形成したものを使用し
ているが、このプリズム板7は、図10に示すように光
屈折率の異なる2枚の透明板7a,7bを密着させてそ
の境界面にプリズム部8を形成したものであってもよい
し、また図11に示すようにプリズム部形成面と反対面
に図2に示した集光レンズ5に代わるサーキュラフレネ
ルレンズ9を形成したものとしてもよく、この場合もプ
リズム板7はそのいずれの面を液晶表示パネル1側に対
向させて配置してもよい。
【0036】また上記実施例では、プリズム板7を液晶
表示パネル1に近接させて配置しているが、このプリズ
ム板7は、液晶表示パネル1からスクリーンS面への投
影光路中であれば、例えば図12に示すようにスクリー
ンS面に配置するなど、どのような位置に配置してもよ
い。ただし、この場合は、プリズム板7の光入射側に、
入射光を平行光にしてプリズム板7に入射させるフレネ
ルレンズ等を設けておくのが望ましい。
【0037】また、上記実施例では、液晶表示パネル1
を表示体とする投影型表示装置について説明したが、本
発明は、カラー陰極線管等を表示体とする投影型表示装
置にも適用できることはもちろんである。
【0038】
【発明の効果】本発明の投影型表示装置によれば、表示
体が表示する赤、緑、青の三原色画素が交互に並ぶカラ
ー画像をスクリーン面に投影するものでありながら、1
つ1つの画素が目立たず、しかも色の再現性のよい高品
質のカラー画像をスクリーン面に表示することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による投影型表示装置の原理
構成図。
【図2】上記投影型表示装置の平面図。
【図3】プリズム板の一部分の拡大正面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図。
【図6】液晶表示パネルの表示画像の画素配列パターン
【図7】スクリーン面に表示される合成画像の画素配列
パターン図。
【図8】スクリーン面に結像する3つの分割画像の画素
の重なり状態を示す説明図。
【図9】図8の一部分の拡大図。
【図10】本発明の他の実施例を示すプリズム板の横断
平面図。
【図11】本発明の他の実施例を示すプリズム板の横断
平面図。
【図12】本発明の他の実施例を示すプリズム板の横断
平面図。
【符号の説明】
1…液晶表示パネル、2…光源、5…集光レンズ、6…
投影レンズ、7…プリズム板、8…プリズム部、S…ス
クリーン、A1 …第1の画像、A2 …第2の画像、A3
…第3の画像、A…合成画像。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 表示体が表示するカラー画像をスクリー
    ン面に投影する投影型表示装置において、前記表示体
    を、赤色画素と緑色画素と青色画素との3個1組の画素
    が二等辺三角形状に並ぶ画素配列パターンのカラー画像
    を表示するものとするとともに、この表示体からスクリ
    ーン面への投影光路中に、複数のプリズム部を連続させ
    て形成したプリズム板を配置し、かつこのプリズム板の
    各プリズム部を、前記表示体からの画像光を前記1組の
    画素の配列パターンと相似形な二等辺三角形の各頂点方
    向に向かう3方向の光に分割する3つの傾斜面をもった
    三角錐状プリズム部とするとともに、この各プリズム部
    の各傾斜面の傾斜角度を、このプリズム部で分割された
    3方向の光のうちの2方向の光のスクリーン面における
    ずれ量がスクリーン面に結像する画像の1画素分の横幅
    にほぼ等しく、かつこの2方向の光と他の1方向の光と
    のスクリーン面におけるずれ量がスクリーン面に結像す
    る画像の1画素分の縦幅にほぼ等しくなる角度としたこ
    とを特徴とする投影型表示装置。
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