JPH0559208A - 移動装置 - Google Patents

移動装置

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JPH0559208A
JPH0559208A JP2682092A JP2682092A JPH0559208A JP H0559208 A JPH0559208 A JP H0559208A JP 2682092 A JP2682092 A JP 2682092A JP 2682092 A JP2682092 A JP 2682092A JP H0559208 A JPH0559208 A JP H0559208A
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Hirofumi Maeda
浩文 前田
Kyoichi Nakamura
京一 中村
Toshihiro Hatamoto
敏広 幡本
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密封系内のものを系外へ移動させる装置をう
る。 【構成】 密封系内のものを密封系外へ移動させる装置
であって、容器の内と外とに連通する容器の下部に存在
する液体で密封されている容器、該容器内に存在するも
のを容器の下部に存在する液体に沈め、容器の内と外と
に連通する液体を通して外部へ移動させるために該容器
内に設けられた回転式羽根車からなる移動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は密封系内のものを密封系
外へ移動させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から発泡剤含有粒子をオートクレー
ブなどの耐圧容器中で水に分散させ、これを高温高圧下
で撹拌したのち、低圧域に放出することにより、熱可塑
性樹脂粒子を予備発泡させる方法が知られており、たと
えば西独公開特許公報第2107683 号、特公昭56-1344 号
公報などに記載されている。
【0003】前記文献には、予備発泡させた熱可塑性樹
脂粒子をうるところまでは開示されているが、工業的規
模で予備発泡粒子を製造するばあいの発泡剤の回収方法
およびそれに用いる装置に関しては開示されておらず、
予備発泡粒子の製造により生ずる発泡剤は回収されるこ
となく、大気中に放出されているのが実情である。それ
ゆえ、前記発泡剤を大気中に放出することにより、大気
汚染がおこる、作業環境がわるくなるなどの問題が生ず
るとともに、原料コストが上昇するというような経済上
の問題も生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとき問題を解
決するためには耐圧容器中で、発泡剤含有粒子を水に分
散させ、加圧下で加熱後、該耐圧容器の一端より水分散
物を水で密封されている低圧容器内の空間に放出し、放
出された発泡剤含有粒子から揮発した発泡剤を、該低圧
容器内空間部の一部から流出させることにより、該低圧
容器内空間部の圧力を所定の圧力に保持し、発泡剤を回
収し、予備発泡粒子を密封されている低圧容器から連続
的に取出さなければならない。
【0005】しかし、前記のごとき装置はまだ開発され
ていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記のごとき課
題を解決するためになされたものであり、密封系内のも
のを密封系外へ移動させる装置であって、容器の内と外
とに連通する容器の下部に存在する液体で密封されてい
る容器、該容器内に存在するものを容器の下部に存在す
る液体に沈め、容器の内と外とに連通する液体を通して
外部へ移動させるために該容器内に設けられた回転式羽
根車からなる移動装置に関する。
【0007】本発明の移動装置を、たとえば熱可塑性樹
脂の予備発泡粒子を製造する装置に適用し、予備発泡を
行なうと、すなわち、揮発性発泡剤を含有する熱可塑性
樹脂粒子を水に分散させ、加圧下で加熱するための耐圧
容器、一端が該耐圧容器に連通し、他端に放出口が設け
られている放出ライン、該放出口から放出された水分散
物中の揮発性発泡剤を含有する熱可塑性樹脂粒子が予備
発泡し、発生する揮発性発泡剤が回収されるように下部
が該容器の内と外とに連通する水で密封されている低圧
容器、該低圧容器の一部に揮発性発泡剤を回収し、該低
圧容器内圧が所定の圧力に維持されるように設けられて
いる回収ラインおよび予備発泡粒子を該低圧容器の下部
で水没させたのち該低圧容器の外部に連通する水を通し
て外部に取出すための、該低圧容器内に設けられた回転
式羽根車による取出し手段を設置した装置を用いて、耐
圧容器中で、揮発性発泡剤を含有する熱可塑性樹脂粒子
を水に分散させ、加圧下で加熱後、該耐圧容器の一端よ
り水分散物を水で所定の圧力に密封されている低圧容器
内の空間に放出し、放出された熱可塑性樹脂粒子から揮
発した発泡剤を、該低圧容器内空間部の一部から流出さ
せて該低圧容器内空間部の圧力を所定の圧力に保持しつ
つ発泡剤を回収し、予備発泡粒子を回転式羽根車により
水没させて低圧容器の内と外とに連通する水を通して低
圧容器外へ取出すことにより、熱可塑性樹脂粒子の予備
発泡粒子を製造すると、発泡剤含有粒子から揮発した発
泡剤を回収することができるので、大気汚染や作業環境
の悪化をまねき、原料コストの上昇をひきおこす発泡剤
の大気中への放出をやめることができ、しかも、低圧容
器を外部と連通する水で密封し、予備発泡させた粒子を
該容器に取付けた取出し手段を用い、水没させて外部に
順次取出すため、該低圧容器を小さくすることができ、
その結果、設備費を低減するとともに発泡剤の回収率を
あげることができ、かつ水没させて取出すことにより、
予備発泡粒子表面の付着物を除去しうるという顕著な効
果がえられる。
【0008】
【実施例】本発明の移動装置を、熱可塑性樹脂の予備発
泡粒子を製造する装置に適用し、予備発泡粒子を製造す
るばあいを例にとって説明する。
【0009】前記熱可塑性樹脂としては、発泡剤を含有
でき、加熱することにより発泡に好適な粘弾性状態とな
るような熱可塑性樹脂であればとくに制限はない。たと
えばポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、ポリ
- α- メチルスチレン、スチレン- 無水マレイン酸共重
合体、ポリフェニレンオキサイド- ポリスチレンブレン
ドポリマー、ポリフェニレンオキサイドのスチレングラ
フトポリマー、スチレン- アクリロニトリル共重合体、
アクリロニトリル- ブタジエン- スチレン3元共重合
体、スチレン- ブタジエン共重合体などのポリスチレン
系重合体;低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン- プロ
ピレン共重合体、エチレン- 酢酸ビニル共重合体、エチ
レン- メチルメタクリレート共重合体などのポリオレフ
ィン系重合体;塩化ビニル系重合体;メチルメタクリレ
ート系重合体などがあげられ、これらの重合体を単独で
使用してもよく、2種以上ブレンドして使用してもよ
い。ポリオレフィン系重合体はそのまま使用してもよい
が、パーオキサイドまたは放射線などにより架橋させて
用いてもよい。
【0010】前記熱可塑性樹脂は粒子としたのち使用さ
れる。該粒子は通常の方法、たとえば懸濁重合、押出機
やカレンダーロールなどによるペレット化シート、棒な
どの粉砕などの方法により製造される。該粒子の形状と
しては、球状、楕円形状、円柱状、立方体状、直方体状
などとどんな形状でもよいが、均一な発泡粒子をうるた
めには、大きさのそろっているものが好ましく、該粒子
の型内成形寸法としては、0.5 〜6mm球のものが好まし
い。
【0011】用いる発泡剤としては、沸点が-50 〜100
℃の炭化水素またはハロゲン化炭化水素などがあげら
れ、たとえばプロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、
ヘプタン、シクロペンタン、シロクヘキサン、モノクロ
ロメタン、ジクロロメタン、モノクロロエタン、トリク
ロロモノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、
ジクロロモノフルオロメタン、トリクロロトリフルオロ
エタン、ジクロロテトラフルオロエタンなどがあげら
れ、これらを単独で使用してもよく、2種以上混合して
使用してもよい。
【0012】前記発泡剤は熱可塑性樹脂粒子に含有され
たのち使用される。熱可塑性樹脂粒子に発泡剤を含有さ
せる方法としては、耐圧容器中で、揮発性発泡剤と熱可
塑性樹脂粒子とを水に分散させ、加圧、加熱することな
どの方法があげられ、該粒子100 部(重量部、以下同
様)に対し発泡剤2〜50部、好ましくは5〜40部使用さ
れる。該使用量が2部未満になると回収の経済的意味が
なくなり、50部をこえて使用すると樹脂粒子に含有され
る限度をこえ圧力上昇がおこるのみで無駄となる。
【0013】前記のようにしてえられた発泡剤含有粒子
は水に分散させられる。水への分散は、通常発泡剤含有
粒子が前記のようにして製造されるため、耐圧容器内で
行なうことが好ましく、この際少量の分散剤を使用し、
加熱時の発泡剤含有粒子同士の融着を防止することが望
ましい。この目的に使用される分散剤としては、たとえ
ばポリビニルアルコール、メチルセルロース、N- ポリ
ビニルピロリドンなどの水溶性高分子、リン酸カルシウ
ム、ピロリン酸マグネシウム、炭酸亜鉛などの水に難溶
性の無機物質またはこれらの無機物質と少量のドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、α- オレフィンスルホ
ン酸ナトリウムなどの陰イオン性界面活性剤を併用した
ものなどが用いられる。
【0014】水100 部に対して分散させる前記発泡剤含
有粒子の量は15〜100 部、好ましくは25〜70部である。
前記量が15部未満になると生産性がわるくエネルギーコ
ストも上昇し、100 部をこえると樹脂粒子が融着しやす
くなる。
【0015】前記のようにしてえられた水分散物は耐圧
容器中で加熱後の圧力が5〜50kg/cm2 −G、好ましく
は10〜40kg/cm2 −Gになるように加圧され、撹拌下に
加熱される。該圧力が5kg/cm2 −G未満になると放出
に時間がかかり、50kg/cm2 −Gをこえると耐圧容器費
用が高価になる。前記加熱は、使用される樹脂のMIな
どによって異なるが、通常水分散物の温度が樹脂の軟化
点以上になるまで行なわれ、そののちその温度に維持さ
れる。
【0016】加圧下に加熱された水分散物は、そののち
耐圧容器内の圧力を維持するように、チッ素ガスや発泡
剤などを導入しながら、低圧域に放出される。該水分散
物の放出は耐圧容器内部に連通する放出ラインの他端に
設けられた放出口、たとえばオリフィス板、ノズルなど
から所定の圧力に密封された低圧容器内の空間へ行なわ
れる。放出された発泡剤含有粒子は、該粒子に含有され
ている発泡剤の圧力変化による揮発により発泡する。
【0017】このとき揮発する発泡剤が前記低圧容器内
の空間の一部から、該容器内圧を所定の圧力に維持する
ように流出し、回収ラインから回収される。発泡剤の流
出は、たとえば水分散物の放出により発生する圧力上昇
を用いて行なってもよく、ポンプなどの手段を用いた吸
引などによって行なってもよい。このばあいに必要とさ
れることは、低圧容器内を所定の圧力に維持し、粒子の
発泡倍率を所定にし、揮発した発泡剤が回収のために低
圧容器内から流出することである。なお、低圧容器内の
圧力を所定の圧力に維持する方法としては、たとえば水
で密封された容器を圧力センサー、ポンプおよびマイク
ロコンピュータなどを使用して自動的に圧力を調整した
り、低圧容器内圧力が一定圧をこえると自動的に開放す
るバルブを発泡剤回収ラインに設けるなどの方法があ
る。
【0018】発泡剤含有粒子とともに放出される水また
は水溶液の多くは低圧容器下部に液体としてためられ
る。該液体は低圧容器下部に設けられたバルブの操作や
低圧容器内部と連通する水の低圧容器外部の水面付近に
設けられたオーバーフロー溝から容器外へ放出されう
る。また予備発泡粒子表面の付着物を洗浄するために、
該バルブ操作により新鮮な水を供給することもできる。
該液体上に予備発泡粒子がたまる。
【0019】低圧容器から流出した発泡剤は、通常気体
の精製、分離、捕集に使用される装置に導かれたのち、
つぎにの発泡のための原料として使用されてもよく、コ
ンプレッサーなどを用いて液化させたのち貯蔵してもよ
い。前記装置としては、たとえばコンデンサーにて気体
の発泡剤を圧縮し、冷却して液化回収する方法などがあ
げられる。
【0020】低圧容器内にためられた予備発泡粒子は、
該容器内に設けられた回転式羽根車による取出し手段に
より水没させられ、外部に連通する水を通して外部へ取
出される。
【0021】このように製造された予備発泡粒子が順次
外部へ取出されるため、低圧容器の予備発泡粒子をため
る容積は小さくてもよく、設備費が安価になり、また該
容積が小さくなった分、発泡剤の回収量が増加する。前
記効果に加え、低圧容器を密封する水を新鮮な水に入れ
かえると、予備発泡粒子が水没している間に粒子に付着
した分散剤などの付着物を洗浄することができる。
【0022】つぎに本発明の装置を本発明の装置の一例
を用いた熱可塑性樹脂の予備発泡粒子を製造する装置の
概略説明図である図1にもとづき説明する。
【0023】図1において、1は耐圧容器であり、該容
器には内圧を高圧に保持するためのバルブを有するガス
ライン4、発泡剤含有粒子2および水溶液3からなる水
分散物を撹拌するための撹拌器、水分散物を加熱するた
めのヒータHおよび水分散物を放出するためのバルブ5
が設けられている。
【0024】耐圧容器1中において、発泡剤含有粒子2
および水溶液3が混合され、水分散物が調製され、必要
に応じてガスライン4にて加圧されたのち、撹拌下、加
熱され、所定の圧力、温度に設定される。所定の圧力、
温度に設定された水分散物は、バルブ5の開放により、
耐圧容器1から放出ライン14を通って放出ライン14の他
端に設けられた放出口6に導かれる。
【0025】放出口6は低圧容器7に末広がりのラッパ
状結合部位を介して連通しており該容器はその下部に存
在する水で密封されている。低圧容器7には、発泡剤含
有粒子2が予備発泡し、そのとき発生する発泡剤が回収
され、低圧容器7の内圧が所定の圧力に維持されるよう
に回収ライン11が設けられている。前記の水は低圧容器
の内と外とに連通しており、新鮮な水と取かえたりしう
るバルブ19が設けられている。
【0026】放出口6に導かれた高温高圧の水分散物
は、放出口から低圧容器7内の空間に放出される。低圧
容器7に放出された水分散物中の発泡剤含有粒子2か
ら、含有されている揮発性発泡剤が圧力変化にともなっ
て揮発し、このとき軟化点以上まで加熱されている粒子
が発泡する。予備発泡した粒子8は低圧容器7内を落下
する。一方、揮発した発泡剤は低圧容器7内の圧力が所
定圧に維持されるように回収ライン11から流出する。こ
のばあいに、たとえばナッシュポンプで吸引してもよ
く、発泡剤を捕集する捕集器15と低圧容器内とに圧力差
を生じさせるなどしてもよい。前記捕集器15としては、
一般に使用されている捕集器であればとくに制限される
ものではなく、回収ライン11にはバルブ12などを設けて
もよい。
【0027】発泡剤含有粒子2とともに放出される水溶
液3は、一部は水蒸気となり発泡剤とともに捕集器に導
かれるが、大部分は液体となり低圧容器7にためられ
る。予備発泡粒子8および該液体により低圧容器7が満
されてくる。液体はバルブ19の操作により適量に調節し
たり、新鮮な水と入れかえることができる。該液体の放
出には低圧容器外部の水面10付近に設けられたオーバー
フロー溝20を用いてもよい。
【0028】一方、予備発泡粒子8は、つぎに記載する
ような装置を用いて、低圧容器を密封状態に保持し、発
泡剤を回収しながら低圧容器7から取出される。
【0029】低圧容器7には、該容器を密封し、かつ容
器の内部と外部とに連通する水が入れられており、予備
発泡粒子3を水没させ、連通する水を通して外部へ取出
すための、該低圧容器内に回転式羽根車13による取出し
手段が設けられている。
【0030】低圧容器7が水で密封されるためには、隔
壁17の下端16より水面9、10が上に存在する必要があ
る。しかし水面9があまり高い位置にあると、予備発泡
粒子を回収する容積が小さくなり、予備発泡粒子を外部
に取出すために水没させる距離が長くなり、効率がわる
くなる。それゆえ水面9と隔壁の下端16との間隔は10〜
50cm程度が好ましい。
【0031】回転式羽根車13には水は通るが予備発泡粒
子が通り抜けない程度の孔をあけた板や鋼板などを用い
ることが好ましい。該回転式羽根車13は、たとえば図1
に示すように、回転軸Pの円周を形成するように設けら
れている隔壁17にそって回転する。それゆえ回転式羽根
車13は、これにより水没させられる予備発泡粒子8がで
きるだけ多くなるように、また水没した予備発泡粒子が
低圧容器外部に取出されるばあいに、隔壁17の下端16よ
り外部側に浮上するように、すなわち回転式羽根車13の
最外部と隔壁17の下端16との間隔が小さく、浮上する予
備発泡粒子が隔壁の低圧容器に浮上しないような形状に
することが好ましいが、羽根の枚数などについてはとく
に制限はない。なお回転式羽根車13により水没した予備
回転式羽根車の羽根13a の水平面に対する角度θがおお
むね30°になるとほぼ全量水面10へ浮上する。
【0032】水面9上に浮遊する予備発泡粒子8は、回
転式羽根車13により水没させられ、低圧容器7内部と外
部とに連通する水を通して予備発泡粒子の浮力により外
部水面10に浮上する。浮上した予備発泡粒子は自然にオ
ーバーフローしてくるが、吸引パイプ18などの手段によ
り取出すこともできる。
【0033】図2および図3は、それぞれ本発明に用い
る回転式羽根車による取出し手段の他の実施態様の概略
説明図およびそのA−A′断面図である。
【0034】図2において、低圧容器7内に飛散したり
水面9に浮遊する予備発泡粒子8は、回転式羽根車13に
よって捕獲され、沈められる。回転式羽根車の車部分
は、図面手前と向う側で径が異なる截頭円錐形であり、
図3に示すように、捕獲された予備発泡粒子8が回転式
羽根車13の下の部分に沈められると、回転式羽根車の車
部分が截頭円錐形であるため低圧容器7外部の水面10上
に浮上する。該截頭円錐形の辺と水面とのなす角度αが
おおむね30°以上になると、水没した予備発泡粒子はほ
ぼ全量水面10に浮上する。回転式羽根車の容量、回転数
などにより好ましい角度αは異なるが、通常35〜50°が
好ましい。該角度αが35°未満になると予備発泡粒子が
すべて水面10に浮上しきらないばあいが生じ、50°をこ
えると回転式羽根車の内容量が小さくなり、予備発泡粒
子の時間当り移送量が小さくなる。
【0035】前記のごとき装置を用いる方法により、発
泡剤含有粒子の製造に使用された発泡剤の約80%を回収
することができる。このことにより、大気汚染や作業環
境の悪化をまねき、原料コストの上昇を引きおこす発泡
剤の大気中への放出を減少させることができる。また低
圧容器を密封しながら予備発泡粒子を外部に取出すこと
ができるため、低圧容器を小さくすることができ、連続
生産が可能となるため生産能力が向上する。さらに予備
発泡粒子の取出しに際しては水没させる方法が採用され
ているため、粒子表面に付着した付着物を洗浄すること
ができる。
【0036】つぎに本発明の装置を実施例にもとづき説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0037】実施例1 本実施例は図1にその概略を示す装置を用いて行なっ
た。
【0038】撹拌機を有する耐圧容器(内容積150 リッ
トル)に水300 部(75kg)を仕込み、エチレン- プロピ
レンランダム共重合体(密度0.90g/cm3 、MI=9、
エチレン含有率4.5 %(重量%、以下同様))ペレット
(円柱状)100 部(25kg)を、分散剤としてパウダー状
塩基性第3リン酸カルシウム0.5部およびドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.025 部を使用して分散さ
せ、撹拌しながらジクロロジフルロメタン30部(7.5 k
g)を圧入し、136 ℃まで加熱した。このとき圧力は26k
g/cm2 −Gであった。そののち容器内の圧力を30kg/c
m2 −Gにチッ素ガスで保持しながら、水分散物を放出
するバルブにより水分散物を耐圧容器から放出し、オリ
フィス板にあけた口径3mmφの孔を通して水分散物を水
で密封した空間容積32リットルの低圧容器中に放出し、
ペレットを発泡させ、予備発泡粒子をえた。その際ペレ
ットから揮発したジクロロフルオロメタンなどにより低
圧容器の内圧は上昇するため、回収ラインのバルブを開
放し、低圧容器内圧をほぼ大気圧に維持した。発生した
発泡剤は回収ラインから流出し、おわんをふせたタイプ
の捕集器に捕集された。製造された予備発泡粒子を水没
させ、外部へ取出した。予備発泡終了時、低圧容器内に
は0.16kg、耐圧容器内には2.5 kgのジクロロジフルオロ
メタンが存在し、捕集器には3.34kgの気体が捕集されて
いた。そののちコンデンサーを用いて耐圧容器および捕
集器中のジクロロジフルオロメタンを液化回収した。な
お低圧容器中のジクロロジフルオロメタンも回収可能で
あった。実質的に大気中に放出されたジクロロジフルオ
ロメタンの量は1.66kgであった。またえられた予備発泡
粒子は約800 リットルであり、時間当りの移送量は約90
kgであった。
【0039】本実施例において、水洗のための新鮮な水
を使用しなかったが、水没させて予備発泡粒子を取出し
たため水洗効果が生じ、えられた予備発泡粒子への付着
物(主として第3リン酸カルシウム)量は1000ppm であ
った。
【0040】実施例2 本実施例は図1にその概略を示す装置を用いて行なっ
た。
【0041】撹拌機を有する耐圧容器(内容積150 リッ
トル)に水300 部(75kg)を仕込み、エチレン- プロピ
レンランダム共重合体(密度0.90g/cm3 、MI=9、
エチレン含有率4.5 %)ペレット(円柱状)100 部(25
kg)を、分散剤としてパウダー状塩基性第3リン酸カル
シウム0.5 部およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.025 部を使用して分散させ、撹拌しながらジクロ
ロジフルロメタン30部(7.5kg )を圧入し、136 ℃まで
加熱した。このとき圧力は26kg/cm2 −Gであった。そ
ののち容器内の圧力を30kg/cm2 −Gにチッ素ガスで保
持しながら、水分散物を放出するバルブにより水分散物
を耐圧容器から放出し、オリフィス板にあけた口径3mm
φの孔を通して水分散物を水で密封した空間容積42リッ
トルの低圧容器中に放出し、ペレットを発泡させ、予備
発泡粒子をえた。その際ペレットから揮発したジクロロ
フルオロメタンなどにより低圧容器の内圧は上昇するた
め、回収ラインのバルブを開放し、低圧容器内圧をほぼ
大気圧に維持した。発生した発泡剤は回収ラインから流
出し、捕集器に捕集された。製造された予備発泡粒子を
水没させ、外部へ取出した。予備発泡終了時、低圧容器
内には0.21kg、耐圧容器内には2.5 kgのジクロロジフル
オロメタンが存在し、捕集器には3.29kgのジクロロジフ
ルオロメタンが捕集されていた。そののちコンデンサー
を用いて耐圧容器および捕集器中のジクロロジフルオロ
メタンを液化回収した。なお低圧容器中のジクロロジフ
ルオロメタンも回収可能であった。実質的に大気中に放
出されたジクロロジフルオロメタンの量は1.71kgであっ
た。またえられた予備発泡粒子は約800 リットルであっ
た。予備発泡粒子の移送速度は約130 kg/hrであった。
【0042】比較例1 低圧容器を開放系とし、発泡剤を回収せず、予備発泡粒
子を水没させずに取出した以外は実施例1と同様にして
予備発泡粒子をえた。
【0043】えられた予備発泡粒子への付着物(主とし
て第3リン酸カルシウム)量は1500ppm であった。
【0044】
【発明の効果】本発明の移動装置を用いることにより、
密封系内のものを密封系外へ連続的に取出すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一例を用いた熱可塑性樹脂の予
備発泡粒子を製造する装置の概略説明図である。
【図2】本発明の装置の他の例の概略説明図である。
【図3】図2に示す密封されている容器部分のA−A′
断面図である。
【符号の説明】
7 低圧容器 13 回転式羽根車 17 隔壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 密封系内のものを密封系外へ移動させる装置であっ
    て、容器の内と外とに連通する容器の下部に存在する液
    体で密封されている容器、該容器内に存在するものを容
    器の下部に存在する液体に沈め、容器の内と外とに連通
    する液体を通して外部へ移動させるために該容器内に設
    けられた回転式羽根車からなる移動装置。
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WO2023162963A1 (ja) * 2022-02-22 2023-08-31 株式会社カネカ 発泡粒子の製造方法および製造装置

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