JPH0559203A - 合成樹脂成形物 - Google Patents

合成樹脂成形物

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JPH0559203A JP24430691A JP24430691A JPH0559203A JP H0559203 A JPH0559203 A JP H0559203A JP 24430691 A JP24430691 A JP 24430691A JP 24430691 A JP24430691 A JP 24430691A JP H0559203 A JPH0559203 A JP H0559203A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形加工温度が高温である合成樹脂のみなら
ず、他のいづれの合成樹脂による成形物の表面を効果的
に親水性化し、さらにはその持続性に優れた無機質粒子
層を有する合成樹脂成形物を得ることを目的とする。 【構成】 主に、有機溶媒を分散媒とするコロイダルシ
リカとフロオロアルキル基を有する界面活性剤とからな
る無機質粒子分散液を表面に塗布、乾燥して得られる無
機質粒子層(A層)を有していることを特徴とする合成
樹脂成形物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂成形物に関
し、さらに詳しくは表面を親水性化した合成樹脂成形物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、表面を親水性化した合成樹脂
成形物が種々提案されている。例えば、合成樹脂中にア
ニオン、カチオン及びノニオン系界面活性剤等を添加す
るもの、さらには帯電防止剤及び流滴剤等を添加するも
の等である。
【0003】しかしながら、これら界面活性剤、帯電防
止剤及び流滴剤は、熱分解温度が比較的低い有機化合物
であるため、含フッ素樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂およ
びジアリルフタレ−ト樹脂等の如く、成形加工温度が高
温の合成樹脂には使用が制限されていた。
【0004】この対策として前記有機化合物を合成樹脂
成形物の表面に塗布する提案もなされているが、親水化
効果及びその持続性において必ずしも満足のいくもので
はなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術が有していた前述の問題点を解決しようとするもの
であり、従来全く知られていなかった合成樹脂成形物を
新規に提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、主に有機溶剤を分散媒
とするコロイダルシリカとフルオロアルキル基を有する
界面活性剤とからなる無機質粒子分散液を表面に塗布、
乾燥して得られる無機質粒子層(A層)を有しているこ
とを特徴とする合成樹脂成形物を提供するものである。
【0007】しかして、本発明によれば、成形加工温度
が高温である合成樹脂のみならず、他のいづれの合成樹
脂による成形物の表面を効果的に親水性化し、さらには
その持続性に優れた無機質粒子層(以下これを「A層」
という。)を有する合成樹脂形成物を得ることができ
る。以下、本発明の構成要因についてさらに詳細に説明
する。
【0008】本発明でいう「合成樹脂」とは、特に制限
するものではなく、どのような熱可塑性合成樹脂および
熱硬化性合成樹脂でも良い。
【0009】熱可塑性合成樹脂としては、例えば含フッ
素樹脂(PF)、アクリル樹脂(PA)、ポリアミド樹
脂(NY)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリカ−ボネ
−ト樹脂(PC)、オレフイン系樹脂(PO)、エポキ
シ樹脂(EO)、ポリアセタ−ル樹脂(PAC)、ポリ
エステル樹脂(PET)、ポリエ−テルイミド樹脂(P
EI)、ポリエ−テルスルホン樹脂(PES)、ポリエ
−テルエ−テルケトン樹脂(PEEK)、ポリフェニレ
ンスルフィド樹脂(PPS)、ポリスルホン樹脂(P
S)、ポリアリレ−ト樹脂(PAR)、ポリエチレンナ
フタレ−ト樹脂(PEN)、ポリメチルペンテン樹脂
(PMP)、ABS樹脂、酢酸ビニル樹脂およびポリス
チレン樹脂等があり、中でも、PF、PA、NY、PV
C、PC、PO及びPETが好ましく、特にPF、P
A、PC及びPETが好ましい。
【0010】ここで、PFとは、樹脂の分子構造式中に
フッ素を含む熱可塑性樹脂であれば特に制限されるもの
ではないが、具体的には、例えば、樹脂の構造中に4個
フッ素原子を有する四フッ化エチレン系樹脂、さらに三
フッ化エチレン系樹脂、二フッ化エチレン系樹脂、一フ
ッ化エチレン系樹脂およびこれら樹脂の複合物であり、
中でも、四フッ化エチレン系樹脂および二フッ化エチレ
ン系樹脂が好ましく、さらに四フッ化エチレン系樹脂が
好ましい。
【0011】ここで、四フッ化エチレン系樹脂とは、具
体的には、例えば四フッ化エチレン系樹脂(PTF
E)、四フッ化エチレン・パーフロロアルコキシエチレ
ン共重合体(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プ
ロピレン・パーフロロアルコキシエチレン共重合体(E
PE)四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体
(FEP)および四フッ化エチレン・エチレン共重合体
(ETFE)等があり、中でもPFA、ETFE、FE
PおよびEPEが好ましく、特にETFEが好ましい。
【0012】ETFEを具体的に説明すると、エチレン
および四フッ化エチレンを主体とし(エチレン/四フッ
化エチレンのモル比は一般に40/60〜60/40にある)、
そして必要により、これに少量(通常10モル%以下)の
第3のコモノマー成分を共重合させたものであり、本発
明では、殊にエチレン/四フッ化エチレンの含有モル比
が40/60〜60/40、好ましくは45/55〜55/45の範囲内
にあり、且つ式CH2=CH-CnF2n+1(ここで、nは2〜10の
整数である)で示されるパーフルオロアルキルビニルモ
ノマー単位(例えば、CH2=CH-C4H9またはCH2=CH-C6-CH
13から誘導される単位)の含有量が0.3〜10モル%、好
ましくは0.3〜5%モルの範囲内にあるETFEが好適に
使用される。
【0013】このETFEはそれ自体既知のものであ
り、例えば特公59-50163号公報に記載の方法で製造する
ことができ、また、市販品として旭硝子(株)より「アフ
ロンCOP」なる商品名で市販されているものを使用す
ることもできる。
【0014】また、上記三フッ化エチレン系樹脂とは、
具体的には、例えば三フッ化塩化エチレン樹脂(CTF
E)および三フッ化塩化エチレン・エチレン共重合体
(ECTFE)等である。前記二フッ化エチレン系およ
び一フッ化エチレン系樹脂とは、具体的には、例えばフ
ッ化ビニリデン樹脂(PVDF)およびフッ化ビニル樹
脂(PVF)等である。さらに本発明においては、上記
含フッ素樹脂を主に含有する他の熱可塑性樹脂との混合
物でも良い。
【0015】さらに熱硬化性樹脂としては、例えば、メ
ラミン樹脂、フエノ−ル樹脂、ユリア樹脂、フラン樹
脂、アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリ
ルフタレ−ト樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリパラバン酸樹脂等で
あり、中でもエポキシ樹脂、ジアリルフタレ−ト樹脂、
ポリイミド樹脂が好ましい。
【0016】また「成形物」とは、特に規定するもので
はなく、いづれの加工成形物でもよいが、中でもフィル
ム、シ−ト及び板状物、熱交換器、太陽熱集熱器、ブロ
−成形品、真空成形品、圧縮成形品、キヤスト成形品等
であり中でもフィルム、シ−ト及び板状物が好適であ
る。
【0017】本発明によるフィルム、シ−ト及び板状物
は、例えば、ショ−ケ−ス、計器、車輌、一般家庭およ
びビル用等に使用されている窓用途に、また包装資材、
ゴ−グル、メガネレンズ、鏡、カ−ブミラ−、パラボラ
アンテナ及び農業用施設園芸ハウスの被覆資材等の用途
に有効に使用される。
【0018】本発明でいう「親水性化」とは、上記成形
物において、その表面にA層を有することによって、も
ともと疎水性であった合成樹脂表面を親水性に改質する
ことである。その結果として、合成樹脂成形物の流滴
性、無滴性、防曇性、防霧性、帯電防止性および湿潤性
が向上することになるのである。
【0019】このようにして得られた合成樹脂成形物
は、例えば、PFを窓やサンル−ム用途に使用すると、
朝夕の結露を完全に防止できるので、太陽光線が直接入
射し、また、外観を鮮明な状態で見ることができるので
ある。
【0020】また、PAを冷凍ショ−ケ−スに使用する
とPAの低温特性の良さとあいまって露の凍結もなくシ
ョ−ケ−ス内部を常にきれいに見ることができる。PC
とPAでそれぞれカ−ブミラ−を作成し朝、晩の状況を
調べたところ驚いた事に当該処理をしたものは朝、晩の
結露条件下においてもほとんど“くもり”を感じなかっ
た。
【0021】又、パラボラアンテナに当該処理をした結
果、処理前と比較すると降雨直後にいつも生じていた衛
星放送電波の減衰が極めて少なくきれいな画面でテレビ
をみる事ができた。
【0022】本発明合成樹脂成形物の表面にA層を得る
には、前記無機質粒子及び界面活性剤を一且分散媒中に
均一に分散せしめた分散液を調製し、これを成形物の表
面上に塗布、乾燥せしめることにより達成される。
【0023】ここで使用される分散媒は、特に規定すべ
きものではなく、使用する無機質粒子及び界面活性剤等
を考慮して適宜選択されるが、一般には例えば、メチル
アルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
エチルセロソルブ、エチレングリコ−ル、アセトン、グ
リセリン、酢酸アミルアルコール、モノエチルエーテ
ル、n−メチルピロリドン、メチルエチルケトン、ジメ
チルホルムアミド、トリエタノ−ルアミン等があり、中
でもメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、アセトン及び
エチレングリコ−ル等が好適に使用される。
【0024】塗膜性の点からは有機溶媒中に含有される
水分は少ない方が望ましく、分散液中の水分はH2O/SiO2
重量比で4、好ましくは1まで許容される。分散液中の
水分の量がH2O/SiO2重量比で4より多くなると、塗布し
て塗膜を形成する際に、均一な塗膜が形成されない難点
が生じるので好ましくない。
【0025】また本発明でいう「コロイダルシリカ」と
は、主として、SiO2によるコロイド状粒子であって、そ
の成分はSiO2が100wt%のみならず、一般的には50wt%
以上、好ましくは70wt%以上さらに好ましくは80wt%以
上である。SiO2以外の無機質としては、特に制限するも
のではなくいづれの無機質でも良く、例えばAl2O3、TiO
2、MgCO3及びCaCO3等があり、中でもAl2O3が好適に使用
される。
【0026】また、コロイダルシリカの形状は特に規制
するものではないが、球状であることが好ましく、通常
のコロイド粒子の範囲内にあるものは、使用可能である
が、得られる塗膜の透明性の観点から、その平均粒径は
1〜100mμ、好ましくは3〜50mμ、さらに好ましくは5〜
30mμである。
【0027】さらに前記コロイダルシリカからなるA層
中には、前記コロイダルシリカ以外に、フルオロアルキ
ル基を有する界面活性剤を含有していることが肝要であ
る。
【0028】ここで、フルオロアルキル基を有する界面
活性剤としては、フルオロアルキル基を有する非イオン
性、アニオン性、カチオン性および両性界面活性剤がい
ずれも使用可能であり、具体的には、例えば、パ−フル
オロアルキルカルボン酸塩、パ−フルオロアルキルリン
酸エステル、パ−フルオロアルキルトリメチルアンモニ
ウム塩、パ−フルオロアルキルペタイン、パ−フルオロ
アルキルアミンオキサイド、パ−フルオロアルキルエチ
レンオキサイド付加物などを挙げることができる。特
に、パ−フルオロアルキルリン酸エステルとパ−フルオ
ロアルキルペタインの界面活性剤は、得られる親水性化
効果が長期間にわたって安定であるので好ましい。
【0029】本発明の無機質粒子分散液において、成分
の有機溶媒を分散媒とするコロイダルシリカ(SiO2とし
て)と、成分のフルオロアルキル基を有する界面活性剤
(固形分として)との合計量に対して、界面活性剤(固
形分として)の量が、0.1〜40wt%、好ましくは0.2〜10
wt%の範囲にあることが望ましい。成分の界面活性剤の
量が40wt%より多い場合には、得られる塗膜の耐熱性、
耐候性、耐久性が乏しく、親水性化効果の持続性が短く
なる傾向を示し、一方、界面活性剤の量が0.1wt%より
少ない場合には、得られる塗膜の親水性化能が低下する
ので好ましくない。
【0030】本発明における無機質粒子分散液では、成
分のコロイダルシリカの分散媒である有機溶媒と同一あ
るいは異なる有機溶媒を、希釈剤として含有することが
できる。希釈剤の量は特に限定されるものではないが、
分散液中のシリカと界面活性剤の合計量の固形分濃度
が、40wt%以下、好ましくは5〜20wt%の範囲に調整さ
れる。なお、分散液は、使用に際して更に適当な濃度に
希釈してもよい。
【0031】この分散液のpHが5以下の酸性オルガノシ
リカゾルが界面活性剤と混合した場合、長期間にわたっ
て安定であるので好ましい。又、この様なオルガノシリ
カゾルは例えば先に出願された特公平2-1087号に記載さ
れている方法で水を分散媒とするシリカゾルから製造さ
れる。
【0032】上記のとおり、調製された分散液を含フッ
素樹脂系フィルム面に塗布する方法は、従来使用されて
いる方法を使用することができ、例えば、グラビアロー
ル法、ローラータッチ法、バーコーター法、スプレー
法、浸漬法、ハケ塗り法など通常の塗布方法で塗布加工
することができる。等があり中でもグラビアロール法及
びスプレ−法が好ましい。含フッ素樹脂系フィルム面上
に塗布する無機質粒子の塗布量は、特に規制するもので
はないが一般的には0.1〜1.3g/m2、好ましくは0.1〜1.0
g/m2、さらに好ましくは0.1〜0.5g/m2である。
【0033】また、A層を設定する合成樹脂成形物表面
には、予め表面処理を施すことにより、成形物表面とA
層とは、さらに強固に接合し、結果的に親水性化及びそ
の持続性が向上するのである。
【0034】ここで利用可能な表面処理方法としては、
例えばコロナ放電処理、金属蒸着、真空放電処理、不均
一核化、結晶化、スパッタエッチング、グラフト重合、
プラズマ処理、及びアルカリ金属溶液法、アルカリ金属
アマルガム法及び電解法等があり、中でもコロナ放電処
理、プラズマ処理が好適である。
【0035】このようにして得られた合成樹脂成形物
は、その表面が効果的に親水性化し、さらにはその持続
性に優れているものであり、極めて有用なもので、業界
へ寄与するところ多大である。以下実施例を以ってさら
に詳しく説明するが本発明は実施例にのみ限定されるべ
きものではないことは言うまでもない。
【0036】実施例A(無機質粒子分散液の調製) (1) 水を分散媒とするシリカゾル(SiO2濃度20wt%、
平均粒子径11nm、Al2O3/SiO2=0.002モル比)1000mlと
イソプロピルアルコール(純度99%以上)1000mlを良く
混合した後、限外濾過膜にて濾過を行い、濾液が1000ml
に達した時、さらに母液へ新たなイソプロピルアルコー
ル1000mlを添加した。その後同様に濾過を行い濾液量10
00mlを採取した。この操作を全部で6回繰り返し行い、
シリカ濃度30wt%のイソプロピルアルコールを分散媒と
するコロイダルシリカを得た(以後これを「IPA分散
液」という)。このゾル中の水分濃度は2.7wt%で、ゾ
ルのpHは2.1で粘度は5.6c.pであった。
【0037】このイソプロピルアルコールを分散媒とす
るコロイダルシリカ32gと、パーフルオロアルキルリン
酸エステル界面活性剤(旭硝子(株)製;サーフロンS-11
2、固形分濃度15%)1gをイソプロピルアルコール150g
で希釈した溶液とを混合して、無機質粒子分散液を調製
した。(以後これを「分散液A」といい、実施例で説明
する)。
【0038】(2) 上記分散液Aにおいて、得られた、
IPA分散液66.7gとソルビタンモノパルミテ−ト0.5g
とをイソプロピルアルコ−ル33.2gで希釈し、無機質粒
子分散液を得た(以後これを「分散液B」といい、比較
例で使用する)。
【0039】実施例1〜4 厚さ3mmの表1に示す無色透明な合成樹脂板を成形し、
次いで分散液Aを乾燥後の塗布量が0.3g/m2になるよう
にスプレ−で塗布し、60℃で5分間乾燥し、無機質粒子
層(A層)を有する合成樹脂板を得た。これをアイスク
リ−ム用の冷凍ショ−ケ−スの透明扉に塗布面が内側に
なるように取りつけて経時結露防止性を調査した。
【0040】合成樹脂の種類に関係なく良好な結露防止
性が長期にわたって持続された。なお評価方法は下記の
通りである。 ◎:ほとんど結露が観察されない △:やゝ結露が観察される ×:全面結露している
【0041】比較例1〜2 実施例1において、分散液Aの代りに分散液Bにした以
外は実施例1と同様にして、合成樹脂成形板を得、経時
結露防止性を調査した。その結果を表1に示した。初期
は良好な結露防止性を示していたが経時と共に防止能が
段々悪くなってきた。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、成形加工温度が高温で
ある合成樹脂のみならず、他のいづれの合成樹脂による
成形物の表面を効果的に親水性化し、さらにはその持続
性に優れた無機質粒子層を有する合成樹脂成形物を得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 77:00 9286−4J (72)発明者 西田 広泰 福岡県北九州市若松区北湊町13−2 触媒 化成工業 株式会社若松工場内 (72)発明者 小松 通郎 福岡県北九州市若松区北湊町13−2 触媒 化成工業 株式会社若松工場内 (72)発明者 千住 登 福岡県北九州市若松区北湊町13−2 触媒 化成工業 株式会社若松工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主に、有機溶媒を分散媒とするコロイダ
    ルシリカとフロオロアルキル基を有する界面活性剤とか
    らなる無機質粒子分散液を表面に塗布、乾燥して得られ
    る無機質粒子層(A層)を有していることを特徴とする
    合成樹脂成形物。
  2. 【請求項2】 該合成樹脂が含フッ素樹脂、アクリル樹
    脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂及びポリカ−ボネ
    −ト樹脂のうち1種類以上である請求項1記載の合成樹
    脂成形物。
  3. 【請求項3】 該界面活性剤がカルボン酸塩系及びリン
    酸エステル塩系である請求項1記載の合成樹脂成形物。
  4. 【請求項4】 該成形物がフィルム、シ−ト及び板であ
    る請求項1〜3いずれか記載の合成樹脂成形物。
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