JPH0558992A - 新規15−ケト−プロスタグランジン類 - Google Patents

新規15−ケト−プロスタグランジン類

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JPH0558992A
JPH0558992A JP4012795A JP1279592A JPH0558992A JP H0558992 A JPH0558992 A JP H0558992A JP 4012795 A JP4012795 A JP 4012795A JP 1279592 A JP1279592 A JP 1279592A JP H0558992 A JPH0558992 A JP H0558992A
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Takashi Ueno
隆司 上野
Tomio Oda
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Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新規プロスタグランジン作用物質の提供。 【構成】 一般式 具体的には、例えば20−エチル−2−デカルボキシ−
2−(2−カルボキシエチル)−13,14−ジヒドロ
−15−ケト−PGFαイソプロピルエステル[IU
PAC名:(Z)−9−[(1R、2R、3R、5S)
−3,5−ジヒドロキシ−2−(3−オキソデシル)シ
クロペンチル]−7−ノネン酸イソプロピルエステル]
で示される化合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、新規な15−ケト−
プロスタグランジン類、すなわち、2−デカルボキシ−
2−カルボキシエチル−15−ケト−プロスタグランジ
ン類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プロスタグランジン類(以後プロスタグ
ランジンはPGとして示す)はひとおよび他の哺乳類の
組織または器官に含有され、広範囲の生理学的活性を示
す有機カルボン酸の1群である。天然に存在するPG類
は一般的な構造特性として、プロスタン酸骨格を有す
る。
【化2】 一方幾つかの合成類似体は修飾された骨格を持ってい
る。天然PG類は5員環の構造特性によって、PGA
類、PGB類、PGC類、PGD類、PGE類、PGF
類、PGG類、PGH類、PGI類およびPGJ類に分
類され、さらに鎖部分が、不飽和および酸化の存在およ
び不存在によっても 下付1...13,14−不飽和−15−OH 下付2...5,6−および13,14−ジ不飽和−15−
OH 下付3...5,6−、13,14−および17,18−トリ
不飽和−15−OH として分類される。
【0003】上記のプロスタン酸骨格において、例えば
PGE類は、9位にオキソ基、11位にヒドロキシ基を
有する化合物、PGF類は、9位および11位にヒドロ
キシ基を有する化合物、PGD類は、9位にヒドロキシ
基、11位にオキソ基を有する化合物、またPGA類は
9位にオキソ基、11位に水素、10−11位に2重結合を
有する化合物である。PG類は、抗潰瘍、子宮収縮、腸
管収縮、血管拡張等の種々の作用を有することが知られ
ている。上記のようなPG類における15位のヒドロキ
シ基の代りに15位にオキソ基を有する化合物またはそ
の誘導体も知られている(例えば、特開昭64−527
53号、特開平1−104040号、特開平1−151
552号および特開平1−294624号等)。そのう
ち、例えば特開平1−294624号等には、α鎖の炭
素原子数が7に限定されない一般式が示されているが、
炭素原子数が9の化合物の具体例は示されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】1つの化合物が種々の
作用を同時に有することは、長所のようにみえるが、あ
る場合には目的としない作用の存在は却って不都合であ
り、副作用として排斥される。したがって、PG類が有
する諸作用のうち、特定の作用のみを有する化合物の開
発は望ましいことである。この発明者は、このような化
合物を探索して研究を続けた結果、α鎖の炭素原子数が
9であるこの発明に係る化合物の開発に成功したのであ
る。
【0005】
【発明の構成】すなわち、この発明は、一般式
【化3】 [式中、LおよびMは水素、ヒドロキシ、低級アルキ
ル、ヒドロキシ(低級)アルキル、またはオキソ(但し、
LおよびMの基の内少なくとも1つは水素以外の基であ
り、5員環は少なくとも1つの2重結合を有してしても
よい)、X1およびX2は水素、ハロゲンまたは低級アル
キル、Qは−CH2−CH2−CH2−、−CH=CH−
CH2−または−CH2CH=CH−、Yは−CH2−C
2−、−CH=CH−、−C≡C−または−CO−C
2−、Zは−CH2−CH2−または−CH=CH−、
1は水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル
基、単環性アリール基、単環性アリール低級アルキル基
または単環性アロイル低級アルキル基、R2は単結合ま
たは低級アルキレン基、R3は非置換もしくはハロゲン
置換低級アルキル基、非置換もしくは低級アルキル置換
低級シクロアルキル基、非置換またはハロゲンもしくは
ハロ低級アルキルで置換された単環性アリール基、非置
換またはハロゲンもしくはハロ低級アルキルで置換され
た単環性アリールオキシ基を意味する]で示される化合
物またはR1が水素の場合その塩類を提供するものであ
る。上記の式において、「ハロゲン」の語は、ふっ素、塩
素、臭素およびよう素を包含する。QおよびYにおける
基−CH=CH−はシス結合を有するのが好ましく、Z
における基−CH=CH−はトランス結合を有するのが
好ましい。
【0006】「低級アルキル基」の語は、炭素原子数1−
6の直鎖または分枝鎖の飽和炭化水素残基を包含し、例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等を
含む。「低級アルキレン基」の語は、上記のような低級ア
ルキル基から水素を1個除いて得られる基であり、例え
ばメチレン、エチレン、プロピレン、テトラメチレン、
2−メチルテトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメ
チレン等を含む。「低級シクロアルキル基」の語は、炭素
原子3個以上を含む上記のような低級アルキル基が閉環
して生ずる基であり、例えばシクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシルを含む。「ハロ
低級アルキル基」の語は、少なくとも1個、好ましくは
1−3個の上記のようなハロゲンを有する上記のような
低級アルキル基を包含し、例えばクロロメチル、ブロモ
メチル、フルオロメチル、トリフルオロメチル、1,2
−ジクロロエチル、1,2,2−トリクロロエチル、クロ
ロプロピル、クロロブチル、クロロペンチル、クロロヘ
キシル等を含む。「単環性アリール基」の語は、低級アル
キル置換基を有するか有しないフェニル基を包含し、例
えばフェニル、トリル、キシリル、クメニル等を含む。
「単環性アリール低級アルキル基」の語は、上記のよう
な単環性アリール基と低級アルキル基が結合して生ずる
基であり、例えばベンジル、フェネチル、トリルメチル
等を含む。「単環性アロイル低級アルキル基」の語は、
低級アルキル置換基を有する有しないベンゾイル基のよ
うな単環性アロイル基が上記のような低級アルキル基と
結合して生ずる基であり、例えばフェナシル(ベンゾイ
ルメチル)、トリルメチル、キシリルメチル等を含む。
「単環性アリールオキシ基」の語は、上記のような単環性
アリール基が酸素原子(−O−)と結合して生ずる基であ
り、例えばフェノキシ、トリルオキシ、キシリルオキ
シ、クメニルオキシ等を含む。「塩類」としては、医薬上
許容し得る塩が適当である。
【0007】適当な「医薬上許容し得る塩」としては、慣
用される非毒性塩を含み、無機塩基との塩、例えばアル
カリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土
類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニ
ウム塩、有機塩基との塩、例えばアミン塩(例えばメチ
ルアミン、ジメチルアミン塩、シクロヘキシルアミン
塩、ベンジルアミン塩、ピペリジン塩、エチレンジアミ
ン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、ト
リエタノールアミン塩、トリス(ヒドロキシメチルアミ
ノ)エタン塩、モノメチル−モノエタノールアミン塩、
リジン塩、プロカイン塩、カフェイン塩等)、塩基性ア
ミノ酸塩(例えばアルギニン塩、リジン塩等)テトラアル
キルアンモニウム塩等があげられる。これらの塩類は、
例えば対応する酸および塩基から常套の方法によってま
たは塩交換によって製造し得る。上記式(I)中、環、α
および/またはω鎖の配置は、天然のプロスタグランジ
ン類の配置と同様かまたは異なっていてもよい。しかし
ながら、この発明は、天然の配置を有する化合物および
非天然の配置を有する化合物の混合物も包含する。
【0008】この発明の化合物において、13,14位
が飽和している場合に11位のヒドロキシと15位のケ
ト間のヘミアセタール形成により、ケト−ヘミアセター
ル平衡を生ずる場合がある。このような互変異性体が存
在する場合、両異性体の存在比率は他の部分の構造また
は置換基の種類により変動し、場合によっては一方の異
性体が圧倒的に存在することもあるが、この発明におい
てはこれら両者を含むものとし、このような異性体の存
在の有無にかかわりなくケト型の構造式または命名法に
よって化合物を表わすことがあるが、これは便宜上のも
のであってヘミアセタール型の化合物を排除しようとす
るものではない。この発明においては、個々の互変異性
体、その混合物または光学異性体、その混合物、ラセミ
体、その他の立体異性体等の異性体も、同じ目的に使用
することが可能である。
【0009】この発明の15−ケト−PG化合物類の命
名に際しては式(A)に示したプロスタン酸の番号を用い
る。前記式(A)はC−20の基本骨格のものであるが、
この番号はこの発明の化合物でもそのまま用いるものと
し、この発明の化合物のω鎖の炭素数がこれによって限
定されるものではない。即ち、式(A)において、基本
骨格を構成する炭素の番号はカルボン酸を1とし5員環
に向って順に2〜7までをα鎖上の炭素に、8〜12ま
でを5員環の炭素に、13〜20までをω鎖上に付して
いるが、α鎖上で増加する場合2位にカルボキシル基
(1位)に代わる置換基がついたものとして命名する。炭
素数がω鎖上で減少する場合、20位から炭素の番号を
順次減じ、ω鎖上で増加する場合、21番目以後の炭素
原子は置換基として命名する。また、立体配置に関して
は、特にことわりのないかぎり、上記基本骨格の有する
立体配置に従うものとする。従って、α鎖に9個の炭素
原子を有する15−ケト−PG化合物を2−デカルボキ
シ−2−(2−カルボキシエチル)−15−ケト−PG
類と命名する。上記式は最も典型的な配位である特定配
置を示すが、この明細書において、特にことわらない限
り化合物は上記の配置を有するものとする。
【0010】前述のように、この発明の化合物の命名は
プロスタン酸骨格に基づいて行なうが、これをIUPA
C命名法に基づいて行なうことも可能である。両命名法
による化合物の命名の例は実施例中に示す。
【0011】[製造法]この発明の化合物は、種々の方
法で製造することができるが、例えば次の反応式にした
がって製造することもできる。下記反応式中、P1
2、P3、P4、P5、P6およびP7は保護基、X1
2、R2およびR3は前と同じ意味である。
【0012】反応式1
【化4】 反応式2
【化5】 反応式3
【化6】
【化7】 反応式4
【化8】 反応式5
【化9】 反応式6
【化10】 反応式7
【化11】 反応式8
【化12】
【化13】 反応式9
【化14】
【0013】反応式1において、化合物(1)(例えば
1およびX2が水素である化合物は特開昭64−527
53号第37頁の合成チャートIに示された化合物8)
に、(6−カルボキシヘキシル)トリフェニルホスホニ
ウムブロミドから得たイリドを反応させて(2)とし、
これをエステル化して(3)を得、保護基を外すと目的
化合物(4)を得ることができる。また、反応式2にお
いて上記化合物(3)をジョーンズ酸化して(5)と
し、保護基を外すと目的化合物(6)を得ることができ
る。Qが−CH=CHCH2−または−CH2CH=CH
−の化合物は、化合物(1)にそれぞれ(6−カルボキ
シ−2−ヘキセニル)トリフェニルホスホニウムブロミ
ドまたは(6−カルボキシ−3−ヘキセニル)トリフェ
ニルホスホニウムブロミドから得たイリドを反応させ、
以下同様に処理して得られる。別の例として、反応式3
において、化合物(7)(市販品)を脱保護して得た化
合物(8)をスワーン酸化してアルデヒド体(9)と
し、これに2−オキソヘプチルホスホネート(例えば
3,3−ジハロ体)を反応させて(10)を得る。接触
還元して(11)とし、水素化ほう素ナトリウムでケト
ンを還元して(12)とし、水素化ジイソブチルアルミ
ニウムで還元してラクトール(13)とする。これにカ
ルボキシヘキシルホスホニウムブロミドを反応させて
(14)とし、エステル化して(15)とし、酸化して
(16)とし、脱保護して化合物(6)を得る。所望に
より、これを加水分解すると遊離酸(17)を得る。ま
た、反応式4において、上記化合物(15)を接触還元
して(18)とし、スワーン酸化して(19)を得、こ
れを脱保護して目的化合物(20)を得ることができ
る。
【0014】上記の製造法中、化合物(10)から
(1)を得る還元を省くと、Zが−CH=CH−の化合
物が得られる。なお、6−ケト化合物は、さらに、一般
式(I)においてLがOH以外(例えば低級アルキル)
の化合物を目的とする場合は、11位を脱保護し15位
を保護した化合物(12)のラクトンをラクトールに還
元し、ウイテイッヒ反応によりα鎖を導入し、11位を
例えば低級アルカンまたは単環アリールスルホン酸基で
保護した後、酸化(例えばジョーンズ)して10−エン
−9−オンとし、例えば低級アルキルリチウムを反応さ
せて11−低級アルキル体とする。PGD型化合物は、
11脱保護体を酸化して得られ、PGA型化合物は、1
0−エン−9−オン体から得られる。例えば反応式5に
示すように、化合物(3)にN−ブロムスクシンイミド
またはよう素を反応させて(21)とし、これをDBU
で処理すると得られ、5,6−デヒドロ化合物(すなわ
ちアセチレン体)は、例えば反応式6に示すように、化
合物(23)に銅錯体を反応させて生じる銅エノレート
に8−アルコキシカルボニル−1−ヨード−2−オクチ
ンを反応させて得られる。飽和のα鎖導入剤は、例えば
反応式7にしたがって製造される。
【0015】さらに別の例として、反応式8において、
化合物(12)の15位ヒドロキシ基を保護(例えばシ
リル系保護基)して(25)とし、ラクトンをラクトー
ルに還元して(26)を得、これにα鎖導入剤、例えば
(6−カルボキシヘキシル)トリフェニルホスホニウム
ブロミドから得たイリドを反応させて(27)とする。
カルボキシ基を保護して(28)とし、9位のヒドロキ
シ基を保護して(29)とし、15位を脱保護して(3
0)を得、酸化して(31)とした後、9、11位を脱
保護すると目的化合物(32)が得られる。また、反応
式9において、反応式3における化合物(14)を接触
還元で脱離できる保護基(例えばベンジル)で保護して
(15)とし、9位の酸化後11位脱保護により(6)
を得、これを接触還元すると目的化合物(33)が得ら
れる。
【0016】[効果]この発明の化合物(I)は、PG
がもつ広範な作用のうち、あるものを保存すると共にあ
るものを欠くという特徴を有するので、PGの作用を選
択的に発現するPG誘導体として有用である。また、こ
の発明の化合物(I)は、白内障の予防・治療活性を有
するので、白内障の処置に有用である。上記のような作
用は、PGの活性の測定に通常用いられている薬理試験
法により測定することができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明を実施例によりさらに詳細に
説明する。 実施例1 20−エチル−2−デカルボキシ−2−(2−カルボキ
シエチル)−13,14−ジヒドロ−15−ケト−PG
2αイソプロピルエステル[IUPAC名:(Z)−9
−[(1R,2R,3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−2
−(3−オキソデシル)シクロペンチル]−7−ノネン酸
イソプロピルエステル](4)の製造 原料化合物の製造 (6−カルボキシヘキシル)トリフェニルホスホニウムブ
ロミド(e) 7−ブロモヘプタンニトリル(c)(10.0g)を40%臭
化水素酸(80ml)に加え、6時間加熱還流した。水で稀
釈後、エーテルで抽出した。常法処理により得た粗生成
物をシリカゲルカラムで精製し、7−ブロモヘプタン酸
(d)を得た。 収量 : 7.60g(69%) 7−ブロモヘプタン酸(d)(7.60g)とトリフェニルホ
スフィン(10.0g)とから(6−カルボキシヘキシル)ト
リフェニルホスホニウムブロミド(e)を得た。 収量 : 16.0g(93%) 目的化合物の製造 1−1)(Z)−9−[(1R,2R,3R,5S)−2−
(3,3−エチレンジオキシデシル)−5−ヒドロキシ−
3−(テトラヒドロピラニルオキシ)シクロペンチル]−
7−ノネン酸(2) アルゴン雰囲気下、水素化ナトリウム(60%,0.42
2g)をヘキサンで洗浄し、これにジメチルスルホキシド
(DMSO、10ml)を加え60℃に3時間保った。室温
とした後、(6−カルボキシヘキシル)トリフェニルホ
スホニウムブロミド(2.49g)を加え30分間撹拌し
た。[1S,3(R,S),5R,6R,7R]−6−(3,3
−エチレンジオキシデシル)−7−テトラヒドロピラニ
ルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン−
3−オール(1)のDMSO(11ml)溶液を加え、室温で
2時間、45℃で1時間撹拌後、氷水に注いだ。常法処
理により、標題化合物(2)を得た。 収量 : 1.68g 1−2)(Z)−9−[(1R,2R,3R,5S)−2−
(3,3−エチレンジオキシデシル)−5−ヒドロキシ−
3−(テトラヒドロピラニルオキシ)シクロペンチル]−
7−ノネン酸イソプロピルエステル(3) 化合物(2)(1.68g)をアセトニトリル(15ml)中、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン
(DBU、0.78ml)及びよう化イソプロピル(0.35
ml)とを用いて常法によりエステル化し、標題化合物
(3)を得た。生成物はシリカゲルカラムで精製した。 収量 : 0.908g(88%) 1−3)(Z)−9−〔(1R,2R,3R,5S)−3,5−
ジヒドロキシ−2−(3−オキソデシル)シクロペンチ
ル〕−7−ノネン酸イソプロピルエステル(4) 化合物(3)(0.305g)を、酢酸:THF:水(2:1:1)
混合溶媒(6ml)に溶解し、50℃に14時間保った。常
法処理により得た粗生成物をシリカゲルカラムで精製し
標題化合物(4)を得た。 収量 : 0.213g(90%) 化合物(4)(X1=X2=H、R2−R3=ヘキシル、P3
=イソプロピル) NMR(CDCl3)δ:0.85(t,3H,J=6.5Hz),
1.20(d,6H,J=6Hz),1.23〜2.65(m,34
H),3.86(m,1H),4.16(m,1H),4.99(Hept,
1H,J=6Hz),5.39(m,2H)
【0018】実施例2 20−エチル−2−デカルボキシ−2−(2−カルボキ
シエチル)−13,14−ジヒドロ−15−ケト−PG
2イソプロピルエステル[IUPAC名:(Z)−9−
[(1R,2R,3R)−3−ヒドロキシ−5−オキソ−2
−(3−オキソデシル)シクロペンチル]−7−ノネン酸
イソプロピルエステル](6)の製造 2−1)(Z)−9−[(1R,2R,3R)−2−(3,3−
エチレンジオキシデシル)−5−オキソ−3−(テトラヒ
ドロピラニルオキシ)シクロペンチル]−7−ノネン酸
イソプロピルエステル(5) ジクロロメタン(5ml)を−70℃に冷却し、これに2M
塩化オギザリル(0.45ml)およびDMSO(0.13ml)
を加え15分間撹拌した。これに(Z)−9−[(1R,2
R,3R,5S)−2−(3,3−エチレンジオキシデシル)
−5−ヒドロキシ−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)
シクロペンチル]−7−ノネン酸イソプロピルエステル
(3)(0.350g)のジクロロメタン(7ml)溶液を滴下し
た。これを−55℃に昇温し15分間撹拌後、トリエチ
ルアミン(0.25ml)を加え10℃まで6時間で昇温し
た。常温処理して得た粗生成物を、シリカゲルカラムで
精製し、標題化合物(5)を得た。 収量 : 0.311g(89%) 2−2)(Z)−9−[(1R,2R,3R)−3−ヒドロキ
シ−5−オキソ−2−(3−オキソデシル)シクロペンチ
ル]−7−ノネン酸イソプロピルエステル(6) 化合物(5)(0.311g)を酢酸 :THF:水(2:1:1)
混合溶媒(5ml)に溶解し、50℃に3時間保った。常法
処理して得た粗生成物をシリカゲルカラムで精製し、標
題化合物(6)を得た。 収量 : 0.156g(66%) 化合物(6)(X1=X2=H、R2−R3=ヘキシル、P3
=イソプロピル) NMR(CDCl3)δ:0.86(t,3H,J=6.5Hz),
1.20(d,6H,J=6Hz),1.23〜2.75(m,33
H),4.20(m,1H),4.99(Hept,1H,J=6Hz),
5.15〜5.50(m,2H)
【0019】実施例3 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−1
3,14−ジヒドロ−16,16−ジフルオロ−15−ケ
ト−PGE2[IUPAC名:(Z)−9−[(1R,2R,
3R)−2−(4,4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)
−3−ヒドロキシ−5−オキソシクロペンチル]−7−
ノネン酸](17)の製造 3−1)(1S,5R,6R,7R)−6−(4,4−ジフル
オロ−3−オキソオクテニル)−7−(テトラヒドロピラ
ニルオキシ)−2−オキサビシクロ[3,3,0]オクタ
ン−3−オン(10) 市販の(1S,5R,6R,7R)−6−(5−ブチルジメチ
ルシリルオキシメチル)−7−(テトラヒドロピラニルオ
キシ)−2−オキサビシクロ[3,3,0]オクタン−3
−オン(7)から得た(1S,5R,6R,7R)−6−ヒド
ロキシメチル−7−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2
−オキサビシクロ[3,3,0]オクタン−3−オン(8)
(27.8g)を、ジクロルメタン(800ml)中、塩化オギ
ザリル(2.0M、109.3ml)DSMO(31.0ml)及
びトリエチルアミン(150ml)を用いてスワーン酸化し
化合物(9)(P1=テトラヒドロピラニル)を得た。上
記化合物(9)をジメチル3,3−ジフルオロ−2−オキ
ソヘプチルホスホネート(30.0g)と、タリウムメトキ
シド(8.23ml)の存在下ジクロルメタン中で反応させ
た。常法処理後に得た粗生成物をシリカゲルカラムで精
製し標題化合物(10)を得た。 収量:24.4g(58%) 3−2)(1S,5R,6R,7R)−6−(4,4−ジフル
オロ−3−オキソオクチル)−7−テトラヒドロピラニ
ルオキシ−2−オキサビシクロ[3,3,0]オクタン−
3−オン(11) 上記化合物(10)(12.7g)を酢酸エチル(300ml)
中、5%パラジウム−炭素(触媒量)及び水素ガスを用い
て接触還元し、標題化合物(11)を得た。 収量:(12.5g)(99%) 3−3)(1S,5R,6R,7R)−6−[4,4−ジフル
オロ−3(R,S)−ヒドロキシオクチル]−7−(テトラ
ヒドロピラニルオキシ)−2−オキサビシクロ[3,3,
0]オクタン−3−オン(12) 上記化合物(11)(12.6g)をメタノール(400ml)中
0℃において水素化ほう素ナトリウム(1.25g)で還元
し、標題化合物(12)を得た。 収量 : 12.1g(95.5%) 3−4)[1S,3(R,S)5R,6R,7R]−6−
[4,4−ジフルオロ−3(R,S)−ヒドロキシオクチ
ル]−7−(テトラヒドロピラニルオキシ)−2−オキサ
ビシクロ[3,3,0]オクタン−3−オール(13) 上記化合物(12)(12.1g)をトルエン(500ml)中、
−78℃において水素化ジイソブチルアルミニウム
(1.5M、65.1ml)で還元し、シリカゲルカラムで
精製して標題化合物(13)を得た。 収量 : 11.1g(91%) 3−5)(Z)−9−{(1R,2R,3R,5S)−2−
[4,4−ジフルオロ−(3RS)−ヒドロキシオクチ
ル]−5−ヒドロキシ−3−(テトラヒドロピラニルオ
キシ)シクロペンチル}−7−ノネン酸フェナシルエステ
ル(15) 水素化ナトリウム(60%,1.63g)をペンタンで洗
い、これにDMSO(40ml)を加え65〜70℃に1.
5時間保った。室温とし、(6−カルボキシヘキシル)ト
リフェニルホスホニウムブロミド(e)(9.61g)
を加えてイリドとした。これに上記化合物(13)(2.
00g)のDMSO(15ml)溶液を滴下し、1夜室温に放
置した。常法処理により化合物(14)を得た。 収量 : 3.18(粗生成物) 上記化合物(14)(0.795g)、フェナシルブロミド
(1.01g)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.89
ml)をアセトニトリル(10ml)に溶解し、室温に20分
間、45℃に30分間保った。常法処理によりえた粗生
成物をシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(15)を
得た。 収量 : 0.604g
【0020】3−6)(Z)−9−[(1R,2R,3R)−
2−(4,4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−5−
オキソ−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)シクロペン
チル]−7−ノネン酸フェナシルエステル(16) 塩化オギザリル(0.52ml)のジクロロメタン溶液(30
ml)を−78℃に冷却し、これにDMSO(0.92ml)を
滴下した。これに上記化合物(15)(0.609g)のジク
ロロメタン溶液(15ml)を加え、−30℃〜−20℃で
1.5時間撹拌した。トリエチルアミン(1.88ml)を加
え30分間撹拌した。常法処理により得られた粗生成物
をシリカゲルカラムで精製して標題化合物(16)を得
た。 収量 : 0.514g(85%) 3−7)(Z)−9−[(1R,2R,3R)−2−(4,4−
ジフルオロ−3−オキソオクチル)−3−ヒドロキシ−
5−オキソシクロペンチル]−7−ノネン酸フェナシル
エステル(6) 上記化合物(16)(0.514g)を酢酸:水:THF(4:
2:1)混合溶媒(30ml)に溶かし、室温で一夜保った。
シリカゲルカラムで精製し、標題化合物(Z)−9−
[(1R,2R,3R)−2−(4,4−ジフルオロ−3−オ
キソオクチル)−3−ヒドロキシ−5−オキソシクロペ
ンチル]−7−ノネン酸フェナシルエステル(6)を得
た。 収量 : 0.272g(61%) 化合物(6)(X1=X2=F、R2−R3=ブチル、P3
=フェナシル) NMR(CDCl3)δ:0.92(t,3H,J=7.5Hz)、
1.2−2.9(m,27H)、4.18(m,1H)、5.4(m,
2H)、7.4−8.0(m,5H) 3−8)(Z)−9−[(1R,2R,3R)−2−(4,4−
ジフルオロ−3−オキソオクチル)−3−ヒドロキシ−
5−オキソシクロペンチル]−7−ノネン酸(17) 上記化合物(6)(0.272g)を酢酸(10ml)に溶解し、
室温で亜鉛(3.5g)を少量ずつ加え2.5時間撹拌し
た。常法処理により得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムで精製して標題化合物(17)を得た。 収量 : 0.177g(81%) 化合物(17)(X1=X2=F、R2−R3=ブチル) NMR(CDCl3)δ:0.93(t,3H,J=6.5Hz),
1.15〜2.95(m,28H),4.19(m,1H),5.36
(m,1H)
【0021】実施例4 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−1
3,14−ジヒドロ−16,16−ジフルオロ−15−ケ
ト−PGE1イソプロピルエステル[IUPAC名:9
−[(1R,2R,3R)−2−(4,4−ジフルオロ−3−
オキソオクチル)−3−ヒドロキシ−5−オキソシクロ
ペンチル]−ノナン酸イソプロピルエステル](20)の
製造 4−1)(Z)−9−{(1R,2R,3R,5S)−2−
[4,4−ジフルオロ(3RS)−ヒドロキシオクチル]
−5−ヒドロキシ−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)
シクロペンチル}−7−ノネン酸イソプロピルエステル
(15) 実施例3で得た化合物(14)(0.802g)、DBU(0.
76ml)、及びよう化イソプロピル(0.51ml)をアセト
ニトリル(15ml)に溶解し、50℃に1時間保った。更
に化合物(14)(0.492g)を同様にして反応させ、標
題化合物(15)を得た。 収量:0.315g(両反応合わせて) 4−2)9−{(1R,2R,3R)−2−[4,4−ジフル
オロ−(3RS)−ヒドロキシオクチル]−5−ヒドロキ
シ−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)シクロペンチ
ル}−ノナン酸イソプロピルエステル(18) 上記化合物(15)(0.315g)をエタノール(20ml)
中、パラジウム−炭素(5%)(0.08g)及び水素を用い
て接触還元して標題化合物(18)を得た。 収量:0.301g(95%) 4−3)9−[(1R,2R,3R)−2−(4,4−ジフル
オロ−3−オキソオクチル)−5−オキソ−3−(テトラ
ヒドロピラニルオキシ)シクロペンチル]−ノナン酸イ
ソプロピルエステル(19) 塩化オギザリル(0.34ml)、DMSO(0.61ml)及び
トリエチルアミン(1.22ml)を用いジクロロメタン中
で上記化合物(18)(0.301g)をスワーン酸化し標題
化合物(19)を得た。 収量:0.288g(96%) 4−4)9−[(1R,2R,3R)−2−(4,4−ジフル
オロ−3−オキソオクチル)−3−ヒドロキシ−5−オ
キソシクロペンチル]−ノナン酸イソプロピルエステル
(20) 上記化合物(19)(0.288g)を酢酸 :水:THF
(4:2:1)混合溶媒(30ml)に溶解し、45℃に3.5
時間保った。常法処理後に得た粗生成物をシリカゲルカ
ラムで精製して標題化合物(20)を得た。 収量:0.184g(76%) 化合物(20)(X1=X2=F、R2−R3=ブチル、P3
=イソプロピル) NMR(CDCl3)δ:0.94(t,3H,J=6.5Hz),
1.24(d,6H,J=6Hz),1.27〜2.95(m,31
H),4.19(m,1H),5.02(Hept,1H,J=6Hz) 式(I)においてYが−CO−CH2−の化合物および
Yが−C≡C−の化合物は、次のようにして製造するこ
とができる。
【0022】実施例5 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−1
3,14−ジヒドロ−6,15−ジケト−PGF1αイソ
プロピルエステルの製造 実施例1で得た化合物(3)をテトラヒドロフランと塩
化メチレンに溶解し、0℃で少過剰量のN−ブロモスク
シンイミドを加え5分間撹拌する。常法により後処理し
て得た粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して
化合物(21)(X1=X2=H、R2−R3=ブチル、P
1=テトラヒドロピラニル、P2=エチレン、P3=イソ
プロピル)を得る。これをトルエンに溶解し、DBUを
加え40℃で一夜撹拌する。氷冷後、1N塩酸を加えて
酸性にし、10分間撹拌後酢酸エチルで抽出する。常法
により後処理して得た粗生成物をカラムクロマトグラフ
ィーで精製して化合物(22)(記号の意味は前と同
じ)を得る。これを実施例1の工程1−3)と同様に脱
保護して標題化合物を得る。
【0023】実施例6 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−
5,6−デヒドロ−13,14−ジヒドロ−15−ケト−
PGE2メチルエステルの製造 8−メトキシ−3,3−エチレンジオキシ−1−ヨード
オクタン(特開昭64−52753号)のエーテル溶液
に−78℃で第3級ブチルリチウムを30分間で滴下
し、3時間撹拌する。これに、−78℃に冷却したよう
化第1銅およびトリブチルホスフィンのエーテル溶液を
一度に加え、20分間撹拌して錯体(a)とする。さら
に、4R−第3級ブチルジメチルシリルオキシ−2−シ
クロペンテン−1−オン(23)のテトラヒドロフラン
溶液を95分間で滴下し、15分間撹拌後−30℃の冷
却浴に移す。8−メトキシカルボニル−1−ヨードオク
チン(b)のHMPA溶液を加え、4.5時間撹拌す
る。さらに室温で12時間撹拌後飽和塩化アンモニウム
水溶液に注ぎ有機層を分取する。常法により後処理して
得た粗生成物をクロマトグラフィーで精製し、化合物
(24)(X1=X2=H、R2−R3=ブチル、P3=メ
チル、P5=第3級ブチルジメチルシリル)を得る。こ
れを常法により脱保護して標題化合物を得る。
【0024】実施例7 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−1
3,14−ジヒドロ−16,16−ジフルオロ−15−ケ
ト−PGF2αメチルエステル)[IUPAC名:(Z)
−9−[(1R,2R,3R,5S)−2−(4,4−ジフル
オロ−3−オキソオクチル)−3,5−ジヒドロキシシロ
クペンチル]−7−ノネン酸メチルエステル](32)の
製造 7−1)[1S,3(R,S),5R,6R,7R]−6−[3
(R,S)−t−ブチルジメチルシリルオキシ−4,4−ジ
フルオロオクチル]−7−(テトラヒドロピラニルオキ
シ)−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オ
ール(26) 化合物(12)(X1=X2=F、P1=テトラヒドロピラ
ニル、R2−R3=ブチル)(1.26g)を、DMF(15
ml)中、イミダゾール(2.63g)、及び塩化t−ブチ
ルジメチルシラン(2.91g)を用いシリルエーテル(2
5)とした。 収量:1.43g(88%) 得られたシリルエーテル(25)(1.43g)を、水素化ジ
イソブチルアルミニウムを用い常法で還元し、標題化合
物(26)とした。 収量:1.47g(100%) 7−2)(Z)−9−{(1R,2R,3R,5S)−2−[3
(R,S)−t−ブチルジメチルシリルオキシ−4,4−ジ
フルオロオクチル]−5−ヒドロキシ−3−(テトラヒド
ロピラニルオキシ)シクロペンチル}−7−ノネン酸メチ
ルエステル(28) 水素化ナトリウム(60%、0.934g)、DMSO(2
5ml)及び(6−カルボキシヘキシル)トリフェニルホ
スホニウムブロミド(5.50g)から、常法によりイリド
を得た。これに上記化合物(26)のエーテル溶液(8m
l)を加え2時間室温で攪拌した。常法処理後に得たカ
ルボン酸(27)をジアゾメタンで処理した。シリカゲル
カラムで精製し、標題化合物(28)を得た。 収量: 0.43g(48%) 7−3)(Z)−9−{(1R,2R,3R,5S)−2−[3
(R,S)−t−ブチルジメチルシリルオキシ−4,4−ジ
フルオロオクチル]−3,5−(ジテトラヒドロピラニル
オキシ)シクロペンチル}−7−ノネン酸メチルエステル
(29) 上記化合物(28)(0.438g)をジクロルメタン(25
ml)中過剰のジヒドロピラン及び触媒量のp−トルエン
スルホン酸を用いてジテトラヒドロピラニルエーテル化
し、標題化合物(29)とした。シリカゲルカラムで精
製した。 収量:0.494g(99%)
【0025】7−4)(Z)−9−[(1R,2R,3R,5
S)−2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ−3−オキ
ソオクチル)−3,5−(ジテトラヒドロピラニルオキシ)
シクロペンチル]−7−ノネン酸メチルエステル(31) 上記化合物(29)(0.494g)をTHF(10ml)に
溶解し、ふっ化テトラブチルアンモニウム(1.0M、
5.6ml)を加え、室温で一夜放置した。常法処理後、
シリカゲルカラムで精製し脱保護体(30)を得た。 収量:0.284g(68%) 得られた上記化合物(30)(0.284g)をジクロルメタ
ン(10ml)中、塩化オギザリル(0.165ml)、D
MSO(0.3ml)を用いてスワン酸化した。シリカゲ
ルカラム精製し標題化合物(31)を得た。 収量:0.251g(89%) 7−5)(Z)−9−[(1R,2R,3R,5S)−2−
(4,4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−3,5−ジ
ヒドロキシシクロペンチル]−7−ノネン酸メチルエス
テル(32) 上記化合物(31)(0.251g)を酢酸−水−THF
(4:2:1)混合溶媒(30ml)に溶解し45〜50℃に
3時間保った。常法処理して得た粗生成物をシリカゲル
カラムで精製し、標題化合物(32)を得た。 収量:0.137g(76%) 化合物(32)(X1=X2=F、R2−R3=ブチル、P
3=メチル) NMR(CDCl3)δ:0.92(t,3H,J=7.5Hz)、
1.2−2.9(m,38H)、3.67(s,3H)、3.70
(q,1H,J=7.5Hz)、4.25(m,1H)、5.4
3(m,2H)
【0026】実施例8 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−1
3,14−ジヒドロ−16,16−ジフルオロ−15−ケ
ト−PGE1[IUPAC名:(Z)−9−[(1R,2
R,3R,5S)−2−(4,4−ジフルオロ−3−オキソ
オクチル)−3−ヒドロキシ−5−オキソシクロペンチ
ル]ノナン酸](33)の製造 8−1)(Z)−9−{(1R,2R,3R,5S)−2−[4,
4−ジフルオロ−3(R,S)−ヒドロキシオクチル]−5
−ヒドロキシ−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)シク
ロペンチル}−7−ノネン酸ベンジルエステル(15) 化合物(14)(X1=X2=F、P1=テトラヒドロピラ
ニル、R2−R3=ブチル)(1.09g)を、アセトニト
リル(20ml)に溶解し、DBU(2.6ml)及びベン
ジルブロミド(2.2ml)を加えて、45℃に1時間、
60℃に一夜保った。常法処理後に得た粗生成物をシリ
カゲルカラムで精製し、標題化合物(15)を得た。 収量:0.213g 8−2)(Z)−9−[(1R,2R,3R,5S)−2−(4,
4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−3−(テトラヒ
ドロピラニルオキシ)−5−オキソシクロペンチル]−7
−ノネン酸ベンジルエステル(16) 上記化合物(15)(0.213g)を、ジクロルメタン(1
5ml)中、塩化オギザリル(0.23ml)、DMSO
(0.41ml)及びトリエチルアミン(0.81ml)を用
いてスワン酸化した。シリカゲルカラムで精製し標題化
合物(16)を得た。 収量: 0.181g(86%) 8−3)(Z)−9−[(1R,2R,3R,5S)−2−(4,
4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−3−ヒドロキ
シ−5−オキソシクロペンチル]−7−ノネン酸ベンジ
ルエステル(6) 上記化合物(16)(0.181g)を酢酸−水−THF
(4:2:1)混合溶媒(25ml)に溶解し45℃に3.5
時間保った。常法処理後に得た粗生成物をシリカゲルカ
ラムで精製し、標題化合物(6)を得た。 収量:0.140g(91%) 化合物(6)(X1=X2=F、R2−R3=ブチル、P3
=ベンジル) NMR(CDCl3)δ:0.93(t,3H,J=7.5Hz)、
1.2−2.8(m,27H)、4.20(m,1H)、5.12
(s,2H)、5.2−5.5(m,2H)、7.35(m,5
H) 8−4)9−[(1R,2R,3R,5S)−2−(4,4−ジ
フルオロ−3−オキソオクチル)−3−ヒドロキシ−5
−オキソシクロペンチル]ノナン酸(33) 上記化合物(6)(0.140g)を酢酸エチル(15ml)
に溶解し、パラジウム−炭素(50mg)及び水素を用い
て接触還元した。触媒を濾別後、濾液を濃縮して得た生
成物をローバーカラム(ODS)を用いて精製し、標題化
合物(33)を得た。 収量:0.077g(65%) 化合物(33)(X1=X2=F、R2−R3=ブチル) NMR(CDCl3)δ:0.95(t,3H,J=7.5Hz)、
1.2−2.8(m,32H)、4.20(m,1H)
【0027】実施例9 20−エチル−2−デカルボキシ−2−(2−カルボキ
シエチル)−13,14−ジヒドロ−16,16−ジフル
オロ−15−ケト−PGE1イソプロピルエステル[I
UPAC名:(Z)−9−[(1R,2R,3R)−2−
(4,4−ジフルオロ−3−オキソデシル)−3−ヒド
ロキシ−5−オキソシクロペンチル]−ノネン酸イソプ
ロピルエステル](20)の製造 アルキルホスホネートとしてジメチル(3,3−ジフル
オロ−2−オキソノニル)ホスホネートを用いた以外
は、実施例4と同様にして標題化合物(20)を得た。 化合物(20)(X1=X2=F、R2−R3=ヘキシル、
3=イソプロピル) NMR(CDCl3)δ:0.90(t,3H,J=7.
5Hz)、1.32(d,6H,6Hz)、1.25−
2.70(m,34H)、3.15(s,1H)、4.2
0(m,1H)、5.00(Hept,1H,7.5Hz)
【0028】実施例10 2−デカルボキシ−2−(2−カルボキシエチル)−1
3,14−ジヒドロ−15−ケト−PGE2イソプロピル
エステル[IUPAC名:(Z)−9−[(1R,2R,
3R)−2−(3−オキソペンチル)−3−ヒドロキシ
−5−オキクソシクロペンチル]−ノネン酸イソプロピ
ルエステル](6)の製造 アルキルホスホネートとしてジメチル(2−オキソヘプ
チル)ホスホネートを用いた以外は、実施例2と同様に
して標題化合物(6)を得た。 化合物(6)(X1=X2=H、R2−R3=ブチル、P3
=イソプロピル) NMR(CDCl3)δ:0.89(t,3H,J=6.
6Hz)、1.18(d,6H,6.2Hz)、1.15
−3.0(m,29H)、4.04(m,1H)、4.9
9(Hept.1H,6.2Hz)、5.37(m,2
H)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、LおよびMは水素、ヒドロキシ、低級アルキ
    ル、ヒドロキシ(低級)アルキル、またはオキソ(但し、
    LおよびMの基の内少なくとも1つは水素以外の基であ
    り、5員環は少なくとも1つの2重結合を有してしても
    よい)、X1およびX2は水素、ハロゲンまたは低級アル
    キル、Qは−CH2−CH2−CH2−、−CH=CH−
    CH2−または−CH2−CH=CH−、Yは−CH2
    CH2−、−CH=CH−、−C≡C−または−CO−
    CH2−、Zは−CH2−CH2−または−CH=CH
    −、R1は水素原子、低級アルキル基、低級シクロアル
    キル基、単環性アリール基、単環性アリール低級アルキ
    ル基または単環性アロイル低級アルキル基、R2は単結
    合または低級アルキレン基、R3は非置換もしくはハロ
    ゲン置換低級アルキル基、非置換もしくは低級アルキル
    置換低級シクロアルキル基、非置換またはハロゲンもし
    くはハロ低級アルキルで置換された単環性アリール基、
    非置換またはハロゲンもしくはハロ低級アルキルで置換
    された単環性アリールオキシ基を意味する]で示される
    化合物またはR1が水素の場合その塩類。
  2. 【請求項2】 X1がふっ素である、請求項1記載の化
    合物。
  3. 【請求項3】 X2がふっ素である、請求項2記載の化
    合物。
  4. 【請求項4】 Zが−CH2−CH2−である、請求項1
    記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R2が単結合、R3が低級アルキル基であ
    る、請求項1記載の化合物。
JP4012795A 1991-01-29 1992-01-28 新規15−ケト−プロスタグランジン類 Expired - Lifetime JPH07113012B2 (ja)

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