JPH055895A - アクテイブマトリクス表示装置 - Google Patents

アクテイブマトリクス表示装置

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JPH055895A
JPH055895A JP15055291A JP15055291A JPH055895A JP H055895 A JPH055895 A JP H055895A JP 15055291 A JP15055291 A JP 15055291A JP 15055291 A JP15055291 A JP 15055291A JP H055895 A JPH055895 A JP H055895A
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JP
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bus line
conductor piece
picture element
source bus
display device
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JP15055291A
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English (en)
Inventor
Ken Kanamori
謙 金森
Katsumi Irie
勝美 入江
Nobuyuki Kawase
伸行 川瀬
Naofumi Kondo
直文 近藤
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 絵素欠陥の確認、修正を容易に行えるように
して、アクティブマトリクス表示装置の歩留りの向上お
よびコストダウンを図る。 【構成】 ソースバスライン21の途中に絵素電極41
側に向けて突出するソースバスライン突出部46を形成
し、これの先端下方にゲート絶縁膜を介して第1導電体
片43の一端部を重畳する。また、第1導電体片43の
他端上方にゲート絶縁膜を介して第2導電体片44を重
畳する。第1導電体片43はゲートバスライン21、ソ
ースバスライン23および絵素電極41と電気的に非接
触状態にあり、第2導電体片44は絵素電極と電気的に
接続されている。不良絵素が発生すると、ソースバスラ
イン突出部46と第1導電体片43との重畳部および第
1導電体片43と第2導電体片44との重畳部にレーザ
ー光を照射する。これにより、ソースバスライン23と
絵素電極41とが短絡される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示用絵素電極にスイ
ッチング素子を介して駆動信号を印加することにより、
表示を実行する表示装置に関し、特に絵素電極をマトリ
クス状に配列して高密度表示を行うアクティブマトリク
ス駆動方式の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶表示装置、EL表示装
置、プラズマ表示装置等においては、マトリクス状に配
設された絵素電極を選択駆動することにより、画面上に
表示パターンが形成される。表示絵素の選択方式とし
て、個々の独立した絵素電極を配設し、この絵素電極の
それぞれにスイッチング素子を接続して表示駆動するア
クティブマトリクス駆動方式が知られている。絵素電極
を選択駆動するスイッチング素子としては、TFT(薄
膜トランジスタ)素子、MIM(金属−絶縁層−金属)
素子、MOSトランジスタ素子、ダイオード、バリスタ
等が一般的に使用され、絵素電極とこれに対向する対向
電極間に印加される電圧をスイッチング素子でスイッチ
ングして、両電極間に介在させた液晶、EL発光層ある
いはプラズマ発光体等の表示媒体を光学的に変調して、
該光学的変調が表示パターンとして視認される。このよ
うな、アクティブマトリクス駆動方式は、高コントラス
トの表示が可能であり、液晶テレビジョン、ワードプロ
セッサ、コンピュータの端末表示装置等に実用化されて
いる。
【0003】図9及び図10はアクティブマトリクス液
晶表示装置の従来例を示しており、図9に示される従来
例では、対向配置される一対の基板の内の一方の基板上
に、ゲートバスライン21、21…を横方向に配線し、
これと直交する縦方向にソースバスライン23、23…
を配線してなる。隣接するゲートバスライン21、21
およびソースバスライン23、23で囲まれた矩形の各
領域には、絵素電極41が配設される。
【0004】加えて、ゲートバスライン21から分岐
(突出)したゲートバス支線22上には、スイッチング
素子として機能するTFT31が形成されている。TF
T31のドレイン電極33は絵素電極41に電気的に接
続され、ソース電極32はソースバスライン23に接続
される。
【0005】図10に示される従来例では、ソースバス
ライン23から分岐(突出)したソースバス支線90が
ゲートバスライン21に重畳し、その重畳部分にTFT
31が形成される。TFT31のドレイン電極33は絵
素電極41に電気的に接続され、ソース電極32はソー
スバス支線90を介してソースバスライン23に接続さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
アクティブマトリクス表示装置において、例えばスイッ
チング素子が不良素子として形成されると、その不良素
子に接続された絵素電極には本来与えられるべき信号が
入力されないため、表示画面上では点状の絵素欠陥、即
ち、点欠陥として認識される。このような点欠陥は、表
示装置の表示品位を著しく損ない、製品歩留りの観点か
ら大きな問題になる。
【0007】絵素不良の主たる原因は、以下の2種類の
ものに大別される。1つは、走査信号(ゲートバスライ
ンからの信号)によってスイッチング素子が選択されて
いる時間内に、絵素電極を十分に充電できないために起
こる不良(以下ON不良という)であり、今1つは、スイ
ッチング素子の非選択時に絵素電極に充電した電荷が漏
洩する不良(以下OFF不良という)である。
【0008】ここで、ON不良はスイッチング素子の不良
に起因するが、OFF不良はスイッチング素子を介して電
気的漏洩が起こる場合と、絵素電極とバスラインとの間
に電気的漏洩が起こる場合との2種類がある。ON不良、
OFF不良いずれの場合も、絵素電極と対向電極との間に
印加される電圧が必要な値に達しなくなるため、ノーマ
リホワイトモード(液晶に印加される電圧が0の時に光
の透過率等が最大になる表示モード)を採用する場合
は、絵素不良部が輝点に見え、ノーマリブラックモード
(電圧0で透過率が最低になる表示モード)を採用する
場合は黒点に見えることになる。
【0009】このような点欠陥はスイッチング素子が配
設される基板の作成段階で発見されれば、レーザートリ
ミング等で修正可能である。しかしながら、該基板の作
成途中で膨大な数の絵素の中からかかる点欠陥を検出す
るのは極めて困難であり、製造時間や製造コストを考慮
すると、量産レベルでは不可能といってよい。特に、絵
素数が10万〜50万個におよぶ大型表示パネルでは完
全に不可能であるといえる。
【0010】その一方、該基板に対向側基板を貼り合わ
せ、液晶を封入した段階でバスラインに検査用の電気信
号を加えて点欠陥を目視で検出する方法があり、この方
法によれば点欠陥を容易に検出できる。しかるに、この
方法によれば、製品の歩留りを向上する上で、その後
に、例えばソースバスラインと絵素電極とを短絡させ、
ゲートの選択、非選択にかかわらず、ソースバスライン
からの信号電圧により絵素電極の電荷の充放電を行わせ
る修正作業を要することになるが、図9および図10に
示される従来例では、ソースバスライン23と絵素電極
41との配置構造により、かかる修正が困難であり、結
局、点欠陥を有する製品を破棄しなければならず、コス
ト的にデメリットを伴うという欠点がある。
【0011】上記した理由により、製品の歩留りの向上
を図る上で大きな制約があったのが現状である。
【0012】本発明は、このような従来技術の欠点を解
決するものであり、絵素欠陥が生じても、これを容易に
修正でき、製品の歩留りを格段に向上できるアクティブ
マトリクス表示装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のアクティブマト
リクス表示装置は、一対の絶縁性基板の何れか一方の基
板上に走査線および信号線を格子状に配線し、該走査線
および信号線で囲まれた領域に絵素電極をそれぞれ配設
すると共に、該絵素電極と該走査線および信号線にそれ
ぞれスイッチング素子を接続したアクティブマトリクス
表示装置において、該信号線に該絵素電極に向けて突出
し、該絵素電極と電気的に非接触の信号線突出部を設け
る一方、該信号線、該走査線および該絵素電極と電気的
に非接触の第1導電体片の一端部を絶縁膜を介して該信
号線突出部に重畳し、かつ該第1導電体片の他端部に、
該絵素電極と電気的に接続され、該信号線突出部と電気
的に非接触の第2導電体片を絶縁膜を介して重畳してな
り、そのことにより上記目的が達成される。
【0014】
【作用】上記構成のアクティブマトリクス表示装置にお
いて、スイッチング素子が配設される基板と対向電極側
の基板とを貼り合わせ、両者間に液晶を封入した後、ゲ
ートバスライン(走査線)、ソースバスライン(信号
線)および絵素電極に適当な駆動信号を与えると、アク
ティブマトリクス表示装置が表示パターンを表示するの
で、その表示画面を視認することにより、点欠陥を容易
に発見できる。
【0015】そして、点欠陥を発見すると、まず、ソー
スバスライン突出部(信号線突出部)と第1導電体片と
の重畳部に基板外方よりレーザー光等のエネルギを照射
する。このとき、重畳部の面積に比して小さなスポット
にレーザー光等を照射する。これにより、両者間の絶縁
膜が破壊され、上下の金属が溶融されるので、ソースバ
スライン突出部と第1導電体片が電気的に接続される。
【0016】続いて、第1導電体片と第2導電体片との
重畳部に前記のものよりも更に小さなスポットでレーザ
ー光を照射する。これにより、上記同様にして第1導電
体片と第2導電体片とが電気的に接続される。ここで、
第2導電体片は絵素電極に予め電気的に接続されてい
る。従って、上記2回のレーザー光照射により、結果的
にソースバスラインと絵素電極とが短絡される。
【0017】このようにソースバスラインと絵素電極を
短絡すると、絵素電極にはゲートバスラインからのゲー
ト信号にかかわらず、ソースバスラインのソース信号が
そのまま入力されることになる。それ故、正常状態の絵
素では絵素電極にゲートバスラインの選択時間内に供給
されたソース信号のみが充電され、これを1周期分(次
の選択時間が来るまでの時間)保持するのに対し、点欠
陥を発生し、上記のようにソースバスラインと絵素電極
が短絡される不良絵素では、ゲートバスラインの選択、
非選択にかかわらず絵素電極に常にソース信号が充電さ
れることになる。従って、1周期を通して見ると、この
間に入力されたソース電圧の実行値が液晶に印加される
ことになる。
【0018】それ故、不良絵素は該不良絵素の帰属する
ソースバスラインに付属した全ての絵素の平均的な明る
さに点灯することになる。これは完全な輝点ても黒点で
もない。この結果、上記修正処理が施された絵素は、正
常に作動している訳ではないものの、視覚上、欠陥とし
て極めて判別しにくい状態になる。すなわち、表示上正
常な絵素といってよい状態になる。
【0019】なお、短絡された部分での電気抵抗はスイ
ッチング素子の選択状態での抵抗(ON抵抗)よりも小さ
い値に設定する必要がある。以下にその理由を示す。通
常、ON抵抗はスイッチング素子の選択時間内に絵素電極
に電荷を充電できるだけの電流が流れるように設定され
ており、短絡された抵抗がこのON抵抗よりも大きい場合
には、スイッチング素子の選択時間の幅をもって次々に
入力されるソース信号を忠実に書き込むことが時間的に
できなくなり、絵素電極にかかる電圧の実効値が小さく
なってしまい、他の絵素との明るさが目立ってしまい、
不良絵素と認識されることになるからである。
【0020】
【実施例】本発明の実施例について以下に説明する。
【0021】図1〜図4は本実施例のアクティブマトリ
クス表示装置を示しており、この表示装置は、上下一対
の透明絶縁性基板1、2間に液晶18を封入してなる。
下側の基板1上には、走査線として機能する複数本のゲ
ートバスライン21、21…および信号線として機能す
る複数本のソースバスライン23、…が縦横に配線さ
れ、両バスライン21、23で囲まれる矩形上の領域そ
れぞれに絵素電極41がマトリクス状に配設される。ゲ
ートバスライン21にはこれから絵素電極41側に向け
て突出するゲートバス支線22が形成され、該ゲートバ
ス支線22の先端寄りの部分にTFT31が形成され
る。従って、ゲートバス支線22の一部はゲート電極と
して機能する。TFT31はスイッチング素子として機
能し、絵素電極41に接続される。
【0022】また、ソースバスライン23のTFT31
形成部から適長離隔した位置には、絵素電極41側に向
けてソースバスライン突出部46が形成される。ソース
バスライン突出部46の先端部下方には、ゲート絶縁膜
13(図2および図3参照)を介して第1導電体片43
の一端部が重畳される。該第1導電体片43の他端部上
方にはこれよりも小面積の第2導電体片44がゲート絶
縁膜13を介して重畳される。なお、第1導電体片43
はソースバスライン突出部46と直交する方向に長い矩
形状をなし、以上の構造により、この部分に冗長構造が
形成される。
【0023】以下各部の詳細を制作手順に従って説明す
る。図2に示すように、まず透明絶縁性基板1上にゲー
トバスライン21を作製する。この作製は、一般にT
a、Ti、Al、Cr等の単層又は多層の金属をスパッ
タリング法により透明絶縁性基板1上に堆積し、その後
にパターニングして作製される。この時、同時にゲート
バスライン突出部22および第1導電体片43が作製さ
れる。本実施例では透明絶縁性基板1としてガラス基板
1を用いた。なお、図4に示すように、ゲートバスライ
ン21の下にベースコート膜としてTa25等の絶縁膜
11を形成することにしてもよい。
【0024】次いで、ゲートバスライン21(ゲートバ
ス支線22を含む)上にゲート絶縁膜13を積層する。
本実施例では、プラズマCVD法によりSiNx膜を3
00nm堆積してゲート絶縁膜13とした。なお、ゲー
ト絶縁膜13を形成する前に、ゲートバスライン21を
陽極酸化して、Ta25からなる酸化膜12を形成して
もよい。但し、この場合、第1導電体片43は外部から
選択的に電圧を与えることができないので、陽極酸化膜
を形成することはできない。
【0025】次いで、プラズマCVD法により半導体層
14およびエッチングストッパ層15をゲート絶縁膜1
3の上に連続して形成する。半導体層14はアモルファ
スシリコン(a−Si)層で構成され、エッチングスト
ッパ層15はSiNx層で構成される。それぞれの膜厚
は30nm、200nmとする。そして、エッチングス
トッパ層15をパターニングし、その後、リンを添加し
たn+型a−Si層16(コンタクト層)をプラズマC
VD法で80nmの厚みで積層する。このn+型a−S
i層16は半導体層14と、その後に積層されるソース
電極32又はドレイン電極33とのオーミックコンタク
トを良好にするために形成される。
【0026】次いで、n+型a−Si層16をパターニ
ングし、その後、ソース金属をスパッタリング法により
積層する。ソース金属としては、一般に、Ti、Al、
Mo、Cr等が用いられるが、本実施例ではTiを使用
した。そして、Ti金属層をパターニングし、ソース電
極32およびドレイン電極33を得る。これにより、図
2にその構造を示すTFT31が作成される。この時、
図4に示すソースバスライン突出部46と第2導電体片
44が同時に形成される。
【0027】次いで、絵素電極41となる透明導電性物
質を積層する。本実施例では透明導電性物質として、I
TO(Indium tin oxide)をスパッタリング法により積
層し、これをパターニングして絵素電極41を得る。該
絵素電極41は上記のようにゲートバスライン21とソ
ースバスライン23で囲まれた矩形の領域に積層形成さ
れ、図2に示すように、その端部はTFT31のドレイ
ン電極33の端部に積層され、また、図3に特にわかり
やすく示されるように、第2導電体片44上に積層され
る。これにより、絵素電極41とTFT31のドレイン
電極33および第2導電体片44が導通状態になる。
【0028】絵素電極41を形成したガラス基板1上の
全面には、SiNxからなる保護膜17が堆積される。
該保護膜17は、絵素電極41の中央部で除去した窓あ
き形状にしてもよい。保護膜17上には配向膜19が形
成される。図2に示すように、ガラス基板1に対向する
ガラス基板2上には、対向電極3及び配向膜9が形成さ
れる。そして、これらのガラス基板1、2の間に液晶1
8を封入し、本実施例のアクティブマトリクス表示装置
が作成される。
【0029】次に、本実施例のアクティブマトリクス表
示装置において絵素欠陥が生じた場合の修復方法につい
て説明する。通常、絵素電極41はTFT31により駆
動され、TFT31が正常に動作している限り、ゲート
バスライン21とソースバスライン23に囲まれた領域
の絵素は正常に動作し、表示上の問題は発生しない。と
ころが、TFT31が異常を来たしたり、ソースバスラ
イン23と絵素電極41の間に弱い電流リークが発生し
たりすると、絵素欠陥が現れ、表示上の問題として認識
される。この問題を本実施例においては以下のようにし
て修復する。
【0030】すなわち、アクティブマトリクス表示装置
を駆動して、絵素欠陥を確認すると、図3に示すよう
に、ソースバスライン突出部46と第1導電体片43の
一端部との重畳部における図中破線で囲まれた領域52
に、光エネルギの一例としてYAGレーザー光を照射す
る。これにより、図4において、ゲート絶縁膜13が破
壊され、上下の金属、すなわち、ソースバスライン突出
部46と第1導電体片43が溶融し、両者が導通され
る。なお、レーザー光の照射はTFT31が配設される
基板1側から行ってもよいし、或は対向電極側の基板2
側から行うことにしてもよいが、本実施例のアクティブ
マトリクス表示装置では、基板2の表面側が遮光用の金
属で覆われ、直接レーザー光を照射できないので、基板
1側から行うものとする。図4にレーザー光の照射方向
を白抜き矢符で示す。
【0031】次いで、同様の破線で示される領域53、
すなわち、第1導電体片43の他端部と第2導電体片4
4との重畳部分にレーザー光を照射する。この領域53
へのレーザー光の照射によってゲート絶縁膜13が破壊
され、該第1導電体片43と第2導電体片44とが溶融
し、これにより両者が電気的に導通する。以上2回のレ
ーザー光照射によって、領域52及び53の二箇所で上
下の金属配線を導通状態にすると、結局、ソースバスラ
イン23と導電体片44、即ち絵素電極41が短絡され
る。
【0032】この短絡によって、上記した理由により、
不良絵素が全絵素の平均的な明るさに点灯され、表示上
欠陥が解消されることになる。一方、ゲートバスライン
突出部22とTFT31とは保護膜17で保護されてい
るため、レーザー光の照射によって溶融した金属原子が
表示媒体である液晶18中に混入することがない。従っ
て、液晶18の特性が劣化することがない。
【0033】なお、領域52、53に対するレーザー光
の照射順序は、上記順序に限定されるものではない。ま
た、照射スポットも図示の領域に限定されるものではな
く、例えば、領域52、53については上下に導電体層
が重畳されている部分であればどこでもよい。
【0034】次に、図5に従い絵素電極41とソースバ
スライン23を上記のようにして短絡したときの、TF
T31の動作について説明する。図5において、Gnは
n番目のゲートバスライン21の信号(電圧信号)、S
mはm番目のソースバスライン23の信号、Pn、mはn
番目のゲートバスライン21とm番目のソースバスライ
ン23との交差部分に存在する絵素電極41に与えられ
る信号を模式的に示している。
【0035】図5(a)に示すように、ゲートバスライ
ン21の信号の電位がVgh(ハイレベル)の時にTFT
31が選択され、電位がVgl(ローレベル)の時にTF
T31が非選択状態になる。図5(c)に示すように、
TFT31が選択されると、パルス状の信号V0が絵素
電極41に充電される。絵素電極41が正常に作動して
いる時はこの信号を図5(a)に示される非選択時間T
offの間保持し、次の選択時間Tonの時に−V0の信号を
ソースバスライン23に書き込むことになる。
【0036】図5(b)に示すGn+1は(n+1)番目のゲー
トバスライン21に与えられる信号を示しており、該信
号Gn+1はn番目のゲートバスライン21の選択時間To
nが終了したときに選択状態が開始され、このときにソ
ースバスライン21に−V1の信号を書き込むことにな
る(図5(c)参照)。図5(a)および(b)からわ
かるように、ゲートバスライン21へ入力される信号は
ライン番号と共に順次遅れて行き、次にn番目のゲート
バスライン21に選択状態が循環してくるまで上記時間
Toffにわたって非選択状態が続く。この非選択状態に
おいても、ソースバスライン21には各絵素電極41毎
に書き込むべき信号が絶えず入力されている。
【0037】図5(d)に示すように、正常な絵素電極
41は、ゲート信号Gnが選択状態にあるときに、ソー
スバスライン23から入力される信号Smに応じて絵素
電極41に電荷が充電され、上記基板2側の対向電極3
との間の電位差で液晶18の分子配列が変わり、表示機
能を果たしている。このときゲートバスライン21の非
選択時間Toff内にソースバスライン23に入力されて
いる信号Smは全く表示には寄与しない。
【0038】一方、前述のようにレーザー光の照射によ
って絵素電極41とソースバスライン23とが短絡され
ている状態では、ゲートバスライン21の選択・非選択
にかかわらず、絵素電極41はソースバスライン23か
ら入力された信号Smの全てに反応し、その電荷を充電
・放電する。この際の信号を図5(e)にP'n、mで示
す。レーザー光の照射によって修正された絵素電極41
には、非選択時間Toffの間にソースバスライン23の
信号Smがそのまま入力されるため、上記液晶18に作
用する電圧は印加された信号Smの実効値になる。この
ため、ソースバスライン23に与えられた信号Smが全
てV0となるとき以外は、信号P'n、mの実効値がV0に
なることはあり得ないが、信号電圧P'n、mの実効値の
電圧はm番目のソースバスライン23に接続される全て
の絵素電極41の平均的な値になる。このことは、表示
装置としてはm番目のソースバスライン23に沿って配
列された各絵素電極41の平均的な明るさで点灯するこ
とを意味し、通常の表示状態においては各絵素電極41
の明るさは表示品位をほとんど損なうことがない。
【0039】図6は上記実施例の変形例を示しており、
この変形例では、ゲート絶縁膜13と第1導電体片44
およびソースバスライン突出部46との間に、下方より
半導体層14、エッチングストッパ層15およびn+
a−Si層16を挿入する構成をとる。この変形例によ
れば、上下の導電体間の絶縁性を向上できる利点があ
る。なお、これら半導体層14、エッチングストッパ層
15およびn+型a−Si層16を全て挿入する代わり
に、半導体層14とエッチングストッパ層15のみを挿
入する構成及びn+型a−Si層16のみを挿入する構
成をとることもできる。
【0040】上記した第1導電体片43および第2導電
体片44の位置は図1の位置に限定されるものではな
く、ソースバスライン23の近傍位置でありさえすれば
よい。すなわち、図7に示すように、TFT31の近傍
にソースバスライン突出部46を形成し、該ソースバス
ライン突出部46の近傍に第1導電体片44および第2
導電体片44を配置する構成をとってもよい。
【0041】更には、図8に示すように、ソースバスラ
イン突出部46の突出方向に第1導電体片43を配置
し、該第1導電体片43の基端部をソースバスライン突
出部46の先端下方に重畳し、第1導電体片43の先端
上方に第2導電体片44を重畳する構成をとってもよ
い。
【0042】また、上記各実施例では、ゲートバスライ
ン21、ソースバスライン23およびTFT31等でア
クティブマトリクス表示装置用の基板を構成したが、こ
の構成に付加容量を付加した構成をとることもできる。
このような付加容量を付設すると、絵素電極41の電荷
保持能力が向上し、表示装置の表示特性を向上できる利
点がある。
【0043】また、上記実施例では、絵素電極を駆動す
るスイッチング素子としてTFTを用いたが、これに限
定されず、MIM素子、MOSトランジスタ素子、ダイ
オード或はバリスタを用いることもできる。また、TF
Tの構造についても上記実施例のものに限定されず、ソ
ースバスラインを下面に配置し、ゲートバスラインを上
面に配置した構造であってもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明のアクティブマトリクス表示装置
は、その構造により、該表示装置の全絵素電極を駆動し
た状態において、絵素欠陥を容易に検出できる。しか
も、基板外方よりレーザー光等のエネルギを照射するこ
とにより絵素欠陥の修正を容易に行える。従って、本発
明によれば、高い歩留りで表示装置を生産することがで
き、表示装置のコストダウンに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクティブマトリクス表示装置の平面
図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1の部分拡大図。
【図4】図3のB−B線断面図。
【図5】ゲートバスライン、ソースバスラインおよび絵
素電極に入力される信号を示すタイミングチャート。
【図6】本発明の変形例を示す図4同様の断面図。
【図7】本発明の他の実施例を示す平面図。
【図8】本発明の他の実施例を示す平面図。
【図9】従来のアクティブマトリクス表示装置を示す平
面図。
【図10】従来のアクティブマトリクス表示装置を示す
平面図。
【符号の説明】
1 絵素電極が配設される側のガラス基板 2 対向電極が配設される側のガラス基板 3 対向電極 13 ゲート絶縁膜 18 液晶 21 ゲートバスライン 23 ソースバスライン 31…TFT 32…ソース電極 33…ドレイン電極 41…絵素電極 43…第1導電体片 44…第2導電体片 46…ソースバスライン突出部 52、53…レーザー光の照射領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/784 (72)発明者 近藤 直文 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シヤープ 株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】一対の絶縁性基板の何れか一方の基板上に
    走査線および信号線を格子状に配線し、該走査線および
    信号線で囲まれた領域に絵素電極をそれぞれ配設すると
    共に、該絵素電極と該走査線および信号線にそれぞれス
    イッチング素子を接続したアクティブマトリクス表示装
    置において、該信号線に該絵素電極に向けて突出し、該
    絵素電極と電気的に非接触の信号線突出部を設ける一
    方、該信号線、該走査線および該絵素電極と電気的に非
    接触の第1導電体片の一端部を絶縁膜を介して該信号線
    突出部に重畳し、かつ該第1導電体片の他端部に、該絵
    素電極と電気的に接続され、該信号線突出部と電気的に
    非接触の第2導電体片を絶縁膜を介して重畳したアクテ
    ィブマトリクス表示装置。
JP15055291A 1991-06-21 1991-06-21 アクテイブマトリクス表示装置 Pending JPH055895A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100646778B1 (ko) * 1998-09-24 2007-03-02 삼성전자주식회사 액정 표시장치
US7242442B2 (en) 2003-09-11 2007-07-10 Sharp Kabushiki Kaisha Active matrix substrate, display apparatus, and method for producing the same

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JPH0421823A (ja) * 1990-05-16 1992-01-24 Hosiden Corp 液晶表示素子の点欠陥の黒欠陥化法及び液晶表示素子

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