JPH0558903U - 空気圧シリンダの速度制御装置 - Google Patents
空気圧シリンダの速度制御装置Info
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- JPH0558903U JPH0558903U JP114292U JP114292U JPH0558903U JP H0558903 U JPH0558903 U JP H0558903U JP 114292 U JP114292 U JP 114292U JP 114292 U JP114292 U JP 114292U JP H0558903 U JPH0558903 U JP H0558903U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 空気圧シリンダの往復動いずれにおいても減
速停止を行なう速度制御装置のコンパク化を図る。 【構成】 圧力エア供給源10と空気圧シリンダ11と
の間には駆動切り換え用電磁弁12及びクッション切り
換え用電磁弁17が並列介在されている。流路L1a,
L1b上には高速移動調整用の速度制御弁13A,13
Bが介在されており、クッション切り換え用電磁弁17
の下流側にはピストン11c往動時の減速移動調整用の
排気圧調整弁16A及びピストン11c復動時の減速移
動調整用の排気圧調整弁16Bが接続されている。
速停止を行なう速度制御装置のコンパク化を図る。 【構成】 圧力エア供給源10と空気圧シリンダ11と
の間には駆動切り換え用電磁弁12及びクッション切り
換え用電磁弁17が並列介在されている。流路L1a,
L1b上には高速移動調整用の速度制御弁13A,13
Bが介在されており、クッション切り換え用電磁弁17
の下流側にはピストン11c往動時の減速移動調整用の
排気圧調整弁16A及びピストン11c復動時の減速移
動調整用の排気圧調整弁16Bが接続されている。
Description
【0001】
本考案は空気圧シリンダの速度制御装置に関するものである。
【0002】
実開昭59−155304号公報に開示されている従来装置では、開閉弁、逆 止弁及び排気調整弁が互いに並列関係を持って空気圧シリンダの排気孔に接続さ れており、開閉弁が開放状態の場合には空気圧シリンダの排気が開閉弁及び駆動 用切り換え弁を経由して行われる。
【0003】 開閉弁が閉成状態の場合には排気調整弁が空気圧シリンダへの供給エア圧によ って開放し、空気圧シリンダの排気が排気調整弁及び駆動用切り換え弁を経由し て行われる。開閉弁の閉成は排気終了間近に行われ、この切り換えによって空気 圧シリンダの排気速度、すなわちピストン移動速度がピストンの移動終端近くで 低減し、ピストンの移動終端付近においてクッション作用が得られる。
【0004】 この種の速度制御装置として三方弁及び排気調整弁を用いたものもある。この 従来装置では三方弁の2位置切り換えによって空気圧シリンダの排気孔が駆動用 切り換え弁及び排気調整弁のいずれか一方と切り換え接続されるようになってお り、排気調整弁を経由する排気は駆動用切り換え弁を経由することなく直接大気 に放出される。三方弁の2位置切り換えは排気終了間近に行われ、駆動用切り換 え弁を経由する排気が2位置切り換えによって排気調整弁経由へ移行し、ピスト ンの移動終端付近においてクッション作用が得られる。
【0005】 上記従来装置はいずれも空気圧シリンダの往動時に片側のみクッション作用を 得る構成となっているが、空気圧シリンダの往復動いずれにおいてもクッション 作用を得る構成に拡張することができる。
【0006】 図11の速度制御装置は後者の従来装置を空気圧シリンダの往復動いずれにお いてもクッション作用を得る構成に拡張した実施例である。1は空気圧シリンダ 、2は駆動用切り換え弁、3A,3Bは三方弁、4A,4Bは排気調整弁である 。排気調整弁4Bはピストン1aの往動時におけるクッション作用をもたらすも のであり、排気調整弁4Aはピストン1aの復動時におけるクッション作用をも たらす。5A,5Bは速度調整器であり、速度調整器5Aはピストン1aの復動 時用、速度調整器5Bはピストン1aの往動時用である。
【0007】
ところが、クッション作用を与える前の排気は前記各従来装置のいずれにおい ても駆動用切り換え弁を経由して行われるが、このような排気構成では空気圧シ リンダのピストン移動速度が駆動用切り換え弁における排気通過断面積に左右さ れる。この排気通過断面積は十分に大きければピストン移動速度の高速化が可能 であるが、駆動用切り換え弁における排気通過断面積の拡大化は駆動用切り換え 弁の大型化をもたらす。
【0008】 このような欠陥を有する図11の速度制御装置は一対の外部クッション機構を 組み合わせた構成のため、三方弁の個数増加が避けられない。このような三方弁 の個数増加はシステム全体のコンパクト化に不利である。
【0009】 本考案は、空気圧シリンダの往復動いずれにおいてもクッション作用を付与し 得る速度制御装置のコンパクト化を達成することを目的とする。
【0010】
そのために本考案では、圧力エア供給源と空気圧シリンダとの間に介在された 3位置切り換え可能な駆動切り換え用電磁弁と、圧力エア供給源と空気圧シリン ダとの間に介在されたクッション切り換え用電磁弁と、クッション切り換え用電 磁弁の第1の切り換え位置に対する第1の排気ポートに接続された第1の排気圧 調整弁と、クッション切り換え用電磁弁の第2の切り換え位置に対する第2の排 気ポートに接続された第2の排気圧調整弁とにより速度制御装置を構成し、駆動 切り換え用電磁弁の第1の方向切り換え位置では第2の排気ポートを大気接続す ると共に、第2の方向切り換え位置では第1の排気ポートを大気接続し、駆動切 り換え用電磁弁の中立位置では駆動切り換え用電磁弁を介した前記両排気ポート の大気接続を遮断するようにした。
【0011】
駆動切り換え用電磁弁が第1の方向切り換え位置にある場合には、空気圧シリ ンダの一方の加圧室が加圧されると共に、他方の加圧室が駆動切り換え用電磁弁 を介して大気接続される。従って、空気圧シリンダのピストンが高速移動する。 この高速移動途中に駆動切り換え用電磁弁を中立位置に切り換え配置すると共に 、クッション切り換え用電磁弁を第1の切り換え位置に維持すれば、ピストン移 動方向側の加圧室が第1の排気圧調整弁を介して大気接続される。従って、ピス トン移動方向側の加圧室が第1の排気圧調整弁によって設定された排気圧まで上 昇し、ピストン移動速度が低減する。
【0012】 駆動切り換え用電磁弁を第2の方向切り換え位置に切り換え配置すれば、第2 の加圧室が加圧されると共に、第1の加圧室が第1の排気ポートを介して大気接 続する。従って、ピストンは第1の加圧室側に向けて高速移動する。この高速移 動中に駆動切り換え用電磁弁を中立位置に切り換え配置すると共に、クッション 切り換え用電磁弁を第2の切り換え位置に切り換え配置すれば、第1の加圧室が 第2の排気ポートを介して大気接続される。従って、第1の加圧室が第2の排気 圧調整弁によって設定された排気圧まで圧力上昇し、ピストン移動速度が低減す る。
【0013】
以下、本考案を具体化した一実施例を図1〜図8に基づいて説明する。 図1に示すように圧力エア供給源10から空気圧シリンダ11への圧力エア供 給は駆動切り換え用電磁弁12を介して行われる。空気圧シリンダ11の第1の 加圧室11aと駆動切り換え用電磁弁12とを接続する流路L1a上には速度制 御弁13Aが介在されている。空気圧シリンダ11の第2の加圧室11bと駆動 切り換え用電磁弁12との接続する流路L1b上にも速度制御弁13Bが介在さ れている。速度制御弁13Aは第1の加圧室11aにおける排気速度を調整し、 速度制御弁13Bは第2の加圧室11bにおける排気速度を調整する。
【0014】 図1に示すように流路L1aには排気緩衝用流路L2aが分岐接続されており 、流路L1bには排気緩衝用流路L2bが分岐接続されている。排気緩衝用流路 L2aは排気圧調整弁16A,16Bを構成する流路形成ボディ18内の流路1 8aを介してパイロット圧利用の2位置切り換え型のクッション切り換え用電磁 弁17の第1の排気ポート導入17aに接続されており、排気緩衝用流路L2b は流路形成ボディ18内の流路18bを介してクッション切り換え用電磁弁17 の第2の排気導入ポート17bに接続されている。クッション切り換え用電磁弁 17の入力ポート17cには圧力エア供給源10が流路形成ボディ18内の流路 18cを介して接続されている。
【0015】 クッション切り換え用電磁弁17が図1及び図2に示す第1の切り換え位置で は、入力ポート17cと第2の排気導入ポート17bとが連通し、第1の排気導 入ポート17aと第1の排気ポート17dとが連通する。クッション切り換え用 電磁弁17は図4に示す切り換え位置に切り換え配置された状態では、入力ポー ト17cと第1の排気導入ポート17aとが連通し、第2の排気導入ポート17 bと第2の排気ポート17eとが連通する。
【0016】 駆動切り換え用電磁弁12は、図1及び図2に示す中立位置と、図4に示す第 1の方向切り換え位置と、図6に示す第2の方向切り換え位置とに切り換え配置 される。図1及び図2の中立位置では、駆動切り換え用電磁弁12が空気圧シリ ンダ11と圧力エア供給源10との連通を遮断する。図4の第1の方向切り換え 位置では、圧力エアが駆動切り換え用電磁弁12及びクッション切り換え用電磁 弁17を経由して第1の加圧室11aに供給されると共に、第2の加圧室11b 内のエアが駆動切り換え用電磁弁12及び消音器15を経由して排気される。図 6の第2の方向切り換え位置では圧力エアが駆動切り換え用電磁弁12及びクッ ション切り換え用電磁弁17を経由して第2の加圧室11bに供給されると共に 、第1の加圧室11a内のエアが駆動切り換え用電磁弁12及び消音器15を介 して排気される。
【0017】 クッション切り換え用電磁弁17には排気圧調整弁16が結合されている。排 気圧調整弁16は、流路形成ボディ18と、流路形成ボディ18の両端に螺着さ れたキャップ19,20と、キャップ19,20内に収容された弁体21,22 とを備えており、弁体21,22は調圧ばね23,24のばね作用によって流路 18d,18eを常に閉成している。調圧ばね23,24のばね力は調圧ねじ2 5,26の螺入量によって調整され、調圧ねじ25,26の螺入位置はロックナ ット27,28の締付けによって固定される。
【0018】 弁体21,22内には固定絞り21a,22aが形成されている。流路18d は第1の排気ポート17dに接続しており、流路18eは第2の排気ポート17 eに接続している。弁体21,22が流路18d,18eを開放している場合に は排気ポート17d,17eは消音器15を介して大気接続している。弁体21 ,22が流路18d,18eを閉成している場合にも排気ポート17d,17e は固定絞り21a,22aを介して大気接続する。
【0019】 空気圧シリンダ11のピストンロッド11d先端の往復動軌跡上には4つのリ ミットスイッチLs1 ,Ls2 ,Ls3 ,Ls4 が配列されている。各リミット スイッチLs1 〜Ls4 はピストンロッド11dの往復移動によってON−OF F動作する。リミットスイッチLs1 ,Ls4 のON−OFF信号はコントロー ラC1 に出力され、リミットスイッチLs2 ,Ls3 のON−OFF信号は電気 制御回路C2 に出力される。コントローラC1 は往動信号S1 及び復動信号S2 を電気制御回路C2 に出力し、第2の電気制御回路C2 はコントローラC1 から の出力信号及びリミットスイッチLs2 ,Ls3 からの入力信号に基づいて駆動 切り換え用電磁弁12及びクッション切り換え用電磁弁17の励消磁制御を行う 。
【0020】 図3は電気制御回路C2 の回路構成を表す。このような回路構成を備えた電気 制御回路C2 は図8のタイミングチャートで示すように信号S1 ,S2 の入力に 応答して空気圧シリンダ11の往復駆動を制御する。
【0021】 図3の回路中に示すスイッチSW1 は往動信号S1 を表し、往動信号S1 の入 力によってリレーR1 が作動する。スイッチ記号SW2 は復動信号S2 を表し、 復動信号S2 の入力によってリレーR2 が作動する。スイッチ記号SW2 はリミ ットスイッチLs2 のON信号を表し、リミットスイッチLs2 のON信号の入 力によってリレーR2 が作動する。スイッチ記号SW3 はリミットスイッチLs 3 のONを表し、リミットスイッチLs3 のON信号の入力によってリレーR4 が作動する。
【0022】 次に、図8のタイミングチャートに基づいて空気圧シリンダ11の駆動制御を 説明する。 ピストン11cが図1及び図2に示す初期位置にある場合、ピストンロッド1 1dがリミットスイッチLs4 をONしている。リットスイッチLs4 のON信 号S6 はコントローラC1 に送られ、コントローラC1 はこのON信号の入力時 にのみ往動信号S1 を出力開始する。往動信号S1 を出力によりリレーR1 が作 動し、a接点R1 が閉じると共に、b接点R1 が開き、駆動切り換え用電磁弁1 2の一方のソレノイドV1a及びクッション切り換え用電磁弁17の一方のソレ ノイドV2aが励磁する。ソレノイドV1a,V2aの励磁により駆動切り換え 用電磁弁12及びクッション切り換え用電磁弁17は図4の切り換え位置を取る 。この切り換え配置により圧力エアが駆動切り換え用電磁弁12を経由して第1 の加圧室11aに供給され、第2の加圧室11b内のエアが駆動切り換え用電磁 弁12を経由して排気される。この排気速度は速度制御弁13Bの排気圧設定に 依存する。この排気圧設定は高速排気可能に設定されており、ピストン11cは 第2の加圧室11b側に向けて高速移動する。
【0023】 ピストン11cの高速移動に伴いリミットスイッチLs3 がONする。このO N信号によりリレーR4 が作動し、a接点R4 が閉じると共に、b接点R4 が開 く。すなわち、リミットスイッチLs3 のONによってはソレノイドV1a,V 1b,V2a,V2bのいずれも励消磁の切り換えは行われない。
【0024】 図5に示すようにリミットスイッチLs2 がONすると、このON信号S3 に よりリレーR2 が作動する。この作動によりa接点R2 が閉じると共に、b接点 R2 が開く。a接点R2 と直列関係にあるb接点R3 は閉じており、接点R2 , R3 及びリレーR2 は自己保持回路を形成する。リレーR2 の自己保持作動の間 、b接点R2 は開いており、ソレノイドV1aが消磁する。従って、駆動切り換 え用電磁弁12は中立保持ばね12a,12bのばね作用により中立位置に復帰 する。
【0025】 駆動切り換え用電磁弁12が中立位置を取ることにより、第1の加圧室11a への圧力エア供給はクッション切り換え用電磁弁17のみを経由して行われ、第 2の加圧室11bにおけるエア排気はクッション切り換え用電磁弁17及び排気 圧調整弁16Bを経由して行われる。排気調整弁16Bの排気圧調整による減速 速度は速度制御弁13Bにおける排気速度よりも小さく設定してある。従って、 ピストン移動速度は排気圧調整弁16Bの排気圧調整に依存し、ピストンの移動 速度が高速度から低速度に低下する。すなわち、ピストン11cは往動終端近く でクッション作用を受ける。
【0026】 ピストン11cがクッション作用を受けつつ終端に達すると、リミットスイッ チLs1 がONする。このON信号S4 によりコントローラC1 は往動信号S1 の出力を停止する。往動信号S1 の出力停止によりリレーR1 が作動停止し、a 接点R1 が開くと共に、b接点R1 が閉じる。従って、ソレノイドV2aが消磁 する。ソレノイドV2aが消磁してもクッション切り換え用電磁弁17は図5の 切り換え位置を保つ。
【0027】 図5の状態ではリミットスイッチLs1 がONしており、このON信号S4 は コントローラC1 に入力し続ける。コントローラC1 はON信号S4 の入力時に のみ復動信号S2 の出力開始を行う。
【0028】 復動信号S2 が出力すると、リレーR3 が作動し、a接点R3 が閉じると共に 、b接点R3 が開く。b接点R3 が開くことによりリレーR2 の自己保持作動が 解除される。a接点R3 が閉じることによりソレノイドV1b,V2bが励磁し 、駆動切り換え用電磁弁12及びクッション切り換え用電磁弁17が図6に示す 切り換え位置に切り換え配置される。この切り換え配置により圧力エアは駆動切 り換え用電磁弁12及びクッション切り換え用電磁弁17を経由して第2の加圧 室11bへ供給され、第1の加圧室11aの排気が駆動切り換え用電磁弁12を 経由して行われる。この排気速度は速度制御弁13Aにおける排気速度設定に依 存し、この排気速度設定は高速排気にしてある。従って、ピストン11cは第1 の加圧室11a側に向けて高速で移動する。
【0029】 この高速移動途中のリミットスイッチLs2 のON信号出力はリレーR2 を作 動するが、この作動によってソレノイドV1b,V2bが消磁されることはない 。
【0030】 ピストンの高速移動によりリミットスイッチLs3 がONすると、このON信 号S5 によってリレーR4 が作動し、a接点R4 、B接点R1 及びリレーR4 は 自己保持回路を形成すると共に、ソレノイドV1bが消磁する。ソレノイドV1 bの消磁により駆動切り換え用電磁弁12が図7に示す中立位置に復帰する。こ の中立位置復帰により第2の加圧室11bへの圧力エア供給はクッション切り換 え用電磁弁17のみを経由して行われ、第1の加圧室11aの排気はクッション 切り換え用電磁弁17及び排気圧調整弁16Aを経由して行われる。排気圧調整 弁16Aにおける排気速度調整は速度制御弁13Aにおける排気速度よりも小さ くしてあり、ピストン11cは復動終端間近で高速から低速へ低減する。すなわ ち、ピストン11cはクッション作用を受けつつ復動終端へ向かい、復動終端に おいてリミットスイッチLs4 をONする。
【0031】 ピストン11cが終端に達するとリミットスイッチLs4 がONし、図1及び 図2に初期状態になる。 空気圧シリンダ11の往復動いずれにおいてもクッション作用を与えるための クッション切り換え用電磁弁17は駆動切り換え用電磁弁12に対して並列関係 にあり、ピストン高速移動時の排気は駆動切り換え用電磁弁12のみを経由して 行われる。駆動切り換え用電磁弁12とクッション切り換え用電磁弁17とが図 11の従来構成のように直列関係にある場合には、クッション切り換え用電磁弁 17における排気通過断面積が駆動切り換え用電磁弁12における排気通過断面 積よりも大きくなければならない。しかも、ピストン移動速度の高速化を達成し ようとすればクッション切り換え用電磁弁17における排気通過断面積を十分に 大きくしなければならない。大きな通過断面積を得ようとすればクッション切り 換え用電磁弁17の大型化が避けられない。
【0032】 しかしながら、本実施例では駆動切り換え用電磁弁12とクッション切り換え 用電磁弁17とが並列関係にあり、ピストン高速移動時の排気はクッション切り 換え用電磁弁17における排気通過断面積に左右されない。従って、クッション 切り換え用電磁弁17としては適切なクッション作用をもたらす程度の排気通過 断面積を有する小型のものの採用が可能であり、装置全体のコンパクト化が可能 となる。
【0033】 また、図11の従来構成に比べてクッション作用をもたらすための電磁弁の個 数が1つ減ることになり、この個数減少が装置全体のコンパクト化に大きく起用 する。すなわち、本実施例の速度制御装置は装置全体のコンパクト化及びピスト ン移動速度の高速化を共にもたらす。
【0034】 図11の従来構成における駆動用切り換え弁2、三方弁3A,3B及び排気調 整弁4A,4Bの励消磁制御は通常リミットスイッチ6,7,8,9及びコント ローラC0 を用いて行われる。ピストンロッド1dによってON−OFFされる リミットスイッチ6,9は終端停止用、リミットスイッチ7,8はクッション用 であり、コントローラC0 はリミットスイッチ6〜9からの入力信号に基づいて 駆動用切り換え弁2、三方弁3A,3B及び排気調整弁4A,4Bの励消磁を制 御する。そのため、励消磁制御のための配線が全てコントローラC0 に集中する 。通常、コントローラC0 とリミットスイッチ6〜9との距離、及びコントロー ラC0 と弁2,3A,3B,4A,4Bとの距離があるため、コントローラC0 に集中する前記配線が長くなり、配線構成が複雑になる。
【0035】 しかしながら、クッション用のリミットスイッチLs2 ,Ls3 の信号を直接 取り込む電気制御回路C2 を弁装置に組み付ける本実施例では、リミットスイッ チLs2 ,Ls3 と電気制御回路C2 とを接続する配線は弁装置に組み付けられ 、弁装置外部に配線スペースを取る必要はなく、コントローラC1 に集中する配 線本数も少なくなる。従って、弁装置外部における全体の配線本数が少なくなり 、配線構成が簡素化する。
【0036】 図11の従来構成ではクッション作用時におけるピストン推力と排気調整弁4 A,4Bの設定された排気圧とがバランスしてしまうことがあり、このようなバ ランスによってピストン移動が終端に達することなく停止してしまうことがある 。しかしながら、本実施例では排気圧調整弁16A,16Bの弁体21,22内 に固定絞り21a,22aが形成されているため、加圧室11a,11bの排気 は最後まで確実に行われる。従って、ピストン11cが途中停止してしまうこと はなく、空気圧シリンダ11の往復連続動作に必要なピストン11cの終端到達 が確実に行われる。
【0037】 又、図11の従来構成では排気完了時には排気行程側の三方弁(3A又は3B )を励磁してクッション作用残圧を取り除く必要ある。この残圧処理を行わなけ れば、給気行程側の加圧室の圧力と排気行程側の加圧室の圧力との差が小さいま まとなり、外圧によってピストンロッド1dが動くおそれがある。しかしながら 、本実施例では固定絞り21a,22aの存在により残圧処理は不要であり、制 御プログラムが簡素化する。
【0038】 本実施例におけるクッション切り換え用電磁弁17はパイロット圧利用の駆動 方式であり、図11の従来の三方弁3A,3Bと同様にパイロット圧利用の駆動 方式である。図11の三方弁3A,3Bは外部からパイロツト圧を導入する構成 のものであり、パイロット圧導入のための配管が必要となる。しかしながら、本 実施例のクッション切り換え用電磁弁17はパイロット圧を内部から供給する構 成のものであり、パイロット圧導入のための配管は不要である。このようなパイ ロット圧導入のための配管の不要性は装置全体の構成簡素化に起用する。
【0039】 本考案はもちろん前記実施例にのみ限定されるものではなく、例えば図9及び 図10に示す実施例も可能である。 図9の実施例ではクッション切り換え用電磁弁として3位置5ポート電磁弁2 9が用いられている。排気切り換え弁29は駆動切り換え用電磁弁12と同種の ものであり、停電時にはクッション切り換え用電磁弁29は図9に示す中立位置 に配置される。従って、空気圧シリンダ11の両加圧室11a,11bは大気領 域から遮断され、ピストン11cが停電発生時の位置に保持される。
【0040】 図10の実施例では3位置5ポート電磁弁がクッション切り換え用電磁弁30 として用いられており、クッション切り換え用電磁弁30が図10に示す中立位 置にある場合に空気圧シリンダ11の両加圧室11a,11bがいずれも圧力エ ア供給源10に連通している。従って、停電時にはピストン11cが圧力エアの 圧力によって停電発生時の位置に保持される。
【0041】
以上詳述したように本考案は、駆動切り換え用電磁弁とクッション切り換え用 電磁弁とを並列配置したので、通常のピストン移動時の排気がクッション切り換 え用電磁弁を経由することなく行われ、ピストン移動速度の高速化をもたらしつ つ装置全体のコンパクト化も得られるという優れた効果を奏する。
【図1】 クッション切り換え用電磁弁及び排気圧調整
弁の断面と制御回路との組合せ図である。
弁の断面と制御回路との組合せ図である。
【図2】 エア回路と制御回路との組合せ図である。
【図3】 電気制御回路を表す回路図である。
【図4】 ピストンが高速移動している時のエア回路と
電気回路との組合せ図である。
電気回路との組合せ図である。
【図5】 ピストンが高速移動から低速移動へ移行する
時のエア回路と電気回路との組合せ図である。
時のエア回路と電気回路との組合せ図である。
【図6】 ピストンが高速で復動する時のエア回路と電
気回路との組合せ図である。
気回路との組合せ図である。
【図7】 ピストンが高速移動から低速移動へ移行する
時のエア回路と電気回路との組合せ図である。
時のエア回路と電気回路との組合せ図である。
【図8】 動作タイミングチャートである。
【図9】 別例を示すエア回路と電気回路との組合せ図
である。
である。
【図10】 別例を示すエア回路と電気回路との組合せ
図である。
図である。
【図11】 従来装置を示すエア回路と電気回路との組
合せ図である。
合せ図である。
11…空気圧シリンダ、12…駆動切り換え用電磁弁、
16A,16B…排気圧調整弁、17…クッション切り
換え用電磁弁、17d…第1の排気ポート、17e…第
2の排気ポート、21a,22a…固定絞り。
16A,16B…排気圧調整弁、17…クッション切り
換え用電磁弁、17d…第1の排気ポート、17e…第
2の排気ポート、21a,22a…固定絞り。
Claims (4)
- 【請求項1】圧力エア供給源(10)と空気圧シリンダ
(11)との間に介在された3位置切り換え可能な駆動
切り換え用電磁弁(12)と、 駆動切り換え用電磁弁(12)に対して並列関係をもっ
て圧力エア供給源(10)と空気圧シリンダ(11)と
の間に介在されたクッション切り換え用電磁弁(17)
と、 クッション切り換え用電磁弁(17)の第1の切り換え
位置に対する第1の排気ポート(17d)に接続された
第1の排気圧調整弁(16A)と、 クッション切り換え用電磁弁(17)の第2の切り換え
位置に対する第2の排気ポート(17e)に接続された
第2の排気圧調整弁(16B)とを備え、 駆動切り換え用電磁弁(12)の第1の方向切り換え位
置では第2の排気ポート(17e)を大気接続すると共
に、第2の方向切り換え位置では第1の排気ポート(1
7d)を大気接続し、駆動切り換え用電磁弁(12)の
中立位置では駆動切り換え用電磁弁(12)を介した前
記両排気ポート(17d、17e)の大気接続を遮断す
るようにしたことを特徴とする空気圧シリンダの速度制
御装置。 - 【請求項2】クッション切り換え用電磁弁(17)の一
対の排気ポート(17d、17e)には固定絞り(21
a、22a)が排気圧調整弁(16A、16B)と並列
関係をもって接続されている請求項1に記載の空気圧シ
リンダの速度制御装置。 - 【請求項3】一対の排気圧調整弁(16A、16B)は
合体構成されている請求項1に記載の空気圧シリンダの
速度制御装置。 - 【請求項4】駆動切り換え用電磁弁(12)及びクッシ
ョン切り換え用電磁弁(17)を切り換え制御するため
の電気制御回路(C2 )が組み込まれており、電気制御
回路(C2 )は駆動信号の入力に基づいて駆動切り換え
用電磁弁(12)を片側の方向切り換え位置に切り換え
配置し、減速開始信号の入力に基づいて駆動切り換え用
電磁弁(12)を中立位置に切り換え配置する請求項1
に記載の空気圧シリンダの速度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992001142U JP2597362Y2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 空気圧シリンダの速度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992001142U JP2597362Y2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 空気圧シリンダの速度制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558903U true JPH0558903U (ja) | 1993-08-03 |
JP2597362Y2 JP2597362Y2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=11493200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992001142U Expired - Lifetime JP2597362Y2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 空気圧シリンダの速度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2597362Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011179616A (ja) * | 2010-03-02 | 2011-09-15 | Smc Corp | 空気圧シリンダ装置におけるピストンの減速機構 |
JP2022070433A (ja) * | 2020-10-27 | 2022-05-13 | 株式会社牧野フライス製作所 | 工作機械の扉開閉装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS58196402U (ja) * | 1982-06-24 | 1983-12-27 | エスエムシ−株式会社 | アクチユエ−タ作動用回路 |
JPS6228574U (ja) * | 1985-08-06 | 1987-02-20 | ||
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JP3125901U (ja) * | 2006-07-25 | 2006-10-05 | 復煙 王 | 付属眼鏡付き眼鏡構造 |
-
1992
- 1992-01-16 JP JP1992001142U patent/JP2597362Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
JP2597362Y2 (ja) | 1999-07-05 |
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