JPH09196004A - 流体圧シリンダの速度制御装置 - Google Patents

流体圧シリンダの速度制御装置

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JPH09196004A
JPH09196004A JP522496A JP522496A JPH09196004A JP H09196004 A JPH09196004 A JP H09196004A JP 522496 A JP522496 A JP 522496A JP 522496 A JP522496 A JP 522496A JP H09196004 A JPH09196004 A JP H09196004A
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JP
Japan
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piston
pressure
exhaust side
side pressure
exhaust
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JP522496A
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Katsuto Hara
勝人 原
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Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンが高速で駆動されるときにも、又、
ピストンのストロークが長いときにもピストンをスムー
ズに加速又は減速させる。 【解決手段】 空圧シリンダ1の左側ピストン室6には
左側空圧ユニット10が、右側ピストン室7には右側空
圧ユニット11がそれぞれ接続されている。左側空圧ユ
ニット10は、大気への排気を行う第1方向制御弁2
0、排気側圧力を第1の制御圧力に制御する第1リリー
フ弁23又は同じく第2の制御圧力に制御する第2リリ
ーフ弁24のいずれかへの排気を切り換える第3方向制
御弁22等で構成されている。空圧シリンダ1の左端側
の第1の前方位置には第3近接センサ14が、同じく第
2の前方位置には第2の近接センサ13が設けられてい
る。コントローラ18は、各近接センサの検出信号に基
づき、各方向制御弁を制御して排気側圧力を段階的に増
加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空圧シリンダ等の
流体圧シリンダにおいて、ピストン停止時等にピストン
の駆動速度を制御する速度制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、空圧シリンダでは、高速
で駆動されるピストンをスムーズに停止させるために、
ピストンのストローク範囲の終点近くでその駆動速度を
減少させるようにしたものがある。
【0003】例えば、図9に示す速度制御装置において
は、シリンダ70の始点である一端から終点となる他端
に近い位置の間では、メイン方向制御弁71により、左
側ピストン室72にエア供給源73からのエアが導入さ
れ、右側ピストン室74が大気に連通される。このた
め、ピストン75には、導入側圧力(即ち、エア供給源
73の圧力にほぼ等しい)と、排気側圧力(即ち、ほぼ
大気圧に等しい)との大きな圧力差が作用し、ピストン
75が高速で駆動される。ピストン75が終点近くに設
けられた位置センサ76で検出されると、メイン方向制
御弁71はシリンダ70に対してエアの給排を行わない
閉止位置に切換制御される。代わりに、排気側にリリー
フ弁77を接続したサブ方向制御弁78がエアの給排を
行ってピストン75を駆動する。
【0004】サブ方向制御弁78から左側ピストン室7
2に供給される導入側圧力はエア供給源73のエア圧力
のままであるが、排気側圧力はリリーフ弁77にて設定
される圧力(即ち、大気圧よりも高い圧力)に制御され
る。従って、ピストン75に作用する圧力差が小さくな
るため、ピストン75が減速して駆動速度が低下する。
駆動速度が低下したピストン75は、大きな衝撃を受け
ることなくシリンダ70の端部に当接して終点で停止す
る。
【0005】ピストン75を駆動するための導入側圧力
と、リリーフ弁77にて制御される排気側圧力とは、ピ
ストン75がメイン方向制御弁71にて駆動される(即
ち、高速で駆動される)ときの駆動速度、及び、ピスト
ン75をサブ方向制御弁78で駆動する(即ち、低速で
駆動する)ことができるストローク範囲等の要因に基づ
き、ピストン75がスムーズに減速及び停止することが
できるように設定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の速度
制御装置において、ピストン75をより高速で駆動した
い場合には、ピストン75を減速するときの速度差を大
きくするとともに、ピストン75をより高い速度で停止
させることになる。従って、ピストン75には、減速時
及び停止時において大きな加速度が加わるため、減速及
び停止動作がスムーズに行われなくなる。
【0007】又、シリンダ70の長さが長くなりピスト
ン75のストロークが長くなると、シリンダ70内にお
ける摺動抵抗等の原因により、ピストン75が位置セン
サ76にて検出される位置に達したときのピストン速度
のばらつきが大きくなる。この結果、ピストン75をス
ムーズに停止させるための排気側圧力の設定が困難にな
る。何故なら、ピストン速度が想定した駆動速度よりも
高くなった場合には、減速時の加速度が大きくなり、ピ
ストン75がスムーズに減速しなくなるからである。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、ピストンが高速で駆
動されるときにも、又、ピストンのストロークが長いと
きにもピストンをスムーズに加速又は減速させることが
できる流体圧シリンダの速度制御装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、流体圧シリンダの導入側
ピストン室に導入される流体によりピストンに印加され
る導入側圧力と、排気側ピストン室から排気される流体
によりピストンに印加される排気側圧力との圧力差によ
りピストンを駆動し、そのピストン位置に基づいて排気
側圧力を変更することにより、ピストン速度を目標速度
に制御するようにした流体圧シリンダの速度制御装置に
おいて、前記排気側圧力を多段階に増加又は減少させて
ピストン速度を多段階に変更して目標速度に制御するよ
うにした。
【0010】請求項2に記載の発明は、流体圧シリンダ
の導入側ピストン室に導入される流体によりピストンに
印加される導入側圧力と、排気側ピストン室から排気さ
れる流体によりピストンに印加される排気側圧力との圧
力差によりピストンを駆動し、ピストンが目標停止位置
に近づいたとき排気側圧力を高い圧力に制御してピスト
ンを減速するようにした流体圧シリンダの速度制御装置
において、前記排気側圧力を多段階に変更可能な排気圧
力変更手段と、ピストン位置を目標停止位置の前方の異
なる複数位置で検出して各検出位置毎に検出信号を出力
するピストン位置検出手段と、前記各検出信号に基づ
き、前記排気圧力制御手段を制御して、排気側圧力を多
段階に増加させる排気側圧力制御手段とを備えた。
【0011】請求項3に記載の発明は、流体圧シリンダ
の導入側ピストン室に導入される流体によりピストンに
印加される導入側圧力と、排気側ピストン室から排気さ
れる流体によりピストンに印加される排気側圧力との圧
力差によりピストンを駆動し、ピストンが目標停止位置
に近づいたとき排気側圧力を高い圧力に制御してピスト
ンを減速するようにした流体圧シリンダの速度制御装置
において、排気側ピストン室から大気に排気される流体
を制限して、排気側圧力を大気圧よりも高い第1制御圧
力に制御する第1排気側圧力制御手段と、排気側ピスト
ン室から大気に排気される流体を制限して、排気側圧力
を前記第1制御圧力よりも高い第2制御圧力に制御する
第2排気側圧力制御手段と、排気側ピストン室から排気
される流体を、大気への直接排気、前記第1排気側圧力
制御手段を介しての排気、又は、前記第2排気側圧力制
御手段を介しての排気に切り換える排気切換手段と、ピ
ストンが目標停止位置の第1の前方位置に達したことを
検出して第1の検出信号を出力する第1のピストン位置
検出手段と、ピストンが前記第1の前方位置よりも目標
停止位置に近い第2の前方位置に達したことを検出して
第2の検出信号を出力する第2のピストン位置検出手段
と、前記排気切換手段を制御して、前記第1の検出信号
を入力するまでは流体を大気に直接排気させ、第1検出
信号を入力した後は、前記第1排気化圧力制御手段を介
して排気させ、前記第2検出信号を入力した後は、前記
第2排気側圧力制御手段を介して排気させる排気側圧力
制御手段とを備えた。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、第1排気側圧力制御手段及び第2排気
側圧力制御手段は、リリーフ弁とした。請求項5に記載
の発明は、請求項3又は請求項4に記載の発明におい
て、第1排気側圧力制御手段、第2排気側圧力制御手段
及び流体排気切換手段とからなる第1空圧ユニットと、
同じく前記第1排気側圧力制御手段、第2排気側圧力制
御手段及び流体排気切換手段とからなり、前記第1空圧
ユニットとは別に設けられる第2空圧ユニットとを備
え、前記排気側圧力制御手段は、シリンダの一端に設け
られる前記第1のピストン位置検出手段及び第2のピス
トン位置検出手段の各検出信号に基づいて、前記第1空
圧ユニットの流体排気切換手段を制御し、又、シリンダ
の他端に設けられる前記第1のピストン位置検出手段及
び第2のピストン位置検出手段の各検出信号に基づい
て、前記第2空圧ユニットの流体排気切換手段を制御す
るものとした。
【0013】従って、請求項1に記載の発明によれば、
シリンダの導入側ピストン室に導入される流体によりピ
ストンに印加される導入側圧力と、排気側ピストン室か
ら排気される流体の排気側圧力との圧力差により、ピス
トンが排気側に駆動される。そして、ピストン位置に基
づいて排気側圧力が変更されることによりピストンに作
用する圧力差が変更されて、ピストン速度が目標速度に
制御される。このとき、排気側圧力が多段階に増加又は
減少させられることにより、圧力差が多段階に変更され
るため、ピストンに作用する推力が多段階に増加又は減
少する。その結果、ピストン速度が多段階に増加又は減
少するため、1回の加速時又は減速時にピストンに作用
する加速度が小さくなる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、シリンダ
の導入側ピストン室に導入される流体によりピストンに
印加される導入側圧力と、排気側ピストン室から排気さ
れる流体による排気側圧力との圧力差により、ピストン
が排気側に駆動される。そして、ピストンが目標停止位
置に近づくと、ピストン位置検出手段が目標停止位置の
前方の異なる複数位置でピストン位置を検出して各検出
位置毎に検出信号を出力する。そして、この各検出信号
に基づき排気側圧力制御手段が排気側圧力変更手段を制
御して排気側圧力を多段階に増加させる。そのため、ピ
ストンが目標停止位置に近づくにつれ、導入側圧力と排
気側圧力との圧力差が多段階に減少するため、ピストン
に作用する推力が多段階に減少する。その結果、ピスト
ン速度が多段階に減少するため、1回の減速時にピスト
ンに作用する加速度が小さくなる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、シリンダ
の導入側ピストン室に導入される流体によりピストンに
印加される導入側圧力と、排気側ピストン室から排気さ
れる流体による排気側圧力との圧力差により排気側に駆
動されるピストンが、第1の前方位置に達するまでは、
排気側圧力制御手段が排気切換手段を制御して排気側ピ
ストン室から流体を大気に排気させる。このため、ピス
トンが導入側圧力と大気圧との大きな圧力差により、排
気側に駆動される。ピストンが第1の前方位置に達する
と、排気側圧力制御手段が第1のピストン位置検出手段
からの第1の検出信号に基づき、排気切換手段を制御し
て排気側ピストン室から流体を第1排気側圧力制御手段
を介して大気に排気する。このため、排気側圧力が大気
圧よりも高い第1制御圧力に制御され、ピストンが導入
側圧力と第1制御圧力との小さい圧力差により排気側に
駆動されるため、ピストンが減速してそれまでよりも低
い速度で駆動される。ピストンが第2の前方位置に達す
ると、排気側圧力制御手段が第2のピストン位置検出手
段からの第2の検出信号に基づき、排気切換手段を制御
して排気側ピストン室から流体を第2排気側圧力制御手
段を介して大気に排気する。このため、排気側圧力が第
1制御圧力よりも高い第2制御圧力に制御され、ピスト
ンが導入側圧力と第2制御圧力とのより小さい圧力差に
より排気側に駆動されるため、ピストンがさらに減速し
てより低い速度で排気側に駆動される。その結果、ピス
トンが目標停止位置に到達するときのピストン速度まで
の減速が2回に分けられるため、ピストンに作用する加
速度の大きさが小さくなる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用に加えて、リリーフ弁にて排気側圧
力が制御圧力に制御されるため、排気側圧力が単調に上
昇して制御圧力に制御される。従って、排気側圧力が一
時的に制御圧力を超えて上昇することがなくなりピスト
ンに作用する圧力差が単調に減少するため、ピストンに
作用する加速度がスムーズに上昇してスムーズに下降す
る。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
又は請求項4に記載の発明の作用に加えて、第1排気側
圧力制御手段、第2排気側圧力制御手段及び流体排気切
換手段とからなる第1空圧ユニットは、シリンダの一端
に設けられる各ピストン位置検出手段からの検出信号に
基づき排気側圧力制御手段にて制御される。又、同じく
第1排気側圧力制御手段、第2排気側圧力制御手段及び
流体排気切換手段とからなり、第1空圧ユニットとは別
に設けられる第2空圧ユニットは、シリンダの他端に設
けられる各ピストン位置検出手段からの各検出信号に基
づき前記排気側圧力制御手段にて制御される。従って、
1つの流体圧シリンダの速度制御装置の第1空圧ユニッ
トをシリンダの一端側に、第2空圧ユニットをシリンダ
の他端側に設けることにより、各空圧ユニットと導入側
ピストン室又は排気側ピストン室との距離を短くするこ
とができる。その結果、各空圧ユニットの各流体排気切
換手段とを連結する流路が短くなるため、排気側圧力の
制御が検出信号に遅れなく行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図3に従って説明する。図1は、流体圧
シリンダとしての空圧シリンダ(ロッドレスタイプ)1
と、この空圧シリンダ1に接続されたシリンダ用速度制
御装置2を示している。
【0019】空圧シリンダ1は、そのシリンダチューブ
3の内部にピストン室4が形成され、このピストン室4
にはピストン5が両方向に移動可能に収容されている。
ピストン室4はピストン5により、左側ピストン室6及
び右側ピストン室7に区分されている。ピストン5に
は、シリンダチューブ3の外周側でピストン位置を検出
するための磁石8が装着されている。ピストン5は、ピ
ストン室4内を、その左端に当接する位置(以下、左側
終点位置とする)とその右端に当接する位置(以下、右
側終点位置とする)との間のストローク範囲を両方向に
移動する。本実施の形態では、左側ピストン室6及び右
側ピストン室7にて、それぞれ導入側ピストン室及び排
気側ピストン室が構成されている。
【0020】シリンダ用速度制御装置2は、左側空圧ユ
ニット10、右側空圧ユニット11、近接センサ12〜
17及びコントローラ18とから構成されている。左側
空圧ユニット10及び右側空圧ユニット11には、供給
圧力PD のエアを供給するエア供給源19が接続されて
いる。又、左側空圧ユニット10は前記左側ピストン室
6に接続され、右側空圧ユニット11は前記右側ピスト
ン室7に接続されている。
【0021】以下、シリンダ用速度制御装置2を詳述す
る。図2に示すように、左側空圧ユニット10は、第1
方向制御弁20、第2方向制御弁21、第3方向制御弁
22、第1リリーフ弁23、第2リリーフ弁24及び絞
り弁25a,25b等で構成されている。
【0022】第1方向制御弁20は3位置5ポート両側
ソレノイドスプリングセンタ型の電磁弁であり、流路2
7を介してエア供給源19に接続され、又、流路28を
介して左側ピストン室6に接続されている。第1方向制
御弁20は、両電磁ソレノイド29,30に通電されて
いないときには位置20aとなり、左側ピストン室6と
エア供給源19とを隔絶する。第1方向制御弁20は、
電磁ソレノイド29に通電されると位置20bとなり、
左側ピストン室6とエア供給源19とを連通する。又、
第1方向制御弁20は、電磁ソレノイド30に通電され
ると位置20cとなり、左側ピストン室6と大気とを連
通する。
【0023】第2方向制御弁21は3位置5ポート両側
ソレノイドスプリングセンタ型の電磁弁であり、流路3
1を介してエア供給源19に接続され、又、流路32,
33を介して第3方向制御弁22に接続されている。第
2方向制御弁21は、両電磁ソレノイド34,35に通
電されていないときには位置21aとなり、流路32及
び流路33を大気に連通する。第2方向制御弁21は、
電磁ソレノイド34に通電されると位置21bとなり、
流路32を介して第3方向制御弁22にパイロットエア
を供給する。又、第2方向制御弁21は、電磁ソレノイ
ド35に通電されると位置21cとなり、流路33を介
して第3方向制御弁22にパイロットエアを供給する。
【0024】第3方向制御弁22は3位置5ポート両側
パイロットスプリングセンタ型のパイロット弁であり、
流路32及び流路33を介して第2方向制御弁21に接
続されている。第3方向制御弁22は、流路36及び流
路37を介して左側ピストン室6に連通されている。
又、第3方向制御弁22は、流路38を介して前記第1
リリーフ弁23及び絞り弁25aに連通され、流路39
を介して前記第2リリーフ弁24及び絞り弁25bに連
通されている。
【0025】第3方向制御弁22は、流路32及び流路
33からパイロットエアが供給されていないときには位
置22aとなり、左側ピストン室6を両リリーフ弁2
3,24及び両絞り弁25a,25bに対して隔絶す
る。第3方向制御弁22は、流路32からパイロットエ
アが供給されると位置22bとなり、左側ピストン室6
を第1リリーフ弁23及び絞り弁25aに連通する。
又、第3方向制御弁22は、流路33からパイロットエ
アが供給されると位置22cとなり、左側ピストン室6
を第2リリーフ弁24及び絞り弁25bに連通する。本
実施の形態では、第1方向制御弁20、第2方向制御弁
21及び第3方向制御弁22にて排気切換手段が構成さ
れている。
【0026】第1リリーフ弁23及び絞り弁25aは、
大気に連通されている。第1リリーフ弁23は大気圧よ
りも高い所定の第1の制御圧力に設定され、第1リリー
フ弁23に導入されるエアの圧力が第1の制御圧力以下
となるように余分なエアを大気に排気する。絞り弁25
aは、絞り弁25aに導入されるエアの所定量を大気に
常時排気する。従って、この絞り弁25aは、第1リリ
ーフ弁23に供給されるエアの圧力が急激に第1の制御
圧力に向かって上昇することを抑制する。
【0027】第2リリーフ弁24及び絞り弁25bは、
大気に連通されている。第2リリーフ弁24は前記第1
リリーフ弁23の第1の設定圧力よりも高い第2の制御
圧力に設定され、第2リリーフ弁24に導入されるエア
の圧力が第2の制御圧力以下となるように余分なエアを
大気に排気する。絞り弁25bは、第2リリーフ弁24
に供給されるエアの圧力が急激に第2の制御圧力に向か
って上昇しないように、絞り弁25bに導入されるエア
の所定量を常時大気に排気する。
【0028】本実施の形態では、第1リリーフ弁23に
て第1排気側圧力制御手段が、第2リリーフ弁24にて
第2排気側圧力制御手段がそれぞれ構成されている。さ
らに、本実施の形態では、第1方向制御弁20、第2方
向制御弁21、第3方向制御弁22、第1リリーフ弁2
3及び第2リリーフ弁24にて排気側圧力変更手段が構
成されている。
【0029】第1方向制御弁20の各電磁ソレノイド2
9,30、及び、第2方向制御弁21の各電磁ソレノイ
ド34,35は、それぞれ排気側圧力制御手段としての
コントローラ18に接続されている。
【0030】前記右側空圧制御ユニット11は、左側空
圧制御ユニット10と同様に構成されている。即ち、図
3に示すように、右側空圧制御ユニット11は、第4方
向制御弁41、第5方向制御弁42、第6方向制御弁4
3、第3リリーフ弁44、第4リリーフ弁45及び絞り
弁46,47等で構成されている。
【0031】第4方向制御弁41は、前記第1方向制御
弁20と同一の構成となっている。第5方向制御弁42
は、前記第2方向制御弁21と同一の構成となってい
る。第6方向制御弁43は、前記第3方向制御弁22と
同一の構成となっている。第3リリーフ弁44は前記第
1リリーフ弁23の第1の制御圧力に等しい制御圧力が
設定されている。又、第4リリーフ弁45は前記第2リ
リーフ弁24の第2の制御圧力と等しい制御圧力が設定
されている。各絞り弁46,47は、前記絞り弁25
a,25bと同一の構成となっている。本実施の形態で
は、第4方向制御弁41、第5方向制御弁42及び第6
方向制御弁43にて排気切換手段が構成され、又、第3
リリーフ弁44にて第1排気側圧力制御手段が、第4リ
リーフ弁45にて第2排気側圧力制御手段がそれぞれ構
成されている。さらに、本実施の形態では、第4方向制
御弁41、第5方向制御弁42、第6方向制御弁43、
第3リリーフ弁44及び第4リリーフ弁45にて排気側
圧力変更手段が構成されている。
【0032】第4方向制御弁41の各電磁ソレノイド4
8,49及び第5方向制御弁の各電磁ソレノイド50,
51は、それぞれコントローラ18に接続されている。
シリンダチューブ3の左端部の外周側には、前記近接セ
ンサ12〜14が配設されている。第1近接センサ12
は、ピストン5が左側終点位置に位置するときにピスト
ン5を検出する位置に設けられている。第2近接センサ
13は、ピストン5が左側終点位置よりも右方に所定距
離だけ離れた第2の前方位置にあるときに、ピストン5
を検出する位置に設けられている。又、第3近接センサ
14は、ピストン5が前記第2位置よりもさらに右方に
所定距離だけ離れた第1の前方位置にあるときに、ピス
トン5を検出する位置に設けられている。本実施の形態
では、第2の近接センサ13にて第2のピストン位置検
出手段が、第3の近接センサ14にて第1のピストン位
置検出手段が構成されている。
【0033】又、シリンダチューブ3の右端部の外周側
には、前記近接センサ15〜17が配設されている。第
4近接センサ15は、ピストン5が右側終点位置に位置
するときに、ピストン5を検出する位置に設けられてい
る。第5近接センサ16は、ピストン5が右側終点位置
よりも左方に所定距離だけ離れた第2の前方位置にある
ときに、ピストン5を検出する位置に設けられている。
又、第6近接センサ17は、ピストン5が前記第2位置
よりもさらに左方に所定距離だけ離れた第1の前方位置
にあるときに、ピストン5を検出する位置に設けられて
いる。本実施の形態では、第5の近接センサ16にて第
2のピストン位置検出手段が、第6の近接センサ17に
て第1のピストン位置検出手段が構成されている。
【0034】各近接センサ12〜17は、コントローラ
18に接続されている。次に、シリンダ用速度制御装置
の電気的構成を説明する。各近接センサ12〜17は、
ピストン5を検出すると検出信号をそれぞれコントロー
ラ18に出力する。
【0035】図4は、ピストン4が、右側終点位置から
左側終点位置まで駆動される場合における各近接センサ
12〜14の検出信号と、各方向制御弁20,21,4
1の電磁ソレノイド29,34,35,48の作動時間
との関係を示すタイムチャートである。
【0036】図4に示すように、コントローラ18は、
第4近接センサ15から検出信号を入力する状態で、時
間t0 で図示しない外部装置から左動指令信号を入力す
ると、電磁ソレノイド30及び電磁ソレノイド48に通
電する。
【0037】次いで、コントローラ18は、第3近接セ
ンサ14からの検出信号を入力すると、電磁ソレノイド
30への通電を停止し、電磁ソレノイド34に通電す
る。次に、コントローラ18は、第2近接センサ13か
らの検出信号を入力すると、電磁ソレノイド34への通
電を停止し、電磁ソレノイド35に通電する。さらに、
コントローラ18は、第1近接センサ12からの検出信
号を入力すると、電磁ソレノイド35及び電磁ソレノイ
ド48への通電を停止する。
【0038】コントローラ18は、ピストン5を左側終
点位置から右側終点位置まで駆動する場合も同様の制御
を行う。即ち、コントローラ18は、第1近接センサ1
2から検出信号を入力する状態で、右動指令信号を入力
すると、電磁ソレノイド29及び電磁ソレノイド49に
通電する。
【0039】次いで、コントローラ18は、第6近接セ
ンサ17からの検出信号を入力すると、電磁ソレノイド
49への通電を停止し、電磁ソレノイド50に通電す
る。次に、コントローラ18は、第5近接センサ16か
らの検出信号を入力すると、電磁ソレノイド50への通
電を停止し、電磁ソレノイド51に通電する。さらに、
コントローラ18は、第4近接センサ15からの検出信
号を入力すると、電磁ソレノイド29及び電磁ソレノイ
ド51への通電を停止する。
【0040】次に、以上のように構成されたシリンダ用
速度制御装置の作用について説明する。ピストン5が右
側終点位置にある状態で、コントローラ18に左動指令
信号が入力されると、第4方向制御弁41から右側ピス
トン室7にエア供給源19からのエアが供給されるとと
もに、左側ピストン室6から第1方向制御弁20を介し
てエアが大気に排気される。このため、右側ピストン室
7の圧力(即ち、導入側圧力)がほぼ供給圧力PD とな
り、図4に示すように、左側ピストン室6の圧力(排気
側圧力)がほぼ大気圧になる。その結果、ピストン5に
は、供給圧力PDと大気圧との圧力差による推力が作用
するため、ピストン5が左方に高速で駆動される。
【0041】ピストン5が第1の前方位置に到達し、第
3近接センサ14から第1の検出信号が出力されると、
右側ピストン室7に第4方向制御弁41を介してエア供
給源19からエアが供給される状態のままで、第1方向
制御弁20による左側ピストン室6からのエアの排気が
停止され、代わりに、第3方向制御弁22を介して第1
リリーフ弁23に左側ピストン室6からエアが排気され
る。
【0042】従って、左側ピストン室6から排気される
エアは、第1リリーフ弁23にて第1の制御圧力まで上
昇するように制御されるため、排気側圧力が第1の制御
圧力まで上昇する。その結果、ピストン5には、供給圧
力PD と第1の制御圧力との圧力差による推力が作用す
るようになるため、ピストン5が減速され低速で駆動さ
れる。
【0043】さらに、ピストン5が第2の前方位置に到
達し、第2近接センサ13から第2の検出信号が出力さ
れると、右側ピストン室7に第4方向制御弁41を介し
てエア供給源19からエアが供給される状態のままで、
第3方向制御弁22を介して第2リリーフ弁24にエア
が排気される。
【0044】従って、左側ピストン室6から排気される
エアは、第2リリーフ弁24にて第2の制御圧力まで上
昇するように制御されるため、排気側圧力がさらに第2
の制御圧力まで上昇する。その結果、ピストン5には供
給圧力PD と第2の制御圧力との圧力差による推力が作
用するようになるため、ピストン5がさらに減速され低
速で駆動される。
【0045】さらに、ピストン5がシリンダチューブ3
の左端に当接して左側終点位置に配置され、第1近接セ
ンサ12から検出信号が出力されると、第4方向制御弁
41から右側ピストン室6へのエアの供給が停止される
とともに、第3方向制御弁22からのエアの排気が停止
される。
【0046】その結果、ピストン5が左側終点位置に達
したときには、ピストン5には、残存する供給圧力PD
と第2の制御圧力との圧力差による推力が作用するた
め、ピストン5が左側終点位置に保持される。
【0047】従って、供給圧力PD と大気圧との圧力差
により駆動されるピストン5が左側終点位置に近づく
と、排気側圧力が大気圧から第1の制御圧力に、さら
に、第1の制御圧力から第2の制御圧力に順次変更され
る。その結果、ピストン5の当初の速度が2段階で減速
されるため、各減速時及び停止時にピストン5に大きな
加速度が加わることはない。
【0048】又、反対に、ピストン5が左側終点位置に
ある状態で、コントローラ18に右動指令信号が入力さ
れると、第1方向制御弁20から左側ピストン室6にエ
ア供給源19からのエアが供給されるとともに、右側ピ
ストン室7から第4方向制御弁を介してエアが大気に排
気される。このため、左側ピストン室6の圧力がほぼ供
給圧力PD となり、右側ピストン室7の圧力がほぼ大気
圧になる。その結果、ピストン5には、供給圧力PD と
大気圧との圧力差による推力が作用するため、ピストン
5が右方に高速で駆動される。
【0049】ピストン5が第1の前方位置に到達し、第
6近接センサ17から第1の検出信号が出力されると、
左側ピストン室6に第1方向制御弁20を介してエア供
給源19からエアが供給される状態のままで、第4方向
制御弁41による右側ピストン室7からのエアの排気が
停止され、代わりに、第6方向制御弁43を介して第3
リリーフ弁44に右側ピストン室6からエアが排気され
る。
【0050】従って、右側ピストン室7から排気される
エアは、第3リリーフ弁44にて第1の制御圧力まで上
昇するように制御されるため、排気側圧力が第1の制御
圧力まで上昇する。その結果、ピストン5には、供給圧
力PD と第1の制御圧力との圧力差による推力が作用す
るようになるため、ピストン5が減速され低速で駆動さ
れる。
【0051】さらに、ピストン5が第2の前方位置に到
達し、第5近接センサ16から第2の検出信号が出力さ
れると、左側ピストン室6に第1方向制御弁20を介し
てエア供給源19からエアが供給される状態のままで、
第6方向制御弁43を介して第4リリーフ弁45にエア
が排気される。
【0052】従って、右側ピストン室7から排気される
エアは、第4リリーフ弁45にて第2の制御圧力まで上
昇するように制御されるため、排気側圧力がさらに第2
の制御圧力まで上昇する。その結果、ピストン5には供
給圧力PD と第2の制御圧力との圧力差による推力が作
用するようになるため、ピストン5がさらに減速され低
速で駆動される。
【0053】さらに、ピストン5がシリンダチューブ3
の右端に当接して右側終点位置に配置され、第4近接セ
ンサ15から検出信号が出力されると、第1方向制御弁
20から左側ピストン室6へのエアの供給が停止される
とともに、第6方向制御弁43からのエアの排気が停止
される。
【0054】その結果、ピストン5が右側終点位置に達
したときには、ピストン5には、残存する供給圧力PD
と制御圧力との圧力差による推力が作用するため、ピス
トン5が右側終点位置に保持される。
【0055】従って、供給圧力PD と大気圧との圧力差
により駆動されるピストン5が右側終点位置に近づく
と、排気側圧力が大気圧から第1の制御圧力に、さら
に、第1の制御圧力から第2の制御圧力に順次変更され
る。その結果、ピストン5の当初の速度が2段階で減速
されるため、各減速時及び停止時にピストン5に大きな
加速度が加わることはない。
【0056】以上詳述したように、本実施の形態のシリ
ンダ用速度制御装置によれば、以下の効果を得ることが
できる。 (a) 供給圧力PD と大気圧との圧力差により排気側
に駆動されるピストン5が目標停止位置の第1の前方位
置に達すると排気側圧力を大気圧よりも高い第1の制御
圧力に制御する。さらに、ピストン5が目標停止位置側
の第2の前方位置に達すると、排気側圧力を第1の制御
圧力よりも高い第2の制御圧力に制御するようにした。
その結果、ピストン5が目標停止位置に到達するときの
ピストン速度までの減速が2回に分けて行われるため、
ピストン5に作用する加速度の大きさが小さくなる。従
って、ピストン5の当初の速度が高いときにも、又、シ
リンダチューブ3が長くストロークが長いときにも、ピ
ストン5をスムーズに減速及び停止させることができ
る。
【0057】(b) リリーフ弁23,24,44,4
5にて排気側圧力が各制御圧力に制御されるため、排気
側圧力が単調に上昇して各制御圧力に制御される。従っ
て、排気側圧力が一時的に各制御圧力を超えて上昇する
ことがなくなりピストン5に作用する圧力差が単調に減
少するため、ピストン5に作用する加速度がスムーズに
上昇してスムーズに下降する。このため、ピストン5を
一層スムーズに減速させることができる。
【0058】(c) 左側ピストン室6へのエアの給排
気を行う左側空圧ユニット10を空圧シリンダ1の左端
側に、右側ピストン室7へのエアの吸排気を行う右側空
圧ユニット11とを空圧シリンダ1の右端側にそれぞれ
設け、コントローラ18で共に制御するようにした。そ
の結果、左側ピストン室6と各方向制御弁20,21,
22とを接続する流路28,36,37の長さ、又、右
側ピストン室7と各方向制御弁41,42,43とを接
続する流路の長さを短くすることができる。従って、空
圧シリンダ1の両側でピストン5の速度制御を行う場合
に、1つのシリンダ用速度制御装置2で空圧シリンダ1
の両側での速度制御を行うことができ、しかも、両側で
の速度制御を高い精度で行うことができる。
【0059】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 上記実施の形態では、ピストン5の速度を減速
する場合の速度制御に実施したが、加速時における速度
制御に実施してもよい。例えば、停止しているピストン
5を駆動する際に、先ず、導入側圧力を供給圧力PD と
するとともに排気側圧力を第2の制御圧力に制御する。
ピストン5が第2の前方位置に達したとき、導入側圧力
を供給圧力PD としたままで、排気側圧力を第1の制御
圧力に制御する。さらに、ピストン5が第1の前方位置
に達したとき、導入側圧力を供給圧力PD としたまま
で、排気側圧力を大気圧に制御する。このような構成に
よれば、ピストン5の速度を段階的に大きくすることが
できるため、1回の加速時における加速度を小さくする
ことができる。従って、例えば、ピストン5に連結され
るチャック装置にワークを保持して搬送するような場
合、ワークに大きな加速度が作用しないため、ワークの
チャック装置からの脱落を防止することができる。
【0060】(2) 排気側圧力を2段階に増加させる
ように構成したが、2段階に限らず、3段階以上として
もよい。 (3) 上記実施の形態では、電磁弁である第2方向制
御弁21にて、パイロット操作弁である第3方向制御弁
22をパイロット操作するように構成した。これを、図
5に示すように、電磁弁である方向制御弁53にて直接
にエアの排気を行うように構成してもよい。このとき、
方向制御弁53のスプールの両側に対してスプールの駆
動を補助するためのエアを供給することにより、方向制
御弁53を確実に作動させることができる。
【0061】(4) 上記実施の形態では、第2近接セ
ンサ13又は第5近接センサ16にてピストン5が第2
の前方位置に達したことを検出し、この検出信号に基づ
きコントローラ18が第3方向制御弁22又は第6方向
制御弁43を制御して、排気側圧力を制御するように構
成した。これを、図6に示すように、第2近接センサ1
3又は第5近接センサ16を設けず、コントローラ18
にタイマ回路60を接続する。そして、図7に示すよう
に、第3近接センサ14又は第6近接センサ17がピス
トン5を検出した時点からの経過時間t1 をタイマ回路
60で計時し、ピストン5が第2の前方位置に達した時
点でコントローラ18が電磁ソレノイド34,35を制
御するように構成してもよい。この構成によれば、近接
センサの数を少なくすることができる。
【0062】(5) 図8に示すように、ロッドタイプ
のシリンダ61に実施する場合には、近接センサでピス
トン5を検出する代わりに、ピストンロッド62にて操
作されるワークWの位置をリミットスイッチ63にて検
出するように構成してもよい。又、リミットスイッチ6
3の代わりに、光電スイッチを用いてもよい。
【0063】(6) 空圧シリンダ1の両側で、速度制
御を行う場合に実施したが、いずれか一方でのみ速度制
御を行う場合に実施してもよい。 (7) 左側空圧ユニット10及び右側空圧ユニット1
1を合体させて、1つの空圧ユニットとして構成しても
よい。
【0064】(8) 排気側圧力をリリーフ弁23,2
4,44,45で制御する代わりに、単に絞り弁で制御
するように構成してもよい。 (9) 上記実施の形態では、ピストン5が右側終点位
置から第1の前方位置に達するまでは第1リリーフ弁2
3からの排気を行わず、第1の前方位置に達した後、第
1方向制御弁20からの排気を停止するとともに第1リ
リーフ弁23からの排気を行うように構成した。これ
を、ピストン5が右側終点位置から第1の前方位置に達
するまでの間においても、第1方向制御弁20とともに
第1リリーフ弁23からも排気を行うようにしてもよ
い。この構成の場合、第1方向制御弁20にて排気が行
われる状態では、第1リリーフ弁23による排気が無効
となる。
【0065】(10)空圧に限らず、その他、流体圧シ
リンダの速度制御に実施してもよい。前記実施の形態か
ら把握できる請求項以外の技術的思想について、以下に
その効果とともに記載する。
【0066】(1) 請求項3に記載の流体圧シリンダ
の速度制御装置において、第2のピストン位置検出手段
を、第1の検出信号が出力された時点からの経過時間を
経時する経時手段60と、ピストン5が第2の前方位置
に到達する時間に経過時間が達したとき、第2の検出信
号を出力する時間判定手段60とから構成する。この構
成によれば、第2の前方位置でピストン5を直接検出す
るための位置センサが不要になる。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、ピストンが高速で駆動されるときにも、
又、ピストンのストロークが長いときにもピストンをス
ムーズに加速又は減速させることができる。
【0068】請求項2に記載の発明によれば、ピストン
が高速で駆動されるときにも、又、ピストンのストロー
クが長いときにもピストンをスムーズに減速及び停止さ
せることができる。
【0069】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、少ない空圧機器にて実現
することができる。請求項4に記載の発明によれば、請
求項3に記載の発明の効果に加えて、ピストンを一層ス
ムーズに減速させることができる。
【0070】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
又は請求項4に記載の発明の効果に加えて、1つのシリ
ンダ用速度制御装置にて、ストロークが長いシリンダの
両側で速度制御を行う場合においても、高い精度で速度
制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 空圧シリンダとシリンダ用速度制御装置を示
すブロック図。
【図2】 左側空圧ユニットの空圧回路図。
【図3】 右側空圧ユニットの空圧回路図。
【図4】 各近接センサの検出信号に対する各電磁ソレ
ノイドの作動タイミングを示すタイムチャートと、排気
側圧力及びピストン速度のグラフ。
【図5】 別例の空圧ユニットの空圧回路図。
【図6】 同じくシリンダ用速度制御装置のブロック
図。
【図7】 各近接センサの検出信号に対する各電磁ソレ
ノイドの作動タイミングを示すタイムチャートと、排気
側圧力及びピストン速度のグラフ。
【図8】 別例のシリンダ用速度制御装置のブロック
図。
【図9】 従来例のシリンダ用速度制御装置のブロック
図。
【符号の説明】
1…流体圧シリンダとしての空圧シリンダ、5…ピスト
ン、6…導入側ピストン室及び排気側ピストン室として
の左側ピストン室、7…同じく右側ピストン室、10…
空圧ユニットとしての左側空圧ユニット、11…同じく
右側空圧ユニット、13…第2のピストン位置検出手段
としての第2の近接センサ、14…第1のピストン位置
検出手段としての第3の近接センサ、16…第2のピス
トン位置検出手段としての第5の近接センサ、17…第
1のピストン位置検出手段としての第6の近接センサ、
18…排気側圧力制御手段としてのコントローラ、20
…排気側圧力変更手段及び排気切換手段としての第1方
向制御弁、21…同じく第2方向制御弁、22…同じく
第3方向制御弁、23…排気側圧力変更手段及び第1排
気側圧力制御手段としての第1リリーフ弁、24…排気
側圧力制御手段及び第2排気側圧力制御手段としての第
2リリーフ弁、41…排気側圧力変更手段及び排気切換
手段としての第4方向制御弁、42…同じく第5方向制
御弁、43…同じく第6方向制御弁、44…排気側圧力
変更手段及び第1排気側圧力制御手段としての第3リリ
ーフ弁、45…排気側圧力変更手段及び第2排気側圧力
制御手段としての第4リリーフ弁。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧シリンダ(1)の導入側ピストン
    室(6,7)に導入される流体によりピストン(5)に
    印加される導入側圧力と、排気側ピストン室(6,7)
    から排気される流体によりピストン(5)に印加される
    排気側圧力との圧力差によりピストン(5)を駆動し、
    そのピストン位置に基づいて排気側圧力を変更すること
    により、ピストン速度を目標速度に制御するようにした
    流体圧シリンダの速度制御装置において、 前記排気側圧力を多段階に増加又は減少させてピストン
    速度を多段階に変更して目標速度に制御するようにした
    流体圧シリンダの速度制御装置。
  2. 【請求項2】 流体圧シリンダ(1)の導入側ピストン
    室(6,7)に導入される流体によりピストン(5)に
    印加される導入側圧力と、排気側ピストン室(6,7)
    から排気される流体によりピストン(5)に印加される
    排気側圧力との圧力差によりピストン(5)を駆動し、
    ピストン(5)が目標停止位置に近づいたとき排気側圧
    力を高い圧力に制御してピストン(5)を減速するよう
    にした流体圧シリンダの速度制御装置において、 前記排気側圧力を多段階に変更可能な排気側圧力変更手
    段(20〜24,41〜45)、 ピストン位置を目標停止位置の前方の異なる複数検出位
    置で検出して各検出位置毎に検出信号を出力するピスト
    ン位置検出手段(13〜16)と、 前記各検出信号に基づき、前記排気側圧力変更手段(2
    0〜24,41〜45)を制御して、排気側圧力を多段
    階に増加させる排気側圧力制御手段(2)とを備えた流
    体圧シリンダの速度制御装置。
  3. 【請求項3】 流体圧シリンダ(1)の導入側ピストン
    室(6,7)に導入される流体によりピストン(5)に
    印加される導入側圧力と、排気側ピストン室(6,7)
    から排気される流体によりピストン(5)に印加される
    排気側圧力との圧力差によりピストン(5)を駆動し、
    ピストン(5)が目標停止位置に近づいたとき排気側圧
    力を高い圧力に制御してピストン(5)を減速するよう
    にした流体圧シリンダの速度制御装置において、 排気側ピストン室(6,7)から大気に排気される流体
    を制限して、排気側圧力を大気圧よりも高い第1制御圧
    力に制御する第1排気側圧力制御手段(23,44)
    と、 排気側ピストン室(6,7)から大気に排気される流体
    を制限して、排気側圧力を前記第1制御圧力よりも高い
    第2制御圧力に制御する第2排気側圧力制御手段(2
    4,45)と、 排気側ピストン室(6,7)からの流体の排気を、大気
    への直接排気、前記第1排気側圧力制御手段(23,4
    4)を介しての排気、又は、前記第2排気側圧力制御手
    段(24,45)を介しての排気に切り換える排気切換
    手段(20,21,22,41,42,43)と、 ピストン(5)が目標停止位置の第1の前方位置に達し
    たことを検出して第1の検出信号を出力する第1のピス
    トン位置検出手段(14,17)と、 ピストン(5)が前記第1の前方位置よりも目標停止位
    置に近い第2の前方位置に達したことを検出して第2の
    検出信号を出力する第2のピストン位置検出手段(1
    3,16)と、 前記排気切換手段(20,21,22,41,42,4
    3)を制御して、前記第1の検出信号を入力するまでは
    流体を大気に直接排気させ、第1検出信号を入力した後
    は、前記第1排気側圧力制御手段(23,44)を介し
    て排気させ、前記第2の検出信号を入力した後は、前記
    第2排気側圧力制御手段(24、45)を介して排気さ
    せる排気側圧力制御手段(2)とを備えた流体圧シリン
    ダの速度制御装置。
  4. 【請求項4】 第1排気側圧力制御手段(23,44)
    及び第2排気側圧力制御手段(24,45)は、リリー
    フ弁である請求項3に記載の流体圧シリンダの速度制御
    装置。
  5. 【請求項5】 第1排気側圧力制御手段(23)、第2
    排気側圧力制御手段(24)及び流体排気切換手段(2
    0,21,22)とからなる第1空圧ユニット(10)
    と、 同じく前記第1排気側圧力制御手段(44)、第2排気
    側圧力制御手段(45)及び流体排気切換手段(41,
    42,43)とからなり、前記第1空圧ユニット(1
    0)とは別に設けられる第2空圧ユニット(11)とを
    備え、 前記排気側圧力制御手段(2)は、シリンダ(1)の一
    端に設けられる前記第1のピストン位置検出手段(1
    4)及び第2のピストン位置検出手段(13)が出力す
    る各検出信号に基づいて、前記第1空圧ユニット(1
    0)の流体排気切換手段(20,21,22)を制御
    し、又、シリンダ(1)の他端に設けられる前記第1の
    ピストン位置検出手段(17)及び第2のピストン位置
    検出手段(16)が出力する各検出信号に基づいて、前
    記第2空圧ユニット(11)の流体排気切換手段(4
    1,42,43)を制御するものである請求項3又は請
    求項4に記載の流体圧シリンダの速度制御装置。
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