JP2597362Y2 - 空気圧シリンダの速度制御装置 - Google Patents

空気圧シリンダの速度制御装置

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JP2597362Y2
JP2597362Y2 JP1992001142U JP114292U JP2597362Y2 JP 2597362 Y2 JP2597362 Y2 JP 2597362Y2 JP 1992001142 U JP1992001142 U JP 1992001142U JP 114292 U JP114292 U JP 114292U JP 2597362 Y2 JP2597362 Y2 JP 2597362Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は空気圧シリンダの速度制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実開昭59−155304号公報に開示
されている従来装置では、開閉弁、逆止弁及び排気調整
弁が互いに並列関係を持って空気圧シリンダの排気孔に
接続されており、開閉弁が開放状態の場合には空気圧シ
リンダの排気が開閉弁及び駆動用切り換え弁を経由して
行われる。
【0003】開閉弁が閉成状態の場合には排気調整弁が
空気圧シリンダへの供給エア圧によって開放し、空気圧
シリンダの排気が排気調整弁及び駆動用切り換え弁を経
由して行われる。開閉弁の閉成は排気終了間近に行わ
れ、この切り換えによって空気圧シリンダの排気速度、
すなわちピストン移動速度がピストンの移動終端近くで
低減し、ピストンの移動終端付近においてクッション作
用が得られる。
【0004】この種の速度制御装置として三方弁及び排
気調整弁を用いたものもある。この従来装置では三方弁
の2位置切り換えによって空気圧シリンダの排気孔が駆
動用切り換え弁及び排気調整弁のいずれか一方と切り換
え接続されるようになっており、排気調整弁を経由する
排気は駆動用切り換え弁を経由することなく直接大気に
放出される。三方弁の2位置切り換えは排気終了間近に
行われ、駆動用切り換え弁を経由する排気が2位置切り
換えによって排気調整弁経由へ移行し、ピストンの移動
終端付近においてクッション作用が得られる。
【0005】上記従来装置はいずれも空気圧シリンダの
往動時に片側のみクッション作用を得る構成となってい
るが、空気圧シリンダの往復動いずれにおいてもクッシ
ョン作用を得る構成に拡張することができる。
【0006】図11の速度制御装置は後者の従来装置を
空気圧シリンダの往復動いずれにおいてもクッション作
用を得る構成に拡張した実施例である。1は空気圧シリ
ンダ、2は駆動用切り換え弁、3A,3Bは三方弁、4
A,4Bは排気調整弁である。排気調整弁4Bはピスト
ン1aの往動時におけるクッション作用をもたらすもの
であり、排気調整弁4Aはピストン1aの復動時におけ
るクッション作用をもたらす。5A,5Bは速度調整器
であり、速度調整器5Aはピストン1aの復動時用、速
度調整器5Bはピストン1aの往動時用である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところが、クッション
作用を与える前の排気は前記各従来装置のいずれにおい
ても駆動用切り換え弁を経由して行われるが、このよう
な排気構成では空気圧シリンダのピストン移動速度が駆
動用切り換え弁における排気通過断面積に左右される。
この排気通過断面積は十分に大きければピストン移動速
度の高速化が可能であるが、駆動用切り換え弁における
排気通過断面積の拡大化は駆動用切り換え弁の大型化を
もたらす。
【0008】このような欠陥を有する図11の速度制御
装置は一対の外部クッション機構を組み合わせた構成の
ため、三方弁の個数増加が避けられない。このような三
方弁の個数増加はシステム全体のコンパクト化に不利で
ある。
【0009】本考案は、空気圧シリンダの往復動いずれ
においてもクッション作用を付与し得る速度制御装置の
コンパクト化を達成することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために本考案では、
圧力エア供給源と空気圧シリンダとの間に介在された3
位置切り換え可能な駆動切り換え用電磁弁と、圧力エア
供給源と空気圧シリンダとの間に介在されたクッション
切り換え用電磁弁と、クッション切り換え用電磁弁の第
1の切り換え位置に対する第1の排気ポートに接続され
た第1の排気圧調整弁と、クッション切り換え用電磁弁
の第2の切り換え位置に対する第2の排気ポートに接続
された第2の排気圧調整弁と、クッション切り換え用電
磁弁の一対の排気ポートに前記排気圧調整弁と並列関係
をもって接続された固定絞りとを一体にユニット化し、
駆動切り換え用電磁弁の第1の方向切り換え位置では第
2の排気ポートを大気接続すると共に、第2の方向切り
換え位置では第1の排気ポートを大気接続し、駆動切り
換え用電磁弁の中立位置では駆動切り換え用電磁弁を介
した前記両排気ポートの大気接続を遮断するようにし
た。
【0011】
【作用】駆動切り換え用電磁弁が第1の方向切り換え位
置にある場合には、空気圧シリンダの一方の加圧室が加
圧されると共に、他方の加圧室が駆動切り換え用電磁弁
を介して大気接続される。従って、空気圧シリンダのピ
ストンが高速移動する。この高速移動途中に駆動切り換
え用電磁弁を中立位置に切り換え配置すると共に、クッ
ション切り換え用電磁弁を第1の切り換え位置に維持す
れば、ピストン移動方向側の加圧室が第1の排気圧調整
弁を介して大気接続される。従って、ピストン移動方向
側の加圧室が第1の排気圧調整弁によって設定された排
気圧まで上昇し、ピストン移動速度が低減する。
【0012】駆動切り換え用電磁弁を第2の方向切り換
え位置に切り換え配置すれば、第2の加圧室が加圧され
ると共に、第1の加圧室が第1の排気ポートを介して大
気接続する。従って、ピストンは第1の加圧室側に向け
て高速移動する。この高速移動中に駆動切り換え用電磁
弁を中立位置に切り換え配置すると共に、クッション切
り換え用電磁弁を第2の切り換え位置に切り換え配置す
れば、第1の加圧室が第2の排気ポートを介して大気接
続される。従って、第1の加圧室が第2の排気圧調整弁
によって設定された排気圧まで圧力上昇し、ピストン移
動速度が低減する。ここで、クッション作用時における
ピストン推力と排気圧調整弁の設定された排気圧とがバ
ランスしてしまうとピストン移動が終端に達する前に停
止してしまうおそれがあるが、本考案ではクッション切
り換え用電磁弁の一対の排気ポートに前記排気圧調整弁
と並列関係をもって接続された固定絞りを設けているた
め、ピストンの途中停止を防止でき、空気圧シリンダを
正確に動作させることができる。又、固定絞りによって
クッション作用残圧も自動的に取り除くことができる。
更に、速度制御装置を2つの電磁弁にて構成できて構成
部品が減少したことに加え、速度制御装置を一体にユニ
ット化したことで、配管作業が格段に減少して組み付け
作業や保守管理が容易になるとともに大幅なコンパクト
化を図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図1〜
図8に基づいて説明する。図1に示すように圧力エア供
給源10から空気圧シリンダ11への圧力エア供給は駆
動切り換え用電磁弁12を介して行われる。空気圧シリ
ンダ11の第1の加圧室11aと駆動切り換え用電磁弁
12とを接続する流路L1a上には速度制御弁13Aが
介在されている。空気圧シリンダ11の第2の加圧室1
1bと駆動切り換え用電磁弁12と接続する流路L1
b上にも速度制御弁13Bが介在されている。速度制御
弁13Aは第1の加圧室11aにおける排気速度を調整
し、速度制御弁13Bは第2の加圧室11bにおける排
気速度を調整する。
【0014】図1に示すように流路L1aには排気緩衝
用流路L2aが分岐接続されており、流路L1bには排
気緩衝用流路L2bが分岐接続されている。排気緩衝用
流路L2aは排気圧調整弁16A,16Bを構成する流
路形成ボディ18内の流路18aを介してパイロット圧
利用の2位置切り換え型のクッション切り換え用電磁弁
17の第1の排気導入ポート17aに接続されており、
排気緩衝用流路L2bは流路形成ボディ18内の流路1
8bを介してクッション切り換え用電磁弁17の第2の
排気導入ポート17bに接続されている。クッション切
り換え用電磁弁17の入力ポート17cには圧力エア供
給源10が流路形成ボディ18内の流路18cを介して
接続されている。
【0015】クッション切り換え用電磁弁17が図1及
び図2に示す第1の切り換え位置では、入力ポート17
cと第2の排気導入ポート17bとが連通し、第1の排
気導入ポート17aと第1の排気ポート17dとが連通
する。クッション切り換え用電磁弁17は図4に示す切
り換え位置に切り換え配置された状態では、入力ポート
17cと第1の排気導入ポート17aとが連通し、第2
の排気導入ポート17bと第2の排気ポート17eとが
連通する。
【0016】駆動切り換え用電磁弁12は、図1及び図
2に示す中立位置と、図4に示す第1の方向切り換え位
置と、図6に示す第2の方向切り換え位置とに切り換え
配置される。図1及び図2の中立位置では、駆動切り換
え用電磁弁12が空気圧シリンダ11と圧力エア供給源
10との連通を遮断する。図4の第1の方向切り換え位
置では、圧力エアが駆動切り換え用電磁弁12及びクッ
ション切り換え用電磁弁17を経由して第1の加圧室1
1aに供給されると共に、第2の加圧室11b内のエア
が駆動切り換え用電磁弁12及び消音器15を経由して
排気される。図6の第2の方向切り換え位置では圧力エ
アが駆動切り換え用電磁弁12及びクッション切り換え
用電磁弁17を経由して第2の加圧室11bに供給され
ると共に、第1の加圧室11a内のエアが駆動切り換え
用電磁弁12及び消音器15を介して排気される。
【0017】クッション切り換え用電磁弁17には排気
圧調整弁16が結合されている。排気圧調整弁16は、
流路形成ボディ18と、流路形成ボディ18の両端に螺
着されたキャップ19,20と、キャップ19,20内
に収容された弁体21,22とを備えており、弁体2
1,22は調圧ばね23,24のばね作用によって流路
18d,18eを常に閉成している。調圧ばね23,2
4のばね力は調圧ねじ25,26の螺入量によって調整
され、調圧ねじ25,26の螺入位置はロックナット2
7,28の締付けによって固定される。
【0018】弁体21,22内には固定絞り21a,2
2aが形成されている。流路18dは第1の排気ポート
17dに接続しており、流路18eは第2の排気ポート
17eに接続している。弁体21,22が流路18d,
18eを開放している場合には排気ポート17d,17
eは消音器15を介して大気接続している。弁体21,
22が流路18d,18eを閉成している場合にも排気
ポート17d,17eは固定絞り21a,22aを介し
て大気接続する。
【0019】空気圧シリンダ11のピストンロッド11
d先端の往復動軌跡上には4つのリミットスイッチLs
1 ,Ls2 ,Ls3 ,Ls4 が配列されている。各リミ
ットスイッチLs1 〜Ls4 はピストンロッド11dの
往復移動によってON−OFF動作する。リミットスイ
ッチLs1 ,Ls4 のON−OFF信号はコントローラ
1 に出力され、リミットスイッチLs2 ,Ls3 のO
N−OFF信号は電気制御回路C2 に出力される。コン
トローラC1 は往動信号S1 及び復動信号S2を電気制
御回路C2 に出力し、電気制御回路C2 はコントローラ
1 からの出力信号及びリミットスイッチLs2 ,Ls
3 からの入力信号に基づいて駆動切り換え用電磁弁12
及びクッション切り換え用電磁弁17の励消磁制御を行
う。
【0020】図3は電気制御回路C2 の回路構成を表
す。このような回路構成を備えた電気制御回路C2 は図
8のタイミングチャートで示すように信号S1 ,S2
入力に応答して空気圧シリンダ11の往復駆動を制御す
る。
【0021】図3の回路中に示すスイッチ記号SW1
往動信号S1 を表し、往動信号S1の入力によってリレ
ーR1 が作動する。スイッチ記号SW 4 は復動信号S2
を表し、復動信号S2 の入力によってリレー 3 が作動
する。スイッチ記号SW2 はリミットスイッチLs2
ON信号を表し、リミットスイッチLs2 のON信号の
入力によってリレーR2 が作動する。スイッチ記号SW
3 はリミットスイッチLs3 のON信号を表し、リミッ
トスイッチLs3 のON信号の入力によってリレーR4
が作動する。
【0022】次に、図8のタイミングチャートに基づい
て空気圧シリンダ11の駆動制御を説明する。ピストン
11cが図1及び図2に示す初期位置にある場合、ピス
トンロッド11dがリミットスイッチLs4 をONして
いる。リミットスイッチLs4 のON信号S6 はコント
ローラC1 に送られ、コントローラC1 はこのON信号
の入力時にのみ往動信号S1 を出力開始する。往動信号
1 出力によりリレーR1 が作動し、a接点R1 が閉
じると共に、b接点R1 が開き、駆動切り換え用電磁弁
12の一方のソレノイドV1a及びクッション切り換え
用電磁弁17の一方のソレノイドV2aが励磁する。ソ
レノイドV1a,V2aの励磁により駆動切り換え用電
磁弁12及びクッション切り換え用電磁弁17は図4の
切り換え位置を取る。この切り換え配置により圧力エア
が駆動切り換え用電磁弁12を経由して第1の加圧室1
1aに供給され、第2の加圧室11b内のエアが駆動切
り換え用電磁弁12を経由して排気される。この排気速
度は速度制御弁13Bの排気圧設定に依存する。この排
気圧設定は高速排気可能に設定されており、ピストン1
1cは第2の加圧室11b側に向けて高速移動する。
【0023】ピストン11cの高速移動に伴いリミット
スイッチLs3 がONする。このON信号によりリレー
4 が作動し、a接点R4 が閉じると共に、b接点R4
が開く。すなわち、リミットスイッチLs3 のONによ
ってはソレノイドV1a,V1b,V2a,V2bのい
ずれも励消磁の切り換えは行われない。
【0024】図4から図5に示す状態に至る途中におい
て、リミットスイッチLs2 がONすると、このON信
号S3 によりリレーR2 が作動する。この作動によりa
接点R2 が閉じると共に、b接点R2 が開く。a接点R
2 と直列関係にあるb接点R3 は閉じており、接点R
2 b接点3 及びリレーR2 は自己保持回路を形成す
る。リレーR2 の自己保持作動の間、b接点R2 は開い
ており、ソレノイドV1aが消磁する。従って、駆動切
り換え用電磁弁12は中立保持ばね12a,12bのば
ね作用により中立位置に復帰する。
【0025】駆動切り換え用電磁弁12が中立位置を取
ることにより、第1の加圧室11aへの圧力エア供給は
クッション切り換え用電磁弁17のみを経由して行わ
れ、第2の加圧室11bにおけるエア排気はクッション
切り換え用電磁弁17及び排気圧調整弁16Bを経由し
て行われる。排気調整弁16Bの排気圧調整による減速
速度は速度制御弁13Bにおける排気速度よりも小さく
設定してある。従って、ピストン移動速度は排気圧調整
弁16Bの排気圧調整に依存し、ピストンの移動速度が
高速度から低速度に低下する。すなわち、ピストン11
cは往動終端近くでクッション作用を受ける。
【0026】ピストン11cがクッション作用を受けつ
つ終端に達すると、リミットスイッチLs1 がONす
る。このON信号S4 によりコントローラC1 は往動信
号S1の出力を停止する。往動信号S1 の出力停止によ
りリレーR1 が作動停止し、a接点R1 が開くと共に、
b接点R1 が閉じる。従って、ソレノイドV2aが消磁
する。ソレノイドV2aが消磁してもクッション切り換
え用電磁弁17は図5の切り換え位置を保つ。
【0027】図5の状態ではリミットスイッチLs1
ONしており、このON信号S4 はコントローラC1
入力し続ける。コントローラC1 はON信号S4 の入力
時にのみ復動信号S2 の出力開始を行う。
【0028】復動信号S2 が出力すると、リレーR3
作動し、a接点R3 が閉じると共に、b接点R3 が開
く。b接点R3 が開くことによりリレーR2 の自己保持
作動が解除される。a接点R3 が閉じることによりソレ
ノイドV1b,V2bが励磁し、駆動切り換え用電磁弁
12及びクッション切り換え用電磁弁17が図6に示す
切り換え位置に切り換え配置される。この切り換え配置
により圧力エアは駆動切り換え用電磁弁12及びクッシ
ョン切り換え用電磁弁17を経由して第2の加圧室11
bへ供給され、第1の加圧室11aの排気が駆動切り換
え用電磁弁12を経由して行われる。この排気速度は速
度制御弁13Aにおける排気速度設定に依存し、この排
気速度設定は高速排気にしてある。従って、ピストン1
1cは第1の加圧室11a側に向けて高速で移動する。
【0029】この高速移動途中のリミットスイッチLs
2 のON信号出力はリレーR2 を作動するが、この作動
によってソレノイドV1b,V2bが消磁されることは
ない。
【0030】ピストン11cの高速移動によりリミット
スイッチLs3 がONすると、このON信号S5 によっ
てリレーR4 が作動し、a接点R4 接点R1 及びリ
レーR4 は自己保持回路を形成すると共に、ソレノイド
V1bが消磁する。ソレノイドV1aの消磁により駆動
切り換え用電磁弁12が図7に示す中立位置に復帰す
る。この中立位置復帰により第2の加圧室11bへの圧
力エア供給はクッション切り換え用電磁弁17のみを経
由して行われ、第1の加圧室11aの排気はクッション
切り換え用電磁弁17及び排気圧調整弁16Aを経由し
て行われる。排気圧調整弁16Aにおける排気速度調整
は速度調整弁13Aにおける排気速度よりも小さくして
あり、ピストン11cは復動終端間近で高速から低速へ
低下する。すなわち、ピストン11cはクッション作用
を受けつつ復動終端へ向かい、復動終端においてリミッ
トスイッチLs4 をONする。
【0031】ピストン11cが終端に達するとリミット
スイッチLs4 がONし、図1及び図2に初期状態にな
る。空気圧シリンダ11の往復動いずれにおいてもクッ
ション作用を与えるためのクッション切り換え用電磁弁
17は駆動切り換え用電磁弁12に対して並列関係にあ
り、ピストン高速移動時の排気は駆動切り換え用電磁弁
12のみを経由して行われる。駆動切り換え用電磁弁1
2とクッション切り換え用電磁弁17とが図11の従来
構成のように直列関係にある場合には、クッション切り
換え用電磁弁17における排気通過断面積が駆動切り換
え用電磁弁12における排気通過断面積よりも大きくな
ければならない。しかも、ピストン移動速度の高速化を
達成しようとすればクッション切り換え用電磁弁17に
おける排気通過断面積を十分に大きくしなければならな
い。大きな通過断面積を得ようとすればクッション切り
換え用電磁弁17の大型化が避けられない。
【0032】しかしながら、本実施例では駆動切り換え
用電磁弁12とクッション切り換え用電磁弁17とが並
列関係にあり、ピストン高速移動時の排気はクッション
切り換え用電磁弁17における排気通過断面積に左右さ
れない。従って、クッション切り換え用電磁弁17とし
ては適切なクッション作用をもたらす程度の排気通過断
面積を有する小型のものの採用が可能であり、装置全体
のコンパクト化が可能となる。
【0033】また、図11の従来構成に比べてクッショ
ン作用をもたらすための電磁弁の個数が1つ減ることに
なり、この個数減少が装置全体のコンパクト化に大きく
寄与する。すなわち、本実施例の速度制御装置は装置全
体のコンパクト化及びピストン移動速度の高速化を共に
もたらす。
【0034】図11の従来構成における駆動用切り換え
弁2、三方弁3A,3B及び排気調整弁4A,4Bの励
消磁制御は通常リミットスイッチ6,7,8,9及びコ
ントローラC0 を用いて行われる。ピストンロッド1d
によってON−OFFされるリミットスイッチ6,9は
終端停止用、リミットスイッチ7,8はクッション用で
あり、コントローラC0 はリミットスイッチ6〜9から
の入力信号に基づいて駆動用切り換え弁2、三方弁3
A,3B及び排気調整弁4A,4Bの励消磁を制御す
る。そのため、励消磁制御のための配線が全てコントロ
ーラC0 に集中する。通常、コントローラC0 とリミッ
トスイッチ6〜9との距離、及びコントローラC0 と弁
2,3A,3B,4A,4Bとの距離があるため、コン
トローラC0に集中する前記配線が長くなり、配線構成
が複雑になる。
【0035】しかしながら、クッション用のリミットス
イッチLs2 ,Ls3 の信号を直接取り込む電気制御回
路C2 を弁装置に組み付ける本実施例では、リミットス
イッチLs2 ,Ls3 と電気制御回路C2 とを接続する
配線は弁装置に組み付けられ、弁装置外部に配線スペー
スを取る必要はなく、コントローラC1 に集中する配線
本数も少なくなる。従って、弁装置外部における全体の
配線本数が少なくなり、配線構成が簡素化する。
【0036】図11の従来構成ではクッション作用時に
おけるピストン推力と排気調整弁4A,4Bの設定され
た排気圧とがバランスしてしまうことがあり、このよう
なバランスによってピストン移動が終端に達することな
く停止してしまうことがある。しかしながら、本実施例
では排気圧調整弁16A,16Bの弁体21,22内に
固定絞り21a,22aが形成されているため、加圧室
11a,11bの排気は最後まで確実に行われる。従っ
て、ピストン11cが途中停止してしまうことはなく、
空気圧シリンダ11の往復連続動作に必要なピストン1
1cの終端到達が確実に行われる。
【0037】又、図11の従来構成では排気完了時には
排気行程側の三方弁(3A又は3B)を励磁してクッシ
ョン作用残圧を取り除く必要ある。この残圧処理を行わ
なければ、給気行程側の加圧室の圧力と排気行程側の加
圧室の圧力との差が小さいままとなり、外圧によってピ
ストンロッド1dが動くおそれがある。しかしながら、
本実施例では固定絞り21a,22aの存在により残圧
処理は不要であり、制御プログラムが簡素化する。
【0038】本実施例におけるクッション切り換え用電
磁弁17はパイロット圧利用の駆動方式であり、図11
の従来の三方弁3A,3Bと同様にパイロット圧利用の
駆動方式である。図11の三方弁3A,3Bは外部から
パイロツト圧を導入する構成のものであり、パイロット
圧導入のための配管が必要となる。しかしながら、本実
施例のクッション切り換え用電磁弁17はパイロット圧
を内部から供給する構成のものであり、パイロット圧導
入のための配管は不要である。このようなパイロット圧
導入のための配管の不要性は装置全体の構成簡素化に起
用する。
【0039】本考案はもちろん前記実施例にのみ限定さ
れるものではなく、例えば図9及び図10に示す実施例
も可能である。図9の実施例ではクッション切り換え用
電磁弁として3位置5ポート電磁弁29が用いられてい
る。排気切り換え弁29は駆動切り換え用電磁弁12と
同種のものであり、停電時にはクッション切り換え用電
磁弁29は図9に示す中立位置に配置される。従って、
空気圧シリンダ11の両加圧室11a,11bは大気領
域から遮断され、ピストン11cが停電発生時の位置に
保持される。
【0040】図10の実施例では3位置5ポート電磁弁
がクッション切り換え用電磁弁30として用いられてお
り、クッション切り換え用電磁弁30が図10に示す中
立位置にある場合に空気圧シリンダ11の両加圧室11
a,11bがいずれも圧力エア供給源10に連通してい
る。従って、停電時にはピストン11cが圧力エアの圧
力によって停電発生時の位置に保持される。
【0041】
【考案の効果】以上詳述したように本考案は、駆動切り
換え用電磁弁とクッション切り換え用電磁弁とを並列配
置したので、通常のピストン移動時の排気がクッション
切り換え用電磁弁を経由することなく行われ、ピストン
移動速度の高速化をもたらしつつ装置全体のコンパクト
化も得られる。又、クッション切り換え用電磁弁の一対
の排気ポートに排気圧調整弁と並列関係をもって接続さ
れた固定絞りを設けているため、ピストンの途中停止を
防止でき、しかもその固定絞りによってクッション作用
残圧も自動的に取り除くことができることから、特別な
制御を行なわなくとも空気圧シリンダを正確に動作させ
ることができる。更に、速度制御装置を2つの電磁弁に
て構成できて構成部品が減少したことに加え、速度制御
装置を一体にユニット化したことで、配管作業が格段に
減少して組み付け作業や保守管理が容易になるとともに
大幅なコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クッション切り換え用電磁弁及び排気圧調整
弁の断面と制御回路との組合せ図である。
【図2】 エア回路と制御回路との組合せ図である。
【図3】 電気制御回路を表す回路図である。
【図4】 ピストンが高速移動している時のエア回路と
電気回路との組合せ図である。
【図5】 ピストンが高速移動から低速移動へ移行する
時のエア回路と電気回路との組合せ図である。
【図6】 ピストンが高速で復動する時のエア回路と電
気回路との組合せ図である。
【図7】 ピストンが高速移動から低速移動へ移行する
時のエア回路と電気回路との組合せ図である。
【図8】 動作タイミングチャートである。
【図9】 別例を示すエア回路と電気回路との組合せ図
である。
【図10】 別例を示すエア回路と電気回路との組合せ
図である。
【図11】 従来装置を示すエア回路と電気回路との組
合せ図である。
【符号の説明】
11…空気圧シリンダ、12…駆動切り換え用電磁弁、
16A,16B…排気圧調整弁、17…クッション切り
換え用電磁弁、17d…第1の排気ポート、17e…第
2の排気ポート、21a,22a…固定絞り。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力エア供給源(10)と空気圧シリンダ
    (11)との間に介在された3位置切り換え可能な駆動
    切り換え用電磁弁(12)と、 駆動切り換え用電磁弁(12)に対して並列関係をもっ
    て圧力エア供給源(10)と空気圧シリンダ(11)と
    の間に介在されたクッション切り換え用電磁弁(17)
    と、 クッション切り換え用電磁弁(17)の第1の切り換え
    位置に対する第1の排気ポート(17d)に接続された
    第1の排気圧調整弁(16A)と、 クッション切り換え用電磁弁(17)の第2の切り換え
    位置に対する第2の排気ポート(17e)に接続された
    第2の排気圧調整弁(16B)と クッション切り換え用電磁弁(17)の一対の排気ポー
    ト(17d,17e)に前記排気圧調整弁(16A,1
    6B)と並列関係をもって接続された固定絞り(21
    a,21b)とを一体にユニット化し、 駆動切り換え用電磁弁(12)の第1の方向切り換え位
    置では第2の排気ポート(17e)を大気接続すると共
    に、第2の方向切り換え位置では第1の排気ポート(1
    7d)を大気接続し、駆動切り換え用電磁弁(12)の
    中立位置では駆動切り換え用電磁弁(12)を介した前
    記両排気ポート(17d,17e)の大気接続を遮断す
    るようにしたことを特徴とする空気圧シリンダの速度制
    御装置。
  2. 【請求項2】駆動切り換え用電磁弁(12)及びクッシ
    ョン切り換え用電磁弁(17)を切り換え制御するため
    の電気制御回路(C 2 )がさらに一体化されており、電
    気制御回路(C 2 )は駆動信号の入力に基いて駆動切り
    換え用電磁弁(12)を片側の方向切り換え位置に切り
    換え配置し、減速開始信号の入力に基づいて駆動切り換
    え用電磁弁(12)を中立位置に切り換え配置する請求
    項1記載の空気圧シリンダの速度制御装置。
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