JPH0558526U - ワイパ装置 - Google Patents
ワイパ装置Info
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- JPH0558526U JPH0558526U JP7661492U JP7661492U JPH0558526U JP H0558526 U JPH0558526 U JP H0558526U JP 7661492 U JP7661492 U JP 7661492U JP 7661492 U JP7661492 U JP 7661492U JP H0558526 U JPH0558526 U JP H0558526U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワイパブレードの間欠モードにおける払拭作
動を連続して多数回行うことができ、安全運転のための
視界の確保が容易なワイパ装置を提供する。 【構成】 ワイパモータ6,7に設けた位置検出スイッ
チ14,15がオン状態の間前記モータを個々に作動す
るリレーRL1,RL2と、両リレーを駆動するリレー
駆動回路RCと、両位置検出スイッチのオフ状態に応じ
て継続時間T1を有する第1タイマ信号を発生するタイ
マ回路TC1と、間欠スイッチ13からの間欠信号およ
び第1タイマ信号に応じてワイパブレードの1往復より
長い継続時間T2を有する第2タイマ信号を発生するタ
イマ回路TC2と、一方の位置検出スイッチのオン状態
に応じて時間T3の間リレー駆動回路を作動状態に保つ
タイマ回路TC3と、第1および第2タイマ信号に応じ
てリレー駆動回路の作動をそれぞれ禁止および許可する
禁止回路PCを設ける。
動を連続して多数回行うことができ、安全運転のための
視界の確保が容易なワイパ装置を提供する。 【構成】 ワイパモータ6,7に設けた位置検出スイッ
チ14,15がオン状態の間前記モータを個々に作動す
るリレーRL1,RL2と、両リレーを駆動するリレー
駆動回路RCと、両位置検出スイッチのオフ状態に応じ
て継続時間T1を有する第1タイマ信号を発生するタイ
マ回路TC1と、間欠スイッチ13からの間欠信号およ
び第1タイマ信号に応じてワイパブレードの1往復より
長い継続時間T2を有する第2タイマ信号を発生するタ
イマ回路TC2と、一方の位置検出スイッチのオン状態
に応じて時間T3の間リレー駆動回路を作動状態に保つ
タイマ回路TC3と、第1および第2タイマ信号に応じ
てリレー駆動回路の作動をそれぞれ禁止および許可する
禁止回路PCを設ける。
Description
【0001】
この考案は、例えば自動車のウインドシールドガラス等の払拭面に付着した付 着物をワイパブレードにより払拭するのに利用されるワイパ装置に関し、特に複 数のワイパモータにより複数のワイパブレードを同期して作動させると共に、間 欠作動における払拭回数を任意に設定することのできるワイパ装置に関するもの である。
【0002】
従来、ワイパ装置としては、例えば図5に示すものがあった。
【0003】 すなわち、図示するワイパ装置100は、払拭面であるウインドガラス50, 51をそれぞれ払拭するワイパブレード52,53と、ワイパブレード52,5 3に結合されたリンク機構54,55と、リンク機構54,55に結合されたモ ータシャフト101a,102aをそれぞれ有するワイパモータ101,102 と、リレーRL20,RL21とトランジスタTr20,Tr21,Tr22と コンデンサーC20,C21とダイオードD20,D21,D22,D23から なる制御機構103と、ワイパスイッチ104から構成されている。また、ワイ パモータ101,102には、前記モータシャフト101a,102aに位置検 出するオートストップスイッチ105,106が夫々設けられている。前記ワイ パブレード52,53がウインドガラス50,51上の停止位置D,Eにあると きに、前記オートストップスイッチ105,106が有する可動接点105a, 106aは、アースに接続された常閉側固定接点105b,106bに夫々接触 する。また当該ワイパブレード52,53が前記停止位置D,E以外にあるとき には、前記可動接点105a,106aは、イグニションスイッチ201を介し て電源200に接続された常開側固定接点105c,106cに夫々接触する。
【0004】 そこで、イグニションスイッチ201がオン操作されることによりトランジス タTr20,Tr21のベース電位がハイレベルになる。ワイパスイッチ104 が間欠位置に切換えられると、制御機構103の端子103aが接地されるので 、リレーRL20,RL21が作動し、可動側リレー接点RL20−1,RL2 1−1が常閉側リレー接点RL20−3,RL21−3から離れ、図中に実線で 示すように、常開側リレー接点RL20−2,RL21−2に接続される。
【0005】 これにより、電源200からの電流が制御機構103の端子103f,常開側 リレー接点RL20−2,可動側リレー接点RL20−1,制御機構103の端 子103d,モータ101,アースに流れると共に、前記端子103f,常開側 リレー接点RL21−2,可動側リレー接点RL21−1,制御機構103の端 子103e,モータ102,アースに流れることにより各モータ101,102 が回転を開始する。
【0006】 そして、各ワイパブレード52,53が当該ワイパブレード52,53の停止 位置D位置,E位置を離れると、オートストップスイッチ105,106の可動 接点105a,106aが常開側固定接点105c,106cにそれぞれ接触し 、電源200からの電流が前記オートストップスイッチ105の常開側固定接点 105c,可動接点105a,制御機構103の端子103b,ダイオードD2 0,コンデンサーC20,制御機構103の端子103a,ワイパスイッチ10 4,アースに流れると共に、前記オートストップスイッチ106の常開側固定接 点106c,可動接点106a,制御機構103の端子103c,ダイオードD 21,コンデンサーC21,ダイオードD23,制御機構103の端子103a ,ワイパスイッチ104,アースに流れるので、コンデンサーC21,C20が 充電される。コンデンサーC21,C20が充電され、トランジスタTr22の ベース電位が上昇すると、当該トランジスタTr22がオン状態になり、トラン ジスタTr20,Tr21のベース電位がローレベルとなり、リレーRL20, RL21の可動側リレー接点RL20−1,RL21−1が、図中に破線で示す ように、常開側リレー接点RL20−2,RL21−2から離れ、常閉側リレー 接点RL20−3,RL21−3にそれぞれ接触する。
【0007】 これにより、電源200からの電流が前記オートストップスイッチ105の常 開側固定接点105c,可動接点105a,制御機構103の端子103b,リ レーRL20の常閉側リレー接点RL20−3,可動側リレー接点RL20−1 ,制御機構103の端子103d,モータ101,アースに流れると共に、オー トストップスイッチ106の常開側固定接点106c,可動接点106a,制御 機構103の端子103c,リレーRL21の常閉側リレー接点RL21−3, 可動側リレー接点RL21−1,制御機構103の端子103e,モータ102 ,アースに流れ、前記モータ101および102の回転が維持される。
【0008】 そして、各ワイパブレード52,53が各ウインドガラス50,51上を1往 復して停止位置D,Eに到達したところで、オートストップスイッチ105,1 06の可動接点105a,106aが常閉側固定接点105b,106bに切換 わり、これによって制御機構103の端子103bおよび103cがローレベル となる。この時、コンデンサーC21,C20が放電を開始するので、トランジ スタTr22のオン状態が維持され、トランジスタTr20,Tr21はオフ状 態のままとなって、リレーRL20,RL21の可動側リレー接点RL20−1 ,RL21−1が常閉側リレー接点RL20−3,RL21−3上に止まるので 前記モータ101および102の回転が停止する。
【0009】 コンデンサーC21,C20の放電が完了するまでのあいだ、各ワイパモータ 101,102が停止し、ワイパブレード52,53は停止位置D,Eに停止し たまま、休止している。
【0010】 また、コンデンサーC21,C20の放電が完了すると、トランジスタTr2 2がオフ状態になるので、トランジスタTr20,Tr21がオン状態となり、 リレーRL20,RL21のリレーコイルが励磁される。そして可動側リレー接 点RL20−1,RL21−1が、図中に実線で示すように、常開側リレー接点 RL20−2,RL21−2に接触するので、ワイパモータ101,102がふ たたび回転する。
【0011】 この間、例えば一方側のワイパブレード52が、他方側のワイパブレード53 がE位置に到達するよりも早くD位置に到達していて、一方側のワイパモータ1 01に設けられたオートストップスイッチ105の可動接点105aが常閉側固 定接点105bに接触していたとしても、他方側のワイパモータ102に設けた オートストップスイッチ106の可動接点106aが常開側固定接点106cに 接触しているので、トランジスタTr22のオン状態が維持され、他方側のワイ パブレード53がE位置に到達するまで前記ワイパモータ102の回転が持続さ れる。すなわち、一方側のワイパブレードは他方側のワイパブレードに同期して 動く。
【0012】 なお、前記ワイパスイッチ104がロー位置に切換えられると、トランジスタ Tr22のベースが常時接地され、トランジスタTr20,Tr21がオン状態 となって、リレーRL20,RL21の可動側リレー接点RL20−1,RL2 1−1が、図中に実線で示すように、常開側リレー接点RL20−2,RL21 −2に常時接触した状態となるので、前記オートストップスイッチ105,10 6の可動接点105a,106aの位置に係わりなく、ワイパモータ101,1 02は回転し続けることになる。
【0013】
ところが、上記した従来のワイパ装置100においては、各ワイパブレード5 2,53が各ウインドガラス50,51を1往復したのち停止位置D,Eに到達 したところで、コンデンサーC21,C20の容量によって決まる所定時間のあ いだ各ワイパモ−タ101,102が停止し、休止時間が設けられる構造となっ ていることから、各ウインドガラス50,51に付着している付着物が多量にあ るにも拘らず間欠作動モードを選択してしまったときには、各ウインドガラス5 0,51に払拭残しを生じ、次の払拭作動が開始されるまでのあいだ視界が遮ら れて安全な運転の障害となるという問題点があり、この問題点を解決することが 従来のワイパ装置の課題となっていた。
【0014】
そこでこの考案は、従来のワイパ装置の上記課題に鑑みてなされたものであっ て、ウインドガラスに付着している付着物が多い場合でも確実に視界を確保する ことができるワイパ装置を提供することを目的としている。
【0015】
この考案に係わるワイパ装置は、複数のワイパモータと該ワイパモータによっ て作動する複数のワイパブレードを備えたワイパ装置であって、間欠信号を発生 する間欠スイッチと、ウォッシャ信号を発生するウォッシャスイッチと、前記ウ ォッシャスイッチに接続されたウォッシャモータと、第1のワイパモータと、 前記第1のワイパモータに設けられ、当該第1のワイパモータの回転に伴って 作動する第1の位置検出スイッチと、第2のワイパモータと、前記第2のワイパ モータに設けられ、当該第2のワイパモータの回転に伴って作動する第2の位置 検出スイッチと、前記第1のワイパモータと当該第1のワイパモータの第1の位 置検出スイッチに接続され、前記第1の位置検出スイッチがオン状態のあいだ前 記第1のワイパモータを作動させる第1のリレーと、前記第2のワイパモータと 当該第2のワイパモータの第2の位置検出スイッチに接続され、前記第2の位置 検出スイッチがオン状態のあいだ前記第2のワイパモータを作動させる第2のリ レーと、前記第1および第2のリレーと、前記第1および第2の位置検出スイッ チに接続され、前記第1および第2のリレーを駆動するリレー駆動手段と、コン デンサーを備えた充電回路を有し、前記第1および第2の位置検出スイッチに接 続され、当該第1および第2の両位置検出スイッチのオフ状態に応答して所定の 間欠時間(T1)のあいだ継続する第1タイマ信号を発生する第1のタイマ手段 と、前記第1のタイマ手段のコンデンサーを含んだ放電回路を有し、前記間欠ス イッチ,第1のタイマ手段および前記第1および第2の位置検出スイッチに接続 され、前記間欠スイッチから発生された間欠信号、前記第1のタイマ手段から発 生された第1タイマ信号の消滅に応答して、ワイパブレードが1往復する時間よ り長い継続時間(T2:但しT2<T1)を有する第2タイマ信号を発生すると 共に、前記第1および第2の両位置検出スイッチのオフ状態に応答してコンデン サーを充電し、前記第1および第2の位置検出スイッチのどちらかのオン状態に 応答して前記コンデンサーを放電させる第2のタイマ手段と、前記リレー駆動手 段と前記第1および第2の位置検出スイッチに接続され、当該第1および第2の 位置検出スイッチのどちらかのオン状態に応答して所定の継続時間(T3:但し T3<T2)を有する第3タイマ信号を発生すると共に、前記継続時間(T3) のあいだ前記リレー駆動手段を作動状態に保持する第3のタイマ手段と、前記第 1および第2のタイマ手段と前記リレー駆動手段に接続され、前記第1のタイマ 手段で発生された第1タイマ信号が供給されているあいだ前記リレー駆動手段の 作動を禁止すると共に、前記第2のタイマ手段で発生された第2タイマ信号が供 給されているあいだ前記リレー駆動手段の作動を可能にする禁止手段と、前記ウ ォッシャスイッチと前記禁止手段に接続され、前記ウォッシャスイッチからのウ ォッシャ信号に応答して遅延ウォッシャ信号を発生すると共に、当該遅延ウォッ シャ信号を前記禁止手段に供給して前記リレー駆動手段の作動を可能にする遅延 回路と、前記第1のタイマ手段のコンデンサーを含んだ放電回路を有し、前記ウ ォッシャスイッチと前記第1および第2の位置検出スイッチに接続され、前記ウ ォッシャスイッチから発生されたウォッシャ信号の消滅に応答して所定の継続時 間(T4:但しT2≦T4<T1)を有する第4タイマ信号を発生すると共に、 当該第4タイマ信号を前記禁止手段に供給して前記リレー駆動手段の作動を可能 にし、且つ前記第1および第2の両位置検出スイッチのオフ状態に応答してコン デンサーを充電し、前記第1および第2の位置検出スイッチのどちらかのオン状 態に応答して前記コンデンサーを放電させる第4のタイマ手段からなる構成とし たことを特徴としており、ワイパ装置における上記構成を前述した従来の課題を 解決するための手段としている。
【0016】
この考案に係わるワイパ装置は、両ワイパブレードが停止位置に到達して停止 したのち所定時間(T1)のあいだ継続する第1タイマ信号を発生する第1のタ イマ手段と、間欠スイッチから間欠信号が発生された時および第1のタイマ手段 からの第1タイマ信号が消滅した時から、ワイパブレードが1往復する時間より も長い所定時間(T2)のあいだ継続する第2タイマ信号を発生する第2のタイ マ手段を備えている。
【0017】 当該ワイパ装置の禁止手段は、前記第1タイマ信号が入力されている間は、ワ イパモータを作動させるリレーを駆動するリレー駆動手段の作動を禁止してワイ パモータの回転を停止させ、これによって間欠時間(T1)が設定される。また 禁止手段は、前記第2タイマ信号が入力されている間、ワイパブレードの1往復 よりも長い時間にわたって前記リレー駆動手段を作動させるので、ワイパブレー ドは払拭作動を2回以上連続して行ったのち前記間欠時間(T1)のあいだ休止 することになる。
【0018】 第3のタイマ手段は、ワイパブレードのどちらかが停止位置を離れたときから 所定時間(T3)のあいだ継続する第3タイマ信号を発生し、この間前記リレー 駆動手段を作動状態に保ち、両ワイパブレードが停止位置を離れるタイミングに ずれが生じた場合に、遅れた側のワイパモータが停止しないようにしている。
【0019】 また、ウォッシャスイッチのオン操作により洗浄液を噴射し始めてから、遅延 回路により設定された遅延時間ののち、ワイパモータが回転してワイパブレード による払拭が開始され、前記ウォッシャスイッチをオフ操作したのちも第4のタ イマ手段により設定された所定時間(T4)のあいだ前記ワイパブレードによる 払拭が継続されるようになっている。
【0020】
以下、この考案の一実施例によるワイパ装置を図1ないし図4に基いて説明す る。
【0021】 すなわち、図に示すワイパ装置1は、2つのリアドア60,61に夫々備えら れたウインドガラス62,63上を停止位置A1,B1から反転位置A2,B2 のあいだ(払拭面)で往復払拭するワイパブレード2,3と、これら各ワイパブ レード2,3にリンク機構を介して結合されたモータシャフト6a,7aを有す るワイパモータ6,7を備えており、さらに前記各ウインドガラス62,63上 にノズル8,9を介してウォッシャタンク10に貯蔵した洗浄液を噴射させるウ ォッシャモータ11を備えている。
【0022】 そして、前記ワイパモータ6,7および前記ウォッシャモータ11に制御機構 12が接続されており、この制御機構12には、間欠スイッチおよびウォッシャ スイッチを備え当該ワイパ装置の動作モードを切換えるワイパスイッチ13,電 源端子200,アースがそれぞれ接続されている。
【0023】 前記ワイパモータ6,7には、図2および図3に示すように、前記各モータシ ャフト6a,7aの動作に位置検出して接点切換えが行われる位置検出スイッチ (位置検出スイッチ)14,15が夫々設けられており、前記各ワイパブレード 2,3が停止位置A1,B1にあるときに可動接点14a,15aがオープン状 態(ハイレベル)となり、前記各ワイパブレード2,3が停止位置A1,B1か ら離れているときに、前記各可動接点14a,15aは、アースされている常開 側固定接点14c,15cにそれぞれ接続され、すなわちローレベルとなる。
【0024】 また、前記各ワイパモータ6,7に備えられた一方側の端子6b,7bには、 電源端子200が接続されており、当該ワイパモータ6,7に備えられた他方側 の端子6c,7cには制御機構12に備えられたワイパモータ端子12a,12 bが夫々接続されている。そして、前記位置検出スイッチ14,15の可動接点 14a,15aには、制御機構12に備えられた位置検出スイッチ端子12c, 12dが夫々接続されている。
【0025】 そして、ウオッシャモータ11に備えられた端子11aには、電源端子200 が接続され、ウオッシャモータ11に備えられた端子11bには、制御機構12 に備えられたウオッシャモータ端子12eが接続されている。
【0026】 また、前記ワイパスイッチ13に備えられた間欠端子13aには、制御機構1 2に備えられた間欠用ワイパスイッチ端子12fが接続され、当該ワイパスイッ チ13に備えられたウオッシャ端子13bには、制御機構12に備えられた前記 ウオッシャモータ端子12eが接続されている。
【0027】 さらに、制御機構12に備えられた電源端子12hには、図示しないイグニシ ョンスイッチを介して電源端子200が接続されており、制御機構12に備えら れたアース端子12iはアースに接続されている。
【0028】 一方、制御機構12は、リレーRL1,RL2と、ポートP1〜P9を有する IC18と、抵抗R1〜R18と、コンデンサーC1〜C6と、ダイオードD1 〜D11と、ツエナダイオードZD1〜ZD3と、トランジスタTr1,Tr2 から構成されている。
【0029】 リレーRL1は、前記ワイパモータ6と位置検出スイッチ14に、リレーRL 2は、前記ワイパモータ7と位置検出スイッチ15にそれぞれ接続されており、 位置検出スイッチ14,15の可動接点14a,15aが固定接点14c,15 cに接続されたときにワイパモータ6,7をそれぞれ作動させるようになってい る。
【0030】 前記IC18のポートP1はウオッシャ信号入力用ポートであり、IC18の ポートP2は間欠時間設定用ポートであり、IC18のポートP3はコンデンサ ーC2の端子電圧の入力ポートで、コンデンサーC2の充・放電によってコンデ ンサーC2の端子電圧が第1のスレッショルドレベルを超えるとポートP7も出 力レベルが「ローレベル」となり、第1のスレッショルドレベルよりも低い電圧 の第2のスレッショルドレベルを下回るとポートP7の出力レベルが「ハイレベ ル」となる。
【0031】 そして、IC18のポートP4は前記コンデンサーC2の充電時間を設定する ための充電時間設定用ポートであり、IC18のポートP5はアース用ポートで あり、IC18のポートP6は前記コンデンサーC2の充電を開始し、又は当該 コンデンサーC2の放電を開始させるための充・放電切換え用ポートであり、前 記ポートP6のレベルが「ローレベル」のときに当該コンデンサーC2は放電し 、ポートP6のレベルが「ハイレベル」の際コンデンサーC2は充電される。
【0032】 そしてまた、IC18のポートP7は出力用ポートであり、IC18のポート P8は前記各入力ポートP1,P2に入力された信号がチャタリングしている際 に、前記ポートP7から誤ってエラー信号を出力しないための誤動作防止用ポー トであり、IC18のポートP9は電源用ポートである。
【0033】 そしてさらに、制御機構12は、前記リレーRL1,RL2を駆動するリレー 駆動回路RCと、ワイパブレード2,3の両方が停止位置A1,B1に到達して 停止したのち所定の継続時間(T1)を有する第1タイマ信号を発生する第1の タイマ回路TC1と、前記ワイパスイッチ13の間欠スイッチからの間欠信号の 発生および前記第1のタイマ回路TC1からの第1タイマ信号の消滅に応じて、 ワイパブレード2,3が1往復する時間より長い所定の継続時間(T2)を有す る第2タイマ信号を発生する第2のタイマ回路TC2と、前記ワイパブレード2 ,3のいずれかが停止位置A1あるいはB1から離れたときに所定の継続時間( T3)を有する第3タイマ信号を発生し、当該継続時間(T3)のあいだ前記リ レー駆動回路RCを作動状態に保持する第3のタイマ回路TC3と、前記第1タ イマ信号ないし第2タイマ信号にそれぞれ応答して前記リレー駆動回路RCの作 動を禁止ないし可能にする禁止回路PCと、前記ワイパスイッチ13のウォッシ ャスイッチからのウォッシャ信号に応じて遅延ウォッシャ信号を発生し、前記禁 止回路PCを介して前記リレー駆動回路RCの作動を可能にする遅れ回路と、前 記ウォッシャスイッチからのウォッシャ信号の消滅に応じて所定の継続時間(T 4)を有する第4タイマ信号を発生し、前記禁止回路PCを介して前記リレー駆 動回路RCの作動を可能にする第4のタイマ回路TC4を備えている。
【0034】 ここで、前記リレー駆動回路RCは、前記リレーRL1,RL2の各リレーコ イルRL1−0,RL2−0に接続されたダイオードD5,D6と、トランジス タTr2と、ツェナダイオードZD1から構成されている。
【0035】 また、前記第1のタイマ回路TC1、第2のタイマ回路TC2および第4のタ イマ回路TC4は、IC18のポートP3に接続されているコンデンサC2とI C18のポートP4に接続されている抵抗R15から構成されており、第1のタ イマ回路TC1は、禁止回路PCの一部を構成するトランジスタTr1がオン状 態で且つ位置検出スイッチ14,15の可動接点14a,15aの電位がいずれ も「ハイレベル」になった後、コンデンサーC2が第1のスレッショルドレベル まで充電されるまでの時間、すなわち休止時間(T1)を設定している。
【0036】 前記第2のタイマ回路TC2は、IC18のポートP7に接続されている禁止 手段のトランジスタTr1をオフ状態に保つ時間、すなわち各ワイパブレード2 ,3の2回往復払拭作動を可能にする時間を決定している。
【0037】 そして、前記第3のタイマ回路TC3は、各位置検出スイッチ14,15の可 動接点14a,15aに制御機構12の位置検出スイッチ端子12c,12dを 介して接続されているダイオードD1,抵抗R1,ダイオードD2,ダイオード D7と抵抗R2,抵抗R3,コンデンサーC1からなる時定数手段から構成され ている。
【0038】 そしてまた、第3のタイマ回路TC3は、位置検出スイッチ14,15の可動 接点14a,15aのいずれか一方が「ローレベル」になった後、コンデンサー C1が放電し終わるまでの時間、すなわち両ワイパブレード2,3が同期して払 拭作動を開始した後にいずれか一方のワイパブレードが停止位置を離れてから、 両ワイパモータ6,7に設けられた位置検出スイッチ14,15の可動接点14 a,15aがアースされるまで払拭作動を継続する時間、すなわちトランジスタ Tr2によりリレーRL1,RL2を作動する時間を設定する。
【0039】 そしてさらに、第4のタイマ回路TC4は、ワイパスイッチ13がウオッシャ (WASH)ポジションにオン切換えされたときに、前記制御機構12のウォッ シャモータ端子12eが「ローレベル」になり、コンデンサーC5,抵抗R17 ,R18からなる遅延回路DCにより所定時間後に前記ポートP1が「ローレベ ル」になって、これにより、ポートP7が「ローレベル」になるようになってい る。
【0040】 さらにまた、第4のタイマ回路TC4は、ワイパスイッチ13がウオッシャ( WASH)ポジションにオン切換えされているあいだは、ポートP3を「ハイレ ベル」にし、ワイパスイッチ13がウオッシャ(WASH)ポジションからオフ 切換えされたときに、ポートP1を「ハイレベル」にして、ポートP3によりコ ンデンサーC2を放電させる時間で、各ワイパブレード2,3の払拭作動を継続 させる時間を設定している。
【0041】 前記禁止回路PCは、IC18のポートP7に接続された抵抗R4,抵抗R5 ,ツェナダイオードZD3およびトランジスタTr1から構成され、前記IC1 8を介して前記第1,第2,第3のタイマ回路に接続されている。また、前記ト ランジスタTr1のコレクタはリレー駆動回路RCのトランジスタTr2のベー スに接続されている。
【0042】 次に、当該ワイパ装置1の作動を図3に示した回路構成図と図4に示したタイ ムチャートに基づいて説明する。
【0043】 まず、前記イグニションスイッチ(図示せず)がオン状態になると、電源端子 200に電流か供給され、ポートP3に接続されたコンデンサーC2が充電され る。時刻t1 においてワイパスイッチ13が間欠(INT)ポジションに切換え られると、IC18のポートP2が「ローレベル」となり、ポートP3が「ハイ レベル」のため、IC18のポートP7が「ローレベル」となって、トランジス タTr1はオフ状態となる。
【0044】 このとき、各ワイパブレード2,3は停止位置A1,B1にあるので、位置検 出スイッチ14,15の可動接点14a,15aの電位が「ローレベル」ではな いので、制御機構12の位置検出スイッチ端子12c,12dが「ハイレベル」 になり、電源端子200からの電流が、制御機構12の端子12hを介して抵抗 R6,接続点J,ダイオードD7,抵抗R2およびコンデンサーC1に供給され て,コンデンサーC1は充電され、ほぼ時刻t1 にトランジスタTrはオン状態 になる。 このとき、位置検出スイッチ端子12c、12dが「ハイレベル」で あるので、IC18のポートP6の電位も「ハイレベル」であり、ポートP3も 「ハイレベル」であるので、前記コンデンサーC2はさらに充電された状態を保 つ。
【0045】 トランジスタTr2がオンすることにより、リレーRL1,RL2のリレーコ イルRL1−0,RL2−0が励磁され、これらリレーRL1,RL2の可動側 リレー接点RL1−1,RL2−1がアース側の固定側リレー接点RL1−2, RL2−2に接続されるので、制御機構12のワイパモータ端子12a,12b が接地されて「ローレベル」となり、ほぼ時刻t1 で各ワイパモータ6,7が回 転を開始する。
【0046】 各ワイパモータ6,7が回転を開始することによって、ワイパブレード2,3 が停止位置A1,B1から離れ、位置検出スイッチ14,15の可動接点14a または15a時刻t2 において、アース側の常開側固定接点14c,15cに接 続状態となる。そして制御機構12の位置検出スイッチ端子12cまたは12d が「ローレベル」となり(図4においては、ワイパブレード2が先に停止位置A 1から離れ、位置検出スイッチ端子12cが時刻t2 において「ローレベル」と なる場合を例示している)、コンデンサーC1への給電が断たれ、コンデンサー C1が放電し始める。 このとき、前記ポートP6の電位も「ローレベル」とな るため、ポートP3は「ローレベル」となり、前記コンデンサーC2は放電を始 める。
【0047】 そして、両ワイパブレード2,3が停止位置A1,B1から離れ、位置検出ス イッチ14,15の可動接点14a,15aが時刻t2 およびt3 において、ア ース側の常開側固定接点14c,15cに接続され、前記可動接点14a,15 aの電位がいずれも「ローレベル」となり且つコンデンサーC1が所定の電位ま で放電すると、時刻t4 でリレー駆動回路RCのトランジスタTr2がオフ状態 となる。
【0048】 また、位置検出スイッチ14,15の可動接点14a,15aが時刻t2 およ びt3 において、アース側の常開側固定接点14c,15cに接続されることに よって、当該可動接点14a,15aが前記トランジスタTr2に代わって、リ レーRL1,RL2のリレーコイルRL1−0,RL2−0をダイオードD3, D4を介して接地する。そして、前記トランジスタTr2が時刻t4 においてオ フ状態となった後においても、可動側リレー接点RL1−1,RL2−1はアー ス側の固定側リレー接点RL1−2,RL2−2に接続され続け、制御機構12 のワイパモータ端子12a,12bの接地状態が保持され、各ワイパモータ6, 7が回転し続ける。
【0049】 すなわち、前記コンデンサーC1は、前記ワイパブレード2,3のうちの一方 、例えばワイパブレード2が停止位置A1から離れたのち、すなわち、電源端子 200からのトランジスタTr2のベースへの給電が断たれたのち、他方のワイ パブレード3が停止位置B1を離れ、位置検出スイッチ15の可動接点15aに よってリレーコイルRL2−0のアース回路が完全に形成されるまでの時刻t2 〜時刻t4 のあいだトランジスタTr2のオン状態を保持し、当該トランジスタ Tr2によるアース回路を維持してワイパモータ7が停止しないようにしている 。
【0050】 各ワイパモータ6,7が回転し続けることによって、各ワイパブレード2,3 が停止位置A1,B1から反転位置A2,B2を経て1往復し、再び停止位置A 1,B1に戻ったところで、位置検出スイッチ14,15の可動接点14a,1 5aが時刻t5 およびt6 において、アース側の常開側固定接点14c,15c から外れると、制御機構12の位置検出スイッチ端子12c,12dのいずれも が時刻t6 においては「ハイレベル」になる。 これにより、IC18のポート P6の電位も「ハイレベル」となり、前記コンデンサーC2の充電が一時的に開 始される。
【0051】 そして、位置検出スイッチ端子12c,12dが「ハイレベル」になることに よって、前記位置検出スイッチ14,15の可動接点14a,15a、ダイオー ドD3,D4からなるリレーコイルRL1−0,RL2−0のアース回路は形成 されなくなるが、前記コンデンサーC2の端子電圧が第2のスレッショルド電位 Vth2よりも高いので、IC18のポートP7は「ローレベル」のままとなり 、トランジスタTr1のオフ状態が維持される。したがって、電源端子200か らの電流が制御機構12の端子12hを介して抵抗R6,接続点J,ダイオード D7,抵抗R2およびコンデンサーC1に供給され、コンデンサーC1が時刻t6 において瞬時のうちに充電されてトランジスタTr2がオン状態になり、リレ ーRL1,RL2のリレーコイルRL1−0,RL2−0のアース回路が形成さ れて各ワイパモータ6,7が回転し続ける。
【0052】 これにより、各ワイパブレード2,3が停止位置A1,B1から2往復目の払 拭作動を開始する。
【0053】 このとき、各ワイパモータ6,7のうちの一方側のワイパモータ6が他方側の ワイパモータ7よりも速く回転して時刻t5 において他方側のワイパブレード3 よりも早く一方側のワイパブレード2が停止位置A1に到達していると、一方側 のワイパモータ6の位置検出スイッチ14の可動接点14aが先にオープン状態 (ハイレベル)となる。そして、図4に示すように、制御機構12の位置検出ス イッチ端子12cが「ハイレベル」となるので、リレーRL1のリレーコイルR L1−0のアース回路が形成されなくなり、リレーコイルRL1−0が消磁され 、可動側リレー接点RL1−1が電源側の固定側リレー接点RL1−3に接続さ れ、ワイパモータ6の回転が停止し、ワイパブレード2が停止位置A1に停止す る。
【0054】 そして、ワイパブレード3が時刻t6 において、ワイパブレード2よりも遅れ て停止位置B1に到達すると同時に、ワイパモータ7の位置検出スイッチ15の 可動接点15aがオープン状態(ハイレベル)となり、制御機構12の位置検出 スイッチ端子12dが「ハイレベル」となる。そしてリレーRL2のリレーコイ ルRL2−0のアース回路が形成されなくなってリレーRL2の可動側リレー接 点RL2−1が電源側の固定側リレー接点RL2−3に接続される。そして制御 機構12の位置検出スイッチ端子12c,12dがいずれも「ハイレベル」とな るので、前記接続点Jが「ハイレベル」となって、コンデンサーC1が瞬時に充 電されトランジスタTr2が時刻t6 においてオン状態となり、リレーRL1, RL2のリレーコイルRL1−0,RL2−0のアース回路が形成され、リレー コイルRL1−0,RL2−0が励磁され、一方側のワイパブレード2が他方側 のワイパブレード3に同期した状態で、各ワイパモータ6,7は2往復目の回転 を同時に開始する。 このとき、IC18のポートP3に接続されたコンデンサ ーC2は、制御機構12の位置検出スイッチ端子12c,12dがいずれも「ハ イレベル」となって、ポートP6の電位が「ハイレベル」となっている間、すな わち時t6 〜t7 の間だけ充電される。各ワイパモータ6,7が2往復目の回転 を開始して前記位置検出スイッチ端子12c,12dのいずれかが「ローレベル 」になって、前記ポートP6の電位が「ローレベル」になると同時に時刻t7 で コンデンサーC2は再び放電を開始する。 また、コンデンサーC1も位置検出 スイッチ端子12c,12dの両者が「ハイレベル」の間だけ充電されており、 いずれか一方が「ローレベル」になると時刻t7 において放電を開始する。そし て、時刻t8 においてトランジスタTr2は再びオフ状態になる。
【0055】 このようにして、各ワイパモータ6,7が回転し、ワイパブレード2,3が2 往復目の払拭動作を終了して停止位置A1,B1に戻って来たときには、図4に 示すように、前記コンデンサーC1が放電していると共に、コンデンサーC2も 所定の第2のスレッショルドレベルVth2にまで放電しているので、IC18 のポートP7の電位が「ハイレベル」となり、トランジスタTr1が時刻t9 で オン状態となる。したがって、ワイパブレード2,3が時刻t10,t11で停止位 置A1,B1に到達して、位置検出スイッチ14,15の可動接点14a,15 aがアース側の常開側固定接点14c,15cから離れ、制御機構12の位置検 出スイッチ端子12c,12dのいずれもが「ハイレベル」となってもトランジ スタTr2がオンされない。そして、リレーRL1,RL2のリレーコイルRL 1−0,RL2−0のアース回路が形成されず、可動側リレー接点RL1−1, RL2−1が電源側の固定側リレー接点RL1−3,RL2−3に切換わるので 、時刻t10およびt11で各ワイパモータ6,7の回転が停止する。
【0056】 こうして、各ワイパモータ6,7が2往復目の回転を終えて停止し、位置検出 スイッチ14,15の可動接点14a,15aの電位がいずれも「ハイレベル」 となった時刻t11でIC18のポートP6が「ハイレベル」となり、コンデンサ ーC2の充電が再び開始される。そして、コンデンサーC2が所定の電位、すな わち第1のスレッショルドレベルVth1に充電されるまでの時間として休止時 間(T1)が設定され、この間ワイパモータ6,7の回転が休止し、ワイパブレ ード2,3は停止位置A1,B1に停止している。
【0057】 その後に、前記コンデンサーC2が第1のスレッショルドレベルVth1まで 充電されると時刻t12において、IC18のポートP7の電位が「ローレベル」 となって、トランジスタTr1がオフ状態となる。そしてトランジスタTr2が オン状態となり、各ワイパモータ6,7が1往復目と同様に回転を開始して、以 後繰り返し動作する。なお、コンデンサーC2は時刻t12の後も引続き充電され 、時刻t22で放電が開始される。コンデンサーC2の放電は時刻t26まで続き、 時刻t26から時刻t27のあいだで再びコンデンサーC2は充電される。そして時 刻時刻t27から時刻t31の間でコンデンサーC2は再び放電される。したがって 、時刻t12から時刻t31までの期間T2では、時刻時刻t12から時刻t22および 時刻t26から時刻t27のあいだにコンデンサーC2が充電される。
【0058】 この間、IC18のポートP3は、IC18のポートP6の電位が「ローレベ ル」であるとき、すなわち位置検出スイッチ端子12c,12dのいずれか一方 が「ローレベル」であるときに「ローレベル」になり、コンデンサーC2は放電 し、位置検出スイッチ端子12c,12dのいずれもが「ハイレベル」であると きに、IC18のポートP3が「ハイレベル」になってコンデンサーC2はIC 18のポートP4に接続した可変抵抗R15によって決定される時間で充電され る。
【0059】 そして、コンデンサーC2が放電中に第2のスレッショルドレベルVth2ま でに電位が下がったところで、IC18のポートP7が「ローレベル」から「ハ イレベル」になってトランジスタTr1はオン状態になる。
【0060】 すなわち、第2のタイマ回路TC2の作動時間を決定するトランジスタTr1 のオン時間は、IC18のポートP7の出力信号に基いたものとなっており、I C18のポートP7のオン信号は、IC18のポートP3の電位によって、言い 換えるとコンデンサーC2における第1または第2のスレッショルドレベルまで の充・放電時間により決定されている。そして、前記可変抵抗R15の値が調整 されることにより、各ワイパブレード2,3は2往復に限らず、任意の回数往復 動作することが可能である。
【0061】 ワイパスイッチ13が時刻t13にオフ操作されると、IC18のポートP2が 「ハイレベル」となり、ポートP3からコンデンサーC2へ流れる電流が遮断さ れる。そのときのコンデンサーC2の電位が第2のスレッショルドレベルVth 2より高ければポートP7を「ローレベル」としてトランジスタTr1はオフ状 態に保たれ、ワイパブレード2,3が停止位置A1,B1に到達してもトランジ スタTr2はオン状態に保たれる。そして、リレ−RL1,RL2のリレーコイ ルRL1−0,RL2−0のアース回路が形成されワイパモータ6,7の回転が 維持される。そして、ワイパブレード2,3がもう1往復する。そしてトランジ スタTr1がオン状態になった後、ワイパブレード2,3が停止位置A1,B1 に戻った時点でワイパモータ6,7の回転が停止する。 コンデンサーC2の電 位が第2のスレッショルドレベルVth2より低ければポートP7のレベルが「 ハイレベル」となり、トランジスタTr1はオン状態になり、トランジスタTr 2によるリレーコイルRL1−0,RL2−0のアース回路が形成され図、ワイ パブレード2,3が停止位置A1,B1に到達して位置検出スイッチ14,15 の可動接点14a,15aによる前記リレーコイルRL1−0,RL2−0のア ース回路が断たれた時点でワイパモータ6,7の回転が停止し、ワイパブレード 2,3は停止状態となる。
【0062】 また、ワイパスイッチ13がワイパモータ6,7の休止時間中にオフされた場 合には、前記コンデンサーC2の電位が第1のスレッショルドレベルVth1ま で急速に充電されるが、トレンジスタTr1がオン状態なので、ワイパブレード 2,3は停止位置A1,B1でそのまま停止状態となる。
【0063】 すなわち、ワイパブレード2,3が休止状態にあればそのまま停止位置A1, B1で停止し、払拭動作中であればそのまま払拭動作を続け、そのときのコンデ ンサーC2の電位に応じて、次回もしくはその次に停止位置A1,B1に到達し たのち停止する。
【0064】 ワイパスイッチ13が時刻t14でウォッシャ(WASH)位置に切換えらた場 合には、ウォッシャモータ11にアース回路が形成されてウォッシャモータ11 が作動し、ウォッシャタンク10に貯蔵された洗浄液がウインドガラス62,6 3に対して噴射される。
【0065】 そして、コンデンサーC5,抵抗R17,抵抗R18からなる遅延回路DCに よる遅延時間Δt経過後、時刻t15にIC18のポートP1が「ローレベル」と なって、前記ポートP7は「ローレベル」になる。
【0066】 IC18のポートP7が時刻t15に「ローレベル」になることによって、トラ ンジスタTr1がオフ状態となり前記同様にトランジスタTr2がオンされて各 ワイパモータ6,7が回転し、各ワイパブレード2,3によりウインドガラス6 2,63が払拭される。
【0067】 そして、前記ワイパスイッチ13がウオッシャ(WASH)ポジションにオン 切換えされているあいだ、すなわち時刻t15〜t16の間はIC18のポートP3 の電位が「ハイレベル」になっており、前記ワイパスイッチ13が時刻t16でウ オッシャ(WASH)ポジションからオフ切換えされると、IC18のポートP 1の電位が「ハイレベル」となって、ポートP3に接続されたコンデンサーC2 はポートP6のレベルに応じて充電または放電する。
【0068】 これにより、コンデンサーC2が放電を開始し、時刻t17に第2のスレッショ ルドレベルVth2に低下するまで、期間T4のあいだ第4のタイマ回路TC4 がトランジスタTr1をオフ状態とし続けるので、前記第2のタイマ回路TC2 に基く時間と同様にして所定の時間、各ワイパモータ6,7を作動し続けてワイ パブレード2,3によりウインドガラス62,63が払拭される。そして、前記 ワイパスイッチ13が時刻t16でオフ切換えされたのち所定の時間T4が経過し て、コンデンサーC2の電位が第2のスレッショルドレベルVth2に低下する と時刻t17でIC18のポートP7が「ハイレベル」となって、トランジスタT r1がオン状態となり、トランジスタTr2によるリレーコイルRL1−0,R L2−0のアース回路が断たれるので、その後ワイパブレード2,3が停止位置 A1,B1に到達して位置検出スイッチ14,15の可動接点14a,15aが オープン状態となった時刻t18,t19でワイパモータ6,7の回転が停止する。
【0069】
以上説明してきたように、この考案に係わるワイパ装置は、上記した構成とし たことから、間欠モードの場合でも、ワイパブレードによる払拭作動を2往復以 上行なうことができ、洗浄液の噴射後もワイパブレードによる払拭作動が所定時 間のあいだ継続されるので、払拭面の付着物が多い場合でも払拭残しを生ずるこ とがなくなり、もって、安全運転のための良好な視界を確保できるという優れた 効果を奏するものである。
【図1】この考案の一実施例によるワイパ装置において
のワイパモータまわりの構成概略図である。
のワイパモータまわりの構成概略図である。
【図2】図1に示したワイパ装置の機能ブロック図であ
る。
る。
【図3】図1に示したワイパ装置の回路構成図である。
【図4】図1に示したワイパ装置の動作を説明するタイ
ムチャートである。
ムチャートである。
【図5】従来のワイパ装置の回路構成図である。
1 ワイパ装置 2,3 ワイパブレード 6,7 ワイパモータ 11 ウオッシャモータ 13 ワイパスイッチ(間欠スイッチ,ウオッシャスイ
ッチ) 14,15 位置検出スイッチ RL1,RL2 リレー RC リレー駆動回路 C2 コンデンサー TC1 第1のタイマ回路 TC2 第2のタイマ回路 TC3 第3のタイマ回路 TC4 第4のタイマ回路 PC 禁止回路 DC 遅延回路
ッチ) 14,15 位置検出スイッチ RL1,RL2 リレー RC リレー駆動回路 C2 コンデンサー TC1 第1のタイマ回路 TC2 第2のタイマ回路 TC3 第3のタイマ回路 TC4 第4のタイマ回路 PC 禁止回路 DC 遅延回路
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のワイパモータと該ワイパモータに
よって作動する複数のワイパブレードを備えたワイパ装
置であって、 間欠信号を発生する間欠スイッチと、 ウォッシャ信号を発生するウォッシャスイッチと、 前記ウォッシャスイッチに接続されたウォッシャモータ
と、 第1のワイパモータと、 前記第1のワイパモータに設けられ、当該第1のワイパ
モータの回転に伴って作動する第1の位置検出スイッチ
と、 第2のワイパモータと、 前記第2のワイパモータに設けられ、当該第2のワイパ
モータの回転に伴って作動する第2の位置検出スイッチ
と、 前記第1のワイパモータと当該第1のワイパモータの第
1の位置検出スイッチに接続され、前記第1の位置検出
スイッチがオン状態のあいだ前記第1のワイパモータを
作動させる第1のリレーと、 前記第2のワイパモータと当該第2のワイパモータの第
2の位置検出スイッチに接続され、前記第2の位置検出
スイッチがオン状態のあいだ前記第2のワイパモータを
作動させる第2のリレーと、 前記第1および第2のリレーと、前記第1および第2の
位置検出スイッチに接続され、前記第1および第2のリ
レーを駆動するリレー駆動手段と、 コンデンサーを備えた充電回路を有し、前記第1および
第2の位置検出スイッチに接続され、当該第1および第
2の両位置検出スイッチのオフ状態に応答して所定の間
欠時間(T1)のあいだ継続する第1タイマ信号を発生
する第1のタイマ手段と、 前記第1のタイマ手段のコンデンサーを含んだ放電回路
を有し、前記間欠スイッチ,第1のタイマ手段および前
記第1および第2の位置検出スイッチに接続され、前記
間欠スイッチから発生された間欠信号、前記第1のタイ
マ手段から発生された第1タイマ信号の消滅に応答し
て、ワイパブレードが1往復する時間より長い継続時間
(T2:但しT2<T1)を有する第2タイマ信号を発
生すると共に、前記第1および第2の両位置検出スイッ
チのオフ状態に応答してコンデンサーを充電し、前記第
1および第2の位置検出スイッチのどちらかのオン状態
に応答して前記コンデンサーを放電させる第2のタイマ
手段と、 前記リレー駆動手段と前記第1および第2の位置検出ス
イッチに接続され、当該第1および第2の位置検出スイ
ッチのどちらかのオン状態に応答して所定の継続時間
(T3:但しT3<T2)を有する第3タイマ信号を発
生すると共に、前記継続時間(T3)のあいだ前記リレ
ー駆動手段を作動状態に保持する第3のタイマ手段と、 前記第1および第2のタイマ手段と前記リレー駆動手段
に接続され、前記第1のタイマ手段で発生された第1タ
イマ信号が供給されているあいだ前記リレー駆動手段の
作動を禁止すると共に、前記第2のタイマ手段で発生さ
れた第2タイマ信号が供給されているあいだ前記リレー
駆動手段の作動を可能にする禁止手段と、 前記ウォッシャスイッチと前記禁止手段に接続され、前
記ウォッシャスイッチからのウォッシャ信号に応答して
遅延ウォッシャ信号を発生すると共に、当該遅延ウォッ
シャ信号を前記禁止手段に供給して前記リレー駆動手段
の作動を可能にする遅延回路と、 前記第1のタイマ手段のコンデンサーを含んだ放電回路
を有し、前記ウォッシャスイッチと前記第1および第2
の位置検出スイッチに接続され、前記ウォッシャスイッ
チから発生されたウォッシャ信号の消滅に応答して所定
の継続時間(T4:但しT2≦T4<T1)を有する第
4タイマ信号を発生すると共に、当該第4タイマ信号を
前記禁止手段に供給して前記リレー駆動手段の作動を可
能にし、且つ前記第1および第2の両位置検出スイッチ
のオフ状態に応答してコンデンサーを充電し、前記第1
および第2の位置検出スイッチのどちらかのオン状態に
応答して前記コンデンサーを放電させる第4のタイマ手
段からなることを特徴とするワイパ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7661492U JPH0558526U (ja) | 1991-11-06 | 1992-11-06 | ワイパ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-90812 | 1991-11-06 | ||
JP9081291 | 1991-11-06 | ||
JP7661492U JPH0558526U (ja) | 1991-11-06 | 1992-11-06 | ワイパ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558526U true JPH0558526U (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=26417751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7661492U Pending JPH0558526U (ja) | 1991-11-06 | 1992-11-06 | ワイパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0558526U (ja) |
-
1992
- 1992-11-06 JP JP7661492U patent/JPH0558526U/ja active Pending
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