JPH0558424U - 自動車用日除けカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】簡単に見栄えよく装着できるとともに、ドア側
の窓ガラスにも装着可能な自動車の日除けカバーを提供
することを目的としている。 【構成】カバー本体２となる所望幅の可撓性シート材の
両側端に、この可撓性シート材の幅と略同じか少し長い
棒状の補強材３が端縁に沿うように一体化されていて、
一方の補強材に自動車のサンバイザーの厚みと略同じか
少し幅の広い隙間の鉤部５１を有する第１フック５が設
けられており、他方の補強材の前記第１フックに対応す
る位置にダッシボード上の送風吹き出し口の格子部に係
止自在な第２フック６が設けられているとともに、第１
フックおよび第２フックの少なくとも何れか一方が弾性
材４を介して前記補強材の所望位置に支持されている構
成とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、駐車中などに日光が自動車の室内に入り込まないようにする日除け カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

夏など日差しの強い時期に自動車を野天に駐車しておくと、直射日光が直接差 し込んで車内の温度が非常に高くなるとともに、シートやハンドルも熱っせられ て手で触れない程熱くなったりするため、運転に際して、しばらく換気したり、 クーラーをかけて冷却するなどしなければならず、非常に面倒で不快なことがあ る。

【０００３】 そこで、ダンボール製の日除けカバーなどをフロントガラスに沿わせるように してダッシュボードの上に載置して日光が直接車内に差し込まないようにするこ とがよく行われている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このダンボール製の日除けカバーは、不使用時、蛇腹状に折り畳んでコンパク トにしてトランク等へ収納できるようになっているが、折り癖がついて使用時に 真っ直ぐ伸びず、装着が面倒で見栄えも余りよくないとともに、ドア側の窓ガラ スから差し込む日光を防ぐことができなかった。

【０００５】 本考案は、このような事情に鑑みて、簡単に見栄えよく装着できるとともに、 ドア側の窓ガラスにも装着可能な自動車の日除けカバーを提供することを目的と している。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案にかかる自動車用日除けカバーは、このような目的を達成するために、 カバー本体となる所望幅の可撓性シート材の両側端に、この可撓性シート材の幅 と略同じか少し長い棒状の補強材が端縁に沿うように一体化されていて、一方の 補強材に自動車のサンバイザーの厚みと略同じか少し幅の広い隙間の鉤部を有す る第１フックが設けられており、他方の補強材の前記第１フックに対応する位置 にダッシボード上の送風吹き出し口の格子部に係止自在な第２フックが設けられ ているとともに、第１フックおよび第２フックの少なくとも何れか一方が弾性材 を介して前記補強材の所望位置に支持されている構成とした。

【０００７】 上記構成において、補強材は、角棒でも丸棒でも構わないし、筒状でも構わな い。また、その材質は、木材、金属材料、合成樹脂材料など特に限定されないが 、できるだけ軽量のものが好ましい。 第１フックおよび第２フックは１つずつでも構わないし、補強材に沿って所望 間隔で複数設けるようにしても構わない。

【０００８】 弾性材は、特に限定されないが、たとえば帯ゴムなどが挙げられ、少なくとも 第１フックはこの弾性材を介して補強材に一体化させておくことが好ましい。 カバー本体を構成する可撓性シート材としては、特に限定されないが、布帛や ビニールシートが挙げられ、その色合いは、自動車のボディの色とコーディネー トさせておくことが好ましい。

【０００９】

【作用】

上記構成によれば、フロントガラスにそってに日除けカバーを取付ける場合、 まず、サンバイザーの上端縁に第１フックをフロットガラス側から引っ掛ける。 そして、サンバイザーを支持軸を中心にして回動させてフロントガラスに沿わせ たのち、第２フックをダッシュボードの上部に設けられた送風吹き出し口の格子 部に引っ掛けるようにする。このようにすれば、カバー本体としての可撓性シー ト材がサンバイザーと格子部とによって支持される。しかも、弾性材が弾性力に よってカバー本体が常に真っ直ぐ張られた状態でフロントガラスを車内側から覆 うようになる。

【００１０】 一方、ドア側の窓ガラスに日除けカバーを取付ける場合は、まず、ガラスを少 し下げたのち、ガラスの上端縁に第１フックを車内側或いは車外側から引っ掛け たのち、ガラスを引上げてフックが外れないようにする。そして、第２フック側 を補強材の自重により下方へ垂らせば、カバー本体がガラス面に沿って張られた 状態になる。

【００１１】 また、ドアの上端縁に第１フックを引っ掛けるようにしても構わない。

【００１２】

【実施例】

以下に、本考案を、その実施例をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。 図１は、本考案にかかる日除けカバーの１実施例を正面から見てあらわし、図 ２はそのＡ−Ａ線断面で見てあらわしている。 図にみるように、この日除けカバー１は、カバー本体２と補強材３，３とを備 えている。

【００１３】 カバー本体２は、一般的な普通乗用自動車のフロントガラスの横幅の半分の幅 か少し狭い幅で、かつ、フロントガラスの縦幅より少し短い布帛等の可撓性シー ト材で形成されていて、その両端が折り返されて筒状部２１，２１が形成されて いる。 補強材３，３は、カバー本体２の両側端に設けられた筒状部２１，２１に挿通 されることによりカバー本体２と一体化されている。

【００１４】 また、筒状部２１，２１は、その中間部に切欠２２，２２がそれぞれ形成され ていて、この切欠２２，２２から補強材３，３の一部がそれぞれ外部に臨んでい る。 そして、一方の補強材３の切欠２２に対応する部分には、弾性材としての帯ゴ ム４を介して大きな第１フック５が取り付けられており、他方の補強材３の切欠 ２２に対応する部分には、小さな第２フック６が直接固定されている。

【００１５】 第１フック５は、鉤部５１と本体５２との隙間５３が自動車のサンバイザーの 厚みと略同じ幅か少し広くなっている。 この実施例の日除けカバー１は、つぎのようにして使用することができる。 すなわち、車内へフロントガラスから日光が差し込まないようにする場合には 、２枚の日除けカバー１を用意する。そして、図３および図４にみるように、運 転席前面に設けられたサンバイザー７の上端縁７１に第１フック５を引っ掛けた のち、サンバイザー７をフロントガラス８に沿うように回動させる。つぎに、第 ２フック６をダッシュボード９の上面に設けられた送風吹き出し口９１の格子部 ９２に引っ掛けることでフロントガラス８１に沿ってカバー本体２を張設するこ とができる。

【００１６】 一方、ドア側の窓ガラスから日光が差し込まないようにする場合には、図５（ 日除けカバーを車外に配置させた例）にみるように、ガラス８２を少し引き下げ た状態で、第１フック５を車の外側からガラス８２の上端縁に引っ掛ける。つぎ に、ガラス８２を引き上げて、ガラス８２とドアーの枠８４との間に第１フック ５の鉤部上端縁を挟み込んで外れないようにしてカバー本体２をガラス８２に沿 って吊り下げてガラス８２の前面を覆い、ガラス８２から車内へ日光が差し込ま ないようにすることができる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案にかかる自動車の日除けカバーは、以上のように構成されているので、 不使用時には、補強材と補強材とを沿わせるように纏めれば嵩張らずに収容する ことができるとともに、簡単に見栄えよく装着できる。しかも、ドアーの窓ガラ スにも装着することができて、ドアーの窓ガラスから入り込む日光も簡単に遮る ことができる。

【００１８】 さらに、カバー本体の色合いを自動車のボディの色とコーディネイトさせてお くと、駐車時に自動車のファッション性も高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる自動車の日除けカバーの１実施
例をあらわす正面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】そのフロントガラスに沿って装着した状態を車
外から見てあらわす斜視図である。

【図４】そのフロントガラスに沿って装着した状態を車
内から見てあらわす斜視図である。

【図５】そのドアーのガラスに沿って装着した状態を車
外から見てあらわす斜視図である。

【符号の説明】

１ 日除けカバー ２ カバー本体 ３ 補強材 ４ 帯ゴム（弾性材） ５ 第１フック ６ 第２フック ７ サンバイザー ９ ダッシュボード ５１ 鉤部 ９１ 送風吹き出し口 ９２ 格子部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】カバー本体となる所望幅の可撓性シート材
   の両側端に、この可撓性シート材の幅と略同じか少し長
   い棒状の補強材が端縁に沿うように一体化されていて、
   一方の補強材に自動車のサンバイザーの厚みと略同じか
   少し幅の広い隙間の鉤部を有する第１フックが設けられ
   ており、他方の補強材の前記第１フックに対応する位置
   にダッシボード上の送風吹き出し口の格子部に係止自在
   な第２フックが設けられているとともに、第１フックお
   よび第２フックの少なくとも何れか一方が弾性材を介し
   て前記補強材の所望位置に支持されていることを特徴と
   する自動車用日除けカバー。