JP3021033U - 自動車のフロントガラス布製保護カバーの保持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車のフロントガラスの布製保護カバー
を外側より帯状ゴム磁石の磁力によって自動車の鉄製部
分に確実に取付けられ保持具が目立たない外観を得る。 【構成】 平型、細長の形状の帯状ゴム磁石１、は布
製保護カバーＡの保持具上辺部Ｂ１、保持具下辺部Ｂ２
の袋状部２に挿入され、自動車の鉄製部分、屋根部Ｄと
洗浄液噴射ノズルＨ１、Ｈ２直下部分の左右に磁力によ
って密着固定される。また布製保護カバーＡの四隅に取
付けられた布紐４、５は前席ドアーＦ１、Ｆ２、左右の
ドアー上部に挾み込まれ、布紐６、７はサイドミラーＧ
１、Ｇ２の付け根に結び付けられ二重の固定装置の働き
をなしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車のフロントガラスの雪、霜、凍結防止、埃除け、室内温度の上 昇を柔らげるため、乗用車のみならずトラック、ワゴン車、ジープ型車、ライト バン等の自動車のフロントガラスの保護に重点をおいたものであり、フロントガ ラス布製保護カバーを外側から自動車に容易に取付けるための装置に係るもので あり、詳しくは帯状ゴム磁石取付保持具に関する物である。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の自動車の室内温度並びにハンドル、ダッシュボード部分の温度上 昇を抑えるものに、紙製や、樹脂製の立屏風式遮光板を自動車の室内から吸盤や 左右のサンバイザーをさげてフロントガラスの内側に取付けるものや雪、霜、凍 結防止、埃除けに自動車の窓ガラス部分から上を覆う布製ハーフカバーや、底部 分を除いた自動車全体をすっぽり覆う布製カバーが知られています。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたもののうち、前者の紙製、樹脂製等の立屏風式遮光板は内 側から取付けるために、取付け、取外しが簡単ではあるが、雪、霜、凍結防止、 埃除けの機能はなく、飽くまで夏場用として考案されたものでした。

【０００４】 また後者の布製保護カバーは、両者とも取付けは自動車の左右の側面下部分の 前後を布製保護カバーの端に布紐又はゴム紐を取付て、その紐の先端にフック状 の留め金具を取付け、そのフック金具によって自動車の底部分の突起部に金具を 引っかけて固定するか、または樹脂製の留め具を底部分の突起部に嵌め込み、布 紐をその留め具の穴部分に通して四隅を固定する方法と、布紐を自動車の底部分 に左右に渡して片方にて結びゆわくか、留め具に通して固定する方法が一般的に 知られています。 この様な取付方法ですと、取り付ける際腰をかがめて否応なしに汚れている自動 車の底部分に触れなければならず、衣服の汚れも覚悟しなければなりません。 また取り付け布紐も汚れるために取付け取外しの度に手の汚れ、衣服の汚れは避 けて通れぬ問題点でありました。 加えて布製保護カバーの取付作業も手間がかかり自動車の前後左右をぐるりと廻 っていちいちかがんで取付けなければならず面倒なものでありました。

【０００５】 本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、 その目的とするところは自動車の布製保護カバーをフロントガラスに外側から簡 単な作業により取付けられ取外しも容易であり、かつ外れにくく外観上もすっき りした形のものを提供しようとするものであります。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案における固定装置は帯状ゴム磁石を自動車の フロントガラス布製保護カバ−の上下の先端部分に折り込み自動車の鉄製部分と 帯状ゴム磁石の磁力によって固定し取付けるものとする。

【０００７】 即ち自動車のフロントガラスの洗浄液噴射ノズルの下部分の左右に布製保護カ バーの下辺部分を袋状に縫製して、その袋状の中に帯状ゴム磁石を挿入して鉄製 車両前部の左右に磁力によって固定される。 また布製保護カバーの上辺部は自動車のフロントガラスの上部分の直近の屋根の 左右に、カバーの上辺部分を同様に袋状に縫製して帯状ゴム磁石を挿入して、鉄 製屋根部分に磁力によって固定される。

【０００８】 布製保護カバーの上辺、下辺部を袋状に縫製して帯状ゴム磁石を挿入して後の 四隅は縫製して帯状ゴム磁石が抜け出さないようにすると同時に、帯状布紐を四 隅に縫い込み、上辺部２本の布紐は運転席と助手席のドアの上部に挾み込み、布 紐の先端を二重折りに縫製して引っ張っても抜けないよう盗難防止用とする。 また下辺部の２本の布紐は、サイドミラーの付け根部分に結び二重の固定装置と する。

【０００９】

【作用】

固定装置は乗用車、トラックの場合ともフロントガラスの上下の直近の金属部 分にフロントガラスの幅いっぱいに布製保護カバーの上辺、下辺の帯状ゴム磁石 部分が左右に密着するように取付け、かつ四隅の布紐によって二重に固定される 。

【００１０】 よってフロントガラス布製保護カバーを取付ける場合、人は腰をかがめること なく、立ったままフロントガラスの側面から布製保護カバーを上下に開き、上辺 部の布紐を前席のドアーの上部に挾み込み、次に帯状ゴム磁石が挿入された上辺 部を屋根部分に密着させ、次に洗浄液噴射ノズルの下部分に帯状ゴム磁石挿入下 辺部を密着させ、下辺部の布紐をサイドミラーの付け根部分に結び、反対の側面 に移動して同様の作業手順を行い布製保護カバーを取付け固定させフロントガラ スの雪、霜、凍結防止、埃除け、室内温度の上昇を緩和するのに役立つ。

【００１１】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１〜図４において固定装置は厚み２ｍｍ、幅２５ｍｍ長さ１４０ｃｍ〜１８０ ｃｍ程度の帯状ゴム磁石１で、磁力は片面のみのものを用いる。 図１、３、４、において布製保護カバーＡの布地はポリエステルに樹脂コーティ ングしたものを使い、保持具上辺部Ｂ１と、保持具下辺部Ｂ２は、図３の如くミ シン縫製にて袋状に型どり、その中に帯状ゴム磁石１を挿入して両端を閉じる。 その際図４において布紐４、５、６、７、は長さ４０ｃｍ、幅２ｃｍ、厚み０、 ５ｍｍ程度のものを四隅に縫い込み袋を閉じる。 尚 保持具下辺部Ｂ２は、保持具上辺部Ｂ１より若干長く、布製保護カバーＡの 上下と表裏を判り易くするためにマーク、ステッカー等を貼るものとする。

【００１２】 次に取付け手順について、図１において布製保護カバーＡをフロントガラスＣ の上に上下に拡げて布紐４を前席ドアＦ１の上部に挾み込み保持具上辺部Ｂ１を 鉄製屋根部ＤとフロントガラスＣの際にセットし磁力によって密着させる。 保持具下辺部Ｂ２を洗浄液噴射ノズルＨ１の下の直近の鉄製車両前部Ｅにセット し磁力によって密着させ、布紐６をサイドミラーＧ１の付け根に結び固定する。 次に反対側の側面に移動して、同様の手順にて布紐５から順次布製保護カバーＡ をフロントガラス前面に取付けて保護するものとする。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１４】 請求項１のフロントガラス布製保護カバーの固定装置はカバー上辺、下辺の袋 状部分に挿入されている帯状ゴム磁石は厚さ２ｍｍ幅２５ｍｍ程度のため極めて 柔軟性に富み、自動車の車体の表面の曲線になじみ易く、保磁力が大きいため鉄 製部分に密着する効果を奏する。

【００１５】 固定装置が布製保護カバーの袋状の中に挿入され一体となっているために外観 的にもすっきりした形を保てる点が優れている。

【００１６】 帯状ゴム磁石は厚さ２ｍｍ程度のため曲げ易すく上下の帯状ゴム磁石を重ねて 折り畳み、三つ折りにして布地を巻きつけて筒状の状態でコンパクトに収納でき る。

【００１７】 帯状ゴム磁石の磁力の効果は、ゴム磁石製の初心者若葉マークにおいて既に実 証済みであります。

【００１８】 布製保護カバーの取付け取外しが立ち作業で簡単に手軽に出来、磁力による取 付けと布紐の４ケ所の取付けとの二重の取付効果により取付安全度が高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】フロントガラス布製保護カバーが自動車に取付
けてなる要部斜視図である。

【図２】帯状ゴム磁石の斜視図である。

【図３】帯状ゴム磁石が布製保護カバーの袋状部の中に
挿入された断面図である。

【図４】布製保護カバーの袋状部の上下四隅に布紐が取
付けてなる平面図である。

【符号の説明】

Ａ 布製保護カバー Ｂ 保持具 Ｂ１保持具上辺部 Ｂ２保持具下辺
部 Ｃ フロントガラス Ｄ 鉄製屋根部 Ｅ 鉄製車両前部 Ｆ１、Ｆ２ 前席ドアー Ｇ１、Ｇ２ サイドミラー Ｈ１、Ｈ２ 洗浄液噴射ノズル Ｉ１、Ｉ２ ワイパー １ 帯状ゴム磁石 ２ 布製保護カバー袋状部 ３ ミシン縫製箇所 ４、５、６、７ 布紐

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 布製保護カバー（Ａ）の上辺、下辺部を
   袋状（２）に縫製（３）して帯状ゴム磁石（１）をその
   中に挿入して保持具上辺部（Ｂ１）と保持具下辺部（Ｂ
   ２）を構成し、自動車のフロントガラス（Ｃ）の上、下
   部分直近の即ち鉄製屋根部（Ｄ）と鉄製車両前部（Ｅ）
   の左右にわたって磁力で密着させ布製保護カバー（Ａ）
   を取付けてなる保持装置。