JPH0558417U - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH0558417U
JPH0558417U JP663892U JP663892U JPH0558417U JP H0558417 U JPH0558417 U JP H0558417U JP 663892 U JP663892 U JP 663892U JP 663892 U JP663892 U JP 663892U JP H0558417 U JPH0558417 U JP H0558417U
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靖之 小貫
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Fuji Jukogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハイデッカ型バス車両において、客室の前面
等に配置される大きい窓ガラスのデミスト装置を、既設
のダクトを利用して簡単に構成する。 【構成】 オールシーズン型エアコンユニット21から
の立上りダクト25が、暖房時に立上りダクト25を所
定量だけ残して閉じるように構成される第1の切換シャ
ッター26を介して客室8のヒータダクト22に連通さ
れ、且つ運転席5と客室8のクーラダクト31,33に
連通され、更に立上りダクト25の途中から第2の切換
シャッター45を介して客室8の前面上部窓ガラス10
にデミスタダクト41が、暖房時に暖気の一部によりデ
ミストするように連通される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両として特にハイデッカー型バスに装備される空調装置に関し、 詳しくは、客室の大型化した前面等の窓ガラスのデミスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、バスの車両においては、車高を大きくして車体の下部に種々の機器を搭 載すると共に広いスペースの荷物入れを確保する。また運転席は操安性を考慮し て地面に近い下部に配置するが、客室は高架式で広いスペースに形成し且つ窓ガ ラスを大型化して、乗客の居住性を向上すると共に広い視野を確保したハイデッ カー型に構成されてきている。このようなハイデッカー型バスにおいては、客室 の前部や側部には大型化した窓ガラスが配設され、客室内部の空調が外気と遮断 して乗客に適したものに制御される関係で、客室の内、外部の温度や湿度の差に より窓ガラスが曇り易くなる。
【0003】 そこで乗客の視野を常に良好に確保するため、この窓ガラスの曇りを自動的に 除去するデミスト装置を装備することが提案されている。このデミスト装置とし て、客室の窓ガラスに熱線入りガラスを採用すると、コストが高くなり、且つ消 費電力も大きくなる。また運転席のデフロスタユニットと同様のデフロスタ等の デミスト装置を各別に装着すると、同様にコストが高くなり、且つ専用のダクト 配管が必要になる。従って、客室の前面等の窓ガラスのデミストを、既設の装備 を利用して容易に構成することが望まれる。
【0004】 従来、バス車両の空調装置に関しては、例えば実開昭63−112115号公 報の先行技術があり、暖房システムとして床上温水式ヒータ以外に、外気をヒー タコアと温度センサにより車室温近くまで加熱し、その後その温風を天井吹出し ダクトにより乗客の頭部近くに吹出すように構成することが示されている。また 実開昭60−53658号公報の先行技術では、運転席の上の客室の前面上部窓 ガラスにもデフロスタユニットを設け、運転席のデフロスタユニットから吹出し た暖気を、前面上部窓ガラスのデフロスタユニットで吸入してその窓ガラスに吹 付けるように構成することが示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで上記先行技術の前者のものにあっては、温風を乗客の頭部近くで吹出 す構成であるから、この温風により窓ガラスのデミストを行うことはできない。 また後者のものにあっては、前面上部窓ガラスにも専用のデフロスタユニットを 設けるので、コストが非常に高くなる等の問題がある。
【0006】 本考案は、この点に鑑みてなされたもので、ハイデッカ型バス車両において、 客室の前面等に配置される大きい窓ガラスのデミスト装置を、既設のダクトを利 用して簡単に構成することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、運転席と、少なくとも前面上部窓ガラス を備えた客室とを有するバス車両の車体にオールシーズン型エアコンユニットが 搭載され、このエアコンユニットからの立上りダクトが、第1の切換シャッター を介して客室のヒータダクトに連通し、且つ運転席と客室のクーラダクトに連通 して、客室を暖房し、客室と運転席を冷房するように構成される車両用空調装置 において、第1の切換シャッターが暖房時に立上りダクトを所定量だけ残して閉 じるように構成され、立上りダクトから更に第2の切換シャッターを介して客室 の前面上部窓ガラスにデミスタダクトが連通されるものである。
【0008】
【作用】
上記構成に基づき、暖房時に、エアコンユニットからの暖気を第1の切換シャ ッターによりヒータダクトに送ることで客室が暖房される。このとき暖気の一部 は、更に第1の切換シャッターにより立上りダクトに送られ、第2の切換シャッ ターによりデミスタダクトに送られて客室の前面上部窓ガラスに吹付けられ、そ の窓ガラスが同時にデミストされるようになる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1において、ハイデッカ ー型バス車両の概略と空調装置の第1の実施例について説明する。符号1はバス 車両、2は車体、3は車輪であり、車体2の後方下部にエンジン4が搭載されて いる。また車体2の前方下部に運転席5が設けられ、運転席5より高い位置に高 架式の床6により多数の座席7を有する客室8が設けられる。運転席5の前方に は前面下部窓ガラス9が設けられ、客室8においては前方に前面上部窓ガラス1 0が、両側面に側窓ガラス11がそれぞれ広いスペースで設けられており、この ような車体2に更に空調装置12が装備されている。
【0010】 空調装置12は、暖房装置20,冷房装置30,及びデミスト装置40から構 成される。暖房装置20は、床6の下に、冷凍サイクルとヒータコアを含んだオ ールシーズン型のエアコンユニット21が配設される。また客室8の床6の左右 両端の前後方向には、暖気吹出しグリル23を有するヒータダクト22が布設さ れ、エアコンユニット21から床下ダクト24、立上りダクト25を介してヒー タダクト22に連通される。ここでエアコンユニット21,床下ダクト24,立 上りダクト25は、冷房やデミストにも使用するものであり、このため立上りダ クト25とヒータダクト22との分岐部に第1の切換シャッター26が設けられ る。
【0011】 この第1の切換シャッター26は、冷房時にヒータダクト22を閉じて立上り ダクト25を開き、暖房時には逆にヒータダクト22を開いて立上りダクト25 を閉じるように動作する。ところで第1の切換シャッター26は、暖房時に立上 り、ダクト25を閉じる際に立上りダクト25を僅かの距離aだけ開いた位置に 停止するようにストッパ26aが設けられ、暖気の5〜10%を立上りダクト2 5にも導くように構成されている。
【0012】 冷房装置30は、客室8の天井両肩部に冷気吹出しグリル32を有するクーラ ダクト31が布設され、立上りダクト25が上方に延長してクーラダクト31に 連通される。また立上りダクト25の途中から運転席5の上部に、冷気吹出しグ リル34を有する運転席用クーラダクト33が分岐して布設されている。
【0013】 デミスト装置40は、立上りダクト25におけるクーラダクト33の分岐部の 直上流から前面上部窓ガラス10にデミスタダクト41が布設され、このダクト の先端に吹出しグリル42が暖気を窓ガラス10に向けて吹付けるように設けら れる。また冷房とデミストを切換えるため、立上りダクト25とデミスタダクト 41の分岐部に第2の切換シャッター45が設けられる。
【0014】 この第2の切換シャッター45は、図2に示すようにダクト25の内部にシャ ッタープレート46を有するシャフト47が挿通され、このシャフト47が減速 ギヤ48を介してモータ49に連結され、モータ49の駆動によりシャッタープ レート46を略90度回動するように構成される。そしてこの第2の切換シャッ ター45は、冷房時に立上りダクト25を開いてデミスタダクト41を閉じ、暖 房時には逆にデミスタダクト41を開いて立上りダクト25を閉じるように動作 する。
【0015】 また運転席5の前面下部窓ガラス9に対するデミストとしては、デフロスタユ ニット13が設けられている。こうして空調装置12は、全体的に暖房装置20 から冷房装置30が分岐し、冷房装置30から更にデミスト装置40が分岐する ように構成される。
【0016】 次に、この実施例の動作を図3により説明する。先ず夏期には、エアコンユニ ット21が冷凍サイクルとして作動して冷気Cを生じ、図3(a)のように第1 の切換シャッター26がヒータダクト22を閉じ、同時に第2の切換シャッター 45がデミスタダクト41を閉じるように動作する。そこでエアコンユニット2 1の冷気Cが、床下ダクト24,立上りダクト25を介して運転席5と客室8の 両クーラダクト31,33に送られ、更に冷気吹出しグリル32,34から吹出 して運転席5と客室8が冷房される。
【0017】 冬期には、エアコンユニット21がヒータコアにより加熱作動して暖気Hを生 じ、この場合は図3(b)のように第1の切換シャッター26が立上りダクト2 5を僅か残して閉じ、第2の切換シャッター45が立上りダクト25を閉じるよ うに動作する。そこで暖気Hの大部分が客室8のヒータダクト22に送られ、更 に暖気吹出しグリル23から吹出して頭寒足温式に暖房される。
【0018】 またこの冬期には、車両の内,外部の温度差により窓ガラスに霜が付着して曇 り易くなる。ところで上述の暖気Hの一部は、第1の切換シャッター26により 立上りダクト25に送られ、更に第2の切換シャッター45によりデミスタダク ト41に送られて、暖気吹出しグリル42から客室8の前面上部窓ガラス10に 吹付けられる。そこで前面上部窓ガラス10は、この暖気Hにより乾燥して自動 的に曇りを除去するようにデミストされ、常に良好な視界が確保される。またこ のような条件において運転席5では、必要に応じてデフロスタユニット13を作 動することにより、前面下部窓ガラス9が同様にデミストされる。
【0019】 図4において、本考案の第2の実施例について説明する。この実施例では、立 上りダクト25の途中の同一位置から運転席用クーラダクト33とデミスタダク ト41が分岐する。そして第2の切換シャッターとして、このクーラダクト33 とデミスタダクト41との間にいずれか一方に切換える切換シャッター50が設 けられ、立上りダクト25の切換シャッター下流側に開閉シャッター51が設け られる。これ以外の部分は、上述の実施例と同一の構成であり、同一の部分には 同一の符号を付して説明を省略する。
【0020】 そこでこの実施例では、冷房時に第1の切換シャッター26でヒータダクト2 2を閉じ、切換シャッター50でデミスタダクト41を閉じ、更に開閉シャッタ ー51を開くように動作することで、運転席5および客室8が冷気により冷房さ れる。また暖房時には、第1の切換シャッター26で立上りダクト25を僅か残 して閉じ、切換シャッター50でクーラダクト33を閉じ、更に開閉シャッター 51を閉じるように動作することで、暖気により客室8が暖房され、同時に前面 上部窓ガラス10がデミストされるようになる。
【0021】 以上、本考案の実施例について説明したが、客室の前面上部窓ガラスへのデミ スタダクトを、更に客室の側窓ガラスに引回すことにより、その側窓ガラスのデ ミストも行うことが可能になる。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、ハイデッカ型バス車両において、デミス ト装置が暖房時の暖気の一部を客室の前面上部窓ガラスにも吹付けるように構成 されるので、冬期においてその窓ガラスを適確にデミストして、乗客の視界を良 好に確保することができる。従来の暖房装置、それから分岐したと冷房装置のダ クトを利用し、第1の切換シャッターの切換位置を少し変更し、デミスタダクト と第2の切換シャッターを追加して構成されるので、構造が非常に簡単になり、 低コスト化を実現することができる。第1の実施例では、第2の切換シャッター が1つの切換シャッターで済み、第2の実施例では運転席用クーラダクトとデミ スタダクトの引回しが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車両用空調装置の第1の実施例を
示す断面図である。
【図2】第2の切換シャッターを示す断面図である。
【図3】冷房と暖房時の動作状態を示す説明図である。
【図4】本考案の第2の実施例を示す要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 バス車両 2 車体 5 運転席 6 床 8 客室 10 前面上部窓ガラス 12 空調装置 20 暖房装置 21 エアコンユニット 22 ヒータダクト 25 立上りダクト 26 第1の切換シャッター 30 冷房装置 31,33 クーラダクト 40 デミスト装置 41 デミスタダクト 45 第2の切換シャッター

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席と、少なくとも前面上部窓ガラス
    を備えた客室とを有するバス車両の車体にオールシーズ
    ン型エアコンユニットが搭載され、このエアコンユニッ
    トからの立上りダクトが、第1の切換シャッターを介し
    て客室のヒータダクトに連通すると共に、運転席と客室
    のクーラダクトに連通して客室を暖房し、客室と運転席
    を冷房するように構成される車両用空調装置において、
    第1の切換シャッターが暖房時に立上りダクトを所定量
    だけ残して閉じるように構成され、立上りダクトから更
    に第2の切換シャッターを介して客室の前面上部窓ガラ
    スにデミスタダクトが連通されることを特徴とする車両
    用空調装置。
  2. 【請求項2】 上記デミスタダクトは、立上りダクトに
    おいて運転席用クーラダクトより上流側で分岐し、この
    分岐部に第2の切換シャッターが立上りダクトとデミス
    タダクトの一方を閉じて他方を開くように設けられるこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 上記デミスタダクトは立上りダクトにお
    いて運転席用クーラダクトと同一位置で分岐し、この分
    岐部に第2の切換シャッターとしての切換シャッター
    が、クーラダクトとデミスタダクトの一方を閉じて他方
    を開くように設けられ、これより下流の立上りダクトに
    開閉シャッターが設けられることを特徴とする請求項1
    記載の車両用空調装置。
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