JP2557414Y2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2557414Y2
JP2557414Y2 JP663892U JP663892U JP2557414Y2 JP 2557414 Y2 JP2557414 Y2 JP 2557414Y2 JP 663892 U JP663892 U JP 663892U JP 663892 U JP663892 U JP 663892U JP 2557414 Y2 JP2557414 Y2 JP 2557414Y2
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靖之 小貫
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Subaru Corp
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Fuji Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両として特にハイデ
ッカー型バスに装備される空調装置に関し、詳しくは、
客室の大型化した前面等の窓ガラスのデミスト装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、バスの車両においては、車高を大
きくして車体の下部に種々の機器を搭載すると共に広い
スペースの荷物入れを確保する。また運転席は操安性を
考慮して地面に近い下部に配置するが、客室は高架式で
広いスペースに形成し且つ窓ガラスを大型化して、乗客
の居住性を向上すると共に広い視野を確保したハイデッ
カー型に構成されてきている。このようなハイデッカー
型バスにおいては、客室の前部や側部には大型化した窓
ガラスが配設され、客室内部の空調が外気と遮断して乗
客に適したものに制御される関係で、客室の内、外部の
温度や湿度の差により窓ガラスが曇り易くなる。
【0003】そこで乗客の視野を常に良好に確保するた
め、この窓ガラスの曇りを自動的に除去するデミスト装
置を装備することが提案されている。このデミスト装置
として、客室の窓ガラスに熱線入りガラスを採用する
と、コストが高くなり、且つ消費電力も大きくなる。ま
た運転席のデフロスタユニットと同様のデフロスタ等の
デミスト装置を各別に装着すると、同様にコストが高く
なり、且つ専用のダクト配管が必要になる。従って、客
室の前面等の窓ガラスのデミストを、既設の装備を利用
して容易に構成することが望まれる。
【0004】従来、バス車両の空調装置に関しては、例
えば実開昭63−112115号公報の先行技術があ
り、暖房システムとして床上温水式ヒータ以外に、外気
をヒータコアと温度センサにより車室温近くまで加熱
し、その後その温風を天井吹出しダクトにより乗客の頭
部近くに吹出すように構成することが示されている。ま
た実開昭60−53658号公報の先行技術では、運転
席の上の客室の前面上部窓ガラスにもデフロスタユニッ
トを設け、運転席のデフロスタユニットから吹出した暖
気を、前面上部窓ガラスのデフロスタユニットで吸入し
てその窓ガラスに吹付けるように構成することが示され
ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで上記先行技術
の前者のものにあっては、温風を乗客の頭部近くで吹出
す構成であるから、この温風により窓ガラスのデミスト
を行うことはできない。また後者のものにあっては、前
面上部窓ガラスにも専用のデフロスタユニットを設ける
ので、コストが非常に高くなる等の問題がある。
【0006】本考案は、この点に鑑みてなされたもの
で、ハイデッカ型バス車両において、客室の前面等に配
置される大きい窓ガラスのデミスト装置を、既設のダク
トを利用して簡単に構成することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、運転席と、少なくとも前面上部窓ガラス
を備えた客室とを有するバス車両の車体にオールシーズ
ン型エアコンユニットが搭載され、このエアコンユニッ
トからの立上りダクトが、第1の切換シャッターを介し
て客室のヒータダクトに連通し、且つ運転席と客室のク
ーラダクトに連通して、客室を暖房し、客室と運転席を
冷房するように構成される車両用空調装置において、第
1の切換シャッターが暖房時に立上りダクトを所定量だ
け残して閉じるように構成され、立上りダクトから更に
第2の切換シャッターを介して客室の前面上部窓ガラス
にデミスタダクトが連通されるものである。
【0008】
【作用】上記構成に基づき、暖房時に、エアコンユニッ
トからの暖気を第1の切換シャッターによりヒータダク
トに送ることで客室が暖房される。このとき暖気の一部
は、更に第1の切換シャッターにより立上りダクトに送
られ、第2の切換シャッターによりデミスタダクトに送
られて客室の前面上部窓ガラスに吹付けられ、その窓ガ
ラスが同時にデミストされるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、ハイデッカー型バス車両の概略と
空調装置の第1の実施例について説明する。符号1はバ
ス車両、2は車体、3は車輪であり、車体2の後方下部
にエンジン4が搭載されている。また車体2の前方下部
に運転席5が設けられ、運転席5より高い位置に高架式
の床6により多数の座席7を有する客室8が設けられ
る。運転席5の前方には前面下部窓ガラス9が設けら
れ、客室8においては前方に前面上部窓ガラス10が、
両側面に側窓ガラス11がそれぞれ広いスペースで設け
られており、このような車体2に更に空調装置12が装
備されている。
【0010】空調装置12は、暖房装置20,冷房装置
30,及びデミスト装置40から構成される。暖房装置
20は、床6の下に、冷凍サイクルとヒータコアを含ん
だオールシーズン型のエアコンユニット21が配設され
る。また客室8の床6の左右両端の前後方向には、暖気
吹出しグリル23を有するヒータダクト22が布設さ
れ、エアコンユニット21から床下ダクト24、立上り
ダクト25を介してヒータダクト22に連通される。こ
こでエアコンユニット21,床下ダクト24,立上りダ
クト25は、冷房やデミストにも使用するものであり、
このため立上りダクト25とヒータダクト22との分岐
部に第1の切換シャッター26が設けられる。
【0011】この第1の切換シャッター26は、冷房時
にヒータダクト22を閉じて立上りダクト25を開き、
暖房時には逆にヒータダクト22を開いて立上りダクト
25を閉じるように動作する。ところで第1の切換シャ
ッター26は、暖房時に立上り、ダクト25を閉じる際
に立上りダクト25を僅かの距離aだけ開いた位置に停
止するようにストッパ26aが設けられ、暖気の5〜1
0%を立上りダクト25にも導くように構成されてい
る。
【0012】冷房装置30は、客室8の天井両肩部に冷
気吹出しグリル32を有するクーラダクト31が布設さ
れ、立上りダクト25が上方に延長してクーラダクト3
1に連通される。また立上りダクト25の途中から運転
席5の上部に、冷気吹出しグリル34を有する運転席用
クーラダクト33が分岐して布設されている。
【0013】デミスト装置40は、立上りダクト25に
おけるクーラダクト33の分岐部の直上流から前面上部
窓ガラス10にデミスタダクト41が布設され、このダ
クトの先端に吹出しグリル42が暖気を窓ガラス10に
向けて吹付けるように設けられる。また冷房とデミスト
を切換えるため、立上りダクト25とデミスタダクト4
1の分岐部に第2の切換シャッター45が設けられる。
【0014】この第2の切換シャッター45は、図2に
示すようにダクト25の内部にシャッタープレート46
を有するシャフト47が挿通され、このシャフト47が
減速ギヤ48を介してモータ49に連結され、モータ4
9の駆動によりシャッタープレート46を略90度回動
するように構成される。そしてこの第2の切換シャッタ
ー45は、冷房時に立上りダクト25を開いてデミスタ
ダクト41を閉じ、暖房時には逆にデミスタダクト41
を開いて立上りダクト25を閉じるように動作する。
【0015】また運転席5の前面下部窓ガラス9に対す
るデミストとしては、デフロスタユニット13が設けら
れている。こうして空調装置12は、全体的に暖房装置
20から冷房装置30が分岐し、冷房装置30から更に
デミスト装置40が分岐するように構成される。
【0016】次に、この実施例の動作を図3により説明
する。先ず夏期には、エアコンユニット21が冷凍サイ
クルとして作動して冷気Cを生じ、図3(a)のように
第1の切換シャッター26がヒータダクト22を閉じ、
同時に第2の切換シャッター45がデミスタダクト41
を閉じるように動作する。そこでエアコンユニット21
の冷気Cが、床下ダクト24,立上りダクト25を介し
て運転席5と客室8の両クーラダクト31,33に送ら
れ、更に冷気吹出しグリル32,34から吹出して運転
席5と客室8が冷房される。
【0017】冬期には、エアコンユニット21がヒータ
コアにより加熱作動して暖気Hを生じ、この場合は図3
(b)のように第1の切換シャッター26が立上りダク
ト25を僅か残して閉じ、第2の切換シャッター45が
立上りダクト25を閉じるように動作する。そこで暖気
Hの大部分が客室8のヒータダクト22に送られ、更に
暖気吹出しグリル23から吹出して頭寒足温式に暖房さ
れる。
【0018】またこの冬期には、車両の内,外部の温度
差により窓ガラスに霜が付着して曇り易くなる。ところ
で上述の暖気Hの一部は、第1の切換シャッター26に
より立上りダクト25に送られ、更に第2の切換シャッ
ター45によりデミスタダクト41に送られて、暖気吹
出しグリル42から客室8の前面上部窓ガラス10に吹
付けられる。そこで前面上部窓ガラス10は、この暖気
Hにより乾燥して自動的に曇りを除去するようにデミス
トされ、常に良好な視界が確保される。またこのような
条件において運転席5では、必要に応じてデフロスタユ
ニット13を作動することにより、前面下部窓ガラス9
が同様にデミストされる。
【0019】図4において、本考案の第2の実施例につ
いて説明する。この実施例では、立上りダクト25の途
中の同一位置から運転席用クーラダクト33とデミスタ
ダクト41が分岐する。そして第2の切換シャッターと
して、このクーラダクト33とデミスタダクト41との
間にいずれか一方に切換える切換シャッター50が設け
られ、立上りダクト25の切換シャッター下流側に開閉
シャッター51が設けられる。これ以外の部分は、上述
の実施例と同一の構成であり、同一の部分には同一の符
号を付して説明を省略する。
【0020】そこでこの実施例では、冷房時に第1の切
換シャッター26でヒータダクト22を閉じ、切換シャ
ッター50でデミスタダクト41を閉じ、更に開閉シャ
ッター51を開くように動作することで、運転席5およ
び客室8が冷気により冷房される。また暖房時には、第
1の切換シャッター26で立上りダクト25を僅か残し
て閉じ、切換シャッター50でクーラダクト33を閉
じ、更に開閉シャッター51を閉じるように動作するこ
とで、暖気により客室8が暖房され、同時に前面上部窓
ガラス10がデミストされるようになる。
【0021】以上、本考案の実施例について説明した
が、客室の前面上部窓ガラスへのデミスタダクトを、更
に客室の側窓ガラスに引回すことにより、その側窓ガラ
スのデミストも行うことが可能になる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、ハ
イデッカ型バス車両において、デミスト装置が暖房時の
暖気の一部を客室の前面上部窓ガラスにも吹付けるよう
に構成されるので、冬期においてその窓ガラスを適確に
デミストして、乗客の視界を良好に確保することができ
る。従来の暖房装置、それから分岐したと冷房装置のダ
クトを利用し、第1の切換シャッターの切換位置を少し
変更し、デミスタダクトと第2の切換シャッターを追加
して構成されるので、構造が非常に簡単になり、低コス
ト化を実現することができる。第1の実施例では、第2
の切換シャッターが1つの切換シャッターで済み、第2
の実施例では運転席用クーラダクトとデミスタダクトの
引回しが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車両用空調装置の第1の実施例を
示す断面図である。
【図2】第2の切換シャッターを示す断面図である。
【図3】冷房と暖房時の動作状態を示す説明図である。
【図4】本考案の第2の実施例を示す要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 バス車両 2 車体 5 運転席 6 床 8 客室 10 前面上部窓ガラス 12 空調装置 20 暖房装置 21 エアコンユニット 22 ヒータダクト 25 立上りダクト 26 第1の切換シャッター 30 冷房装置 31,33 クーラダクト 40 デミスト装置 41 デミスタダクト 45 第2の切換シャッター

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席と、少なくとも前面上部窓ガラス
    を備えた客室とを有するバス車両の車体にオールシーズ
    ン型エアコンユニットが搭載され、このエアコンユニッ
    トからの立上りダクトが、第1の切換シャッターを介し
    て客室のヒータダクトに連通すると共に、運転席と客室
    のクーラダクトに連通して客室を暖房し、客室と運転席
    を冷房するように構成される車両用空調装置において、
    第1の切換シャッターが暖房時に立上りダクトを所定量
    だけ残して閉じるように構成され、立上りダクトから更
    に第2の切換シャッターを介して客室の前面上部窓ガラ
    スにデミスタダクトが連通されることを特徴とする車両
    用空調装置。
  2. 【請求項2】 上記デミスタダクトは、立上りダクトに
    おいて運転席用クーラダクトより上流側で分岐し、この
    分岐部に第2の切換シャッターが立上りダクトとデミス
    タダクトの一方を閉じて他方を開くように設けられるこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 上記デミスタダクトは立上りダクトにお
    いて運転席用クーラダクトと同一位置で分岐し、この分
    岐部に第2の切換シャッターとしての切換シャッター
    が、クーラダクトとデミスタダクトの一方を閉じて他方
    を開くように設けられ、これより下流の立上りダクトに
    開閉シャッターが設けられることを特徴とする請求項1
    記載の車両用空調装置。
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