JPH0558361A - 車輪の取付方法 - Google Patents
車輪の取付方法Info
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- JPH0558361A JPH0558361A JP3224380A JP22438091A JPH0558361A JP H0558361 A JPH0558361 A JP H0558361A JP 3224380 A JP3224380 A JP 3224380A JP 22438091 A JP22438091 A JP 22438091A JP H0558361 A JPH0558361 A JP H0558361A
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- JP
- Japan
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- wheel
- wheel hub
- hub
- deviation
- vehicle
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- Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
- Automatic Assembly (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、容易に自動化を図ることので
きる車輪の取付方法を提供することにある。 【構成】本発明に係る車輪の取付方法は、初期状態に占
位するロボット(R)に、該初期状態から基準状態に設
置された車両(AM)のホイールハブ(H)に車輪
(T)を取り付けるまでの作業データを教示する工程
と、搬入された車両(AM)のホイールハブ(H′)の
上記基準状態からの位置の偏差および姿勢の偏差を検出
する工程と、これら検出した位置の偏差および姿勢の偏
差に応じて上記ロボット(R)に教示した上記作業デー
タを補正する工程とを含んでいる。
きる車輪の取付方法を提供することにある。 【構成】本発明に係る車輪の取付方法は、初期状態に占
位するロボット(R)に、該初期状態から基準状態に設
置された車両(AM)のホイールハブ(H)に車輪
(T)を取り付けるまでの作業データを教示する工程
と、搬入された車両(AM)のホイールハブ(H′)の
上記基準状態からの位置の偏差および姿勢の偏差を検出
する工程と、これら検出した位置の偏差および姿勢の偏
差に応じて上記ロボット(R)に教示した上記作業デー
タを補正する工程とを含んでいる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の組立ライン等に
おいて、該車両のホイールハブに車輪を取り付ける方法
に関する。
おいて、該車両のホイールハブに車輪を取り付ける方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のホイールハブに車輪を
取り付ける作業は人手により行われているが、該車両の
組立ラインにおいては、作業者の負担低減等の観点から
その自動化が望まれている。
取り付ける作業は人手により行われているが、該車両の
組立ラインにおいては、作業者の負担低減等の観点から
その自動化が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両のホイ
ールハブに車輪を取り付けるにあたっては、該車輪の位
置およびその姿勢をホイールハブの姿勢および位置に合
致させる必要がある。
ールハブに車輪を取り付けるにあたっては、該車輪の位
置およびその姿勢をホイールハブの姿勢および位置に合
致させる必要がある。
【0004】このホイールハブの姿勢および位置は、組
立ラインを搬送される車両の設置位置、あるいは前車輪
の場合にはその操舵状態によって変化するものであるた
め、上記作業の自動化を困難なものにしている。
立ラインを搬送される車両の設置位置、あるいは前車輪
の場合にはその操舵状態によって変化するものであるた
め、上記作業の自動化を困難なものにしている。
【0005】本発明の目的は、上記実情に鑑みて、容易
に自動化を図ることのできる車輪の取付方法を提供する
ことにある。
に自動化を図ることのできる車輪の取付方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車輪の取付
方法は、初期状態に占位するロボットに、該初期状態か
ら基準状態に設置された車両のホイールハブに車輪を取
り付けるまでの作業データを教示する工程と、搬入され
た車両のホイールハブの上記基準状態からの位置の偏差
および姿勢の偏差を検出する工程と、これら検出した位
置の偏差および姿勢の偏差に応じて上記ロボットに教示
した上記作業データを補正する工程とを含んでいる。
方法は、初期状態に占位するロボットに、該初期状態か
ら基準状態に設置された車両のホイールハブに車輪を取
り付けるまでの作業データを教示する工程と、搬入され
た車両のホイールハブの上記基準状態からの位置の偏差
および姿勢の偏差を検出する工程と、これら検出した位
置の偏差および姿勢の偏差に応じて上記ロボットに教示
した上記作業データを補正する工程とを含んでいる。
【0007】また、本発明に係る車輪の取付方法は、初
期状態に占位するロボットに、該初期状態から基準状態
に設置された車両のホイールハブに車輪を取り付けるま
での作業データを教示するとともに、上記基準状態に設
置されたホイールハブの位置および姿勢を計測し、これ
ら計測したホイールハブの位置および姿勢に基づいて該
ホイールハブの車輪取付面に対応した基準座標系を作成
し、上記ロボットに教示した上記作業データをこの基準
座標系のデータに変換する工程と、搬入された車両のホ
イールハブの上記基準状態からの位置の偏差および姿勢
の偏差を計測する工程と、これら計測した位置の偏差お
よび姿勢の偏差に基づいて上記搬入された車両のホイー
ルハブの車輪取付面に対応した作動座標系を作成する工
程と、上記ロボットに教示した上記作業データを上記基
準座標系のデータから上記作動座標系のデータに変換す
る工程とを含んでいる。
期状態に占位するロボットに、該初期状態から基準状態
に設置された車両のホイールハブに車輪を取り付けるま
での作業データを教示するとともに、上記基準状態に設
置されたホイールハブの位置および姿勢を計測し、これ
ら計測したホイールハブの位置および姿勢に基づいて該
ホイールハブの車輪取付面に対応した基準座標系を作成
し、上記ロボットに教示した上記作業データをこの基準
座標系のデータに変換する工程と、搬入された車両のホ
イールハブの上記基準状態からの位置の偏差および姿勢
の偏差を計測する工程と、これら計測した位置の偏差お
よび姿勢の偏差に基づいて上記搬入された車両のホイー
ルハブの車輪取付面に対応した作動座標系を作成する工
程と、上記ロボットに教示した上記作業データを上記基
準座標系のデータから上記作動座標系のデータに変換す
る工程とを含んでいる。
【0008】
【作用】上記構成によれば、基準状態に設置された車両
のホイールハブに対する搬入された車両のホイールハブ
の姿勢の偏差および位置の偏差に基づいて、ロボットに
教示された作業データが補正される。
のホイールハブに対する搬入された車両のホイールハブ
の姿勢の偏差および位置の偏差に基づいて、ロボットに
教示された作業データが補正される。
【0009】また、上記構成によれば、基準座標系のデ
ータに変換されたロボットの作業データが、搬入された
車両のホイールハブの姿勢の偏差および位置の偏差に対
応した作動座標系のデータに変換される。
ータに変換されたロボットの作業データが、搬入された
車両のホイールハブの姿勢の偏差および位置の偏差に対
応した作動座標系のデータに変換される。
【0010】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて、本発明
を詳細に説明する。図2は、本発明に係る車輪の取付方
法を適用した四輪自動車用組立ラインにおける車輪取付
工程LTを概念的に示したものである。ここで例示する
車輪取付工程LTは、車両AMの操舵輪に対応するホイ
ールハブHのハブ端面(車輪取付面)HTに順次車輪T
を取り付けるもので、上記組立ラインの両側方域にそれ
ぞれホイールハブHの位置計測装置10および車輪取付
ロボットRが配設されている。なお、図には明示してい
ないが、これら位置計測装置10および車輪取付ロボッ
トRは、組立ラインを挟んで互いに対応する部位に、互
いに対称の構成をもって配設されているため、以下には
一方についてのみ説明する。また、上記車輪取付ロボッ
トRが備える絶対座標系X−Y−Zにおいては、上記組
立ラインの幅方向をX軸方向、該組立ラインにおける車
両AMの搬送方向をY軸方向、鉛直上下方向をZ軸方向
としている。
を詳細に説明する。図2は、本発明に係る車輪の取付方
法を適用した四輪自動車用組立ラインにおける車輪取付
工程LTを概念的に示したものである。ここで例示する
車輪取付工程LTは、車両AMの操舵輪に対応するホイ
ールハブHのハブ端面(車輪取付面)HTに順次車輪T
を取り付けるもので、上記組立ラインの両側方域にそれ
ぞれホイールハブHの位置計測装置10および車輪取付
ロボットRが配設されている。なお、図には明示してい
ないが、これら位置計測装置10および車輪取付ロボッ
トRは、組立ラインを挟んで互いに対応する部位に、互
いに対称の構成をもって配設されているため、以下には
一方についてのみ説明する。また、上記車輪取付ロボッ
トRが備える絶対座標系X−Y−Zにおいては、上記組
立ラインの幅方向をX軸方向、該組立ラインにおける車
両AMの搬送方向をY軸方向、鉛直上下方向をZ軸方向
としている。
【0011】位置計測装置10は、図3および図4に示
すように、床面Fに敷設された一対のレール部材11,
11と、これら一対のレール部材11,11上に移動自
在に配設された装置本体12と、該装置本体12および
上記床面F間に配設された移動用シリンダアクチュエー
タ13とを備えている。一対のレール部材11,11
は、それぞれ断面が矩形の直棒状を成し、互いに平行を
成す態様で配設されており、上記組立ラインにおける車
両AMの搬送方向に直交する方向(X軸方向)に延在さ
れている。
すように、床面Fに敷設された一対のレール部材11,
11と、これら一対のレール部材11,11上に移動自
在に配設された装置本体12と、該装置本体12および
上記床面F間に配設された移動用シリンダアクチュエー
タ13とを備えている。一対のレール部材11,11
は、それぞれ断面が矩形の直棒状を成し、互いに平行を
成す態様で配設されており、上記組立ラインにおける車
両AMの搬送方向に直交する方向(X軸方向)に延在さ
れている。
【0012】装置本体12は、矩形箱状を成しており、
その内部に昇降用シリンダアクチュエータ14を備えて
いる。昇降用シリンダアクチュエータ14は、その内部
に図示していないリニアエンコーダを内蔵するもので、
作動ロッド14aの先端部に下部スライド部材15を備
えており、そのシリンダ本体14bを介して、上記作動
ロッド14aを鉛直上方に向ける態様で上記装置本体1
2の上板12aに取り付けられている。
その内部に昇降用シリンダアクチュエータ14を備えて
いる。昇降用シリンダアクチュエータ14は、その内部
に図示していないリニアエンコーダを内蔵するもので、
作動ロッド14aの先端部に下部スライド部材15を備
えており、そのシリンダ本体14bを介して、上記作動
ロッド14aを鉛直上方に向ける態様で上記装置本体1
2の上板12aに取り付けられている。
【0013】下部スライド部材15は、図5に示すよう
に、上記組立ラインにおける車両AMの搬送方向(Y軸
方向)に沿う方向の辺が長く形成された矩形板状を成
し、その一端部に下部当接部材16を備えるとともに、
その中央部に軌道部材17を備え、さらにその他端部に
スライド用シリンダアクチュエータ18を備えており、
上記昇降用シリンダアクチュエータ14の伸縮作動によ
って鉛直上下方向(Z軸方向)に昇降移動される。下部
当接部材16は、矩形状を成す主部16aの一端縁から
矩形状の当接部16bが直角方向に延在された断面略L
字状を成しており、該当接部16bを鉛直上方に向ける
態様で上記主部16aを介して下部スライド部材15の
上面に固着されている。軌道部材17は、断面が矩形の
直棒状を成しており、上記組立ラインにおける車両AM
の搬送方向(Y軸方向)に沿って延在されている。スラ
イド用シリンダアクチュエータ18は、その内部に図示
していないリニアエンコーダを内蔵するもので、作動ロ
ッド18aの先端部に側部スライド部材19を備えてお
り、そのシリンダ本体18bを介して、上記作動ロッド
18aを水平で、かつ下部スライド部材15の一端側に
向ける態様で、該下部スライド部材15の上面に取り付
けられている。
に、上記組立ラインにおける車両AMの搬送方向(Y軸
方向)に沿う方向の辺が長く形成された矩形板状を成
し、その一端部に下部当接部材16を備えるとともに、
その中央部に軌道部材17を備え、さらにその他端部に
スライド用シリンダアクチュエータ18を備えており、
上記昇降用シリンダアクチュエータ14の伸縮作動によ
って鉛直上下方向(Z軸方向)に昇降移動される。下部
当接部材16は、矩形状を成す主部16aの一端縁から
矩形状の当接部16bが直角方向に延在された断面略L
字状を成しており、該当接部16bを鉛直上方に向ける
態様で上記主部16aを介して下部スライド部材15の
上面に固着されている。軌道部材17は、断面が矩形の
直棒状を成しており、上記組立ラインにおける車両AM
の搬送方向(Y軸方向)に沿って延在されている。スラ
イド用シリンダアクチュエータ18は、その内部に図示
していないリニアエンコーダを内蔵するもので、作動ロ
ッド18aの先端部に側部スライド部材19を備えてお
り、そのシリンダ本体18bを介して、上記作動ロッド
18aを水平で、かつ下部スライド部材15の一端側に
向ける態様で、該下部スライド部材15の上面に取り付
けられている。
【0014】なお、上記下部スライド部材15には、そ
の下面両端部にそれぞれ下方に向けてガイドロッド2
0,20が延設されており、上記装置本体12に配設さ
れたブッシュ21,21内に嵌合されている。また、上
記スライド用シリンダアクチュエータ18における作動
ロッド18aの軸心は、上記昇降用シリンダアクチュエ
ータ14における作動ロッド14aの軸心と、同一平面
内において互いに直交する態様で配設されている。
の下面両端部にそれぞれ下方に向けてガイドロッド2
0,20が延設されており、上記装置本体12に配設さ
れたブッシュ21,21内に嵌合されている。また、上
記スライド用シリンダアクチュエータ18における作動
ロッド18aの軸心は、上記昇降用シリンダアクチュエ
ータ14における作動ロッド14aの軸心と、同一平面
内において互いに直交する態様で配設されている。
【0015】側部スライド部材19は、上記軌道部材1
7上に移動自在に配設された案内部材22と、この案内
部材22から鉛直上方に向けて延設された縦壁部材23
と、この縦壁部材23に配設された側部当接部材24と
を備えており、上記スライド用シリンダアクチュエータ
18の伸縮作動により、上記下部スライド部材15に対
して上記組立ラインにおける車両AMの進行方向(Y軸
方向)に沿って往復移動される。側部当接部材24は、
上記下部当接部材16と同様に、矩形状を成す主部24
aの一端縁から矩形状の当接部24bが直角方向に延在
された断面略L字状を成しており、該当接部24bが鉛
直上方に沿う態様で上記主部24aを介して縦壁部材2
3の外側面に固着されている。
7上に移動自在に配設された案内部材22と、この案内
部材22から鉛直上方に向けて延設された縦壁部材23
と、この縦壁部材23に配設された側部当接部材24と
を備えており、上記スライド用シリンダアクチュエータ
18の伸縮作動により、上記下部スライド部材15に対
して上記組立ラインにおける車両AMの進行方向(Y軸
方向)に沿って往復移動される。側部当接部材24は、
上記下部当接部材16と同様に、矩形状を成す主部24
aの一端縁から矩形状の当接部24bが直角方向に延在
された断面略L字状を成しており、該当接部24bが鉛
直上方に沿う態様で上記主部24aを介して縦壁部材2
3の外側面に固着されている。
【0016】移動用シリンダアクチュエータ13は、図
4に示すように、その作動ロッド13aの先端が上記装
置本体12に固着され、かつそのシリンダ本体13bが
ブラケット25を介して上記床面Fに取り付けられてお
り、伸縮作動することによって、上記装置本体12を上
記組立ラインに最も近接した位置(測定位置)、および
該組立ラインから最も離反した位置(待機位置)の2位
置に選択的に占位させる。
4に示すように、その作動ロッド13aの先端が上記装
置本体12に固着され、かつそのシリンダ本体13bが
ブラケット25を介して上記床面Fに取り付けられてお
り、伸縮作動することによって、上記装置本体12を上
記組立ラインに最も近接した位置(測定位置)、および
該組立ラインから最も離反した位置(待機位置)の2位
置に選択的に占位させる。
【0017】なお、上記位置計測装置10は、通常状態
において装置本体12が待機位置に占位され、また昇降
用シリンダアクチュエータ14およびスライド用シリン
ダアクチュエータ18が最も縮退した状態に保持されて
いる。
において装置本体12が待機位置に占位され、また昇降
用シリンダアクチュエータ14およびスライド用シリン
ダアクチュエータ18が最も縮退した状態に保持されて
いる。
【0018】一方、上記車輪取付ロボットRは、図2に
示すように、床面Fに設置され、鉛直軸(Z軸)回りに
回動自在に配設された主ボディR1と、この主ボディR
1から延在され、水平軸回りに揺動自在に配設された第
1アームR2と、この第1アームR2の先端部から延在
され、水平軸回りに揺動自在に配設された第2アームR
3と、この第2アームR3の先端部に配設され、互いに
直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)回りに回動するリス
ト部R4とを備えており、さらにこのリスト部R4の先
端部に姿勢計測装置30、位相規整装置40、車輪保持
装置60およびナット締結装置70からなる装置アセン
ブリ80を備えている。
示すように、床面Fに設置され、鉛直軸(Z軸)回りに
回動自在に配設された主ボディR1と、この主ボディR
1から延在され、水平軸回りに揺動自在に配設された第
1アームR2と、この第1アームR2の先端部から延在
され、水平軸回りに揺動自在に配設された第2アームR
3と、この第2アームR3の先端部に配設され、互いに
直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)回りに回動するリス
ト部R4とを備えており、さらにこのリスト部R4の先
端部に姿勢計測装置30、位相規整装置40、車輪保持
装置60およびナット締結装置70からなる装置アセン
ブリ80を備えている。
【0019】姿勢計測装置30は、ホイールハブHの姿
勢を計測するもので、ブラケット31の先端部にレーザ
ー式の測距センサ32を備えている。この測距センサ3
2は、図14に示すように、先端面にレーザーの投光部
32aを有しており、この投光部32aから被測定物
(ホイールハブ)Hにレーザー光を照射することによ
り、該被測定物Hまでの距離を測定する。なお、図には
明示していないが、この測距センサ32には、その周面
に表示灯が設けられており、この表示灯は、投光部32
aから被測定物Hまでの距離が100±40mmになっ
た際に緑色に点灯する。
勢を計測するもので、ブラケット31の先端部にレーザ
ー式の測距センサ32を備えている。この測距センサ3
2は、図14に示すように、先端面にレーザーの投光部
32aを有しており、この投光部32aから被測定物
(ホイールハブ)Hにレーザー光を照射することによ
り、該被測定物Hまでの距離を測定する。なお、図には
明示していないが、この測距センサ32には、その周面
に表示灯が設けられており、この表示灯は、投光部32
aから被測定物Hまでの距離が100±40mmになっ
た際に緑色に点灯する。
【0020】位相規整装置40は、任意の状態にある複
数のハブボルトHB1,HB2…の位相を所定の位相に規
整するもので、図6および図7に示すように、装置本体
41に軸部材42を備えている。軸部材42は、その中
間部にピニオンギヤ43を備え、かつその外端部にレバ
ー部材44を備えており、ベアリング45,45を介し
て上記装置本体41にその中心軸回りに回動自在に保持
されている。
数のハブボルトHB1,HB2…の位相を所定の位相に規
整するもので、図6および図7に示すように、装置本体
41に軸部材42を備えている。軸部材42は、その中
間部にピニオンギヤ43を備え、かつその外端部にレバ
ー部材44を備えており、ベアリング45,45を介し
て上記装置本体41にその中心軸回りに回動自在に保持
されている。
【0021】また、この位相規整装置40には、上記軸
部材42の中心軸を中心とし、かつホイールハブHのハ
ブボルトHB1,HB2…が配設された円周HBπと同一
径の円周上に固定部材46と移動部材47とが配設され
ている。
部材42の中心軸を中心とし、かつホイールハブHのハ
ブボルトHB1,HB2…が配設された円周HBπと同一
径の円周上に固定部材46と移動部材47とが配設され
ている。
【0022】これら固定部材46および移動部材47
は、図9に示すように、それぞれ先端が開口する有底筒
状の基部材46a,47aと、この基部材46a,47
a内にスプリング48を介装した状態で内蔵されたピン
部材46b,47bとを備えており、上記固定部材46
がこの基部材46aを介して上記装置本体41に固定さ
れ、かつ上記移動部材47が基部材47aを介して上記
レバー部材44の先端部に固定されている。
は、図9に示すように、それぞれ先端が開口する有底筒
状の基部材46a,47aと、この基部材46a,47
a内にスプリング48を介装した状態で内蔵されたピン
部材46b,47bとを備えており、上記固定部材46
がこの基部材46aを介して上記装置本体41に固定さ
れ、かつ上記移動部材47が基部材47aを介して上記
レバー部材44の先端部に固定されている。
【0023】さらに、上記位相規整装置40は、規整用
シリンダアクチュエータ49を備えている。このシリン
ダアクチュエータ49は、作動ロッド49aの先端に上
記ピニオンギヤ43に歯合するラック部材50を備えて
おり、そのシリンダ本体49bを介して上記装置本体4
1に取り付けられている。
シリンダアクチュエータ49を備えている。このシリン
ダアクチュエータ49は、作動ロッド49aの先端に上
記ピニオンギヤ43に歯合するラック部材50を備えて
おり、そのシリンダ本体49bを介して上記装置本体4
1に取り付けられている。
【0024】上記のように構成された位相規整装置40
では、上記規整用シリンダアクチュエータ49を最も縮
退させた状態が初期状態となり、このとき、図8に示す
ように、上記移動部材47は、上記固定部材46との間
に180°以上の中心角を有している。
では、上記規整用シリンダアクチュエータ49を最も縮
退させた状態が初期状態となり、このとき、図8に示す
ように、上記移動部材47は、上記固定部材46との間
に180°以上の中心角を有している。
【0025】今、装置本体41をホイールハブHのハブ
端面HTに対向接近させ、かつ互いの中心軸を合致させ
ると、図10(a)に示すように、上記固定部材46お
よび移動部材47のピン部材47bがそれぞれ複数のハ
ブボルトHB1,HB2…が配設された円周HBπ上に占
位されることになる。
端面HTに対向接近させ、かつ互いの中心軸を合致させ
ると、図10(a)に示すように、上記固定部材46お
よび移動部材47のピン部材47bがそれぞれ複数のハ
ブボルトHB1,HB2…が配設された円周HBπ上に占
位されることになる。
【0026】この状態から、上記規整用シリンダアクチ
ュエータ49を伸長作動させると、ピニオンギヤ43を
介してレバー部材44が揺動され、上記移動部材47が
上記固定部材46との中心角を狭めるべく移動される。
このとき、移動部材47のピン部材47bが移動経路中
にあるハブボルトHB1に当接してこれを移動させるた
め、ホイールハブHが回動することによってハブボルト
HB1,HB2…の位相が変化する。
ュエータ49を伸長作動させると、ピニオンギヤ43を
介してレバー部材44が揺動され、上記移動部材47が
上記固定部材46との中心角を狭めるべく移動される。
このとき、移動部材47のピン部材47bが移動経路中
にあるハブボルトHB1に当接してこれを移動させるた
め、ホイールハブHが回動することによってハブボルト
HB1,HB2…の位相が変化する。
【0027】ホイールハブHの回動が進むと、やがてハ
ブボルトHB2が固定部材46のピン部材46bに当接
し、図10(b)に示すように、該固定部材46のピン
部材46bと移動部材47のピン部材47bとの間にハ
ブボルトHB1,HB2が挟装保持された状態となり、複
数のハブボルトHB1,HB2…が所定の位相、たとえば
図10(b)においては、時計の12時、3時、6時お
よび9時の位置に規整され、このとき上記規整用シリン
ダアクチュエータ49の作動が停止する。
ブボルトHB2が固定部材46のピン部材46bに当接
し、図10(b)に示すように、該固定部材46のピン
部材46bと移動部材47のピン部材47bとの間にハ
ブボルトHB1,HB2が挟装保持された状態となり、複
数のハブボルトHB1,HB2…が所定の位相、たとえば
図10(b)においては、時計の12時、3時、6時お
よび9時の位置に規整され、このとき上記規整用シリン
ダアクチュエータ49の作動が停止する。
【0028】図11は、装置本体41をホイールハブH
に対向接近させた際に、移動部材47のピン部材47b
とハブボルトHB4とが合致した場合の位相規整状態を
順に示したものである。この図11(a)に示す状態に
おいては、図9(a)に示すように、移動部材47のピ
ン部材47bがスプリング48の押圧力に抗して基部材
47a内に縮退されるため、該移動部材47の初期の移
動によってはホイールハブHは回動しない。
に対向接近させた際に、移動部材47のピン部材47b
とハブボルトHB4とが合致した場合の位相規整状態を
順に示したものである。この図11(a)に示す状態に
おいては、図9(a)に示すように、移動部材47のピ
ン部材47bがスプリング48の押圧力に抗して基部材
47a内に縮退されるため、該移動部材47の初期の移
動によってはホイールハブHは回動しない。
【0029】しかしながら、図11(b)に示すよう
に、移動部材47の移動によってそのピン部材47bと
ハブボルトHB4との位置がずれると、図9(b)に示
すように、スプリング48の押圧力によって該ピン部材
47bが突出し、次のハブボルトHB1に当接するた
め、図11(c)に示すように、上述した作用と同様の
作用によってハブボルトHB1,HB2…の位相が規整さ
れることとなる。
に、移動部材47の移動によってそのピン部材47bと
ハブボルトHB4との位置がずれると、図9(b)に示
すように、スプリング48の押圧力によって該ピン部材
47bが突出し、次のハブボルトHB1に当接するた
め、図11(c)に示すように、上述した作用と同様の
作用によってハブボルトHB1,HB2…の位相が規整さ
れることとなる。
【0030】また、図12は、装置本体41をホイール
ハブHに対向接近させた際に、固定部材46のピン部材
46bとハブボルトHB3とが合致した場合の位相規整
状態を順に示したものである。この図12(a)に示す
状態においても、図9(a)に示すように、固定部材4
6のピン部材46bがスプリング48の押圧力に抗して
基部材46a内に縮退されるため、該固定部材46はハ
ブボルトHB3の移動を規整することができない。
ハブHに対向接近させた際に、固定部材46のピン部材
46bとハブボルトHB3とが合致した場合の位相規整
状態を順に示したものである。この図12(a)に示す
状態においても、図9(a)に示すように、固定部材4
6のピン部材46bがスプリング48の押圧力に抗して
基部材46a内に縮退されるため、該固定部材46はハ
ブボルトHB3の移動を規整することができない。
【0031】しかしながら、この場合にも移動部材47
の移動に伴うホイールハブHの回動により、図12
(b)に示すように、固定部材46のピン部材46bと
ハブボルトHB3の位置がずれると、図9(b)に示す
ように、スプリング48の押圧力によって該ピン部材4
6bが突出し、次のハブボルトHB2に当接するため、
図12(c)に示すように、上述した作用と同様の作用
によってハブボルトHB1,HB2…の位相が規整される
こととなる。
の移動に伴うホイールハブHの回動により、図12
(b)に示すように、固定部材46のピン部材46bと
ハブボルトHB3の位置がずれると、図9(b)に示す
ように、スプリング48の押圧力によって該ピン部材4
6bが突出し、次のハブボルトHB2に当接するため、
図12(c)に示すように、上述した作用と同様の作用
によってハブボルトHB1,HB2…の位相が規整される
こととなる。
【0032】車輪保持装置60は、図14に示すよう
に、アクチュエータ(図示せず)の作動によって互いに
開閉する複数の爪部材61,61…を備えており、互い
に閉塞することによってこれら爪部材61,61…間に
車輪Tを保持する。なお、車輪保持装置60によって保
持される車輪Tは、図示していない前工程によって予め
ボルト孔(図示せず)の位相が規整され、常に同一の状
態で爪部材61,61…間に保持される。
に、アクチュエータ(図示せず)の作動によって互いに
開閉する複数の爪部材61,61…を備えており、互い
に閉塞することによってこれら爪部材61,61…間に
車輪Tを保持する。なお、車輪保持装置60によって保
持される車輪Tは、図示していない前工程によって予め
ボルト孔(図示せず)の位相が規整され、常に同一の状
態で爪部材61,61…間に保持される。
【0033】ナット締結装置70は、複数のハブボルト
HB1,HB2…に一時にホイールナット(図示せず)を
締結させるもので、該ハブボルトHB1,HB2…に対応
する部位に、対応する数の駆動部71,71…を備えて
いる。これら駆動部71,71…には、それぞれ図示し
ていないアクチュエータが連係されており、該アクチュ
エータの作動によって個々の中心軸回りに予設定された
トルクで回動する。
HB1,HB2…に一時にホイールナット(図示せず)を
締結させるもので、該ハブボルトHB1,HB2…に対応
する部位に、対応する数の駆動部71,71…を備えて
いる。これら駆動部71,71…には、それぞれ図示し
ていないアクチュエータが連係されており、該アクチュ
エータの作動によって個々の中心軸回りに予設定された
トルクで回動する。
【0034】上記のような構成を備えた車輪取付工程L
Tでは、実際に組立ラインを稼働させる前に、まず、車
両AMを車輪取付工程LTの所定の位置に位置決め設置
した状態で、上記車輪取付ロボットRに以下に示すよう
な車輪取付作業のティーチングが行われ、そのときの位
置データおよび姿勢データ等の作業データが順次ロボッ
ト制御部(図示せず)に設定記憶される。なお、このテ
ィーチングを行う場合には、図示していないステアリン
グを適宜操作することによってホイールハブHのハブ端
面HTが上記組立ラインにおける車両AMの搬送方向
(Y軸方向)に沿うように修正しておく。
Tでは、実際に組立ラインを稼働させる前に、まず、車
両AMを車輪取付工程LTの所定の位置に位置決め設置
した状態で、上記車輪取付ロボットRに以下に示すよう
な車輪取付作業のティーチングが行われ、そのときの位
置データおよび姿勢データ等の作業データが順次ロボッ
ト制御部(図示せず)に設定記憶される。なお、このテ
ィーチングを行う場合には、図示していないステアリン
グを適宜操作することによってホイールハブHのハブ端
面HTが上記組立ラインにおける車両AMの搬送方向
(Y軸方向)に沿うように修正しておく。
【0035】(ステップA1)まず、任意の状態にある
車輪取付ロボットRを作動させ、図13に示すように、
装置アセンブリ70の位相規整装置40を、上記基準状
態にあるホイールハブHのハブ端面HTから所定距離だ
け離隔した位置に、互いの中心軸が合致する態様で配置
する(車輪取付ロボットRの初期状態)。
車輪取付ロボットRを作動させ、図13に示すように、
装置アセンブリ70の位相規整装置40を、上記基準状
態にあるホイールハブHのハブ端面HTから所定距離だ
け離隔した位置に、互いの中心軸が合致する態様で配置
する(車輪取付ロボットRの初期状態)。
【0036】(ステップA2)この初期状態から上記位
相規整装置40をホイールハブHのハブ端面HTに接近
させ、該位相規整装置40を作動させることによってハ
ブボルトHB1,HB2…の位相を所定の位相に規整す
る。
相規整装置40をホイールハブHのハブ端面HTに接近
させ、該位相規整装置40を作動させることによってハ
ブボルトHB1,HB2…の位相を所定の位相に規整す
る。
【0037】(ステップA3)次いで、上記車輪取付ロ
ボットRを作動させ、前工程で予めボルト孔(図示せ
ず)の位相が規整された車輪Tを車輪保持装置60が備
える複数の爪部材61,61…間に保持させる。
ボットRを作動させ、前工程で予めボルト孔(図示せ
ず)の位相が規整された車輪Tを車輪保持装置60が備
える複数の爪部材61,61…間に保持させる。
【0038】(ステップA4)図14に示すように、複
数の爪部材61,61…間に車輪Tを保持した車輪保持
装置60を、上記基準状態にあるホイールハブHのハブ
端面HTから所定距離だけ離隔した位置に、互いの中心
軸が合致する態様で配置する。
数の爪部材61,61…間に車輪Tを保持した車輪保持
装置60を、上記基準状態にあるホイールハブHのハブ
端面HTから所定距離だけ離隔した位置に、互いの中心
軸が合致する態様で配置する。
【0039】(ステップA5)さらにそこから車輪保持
装置60をホイールハブHに接近させて複数のボルト孔
(図示せず)にそれぞれハブボルトHB1,HB2…を貫
挿させることにより、上記車輪TをホイールハブHに搭
載する。
装置60をホイールハブHに接近させて複数のボルト孔
(図示せず)にそれぞれハブボルトHB1,HB2…を貫
挿させることにより、上記車輪TをホイールハブHに搭
載する。
【0040】(ステップA6)ホイールハブHに車輪T
を搭載した後、今度はナット締結装置70を上記基準状
態にあるホイールハブHのハブ端面HTから所定距離だ
け離隔した位置に配置し、それぞれの駆動部71,71
…の先端をハブボルトHB1,HB2…の先端にそれぞれ
対向配置させる。
を搭載した後、今度はナット締結装置70を上記基準状
態にあるホイールハブHのハブ端面HTから所定距離だ
け離隔した位置に配置し、それぞれの駆動部71,71
…の先端をハブボルトHB1,HB2…の先端にそれぞれ
対向配置させる。
【0041】(ステップA7)この状態から、上記ナッ
ト締結装置70をホイールハブHのハブ端面HTに接近
させ、駆動部71,71…の図示していないアクチュエ
ータを作動させることによって該駆動部71,71…を
予設定されたトルクで回動させる。
ト締結装置70をホイールハブHのハブ端面HTに接近
させ、駆動部71,71…の図示していないアクチュエ
ータを作動させることによって該駆動部71,71…を
予設定されたトルクで回動させる。
【0042】(ステップA8)上述した作業が終了した
時点で車輪取付ロボットRを作動させ、上記初期状態に
復帰させる。
時点で車輪取付ロボットRを作動させ、上記初期状態に
復帰させる。
【0043】上述した車輪取付作業のティーチングが終
了すると、上記車輪取付工程LTでは、次ぎに上記車輪
取付ロボットRに以下に示すような姿勢計測作業のティ
ーチングが行われる。なお、この姿勢計測作業のティー
チングは、上記ホイールハブHから車輪Tを取り外した
状態で、しかも該ホイールハブHが上記車輪取付作業の
ティーチングを行った時と同一の位置および同一の姿勢
で行われる。
了すると、上記車輪取付工程LTでは、次ぎに上記車輪
取付ロボットRに以下に示すような姿勢計測作業のティ
ーチングが行われる。なお、この姿勢計測作業のティー
チングは、上記ホイールハブHから車輪Tを取り外した
状態で、しかも該ホイールハブHが上記車輪取付作業の
ティーチングを行った時と同一の位置および同一の姿勢
で行われる。
【0044】(ステップB1)まず、図15に示すよう
に、任意の状態にある車輪取付ロボットRを作動させ、
姿勢計測装置30の測距センサ32を上記基準状態にあ
るホイールハブHのハブ端面HTに対向させる。
に、任意の状態にある車輪取付ロボットRを作動させ、
姿勢計測装置30の測距センサ32を上記基準状態にあ
るホイールハブHのハブ端面HTに対向させる。
【0045】(ステップB2)この状態から上記測距セ
ンサ32を作動させ、その表示灯が緑色に点灯する任意
の計測位置、すなわち上記ホイールハブHのハブ端面H
Tから約100mm離隔した任意の計測位置を設定記憶
させる。
ンサ32を作動させ、その表示灯が緑色に点灯する任意
の計測位置、すなわち上記ホイールハブHのハブ端面H
Tから約100mm離隔した任意の計測位置を設定記憶
させる。
【0046】(ステップB3)上記(ステップB2)で
示した計測位置の設定記憶作業を、さらに上記ハブ端面
HT上の異なる2点において行い、それぞれの計測位置
を設定記憶させる。
示した計測位置の設定記憶作業を、さらに上記ハブ端面
HT上の異なる2点において行い、それぞれの計測位置
を設定記憶させる。
【0047】上述した姿勢計測作業のティーチングが終
了すると、上記車輪取付工程LTでは、さらに以下に示
すような上記位置計測装置10および上記姿勢計測装置
30のそれぞれの初期値設定が行われる。なお、この初
期値設定作業も、上記姿勢計測作業のティーチングと同
様に、上記ホイールハブHから車輪Tを取り外した状態
で、しかも該ホイールハブHが上記車輪取付作業のティ
ーチングを行った時と同一の位置および同一の姿勢で行
われる。
了すると、上記車輪取付工程LTでは、さらに以下に示
すような上記位置計測装置10および上記姿勢計測装置
30のそれぞれの初期値設定が行われる。なお、この初
期値設定作業も、上記姿勢計測作業のティーチングと同
様に、上記ホイールハブHから車輪Tを取り外した状態
で、しかも該ホイールハブHが上記車輪取付作業のティ
ーチングを行った時と同一の位置および同一の姿勢で行
われる。
【0048】(ステップC1)まず、位置計測装置10
の移動用シリンダアクチュエータ13を伸長作動させ、
装置本体12を組立ラインに接近させて測定位置に占位
させる。
の移動用シリンダアクチュエータ13を伸長作動させ、
装置本体12を組立ラインに接近させて測定位置に占位
させる。
【0049】(ステップC2)次いで、図16に示すよ
うに、昇降用シリンダアクチュエータ14を伸長作動さ
せることによって、下部スライド部材15を上動させ、
その下部当接部材16が、上記基準状態にあるホイール
ハブHのハブ周面HSに当接するまでの移動距離z0を
記憶させる。
うに、昇降用シリンダアクチュエータ14を伸長作動さ
せることによって、下部スライド部材15を上動させ、
その下部当接部材16が、上記基準状態にあるホイール
ハブHのハブ周面HSに当接するまでの移動距離z0を
記憶させる。
【0050】(ステップC3)この状態から、今度はス
ライド用シリンダアクチュエータ18を伸長作動させる
ことによって側部スライド部材19を移動させ、その側
部当接部材24が上記基準状態にあるホイールハブHの
ハブ周面HSに当接するまでの移動距離y0を記憶させ
る。
ライド用シリンダアクチュエータ18を伸長作動させる
ことによって側部スライド部材19を移動させ、その側
部当接部材24が上記基準状態にあるホイールハブHの
ハブ周面HSに当接するまでの移動距離y0を記憶させ
る。
【0051】(ステップC4)スライド用シリンダアク
チュエータ18、昇降用シリンダアクチュエータ14お
よび移動用シリンダアクチュエータ13を順次縮退作動
させ、上記位置計測装置10を待機位置に復帰させる。
チュエータ18、昇降用シリンダアクチュエータ14お
よび移動用シリンダアクチュエータ13を順次縮退作動
させ、上記位置計測装置10を待機位置に復帰させる。
【0052】(ステップC5)次ぎに、ティーチングし
た姿勢計測作業をプレイバックさせるとともに、上記姿
勢計測装置30を作動させ、図15に示すように、上述
した異なる3つの計測位置からそれぞれホイールハブH
のハブ端面HTに100mmずつ近接した基準位置M
1,M2,M3を設定記憶する。 M1(XM1,YM1,ZM1) M2(XM2,YM2,ZM2) M3(XM3,YM3,ZM3)
た姿勢計測作業をプレイバックさせるとともに、上記姿
勢計測装置30を作動させ、図15に示すように、上述
した異なる3つの計測位置からそれぞれホイールハブH
のハブ端面HTに100mmずつ近接した基準位置M
1,M2,M3を設定記憶する。 M1(XM1,YM1,ZM1) M2(XM2,YM2,ZM2) M3(XM3,YM3,ZM3)
【0053】(ステップC6)基準位置M1,M2,M3
を設定記憶した後、図17に示すように、今度は該基準
位置M1,M2,M3から上記基準状態にあるホイールハ
ブHのハブ端面HTにおいてそれぞれに対応する3つの
計測点P1,P2,P3までの実際の距離x01,x02,x0
3を計測し、これを記憶させる。
を設定記憶した後、図17に示すように、今度は該基準
位置M1,M2,M3から上記基準状態にあるホイールハ
ブHのハブ端面HTにおいてそれぞれに対応する3つの
計測点P1,P2,P3までの実際の距離x01,x02,x0
3を計測し、これを記憶させる。
【0054】(ステップC7)これら計測した各距離デ
ータから、上記基準状態にあるホイールハブHにおける
ハブ端面HT上の3つの計測点P1,P2,P3の各座標
を設定し、これを記憶させる。 P1(XM1+x01,YM1,ZM1)⇒P1(XP1,YP
1,ZP1) P2(XM2+x02,YM2,ZM2)⇒P2(XP2,YP
2,ZP2) P3(XM3+x03,YM3,ZM3)⇒P3(XP3,YP
3,ZP3) なお、YM1=YP1,YM2=YP2,YM3=YP3 ZM1=ZP1,ZM2=ZP2,ZM3=ZP3
ータから、上記基準状態にあるホイールハブHにおける
ハブ端面HT上の3つの計測点P1,P2,P3の各座標
を設定し、これを記憶させる。 P1(XM1+x01,YM1,ZM1)⇒P1(XP1,YP
1,ZP1) P2(XM2+x02,YM2,ZM2)⇒P2(XP2,YP
2,ZP2) P3(XM3+x03,YM3,ZM3)⇒P3(XP3,YP
3,ZP3) なお、YM1=YP1,YM2=YP2,YM3=YP3 ZM1=ZP1,ZM2=ZP2,ZM3=ZP3
【0055】(ステップC8)これらハブ端面HT上の
3つの計測点P1,P2,P3から、図18に示すよう
に、ハブ端面HTをX′−Y′平面とし、計測点P1が
原点で、かつ計測点P2の方向がX′方向となる基準ユ
ーザ座標系(基準座標系)X′−Y′−Z′を作成し、
これを記憶させる。
3つの計測点P1,P2,P3から、図18に示すよう
に、ハブ端面HTをX′−Y′平面とし、計測点P1が
原点で、かつ計測点P2の方向がX′方向となる基準ユ
ーザ座標系(基準座標系)X′−Y′−Z′を作成し、
これを記憶させる。
【0056】(ステップC9)上記車輪取付ロボットR
に教示した車輪取付作業の位置データおよび姿勢データ
等の作業データを、(ステップC8)で作成した基準ユ
ーザ座標系X′−Y′−Z′に対応したデータに変換
し、これを記憶させる。
に教示した車輪取付作業の位置データおよび姿勢データ
等の作業データを、(ステップC8)で作成した基準ユ
ーザ座標系X′−Y′−Z′に対応したデータに変換
し、これを記憶させる。
【0057】上述した車輪取付ロボットRへの車輪取付
作業および姿勢計測作業のティーチング、上記位置計測
装置10および上記姿勢計測装置30への初期値設定作
業が全て終了すると、実際に組立ラインが稼働され、図
1に示す手順にしたがって、車輪取付工程LTに搬送さ
れてくる車両AMのホイールハブH′に車輪Tが順次取
付られる。なお、実際に組み立てラインを稼働させる場
合にも、上記ティーチングを行ったときと同様に、図示
していないステアリングを適宜操作することによってホ
イールハブH′のハブ端面HT′が上記組立ラインにお
ける車両AMの搬送方向(Y軸方向)に沿うように修正
しておく。
作業および姿勢計測作業のティーチング、上記位置計測
装置10および上記姿勢計測装置30への初期値設定作
業が全て終了すると、実際に組立ラインが稼働され、図
1に示す手順にしたがって、車輪取付工程LTに搬送さ
れてくる車両AMのホイールハブH′に車輪Tが順次取
付られる。なお、実際に組み立てラインを稼働させる場
合にも、上記ティーチングを行ったときと同様に、図示
していないステアリングを適宜操作することによってホ
イールハブH′のハブ端面HT′が上記組立ラインにお
ける車両AMの搬送方向(Y軸方向)に沿うように修正
しておく。
【0058】上記車両AMが組立ライン上を搬送され、
図示していない位置決センサによって該車両AMが車輪
取付工程LTの所定の位置に位置決設置されたことが確
認されると(ステップ100)、まず、図19に示すよ
うに、位置計測装置10が測定位置に占位され、搬送さ
れた車両AMのホイールハブH′のハブ周面HS′に下
部当接部材16および側部当接部材24がそれぞれ当接
するまでの移動距離y1,z1が計測される(ステップ1
01)。
図示していない位置決センサによって該車両AMが車輪
取付工程LTの所定の位置に位置決設置されたことが確
認されると(ステップ100)、まず、図19に示すよ
うに、位置計測装置10が測定位置に占位され、搬送さ
れた車両AMのホイールハブH′のハブ周面HS′に下
部当接部材16および側部当接部材24がそれぞれ当接
するまでの移動距離y1,z1が計測される(ステップ1
01)。
【0059】図示していないロボット制御部は、上記計
測距離y1,z1からホイールハブH′の基準状態に対す
るY軸方向およびZ軸方向の偏差距離Δy,Δzを算出
し(ステップ102)、これを記憶するとともに、上記
姿勢計測作業のティーチングデータおよび初期値データ
をこれらY軸方向の偏差距離ΔyおよびZ軸方向の偏差
距離Δzに応じて補正する(ステップ103)。 ここで、Y軸方向の偏差距離:Δy=y1−y0 Z軸方向の偏差距離:Δz=z1−z0 また、補正した測距センサ32の基準位置M′1,M′
2,M′3の座標は、 M′1(XM1,YM1+Δy,ZM1+Δz) M′2(XM2,YM2+Δy,ZM2+Δz) M′3(XM3,YM3+Δy,ZM3+Δz)
測距離y1,z1からホイールハブH′の基準状態に対す
るY軸方向およびZ軸方向の偏差距離Δy,Δzを算出
し(ステップ102)、これを記憶するとともに、上記
姿勢計測作業のティーチングデータおよび初期値データ
をこれらY軸方向の偏差距離ΔyおよびZ軸方向の偏差
距離Δzに応じて補正する(ステップ103)。 ここで、Y軸方向の偏差距離:Δy=y1−y0 Z軸方向の偏差距離:Δz=z1−z0 また、補正した測距センサ32の基準位置M′1,M′
2,M′3の座標は、 M′1(XM1,YM1+Δy,ZM1+Δz) M′2(XM2,YM2+Δy,ZM2+Δz) M′3(XM3,YM3+Δy,ZM3+Δz)
【0060】ホイールハブH′の計測作業が終了する
と、上記位置計測装置10が待機位置に復帰し、次に、
図20に示すように、補正されたティーチングデータに
基づいて姿勢計測装置30が作動され、上記基準位置
M′1,M′2,M′3からそれぞれホイールハブH′の
ハブ端面HT′までの距離x11,x12,x13が計測され
る(ステップ104)。
と、上記位置計測装置10が待機位置に復帰し、次に、
図20に示すように、補正されたティーチングデータに
基づいて姿勢計測装置30が作動され、上記基準位置
M′1,M′2,M′3からそれぞれホイールハブH′の
ハブ端面HT′までの距離x11,x12,x13が計測され
る(ステップ104)。
【0061】上記ロボット制御部(図示せず)は、上記
計測距離x11,x12,x13から操舵によるホイールハブ
H′の基準状態に対するX軸方向の各位置の偏差距離Δ
x1,Δx2,Δx3を算出し、これに応じてホイールハ
ブH′の計測点P1,P2,P3の各座標を補正すること
により、補正点P′1,P′2,P′3を得る(ステップ
105)。ここで、 計測点P1と補正点P′1とのX軸方向の偏差距離:Δx1=x11−x01 計測点P2と補正点P′2とのX軸方向の偏差距離:Δx2=x12−x02 計測点P3と補正点P′3とのX軸方向の偏差距離:Δx3=x13−x03 また、ホイールハブH′の補正点P′1,P′2,P′3
の各座標は、 P′1(XP1+Δx1,YP1+Δy,ZP1+Δz) ⇒P′1(XH1,YH1,ZH1) P′2(XP2+Δx2,YP2+Δy,ZP2+Δz) ⇒P′2(XH2,YH2,ZH2) P′3(XP3+Δx3,YP3+Δy,ZP3+Δz) ⇒P′3(XH3,YH3,ZH3)
計測距離x11,x12,x13から操舵によるホイールハブ
H′の基準状態に対するX軸方向の各位置の偏差距離Δ
x1,Δx2,Δx3を算出し、これに応じてホイールハ
ブH′の計測点P1,P2,P3の各座標を補正すること
により、補正点P′1,P′2,P′3を得る(ステップ
105)。ここで、 計測点P1と補正点P′1とのX軸方向の偏差距離:Δx1=x11−x01 計測点P2と補正点P′2とのX軸方向の偏差距離:Δx2=x12−x02 計測点P3と補正点P′3とのX軸方向の偏差距離:Δx3=x13−x03 また、ホイールハブH′の補正点P′1,P′2,P′3
の各座標は、 P′1(XP1+Δx1,YP1+Δy,ZP1+Δz) ⇒P′1(XH1,YH1,ZH1) P′2(XP2+Δx2,YP2+Δy,ZP2+Δz) ⇒P′2(XH2,YH2,ZH2) P′3(XP3+Δx3,YP3+Δy,ZP3+Δz) ⇒P′3(XH3,YH3,ZH3)
【0062】X軸方向の位置の偏差に応じて各計測点の
座標を補正したロボット制御部(図示せず)は、今度は
上記計測距離x11,x12,x13から操舵によるホイール
ハブH′のZ軸回りの姿勢の偏差を算出し(ステップ1
06)、この姿勢の偏差に応じて上記各補正点P′1,
P′2,P′3の座標をさらに補正することにより、基準
状態における個々の計測点P1,P2,P3に対応した対
応点P″1,P″2,P″3を得る(ステップ107)。 P″1(X1,Y1,Z1) P″2(X2,Y2,Z2) P″3(X3,Y3,Z3)
座標を補正したロボット制御部(図示せず)は、今度は
上記計測距離x11,x12,x13から操舵によるホイール
ハブH′のZ軸回りの姿勢の偏差を算出し(ステップ1
06)、この姿勢の偏差に応じて上記各補正点P′1,
P′2,P′3の座標をさらに補正することにより、基準
状態における個々の計測点P1,P2,P3に対応した対
応点P″1,P″2,P″3を得る(ステップ107)。 P″1(X1,Y1,Z1) P″2(X2,Y2,Z2) P″3(X3,Y3,Z3)
【0063】ここでまず、対応点P″1,P″2,P″3
のZ軸座標Z1,Z2,Z3は、それぞれ操舵によるZ軸
回りの姿勢の偏差の影響を受けないため、上記補正点
P′1,P′2,P′3のZ軸座標ZH1,ZH2,ZH3と
同一となる。 すなわち、Z1=ZH1,Z2=ZH2,Z3=ZH3
のZ軸座標Z1,Z2,Z3は、それぞれ操舵によるZ軸
回りの姿勢の偏差の影響を受けないため、上記補正点
P′1,P′2,P′3のZ軸座標ZH1,ZH2,ZH3と
同一となる。 すなわち、Z1=ZH1,Z2=ZH2,Z3=ZH3
【0064】また、対応点P″1,P″2,P″3のY軸
座標Y1,Y2,Y3は、基準状態における計測点P1,P
2,P3のY軸座標YP1,YP2,YP3に、姿勢の相違
にのみ起因する偏差距離Yθ1,Yθ2,Yθ3と、位置
の相違にのみ起因する偏差距離Ysとを加えたものとな
る。 Y1=(YH1−Δy)+Yθ1+Ys (YP1=YH1−Δy) Y2=(YH2−Δy)+Yθ2+Ys (YP2=YH2−Δy) Y3=(YH3−Δy)+Yθ3+Ys (YP3=YH3−Δy)
座標Y1,Y2,Y3は、基準状態における計測点P1,P
2,P3のY軸座標YP1,YP2,YP3に、姿勢の相違
にのみ起因する偏差距離Yθ1,Yθ2,Yθ3と、位置
の相違にのみ起因する偏差距離Ysとを加えたものとな
る。 Y1=(YH1−Δy)+Yθ1+Ys (YP1=YH1−Δy) Y2=(YH2−Δy)+Yθ2+Ys (YP2=YH2−Δy) Y3=(YH3−Δy)+Yθ3+Ys (YP3=YH3−Δy)
【0065】ここで、上記姿勢の相違にのみ起因する偏
差距離Yθ1,Yθ2,Yθ3については、基準状態にあ
るホイールハブH(図中の実線で示す)と、搬送された
車両AMのホイールハブH′(図中の2点鎖線で示す)
とが、操舵中心O回りに角度θだけ偏差した状態を示す
図22から、それぞれ以下の式によって算出される。 Yθ1=D・sin(α−θ)−S13 Yθ2=S23−K・sin(β+θ) Yθ3=−L・sinθ tanθ=(Δx2−Δx1)/S12 なお、上記式中のD,K,Lは、それぞれホイールハブ
Hの操舵中心Oから各計測点P1,P2,P3までの距離
である。また、S12,S23,S13は、それぞれ各計測点
P1,P2間、P2,P3間およびP1,P3間のY軸方向ス
パンである。さらに、α,βは、それぞれ上記操舵中心
Oに対する計測点P1,P3間の中心角および計測点P
2,P3間の中心角で、下式によって算出されるものであ
る。 tanα=S13/L tanβ=S23/L
差距離Yθ1,Yθ2,Yθ3については、基準状態にあ
るホイールハブH(図中の実線で示す)と、搬送された
車両AMのホイールハブH′(図中の2点鎖線で示す)
とが、操舵中心O回りに角度θだけ偏差した状態を示す
図22から、それぞれ以下の式によって算出される。 Yθ1=D・sin(α−θ)−S13 Yθ2=S23−K・sin(β+θ) Yθ3=−L・sinθ tanθ=(Δx2−Δx1)/S12 なお、上記式中のD,K,Lは、それぞれホイールハブ
Hの操舵中心Oから各計測点P1,P2,P3までの距離
である。また、S12,S23,S13は、それぞれ各計測点
P1,P2間、P2,P3間およびP1,P3間のY軸方向ス
パンである。さらに、α,βは、それぞれ上記操舵中心
Oに対する計測点P1,P3間の中心角および計測点P
2,P3間の中心角で、下式によって算出されるものであ
る。 tanα=S13/L tanβ=S23/L
【0066】また、位置の相違にのみ起因する偏差距離
Ysについては、上記側部当接部材24の移動距離Δy
が、この位置の相違にのみ起因する偏差距離Ysと、姿
勢の偏差に基づく偏差距離ΔYθとから構成されている
ため、基準状態にあるホイールハブH(図中の実線で示
す)と、搬送された車両AMのホイールハブH′(図中
の2点鎖線で示す)とが、操舵中心O回りに角度θだけ
偏差した状態を示す図24から、下式により算出され
る。 Ys=Δy−ΔYθ ΔYθ=W・sin(γ−θ)−J−y′ y′=ΔXθ・tanθ ΔXθ=W・cosγ−W・cos(γ−θ) なお、上記式中のWはホイールハブHの操舵中心Oから
基準状態において側部当接部材24が当接するハブ周面
HS上の点aまでの距離、JはホイールハブHの中心軸
からハブ周面HSまでの距離である。また、γは上記ホ
イールハブHの中心軸から基準状態において側部当接部
材24が当接するハブ周面HS上の点aまでの間の中心
角であり、下式によって算出される。 tanγ=J/I なお、上記式中のIはホイールハブHの操舵中心Oから
基準状態において側部当接部材24が当接するハブ周面
HS上の点aまでのX軸方向距離である。
Ysについては、上記側部当接部材24の移動距離Δy
が、この位置の相違にのみ起因する偏差距離Ysと、姿
勢の偏差に基づく偏差距離ΔYθとから構成されている
ため、基準状態にあるホイールハブH(図中の実線で示
す)と、搬送された車両AMのホイールハブH′(図中
の2点鎖線で示す)とが、操舵中心O回りに角度θだけ
偏差した状態を示す図24から、下式により算出され
る。 Ys=Δy−ΔYθ ΔYθ=W・sin(γ−θ)−J−y′ y′=ΔXθ・tanθ ΔXθ=W・cosγ−W・cos(γ−θ) なお、上記式中のWはホイールハブHの操舵中心Oから
基準状態において側部当接部材24が当接するハブ周面
HS上の点aまでの距離、JはホイールハブHの中心軸
からハブ周面HSまでの距離である。また、γは上記ホ
イールハブHの中心軸から基準状態において側部当接部
材24が当接するハブ周面HS上の点aまでの間の中心
角であり、下式によって算出される。 tanγ=J/I なお、上記式中のIはホイールハブHの操舵中心Oから
基準状態において側部当接部材24が当接するハブ周面
HS上の点aまでのX軸方向距離である。
【0067】以上により、対応点P″1,P″2,P″3
のY軸座標Y1,Y2,Y3は、下式のようになる。 Y1=YH1+Yθ1−ΔYθ Y2=YH2+Yθ2−ΔYθ Y3=YH3+Yθ3−ΔYθ
のY軸座標Y1,Y2,Y3は、下式のようになる。 Y1=YH1+Yθ1−ΔYθ Y2=YH2+Yθ2−ΔYθ Y3=YH3+Yθ3−ΔYθ
【0068】一方、上記対応点P″1,P″2,P″3の
X軸座標X1,X2,X3は、上記Y軸方向の偏差によ
り、基準状態にあるホイールハブH(図中の実線で示
す)と、搬送された車両AMのホイールハブH′(図中
の2点鎖線で示す)とが、操舵中心O回りに角度θだけ
偏差した状態の要部を拡大して示す図23から、それぞ
れ以下の式によって算出される。 X1=XH1+εx1 εx1=Δn・tanθ Δn=n−Yθ1 以下、同様にして、 X2=XH2+εx2 X3=XH3+εx3
X軸座標X1,X2,X3は、上記Y軸方向の偏差によ
り、基準状態にあるホイールハブH(図中の実線で示
す)と、搬送された車両AMのホイールハブH′(図中
の2点鎖線で示す)とが、操舵中心O回りに角度θだけ
偏差した状態の要部を拡大して示す図23から、それぞ
れ以下の式によって算出される。 X1=XH1+εx1 εx1=Δn・tanθ Δn=n−Yθ1 以下、同様にして、 X2=XH2+εx2 X3=XH3+εx3
【0069】結局、上述した基準状態における個々の計
測点P1,P2,P3に対応した対応点P″1,P″2,
P″3の座標は、以下のように算出される。 P″1(X1,Y1,Z1) ⇒P″1(XH1+εx1,YH1+Yθ1−ΔYθ,ZH1) P″2(X2,Y2,Z2) ⇒P″2(XH2+εx2,YH2+Yθ2−ΔYθ,ZH2) P″3(X3,Y3,Z3) ⇒P″3(XH3+εx3,YH3+Yθ3−ΔYθ,ZH3)
測点P1,P2,P3に対応した対応点P″1,P″2,
P″3の座標は、以下のように算出される。 P″1(X1,Y1,Z1) ⇒P″1(XH1+εx1,YH1+Yθ1−ΔYθ,ZH1) P″2(X2,Y2,Z2) ⇒P″2(XH2+εx2,YH2+Yθ2−ΔYθ,ZH2) P″3(X3,Y3,Z3) ⇒P″3(XH3+εx3,YH3+Yθ3−ΔYθ,ZH3)
【0070】上記のようにして基準状態における個々の
計測点P1,P2,P3に対応した対応点P″1,P″2,
P″3を得たロボット制御部(図示せず)は、図21に
示すように、これらハブ端面HT′上の3つの計測点
P″1,P″2,P″3から、該ハブ端面HT′をX″−
Y″平面とし、計測点P″1が原点で、かつ計測点P″2
の方向がX″方向となる作動ユーザ座標系(作動座標
系)X″−Y″−Z″を作成し、これを記憶する(ステ
ップ108)。
計測点P1,P2,P3に対応した対応点P″1,P″2,
P″3を得たロボット制御部(図示せず)は、図21に
示すように、これらハブ端面HT′上の3つの計測点
P″1,P″2,P″3から、該ハブ端面HT′をX″−
Y″平面とし、計測点P″1が原点で、かつ計測点P″2
の方向がX″方向となる作動ユーザ座標系(作動座標
系)X″−Y″−Z″を作成し、これを記憶する(ステ
ップ108)。
【0071】作動ユーザ座標系X″−Y″−Z″を作成
したロボット制御部(図示せず)は、まず、上述した
(ステップA1)から(ステップA2)までの作業内容
に係る位置データおよび姿勢データ等の作業データを、
上記作動ユーザ座標系X″−Y″−Z″に対応したデー
タに変換し、図25に示すように、この変換したデータ
に基づいて車輪取付ロボットRを作動ユーザ座標系X″
−Y″−Z″で作動させることにより、上記搬送された
車両AMのホイールハブH′におけるハブボルトHB′
1,HB′2…の位相を所定の位相に規整させる(ステッ
プ109)。
したロボット制御部(図示せず)は、まず、上述した
(ステップA1)から(ステップA2)までの作業内容
に係る位置データおよび姿勢データ等の作業データを、
上記作動ユーザ座標系X″−Y″−Z″に対応したデー
タに変換し、図25に示すように、この変換したデータ
に基づいて車輪取付ロボットRを作動ユーザ座標系X″
−Y″−Z″で作動させることにより、上記搬送された
車両AMのホイールハブH′におけるハブボルトHB′
1,HB′2…の位相を所定の位相に規整させる(ステッ
プ109)。
【0072】次いで、車輪取付ロボットRが備える絶対
座標系X−Y−Zにおいて上記車輪取付ロボットRを作
動させ、前工程で予めボルト孔(図示せず)の位相が規
整された車輪Tを車輪保持装置60が備える複数の爪部
材61,61…間に保持させる(ステップ110)。
座標系X−Y−Zにおいて上記車輪取付ロボットRを作
動させ、前工程で予めボルト孔(図示せず)の位相が規
整された車輪Tを車輪保持装置60が備える複数の爪部
材61,61…間に保持させる(ステップ110)。
【0073】車輪保持装置60に車輪Tが保持される
と、今度は、上述した(ステップA4)から(ステップ
A7)までの作業内容に係る位置データおよび姿勢デー
タ等の作業データを、上記作動ユーザ座標系X″−Y″
−Z″に対応したデータに変換し、図26に示すよう
に、この変換したデータに基づいて上記車輪取付ロボッ
トRを作動ユーザ座標系X″−Y″−Z″で作動させる
ことにより、搬送された車両AMのホイールハブH′に
車輪Tが取り付けられる(ステップ111、ステップ1
12)。
と、今度は、上述した(ステップA4)から(ステップ
A7)までの作業内容に係る位置データおよび姿勢デー
タ等の作業データを、上記作動ユーザ座標系X″−Y″
−Z″に対応したデータに変換し、図26に示すよう
に、この変換したデータに基づいて上記車輪取付ロボッ
トRを作動ユーザ座標系X″−Y″−Z″で作動させる
ことにより、搬送された車両AMのホイールハブH′に
車輪Tが取り付けられる(ステップ111、ステップ1
12)。
【0074】その後、車輪取付ロボットRが初期状態に
復帰され、車輪取付作業が終了する(ステップ11
3)。
復帰され、車輪取付作業が終了する(ステップ11
3)。
【0075】以下、基準ユーザ座標系X′−Y′−Z′
に対応したデータに変換された位置データおよび姿勢デ
ータ等の作業データを、搬送された車両AMのホイール
ハブH′に対応する作動ユーザ座標系X″−Y″−Z″
のデータに都度変換することにより、基準状態に対して
位置や姿勢が偏差するホイールハブH′に順次車輪Tが
自動的に取り付けられることとなる。
に対応したデータに変換された位置データおよび姿勢デ
ータ等の作業データを、搬送された車両AMのホイール
ハブH′に対応する作動ユーザ座標系X″−Y″−Z″
のデータに都度変換することにより、基準状態に対して
位置や姿勢が偏差するホイールハブH′に順次車輪Tが
自動的に取り付けられることとなる。
【0076】なお、上記実施例では、車両AMの操舵輪
に対応するホイールハブHに車輪Tを取り付ける方法に
ついてのみ説明しているが、同一の作用によって操舵輪
以外の車輪を取り付けることができるのはもちろんであ
る。また、ホイールハブH′のハブ端面HT′およびハ
ブ周面HSを計測することによって、基準状態に対する
このホイールハブH′の位置の偏差および姿勢の偏差を
検出するようにしているが、ディスク面HDを備えるホ
イールハブであれば、このディスク面HDを計測して位
置の偏差や姿勢の偏差を検出しても構わない。さらに、
シリンダアクチュエータ14,18のストローク量によ
って位置の偏差を検出する位置計測装置10およびレー
ザー式の測距センサ32によって姿勢の偏差を検出する
姿勢計測装置30を例示しているが、本発明はこれらに
限定されない。なお、実施例においては、唯一の測距セ
ンサ32によって3点の計測を行うようにしているが、
予め計測点の数だけ測距センサを備えた姿勢計測装置を
用いれば、計測時間の大幅な短縮化を図ることができ
る。さらに、位置計測装置10を床面Fに設置するよう
にしているが、その他の装置と同様に、車輪取付ロボッ
トRに配設しても構わない。
に対応するホイールハブHに車輪Tを取り付ける方法に
ついてのみ説明しているが、同一の作用によって操舵輪
以外の車輪を取り付けることができるのはもちろんであ
る。また、ホイールハブH′のハブ端面HT′およびハ
ブ周面HSを計測することによって、基準状態に対する
このホイールハブH′の位置の偏差および姿勢の偏差を
検出するようにしているが、ディスク面HDを備えるホ
イールハブであれば、このディスク面HDを計測して位
置の偏差や姿勢の偏差を検出しても構わない。さらに、
シリンダアクチュエータ14,18のストローク量によ
って位置の偏差を検出する位置計測装置10およびレー
ザー式の測距センサ32によって姿勢の偏差を検出する
姿勢計測装置30を例示しているが、本発明はこれらに
限定されない。なお、実施例においては、唯一の測距セ
ンサ32によって3点の計測を行うようにしているが、
予め計測点の数だけ測距センサを備えた姿勢計測装置を
用いれば、計測時間の大幅な短縮化を図ることができ
る。さらに、位置計測装置10を床面Fに設置するよう
にしているが、その他の装置と同様に、車輪取付ロボッ
トRに配設しても構わない。
【0077】また、上記実施例では、車輪取付ロボット
Rに位相規整や車輪搭載等の車輪取付作業をティーチン
グする際、また位置計測装置10や姿勢計測装置30に
初期値設定を行う際、さらには実際に組立ラインを稼働
する際に、それぞれ図示していないステアリングを適宜
操作することによってホイールハブH,H′のハブ端面
HT,HT′が上記組立ラインにおける車両AMの搬送
方向(Y軸方向)に沿うように修正しているため、対応
点P″1,P″2,P″3のX軸座標X1,X2,X3に含ま
れるZ軸回りの姿勢の偏差εx1,εx2,εx3が微少
となり、これを無視しても構わない。
Rに位相規整や車輪搭載等の車輪取付作業をティーチン
グする際、また位置計測装置10や姿勢計測装置30に
初期値設定を行う際、さらには実際に組立ラインを稼働
する際に、それぞれ図示していないステアリングを適宜
操作することによってホイールハブH,H′のハブ端面
HT,HT′が上記組立ラインにおける車両AMの搬送
方向(Y軸方向)に沿うように修正しているため、対応
点P″1,P″2,P″3のX軸座標X1,X2,X3に含ま
れるZ軸回りの姿勢の偏差εx1,εx2,εx3が微少
となり、これを無視しても構わない。
【0078】さらに、上記実施例では、組立ラインを実
際に稼働する前に、まず車輪取付ロボットRに車輪取付
作業のティーチングを行い、次いで上記車輪取付ロボッ
トRに姿勢計測作業のティーチングを行い、さらに位置
計測装置10および姿勢計測装置30のそれぞれの初期
値設定を行うようにしているが、これらはいずれを先に
行っても構わない。
際に稼働する前に、まず車輪取付ロボットRに車輪取付
作業のティーチングを行い、次いで上記車輪取付ロボッ
トRに姿勢計測作業のティーチングを行い、さらに位置
計測装置10および姿勢計測装置30のそれぞれの初期
値設定を行うようにしているが、これらはいずれを先に
行っても構わない。
【0079】またさらに、上記実施例では、ホイールハ
ブH′に車輪を取り付ける場合、常に基準ユーザ座標系
X′−Y′−Z′に対応したデータに変換された位置デ
ータおよび姿勢データ等の作業データを、搬送された車
両AMのホイールハブH′に対応する作動ユーザ座標系
X″−Y″−Z″のデータに都度変換するようにしてい
るが、直前の作動ユーザ座標系を次の車両の基準ユーザ
座標系として用いてももよい。
ブH′に車輪を取り付ける場合、常に基準ユーザ座標系
X′−Y′−Z′に対応したデータに変換された位置デ
ータおよび姿勢データ等の作業データを、搬送された車
両AMのホイールハブH′に対応する作動ユーザ座標系
X″−Y″−Z″のデータに都度変換するようにしてい
るが、直前の作動ユーザ座標系を次の車両の基準ユーザ
座標系として用いてももよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車輪
の取付方法によれば、基準状態に設置された車両のホイ
ールハブに対する搬入された車両のホイールハブの姿勢
の偏差および位置の偏差に基づいて、ロボットに教示さ
れた作業データが補正されるため、車輪の取付作業の自
動化を容易に図ることができる。
の取付方法によれば、基準状態に設置された車両のホイ
ールハブに対する搬入された車両のホイールハブの姿勢
の偏差および位置の偏差に基づいて、ロボットに教示さ
れた作業データが補正されるため、車輪の取付作業の自
動化を容易に図ることができる。
【0081】また、本発明によれば、基準座標系のデー
タに変換されたロボットの作業データが、搬入された車
両のホイールハブの姿勢の偏差および位置の偏差に対応
した作動座標系のデータに変換されるため、車輪の取付
作業の自動化を容易に図ることができる。
タに変換されたロボットの作業データが、搬入された車
両のホイールハブの姿勢の偏差および位置の偏差に対応
した作動座標系のデータに変換されるため、車輪の取付
作業の自動化を容易に図ることができる。
【図1】図1は、本発明に係る車輪の取付方法の実施例
を示したフローチャートである。
を示したフローチャートである。
【図2】図2は、本発明に係る車輪の取付方法を適用し
た組立ラインの車輪取付工程を概念的に示した斜視図で
ある。
た組立ラインの車輪取付工程を概念的に示した斜視図で
ある。
【図3】図3は、本発明に係る車輪の取付方法に適用さ
れるホイールハブの位置計測装置を概念的に示した側面
図である。
れるホイールハブの位置計測装置を概念的に示した側面
図である。
【図4】図4は、その正面図である。
【図5】図5は、その平面図である。
【図6】図6は、本発明に係る車輪の取付方法に適用さ
れるハブボルトの位相規整装置を概念的に示した断面正
面図である。
れるハブボルトの位相規整装置を概念的に示した断面正
面図である。
【図7】図7は、その断面側面図である。
【図8】図8は、その側面図である。
【図9】図9は、位相規整装置の要部を概念的に示した
もので、図9(a)は係合ピンとホイールハブのハブボ
ルトの位相が合致した状態を示した断面図、図9(b)
は係合ピンがホイールハブのハブボルトに作用している
状態を示した断面図である。
もので、図9(a)は係合ピンとホイールハブのハブボ
ルトの位相が合致した状態を示した断面図、図9(b)
は係合ピンがホイールハブのハブボルトに作用している
状態を示した断面図である。
【図10】図10は、位相規整装置の作用を概念的に示
した模式図である。
した模式図である。
【図11】図11は、位相規整装置の作用を概念的に示
した模式図である。
した模式図である。
【図12】図12は、位相規整装置の作用を概念的に示
した模式図である。
した模式図である。
【図13】図13は、位相規整装置によってハブボルト
の位相を規整している状態を示した斜視図である。
の位相を規整している状態を示した斜視図である。
【図14】図14は、車輪保持装置によってホイールハ
ブに車輪を搭載している状態を示した斜視図である。
ブに車輪を搭載している状態を示した斜視図である。
【図15】図15は、姿勢計測装置によってホイールハ
ブの姿勢を計測している状態を示した正面図である。
ブの姿勢を計測している状態を示した正面図である。
【図16】図16は、位置計測装置によってホイールハ
ブの位置を計測している状態を示した斜視図である。
ブの位置を計測している状態を示した斜視図である。
【図17】図17は、姿勢計測装置によってホイールハ
ブの姿勢を計測している状態を示した斜視図である。
ブの姿勢を計測している状態を示した斜視図である。
【図18】図18は、ホイールハブにおける車輪取付面
の計測点および基準座標系を示した斜視図である。
の計測点および基準座標系を示した斜視図である。
【図19】図19は、位置計測装置によって搬入された
車両のホイールハブの位置の偏差を計測している状態を
示した斜視図である。
車両のホイールハブの位置の偏差を計測している状態を
示した斜視図である。
【図20】図20は、姿勢計測装置によって搬入された
車両のホイールハブの姿勢の偏差を計測している状態を
示した斜視図である。
車両のホイールハブの姿勢の偏差を計測している状態を
示した斜視図である。
【図21】図21は、搬入された車両のホイールハブに
おける車輪取付面の計測点および作動座標系を示した斜
視図である。
おける車輪取付面の計測点および作動座標系を示した斜
視図である。
【図22】図22は、基準状態にあるホイールハブと搬
入された車両のホイールハブとの姿勢の偏差を概念的に
示した平面図である。
入された車両のホイールハブとの姿勢の偏差を概念的に
示した平面図である。
【図23】図23は、その要部拡大図である。
【図24】図24は、基準状態にあるホイールハブと搬
入された車両のホイールハブとの位置の偏差および姿勢
の偏差を概念的に示した平面図である。
入された車両のホイールハブとの位置の偏差および姿勢
の偏差を概念的に示した平面図である。
【図25】図25は、位相規整装置によって搬入された
車両のホイールハブにおけるハブボルトの位相を規整し
ている状態を示した斜視図である。
車両のホイールハブにおけるハブボルトの位相を規整し
ている状態を示した斜視図である。
【図26】図26は、車輪保持装置によって搬入された
車両のホイールハブに車輪を搭載している状態を示した
斜視図である。
車両のホイールハブに車輪を搭載している状態を示した
斜視図である。
AM 車両 H,H′ ホイールハブ HT,HT′ 車輪取付面 R ロボット T 車輪
Claims (2)
- 【請求項1】 初期状態に占位するロボットに、該初期
状態から基準状態に設置された車両のホイールハブに車
輪を取り付けるまでの作業データを教示する工程と、 搬入された車両のホイールハブの上記基準状態からの位
置の偏差および姿勢の偏差を検出する工程と、 これら検出した位置の偏差および姿勢の偏差に応じて上
記ロボットに教示した上記作業データを補正する工程と
を含むことを特徴とする車輪の取付方法。 - 【請求項2】 初期状態に占位するロボットに、該初期
状態から基準状態に設置された車両のホイールハブに車
輪を取り付けるまでの作業データを教示するとともに、
上記基準状態に設置されたホイールハブの位置および姿
勢を計測し、これら計測したホイールハブの位置および
姿勢に基づいて該ホイールハブの車輪取付面に対応した
基準座標系を作成し、上記ロボットに教示した上記作業
データをこの基準座標系のデータに変換する工程と、 搬入された車両のホイールハブの上記基準状態からの位
置の偏差および姿勢の偏差を計測する工程と、 これら計測した位置の偏差および姿勢の偏差に基づいて
上記搬入された車両のホイールハブの車輪取付面に対応
した作動座標系を作成する工程と、 上記ロボットに教示した上記作業データを上記基準座標
系のデータから上記作動座標系のデータに変換する工程
とを含むことを特徴とする車輪の取付方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3224380A JPH0558361A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 車輪の取付方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3224380A JPH0558361A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 車輪の取付方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558361A true JPH0558361A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=16812848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3224380A Pending JPH0558361A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 車輪の取付方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0558361A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006123808A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Fuji Heavy Ind Ltd | タイヤ取付角度測定装置 |
-
1991
- 1991-09-04 JP JP3224380A patent/JPH0558361A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006123808A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Fuji Heavy Ind Ltd | タイヤ取付角度測定装置 |
JP4610994B2 (ja) * | 2004-10-29 | 2011-01-12 | 富士重工業株式会社 | タイヤ取付角度測定装置 |
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