JP3757558B2 - マスタ・スレーブ形マニプレータの旋回制御方法 - Google Patents

マスタ・スレーブ形マニプレータの旋回制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスタ・スレーブ形マニプレータの旋回制御方法に関し、スレーブアームの旋回半径が大きくなっても、微小量の旋回を精度よく行うことができるように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】
原子力施設や宇宙空間や高所などで不定型な作業を行うロボットとして、マスタ・スレーブ形マニプレータが使用されている。このマスタ・スレーブ形マニプレータは、概念図である図1に示すように、マスタアーム1と、スレーブアーム2と、制御部3を主要部材として構成されている。そしてマスタアーム1の各関節の回動角がマスタ側の回動角センサ(図示省略)により検出され、スレーブアーム2の各関節の回動角がスレーブ側の回動角センサ(図示省略)により検出され、検出された各回動角は制御部3に送られるようになっている。操作者4がマスタアーム1を操作すると、スレーブ側の各関節角がマスタ側の対応する各関節角に等しくなるように、制御部3によりスレーブアーム2が制御され、スレーブアーム2はマスタアーム1に追従して移動する。
【0003】
図2は、上記スレーブアーム2のアーム構造を示す概略図である。同図に示すように、基台20は床面に固定されており、旋回台21は第1回動軸(旋回回動軸)J1を介して基台20に対して水平面内で旋回できる。垂直アーム22は第2回動軸J2を介して旋回台21に対して揺動でき、水平アーム23は第3回動軸J3を介して垂直アーム22に対して揺動できる。また、水平アーム23の先端には第4回動軸J4を介してハンド部24が取り付けられている。ハンド部24には、第5回動軸J5およびハンドHが組み込まれている。
【0004】
マスターアーム1のアーム構造も、スレーブアーム2のアーム構造と略同様な構造となっている。
【0005】
制御部3には、スレーブアーム2の旋回台21が第1回動軸J1の軸回りで旋回するときの角加速度を、パラメータとして設定している。一般に、従来では、旋回台21が第1回動軸J1の回りで旋回するときの角加速度のパラメータを、一定値(固定値)としていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来では、旋回台21が第1回動軸J1の軸回りで旋回するときの角加速度のパラメータを一定値(固定値)としていたため、旋回動作をした場合には、スレーブアーム2の先端の旋回方向の加速度(角加速度ではない)は、スレーブアーム2の姿勢によって大きく異なる。
【0007】
即ち、スレーブアーム2のアーム構造を平面的に示す概略図である図4に示すように、角加速度d2 θ/dt2 が同一であっても、旋回半径rが小さいときには旋回方向の加速度aは小さく(図4(a)参照)、旋回半径rが大きくなると旋回方向の加速度aは大きくなる(図4(b)参照)。なお、旋回半径rとは、水平面内において第1回動軸(旋回回動軸)J1からスレーブアーム2の先端までの距離(半径)のことである。
【0008】
このように、旋回半径rが大きくなると旋回方向の加速度aは大きくなるので、旋回半径rが大きい場合には、精度の良い微小量の旋回が困難となっていた。
【0009】
なお、角加速度d2 θ/dt2 と、旋回方向の加速度aと、旋回半径rとの間には、次式(1)のような関係がある。
a=r×(d2 θ/dt2 ) ・・・(1)
【0010】
本発明は、上記従来技術に鑑み、旋回半径rが大きくなっても、微小量の旋回を精度よく行うことのできるマスタ・スレーブ形マニプレータの旋回制御方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、マスタアームに追従してスレーブアームが移動し、しかもスレーブアームの旋回台が基台に対して旋回動作するタイプのマスタ・スレーブ形マニプレータにおいて、
前記旋回台を旋回させるときの基準角加速度αo と基準旋回半径ro を予め設定しておき、前記旋回台を実際に旋回させるときには、そのときのスレーブアームの実際の旋回半径r’を求め、
この旋回半径r’を下式に適用して求めた角加速度α’でもって、前記旋回台を旋回動作させることを特徴とする。
α’=(ro /r’)×αo
【0012】
また本発明は、マスタアームに追従してスレーブアームが移動し、しかもスレーブアームの旋回台が基台に対して旋回動作するタイプのマスタ・スレーブ形マニプレータにおいて、
前記旋回台を旋回させるときの基準角加速度αo と基準旋回半径ro を予め設定しておき、前記旋回台を実際に旋回させるときには、そのときのマスタアームの実際の旋回半径r’を求め、
この旋回半径r’を下式に適用して求めた角加速度α’でもって、前記旋回台を旋回動作させることを特徴とする。
α’=(ro /r’)×αo
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態にかかるマスタ・スレーブ形マニプレータの旋回制御方法を図面に基づき詳細に説明する。本発明を適用したマスタ・スレーブ形マニプレータのハードウェア構成は、従来と同様である。即ち、マスタ・スレーブ形マニプレータは、概念図である図1に示すように、マスタアーム1と、スレーブアーム2と、制御部3を主要部材として構成されている。そしてマスタアーム1の各関節の回動角がマスタ側の回動角センサ(図示省略)により検出され、スレーブアーム2の各関節の回動角がスレーブ側の回動角センサ(図示省略)により検出され、検出された各回動角は制御部3に送られるようになっている。操作者4がマスタアーム1を操作すると、スレーブ側の各関節角がマスタ側の対応する各関節角に等しくなるように、制御部3によりスレーブアーム2が制御され、スレーブアーム2はマスタアーム1に追従して移動する。
【0014】
上記スレーブアーム2のアーム構造は、概略図である図2に示すように、その基台20は床面に固定されており、旋回台21は第1回動軸(旋回回動軸)J1を介して基台20に対して水平面内で旋回できる。垂直アーム22は第2回動軸J2を介して旋回台21に対して揺動でき、水平アーム23は第3回動軸J3を介して垂直アーム22に対して揺動できる。また、水平アーム23の先端には第4回動軸J4を介してハンド部24が取り付けられている。ハンド部24には、第5回動軸J5およびハンドHが組み込まれている。
【0015】
マスターアーム1のアーム構造も、スレーブアーム2のアーム構造と略同様な構造となっている。ここまでの構成は従来と同様である。
【0016】
一方、制御部3は、マスタ側の回動角センサ(図示省略)により検出されたマスタアーム1の各関節の回動角を基に、マスタアーム1の姿勢を検出し、更に、マスタアーム1の旋回半径rを検出する。また、制御部3は、スレーブ側の回動角センサ(図示省略)により検出されたスレーブアーム2の各関節の回動角を基に、スレーブアーム2の姿勢を検出し、更に、スレーブアーム2の旋回半径rを検出する。
【0017】
また、制御部3には、スレーブアーム2の旋回台21を第1回動軸J1の軸回りで旋回させるときの基準角加速度αo が予め設定されている(図3(a)参照)。この基準角加速度αo は、スレーブアーム2の操作において多用する旋回領域において、最も理想的な角加速度を選択している。また、スレーブアーム2の操作において多用する旋回領域において、最も使用頻度の多い旋回半径を基準旋回半径ro として、この基準旋回半径ro が制御部3に予め設定されている(図3(a)参照)。更に、基準角加速度αo 及び基準旋回半径ro のときの旋回方向の加速度を、旋回方向の基準加速度ao として、この基準加速度ao が制御部3に予め設定されている(図3(a)参照)。
【0018】
実際にスレーブアーム2が作動して、旋回台21が第1回動軸J1の軸回りで旋回動作する場合においては、制御部3は、スレーブ側の回動角センサ(図示省略)により検出されたスレーブアーム2の各関節の回動角を基に、このときのスレーブアーム2の実際の旋回半径r’を検出する。そして、このときの旋回半径r’を次式(2)に適用して、このときの角加速度α’を演算する。
α’=(ro /r’)×αo ・・・(2)
【0019】
そして、制御部3は、旋回半径がr’となっているスレーブアーム2を、上式(2)により求めた角加速度α’でもって旋回動作させるように制御をする。このとき、スレーブアーム2の先端の旋回方向の加速度a’は次式(3)に示すように、基準加速度ao と等しくなる。
Figure 0003757558
【0020】
このように、旋回台21が第1回動軸J1の軸回りで旋回動作する場合において、スレーブアーム2の旋回半径が変化しても、スレーブアーム2の先端の旋回方向の加速度a’は、常に、基準加速度ao と等しくなる(図3(b)参照)。したがって、スレーブアーム2の旋回半径が大きくなっても、スレーブアーム2の先端の旋回方向の加速度を一定(ao )にすることができ、微小量の旋回を精度よく行うことのできる。
【0021】
なお、上記実施の形態では、制御部3によりスレーブアーム2の実際の旋回半径r’を検出して、この旋回半径r’を式(2)に適用して角加速度α’を求めているが、制御部3によりマスタアーム1の実際の旋回半径r’を検出して、この旋回半径r’を式(2)に適用して角加速度α’を求めて、この角加速度α’でもってスレーブアーム2を旋回動作させるよう制御してもよい。このようにした場合であっても、スレーブアーム2の旋回半径が変化しても、スレーブアーム2の先端の旋回方向の加速度a’は、常に、一定(ao )となる。
【0022】
【発明の効果】
以上実施の形態と共に具体的に説明したように、本発明によれば、スレーブアームの先端の旋回方向の加速度が一定となるように、スレーブアームの角加速度を変更している。このため、本発明では、旋回半径が変化してもスレーブアーム先端の旋回方向の加速度を常に一定にすることができる。したがって、旋回半径が大きいときであっても、スレーブアームの微小な旋回を精度よく容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マスタ・スレーブ形マニプレータを示す概念図。
【図2】スレーブアームのアーム構造を示す概略図。
【図3】本発明における旋回半径と旋回方向の加速度との関係を示す説明図。
【図4】従来技術における旋回半径と旋回方向の加速度との関係を示す説明図。
【符号の説明】
1 マスタアーム
2 スレーブアーム
3 制御部
4 操作者
20 基台
21 旋回台
22 垂直アーム
23 水平アーム
24 ハンド部
J1 第1回動軸(旋回回動軸)
J2〜J5 第1〜第5の回動軸
H ハンド
αo 基準角加速度
α’ 角加速度
o 旋回方向の基準加速度
a 旋回方向の加速度
o 基準旋回半径
r,r’旋回半径

Claims (2)

  1. マスタアームに追従してスレーブアームが移動し、しかもスレーブアームの旋回台が基台に対して旋回動作するタイプのマスタ・スレーブ形マニプレータにおいて、
    前記旋回台を旋回させるときの基準角加速度αo と基準旋回半径ro を予め設定しておき、前記旋回台を実際に旋回させるときには、そのときのスレーブアームの実際の旋回半径r’を求め、
    この旋回半径r’を下式に適用して求めた角加速度α’でもって、前記旋回台を旋回動作させることを特徴とするマスタ・スレーブ形マニプレータの旋回制御方法。
    α’=(ro /r’)×αo
  2. マスタアームに追従してスレーブアームが移動し、しかもスレーブアームの旋回台が基台に対して旋回動作するタイプのマスタ・スレーブ形マニプレータにおいて、
    前記旋回台を旋回させるときの基準角加速度αo と基準旋回半径ro を予め設定しておき、前記旋回台を実際に旋回させるときには、そのときのマスタアームの実際の旋回半径r’を求め、
    この旋回半径r’を下式に適用して求めた角加速度α’でもって、前記旋回台を旋回動作させることを特徴とするマスタ・スレーブ形マニプレータの旋回制御方法。
    α’=(ro /r’)×αo
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