JP6531829B2 - 処理軌跡編集装置、ロボット、物品処理システム、及び物品製造方法 - Google Patents

処理軌跡編集装置、ロボット、物品処理システム、及び物品製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6531829B2
JP6531829B2 JP2017537168A JP2017537168A JP6531829B2 JP 6531829 B2 JP6531829 B2 JP 6531829B2 JP 2017537168 A JP2017537168 A JP 2017537168A JP 2017537168 A JP2017537168 A JP 2017537168A JP 6531829 B2 JP6531829 B2 JP 6531829B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
unit
article
trajectory
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017537168A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017037931A1 (ja
Inventor
元文 木下
元文 木下
邦廣 平岡
邦廣 平岡
康幸 池田
康幸 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Publication of JPWO2017037931A1 publication Critical patent/JPWO2017037931A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6531829B2 publication Critical patent/JP6531829B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/048Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、処理軌跡編集装置、ロボット、物品処理システム、及び物品製造方法に関する。
物品の製造工程では、物品に対して各種処理(加工又は計測等)が行われており、このような各種処理に関する作業者の手間を削減するためのシステムが提案されている。例えば特許文献1には、物品への塗布処理工程において、処理軌跡に基づいてロボットを制御することによって、処理軌跡に沿った物品への塗布処理をロボットを用いて行うシステムが開示されている。
特表2001−508571号公報
上記のようなシステムでは、作業者が処理軌跡として所望の軌跡を設定する必要があるため、作業者が処理軌跡として所望の軌跡を設定しやすくなるようにすべく、処理軌跡の設定に関するユーザインタフェースを向上することが強く望まれる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、処理軌跡の設定に関するユーザインタフェースを向上することが可能な処理軌跡編集装置、ロボット、物品処理システム、及び物品製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る処理軌跡編集装置は、物品を撮影する撮影部と、前記物品の撮影画像に重ね合わせて、前記物品に対する処理を行う際の処理軌跡を表示する表示部と、前記処理軌跡に対する編集操作を受け付ける編集操作受付部と、を有し、前記表示部に表示される前記処理軌跡は、前記物品の物理座標に対応付けられ、前記物品の物理座標に対応付けられた前記処理軌跡を編集可能である。
また本発明の一態様では、前記撮影画像に基づいて、前記処理軌跡を生成する処理軌跡生成部をさらに有してもよい。前記表示部は、前記処理軌跡生成部によって生成された前記処理軌跡を前記撮影画像に重ねて表示してもよい。前記編集操作受付部は、前記処理軌跡生成部によって生成された前記処理軌跡に対する編集操作を受け付けるようにしてもよい。
また本発明の一態様では、前記物品に対する前記処理は、前記物品に対する前記処理を行う処理部を前記処理軌跡に沿って移動させることによって行われるものであってもよい。前記処理軌跡編集装置は、前記物品の、前記処理軌跡上の点における高さを計測する高さ計測部と、前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させる際の前記処理部の高さに関する高さ情報を、前記高さ計測部の計測結果に基づいて生成する高さ情報生成部と、をさらに有するようにしてもよい。前記表示部は、前記高さ情報も表示するようにしてもよい。前記編集操作受付部は、前記高さ情報に対する編集操作も受け付けるようにしてもよい。
また本発明の一態様では、前記高さ計測部は、前記処理軌跡が編集された場合に、前記物品の、編集後の前記処理軌跡上の点における高さを計測するようにしてもよい。前記高さ情報生成部は、前記処理軌跡の編集後に行われた前記高さ計測部の計測結果に基づいて、前記高さ情報を再生成するようにしてもよい。
また本発明の一態様では、前記高さ計測部は、前記物品の、前記処理軌跡上の点における前記高さとして、所定の基準高さからの高さを計測するようにしてもよい。前記高さ情報生成部は、前記高さ情報として、前記基準高さからの前記処理部の高さを示す情報を生成するようにしてもよい。
また本発明の一態様では、前記物品に対する前記処理は、前記物品に対する前記処理を行う処理部を前記処理軌跡に沿って移動させることによって行われるものであってもよい。前記処理軌跡編集装置は、前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させる際の前記処理部の傾きに関する傾き情報を生成する傾き情報生成部をさらに有するようにしてもよい。前記表示部は、前記傾き情報も表示するようにしてもよい。前記編集操作受付部は、前記傾き情報に対する編集操作も受け付けるようにしてもよい。
また本発明の一態様では、前記物品に対する前記処理は、前記物品に対する前記処理を行う処理部を前記処理軌跡に沿って移動させることによって行われるものであってもよい。前記処理軌跡編集装置は、前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させる際の前記処理部の回転に関する回転情報を生成する回転情報生成部をさらに有するようにしてもよい。前記表示部は、前記回転情報も表示するようにしてもよい。前記編集操作受付部は、前記回転情報に対する編集操作も受け付けるようにしてもよい。
また本発明の一態様では、前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させる際に前記処理部を回転させるか否かの選択操作を受け付ける選択操作受付部をさらに有するようにしてもよい。
また、本発明に係るロボットは、物品に対する処理を行う処理部を有し、前記処理部は、上記の記載のいずれかの処理軌跡編集装置によって編集された処理軌跡に沿って移動するように制御される。
また、本発明に係る物品処理システムは、物品を撮影する撮影部と、前記物品に対する処理を行う際の処理軌跡であって、前記物品の物理座標に対応付けられた処理軌跡を前記物品の撮影画像に重ね合わせて表示する表示部と、前記処理軌跡に対する編集操作を受け付ける編集操作受付部と、前記物品に対する前記処理を行う処理部と、前記処理部を移動させる移動機構と、前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させるように前記移動機構を制御して、前記物品に対する前記処理を前記処理部に行わせる制御部と、を有する。
また、本発明に係る物品製造方法は、物品を撮影部に撮影させる撮影ステップと、前記物品に処理を施す際の処理軌跡であって、前記物品の物理座標に対応付けられた処理軌跡を前記物品の撮影画像に重ね合わせて表示部に表示させる表示ステップと、前記処理軌跡に対する編集操作を受け付ける編集操作受付ステップと、前記物品に対して前記処理を施す処理部を移動させる移動機構を、前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させるように制御して、前記物品に前記処理を施すことによって、前記処理が施された前記物品を製造するステップと、を含む。
本発明によれば、物品に対する処理を行う際の処理軌跡として、物品の物理座標に対応付けられた処理軌跡をユーザが物品の撮影画像を見ながら編集することが可能になる。その結果、処理軌跡の設定に関するユーザインタフェースを向上することが可能になる。
本発明の実施形態に係る物品処理システムの外観の一例を示す斜視図である。 搬送レーン、バックライト、及び撮影部について説明するための図である。 ロボットについて説明するための図である。 処理軌跡編集装置及びロボット制御装置が備える機能について示す機能ブロック図である。 処理軌跡編集装置によって実行される処理の一例を示すフロー図である。 自動生成画面の一例を示す図である。 物品の処理面の外郭の一例を示す図である。 基準軸の一例を示す図である。 処理軌跡の一例を示す図である。 編集画面の一例を示す図である。 ロボット制御装置によって実行される制御の一例を示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態に係る物品処理システムの例について図面に基づき詳細に説明する。物品処理システムは、物品に対する処理(作業)がロボットによって行われるシステムである。「物品に対する処理」には、例えば、物品に対する加工(塗布、溶接等)又は計測(表面粗さの計測等)等が含まれる。
図1は、本発明の実施形態に係る物品処理システムの外観の一例を示す斜視図である。なお図1では、物品処理システムの一例として、パンの上面にクリームを塗布するシステムについて図示している。また図1では、説明の簡便のため、鉛直上向き方向を正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系(XYZ座標系)を図示している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る物品処理システム1は、搬送レーン10と、バックライト20と、撮影部30と、ロボット40とを含む。
搬送レーン10は、ロボット40による処理の対象となる物品50を作業場所PWまで搬送する。作業場所PWは、物品50に対する処理がロボット40によって行われる場所である。物品50は、ロボット40による処理の対象となる面である処理面を上方を向けた状態で搬送レーン10に置かれる。図1に示す例では、凹凸のある略紡錘形のパンが物品50として上面(処理面)を上方に向けた状態で搬送レーン10に置かれている。ロボット40による処理が完了した後、搬送レーン10は物品50を作業場所PWから搬送する。
バックライト20は搬送レーン10の作業場所PWの下方に設置される。撮影部30は搬送レーン10の作業場所PW(すなわちバックライト20)の上方に設置される。撮影部30は、作業場所PWに搬送された物品50を撮影するために用いられる。図1に示す例では、撮影部30を固定するためにジブクレーンを用いているが、撮影部30の固定方法はこの例に限られない。例えば、撮影部30を天井に固定するようにしてもよい。
図2は、搬送レーン10、バックライト20、及び撮影部30についてさらに詳しく説明するための図である。図2は、物品50が作業場所PWに搬送された状態を見た様子を示している。先述の通り、物品50は、処理面51(図2に示す例では上面)を上に向けた状態で搬送レーン10に置かれる。搬送レーン10の物品50が置かれる部分は、光を透過可能な材料によって形成されており、バックライト20からの光が透過するようになっている。このため、作業場所PWに搬送された物品50はバックライト20からの光によって照らされ、バックライト20によって照らされた物品50の影が撮影部30によって撮影される。
ロボット40は物品50に対する処理を行うためのロボットである。ロボット40は、作業場所PWに搬送された物品50と対向するような位置に配置される。
図3はロボット40の構成の一例について説明するための図である。ロボット40はいわゆる多関節型(多軸)のロボットである。例えば、少なくとも6軸の自由度を備えたロボットがロボット40として用いられる。図3に示すように、ロボット40は、基台部41と、旋回ベース部42と、第1のアーム部43と、第2のアーム部44と、処理部45と、高さ測定部46とを備える。
基台部41は、床面等に固定される支持ベース部である。旋回ベース部42は基台部41と連結される。ロボット40は、基台部41が固定される面の法線方向に対応する軸であるS軸まわりに旋回ベース部42を旋回させるためのサーボモータを含んでおり、旋回ベース部42はS軸まわりに旋回可能に基台部41と連結される(図3の矢印A1参照)。
第1のアーム部43は旋回ベース部42と連結される。ロボット40は、S軸と略垂直な軸であるL軸まわりに第1のアーム部43を回転させるためのサーボモータを含んでおり、第1のアーム部43はL軸まわりに回転可能に旋回ベース部42と連結される(図3の矢印A2参照)。
第2のアーム部44は第1のアーム部43の先端部と連結される。ロボット40は、L軸と略平行な軸(すなわちS軸と略垂直な軸)であるU軸まわりに第2のアーム部44を回転させるためのサーボモータを含んでおり、第2のアーム部44はU軸まわりに回転可能に第1のアーム部43の先端部と連結される(図3の矢印A3参照)。
また、ロボット40は、第2のアーム部44の延伸方向(長手方向)に対応する軸であるR軸まわりに第2のアーム部44の先端を捻転するためのサーボモータも含んでおり、第2のアーム部44の先端はR軸まわりに捻転可能に設けられている(図3の矢印A4参照)。
処理部45は物品50に対する処理を行う。例えば、物品50はパンであり、処理部45はクリームをパンに塗布する塗布部である。この場合、処理部45(塗布部)の先端にはクリームの吐出口が設けられており、処理部45はクリームを吐出口から吐出可能に構成される。
処理部45は第2のアーム部44の先端部と連結される。ロボット40は、処理部45の延伸方向(長手方向)と略垂直な軸であるB軸まわりに処理部45を回転させるためのサーボモータを含んでおり、処理部45はB軸まわりに回転可能に第2のアーム部44の先端部と連結される(図3の矢印A5参照)。
また、ロボット40は、処理部45の延伸方向(長手方向)に対応する軸であるT軸まわりに処理部45を捻転させるためのサーボモータも含んでおり、処理部45はT軸まわりに捻転可能に設けられている(図3の矢印A6参照)。
ロボット40に含まれる各サーボモータが制御されることにより、旋回ベース部42、第1のアーム部43や、第2のアーム部44が作動することによって、処理部45が移動する。このため、ロボット40は、処理部45を移動する移動機構としての役割を果たしている。
第2のアーム部44の先端には、処理部45とともに高さ測定部46が設けられる。高さ測定部46は対象物からの高さ(距離)を測定する。例えば、高さ測定部46は高さ測定センサであり、対象物に向けて光を射出し、かつ、対象物によって反射される光を受光することによって、対象物からの高さを測定する。高さ測定部46は処理部45の先端付近に設けられ、対象物から処理部45の先端までの高さを測定するために用いられる。
物品処理システム1は二つの動作モードを備える。第1の動作モードは、物品50に対する処理を実施する際の処理部45の制御データを自動生成したり、編集したり、登録したりすることが可能な動作モードである(以下「登録モード」と記載する)。なお後述するように、登録モードでは、例えば下記に示すようなデータが処理部45の制御データとして登録される。
・物品50に対する処理を実施する際の処理軌跡(後述の図7C参照)
・処理部45を処理軌跡に従って移動する際の処理部45の高さに関する高さ情報
・処理部45を処理軌跡に従って移動する際の処理部45の傾きに関する傾き情報
・処理部45を処理軌跡に従って移動する際の処理部45の回転に関する回転情報
第2の動作モードは、登録された制御データに基づいて物品50に対する処理がロボット40によって実施される動作モードである(以下「処理実施モード」と記載する)。物品50に対する処理を実施する場合、物品処理システム1では、まず登録モードを利用して、物品50に対する処理を実施する際の処理部45の制御データの自動生成・編集・登録を行った後、処理実施モードを利用して、物品50に対する処理を実施するようになっている。
図1では省略しているが、物品処理システム1は、登録モードを担う装置である処理軌跡編集装置を含む。処理軌跡編集装置は、例えばマイクロプロセッサ、主記憶部、補助記憶部、操作部(マウス、キーボード、又はタッチパネル等)、及び表示部を備えるコンピュータである。処理軌跡編集装置は搬送レーン10、バックライト20、撮影部30、及びロボット40に対する制御を行うことが可能になっている。
また物品処理システム1は、処理実施モードを担う装置であるロボット制御装置を含む。ロボット制御装置は、例えばマイクロプロセッサ、主記憶部、及び補助記憶部を備えるコンピュータである。ロボット制御装置は搬送レーン10、バックライト20、撮影部30、及びロボット40に対する制御を行うことが可能になっている。なお、ロボット制御装置と処理軌跡編集装置とは一台のコンピュータによって実現されるようにしてもよい。
図4は、処理軌跡編集装置及びロボット制御装置が備える機能について示す機能ブロック図である。
図4に示すように、処理軌跡編集装置60は、処理軌跡生成部61と、高さ情報生成部62と、傾き情報生成部63と、回転情報生成部64と、操作受付部65と、表示部66とを含む。このうち、操作受付部65は編集操作受付部65Aと選択操作受付部65Bとを含む。これらの機能ブロック(表示部66を除く)は処理軌跡編集装置60のマイクロプロセッサによって実現される。
また、ロボット制御装置70は制御部71を含む。制御部71はロボット制御装置70のマイクロプロセッサによって実現される。
なお、物品処理システム1は記憶部80も含む。記憶部80は、処理軌跡編集装置60の主記憶部又は補助記憶部によって実現されてもよいし、ロボット制御装置70の主記憶部又は補助記憶部によって実現されてもよいし、他の装置の主記憶部又は補助記憶部によって実現されてもよい。
まず、登録モードについて説明する。先述の通り、登録モードは、物品50に対する処理を実施する際の処理部45の制御データを自動生成・編集・登録するためのものである。処理部45の制御データを自動生成・編集・登録するために、まず、作業者は処理軌跡編集装置60の操作部を用いて所定操作を行うことによって登録モードを起動する。登録モードが起動されると、処理部45の制御データを自動生成・編集・登録するための処理が処理軌跡編集装置60によって実行される。図5は、この際に処理軌跡編集装置60によって実行される処理の一例を示すフロー図である。
図5に示すように、まず、処理軌跡編集装置60は、処理部45の制御データを自動生成するための自動生成画面を表示部に表示する(S10)。図6は自動生成画面の一例を示す。図6に示すように、自動生成画面90は、処理部45の制御データを生成するために必要な各種情報の指定を受け付けるための複数のフォームを含む。
自動生成画面90は物品フォーム91を含む。物品フォーム91は、物品50を一意に識別する物品識別情報(例えば物品名又は物品コード等)の指定を受け付けるためのフォームである。
また自動生成画面90は、軌跡種類フォーム92と、軌跡幅フォーム93と、軌跡間隔フォーム94と、外周オフセットフォーム95とを含む。
軌跡種類フォーム92は、処理軌跡の種類の指定を受け付けるためのフォームである。物品処理システム1では、互いに態様(形状等)が異なる複数種類の処理軌跡が用意されており、軌跡種類フォーム92ではこれら複数種類の処理軌跡のうちのいずれかを指定することができる。軌跡幅フォーム93は、処理軌跡の幅の指定を受け付けるためのフォームである。「処理軌跡の幅」とは処理軌跡の線の太さを意味している。
軌跡間隔フォーム94は、処理軌跡の間隔の指定を受け付けるためのフォームである。なお、「処理軌跡の間隔」とは、処理軌跡のうちの一の軌跡部分と、当該一の軌跡部分と接近する他の軌跡部分との間をどの程度離すのか(近づけるのか)を意味している。外周オフセットフォーム95は、物品50の外周から処理軌跡までのオフセットの指定を受け付けるためのフォームである。言い換えれば、外周オフセットフォーム95は、物品50の外周からどれだけ内側に処理軌跡を設定するのかの指定を受け付けるためのフォームである。
例えば、物品処理システム1がパンの上面にクリームを塗布するシステムである場合、作業者は、クリームの塗布軌跡の種類、塗布幅(塗布されるクリームの太さ)、塗布間隔、及び外周オフセットをこれらのフォームで指定する。
さらに自動生成画面90は高さフォーム96を含む。高さフォーム96は、物品50に対する処理を実施する際の処理部45の高さの指定を受け付けるためのフォームである。例えば、高さフォーム96は、物品50の処理面からの処理部45の高さ(すなわち、処理部45を物品50の処理面からどの程度離すか)の指定を受け付けるためのフォームである。
また自動生成画面90は生成ボタン97とキャンセルボタン98とを含む。生成ボタン97は、処理部45の制御データの自動生成指示を受け付けるためのボタンである。一方、キャンセルボタン98は、処理部45の制御データの自動生成の中止指示を受け付けるためのボタンである。
作業者は、物品50が作業場所PWに位置している状態で生成ボタン97を選択する。生成ボタン97が選択された場合、物品50が撮影部30によって撮影される(S11)。すなわち、処理軌跡編集装置60による制御に基づいて、バックライト20によって照らされた物品50の影が撮影部30によって撮影される。撮影部30による撮影画像は処理軌跡編集装置60に供給される。
ステップS11の実行後、処理軌跡生成部61が、ステップS11で撮影された撮影画像に基づいて、物品50に対する処理を実施する際の処理軌跡を生成する(S12)。
例えば、処理軌跡生成部61は、撮影画像における物品50の処理面51の外郭を認識する。先述の通り、バックライト20によって照らされた物品50の影が撮影画像に写っているため、処理軌跡生成部61は当該影の外郭を物品50の処理面51の外郭として認識する。図7Aは、撮影画像における物品50の処理面51の外郭の一例を示す。
撮影画像100における物品50の処理面51の外郭101に関しては、少なくとも2つの特徴点に基づいて基準軸が設定される。図7Bは基準軸の一例を示す。図7Bに示す例では、物品50の長手方向における一方の端位置P1と他方の端位置P2とが特徴点として用いられている。また、一方の端位置P1から他方の端位置P2への方向に対応するLx軸と、一方の端位置P1と他方の端位置P2との中点(原点Lo)を通り、かつ、Lx軸と直交するLy軸とが基準軸として設定されている。これらの特徴点や基準軸は図7Bに示す例に限られず、他の特徴点や基準軸を設定するようにしてもよい。
なお、上記のLxLy座標系とは別に、撮影画像100には、例えば図7Bに示すような、左上頂点を原点Soとし、左右方向をSx軸とし、上下方向をSy軸とするSxSy座標系も設定される。また、物品処理システム1では事前にキャリブレーションが実行されることによって、撮影画像100内の位置と搬送レーン10上の位置との対応関係が記憶されている。すなわち、SxSy座標系の座標と現実空間内の座標(物理座標)とが対応付けられている。なお、LxLy座標系の座標はSxSy座標系の座標と対応付けられているため、LxLy座標系の座標も現実空間内の座標(物理座標)に対応付けられていることになる。このため、物品処理システム1では、LxLy座標系又はSxSy座標系の座標が現実空間のどの座標に対応しているのかを把握できるようになっている。
以上のような物品50の外郭101に基づいて、処理軌跡生成部61は、物品50に対する処理を実施する際の処理軌跡を生成する。
図7CはステップS12で生成される処理軌跡の一例を示す。図7Cでは処理軌跡110を点線で示している。図7Cに示すように、処理軌跡110は、撮影画像100における物品50の外郭101内に生成される。すなわち、処理軌跡は二次元平面上に生成される。また図7Cに示す例では、処理軌跡110が始点PSから終点PEまでの一筆書きの軌跡になっている。例えば、始点PSは物品50の外郭101内の所定位置に設定され、当該始点PSから始まる処理軌跡110が、自動生成画面90の軌跡種類フォーム92、軌跡幅フォーム93、軌跡間隔フォーム94、及び外周オフセットフォーム95で指定された種類又は値に基づいて生成される。
例えば、処理軌跡110はLxLy座標系によって示される。先述の通り、LxLy座標系の座標は現実空間内の座標(物理座標)とが対応付けられている。このため、処理軌跡110は現実空間の座標(すなわち物品50の物理座標)と対応付けられており、物品処理システム1では、処理軌跡110上の点が現実空間に置かれた物品50上のどの位置に対応しているのかを把握できるようになっている。
なお、図7Cに示した処理軌跡110はステップS12で生成される処理軌跡の一例であり、ステップS12では様々な態様の処理軌跡を生成するようにしてよい。
ステップS12の実行後、高さ測定部46による測定が実施される(S13)。例えば、処理軌跡編集装置60はロボット40を制御して、ステップS12で生成された処理軌跡に沿って処理部45を物品50上で移動する。この際、処理部45の高さ(Z軸方向の位置)は一定に保たれ、処理部45の向きは、クリームの吐出口が所定の状態(例えば鉛直方向を向く状態)に保たれる。またこの際、高さ測定部46による測定を実施する目的で処理部45を移動しているため、処理部45による処理(クリームの塗布)は実施されない。処理部45が処理軌跡に沿って移動している間、高さ測定部46による測定が行われる。高さ測定部46は、物品50の処理面51の、処理軌跡上の点における高さを測定する。高さ測定部46による測定結果は処理軌跡編集装置60に供給される。
ステップS13の実行後、高さ情報生成部62が、ステップS12で生成された処理軌跡に沿って処理を行う際の処理部45の高さに関する高さ情報を生成する(S14)。この高さ情報はステップS13で得られた測定結果に基づいて生成される。
ここで、高さ測定部46による測定が行われている間における処理部45(高さ測定部46)の高さを「Ha」とし、処理軌跡上のある点における高さ測定部46の測定結果が「Hb」であるとする。この場合、「Ha」は、基準面(例えば搬送レーン10)から処理部45までの高さを示し、「Hb」は、処理軌跡上の上記点における物品50の処理面51から処理部45までの高さを示すことになる。
この場合、処理軌跡上の上記点における物品50の処理面51の高さHcは下記の式(1)によって算出される。
Hc=Ha−Hb ・・・ (1)
また、自動生成画面90の高さフォーム96で指定された値を「Hd」とすると、処理軌跡上の上記点に処理を行う際の処理部45の高さHeは下記の式(2)によって算出される。
He=Hc+Hd ・・・ (2)
以上のようにして、処理軌跡上の各点について、当該点に処理を行う際の処理部45の高さ情報(He)が生成される。
ステップS14の実行後、傾き情報生成部63が、ステップS12で生成された処理軌跡に沿って処理を行う際の処理部45の傾きに関する傾き情報を生成する(S15)。
ここで、「処理部45の傾き」とは、例えば、物品50の処理面51の法線方向(又は鉛直方向)に対する処理部45の傾きである。この傾きは、例えば、物品50の処理面51の法線方向(又は鉛直方向)と処理部45の延伸方向との間の角度によって表され、この角度が「傾き情報」の一例に相当する。
例えば、傾き情報生成部63は、処理軌跡上の各点における処理部45の傾きを所定値に設定することによって、傾き情報を生成する。この場合、傾き情報生成部63は、各点における処理部45の傾きを予め定められた一定の値(例えば零)に設定するようにしてもよいし、各点における処理部45の傾きを、処理軌跡上の各点又は各区間ごとに定められた値に設定するようにしてもよい。
また例えば、傾き情報生成部63は、処理軌跡上の各点における処理部45の傾きをステップS13で得られた測定結果に基づいて決定することによって、傾き情報を生成するようにしてもよい。このようにすることによって、処理軌跡上の高さの変化(すなわち、処理軌跡上の凹凸)に合わせて、各点における処理部45の傾きを設定するようにしてもよい。
ステップS15の実行後、回転情報生成部64が、ステップS12で生成された処理軌跡に沿って処理を行う際の処理部45の回転に関する回転情報を生成する(S16)。
ここで、「処理部45の回転」とは、例えばT軸まわりの処理部45の回転(捻転)である。この回転は、例えば標準状態からの回転角度によって表され、この回転角度が「回転情報」の一例に相当する。
例えば、回転情報生成部64は、処理軌跡上の各点における処理部45の回転角度を所定値に設定することによって、回転情報を生成する。この場合、回転情報生成部64は、各点における処理部45の回転角度を予め定められた一定の値(例えば零)に設定するようにしてもよいし、各点における処理部45の回転角度を、処理軌跡上の各点又は各区間ごとに定められた値に設定するようにしてもよい。
また例えば、傾き情報生成部63は、処理軌跡上の各点における処理部45の回転角度傾きをステップS13で得られた測定結果に基づいて決定することによって、回転情報を生成するようにしてもよい。このようにすることによって、処理軌跡上の高さの変化(すなわち、処理軌跡上の凹凸)に合わせて、各点における処理部45の回転角度を設定するようにしてもよい。
ステップS16の実行後、操作受付部65が、ステップS12,S14〜S16で生成された処理軌跡、高さ情報、傾き情報、及び回転情報を編集するための編集画面を表示部66に表示する(S17)。
図8は編集画面の一例を示す。図8に示すように、編集画面120では、物品50の撮影画像100に重ね合わせて、ステップS12で生成された処理軌跡110が表示される。編集操作受付部65Aは、編集画面120に表示された処理軌跡110に対する編集操作を受け付ける。なお先述の通り、撮影画像100内の座標(SxSy座標系の座標)と現実空間内の座標(物理座標)とは対応付けられているため、編集画面120では、ステップS12で生成された処理軌跡110が現実空間内の座標(すなわち現実空間に置かれた物品50の物理座標)と対応付けた状態で表示され、現実空間内の座標(すなわち現実空間に置かれた物品50の物理座標)と対応付けた状態で表示される処理軌跡110に対する編集操作が受け付けられる。
図8に示すように、編集画面120では複数の教示点121が処理軌跡110上に表示される。これらの教示点121は例えば所定間隔で設定される。また、編集画面120にはカーソル122が表示される。カーソル122は、作業者によって行われる操作部(マウス等)を用いた操作に応じて撮影画像100内を移動する。
作業者は教示点121を移動することによって処理軌跡110を変更することができる。例えば、作業者は編集したい教示点121をカーソル122を用いて選択し、ドラッグアンドドロップ操作によってその教示点121を移動する。この場合、教示点121が移動することによって処理軌跡110が変更される。例えば、教示点Aが移動する場合、教示点Aは、教示点Aの両隣りの教示点B,Cとの間の接続を維持したまま移動する。このため、教示点Aの移動に伴って、教示点Aと教示点Bとを結ぶ軌跡部分と、教示点Aと教示点Cとを結ぶ軌跡部分とが変更されることになる。
また、編集画面120には矩形のオブジェクト123が表示される。作業者はオブジェクト123を用いて複数の教示点121をまとめて移動することができる。具体的には、作業者が複数の教示点121と重なるようにオブジェクト123をドラッグすると、オブジェクト123によって押されるようにしてそれらの複数の教示点121が移動する。この場合、それら複数の教示点121が移動することによって処理軌跡110が変更される。なお、オブジェクト123の形状は矩形に限られず、他の形状(例えば円形)であってもよい。また、作業者がオブジェクト123の形状又は大きさを変更できるようにしてもよい。すなわち、作業者の変更操作に応じてオブジェクト123の形状又は大きさが変わるようにしてもよい。
また、作業者が教示点121を削除できるようにしてもよい。例えば、教示点Aが削除された場合には、教示点Aの両隣りの教示点B,C同士が直接接続される。すなわち、教示点Aの削除に伴って、教示点Bと教示点Cとが新たに接続されることになる。
図8に示すように、編集画面120は座標フォーム126,127を含む。座標フォーム126,127は教示点121の座標に対する編集を受け付けるためのフォームである。編集画面120では、いずれかの教示点121が選択されると、その教示点121の座標値が座標フォーム126,127に表示される。作業者は座標フォーム126,127に表示される座標値を編集することによっても、教示点121を移動することができる。この場合も、教示点121が移動することによって処理軌跡110が変更される。なお、座標フォーム126,127には、教示点121の座標値として、SxSy座標系の座標値を表示するようにしてもよいし、LxLy座標系の座標値を表示するようにしてもよい。
さらに、編集画面120は高さフォーム128、傾きフォーム129、及び回転フォーム130を含む。これらのフォームは高さ情報、傾き情報、及び回転情報に対する編集を受け付けるためのフォームである。編集画面120では、いずれかの教示点121が選択されると、その教示点121における処理部45の高さ情報、傾き情報、及び回転情報がそれぞれ高さフォーム128、傾きフォーム129、回転フォーム130に表示される。編集操作受付部65Aは、これらのフォームに表示された高さ情報、傾き情報、及び回転情報に対する編集操作を受け付ける。
なお、高さフォーム128に表示される高さ情報はステップS14で生成された高さ情報である。同様に、傾きフォーム129に表示される傾き情報はステップS15で生成された傾き情報であり、回転フォーム130に表示される回転情報はステップS16で生成された回転情報である。
なお、高さフォーム128には、自動生成画面90の高さフォーム96と同様、物品50の処理面51の点からの高さを表示するようにしてもよい。このようにすることによって、作業者が、物品50の処理面51からの高さで、処理部45の高さ情報を指定できるようにしてもよい。この場合、作業者によって高さフォーム128の値が編集された際には、編集後の値に基づいて、上記式(1)及び(2)により処理部45の高さ情報(He)が設定されることになる。なお、高さフォーム128には搬送レーン10からの高さを表示するようにしてもよい。
また、編集画面120は再生成ボタン131を含む。再生成ボタン131は、処理部45の高さ情報、傾き情報、及び回転情報を再生成するためのボタンである。例えば、作業者が処理軌跡110を編集した後で再生成ボタン131を選択すると、編集後の処理軌跡110に基づいてステップS13〜S16が再実行され、処理部45の高さ情報、傾き情報、及び回転情報を再生成される。
また、編集画面120は回転有無フォーム125を含む。回転有無フォーム125は、処理軌跡に沿って処理を行う際に処理部45を回転させるか否かの選択を受け付けるためのものである。なお、「処理部45の回転」とは、例えばT軸まわりの処理部45の回転(捻転)である。選択操作受付部65Bは、処理軌跡に沿って処理を行う際に処理部45を回転させるか否かの選択を回転有無フォーム125を介して受け付ける。
作業者は回転有無フォーム125にチェックを付けることによって、処理軌跡に沿って処理を行う際に処理部45が回転するように設定することができ、回転有無フォーム125にチェックを付けないことによって、処理軌跡に沿って処理を行う際に処理部45が回転しないように設定することができる。なお、回転有無フォーム125にチェックが付けられなかった場合、回転フォーム130で編集された回転情報は無視されることになる。
また、編集画面120は物品フォーム124を含む。作業者は物品フォーム124に表示された物品識別情報を変更することができる。
また、編集画面120は登録ボタン132及びキャンセルボタン133を含む。キャンセルボタン133は、処理部45の制御データの登録を中止するためのボタンである。一方、登録ボタン132は、処理部45の制御データの登録を実行するためのボタンである。
登録ボタン132が選択された場合、処理軌跡編集装置60は、物品50に対する処理を実施する際の処理部45の制御データとして、編集画面120で編集された処理軌跡、高さ情報、傾き情報、及び回転情報を記憶部80に登録する(S18)。上記制御データは、自動生成画面90の物品フォーム91(又は編集画面120の物品フォーム124)で指定された物品識別情報に関連付けて記憶される。なお、自動生成画面90の軌跡幅フォーム93で指定された軌跡幅情報や、編集画面120の回転有無フォーム125で指定された処理部45の回転有無情報も上記制御データの一部として記憶部80に登録される。以上のようにして登録された制御データは下記に説明する処理実施モードで利用される。
次に、処理実施モードについて説明する。先述の通り、処理実施モードは、登録モードによって登録された制御データに基づいて物品50に対する処理がロボット40によって実施される動作モードである。
物品50に対する処理を実施するために、まず、作業者はロボット制御装置70の操作部を用いて所定操作を行うことによって処理実施モードを起動する。処理実施モードが起動されると、処理対象の物品の物品識別情報の指定を行うための画面(図示せず)が表示される。そして、処理対象の物品の物品識別情報の指定が行われ、かつ、処理対象の物品50が作業場所PWまで搬送されると、当該物品50に対する処理が実施される。図9は、この際にロボット制御装置70によって実行される制御の一例を示すフロー図である。
図9に示すように、まず、作業場所PWに搬送された物品50が撮影部30によって撮影される(S20)。すなわち、ロボット制御装置70による制御に基づいて、バックライト20によって照らされた物品50の影が撮影部30によって撮影される。撮影部30の撮影画像はロボット制御装置70に供給される。
ステップS20の実行後、ロボット制御装置70は、撮影画像における物品50の処理面の外郭を認識する(S21)。この処理は図5のステップS12内で実行される処理と同様である。
ステップS21の実行後、制御部71は、物品50に対する処理を行う際の処理軌跡、高さ情報、傾き情報、及び回転情報等を取得する(S22)。
例えば、制御部71は、物品50の物品識別情報に対応付けて記憶されている処理部45の制御データを記憶部80から取得する。この制御データには、処理軌跡、高さ情報、傾き情報、及び回転情報に関するデータが含まれているため、これらの処理軌跡、高さ情報、傾き情報、及び回転情報が物品50に対する処理を行う際の処理軌跡、高さ情報、傾き情報、及び回転情報として取得される。なお、制御データには軌跡幅情報や処理部45の回転有無情報も含まれているため、ステップS22ではこれらも取得される。
ステップS22の実行後、制御部71は、ステップS22で取得された処理軌跡、高さ情報、傾き情報、及び回転情報等に基づいて、物品50に対する処理を実施する(S23)。
すなわち、制御部71は、ステップS22で取得された処理軌跡に従って処理部45が移動するようにロボット40を制御することによって、物品50に対する処理を処理部45が行うように制御する。先述の通り、処理軌跡はLxLy座標系で示されるため、ステップS22で取得された処理軌跡は、ステップS21で認識された外郭101のLxLy座標系に合わせるようにして適用される。物品処理システム1がパンの上面にクリームを塗布するシステムである場合、制御部71は、処理部45によってパンへのクリームの塗布が処理軌跡に沿って行われるようにロボット40を制御する。またこの際、制御部71はクリームの塗布幅をステップS22で設定された軌跡幅に設定する。
また、制御部71は、ステップS22で取得された処理軌跡に従って処理部45が移動する際の処理部45の高さが、ステップS22で取得された高さ情報に応じた高さとなるようにロボット40を制御する。
また、制御部71は、ステップS22で取得された処理軌跡に従って処理部45が移動する際の処理部45の傾きが、ステップS22で取得された傾き情報に応じた傾きとなるようにロボット40(例えばB軸まわりの処理部45の回転)を制御する。
また、制御部71は、ステップS22で取得された処理部45の回転有無情報に基づいて処理部45を回転させるか否かを判断する。処理部45を回転させる場合、制御部71は、ステップS22で取得された回転情報に基づいてロボット40(例えばT軸まわりの処理部45の回転)を制御することによって、ステップS22で取得された処理軌跡に沿って移動する処理部45を回転させる。
処理部45が処理軌跡110の始点PSから終点PEまで移動し終えると、ステップS23が完了し、物品50に対する処理が完了したことになる。物品50に対する処理が完了すると、物品50は作業場所PWから搬送される。そして、新たな物品50が作業場所PWに搬送され、当該新たな物品50に対する処理が実施される。このようにして、次々と物品50に対して処理が実施されていき、処理が施された物品50が製造されていく。
以上に説明した物品処理システム1の編集画面120では、物品50の物理座標に対応付けられた処理軌跡110が物品50の撮影画像100に重ね合わせて表示され、このようにして表示された処理軌跡110を作業者が編集できるようになっている。このため、物品処理システム1によれば、物品50の物理座標に対応付けられた処理軌跡110を作業者が物品50の撮影画像100を見ながら編集することが可能になる。その結果として、処理軌跡の設定に関する操作性を向上することが可能になる。
また物品処理システム1では、物品50の物理座標に対応付けられた処理軌跡110が自動生成され(図5のステップS12参照)、編集画面120では、自動生成された処理軌跡110を作業者が編集できるようになっている。このため、物品処理システム1によれば、処理軌跡110を指定する手間を軽減することが可能になるとともに、必要に応じて作業者が処理軌跡110を変更できるように担保することも可能になる。
また物品処理システム1では、物品50に対する処理を実施する際の処理部45の高さ情報が自動生成され(図5のステップS14参照)、編集画面120では、自動生成された高さ情報を作業者が編集できるようになっている。このため、物品処理システム1によれば、処理部45の高さ情報を指定する手間を軽減することが可能になるとともに、必要に応じて作業者が処理部45の高さ情報を変更できるように担保することも可能になる。
また物品処理システム1では、物品50に対する処理を実施する際の処理部45の傾き情報が自動生成され(図5のステップS15参照)、編集画面120では、自動生成された傾き情報を作業者が編集できるようになっている。このため、物品処理システム1によれば、処理部45の傾き情報を指定する手間を軽減することが可能になるとともに、必要に応じて作業者が処理部45の傾き情報を変更できるように担保することも可能になる。
また物品処理システム1では、物品50に対する処理を実施する際の処理部45の回転情報が自動生成され(図5のステップS16参照)、編集画面120では、自動生成された回転情報を作業者が編集できるようになっている。このため、物品処理システム1によれば、処理部45の回転情報を指定する手間を軽減することが可能になるとともに、必要に応じて作業者が処理部45の回転情報を変更できるように担保することも可能になる。
なお物品処理システム1の編集画面120では、作業者が、物品50に対する処理を実施する際の処理部45の回転の有無を選択できるようになっている。
また物品処理システム1の編集画面120では、再生成ボタン131を選択することによって、編集後の処理軌跡110に基づいて、処理部45の高さ情報、傾き情報、及び回転情報が再生成(更新)されるようになっている。このため、物品処理システム1によれば、作業者が処理軌跡110を編集した場合に編集後の処理軌跡110に合わせて処理部45の高さ情報、傾き情報、及び回転情報を編集する必要がなくなり、そのような手間を削減することが可能になる。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではない。
[1]例えば、編集画面120では、作業者が処理軌跡111上に設定される教示点121の数を指定できるようにしてもよい。なおこの場合、教示点121の数に応じて、教示点121の間隔を設定するようにしてもよい。
[2]また例えば、図5に示す処理では、ステップS18とともに(又はステップS18の代わりに)、図6のステップS23の処理が実行されるようにしてもよい。このようにすることによって、編集画面120の登録ボタン132が選択された場合に、編集された処理軌跡等に基づいて、物品50に対する処理が直ちに実施されるようにしてもよい。
[3]また例えば、以上に説明した実施形態では、処理部45を移動する移動機構としてロボット40を用いるようにしたが、移動機構として他の機構を用いるようにしてもよい。
[4]また以上では、本発明の実施形態に係る物品処理システムの一例として、パンに対してクリームを塗布するシステムについて示したが、本発明の実施形態に係る物品処理システムはこれに限られない。すなわち、処理対象の物品は「パン」に限られないし、物品に対する処理も「クリームの塗布」に限られない。

Claims (10)

  1. 物品を撮影する撮影部と、
    前記物品に対して、処理軌跡に沿って移動しながら流動性を有する物体を塗布する処理を行う処理部と、
    前記処理部の前記物体を吐出する方向を回転中心軸として前記処理部を回転させるモータと、
    前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させる際の前記処理部の前記回転中心軸まわりの回転に関する回転情報を生成する回転情報生成部と、
    前記物品の撮影画像に重ね合わせて、前記処理軌跡と、前記回転情報と、を表示する表示部と、
    前記処理軌跡に対する編集操作と、前記回転情報に対する編集操作と、を受け付ける編集操作受付部と、を有し
    前記表示部に表示される前記処理軌跡は、前記物品の物理座標に対応付けられ、
    前記物品の物理座標に対応付けられた前記処理軌跡及び前記回転情報を編集可能である、
    処理軌跡編集装置。
  2. 前記撮影画像に基づいて、前記処理軌跡を生成する処理軌跡生成部をさらに有し、
    前記表示部は、前記処理軌跡生成部によって生成された前記処理軌跡を前記撮影画像に重ねて表示し、
    前記編集操作受付部は、前記処理軌跡生成部によって生成された前記処理軌跡に対する編集操作を受け付ける、
    請求項1に記載の処理軌跡編集装置。
  3. 前記処理軌跡編集装置は、
    前記物品の、前記処理軌跡上の点における高さを計測する高さ計測部と、
    前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させる際の前記処理部の高さに関する高さ情報を、前記高さ計測部の計測結果に基づいて生成する高さ情報生成部と、をさらに有し、
    前記表示部は、前記高さ情報も表示し、
    前記編集操作受付部は、前記高さ情報に対する編集操作も受け付ける、
    請求項2に記載の処理軌跡編集装置。
  4. 前記高さ計測部は、前記処理軌跡が編集された場合に、前記物品の、編集後の前記処理軌跡上の点における高さを計測し、
    前記高さ情報生成部は、前記処理軌跡の編集後に行われた前記高さ計測部の計測結果に基づいて、前記高さ情報を再生成する、
    請求項3に記載の処理軌跡編集装置。
  5. 前記高さ計測部は、前記物品の、前記処理軌跡上の点における前記高さとして、所定の基準高さからの高さを計測し、
    前記高さ情報生成部は、前記高さ情報として、前記基準高さからの前記処理部の高さを示す情報を生成する、
    請求項3又は4に記載の処理軌跡編集装置。
  6. 前記処理軌跡編集装置は、前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させる際の前記処理部の傾きに関する傾き情報を生成する傾き情報生成部をさらに有し、
    前記表示部は、前記傾き情報も表示し、
    前記編集操作受付部は、前記傾き情報に対する編集操作も受け付ける、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の処理軌跡編集装置。
  7. 前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させる際に前記処理部を回転させるか否かの選択操作を受け付ける選択操作受付部をさらに有する、
    請求項1に記載の処理軌跡編集装置。
  8. 前記処理部は、請求項1乃至7のいずれかに記載の処理軌跡編集装置によって編集された処理軌跡に沿って移動するように制御される、
    ロボット。
  9. 物品を撮影する撮影部と、
    前記物品に対して、処理軌跡に沿って移動しながら流動性を有する物体を塗布する処理を行う処理部と、
    前記処理部の前記物体を吐出する方向を回転中心軸として前記処理部を回転させるモータと、
    前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させる際の前記処理部の前記回転中心軸まわりの回転に関する回転情報を生成する回転情報生成部と、
    前記物品の撮影画像に重ね合わせて、前記処理軌跡と、前記回転情報と、を表示する表示部と、
    前記処理軌跡に対する編集操作と、前記回転情報に対する編集操作と、を受け付ける編集操作受付部と、
    前記処理部を移動させる移動機構と、
    前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させるように前記移動機構を制御して、前記物品に対する前記処理を前記処理部に行わせる制御部と、
    を有する物品処理システム。
  10. 物品を撮影部に撮影させる撮影ステップと、
    前記物品に処理を施す際の処理軌跡であって、前記物品の物理座標に対応付けられた処理軌跡と、前記物品に対して前記処理を施す処理部を前記処理軌跡に沿って移動させる際の前記処理部の回転中心軸まわりの回転に関する回転情報と、を前記物品の撮影画像に重ね合わせて表示部に表示させる表示ステップと、
    前記処理軌跡及び前記回転情報に対する編集操作を受け付ける編集操作受付ステップと、
    前記処理部を移動させる移動機構を、前記処理部を前記処理軌跡に沿って移動させるように制御して、前記物品に前記処理を施すことによって、前記処理が施された前記物品を製造するステップと、
    を含む物品製造方法であって、
    前記処理は、前記処理部が前記処理軌跡に沿って移動しながら、前記物品に対して流動性を有する物体を塗布する処理であり、
    前記処理部は、前記物体を吐出する方向を前記回転中心軸として回転する、
    物品製造方法。
JP2017537168A 2015-09-03 2015-09-03 処理軌跡編集装置、ロボット、物品処理システム、及び物品製造方法 Active JP6531829B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/075141 WO2017037931A1 (ja) 2015-09-03 2015-09-03 処理軌跡編集装置、ロボット、物品処理システム、及び物品製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017037931A1 JPWO2017037931A1 (ja) 2018-04-26
JP6531829B2 true JP6531829B2 (ja) 2019-06-19

Family

ID=58186862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017537168A Active JP6531829B2 (ja) 2015-09-03 2015-09-03 処理軌跡編集装置、ロボット、物品処理システム、及び物品製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6531829B2 (ja)
CN (1) CN107921632B (ja)
WO (1) WO2017037931A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114055456A (zh) * 2020-07-29 2022-02-18 山东若比邻机器人股份有限公司 加工设备及其控制方法、电子设备及计算机可读存储介质

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2081930A (en) * 1980-08-13 1982-02-24 Wickman Automated Assembly Ltd Work handling apparatus
JPS61279480A (ja) * 1985-06-04 1986-12-10 株式会社不二越 ロボツトの作業点教示方法
JPH06269719A (ja) * 1993-03-16 1994-09-27 Citizen Watch Co Ltd 粘性材料塗布装置
JPH07308878A (ja) * 1994-03-16 1995-11-28 Tokico Ltd ロボットの教示装置
US6212443B1 (en) * 1995-09-14 2001-04-03 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Teaching unit for robots
JP2708032B2 (ja) * 1995-12-26 1998-02-04 日本電気株式会社 ロボット教示装置
JPH10202161A (ja) * 1997-01-17 1998-08-04 Pfu Ltd ロボットによる液体精密塗布方法および液体塗布装置
JP3089228B2 (ja) * 1998-01-21 2000-09-18 川崎重工業株式会社 溶接ロボット用溶接手順ティーチング装置
JPH11320475A (ja) * 1998-05-19 1999-11-24 Daihatsu Motor Co Ltd ロボットアーム
JP3343682B2 (ja) * 1999-06-18 2002-11-11 独立行政法人産業技術総合研究所 ロボット動作教示装置および動作教示方法
JP4190698B2 (ja) * 2000-04-24 2008-12-03 セイコーインスツル株式会社 部品組立装置
DE10048749A1 (de) * 2000-09-29 2002-04-11 Josef Schucker Anordnung zum Aufbringen von Klebstoff auf ein Werkstück
KR100431644B1 (ko) * 2001-10-18 2004-05-17 한국과학기술원 그래픽유저인터페이스를 구비한 힐사이드라스팅시스템
JP2003159009A (ja) * 2001-11-28 2003-06-03 Seiko Epson Corp 食品加工方法及び食品加工装置
JP4014514B2 (ja) * 2003-02-21 2007-11-28 本田技研工業株式会社 保護層形成材の塗布装置
JP2004268153A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 産業用ロボット
JP2011110621A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Toyota Industries Corp ロボットの教示データを作成する方法およびロボット教示システム
JP5664629B2 (ja) * 2012-10-19 2015-02-04 株式会社安川電機 ロボットシステムおよび加工品の製造方法
JP5549749B1 (ja) * 2013-01-16 2014-07-16 株式会社安川電機 ロボット教示システム、ロボット教示プログラムの生成方法および教示ツール

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017037931A1 (ja) 2017-03-09
CN107921632A (zh) 2018-04-17
JPWO2017037931A1 (ja) 2018-04-26
CN107921632B (zh) 2021-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7490349B2 (ja) 入力装置、入力装置の制御方法、ロボットシステム、ロボットシステムを用いた物品の製造方法、制御プログラム及び記録媒体
CN104874900B (zh) 焊炬检测装置和焊接机器人系统
US9311608B2 (en) Teaching system and teaching method
JP4844453B2 (ja) ロボットの教示装置及び教示方法
US9625899B2 (en) Teaching system, robot system, and teaching method
CN110977931A (zh) 使用了增强现实和混合现实的机器人控制装置及显示装置
JP5154616B2 (ja) オフラインティーチング方法
US9186792B2 (en) Teaching system, teaching method and robot system
CN109483096B (zh) 焊接机器人编程装置和焊接机器人的编程方法
JP2008021092A (ja) ロボットシステムのシミュレーション装置
JP2010210585A (ja) 3次元視覚センサにおけるモデル表示方法および3次元視覚センサ
JP2012193980A (ja) 画像処理装置および画像処理プログラム
JP5686279B2 (ja) ワーク姿勢検出装置、ワーク処理実行装置及びワーク姿勢検出方法
JP4288753B2 (ja) 3次元データ入力装置
JPWO2017037932A1 (ja) 靴用接着剤塗布システム、塗布軌跡生成装置、及び靴製造方法
CN114939706A (zh) 基于面罩的焊接跟踪系统
JP6531829B2 (ja) 処理軌跡編集装置、ロボット、物品処理システム、及び物品製造方法
JP5573537B2 (ja) ロボットのティーチングシステム
JP7120894B2 (ja) 3次元モデル作成装置、加工シミュレーション装置、工具経路自動生成装置
JP2006072673A (ja) 溶接ロボットのポジショナ設定方法
JP2019115950A (ja) ロボット制御装置、ロボットおよびロボットシステム
JP2001116525A (ja) 3次元形状計測装置および3次元形状計測方法
JPH05345255A (ja) 研削ロボットの研削経路生成装置
JP3944419B2 (ja) 溶接ロボット装置の制御方法
JP2009045642A (ja) 溶接作業装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6531829

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150