JPH05345255A - 研削ロボットの研削経路生成装置 - Google Patents

研削ロボットの研削経路生成装置

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Publication number
JPH05345255A
JPH05345255A JP18177892A JP18177892A JPH05345255A JP H05345255 A JPH05345255 A JP H05345255A JP 18177892 A JP18177892 A JP 18177892A JP 18177892 A JP18177892 A JP 18177892A JP H05345255 A JPH05345255 A JP H05345255A
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JP
Japan
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grinding
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robot
ground
path
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Application number
JP18177892A
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English (en)
Inventor
Hiroki Tagata
宏毅 多形
Tooru Kurenuma
榑沼  透
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Numerical Control (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 研削作業開始前に、研削経路に関する基本的
なデータを教示するだけで、幅を考慮した研削経路が自
動的に新たに生成され、境界縁部の削り残しを発生させ
ることなく研削対象物のすべてを自動的に研削する。 【構成】 研削作業開始前に研削経路の基本的なデータ
が教示され、教示データに基づき研削工具3を移動さ
せ、研削対象物21を研削する研削ロボットであり、研
削対象物の各部の幅を検出する幅検出装置(6,7,
8,12,13,14)と、幅検出装置で検出した研削
対象物の幅に応じて研削経路31,32,33,34を
新たに生成する経路生成演算装置10を備える。幅検出
装置には視覚センサが利用される。視覚センサには例え
ば研削対象物に対してスリット光を照射する投光器6
と、照射されたスリット光を撮像するテレビカメラ7が
用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は研削ロボットの研削経路
生成装置に係り、特に、作業開始前に、予め設定された
研削経路が教示され、この研削経路に沿って研削工具を
移動しながら研削対象物を研削するティーチングプレイ
バック方式の産業用研削ロボットに適用される研削経路
生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手先部に設けられた研削工具を予め定め
られた研削経路に沿って移動しながら、研削工具で溶接
ビード等の研削対象物を研削するティーチングプレイバ
ック方式の研削用産業ロボットは、知られている。この
研削ロボットでは、一般的に、研削作業を開始する前
に、研削経路に関するデータが教示され、教示されたデ
ータは制御装置の記憶部に格納される。研削経路のデー
タは、位置データと姿勢データからなる。研削作業実行
時において、研削工具は、この研削経路に沿って移動し
ながら、溶接ビードを研削する。作業開始前に予め設定
される既存の研削経路は、母材面において溶接ビードが
形成されていると想定される箇所である。
【0003】上記の研削作業では、通常、溶接ビードの
幅が問題となる。研削作業の開始前に教示される研削経
路の位置データは、溶接ビードの幅が研削工具の研削幅
にほぼ対応するものであるとして設定された基本的な位
置データであり、溶接ビードの幅が研削幅よりも十分に
広い場合を考慮していない。従って、研削工具の研削幅
に比較して、研削しようとする溶接ビードの幅が十分に
広い場合には、溶接ビードの縁部を削り残すことにな
る。
【0004】そこで、従来では、上記の問題を解決する
ために、研削工具の研削角度を小さくしたり、研削工具
の直径を大きくしたり、または溶接ビードの幅に応じて
複数の研削経路の教示データを与えることで、溶接ビー
ド各部の広い幅の部分に対応していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】研削しようとする溶接
ビードの幅に起因する上記の問題を解決するための従来
の方策では、研削作業前に、溶接ビードの幅を測定し、
対策を決定しなければならないので、研削作業の全体の
自動化の観点では好ましいものではない。
【0006】すなわち、従来の方策では、研削しようと
する溶接ビードの幅に応じて自動的に研削作業を実行で
きない構成を有する。従って、作業効率が低く、溶接ビ
ードの研削作業の自動化には対応しにくいという問題を
有していた。
【0007】本発明の目的は、研削作業の開始前に、研
削しようとする溶接ビード等の研削経路に関する基本的
なデータを教示するだけで、溶接ビード等の幅が研削工
具の研削幅よりも十分に広い場合にも、幅を考慮した研
削経路が自動的に新たに生成され、溶接ビード等の境界
縁部の削り残しを発生させることなく、溶接ビード等の
すべてを自動的に研削できる研削ロボットの研削経路生
成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る研削ロボッ
トの研削経路生成装置は、上記目的を達成するため、次
のように構成される。
【0009】所定の長さと幅を有する研削対象物を研削
する作業の開始前に研削経路の基本的なデータが教示さ
れ、研削作業時に教示されたデータに基づき研削経路に
沿って研削工具を移動させ、かつ当該研削工具で研削対
象物を研削する研削ロボットに適用されるものであり、
研削対象物の各部の幅を検出する幅検出装置と、幅検出
装置で検出した研削対象物の幅に応じて、当該研削対象
物の部分に関する研削経路を新たに生成する経路生成演
算装置を備える。
【0010】前記の構成において、好ましくは、幅検出
装置は、研削対象物を撮像する視覚センサと、この視覚
センサで得られた画像に基づいて、研削対象物の両側の
境界部位置、2つの境界部の間の距離(研削対象物の
幅)、当該境界部間の中心点位置を求める演算装置を含
む。
【0011】前記の構成において、好ましくは、経路生
成演算装置は、幅検出装置で得られた境界部間の距離お
よび中心点位置の各データと、予め設定された基本の研
削幅とを比較し、研削対象物の幅が基本の研削幅よりも
広いときには、研削対象物の幅方向区間について、研削
対象物の中央線に平行でかつ所定間隔の複数の新しい研
削経路を設定し、これらの研削経路を連結して一連の新
しい研削経路を生成する。
【0012】前記の構成において、好ましくは、研削対
象物の高さを検出する高さ検出装置を設け、この高さ検
出装置で検出された研削対象物の高さと、境界部間の距
離および中心点位置の各データと、予め設定された基本
の研削幅とに基づいて、複数の新しい研削経路を設定す
る。
【0013】前記の構成において、好ましくは、視覚セ
ンサは、研削対象物に対してスリット光を照射する投光
器と、照射されたスリット光を撮像する撮像装置とから
なり、演算装置は、撮像装置で得られたスリット光像に
おける母材面部分と研削対象物部分の間の2つの交点の
座標を演算する交点演算装置と、座標変換演算装置とか
らなり、2つの交点の座標を用いて研削対象物の境界部
間の距離、中心点位置を求める。
【0014】
【作用】本発明では、研削ロボットの手首に、例えばス
リット光投光器とテレビカメラを配設し、研削工具の周
囲に視覚センサを設ける。この視覚センサを利用して、
研削対象物の幅を測定する幅検出装置を構成する。研削
作業前に予め設定された既存の研削経路が教示されるテ
ィーチングプレイバック方式の研削ロボットにおいて、
溶接ビード等の研削対象物が与えられた時、幅検出装置
によって研削対象物の各部の幅を検出し、さらに、経路
生成演算装置により、上記の幅情報に基づいて幅に応じ
た研削工具の研削経路を新しく生成する。
【0015】研削対象物の幅の検出は、望ましくは、ス
リット光投光器からスリット光を照射し、テレビカメラ
がスリット光像を撮像することにより行われる。すなわ
ち、光切断法を適用して研削対象物の幅を測定する。投
光器の中心軸とテレビカメラの中心軸とを交差させ、そ
の交差点を、教示された研削経路に沿って始点から終点
まで移動させる。その移動において、各教示点でテレビ
カメラで撮像を行い、スリット光像を取得し、画像メモ
リに格納する。この場合に、投光器から溶接ビードに照
射されたスリット光は、母材面と溶接ビード表面の境界
点で区分けされるので、スリット光像において、2つの
境界点に対応した2つの交点が形成される。そこで、こ
れらの2つの交点の座標を幾何学的な所定の計算式で求
める。更に、経路生成演算手段において、2つの交点の
座標値をロボット固有の座標系に変換する。
【0016】研削工具を、教示された研削経路に沿って
始点から終点まで移動させ、一連の前記2つの交点を得
る。各教示点で、2つの交点の位置情報を用いて、研削
対象物の幅を算出し、この幅と、研削工具の基本の研削
幅を比較し、所定の条件の下で、新しい研削経路を設定
し、研削工具を連続して移動させる新たな研削経路を生
成する。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は本発明の代表的な実施例を示す構成
図、図2は実際の溶接ビードの境界線位置を検出する原
理、および検出データを用いて当該溶接ビードの幅を算
出する方法を説明するための図である。
【0018】図1において1は溶接ビードを研削する産
業用ロボット(以下ロボットという)である。ロボット
1の手先部2には、研削工具3が取り付けられる。研削
工具3はグラインダであり、所定の研削幅を有する。4
は作業台5に載置されたワークで、ワーク4の表面、す
なわち母材面上には、研削対象である溶接ビードが形成
される。溶接ビードは、所定の長さおよび幅を有する
【0019】研削工具3の近くには、ワーク4の溶接ビ
ード部分にスリット光を照射する投光器6と、上記スリ
ット光の反射光を受光し、スリット光が照射された溶接
ビード部分を撮影するテレビカメラ7が配設される。投
光器6とテレビカメラ7は、ロボット1のアームの手首
に取り付けられる。テレビカメラ7で得られた映像信号
は画像入力装置8に入力される。投光器6とテレビカメ
ラ7は、研削工具3が研削しようとする溶接ビードの幅
を検出し測定するための視覚センサとして機能する。
【0020】スリット光を与える投光器6の光源として
は、例えば670nm〜690nmの発振領域を有する
半導体レーザが使用される。またテレビカメラ7の受光
部には前記波長領域に対応する分光感度特性を有する干
渉フィルタを備える。これにより、外乱光の影響を排除
できる。また、投光器6から照射されるスリット光は可
視光であるので、研削姿勢を生成するためのスリット光
の照射位置が良く分かると共に、作業者の安全にも役立
つ。
【0021】ワーク4の母材面に形成された溶接ビード
を研削するロボット1の研削作業の全動作は、ロボット
コントローラ9によって制御される。本実施例のロボッ
ト1はティーチングプレイバック方式で構成され、研削
作業を開始する前に、溶接ビードが形成されている場所
として、既存の研削経路に関する位置データおよび研削
工具3の姿勢データが、それぞれ教示される。ロボット
コントローラ9は、一般的な構成として、演算処理装置
及び記憶装置を内蔵し、記憶装置に格納された動作指令
用プログラム、教示された位置データ及び姿勢データに
基づいて、研削作業を実行するための制御指令をロボッ
ト1に対し与える。位置データは、複数の教示点の座標
データによって構成される。ロボット1は、各関節部に
配設された駆動装置を制御指令に基づいて動作させ、研
削作業に必要とされる研削工具3の位置及び姿勢を所要
の状態にする。ロボットコントローラ9の制御指令に基
づいて、ロボット1は、その手先部2に設けられた研削
工具3を、研削経路に沿って始点から終点まで移動させ
る。
【0022】上記ロボット1のロボットコントローラ9
は、さらに、経路生成演算装置10と撮像指令部11を
備えている。
【0023】経路生成演算装置10は、後述するよう
に、前記視覚センサを利用した測定で得られる実際の溶
接ビードの幅のデータに基づいて、溶接ビードの実際の
幅に対応した最適な研削経路の位置データを生成する機
能を有する。前述のごとく、ロボットコントローラ9に
は作業開始前に研削経路の位置データが教示される。こ
の位置データは、研削しようとする溶接ビードが基本の
幅を有するものであることを前提とし、溶接ビードの幅
が基本の幅よりも広い場合に対して配慮していない。そ
こで、例えば研削作業の前に、研削しようとする溶接ビ
ードの実際の幅がどの程度のものかを測定し、ビード幅
が基本の幅よりも広い場合には、幅方向において研削経
路となる点を適当な数だけ設定し、これらの点に対応さ
せて幾つかの研削経路を生成し、かつこれらの研削経路
を連結する。こうして、教示された研削経路に関する基
本的な位置データに対して、溶接ビードの幅に応じて、
削り残しが生じないように研削を反復する新しい研削経
路を生成し、これらの研削経路を連結し、1回の連続的
な移動動作で幅の広い溶接ビードを自動的に研削するこ
とが可能となる。
【0024】撮像指令部11は、視覚センサとして機能
するテレビカメラ7や画像入力装置8等の撮像装置に対
し動作指令を与えるための手段である。
【0025】画像入力装置8に与えられた画像データ
は、さらに画像メモリ12に送られ、ここに格納され
る。13は交点座標演算装置、14は座標変換演算装置
である。画像入力装置8、画像メモリ12、交点座標演
算装置13、座標変換演算装置14は、コンピュータで
構成され、それぞれ機能手段として実現される。
【0026】交点座標演算装置13は、画像メモリ12
に格納された画像データに対し画像処理を施す。この画
像処理は、スリット光像において、母材面に対応する像
部分と、溶接ビードに対応する像部分との間に形成され
る2つの境界点、すなわち交点の座標を求める演算であ
る。交点の座標は、テレビカメラ7で得られた画像の上
で定義される座標である。
【0027】座標変換演算装置14は、交点座標演算装
置13で求められた2つの交点の座標を、ロボット1の
上で定義された固有の座標系へ変換する。座標変換演算
装置14で得られた交点の座標は、ロボットコントロー
ラ9の経路生成演算装置10に与えられる。経路生成演
算装置10は、2つの交点の変換後の座標に基づいてロ
ボット1の研削経路に関するデータを生成する。生成さ
れた研削経路のデータは、ロボットコントローラ9の記
憶装置に格納される。
【0028】ティーチングプレイバック方式の産業用ロ
ボットによる溶接ビードの研削作業では、予め教示され
た研削軌道に基づいて、始点から終点に至るまで研削工
具3を移動させる。本実施例のロボット1では、研削し
ようとする溶接ビードの各部の幅を検出し、その幅の広
さが研削工具3の研削幅よりも広い場合に、削り残しが
生じないように研削経路を修正する研削動作制御が行わ
れる。溶接ビードの幅の検出は、研削作業の開始前に行
ってもよいし、研削作業を行いながら行っても良い。
【0029】溶接ビードの幅の検出には、前述の投光器
6とテレビカメラ7からなる視覚センサが利用される。
次に、図1〜図3を参照して、溶接ビードの境界点位置
とビド幅と中心点の検出方法について説明する
【0030】図2によって、母材面上のスリット光像部
分と、溶接ビード上のスリット光像部分の間の境界部分
に形成される2つの交点の座標を求める画像処理につい
て、説明する。
【0031】ワーク4の母材面上には溶接ビード21が
形成される。この溶接ビード21に対して接近状態で研
削工具3が配置される。研削工具3は、教示された研削
軌道に沿って、送り方向Aに向かって移動する。この移
動において、研削工具3の先端部に付設された投光器6
は、スリット光を溶接ビード21に向けて照射する。2
2はスリット光を照射することによりワーク母材面及び
溶接ビードの表面に形成されるスリット光の照射軌跡を
示す。テレビカメラ7は照射軌跡22を撮影する。投光
器6とテレビカメラ7は、それらの中心軸が角度θで交
差するように配置され、その照射方向中心軸と撮像方向
中心軸の交差点をSとする。溶接ビード21の実際の幅
を検出するための作業において、ロボット1の研削工具
3の位置の制御では、交差点Sが、教示された研削経路
の上に来るように移動制御を行う。すなわち、図2に示
すように、ロボットコントローラ9による制御に基づき
交差点Sが経路上にある教示点Dに来るまで研削工具3
を移動させる。
【0032】交差点Sが教示点Dに来ると、ロボットコ
ントローラ9の撮像制御部11が撮像指令を出し、テレ
ビカメラ7が、投光器6からのスリット光照射で形成さ
れた照射軌跡22を撮像する。テレビカメラ7の受光部
7aで得られたスリット光像23は画像入力装置8を経
て画像メモリ12に格納される。スリット光像23は照
射軌跡22に対応し、図2に示されるごとく、UV平面
の座標で表現される。教示点で撮像されたスリット光像
は、画像メモリ12において、XY平面で定義される座
標で表現される。
【0033】交点座標演算装置13は、画像メモリ12
に格納されたスリット光像23について、母材面の直線
状スリット光像部分23aと溶接ビード21上の曲線状
スリット光像部分23bとの間の境界点である2つの交
点a,bの座標値を求める。求められた交点a,bの座
標値は、画像メモリ座標系での座標値である。座標変換
演算装置14は、求めた交点a,bの座標値を、ロボッ
ト1の固有座標系へ座標変換を行い、母材面と研削対象
である溶接ビード部との境界点A,Bに対応するロボッ
ト1上の座標値を求める。境界点Aは交点aに対応し、
境界点Bは交点bに対応する。境界点A,Bは、教示点
Dに対応する溶接ビード21の境界線位置を表してい
る。
【0034】上記のごとく境界点A,Bが求められる
と、点A,Bの間の距離を算出することにより、溶接ビ
ード21のビード幅を得ることができる。また、点A,
Bの平均点を算出することにより、溶接ビード21の中
心点の位置を算出することができる。
【0035】図2中の拡大図は、画像メモリ12に格納
されたスリット光像23の形状を示したものである。ス
リット光像23では、母材面および溶接ビードの各形状
に依存して直線状のスリット光像部分23aと曲線状の
スリット光像部分23bが生じる。そして直線状のスリ
ット光像部分23aと曲線状のスリット光像部分23b
の境界点として2つの交点a,bが定義される。
【0036】前述のごとく、教示点Dにおける溶接ビー
ド21の境界点A,Bの座標と、ビード幅と、中心点の
座標を求めることができる。上記の演算は、研削経路の
各教示点に関して行われる。こうして、実際の溶接ビー
ド21に関して、研削経路の始点から終点に至る全行程
について、各教示点に対応する所定数のスリット光像を
得、各部の境界点、ビード幅、溶接ビードの中心点を求
める。演算で得られた各値は、ロボットコントローラ9
の記憶装置に蓄えられる。
【0037】画像メモリ12でのスリット光像23の格
納の仕方は、画像メモリ12の容量によって異なる。通
常、比較的に容量の小さいものを用いるので、各教示点
においてスリット光像を格納し、所要の演算を行った後
には、次の教示点のスリット光像によって更新する。ま
た画像メモリ12の容量を大きくして複数のスリット光
像を格納するように構成することもできる。
【0038】次に図3を参照して、溶接ビード21の境
界線位置と中央線位置を検出する方法を、さらに具体的
に説明する。図3において、31が境界線であり、32
が中央線である。
【0039】ロボット1のアームの手首に搭載された投
光器6とテレビカメラ7の各中心軸の交差点Sを、ある
指定の位置から教示された研削経路の始点D1まで移動
すると、その時点でテレビカメラ4が動作し、前述した
画像入力装置8、画像メモリ12、交点座標演算装置1
3、座標変換演算装置14の各動作に基づいて、点D1
に対応している溶接ビード21の2つの境界点A1(x
a1,ya1,za1)とB1(xb1,yb1,zb1)が求めら
れる。また、境界点A1,B1の中心点C1(xc1,y
c1,zc1)と、境界点A1,B1の距離W1が求められ
る。始点D1における検出作業が終了すると、前記交差
点Sが次の教示点D2に一致するように研削工具3を移
動し、教示点D2において前記と同様な検出作業を実行
する。こうして交差点Sが、研削経路31における終点
Dnまでのすべての中間教示点に次々に移動され、各教
示点で上記の検出作業を繰り返す。前記境界線31は、
複数の境界点によって決まり、前記中央線32は複数の
中心点で決まる。すなわち、検出作業がすべて終了した
後に、点列で表した下記の溶接ビードの中央線、その両
側にある境界線、ビード幅が得られる。
【0040】
【数1】 ただし、 Cj=(xcj,ycj,zcj) Aj=(xaj,yaj,zaj) Bj=(xbj,ybj,zbj) j=1,…,N N=既存検出経路上の点の個数
【0041】次に図4および図5を参照して、求められ
たビード幅に応じて研削経路を生成する過程について説
明する。この研削経路の生成は、経路生成演算装置10
で行われる。図4では、一例として、教示された研削軌
道の始点での溶接ビードの断面を示している。説明の便
宜上、溶接ビード21の幅が、研削工具3の研削幅より
も広く、その広さはユーザが指定した研削経路の基本的
な間隔の約5倍であると仮定している。また溶接ビード
の高さが0であることを仮定して、研削経路を生成して
いる。
【0042】図4に示すように、中心点C1から境界点
A1,B1のそれぞれまで、ユーザが指定した間隔mに
基づいて、中間点P1〜P4を計算によって生成する。
またA1とP1の距離と、B1とP4の距離は、間隔m
よりも小さく、これ以上分割することができないので、
境界点A1,B1を研削経路を形成する点として用い
る。また中間点と境界点とが一致する場合には、境界点
を研削経路を形成する点として用いることにする。上記
の間隔mは、溶接ビードの幅が研削工具3の研削幅より
も広い場合に、より細かく研削経路を設定するための間
隔である。この間隔mの大きさは、任意に設定すること
ができる。実際の溶接ビードのビード幅は、溶接ビード
の全長にわたり幅が一定ではなく、部分的に幅が広い箇
所が形成される。溶接ビードの幅の広い箇所の境界部の
研削経路を形成する教示点の数は、中心部または中間部
の研削経路を形成する教示点の数に比較すると、少なく
なる。
【0043】図5は、図4で示した4つの中間点P1〜
P4および中心点C1によって新たに生成された研削経
路を連結して、ビード幅に応じた新しい研削経路を生成
することを示す。この場合、説明の便宜上、溶接ビード
21の幅が均一であり、幅の広さがユーザによって指定
された研削経路幅の3〜4倍の範囲に含まれるとする。
生成した研削経路は、以下に示すように、点列によって
表現される。
【0044】
【数2】 左の境界線:{B1,B2,B3,B4,B5} 新規経路 :{P11,P12,P13,P14,P1
5} 中央線 :{C1,C2,C3,C4,C5} 新規経路 :{P21,P22,P23,P24,P2
5} 右の境界線:{A1,A2,A3,A4,A5}
【0045】研削作業を連続的に行うために、下に示す
ように、境界線31および中央線32と、生成した研削
経路33,34は連結される。両側の2つの境界線31
および中央線32も、新しい研削経路として利用され
る。
【0046】
【数3】
【0047】上述した研削経路の生成方法は、溶接ビー
ドの高さを0と仮定している。溶接ビードの高さが0で
ないときには、高さを配慮しなければならない。すなわ
ち、溶接ビードの研削位置の高さが異なる場合には、高
さに応じてビード幅が異なるので、新たに研削経路を生
成するときに、各高さでのビード幅に応じて研削経路の
本数を調節する必要がある。
【0048】そこで、前記の投光器6とテレビカメラ7
からなる視覚センサで得られる画像データを利用して、
溶接ビードの高さを検出することができる高さ検出手段
を構成し、溶接ビードの高さ情報を用いて研削しようと
する溶接ビードの幅を設定する。高さを有する母材面に
平行な断面について、そのビード幅は、前述の溶接ビー
ドの表面位置のデータから計算し、計算されたビード幅
の情報に基づいて、溶接ビードの境界部の間に生成され
る研削経路の本数を算出する。
【0049】前記の実施例では溶接ビードを研削する研
削ロボットについて説明した。溶接ビードは研削対象の
一例であり、適当な長さと幅を有する研削対象物であれ
ば、任意のものの研削に適用できる。
【0050】前記の研削経路の生成の作業は、研削作業
を行う前に実施されるのが一般的である。また研削経路
生成の処理の高速化を図ることにより、研削作業を行い
ながら直前に研削経路を生成するように構成することも
できる。
【0051】前述のスリット光投光器とテレビカメラの
代わりに、CCD素子をライン上に配置してなる一次元
CCDカメラまたはPSD(position sensing device)
を利用した装置構成などを、研削対象物である溶接ビー
ドの形態を検出するための視覚センサとして用いること
ができる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、次の効果を奏する。視覚センサをロボットアーム
の手首に設け、研削対象物の幅を検出し、検出した幅が
研削工具の研削幅よりも広い場合には、当該幅に応じた
新しい研削経路を生成するように構成したため、研削対
象物の幅の広狭に関係なく常に削り残しの生じない最適
な研削経路を設定することができ、基本的な研削経路に
関する教示データを与えるだけで、研削作業の全自動化
を達成することができる。また、研削ロボットに与えら
れる基本的な研削条件を変更することなく、溶接ビード
等の研削作業の仕上げ精度および作業効率を向上するこ
とを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研削ロボットの全体的な構成を示
す構成図である。
【図2】投光器、テレビカメラ、画像メモリの機能を説
明するための図である。
【図3】実際の溶接ビードの各部の境界点位置、中心点
位置、ビード幅を検出する方法を説明するための図であ
る。
【図4】ビード幅が広い場合に、中間における研削経路
の生成方法を説明するための図である。
【図5】新たに設定された複数の研削経路を連結して形
成された研削経路に従って研削工具を移動する順序を説
明するための図である。
【符号の説明】
1 …ロボット 2 …手先部 3 …研削工具 4 …ワーク 6 …投光器 7 …テレビカメラ 8 …画像入力装置 9 …ロボットコントローラ 10 …経路生成演算装置 12 …画像メモリ 13 …交点座標演算装置 14 …座標変換演算装置 21 …溶接ビード 22 …照射軌跡 23 …スリット光像 31 …境界線 32 …中央線 33,34 …研削経路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さと幅を有する研削対象物を研削する
    作業の開始前に、予め設定された研削経路に関する基本
    的なデータが教示され、研削作業時に前記データに基づ
    き前記研削経路に沿って研削工具を移動し、前記研削工
    具で前記研削対象物を研削する研削ロボットにおいて、 前記研削対象物の各部の幅を検出する幅検出手段と、前
    記幅検出手段で検出した前記研削対象物の幅に応じて研
    削経路を生成する経路生成演算手段を備えることを特徴
    とする研削ロボットの研削経路生成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の研削ロボットの研削経路
    生成装置において、前記幅検出手段は、前記研削対象物
    を撮像する視覚センサと、この視覚センサで得られた画
    像に基づいて、前記研削対象物の両側の境界部位置、前
    記境界部の間の距離、前記境界部の間の中心点位置を求
    める演算手段を含むことを特徴とする研削ロボットの研
    削経路生成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の研削ロボットの研削経路
    生成装置において、前記経路生成演算手段は、前記幅検
    出手段で得られた境界部間の距離および中心点位置の各
    データと、予め設定された基本の研削幅とを比較し、研
    削対象物の幅が基本の研削幅よりも広いときには、前記
    研削対象物の幅方向区間について研削対象物の中央線に
    平行でかつ所定間隔の複数の新しい研削経路を設定し、
    これらの研削経路を連結して一連の新しい研削経路を生
    成することを特徴とする研削ロボットの研削経路生成装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の研削ロボットの研削経路
    生成装置において、前記研削対象物の高さを検出する高
    さ検出手段を設け、この高さ検出手段で検出された研削
    対象物の高さと、前記境界部間の距離および中心点位置
    の各データと、予め設定された基本の研削幅とに基づい
    て、前記複数の新しい研削経路を設定することを特徴と
    する研削ロボットの研削経路生成装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の研削ロボットの研削経路
    生成装置において、前記視覚センサは、前記研削対象物
    に対してスリット光を照射する投光器と、照射された前
    記スリット光を撮像する撮像装置とからなり、前記演算
    手段は、前記撮像装置で得られたスリット光像における
    母材面部分と研削対象物部分の間の2つの交点の座標を
    演算する交点演算手段と、座標変換演算手段とからな
    り、前記2つの交点の座標を用いて研削対象物の境界部
    間の距離、中心点位置を求めることを特徴とする研削ロ
    ボットの研削経路生成装置。
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