JP7347834B2 - 機械加工装置の加工支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、機械加工装置の加工支援システムに関する。
機械加工装置において、加工対象であるワークに対する加工工具の動作制御を行うための加工コマンドを作成する際には、実際の機械加工装置の治具にセットしたワークに加工工具を当接させながら機械加工装置にワークの加工箇所と使用する加工工具を紐づけした加工コマンドを作成するいわゆるダイレクトティーチング型の機械加工装置の加工支援システム(特許文献1:特開2019-55458号公報)が知られている。また、ワークの設計データに基づいて、ワークの加工対象箇所と使用する加工工具とを紐づけした加工コマンドを作成するいわゆるオフラインティーチング型の機械加工装置の加工支援システム(特許文献2:特開2019-89201号公報)が知られている。
特開2019-55458号公報 特開2019-89201号公報
特許文献1に開示されているようなダイレクトティーチング型の機械加工装置の加工支援システムを用いた場合、ティーチングをしている間はワークの加工を行うことができないといった課題がある。また、特許文献2に開示されているようなオフラインティーチング型の機械加工装置の加工支援システムを用いた場合、ワークの加工を中断させることなくティーチングを行うことができるが、設計寸法と実際のワーク寸法との差が大きい場合、適切なワーク加工ができなくなるという課題がある。
そこで本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、ダイレクトティーチング型の機械加工装置の加工支援システムにおける課題とオフラインティーチング型の機械加工装置の加工支援システムにおける課題をともに解決することが可能な機械加工装置の加工支援システム提供することにある。
上記課題を解決するために発明者が鋭意研究した結果、以下の構成に想到した。すなわち本発明は、加工コマンドに基づいて動作制御された加工工具を用い、治具に装着されたワークを所定形状に機械加工する機械加工装置の加工支援システムであって、x軸、y軸またはz軸のうちのいずれか1つが前記機械加工装置の外部に配設された前記治具において予め設定した基準外周縁と平行に配設して前記治具の特定箇所に対する相対位置が特定された状態で設置され、前記治具に装着された前記ワークの加工箇所に作業者が計測用プローブを当接させることにより、前記計測用プローブの当接部分における三次元座標値を計測する三次元座標計測機と、前記三次元座標計測機に接続され、前記ワークへの前記計測用プローブの当接箇所において使用される前記加工工具の種類を前記三次元座標値に対応させた状態で記憶部に記憶させ、前記三次元座標値と前記加工工具の種類に基づいて前記加工コマンドを生成するコンピュータと、を具備し前記記憶部には、前記ワークに対する前記加工工具の前記当接箇所を特定するための加工工具当接箇所特定コマンドが記憶されており、前記コンピュータは、前記作業者に対して、前記加工工具当接箇所特定コマンドを選択可能に出力部へ表示し、前記作業者により前記加工工具当接箇所特定コマンドが選択された場合、前記コンピュータは、前記三次元座標値と前記加工工具当接箇所特定コマンドに基づいて、前記加工コマンドを生成することを特徴とする機械加工装置の加工支援システムである。
これにより、ティーチング時に機械加工装置を占有することがないため、ワークの加工を中断させることなくティーチングを行うことができる。また、機械加工装置に用いられる治具と実際のワークを用いたティーチングを行うため、ワークに対する機械加工を正確に行うことができる。また、ワークに対して用いる工具のどの部分をワークに当接させて機械加工するのかが特定されるため、より正確な加工コマンドを生成することができる。
また、加工コマンドに基づいて動作制御された加工工具を用い、治具に装着されたワークを所定形状に機械加工する機械加工装置の加工支援システムであって、x軸、y軸またはz軸のうちのいずれか1つが前記機械加工装置の外部に配設された前記治具において予め設定した基準外周縁と平行に配設して前記治具の特定箇所に対する相対位置が特定された状態で設置され、前記治具に装着された前記ワークの加工箇所に作業者が計測用プローブを当接させることにより、前記計測用プローブの当接部分における三次元座標値を計測する三次元座標計測機と、前記三次元座標計測機に接続され、前記ワークへの前記計測用プローブの当接箇所において使用される前記加工工具の種類を前記三次元座標値に対応させた状態で記憶部に記憶させ、前記三次元座標値と前記加工工具の種類に基づいて前記加工コマンドを生成するコンピュータと、を具備し、前記記憶部には、前記作業者によって設定された前記加工工具の前記ワークとの当接箇所および前記加工工具を通常の状態から前記ワークに当接させるために回動させた際の前記加工工具の回動軸周りの回動角度に基づいて前記加工工具の特定位置における前記三次元座標値を前記回動軸周りに前記回動角度で前記加工工具を回動させた後の前記三次元座標値に座標変換する回動座標変換コマンドが記憶されており、前記コンピュータは、前記作業者に対して、前記回動座標変換コマンドの選択と、前記特定位置および前記回動角度の入力が可能な状態で出力部に表示し、前記作業者により、前記回動座標変換コマンドの選択と、前記特定位置および前記回動角度の入力がなされた場合、前記コンピュータは、前記三次元座標値、前記回動座標変換コマンド、前記特定位置および前記回動角度に基づいて、前記加工コマンドを生成することを特徴とする機械加工装置の加工支援システムとすることもできる。
これにより、ティーチング時に機械加工装置を占有することがないため、ワークの加工を中断させることなくティーチングを行うことができる。また、ワークに対して用いる工具の種類と工具のどの部分をどのような姿勢でワークに当接させて機械加工するのかを特定することができ、正確な加工コマンドを生成することができる。
また、加工コマンドに基づいて動作制御された加工工具を用い、治具に装着されたワークを所定形状に機械加工する機械加工装置の加工支援システムであって、x軸、y軸またはz軸のうちのいずれか1つが前記機械加工装置の外部に配設された前記治具において予め設定した基準外周縁と平行に配設して前記治具の特定箇所に対する相対位置が特定された状態で設置され、前記治具に装着された前記ワークの加工箇所に作業者が計測用プローブを当接させることにより、前記計測用プローブの当接部分における三次元座標値を計測する三次元座標計測機と、前記三次元座標計測機に接続され、前記ワークへの前記計測用プローブの当接箇所において使用される前記加工工具の種類を前記三次元座標値に対応させた状態で記憶部に記憶させ、前記三次元座標値と前記加工工具の種類に基づいて前記加工コマンドを生成するコンピュータと、を具備し、前記治具は、水平面内で回転可能であるとともに基準位置に対する水平面内の回転角度が計測可能なターンテーブルに載置され、前記ターンテーブルの前記回転角度は前記コンピュータに入力され、前記コンピュータは、前記ワークに前記計測用プローブを当接させた際における前記ターンテーブルの前記回転角度に基づいて、前記三次元座標値を決定することを特徴とする機械加工装置の加工支援システムとすることもできる
これにより、ティーチング時に機械加工装置を占有することがないため、ワークの加工を中断させることなくティーチングを行うことができる。また、三次元座標計測機と向かい合っている側の面とは反対側の面であっても確実に計測用プローブをワークに当接させることができ、三次元座標計測機と治具との相対位置の変更が不要になりワークの加工部分における座標計測作業を省力化することができる。
本発明における機械加工装置の加工支援システムの構成を採用することにより、ティーチング時に機械加工装置を占有することがないため、ワークの加工を中断させることなくティーチングを行うことができる。また、機械加工装置に用いられる治具と実際のワークを用いたティーチングを行うため、ワークに対する機械加工を正確に行うことができる。
本実施形態における機械加工装置の加工支援システムの概略構成図である。 本実施形態におけるコンピュータの概略構成図である。 モニタの表示画面の説明図である。 加工工具当接箇所特定コマンドを使用した際の加工用工具への計測用プローブの当接状態を示す説明図である。 加工工具を回動させる前の状態(実線表示)と加工工具を回動させた後の状態(破線表示)を示す説明図である。
以下、本発明にかかる機械加工装置の加工支援システム100(以下、単に加工支援システム100ということがある)の実施形態について、図面に基づいて具体的に説明する。図1に示すように、本実施形態における加工支援システム100は、治具10、ターンテーブル20、三次元座標計測機30、コンピュータ40および出力部としてのモニタ50を具備する。
治具10は、機械加工装置の加工空間における所定位置にワークWを取り付けるためのものである。本実施形態における治具10は、加工支援を行う対象となる機械加工装置に予め装着されているワーク取付用治具(不図示)と同一形状であって、平面視形状が長方形に形成されているが、この形状に限定されるものではない。本実施形態においては、このような機械加工装置と同一形状の治具10を用い、治具10の特定箇所に対する相対位置を特定した状態で三次元座標計測機30が配設されている。このような三次元座標計測機30によりワークWの三次元座標値TDCの計測を行えば、計測された加工支援システム100における三次元座標値TDCを機械加工装置における座標系に容易に座標変換することができる。
治具10を載置するターンテーブル20は、水平面内で回転可能であって、ターンテーブル20に設定された基準位置に対する回転角度を計測する角度計測部を内蔵している。ターンテーブル20の基準位置は、作業者が図示しないリセットボタンを押下することにより任意の位置を基準位置に設定することができる。ターンテーブル20は、コンピュータ40に電気的に接続されていて、ターンテーブル20の角度計測部で計測した回転角度は、角度計測部から直接またはキーボード等に代表される入力部70を介してコンピュータ40の記憶部42に入力(記憶)可能になっている。本実施形態においては角度計測部により計測された回転角度は、図1および図3に示すように回転角度表示部22およびモニタ50のシステム画面とは別画面に表示している。
本実施形態における三次元座標計測機30は、ベース32、有節アーム34および計測用プローブ36を具備している。有節アーム34は、複数本の軸体33aどうしを連結用継手33bにより連結されてなり、連結用継手33bの部分を回転軸として回転可能に形成されている。連結用継手33bとしては球状継手が好適に用いられる。有節アーム34の第1端部34aはベース32に連結され、有節アーム34の第2端部34bには計測用プローブ36が交換可能に取り付けられている。計測用プローブ36は、有節アーム34に連結される連結体36aと計測対象物に当接する球状の当接体36bを有している。計測用プローブ36の連結体36aは、有節アーム34に対して回動可能に取り付けられている。
本実施形態においては計測用プローブ36の当接体36bは計測対象物に大きさ等に応じて適宜の大きさに形成されたものを適宜使用することができるよう、複数種類の計測用プローブ36が予め準備されている。また、作業者が加工工具60の種類を選択した後にワークWの表面の三次元座標値TDCの計測を行う際においては、演算部44が作業者により選択された加工工具60に対応する計測用プローブ36の使用を作業者に促す表示をモニタ50に出力させるようにしてもよい。
本実施形態における三次元座標計測機30は、三次元座標計測機30におけるx軸を治具10において予め設定されている基準外周縁12(長手方向の外周縁の一方)と平行にした状態で配設されている。具体的には、基準外周縁12の2箇所を三次元座標計測機30により計測することで三次元座標計測機30におけるx軸と基準外周縁12が平行であるか否かを確認することができる。このように三次元座標計測機30におけるx軸を治具10の基準外周縁12と平行に調整した後、基準外周縁12に直交する2つの短手方向外周縁14のうちの一方の短手方向外周縁14上のある1箇所を三次元座標計測機30で計測し、三次元座標計測機30からのx軸方向における位置を計測する。
次に、先と同じ短手方向外周縁14の上の他の1箇所を三次元座標計測機30で計測し、y軸方向を設定する。そして治具10のワークWの載置面16の上の座標を計測することで、z軸方向を設定することができる。また、記憶部42には治具10の中心位置から基準外周縁12と一方の短手方向外周縁14との交点までの治具オフセット量が記憶されているため、治具10の特定箇所(ここでは、治具10の平面中央部分)に対する三次元座標計測機30の相対位置を特定することができる。なお、治具10が載置されているターンテーブル20の上面高さ位置等高さ位置が同一である部分で治具10の短手方向外周縁14上のy座標を計測すれば、z座標の計測を省略することもできる。
また、本実施形態における三次元座標計測機30は、図示しないトリガーの操作時において計測用プローブ36が当接している部分の三次元座標値TDCを計測すると共に、計測した三次元座標値TDCを図2に示すようなコンピュータ40に送信する。コンピュータ40に送信された三次元座標値TDCはコンピュータ40の記憶部42に入力(記憶)される。具体的には、ベース32に対する有節アーム34の屈曲状態に基づいて演算部44が予め設定されている原点(図示はせず)に対する三次元座標値TDCを決定する。このような三次元座標計測機30は公知のものを用いることができるため、ここでの詳細な構成についての説明は省略する。なお、本実施形態においては、コンピュータ40が三次元座標計測機30により計測した三次元座標値とターンテーブル20の回転角度に基づいて予め設定した原点に対する三次元座標値TDCを算出している。
作業者は、ワークWに計測用プローブ36を当接して三次元座標値TDCを計測する際に、予め基本コマンドおよび追加コマンドを入力することができる。基本コマンドとしては、ワークWの特定箇所(計測用プローブ36の当接部分)を待機位置から加工工具60の位置に向けて接近させるためのアクチュエータを作動させるためのコマンド等がある。このような基本コマンドについては、機械加工装置に搭載された公知の機能を使用することができるため、ここでの詳細な説は省略する。また、作業者は、コンピュータ40によりモニタ50に出力された図3に示すようなメニューボタン52の操作を行うことで、計測用プローブ36による三次元座標値TDCに付加情報を紐づけすることもできる。本実施形態におけるメニューボタン52のそれぞれには個別に追加コマンドが紐づけされている。
本実施形態で特徴的なメニューボタン52について説明する。一つ目は、ワークWに対し加工工具60の種類と加工工具60のどの部分を当接させるのかを特定する(図4参照)ための第1追加メニューである。2つ目は、加工工具60の種類とワークWの加工箇所に対する加工工具60の特定当接位置Pおよび加工工具60を回動させた後の加工工具60の状態を特定(図5参照)するための第2追加メニューである。コンピュータ40の記憶部42には、第1追加メニューに対して加工工具当接箇所特定コマンドKTCが紐づけされ、第2追加メニューに対して回動座標変換コマンドKZCが紐づけされた状態でそれぞれ記憶されている。記憶部42に記憶されている加工工具当接箇所特定コマンドKTCや回動座標変換コマンドKZCはコンピュータ40の演算部44により、作業者が選択可能な状態でモニタ50に表示される。
ここに、加工工具当接箇所特定コマンドKTCは、加工工具60の種類および加工工具60のワークWへの当接箇所を特定するためのコマンドである。例えば、第1追加メニューを適用するためのメニューボタン52を押下し、使用する加工工具60の種類およびワークWへの加工工具60の当接箇所(当接箇所が通常(中央)、当接箇所が右端、当接箇所が左端)を指定した後に計測用プローブ36の当接部分における三次元座標値TDCを得る。図4からも明らかであるが、本実施形態においては、使用する加工工具60における先端部分の曲率半径に応じて複数種類の径寸法に形成された計測用プローブ36が準備されている。これにより、使用する加工工具60に対応する計測用プローブ36を用いれば、ワークWへの加工工具60の当接箇所における正確な三次元座標値TDCを計測することができる。
後に演算部44は、後に説明する加工コマンド生成プログラムCGPと三次元座標値TDCおよび加工工具当接箇所特定コマンドKTCに基づいて加工工具60のアクチュエータの動作条件等に代表される加工コマンドKCを生成する。
また、回動座標変換コマンドKZCは、ワークWに対して加工工具60を通常の状態に対して回動させた状態で加工工具60の特定当接位置Pを当接させる際において、ワークWに対する加工工具60の当接状態を算出するためのコマンドである。図5は、回動座標変換コマンドKZCにより加工工具60を回動させる前の状態(実線表示)と加工工具60を回動させた後の状態(破線表示)を示す説明図である。作業者が演算部44によりモニタ50に選択可能に表示された第2追加メニューを適用するためのメニューボタン52を押下すると、演算部44は通常状態における加工工具60の特定当接位置Pの入力を作業者に要求する。
作業者は加工工具60の特定当接位置Pを加工工具60の径寸法Rと加工工具60の外周縁上に設定された原点に対する角度αで特定することができる。加工工具60の径寸法Rは、予め記憶部42に記憶されているため、ここでの個別入力は不要であるが、入力部70を用いて加工工具60の径寸法Rを入力することもできる。次に作業者は加工工具60の回動軸周りの回動角度θ(ここではθ=90度とした)を入力し、回動座標変換コマンドKZCの設定を完了させる。
このようにして作業者が第2追加メニューである回動座標変換コマンドKZCを選択すると共に回動座標変換コマンドKZCの設定条件を入力した後に、計測用プローブ36の当接箇所における三次元座標値TDCを計測し、これらが紐づけされた(1つのブロックにした)状態で記憶部42に記憶される。
作業者は、ワークWを所定形状に形成するために加工が必要な部分のそれぞれに対して機械加工に用いる加工工具60の種類を指定し、必要に応じてメニューボタン52により追加メニューの適用を指定した後、計測用プローブ36をワークWの所定箇所に当接させる。そして作業者はワークWの所定箇所に計測用プローブ36を当接させた状態でトリガーの操作をすることで、少なくとも使用される加工工具60の種類と計測用プローブ36の当接箇所もしくワークWに当接する際の加工工具60の回動状態とが紐づけられた状態で記憶部42に記憶させることができる。
以上に説明した操作を同一の加工工具60で機械加工することができる加工範囲内で繰り返し実行する。そして使用する加工工具60の種類を変更した後も同様の手順で少なくとも使用される加工工具60の種類と計測用プローブ36の当接箇所もしくは回動状態とが紐づけられた加工コマンド生成用データCGDが記憶部42に記憶される。
また、記憶部42には加工コマンド生成プログラムCGPが記憶されている。コンピュータ40の演算部44は、加工コマンド生成プログラムCGPによって指定された処理を実行し、加工コマンド生成用データCGDに基づいて加工コマンドKCを生成する。このとき第1追加メニューおよび第2追加メニューで指定されたコマンドに応じて、ワークWへの加工工具60の当接箇所やワークWに対する加工工具60の加工姿勢を反映させた加工コマンドKCを生成することができる。生成された加工コマンドKCは記憶部42に記憶される。このようにして生成された加工コマンドKCはワークWに対する加工工具60の当接状態が精密に反映されるため、加工工具60によるワークWを加工している際における加工工具60の意図しない箇所への干渉を防止することができる。よって加工コマンドKCの修正作業が不要になり、効率的な加工コマンドKCの生成が可能になる点で好都合である。
加工コマンド生成プログラムCGPによる加工コマンドKCの生成処理が完了した後、作業者は、記憶部42からリムーバブルメディアを介して加工コマンドKCをコピーすることができる。続いて作業者は機械加工装置の図示しないデータ入力部とリムーバブルメディアを介して加工コマンドKCを機械加工装置にインポートすることができる。
以上、本発明にかかる加工支援システム100について実施形態に基づいて説明したが、本発明にかかる加工支援システム100の構成は以上に説明した実施形態に限定されるものではない。例えば以上に説明した実施形態における加工支援システム100は、三次元座標計測機30のx軸を治具10の基準外周縁12と平行なるように互いに位置を調整した形態について説明しているがこの形態に限定されるものではない。三次元座標計測機30のy軸またはz軸を治具10の基準外周縁12と平行になるように互いの位置を調整することもできる。治具10に対する三次元座標計測機30の設置面に応じて、治具10の基準外周縁12と平行にする軸はx軸、y軸およびz軸のうちのいずれかであればよい。
また、以上の実施形態においては、ターンテーブル20に治具10を載置した形態について説明しているが、ターンテーブル20を省略し、定盤等の基準面に治具10を載置した形態を採用することもできる。
また、以上の実施形態においては、コンピュータ40の演算部44により生成され記憶部42に記憶された加工コマンドKCはリムーバブルメディアを経由して機械加工装置にインポートされているが、この形態に限定されるものではない。コンピュータ40の記憶部42に記憶された加工コマンドKCは、ネットワークを経由して機械加工装置にインポート(入力)することもできる。コンピュータ40と機械加工装置との間の加工コマンドKCの出入力形態は特に限定されるものではない。
また、以上に説明した実施形態における各種変形例どうしを適宜組み合わせた構成を採用することも可能である。
10 治具
12 基準外周縁
14 短手方向外周縁
20 ターンテーブル
30 三次元座標計測機
32 ベース
33a 軸体
33b 連結用継手
34 有節アーム
36 計測用プローブ
40 コンピュータ
42 記憶部
44 演算部
50 モニタ
52 メニューボタン
60 加工工具
70 入力部
100 機械加工装置の加工支援システム
TDC 三次元座標値
KTC 加工工具当接箇所特定コマンド
KZC 回動座標変換コマンド
P 特定当接位置
α 角度
R 加工工具の径寸法
W ワーク
CGP 加工コマンド生成プログラム
KC 加工コマンド

Claims (3)

  1. 加工コマンドに基づいて動作制御された加工工具を用い、治具に装着されたワークを所定形状に機械加工する機械加工装置の加工支援システムであって、
    x軸、y軸またはz軸のうちのいずれか1つが前記機械加工装置の外部に配設された前記治具において予め設定した基準外周縁と平行に配設して前記治具の特定箇所に対する相対位置が特定された状態で設置され、前記治具に装着された前記ワークの加工箇所に作業者が計測用プローブを当接させることにより、前記計測用プローブの当接部分における三次元座標値を計測する三次元座標計測機と、
    前記三次元座標計測機に接続され、前記ワークへの前記計測用プローブの当接箇所において使用される前記加工工具の種類を前記三次元座標値に対応させた状態で記憶部に記憶させ、前記三次元座標値と前記加工工具の種類に基づいて前記加工コマンドを生成するコンピュータと、を具備し
    前記記憶部には、前記ワークに対する前記加工工具の前記当接箇所を特定するための加工工具当接箇所特定コマンドが記憶されており、
    前記コンピュータは、
    前記作業者に対して、前記加工工具当接箇所特定コマンドを選択可能に出力部へ表示し、
    前記作業者により前記加工工具当接箇所特定コマンドが選択された場合、前記コンピュータは、前記三次元座標値と前記加工工具当接箇所特定コマンドに基づいて、前記加工コマンドを生成することを特徴とする機械加工装置の加工支援システム。
  2. 加工コマンドに基づいて動作制御された加工工具を用い、治具に装着されたワークを所定形状に機械加工する機械加工装置の加工支援システムであって、
    x軸、y軸またはz軸のうちのいずれか1つが前記機械加工装置の外部に配設された前記治具において予め設定した基準外周縁と平行に配設して前記治具の特定箇所に対する相対位置が特定された状態で設置され、前記治具に装着された前記ワークの加工箇所に作業者が計測用プローブを当接させることにより、前記計測用プローブの当接部分における三次元座標値を計測する三次元座標計測機と、
    前記三次元座標計測機に接続され、前記ワークへの前記計測用プローブの当接箇所において使用される前記加工工具の種類を前記三次元座標値に対応させた状態で記憶部に記憶させ、前記三次元座標値と前記加工工具の種類に基づいて前記加工コマンドを生成するコンピュータと、を具備し、
    前記記憶部には、前記作業者によって設定された前記加工工具の前記ワークとの当接箇所および前記加工工具を通常の状態から前記ワークに当接させるために回動させた際の前記加工工具の回動軸周りの回動角度に基づいて前記加工工具の特定位置における前記三次元座標値を前記回動軸周りに前記回動角度で前記加工工具を回動させた後の前記三次元座標値に座標変換する回動座標変換コマンドが記憶されており、
    前記コンピュータは、
    前記作業者に対して、前記回動座標変換コマンドの選択と、前記特定位置および前記回動角度の入力が可能な状態で出力部に表示し、
    前記作業者により、前記回動座標変換コマンドの選択と、前記特定位置および前記回動角度の入力がなされた場合、前記コンピュータは、前記三次元座標値、前記回動座標変換コマンド、前記特定位置および前記回動角度に基づいて、前記加工コマンドを生成することを特徴とする機械加工装置の加工支援システム。
  3. 加工コマンドに基づいて動作制御された加工工具を用い、治具に装着されたワークを所定形状に機械加工する機械加工装置の加工支援システムであって、
    x軸、y軸またはz軸のうちのいずれか1つが前記機械加工装置の外部に配設された前記治具において予め設定した基準外周縁と平行に配設して前記治具の特定箇所に対する相対位置が特定された状態で設置され、前記治具に装着された前記ワークの加工箇所に作業者が計測用プローブを当接させることにより、前記計測用プローブの当接部分における三次元座標値を計測する三次元座標計測機と、
    前記三次元座標計測機に接続され、前記ワークへの前記計測用プローブの当接箇所において使用される前記加工工具の種類を前記三次元座標値に対応させた状態で記憶部に記憶させ、前記三次元座標値と前記加工工具の種類に基づいて前記加工コマンドを生成するコンピュータと、を具備し、
    前記治具は、水平面内で回転可能であるとともに基準位置に対する水平面内の回転角度が計測可能なターンテーブルに載置され、
    前記ターンテーブルの前記回転角度は前記コンピュータに入力され、
    前記コンピュータは、前記ワークに前記計測用プローブを当接させた際における前記ターンテーブルの前記回転角度に基づいて、前記三次元座標値を決定することを特徴とする機械加工装置の加工支援システム。
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