JPH055831B2 - - Google Patents

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JPH055831B2
JPH055831B2 JP60092752A JP9275285A JPH055831B2 JP H055831 B2 JPH055831 B2 JP H055831B2 JP 60092752 A JP60092752 A JP 60092752A JP 9275285 A JP9275285 A JP 9275285A JP H055831 B2 JPH055831 B2 JP H055831B2
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JP
Japan
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formula
liquid crystal
distilled
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room temperature
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JP60092752A
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JPS61251672A (ja
Inventor
Hitoshi Suenaga
Masaaki Taguchi
Takamasa Harada
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Seiko Epson Corp
Aska Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Teikoku Hormone Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、フエニルピリミジン誘導体に関する
もので、該化合物は液晶材料としての用途を持つ
ている。 (従来の技術) 強誘電性を示す液晶化合物として、p−ドデシ
ロキシベンジリデン−p−アミノ−2−メチルブ
チルシンナメート(DOBAMBC)が知られてい
る。このシツフ塩基系列の液晶化合物が強誘電性
液晶の研究対象とされ、種々の化合物が合成され
た。その一例として、 (式中Xは、H、Cl、CN、YはCl、C2H5、*
は不斉炭素原子を示す。) の一般式で示される化合物が知られている。しか
し、この系列の化合物は、カイラルスメクチツク
相を呈する温度が室温より高いため、室温では液
晶材料として使用することができず、又、シツフ
塩基系化合物であるため水分により分解を受け易
いなどの欠点を有している。これらの欠点を改善
するために考え出された化合物として が知られている。(Ferroelectriics 24巻309頁
(1980)) この系の化合物は、室温を含む広い温度範囲に
亘つてスメクチツクC*相を呈する化合物として
注目された。更に、B.I.オストロフスキーによつ
て、式 (式中nは9又は10、*は不斉炭素原子を示す) で表わされる化合物が、比較的室温に近い温度範
囲でカイラルスメクチツク相を呈すると報告され
ている。 又、H.ZASCHKEによつて で表わされる化合物のいくつかが、スメクチツク
相を呈したとして、明らかにされている。 (J.Prakt Chemie.317巻617(1975))しかし、
この中に、カイラルスメクチツク液晶化合物につ
いての記載はなされていないし、示唆もされてい
ない。 (本発明が解決しようとする問題点) 本発明によつて提供された化合物は、式 (式中R1、R2はC4〜C15のアルキル基で、いず
れか一方は、その鎖中に不斉炭素原子を有する)
で示される新規物質であつて、強誘電性液晶の性
質を持つており、室温を含む広い温度範囲で、カ
イラルスメクチツクC*相を呈すると共に、化学
的安定性にもすぐれ、高い電場応答性を有し、更
に、他の各種液晶化合物との混合性にもすぐれて
いる。本発明は、かゝる液晶化合物を提供するも
のである。 (問題点を解決するための手段) 本発明によつて提供される新規なカイラルスメ
クチツクC*相を呈する液晶化合物は次のように
して造られる。即ち、概略を化学反応式で示せば
次の通りである。 (式中、R1、R2は前記と同じ) ここにおいて、(1)式で示される化合物における
置換基R1としてはCnH2o+1−で示される直鎖アル
キル基であるか、または
【式】で示される鎖中に 不斉 炭素原子を有するアルキル基があげられ、 (2)式で示される化合物における置換基R2として
は、R1として上にあげられたものと同じものが
あげられる。ただし、R1とR2が同じ型のアルキ
ル基であることはない。 (1)式及び(2)式で示される化合物をメタノール、
エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコ
ール溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族溶
媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、テトラヒドロフランなどの溶媒中、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、水素化ナ
トリウム、金属ナトリウムなどの触媒の存在下、
室温乃至加熱して反応させる。なお、式中のmは
2〜6の整数、nは6〜10の整数、*は当該炭素
原子が不斉炭素原子であることを意味する。 かくて得られた(3)式で示される化合物を、水、
ピリジン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホル
ムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
の溶媒中、クロム酸−硫酸、重クロム酸ピリジニ
ウム塩、クロム酸−酢酸などの酸化剤を用いて酸
化することによつて、本発明の目的化合物は得ら
れる。 以下実施例を記述して本発明を更に詳述する。 実施例 1 (イ) (S)−5−n−オクチル−2−〔4−(1−ヒド
ロキシ−6−メチルオクチル)フエニル〕ピリ
ミジンの合成 (S)−4−(1−ヒドロキシ−6−メチルオク
チルベンズアミジン塩酸塩0.82g、α−n−オ
クチル−β−ジメチルアミノアクロレイン0.56
gを入れ、乾燥エタノール20mlに溶解した後、
28%ナトリウムメチラート、メタノール溶液
2.04gを加え、還流下、13時間反応した。反応
終了後、氷水に流し込み、塩酸酸性とし、反応
生成物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層
は、水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を
留去した。得られた粗生成物を、シリカゲルク
ロマトグラフイー、再結晶にて精製し、光学活
性な5−n−オクチル−2−〔4−(1−ヒドロ
キシ−6−メチルオクチル)フエニル〕ピリミ
ジン0.64gを得た。 IRνmaxcm-1 :3260、1595、1555 1440、800I H−NMR(60MHz、CDCl3) δ(ppm):8.67(s、2H) 8.45(d、2H) 7.50(d、2H) 4.77(t、1H) 2.2〜2.8(m、 ) (ロ) (S)−5−n−オクチル−2−〔4−(6−メチ
ルオクタノイル)フエニル〕ピリミジンの合成 重クロム酸ピリジニウム0.107g、乾燥したN,
N−ジメチルホルムアミド5mlを入れた。次に、
乾燥したN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶
解した(S)−5−n−オクチル−2−〔4−(1−ヒ
ドロキシ−6−メチルオクチル)フエニル〕ピリ
ミジン0.08gを室温下、ゆつくりと滴下した。滴
下終了後、さらに室温で、2時間反応した。反応
終了後、エーテルを加え希釈し、不溶物をハイフ
ロスーパーセルを用いて別し、反応生成物をエ
ーテル抽出した。エーテル層は希塩酸水、水で洗
浄後、乾燥し、溶媒を留去した。得られた粗生成
物を、シリカゲルクロマトグラフイー(溶離液ヘ
キサン−酢酸エチル(20:1))、再結晶(溶媒エ
タノール)により精製し、(S)−5−n−オクチル
−2−〔4−(6−メチルオクタノイル)フエニ
ル〕ピリミジン0.028gを得た。 I.R.νmaxcm-1 :1680、1610、1580 15451 H−N.M.R.(60MHz、CDCl3) δ(ppm):0.6〜2.2(m、30H) 2.64(t、2H) 3.01(d、2H) 8.07(d、2H) 8.55(d、2H) 8.66(s、2H) この液晶化合物の相転移温度(℃)を記す。 Cry67 ―→ ←―* 51Sc*69 ―→ SA79.3 ――→ Iso (Cryは結晶相、Sc*はカイラルスメクチツクC
相、SAはスメクチツクA相、Isoは液体相) またこの液晶化合物を、PVAラビングの一軸
配向処理を施した基盤間に挾持し、液晶層厚を
25μmとし±20Vの電圧印加で、直交ニコル下で
応答測定したが、61℃で200μSの値を示した。 本発明で使用される原料化合物は、例えば次の
ようにして造られる。(なお、式中mは2〜6の
整数、nは6〜10の整数、*は不斉炭素原子であ
ることを意味する。) P−ブロムベンズアルデヒドにCnH2n+1
Mgx又は C2H5 CH3 ‐ CH*(―CH2―)nMgx で示されるグリニヤー試薬を反応させて で示される化合物を得る。得られた化合物を無水
酢酸−ピリジンで水酸基をアセチル化する。次い
で、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ドなどの溶媒中シアン他第一銅を反応させてベン
ゾニトリルへ誘導する。得られたベンゾニトリル
誘導体は、アルコール溶媒中、塩化水素を反応さ
せたのち、アンモニアを反応させてベンズアミジ
ン誘導体の塩酸塩を得る。 一方、式 (m′は3〜7の整数、n′は7〜11の整数、*は当
該炭素原子が不斉炭素原子であることを意味す
る) で示される化合物に、アルコール(例えばメタノ
ール、エタノール)を酸触媒(例えば、P−トル
エンスルホン酸、メタンスルホン酸)と反応させ
てアセタール化合物に誘導し、これに、ジメチル
ホルムアミドとハロゲン化剤(例えば塩化チオニ
ル、オキシ塩化燐、トリクロロメチルクロロホル
メート、三臭化燐など)とから得られるビルスマ
イヤー試薬を反応させると を得る。 原料化合物の合成の一例を以下に記述する。 参考例 1 (イ) (S)−4−(1−アセトキシ−6−メチルオフ
チル)ブロムベンゼンの合成 (S)−アミルアルコール(〔α〕23°−5.8°ニー
ト)を、ピリジン中三臭化燐を用いてブロム化
し、次いでマロン酸ジエチルをアルコラートと
共に反応させたのち、生成物を加水分解、脱炭
酸処理し、得られたカルボン酸をLiAlHで還
元する。かくして得たアルコールをピリジン中
三臭化燐を用いてブロム化し、シアン化カリウ
ムを反応させ、加水分解に付す。得られたカル
ボン酸をLiAlH4で還元し、得られたアルコー
ルをピリジン中、三臭化燐を用いてブロム化し
て得た1−ブロム−5−メチルヘプタン14g、
金属マグネシウム1.74g、乾燥テトラヒドロフ
ランを用いてグリニヤール試薬を調製した。こ
のグリニヤール試薬は、4−ブロムベンズアル
デヒド13.41gを含む乾燥テトラヒドロフラン
120mlの溶液に氷冷化1時間にわたつて滴下し
た。滴下終了後、さらに室温で6時間反応し、
塩化アンモニウムを加え、反応を中止した。反
応生成物は、エーテル抽出し、エーテル層は、
水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去
した。得られた残渣油状物はピリジン20mlにと
かし、氷冷下、無水酢酸を加え、アセチル化を
行なつた。反応生成物は、エーテル抽出し、エ
ーテル層は、2N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄後、乾燥
し、溶媒を留去した。得られた油状物を、カラ
ムクロマトグラフイーで精製し、6.1gの(S)−
4−(1−アセトキシ−6−メチルオクチル)
ブロムベンゼンを得た。 I.R.νmaxcm−1 :1742、1600、12401 H−NMR(60MHz、CDCl3) δ・(ppm):2.03(s、3H) 5.68(s、1H) 7.22(d、2H) 7.52(d、2H) (ロ) (S)−4−(1−アセトキシ−6−メチルオク
チル)ベンゾニトリルの合成 乾燥N,N−ジメチルホルムアミド30ml、(S)
−4−(1−アセトキシ−6−メチルオクチル)
プロムベンゼン2.4g、シアン化第1銅0.755g
を入れ、還流下、4時間反応した。反応終了後
反応生成物をエーテル抽出した。エーテル層
は、水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を
留去した。得られた残渣を、シリカゲルクロマ
トグラフイーにて精製し、光学活性な4−(1
−アセトキシ−6−メチルオクチル)ベンゾニ
トリル1.1gを得た。 I.R.νmaxcm−1 :2235、1742、1615、12401 H−NMR(60MHz、CDCl3) δ(ppm):2.08(t、3H) 5.79(t、1H) 7.47(d、2H) 7.82(d、2H) (ハ) (S)−4−(1−ヒドロキシ−6−メチルオク
チル)ベンズアミジン塩酸塩の合成 (S)−4−(1−アセトキシ−6−メチルオク
チル)ベンゾニトリル1g、乾燥エタノール20
mlを入れた。この混合物に、乾燥した塩化水素
ガスを氷冷下吹き込んだ。室温で二昼夜放置
後、溶媒及び過剰の塩化水素を減圧下留去し
た。得られた残渣は、乾燥エタノール20mlに溶
解した。次に、アンモニア1gを含む乾燥エタ
ノール10mlを室温下ゆつくり加えた。加えた
後、室温で二昼夜放置した。過剰のアンモニ
ア、エタノールを留去し(S)−4−(1−ヒドロ
キシ−6−メチルオクチル)ベンズアミジン塩
酸塩0.9gを得た。 I.R.νmaxcm-1 :3750〜24001 H−NMR(60MHz、DMSO−d6) δ(ppm):7.52(d、2H) 7.92(d、2H) 9.5〜8.6(m、3H) 参考例 2 α−n−オクチル−β−ジメチルアミノアクロ
レインの合成 (イ) n−デシルアルデヒドジエチルアセタールの
合成 n−デシルアルデヒド127g、脱水されたエ
タノール250ml、脱水されたベンゼン100mlP−
トルエンスルホン酸210gをソツクスレー抽出
器をセツトしたフラスコ中で還流し、約30時間
反応させた。 減圧下に、ベンゼン、エタノールを留去し残
渣をエーテル抽出した。エーテルを留去し、残
渣を減圧蒸溜した。 得量127g(bp106〜108℃/3mmHg) (ロ) α−n−オクチル−β−ジメチルアミノアク
ロレインの合成 n−デシルアルデヒドジエチルアセタール37
gをジクロロエタン40mlにとかし、これとジメ
チルホルムアミド48gとトリクロロメチルクロ
ロホルメート(92%以上)41gとをジクロロエ
タン240ml中で反応させて得られたビルスマイ
ヤー試薬とを、加温しながら反応させた。冷却
後、氷中に反応物を注ぎ、炭酸カリウム水溶液
でアルカリ性としたのち、溶媒留去し、残渣を
減圧蒸留した。 得量15.1g(bp167〜170℃/3mmHg)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (式中mは2〜6の整数を示し、nは6〜10の整
    数を示し、*は当該炭素原子が不斉炭素原子であ
    ることを示す)で示されるフエニルピリミジン誘
    導体液晶化合物。
JP60092752A 1985-04-30 1985-04-30 液晶化合物 Granted JPS61251672A (ja)

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JPS61251672A JPS61251672A (ja) 1986-11-08
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US5279762A (en) * 1985-04-27 1994-01-18 Merck Patent Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung Smectic liquid crystal phases
DE3515374C2 (de) * 1985-04-27 1998-02-26 Hoechst Ag Chirale getilte smektische flüssigkristalline Phasen und deren Verwendung in elektrooptischen Anzeigeelementen
DE3518734A1 (de) * 1985-05-24 1986-11-27 Merck Patent Gmbh, 6100 Darmstadt Smektische fluessigkristalline phasen

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