JPH0558290U - ワイヤドット印字ヘッド - Google Patents
ワイヤドット印字ヘッドInfo
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- JPH0558290U JPH0558290U JP811892U JP811892U JPH0558290U JP H0558290 U JPH0558290 U JP H0558290U JP 811892 U JP811892 U JP 811892U JP 811892 U JP811892 U JP 811892U JP H0558290 U JPH0558290 U JP H0558290U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガイドノーズに固定されるワイヤガイドのガ
イド固定部の強度向上と防音性の向上を図る。 【構成】 ガイドノーズ31をテトラポット状の酸化亜
鉛ウイスカを含有して成るポリカーボネイトで形成し
た。
イド固定部の強度向上と防音性の向上を図る。 【構成】 ガイドノーズ31をテトラポット状の酸化亜
鉛ウイスカを含有して成るポリカーボネイトで形成し
た。
Description
【0001】
本考案は、シリアルプリンタ等におけるワイヤドット印字ヘッドに関するもの である。
【0002】
従来、印字ワイヤを駆動し、この印字ワイヤでインクリボンを介して印字媒体 をインパクトし、印字を行うインパクトプリンタは知られている。このインパク トプリンタは、印字媒体の自由度が高く、また比較的安価なことから、情報処理 システム等の出力装置をはじめ、多方面で用いられている。 また、このインパクトプリンタには、ワイヤドット印字型式から、プランジャ 型、バネチャージ型、クラッパ型等、色々の形式のものがある。 このうち、バネチャージ型のものは、印字ワイヤを固定したアーマチュアをバ イアス用の板バネによって揺動自在に支持してなるものであって、このアーマチ ュアを予め永久磁石の磁束で上記バイアス用板バネの弾性力に抗してコアに吸引 させておき、印字する際には上記コアに巻回されたコイルを励磁させ、上記永久 磁石と逆方向に磁束を発生させて消磁し、上記アーマチュアを開放させる構造と なっている。
【0003】 図2は、従来におけるバネチャージ型のワイヤドット印字ヘッドの一例を示す 構造断面図である。 図2において、印字ヘッド100は、ガイドノーズ1,ガイドホルダ1A,上 ヨーク2,バイアス用の板バネ3,磁性スペーサ4,中ヨーク5,永久磁石6, 下ヨーク7,ベースフレーム8,絶縁板9,プリント基板10,コイル組立体1 1,キャップ13,ドットワイヤ14,アーマチュア15,先端ワイヤガイド1 6,中間ワイヤガイド17a,17b,クランプスプリング18等で構成されて いる。
【0004】 このうち、ガイドノーズ1は、一般にグラスファイバーが30%程度含有され たポリカーボネイトで形成されている。そして、先端ワイヤガイド16および中 間ワイヤガイド17a,17bは、このガイドノーズ1に設けられた位置決め部 分にそれぞれ挟み込まれて固定して取り付けられた状態になっている。 また、上記コイル組立体11は電磁石を構成しているもので、ボビン19、励 磁用のコイル20、棒状のコア21、一対の端子22とを一体的に有してユニッ ト化されている。さらに、このユニット化された状態でベースフレーム8に組み 込まれ、端子22をプリント基板10の裏面側にハンダ固定して実装される。な お、このコイル組立体11はドットワイヤ14に対応する毎に、その数だけ配設 される。
【0005】 次に、この印字ヘッド100の動作について説明する。 まず、この印字ヘッド100では、コイル20への電流のオン・オフによって ドットワイヤ14を駆動するものであり、印字をしないときにはコイル20への 電流を断ち(オフ)、印字する場合に電流を流す(オン)ようになっている。 すなわち、コイル20への通電がなされていない非印字状態のとき、永久磁石 6の磁束は、下ヨーク7,ベースフレーム8,コア21,板バネ3,アーマチュ ア15,中ヨーク5を通って再び永久磁石6に戻るルートで流れる。そして、こ のとき生ずる磁気吸引力で、アーマチュア15が板バネ3を偏倚しながらコア2 1に吸着され、ドットワイヤ14の全体がガイドノーズ1内側に引き込まれた状 態にある。
【0006】 これに対して、コイル20に電流を流して励磁させると、永久磁石6の磁束と は逆の磁束がコイル20に生じる。これによって永久磁石6の磁束が打消され、 コア21に偏倚状態で吸着されていた板バネ3が開放される。すると、板バネ3 の弾性反力によって、アーマチュア15がこの他端を中心として図示せぬプラテ ン側へ回転し、自由端に取り付けているドットワイヤ14を瞬時に突出させる。 このときのドットワイヤ14の移動は、先端ワイヤガイド16,中間ワイヤガイ ド17a,17bによってガイドされる。そして、この突出したドットワイヤ1 4で図示せぬ印字リボンを介して同じく図示せぬ印字媒体をインパクトさせて印 字が行われる。また、アーマチュア15を一度開放した後は再びコイル20への 通電が断たれる。すると、印字媒体をインパクトして戻ってきたドットワイヤ1 4と共にアーマチュア15がコア21側に吸着保持される。
【0007】 したがって、この動作を複数のドットワイヤ14毎に行わせるとドット構成の 文字やグラフィックパターンが表れ、また印字ヘッド100のスペース方向に移 動させながら順次実行させると、ドット構成の文字やグラフィックパターンが印 字媒体上に印字される。
【0008】
上述したように、従来におけるワイヤドット印字ヘッドでは、ガイドノーズ1 が、グラスファイバーが30%程度含有されたポリカーボネイトで形成され、こ のガイドノーズ1に設けられた位置決め部分に、先端ワイヤガイド16および中 間ワイヤガイド17a,17bがそれぞれ挟み込まれて固定して取り付けられた 構造になっている。しかしながら、このようなポリカーボネイトで形成されたガ イドノーズ1によってワイヤガイド16,17a,17bを保持した構造では、 ワイヤガイド16,17a,17bを保持しているガイド固定部が振動等で摩耗 し易い。また、先端ワイヤガイド16と中間ワイヤガイド17a,17bとでは 、先端ワイヤガイド16の方がドットワイヤ14に直接触れることが多いので振 動を多く受け、この先端ワイヤガイド16側のガイド固定部の方が速く寿命にな ってグラツキ、またグラツキが生じるとドットワイヤ14の弦振動を誘発して騒 音(大きな駆動音)を発生したりすると言う問題点があった。
【0009】 本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的はガイドノーズ に固定されるワイヤガイドのガイド固定部における強度の向上と同時に、防音性 を向上させることのできる構造にしたワイヤドット印字ヘッドを提供することに ある。
【0010】
上記目的を達成するため本考案に係るワイヤドット印字ヘッドは、ガイドノー ズの先端に挟み込まれた先端ガイドに案内されて進退出する印字用のワイヤを備 えたものであって、前記ガイドノーズをテトラポット状の酸化亜鉛ウイスカを含 有して成るポリカーボネイトで形成したものである。
【0011】
この構成によれば、前記ガイドノーズを、耐摩耗性の優れたテトラポット状の 酸化亜鉛ウイスカを含有して成るポリカーボネイトで形成しているので、先端ガ イドの固定部における耐摩耗性が向上する。 また、酸化亜鉛ウイスカがテトラポット状のものを用いているので、この酸化 亜鉛ウイスカの形状異方性により母材のポリカーボネイトと酸化亜鉛との間に粘 性摩耗が生じ、この粘性摩耗によってドットワイヤの弦振動を熱エネルギーに変 換でき、これによってドットワイヤの弦振動による騒音を低減できる。
【0012】
以下、本考案の一実施例について図面を用いて詳細に説明する。 図1は本考案に係るワイヤドット印字ヘッドの構造を示す断面図である。また 、図1において図2と同一符号を付したものは図2と同一のものを示している。
【0013】 そして、図1において、印字ヘッド50は、バネチャージ型のワイヤドット印 字ヘッドで、ガイドノーズ31,ガイドホルダ1A,上ヨーク2,バイアス用の 板バネ3,磁性スペーサ4,中ヨーク5,永久磁石6,下ヨーク7,ベースフレ ーム8,絶縁板9,プリント基板10,コイル組立体11,キャップ13,ドッ トワイヤ14,アーマチュア15,先端ワイヤガイド16,中間ワイヤガイド1 7a,17b,クランプスプリング18等で構成されている。
【0014】 このうち、一般にガイドノーズ31は、一般に耐摩耗性に優れていることで知 られているテトラポット状の酸化亜鉛(Zn O)ウイスカ(whisker )がフィラ ーとして約30%程度含有されたポリカーボネイトで形成されている。そして、 先端ワイヤガイド16および中間ワイヤガイド17a,17bは、このガイドノ ーズ31に設けられた位置決め部分にそれぞれ挟み込まれて固定して取り付けら れた状態になっている。 また、上記コイル組立体11は電磁石を構成しているもので、ボビン19、励 磁用のコイル20、棒状のコア21、一対の端子22とを一体的に有してユニッ ト化されている。さらに、このユニット化された状態でベースフレーム8に組み 込まれ、端子22をプリント基板10の裏面側にハンダ固定して実装される。な お、このコイル組立体11はドットワイヤ14に対応する毎に、その数だけ配設 される。
【0015】 次に、この印字ヘッド50の動作について説明する。 まず、この印字ヘッド50では、コイル20への電流のオン・オフによってド ットワイヤ14を駆動するものであり、印字をしないときにはコイル20への電 流を断ち(オフ)、印字する場合に電流を流す(オン)ようになっている。 すなわち、コイル20への通電がなされていない非印字状態のとき、永久磁石 6の磁束は、下ヨーク7,ベースフレーム8,コア21,板バネ3,アーマチュ ア15,中ヨーク5を通って再び永久磁石6に戻るルートで流れる。そして、こ のとき生ずる磁気吸引力で、アーマチュア15が板バネ3を偏倚しながらコア2 1に吸着され、ドットワイヤ14の全体がガイドノーズ1内側に引き込まれた状 態にある。
【0016】 これに対して、コイル20に電流を流して励磁させると、永久磁石6の磁束と は逆の磁束がコイル20に生じる。これによって永久磁石6の磁束が打消され、 コア21に偏倚状態で吸着されていた板バネ3が開放される。すると、板バネ3 の弾性反力によって、アーマチュア15がこの他端を中心として図示せぬプラテ ン側へ回転し、自由端に取り付けているドットワイヤ14を瞬時に突出させる。 このときのドットワイヤ14の移動は、先端ワイヤガイド16,中間ワイヤガイ ド17a,17bによってガイドされる。そして、この突出したドットワイヤ1 4で図示せぬ印字リボンを介して同じく図示せぬ印字媒体をインパクトさせて印 字が行われる。また、アーマチュア15を一度開放した後は再びコイル20への 通電が断たれる。すると、印字媒体をインパクトして戻ってきたドットワイヤ1 4と共にアーマチュア15がコア21側に吸着保持される。
【0017】 よって、この動作を複数のドットワイヤ14毎に行わせるとドット構成の文字 やグラフィックパターンが表れ、また印字ヘッド50のスペース方向に移動させ ながら順次実行させると、ドット構成の文字やグラフィックパターンが印字媒体 上に印字される。
【0018】 したがって、この実施例によるワイヤドット印字ヘッド50によれば、ガイド ノーズ31を、耐摩耗性の優れたテトラポット状の酸化亜鉛ウイスカをフィラー として約30%程度含有して成るポリカーボネイトで形成しているので、グラス ファイバーを含有させたポリカーボネイトで形成して成る従来のガイドノーズを 使用した印字ヘッドに比べて先端ガイドの固定部における耐摩耗性が向上する。 これにより、ガイドノーズ31の先端ガイド固定部の摩耗による先端ガイドのグ ラツキの発生を遅らせ、印字ヘッド全体の寿命を延ばすことができる。 また、酸化亜鉛ウイスカがテトラポット状のものを用いているので、この酸化 亜鉛ウイスカの形状異方性により母材のポリカーボネイトと酸化亜鉛との間に粘 性摩耗が生じ、この粘性摩耗によってドットワイヤの弦振動を熱エネルギーに変 換でき、これによってドットワイヤの弦振動による騒音を低減して駆動音の少な い静かな印字ヘッドを得ることができる。
【0019】
以上説明したとおり、本考案に係るワイヤドット印字ヘッドによれば、ガイド ノーズを、耐摩耗性の優れたテトラポット状の酸化亜鉛ウイスカを含有して成る ポリカーボネイトで形成しているので先端ガイドの固定部における耐摩耗性が向 上し、印字ヘッド全体の寿命を延ばすことができる。 また、酸化亜鉛ウイスカがテトラポット状のものを用いているので、この酸化 亜鉛ウイスカの形状異方性により母材のポリカーボネイトと酸化亜鉛との間に粘 性摩耗が生じ、この粘性摩耗によってドットワイヤの弦振動を熱エネルギーに変 換できる。これによって、ドットワイヤの弦振動による騒音を低減し、駆動音の 少ない静かな印字ヘッドを得ることができる効果等が期待できる。
【図1】本考案に係るワイヤドット印字ヘッドの構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】従来のワイヤドット印字ヘッドの構造を示す断
面図である。
面図である。
14 ドットワイヤ 16 先端ガイド 31 ガイドノーズ 50 印字ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大石 登 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 ガイドノーズの先端に挟み込まれて取り
付けられている先端ガイドに案内されて進退出する印字
用のワイヤを備えたワイヤドット印字ヘッドにおいて、 前記ガイドノーズをテトラポット状の酸化亜鉛ウイスカ
を含有して成るポリカーボネイトで形成したことを特徴
とするワイヤドット印字ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP811892U JPH0558290U (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | ワイヤドット印字ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP811892U JPH0558290U (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | ワイヤドット印字ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558290U true JPH0558290U (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=11684373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP811892U Pending JPH0558290U (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | ワイヤドット印字ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0558290U (ja) |
-
1992
- 1992-01-28 JP JP811892U patent/JPH0558290U/ja active Pending
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