JPH0558161A - 自動車の上部構造 - Google Patents

自動車の上部構造

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JPH0558161A
JPH0558161A JP22001591A JP22001591A JPH0558161A JP H0558161 A JPH0558161 A JP H0558161A JP 22001591 A JP22001591 A JP 22001591A JP 22001591 A JP22001591 A JP 22001591A JP H0558161 A JPH0558161 A JP H0558161A
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JP
Japan
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slide
roof
slide roof
vehicle body
window glass
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Withdrawn
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JP22001591A
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English (en)
Inventor
Motoharu Sato
元春 佐藤
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、自動車の上部構造において、後
方に引き込んだスライドルーフが車体外観の見栄えを悪
化させることなく、且つ、このスライドルーフを後方に
引き込んだ状態においても、尚、後方視界を確保するこ
とが出来ることを最も主要な特徴とする。 【構成】 この発明に係わる自動車の上部構造は、車室
の天井部分を規定し、後方に引き込み可能に取り付けら
れ、後方に引き込まれた状態で、天井部分を開放するス
ライドルーフ32と、このスライドルーフ32の両側
を、後方へ引き込み自在に案内すると共に、夫々の後端
をエンジンフード14の後部に回動自在に軸支され、下
方への回動に伴い、後方に引き込まれたスライドルーフ
32をエンジンフード14の上面に重なるように案内す
る一対のスライドガイドレール42,44と、車室の後
壁部分を規定し、倒れ込み可能に取り付けられ、倒れ込
んだ状態で、スライドルーフ32の下方への移動を許容
するリヤウインドウガラス28とを具備する事を特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車室の後方に略平坦
な上面を有する車体後部を備えた自動車の上部構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の上部構造において
は、車室内の解放感を得るため、例えば、特開昭62−
85717号公報に示されるように、車室の天井部分を
規定するスライドルーフを後方に引き込む事により、こ
の天井部分を全面的に開放させる技術が知られている。
特に、この従来公報においては、天井部分を大きく開放
するために、スライドルーフを車室内に入れ込む状態
で、後方に引き込み動作するのでは無く、このスライド
ルーフを一旦チルトアツプさせ、このチルトアツプした
状態で、ルーフの外側をスライドさせて後方に引き込む
ように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来公報に開示されたアウタスライドルーフ装置において
は、確かに、スライドルーフを一旦チルトアツプさせて
後方に引き込む事により、天井部分を大きく開放させる
事が出来る事になるが、この後方に引き込まれたスライ
ドルーフが、独立して車体後部の上方に位置するため、
極めて見栄えの悪いものであり、また、この独立して存
在するスライドルーフが空力上障害物として機能する事
となり、走行安定性が阻害されると共に、走行時の風切
り音の発生原因となり、改良が要望されていた。尚、こ
のスライドルーフを、傾斜して配設されたリヤウインド
ウガラスに沿つて、これに重なるように引き込む事によ
り、見栄えの悪さを解消することが出来るものである
が、この様にリヤウインドウガラスに重なるようにスラ
イドルーフを引き込む事により、後方視界が妨げられ、
今度は、安全走行の確保の観点から新たな問題点が発生
する事となり、好ましく無い。
【0004】一方、上述したように、車室内の天井部分
を大きく開放するためには、スライドルーフの両側縁を
両サイドウインドウガラスの上端縁に夫々当接するまで
延出させる事により、少なくとも、車幅方向に関して
は、最大限に、天井部分を大きく開放させることが出来
る事になる。しかしながら、この様に、スライドルーフ
の両側縁を両サイドウインドウガラスの上端縁に夫々当
接するまで延出させるためには、各当接部分において、
両者をシールするためのシール部材を介設させなければ
ならないものである。このため、スライドルーフを後方
に引き込む際には、このシール部材が邪魔になり、スム
ーズな後方への引き込み動作が出来ずに、改善が要望さ
れていた。
【0005】この発明は、上述した問題点に鑑みなされ
たものであり、この発明の第1の目的は、後方に引き込
んだスライドルーフが車体外観の見栄えを悪化させるこ
となく、且つ、このスライドルーフを後方に引き込んだ
状態においても、尚、後方視界を確保することが出来る
自動車の上部構造を提供することをである。また、この
発明の第2の目的は、左右のサイドウインドウガラスに
当接するまで車幅方向に延出したスライドルーフを後方
に引き込ませる際において、この引き込み動作を円滑に
実行させる事の出来る自動車の上部構造を提供する事で
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決
し、目的を達成するため、この発明に係わる自動車の上
部構造は、車室の後方に略平坦な上面を有する車体後部
を備えた自動車の上部構造において、前記車室の天井部
分を規定し、後方に引き込み可能に取り付けられ、後方
に引き込まれた状態で、天井部分を開放するスライドル
ーフと、このスライドルーフの両側を、後方へ引き込み
自在に案内すると共に、夫々の後端を前記車体後部に回
動自在に軸支され、下方への回動に伴い、後方に引き込
まれたスライドルーフを前記車体後部の上面に重なるよ
うに案内する一対のスライドガイドレールと、前記車室
の後壁部分を規定し、倒れ込み可能に取り付けられ、倒
れ込んだ状態で、前記スライドルーフの下方への移動を
許容するバーチカルウインドウガラスとを具備する事を
特徴としている。
【0007】また、この発明に係わる自動車の上部構造
において、前記スライドルーフの下面には、これが天井
部分を閉塞する状態において、起立した状態の前記バー
チカルウインドウガラスの後面の上縁と係合し、両者の
間のシールを達成するシール部材が下方に突出して取り
付けられている事を特徴としている。また、この発明に
係わる自動車の上部構造において、前記スライドルーフ
は、前記スライドガイドレール内を挿通されたスライド
ケーブルに連結され、このスライドケーブルを前記車体
後部内に配設された第1の駆動手段により引き込み駆動
する事により、前記スライドルーフは後方に引き込ま
れ、また、押し出し駆動する事により、前記スライドル
ーフは前方に押し出されるように移動される事を特徴と
している。
【0008】また、この発明に係わる自動車の上部構造
において、前記一対のスライドガイドレールは、各々、
下端を前記車体後部内に挿入され、略起立した状態で前
方に配設されたピラー部分と、このピラー部分の上端に
連接される前端を有し、後端において前記車体後部の後
方部分に回動自在に軸支され、前記スライドルーフを案
内する案内部分とを備える事を特徴としている。また、
この発明に係わる自動車の上部構造において、前記両ピ
ラー部の下端には、前記車体後部内に配設され、前記両
スライドガイドレールを上下回動させる第2の駆動手段
が、夫々連結されている事を特徴としている。また、こ
の発明に係わる自動車の上部構造において、前記バーチ
カルウインドウガラスは、後方に倒れ込み可能に、その
下端を前記車体後部の上面の前方部分に回動自在に取り
付けられている事を特徴としている。
【0009】また、この発明に係わる自動車の上部構造
において、前記バーチカルウインドウガラスは、前記車
体後部内に配設された第3の駆動手段により後方へ倒れ
込み駆動される事を特徴としている。また、この発明に
係わる自動車の上部構造は、車室の後方に略平坦な上面
を有する車体後部を備えた自動車の上部構造において、
前記車室の天井部分を規定し、後方に引き込み可能に取
り付けられ、後方に引き込まれた状態で、天井部分を開
放するスライドルーフと、このスライドルーフの両側
を、後方へ引き込み自在に案内すると共に、夫々の後端
を前記車体後部に回動自在に軸支され、下方への回動に
伴い、後方に引き込まれたスライドルーフを前記車体後
部の上面に重なるように案内する一対のスライドガイド
レールと、前記車室の両側壁部分を規定し、両サイドド
ア内に夫々収納可能に取り付けられた一対のサイドウイ
ンドウガラスと、前記両サイドウインドウガラスと前記
スライドルーフの両側縁との間に夫々介設され、両サイ
ドウインドウガラスが最上位置まで上昇され、スライド
ルーフが前記天井部分を閉塞する状態で、両者の間をシ
ールするシール手段と、前記スライドルーフが後方に引
き込まれる事に先立ち、前記サイドウインドウガラスを
最上位置から少なくとも前記シール手段によるシールが
解除されるまで下降させる第4の駆動手段とを具備する
事を特徴としている。また、この発明に係わる自動車の
上部構造において、前記シール手段は、前記スライドル
ーフの両側縁に取り付けられたシール部材を備えている
事を特徴としている。
【0010】
【作用】以上の様に、この発明に係わる自動車の上部構
造は構成されているので、スライドルーフは、一対のス
ライドガイドレールに両側を案内された状態で、一旦、
後方に引き込まれ、その後、これらスライドガイドレー
ルの下方への回動に伴い、これらスライドガイドレール
に案内支持されたスライドルーフは、車体後部の平坦な
上面上に重ねられた状態で収納される事になる。この様
にして、車体後部の平坦な上面上に重ねられたスライド
ルーフが車体外観の見栄えを悪くする事は無く、また、
後方視界が確保されて、安全走行が達成される事とな
る。また、これらスライドガイドレールの下方への回動
に先立ち、バーチカルウインドウガラスガラスは倒れ込
まされるので、これらスライドガイドレールの下方への
回動に際して、バーチカルウインドウガラスガラスが邪
魔になることなく、確実な回動が達成される事になる。
また、左右のサイドウインドウガラスに当接するまで車
幅方向に延出したスライドルーフの後方への引き込み動
作に先立ち、サイドウインドウガラスはスライドルーフ
の両側に当接する最上位置から、少なくとも両者をシー
ルするシール手段によるシールが解除されるまで下降さ
れるように駆動される事になる。この結果、スライドル
ーフの後方への引き込み動作は円滑に実行され得る事と
なる。
【0011】
【実施例】以下に、この発明に係わる自動車の上部構造
の一実施例の構造を、添付図面を参照して詳細に説明す
る。先ず、この一実施例の上部構造が適用される自動車
10は、図1に示すように、所謂2シータのミツドシツ
プ型式でエンジンが搭載されたクーペタイプの車両から
構成されており、車体前方に配設された前方に配設され
たトランクフード12の下方空間はトランクルームとし
て機能しており、車体後方に配設されたエンジンフード
14の下方空間は、エンジン16が収納されたエンジン
ルームとして機能している。尚、このエンジンフード1
4の上面は、走行路面に対して略並行な状態で略平坦に
形成され、ここには、図示していないが、エンジンルー
ム内の熱気抜きのために、エアー導出口が形成されてい
る。そして、この一実施例においては、前輪FL(F
R;但し図示せず)は、車室内に配設されたステアリン
グホイール18の操作に応じて転舵されるように、この
ステアリングホイール18に接続されている。一方、エ
ンジン16の出力は、図示しないトランスミッション機
構、クラッチ機構、及び、差動歯車機構等を介して、後
輪RL(RR;但し図示せず)に伝達され、これら後輪
RL,RRを回転駆動するようになされている。
【0012】そして、車室内には、乗員が着座するシー
ト20が車幅方向に沿つて並設された状態で一対配設さ
れている。これらシート20とエンジン16との間に
は、エンジン16に供給される燃料が貯蔵された燃料タ
ンク22が介設されている。また、この燃料タンク22
の前面には凹所が形成されており、この凹所内には、ス
ペアタイヤ24が一部前方に突出した状態で収納されて
いる。
【0013】ここで、この自動車10における車室の上
方空間は、その前方部分を、フロントウインドウガラス
26により、その後方部分を後に詳細に説明するがリヤ
ウインドウガラス28により、その両側部分を、左右の
サイドウインドウガラス30(図2に示す)により、そ
の天井部分を全面に渡り後方に引き込み可能になされた
スライドルーフ32により夫々規定されている。尚、フ
ロントウインドウガラス26は、図示していないが、そ
の両側をフロントピラーにより固定された状態で支持さ
れている。また、サイドウインドウガラス30は対応す
るサイドドア34(図2に示す)内に後述するパワーウ
インドウ機構36を介して収納可能になされている。
【0014】また、リヤウインドウガラス28は、バー
チカルウインドウガラスとして車室のリヤに起立した状
態で配設されると共に、詳細は後述するが、スライドル
ーフ32が後方に引き込まれた後に、車体外観の見栄え
向上と空力特性向上とのために下方に回動される際に、
このスライドルーフ32の下降の邪魔とならないように
するために、下端に取り付けられた回動支点37回りに
回動して、後方に倒れ込むようになされている。一方、
このスライドルーフ32は、天井部分を全面的に閉塞す
る状態で、その前端は、フロントウインドウガラス26
の後端近傍まで延出し、ここに図示しないシール機構を
介して当接すると共に、図2に示すように、車幅方向に
関しては、その全範囲に渡り延出した状態で形成されお
り、その両側縁は、図5に示す様に、夫々の下面に取り
付けられたシール部材38を介して、対応するサイドウ
インドウガラス30の上端に夫々当接する様に構成され
ている。この様にスライドルーフ32は広い範囲に渡り
延出する様に形成されているため、これが後方に引き込
まれた状態で、車室の天井部分は、略全面に渡り開放さ
れ、運転者Dは、広く解放された雰囲気の中で、快適な
走行を楽しむことが出来る事になる。
【0015】以下に、車室の天井部分を略全面に渡り開
放するために、このスライドルーフ32を後方に引き込
むと共に、エンジンフード14上に重ねさせるためのス
ライドルーフ開放装置40について、図2及び図3を参
照して、詳細に説明する。このスライドルーフ開放装置
40は、天井を閉塞する状態にあるスライドルーフ32
を後方にガイドするための左右一対のスライドガイドレ
ール42,44と、スライドルーフ32を天井を完全に
閉塞する閉塞位置と、両スライドレール42,44を介
して後方に引き込んだ状態で、天井を全面に渡り開放す
る開放位置との間で移動駆動するスライドルーフ駆動機
構46と、両スライドガイドレール42,44をこれら
がスライドルーフ32の後方への引き込みを可能とする
上端位置と、後方に引き込まれたスライドルーフ32を
エンジンフード14の上面に重ならしめる下端位置との
間で上下動させるスライドガイドレール駆動機構48
と、リヤウインドウガラス28を起立した状態(即ち、
車室の後方部分を密閉する状態)の起立位置と、エンジ
ンフード14の上面に重なる倒立位置との間で回動駆動
させるリヤウインドウガラス駆動機構50とを概略備え
て構成されている。
【0016】先ず、左右一対のスライドガイドレール4
2,44は、夫々の前端が、閉塞位置にあるスライドル
ーフ32の後端の両側を支持すると共に、夫々の後端
が、エンジンフード14の後端において内部に嵌入し、
ここで、左右一対の回動支軸51回りに夫々回動支持さ
れるガイド部42a,44aと、これらガイド部42
a,44aの前端から下方に一体的に立ち下がり、夫々
の下端がエンジンフード14内に嵌入されたピラー部4
2b,44bとから構成されている。即ち、これら左右
一対のスライドガイドレール42,44のガイド部42
a,44aは、図1乃至図3から明らかな様に、夫々の
前端がスライドルーフ32から後方に向けて一体的に延
出し、後方に向かうにつれて徐々に低くなる様に傾斜付
けられ、夫々の後端がエンジンフード14の後端に連接
される様に構成され、側面視において、図1に示す様
に、その上部構造が、フロントウインドウガラス26、
スライドルーフ32、スライドガイドレール42(4
4)と滑らかに連続する外観形状を呈する様になされて
いる。
【0017】ここで、両スライドガイドレール42,4
4の互いに対向する内面には、スライドルーフ32の両
側に取り付けられた所の後述する前後一対のガイドロー
ラ52a,52bをガイドするガイド溝42c,44c
が全長に渡り形成されている。一方、両スライドルーフ
32の両側には、取り付けブラケツト54a,54bを
夫々介して、前後一対のガイドローラ52a,52bが
車幅方向に沿つて延出する回転軸線回りに回転自在に取
り付けられている。この様にして、スライドルーフ32
は、その両側に取り付けられた前後一対のガイドローラ
52a,52bを対応するスライドガイドレール42,
44の夫々のガイド部42a,44aに形成されたガイ
ド溝42c,44c内を移動する事により、閉塞位置と
開放位置との間をスライドガイドされる事となる。
【0018】ここで、スライドルーフ32の後端には、
車幅方向に沿つて延出した状態で、下方に突出する突条
32aが一体的に形成されている。この突条32aの前
面と起立した状態のリヤウインドウガラス28の上端後
面とは、スライドルーフ32が閉塞位置にある状態で、
互いに当接し、両者の間に介設されたシール部材(図示
せず)を介して、両者の間は封止されている。また、こ
の様に、リヤウインドウガラス28とスライドルーフ3
2との間が封止された状態において、リヤウインドウガ
ラス28の両側縁の前面と、対応するスライドガイドレ
ール42,44のピラー部42b,44bとの後面と
は、互いに夫々当接し、両者の間に介設されたシール部
材(図示せず)を介して、両者の間は夫々封止されてい
る。
【0019】また、上述したスライドルーフ駆動機構4
6は、図3に示す様に、両ガイド溝42c,44c内を
夫々挿通され、夫々の前端がスライドルーフ32の後端
の両側に夫々連結された左右一対の連結ワイヤ56と、
エンジンフード14内に配設され、これら連結ワイヤ5
6の夫々の後端が巻き取り可能になされた左右一対の巻
き取りプーリ58と、これら巻き取りプーリ58に夫々
接続され、これらを回転駆動するための左右一対の第1
の駆動モータ60とを備えて構成されている。
【0020】尚、これら左右一対の第1の駆動モータ6
0は、後述する同期コントローラ62に接続され、この
同期コントローラ62により互いに同期して回転駆動さ
れる様に駆動制御される。そして、この様に構成される
スライドルーフ駆動機構46においては、同期コントロ
ーラ62が両第1の駆動モータ60を互いに同期した状
態で正転駆動して、対応する巻き取りプーリ58を例え
ば時計方向に沿つて回転駆動する事により、両連結ワイ
ヤ56を対応する巻き取りプーリ58に巻き取り駆動
し、スライドルーフ32を閉塞位置から開放位置に向け
て移動駆動すると共に、両第1の駆動モータ60を互い
に同期した状態で逆転駆動して、対応する巻き取りプー
リ58を反時計方向に沿つて回転駆動する事により、両
連結ワイヤ56を対応する巻き取りプーリ58から押し
だし駆動し、スライドルーフ32を開放位置から閉塞位
置に向けて移動駆動する事となる。
【0021】一方、上述したスライドガイドレール駆動
機構48は、左右一対のスライドガイドレール42,4
4の夫々のピラー部42b,44bを上下方向に沿つて
移動する様に案内するスライドガイド64と、両ピラー
部42b,44bのエンジンフード14内に突出する下
端に夫々形成されたラツク66と、夫々のラツク66に
噛合するピニオン68と、夫々のピニオン68に接続さ
れ、夫々を回転駆動するための第2の駆動モータ70と
を備えて構成されている。
【0022】尚、これら左右一対の第2の駆動モータ7
0は、同期コントローラ62に接続され、この同期コン
トローラ62により互いに同期して回転駆動される様に
駆動制御される。そして、この様に構成されるスライド
ガイドレール駆動機構48においては、同期コントロー
ラ62が両第2の駆動モータ70を互いに同期した状態
で正転駆動して、対応するピニオン68に噛合するラツ
ク66が形成されたピラー部42b,44bを夫々下方
に移動させる事により、両スライドガイドレール42,
44を対応する回動支軸回りに反時計方向に沿つて回転
駆動し、スライドガイドレール42,44を上端位置か
ら下端位置に向けて下降駆動すると共に、両第2の駆動
モータ70を互いに同期した状態で逆転駆動して、対応
するピニオン68に噛合するラツク66が形成されたピ
ラー部42b,44bを夫々上方に移動させる事によ
り、両スライドガイドレール42,44を対応する回動
支軸回りに時計方向に沿つて回転駆動し、スライドガイ
ドレール42,44を下端位置から上端位置に向けて上
昇駆動する事となる。
【0023】また、上述したリヤウインドウガラス駆動
機構50は、リヤウインドウガラス28の下端に取り付
けられた回動支軸37の左右両端に夫々の一端が固定さ
れ、中間部分がエンジンフード14に回動自在に軸支さ
れた略L字状の左右一対の連結ブラケツト72と、前端
が対応する連結ブラケツト72の他端に連結された左右
一対の連結ロツド74と、両連結ロツド74の後端がリ
ンク機構76を夫々介して接続される左右一対の駆動円
板78と、両駆動円板78を夫々回転駆動する第3の駆
動モータ80とを備えて構成されている。
【0024】尚、これら左右一対の第3の駆動モータ8
0は、同期コントローラ62に接続され、この同期コン
トローラ62により互いに同期して回転駆動される様に
駆動制御される。そして、この様に構成されるリヤウイ
ンドウガラス駆動機構50においては、同期コントロー
ラ62が両第2の駆動モータ80を互いに同期した状態
で正転駆動して、対応する駆動円板78を例えば時計方
向に沿つて回転駆動する事により、両連結ロツド74を
前方に向けて押し出し駆動し、リヤウインドウガラス2
8を起立位置から倒立位置に向けて後方に回動駆動する
と共に、両第3の駆動モータ80を互いに同期した状態
で逆転駆動して、対応する駆動円板78を反時計方向に
沿つて回転駆動する事により、両連結ロツド74を後方
に向けて引き込み駆動し、リヤウインドウガラス28を
倒立位置から起立位置に向けて前方に回動駆動する事と
なる。
【0025】また、この同期コントローラ62は、この
リヤウインドウガラス駆動機構50を、スライドガイド
レール駆動機構48の駆動に先立ち、リヤウインドウガ
ラス28が起立位置から倒立位置に回動する様に駆動制
御して、このリヤウインドウガラス28がスライドルー
フ32の下降の邪魔とならない様になされている。更
に、上述したパワーウインドウ機構36は、図4に示す
様に、サイドドア34内に配設されており、これは、サ
イドウインドウガラス30の下端に連接され、上下動自
在に支持された昇降ロツド82と、この昇降ロツド82
に連結され、これを昇降駆動するための第4の駆動モー
タ84とを備えて構成されている。この第4の駆動モー
タ84は、上述した同調コントローラ62にハーネス8
6を介して接続され、これにより駆動制御される様にな
されている。
【0026】即ち、この同調コントローラ62は、スラ
イドルーフ開放スイツチ88がON動作される事によ
り、スライドルーフ駆動機構46を起動するのに先立つ
て、両サイドウインドウガラス30の停止位置を判断
し、両者が少なくとも所定量だけ引き下げられていると
判断される場合には、即座にスライドルーフ駆動機構4
6の駆動制御を開始し、スライドルーフ32を閉塞位置
から開放位置に移動させる様に構成されている。しかし
ながら、この同調コントローラ62は、両サイドウイン
ドウガラス30が完全に閉じられているか、または、多
くとも上述した所定量しか引き下げられていないと判断
される場合には、先ず、このスライドルーフパワーウイ
ンドウ機構36を起動して、両サイドウインドウガラス
30を所定量引き下げられた位置まで引き下げ駆動し、
この後、スライドルーフ駆動機構46の駆動制御を開始
して、スライドルーフ32を閉塞位置から開放位置に移
動させる様に構成されている。
【0027】ここで、このサイドウインドウガラス30
の所定の引き下げ位置とは、図6に示す様に、スライド
ルーフ32の両側の下面に夫々取り付けられたシール部
材38による封止状態が夫々解除される位置、換言すれ
ば、対応するシール部材38との当接状態が夫々解除さ
れる位置まで引き下げられた位置により規定されてい
る。以上の様に構成されるこの一実施例における自動車
の後部構造での、スライドルーフ32の開放動作を、以
下に説明する。尚、ここでは、サイドウインドウガラス
30は図5に示す様に、最上位置まで押上げられてお
り、対応するシール部材38と当接して、両者の間に封
止状態が達成されているものとする。
【0028】先ず、図3に示す様に、スライドルーフ3
2が車室の天井部分を全面的に覆う閉塞位置にある状態
から、スライドルーフ開放スイツチ88がオンされる
と、スライドルーフ開放装置40が起動して、同期コン
トローラ62が開放制御動作を開始する。先ず、この同
期コントローラ62はパワーウインドウ機構36を起動
して、両第4の駆動モータ84を回転駆動し、両サイド
ウインドウガラス30を夫々図5に示す封止位置から図
6に示す封止解除位置まで下降動作させる。この後、ス
ライドルーフ駆動機構46を起動して、両第1の駆動モ
ータ60を回転駆動し、閉塞位置にあるスライドルーフ
32を後方に引き込み駆動し、図7に示す様に、両スラ
イドガイドレール42,44に挟まれた状態の開放位置
にもたらす。
【0029】そして、次に、リヤウインドウガラス駆動
機構50を起動して、両第3の駆動モータ80を回転駆
動し、リヤウインドウガラス28を起立位置から後方に
回動して、倒立位置にもたらしめる。この結果、リヤウ
インドウガラス28は図8に示す様に、エンジンフード
14上に重ねられる事となる。即ち、この図8に示す状
態が達成される事により、スライドルーフ32はリヤウ
インドウガラス28に邪魔されることなく、上端位置か
ら下端位置へ下降可能な状態となる。この後、ガイドレ
ール駆動機構48を起動して、両第2の駆動モータ70
を回転駆動し、両スライドガイドレール42,44を上
端位置から下端位置まで下降させる。この様にして、ス
ライドルーフ32は、図9に示す様に、間にリヤウイン
ドウガラス28を挟んだ状態で、エンジンフード14の
上面上に重ねられる事となる。
【0030】この図9に示す状態において、図10にも
示す様に、車室の天井部分を規定していたスライドルー
フ32が無く、また、後面を規定していたリヤウインド
ウガラス28も無く、車室の天井部分は全面に渡り開放
される事となる。しかも、後方に引き込まれたスライド
ルーフ32は、エンジンフード14の上面上に重ねられ
る様に下降されているので、後方視界は確実に確保さ
れ、安全走行が担保される事となる。
【0031】尚、スライドルーフ閉塞スイツチ90がO
Nされると、エンジンフード14上のスライドルーフ3
2は、上述した開放動作とは全く逆の手順で、天井部分
を閉塞する閉塞位置まで復帰移動される事になる。この
様にして、スライドルーフ開放装置40を介してスライ
ドルーフ32を後方に引き込むと共に、この引込動作後
エンジンフード14の上面上に重なる様に下降させる事
により、図10から明らかな様に、運転者(及び、同乗
車)は、頭上部分から後方にかけて完全に開放(フルオ
ープン)された状態で、しかも後方視界が確保された状
態で、爽快な走行感で自動車を走行させることが出来る
事になる。
【0032】この発明は、上述した一実施例の構成に限
定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能である事は言うまでもない。例えば、上述
した一実施例においては、所謂2シータのミツドシツプ
型式のエンジン搭載状態のクーペタイプの車両から構成
されるように説明しがた、この発明は、この様な構成に
限定されることなく、所謂2バイ2のシート構成を有す
る車両にも適用することが出来るし、フロントにエンジ
ンが搭載された形式の車両にも適用することが出来るも
のである。
【0033】また、この2バイ2のシート構成を車両
に、本願発明を適用した場合には、リヤウインドウガラ
ス28は、後方に引き込まれたスライドルーフ32の下
降動作に先立ち、後方に回動されるのでは無く、前方
に、即ち、後席を覆う様に回動されるように駆動しても
良い。要は、このリヤウインドウガラス28は後方に引
き込まれたスライドルーフ32の下降動作に先立ち、こ
の下降動作を妨げない位置にもたさされれば良く、例え
ば、サイドウインドウガラス30の様に、リヤウインド
ウガラス28ようのパワーウインドウ機構によりエンジ
ンルーム内に引き込まれる構成であっても良い。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した様に、この発明に係わる自
動車の上部構造は、車室の後方に略平坦な上面を有する
車体後部を備えた自動車の上部構造において、前記車室
の天井部分を規定し、後方に引き込み可能に取り付けら
れ、後方に引き込まれた状態で、天井部分を開放するス
ライドルーフと、このスライドルーフの両側を、後方へ
引き込み自在に案内すると共に、夫々の後端を前記車体
後部に回動自在に軸支され、下方への回動に伴い、後方
に引き込まれたスライドルーフを前記車体後部の上面に
重なるように案内する一対のスライドガイドレールと、
前記車室の後壁部分を規定し、倒れ込み可能に取り付け
られ、倒れ込んだ状態で、前記スライドルーフの下方へ
の移動を許容するバーチカルウインドウガラスとを具備
する事を特徴としている。
【0035】また、この発明に係わる自動車の上部構造
において、前記スライドルーフの下面には、これが天井
部分を閉塞する状態において、起立した状態の前記バー
チカルウインドウガラスの後面の上縁と係合し、両者の
間のシールを達成するシール部材が下方に突出して取り
付けられている事を特徴としている。また、この発明に
係わる自動車の上部構造において、前記スライドルーフ
は、前記スライドガイドレール内を挿通されたスライド
ケーブルに連結され、このスライドケーブルを前記車体
後部内に配設された第1の駆動手段により引き込み駆動
する事により、前記スライドルーフは後方に引き込ま
れ、また、押し出し駆動する事により、前記スライドル
ーフは前方に押し出されるように移動される事を特徴と
している。
【0036】また、この発明に係わる自動車の上部構造
において、前記一対のスライドガイドレールは、各々、
下端を前記車体後部内に挿入され、略起立した状態で前
方に配設されたピラー部分と、このピラー部分の上端に
連接される前端を有し、後端において前記車体後部の後
方部分に回動自在に軸支され、前記スライドルーフを案
内する案内部分とを備える事を特徴としている。また、
この発明に係わる自動車の上部構造において、前記両ピ
ラー部の下端には、前記車体後部内に配設され、前記両
スライドガイドレールを上下回動させる第2の駆動手段
が、夫々連結されている事を特徴としている。また、こ
の発明に係わる自動車の上部構造において、前記バーチ
カルウインドウガラスは、後方に倒れ込み可能に、その
下端を前記車体後部の上面の前方部分に回動自在に取り
付けられている事を特徴としている。また、この発明に
係わる自動車の上部構造において、前記バーチカルウイ
ンドウガラスは、前記車体後部内に配設された第3の駆
動手段により後方へ倒れ込み駆動される事を特徴として
いる。
【0037】また、この発明に係わる自動車の上部構造
は、車室の後方に略平坦な上面を有する車体後部を備え
た自動車の上部構造において、前記車室の天井部分を規
定し、後方に引き込み可能に取り付けられ、後方に引き
込まれた状態で、天井部分を開放するスライドルーフ
と、このスライドルーフの両側を、後方へ引き込み自在
に案内すると共に、夫々の後端を前記車体後部に回動自
在に軸支され、下方への回動に伴い、後方に引き込まれ
たスライドルーフを前記車体後部の上面に重なるように
案内する一対のスライドガイドレールと、前記車室の両
側壁部分を規定し、両サイドドア内に夫々収納可能に取
り付けられた一対のサイドウインドウガラスと、前記両
サイドウインドウガラスと前記スライドルーフの両側縁
との間に夫々介設され、両サイドウインドウガラスが最
上位置まで上昇され、スライドルーフが前記天井部分を
閉塞する状態で、両者の間をシールするシール手段と、
前記スライドルーフが後方に引き込まれる事に先立ち、
前記サイドウインドウガラスを最上位置から少なくとも
前記シール手段によるシールが解除されるまで下降させ
る第4の駆動手段とを具備する事を特徴としている。
【0038】また、この発明に係わる自動車の上部構造
において、前記シール手段は、前記スライドルーフの両
側縁に取り付けられたシール部材を備えている事を特徴
としている。従つて、この発明によれば、後方に引き込
んだスライドルーフが車体外観の見栄えを悪化させるこ
となく、且つ、このスライドルーフを後方に引き込んだ
状態においても、尚、後方視界を確保することが出来る
自動車の上部構造が提供される事となる。また、この発
明によれば、左右のサイドウインドウガラスに当接する
まで車幅方向に延出したスライドルーフを後方に引き込
ませる際において、この引き込み動作を円滑に実行させ
る事の出来る自動車の上部構造が提供される事となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる自動車の上部構造の一実施例
の構成が適用される車体構造を概略的に示す側面図であ
る。
【図2】図1に示す上部車体構造の要部を取り出して示
す斜視図である。
【図3】図1に示す上部車体構造の要部を取り出して詳
細に示す側面図である。
【図4】サイドウインドウガラスのパワーウインドウ機
構を取り出して示す分解斜視図である。
【図5】サイドウインドウガラスとスライドルーフとの
間のシール状態を取り出して示す断面図である。
【図6】サイドウインドウガラスが少し下げられて、こ
れとスライドルーフとの間のシール状態が解除された状
態を取り出して示す断面図である。
【図7】スライドルーフが後方に引き込まれた状態で示
す側面図である。
【図8】スライドルーフが後方に引き込まれた後、リヤ
ウインドウガラスが後方に倒された状態で示す側面図で
ある。
【図9】リヤウインドガラスが後方に倒された後、スラ
イドルーフがエンジンフード上に重ねられる様に下降し
た状態、即ち、車室の天井部分が完全に開放された状態
で示す側面図である。
【図10】図9に示す天井部分の完全開放状態の外観を
部分的に示す斜視図である。
【符号の説明】
10 自動車、 12 トランクフード、 14 エンジンフード、 16 エンジン、 18 ステアリングホイール、 20 シート、 22 燃料タンク、 24 スペアタイヤ、 26 フロントウインドウガラス、 28 リヤウインドウガラス、 30 サイドウインドウガラス、 32 スライドルーフ、 32a 突条、 34 サイドドア、 36 パワーウインドウ機構、 37 回動支軸、 38 シール部材、 40 スライドルーフ開放装置、 42;44 スライドガイドレール、 42a;44a ガイド部、 42b;44b ピラー部、 42c;44c ガイド溝、 46 スライドルーフ駆動機構、 48 スライドガイドレール駆動機構、 50 リヤウインドウガラス駆動機構、 51 回動支軸、 52a;52b ガイドローラ、 54a;54b 取り付けブラケツト、 56 連結ワイヤ、 58 巻き取りプーリ、 60 第1の駆動モータ、 62 同期コントローラ、 64 スライドガイド、 66 ラツク、 68 ピニオン、 70 第2の駆動モータ、 72 連結ブラケツト、 74 連結ロツド、 76 リンク機構、 78 駆動円板、 80 第3の駆動モータ、 82 昇降ロツド、 84 第4の駆動モータ、 86 ハーネス、 88 スライドルーフ開放スイツチ、 90 スライドルーフ閉塞スイツチである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室の後方に略平坦な上面を有する車体
    後部を備えた自動車の上部構造において、 前記車室の天井部分を規定し、後方に引き込み可能に取
    り付けられ、後方に引き込まれた状態で、天井部分を開
    放するスライドルーフと、 このスライドルーフの両側を、後方へ引き込み自在に案
    内すると共に、夫々の後端を前記車体後部に回動自在に
    軸支され、下方への回動に伴い、後方に引き込まれたス
    ライドルーフを前記車体後部の上面に重なるように案内
    する一対のスライドガイドレールと、 前記車室の後壁部分を規定し、倒れ込み可能に取り付け
    られ、倒れ込んだ状態で、前記スライドルーフの下方へ
    の移動を許容するバーチカルウインドウガラスとを具備
    する事を特徴とする自動車の上部構造。
  2. 【請求項2】 前記スライドルーフの下面には、これが
    天井部分を閉塞する状態において、起立した状態の前記
    バーチカルウインドウガラスの後面の上縁と係合し、両
    者の間のシールを達成するシール部材が下方に突出して
    取り付けられている事を特徴とする請求項1に記載の自
    動車の上部構造。
  3. 【請求項3】 前記スライドルーフは、前記スライドガ
    イドレール内を挿通されたスライドケーブルに連結さ
    れ、 このスライドケーブルを前記車体後部内に配設された第
    1の駆動手段により引き込み駆動する事により、前記ス
    ライドルーフは後方に引き込まれ、また、押し出し駆動
    する事により、前記スライドルーフは前方に押し出され
    るように移動される事を特徴とする請求項1に記載の自
    動車の上部構造。
  4. 【請求項4】 前記一対のスライドガイドレールは、 各々、下端を前記車体後部内に挿入され、略起立した状
    態で前方に配設されたピラー部分と、 このピラー部分の上端に連接される前端を有し、後端に
    おいて前記車体後部の後方部分に回動自在に軸支され、
    前記スライドルーフを案内する案内部分とを備える事を
    特徴とする請求項1に記載の自動車の上部構造。
  5. 【請求項5】 前記両ピラー部の下端には、前記車体後
    部内に配設され、前記両スライドガイドレールを上下回
    動させる第2の駆動手段が、夫々連結されている事を特
    徴とする請求項4に記載の自動車の上部構造。
  6. 【請求項6】 前記バーチカルウインドウガラスは、後
    方に倒れ込み可能に、その下端を前記車体後部の上面の
    前方部分に回動自在に取り付けられている事を特徴とす
    る請求項1に記載の自動車の上部構造。
  7. 【請求項7】 前記バーチカルウインドウガラスは、前
    記車体後部内に配設された第3の駆動手段により後方へ
    倒れ込み駆動される事を特徴とする請求項6に記載の自
    動車の上部構造。
  8. 【請求項8】 車室の後方に略平坦な上面を有する車体
    後部を備えた自動車の上部構造において、 前記車室の天井部分を規定し、後方に引き込み可能に取
    り付けられ、後方に引き込まれた状態で、天井部分を開
    放するスライドルーフと、 このスライドルーフの両側を、後方へ引き込み自在に案
    内すると共に、夫々の後端を前記車体後部に回動自在に
    軸支され、下方への回動に伴い、後方に引き込まれたス
    ライドルーフを前記車体後部の上面に重なるように案内
    する一対のスライドガイドレールと、 前記車室の両側壁部分を規定し、両サイドドア内に夫々
    収納可能に取り付けられた一対のサイドウインドウガラ
    スと、 前記両サイドウインドウガラスと前記スライドルーフの
    両側縁との間に夫々介設され、両サイドウインドウガラ
    スが最上位置まで上昇され、スライドルーフが前記天井
    部分を閉塞する状態で、両者の間をシールするシール手
    段と、 前記スライドルーフが後方に引き込まれる事に先立ち、
    前記サイドウインドウガラスを最上位置から少なくとも
    前記シール手段によるシールが解除されるまで下降させ
    る第4の駆動手段とを具備する事を特徴とする自動車の
    上部構造。
  9. 【請求項9】 前記シール手段は、前記スライドルーフ
    の両側縁に取り付けられたシール部材を備えている事を
    特徴とする請求項8に記載の自動車の上部構造。
JP22001591A 1991-08-30 1991-08-30 自動車の上部構造 Withdrawn JPH0558161A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7611189B2 (en) * 2007-10-25 2009-11-03 Chrysler Group Llc Retractable glass roof and liftgate open air vehicle system
US7780228B2 (en) * 2008-09-12 2010-08-24 Specialty Vehicle Acquisition Corp. Automotive vehicle open air system
US7967365B2 (en) 2006-11-07 2011-06-28 Ford Global Technologies, Llc Motor vehicle stowable roof assembly

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