JPH0558053A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JPH0558053A
JPH0558053A JP3344051A JP34405191A JPH0558053A JP H0558053 A JPH0558053 A JP H0558053A JP 3344051 A JP3344051 A JP 3344051A JP 34405191 A JP34405191 A JP 34405191A JP H0558053 A JPH0558053 A JP H0558053A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来技術の問題を解決し、織布や不織布に簡
便に達筆な大きな文字を容易に描くことが可能な手段を
提供すること。 【構成】 基材フイルムの一方の面に熱溶融性インキ層
を形成してなる熱転写シートと織布又は不織布を剥離可
能に接着してなることを特徴とする熱転写シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写シートに関し、更
に詳しくは熱転写シートと織布又は不織布とが予め仮接
着されている新規な共巻熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冠婚葬祭等の各種行事や各種宣伝
として、織布等に墨と筆によって大きな文字を描いたた
れ幕、幔幕、旗等が広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】上記の如く織布
に筆で墨文字を描く場合、同一文字を多数枚作成する場
合には印刷方法を採用することが出来るが、葬儀等の如
く予定がなく且つ1枚毎に別の文字を描く場合、多大の
労力を要し、更に達筆の人が少なくなった現在では多く
の問題が発生している。従って本発明の目的は、上記問
題を解決し、織布や不織布に簡便に達筆な大きな文字を
容易に描くことが可能な手段を提供することである。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材フイルムの
一方の面に熱溶融性インキ層を形成してなる熱転写シー
トと織布又は不織布を剥離可能に接着してなることを特
徴とする熱転写シートである。
【0005】
【作用】基材フイルムの一方の面に熱溶融性インキ層を
形成してなる熱転写シートと織布又は不織布を剥離可能
に接着しておき、大型の熱転写プリンター等により印字
することによって、誰でも容易に大型の達筆文字を織布
又は不織布上に描くことが出来る。又、好ましい実施態
様では、不織布又は織布が目の粗いものである場合に
は、これらの不織布等の印字領域に目止処理を施してお
くことによって更に良好な印字が可能となる。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様により本発
明を更に詳しく説明する。本発明の熱転写シートの好ま
しい1例の断面図を図1に示す。本発明の熱転写シート
は、図示の通り熱転写シートAと織布又は不織布Bとが
接着剤層Cによって剥離可能に接着してなる熱転写シー
トである。上記熱転写シートAは、図示の様に基材フイ
ルム1上に顔料とバインダーとからなる熱溶融性インキ
層2が形成され、必要に応じて基材フイルム1とインキ
層2との間にはマット層(又は剥離層)3が、そして背
面にはスリップ層4が形成されている。
【0007】本発明の熱転写シートで用いられる基材フ
イルムとしては、従来の熱転写シートに使用されている
と同じ基材フイルムがそのまま用いることが出来ると共
に、その他のものも使用することが出来、特に制限され
ない。好ましい基材フイルムの具体例としては、例え
ば、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカ
ーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩
化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩
化ゴム、アイオノマー等のプラスチック、コンデンサー
紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等があり、又、これ
らを複合した基材フイルムであってもよい。この基材フ
イルムの厚さは、その強度及び熱伝導性が適切になる様
に材料に応じて適宜変更することが出来るが、その厚さ
は、好ましくは、例えば、2〜25μmである。
【0008】上記基材フイルム上に設ける熱溶融性イン
キ層は、顔料とバインダーとからなり、更に必要に応じ
て種々の添加剤を加えたものでもよい。顔料は、ブラッ
ク単色印字用には勿論カーボンブラックが好ましく、多
色印字用にはシアン、マゼンタ、イエロー等の有彩色顔
料を使用する。これらの顔料の使用量はインキ層中で約
5〜70重量%を占める割合が一般的に好ましい。バイ
ンダーとしては、ワックスを主成分とし、その他ワック
スと乾性油、樹脂、鉱油、セルロース及びゴムの誘導体
等との混合物が用いられる。ワックスの代表例として
は、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワック
ス、パラフィンワックス等がある。更に、フィッシャー
トロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロ
ウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラッ
クワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、
ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エス
テル、脂肪酸アミド等種々のワックスが用いられる。本
発明では更に上記ワックス中に比較的低融点の熱可塑性
樹脂を混合して、インキの被転写材に対する接着性を向
上させることが出来る。
【0009】基材フイルム上に熱溶融インキ層を形成す
る方法としては、顔料及びワックスを主体とするバイン
ダー等の必要成分を溶融混練し、これをホットメルトコ
ーテイング法等で塗布したり、上記のワックスを主体と
するバインダーをアルコール等を含でもよい水性媒体中
に乳化又は分散させたエマルジョンと、顔料の水性分散
体を混合したエマルジョンインキを塗工及び乾燥して形
成する方法等が挙げられる。バインダーとしてはワック
スに加えて熱可塑性樹脂を併用することが好ましく、熱
可塑性樹脂はワックス100重量部当たり10〜100
重量部の割合で使用することが好ましい。この様にして
形成するインキ層は通常は2〜20μm程度の厚みに形
成することが好ましい。又、上記のインキ層の形成に際
しては、基材フイルム面に予めワックスからなる透明剥
離層を形成しておき、転写後に転写画像が表面層を有す
る様にすることも出来る。かかる剥離層も前記の如きワ
ックスから形成することが好ましい。かかるワックス層
は一般的には1〜5μm程度の厚みである。
【0010】被転写材Bとしては綿布、ポリエステル
布、綿−ポリエステル混紡布、ポリプロピレン不織布
等、従来、たれ幕、幔幕、旗等に使用されているいずれ
の織布でも不織布でもよく特に限定されない。これらの
織布又は不織布が目の細かい織布又は不織布である場合
にはそのままでもよいが、これらの織布又は不織布が、
綿布や綿とポリエステル等の混紡布或は不織布等の如く
比較的目の粗いものである場合には、その印字面に目止
層5を形成しておくことが好ましい。目止処理は、例え
ば、タルク、カオリン、シリカ、活性白土、炭酸カルシ
ウム、沈降性硫酸バリウム等の体質顔料、酸化チタン、
酸化亜鉛等の白色顔料或はそれらの混合物を、例えば、
アクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体等の水性エマルジョン、或
は水溶性セルロース誘導体、ポリアクリル酸、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、澱粉、カゼイ
ン、アルギン酸ソーダ等の水溶液中に10〜50重量%
の量で添加して分散液を調製し、かかる分散液を固形分
で5〜100g/m2 の割合で通常の塗工方法で塗工し
て乾燥することによって容易に行うことが出来る。
【0011】上記熱転写シートAと被転写材Bとを仮接
着させる接着剤層Cは従来公知のいずれの接着剤でもよ
いが、好ましい接着剤はガラス転移温度の低い粘着性樹
脂とワックスとからなる。かかる接着層の接着力(g)
は、25mm(幅)×55mm(長さ)のサンプルを切
り取り、表面性摩擦測定機(HEIDON-14、新東科学製)に
て1,800mm/min.の引っ張り速度で測定した
際に300〜2,000gの範囲が好ましい。接着力が
上記範囲未満である場合には、熱転写シートと被転写材
の接着力が低過ぎ、両者が剥離し易く、熱転写シートに
皺がより易い。又、接着力が上記範囲を越えると、接着
力は十分であるが、非印字部においてもインキ層が被転
写材に転写され易く、被転写材の汚染が発生する。但
し、インキ層中の熱可塑性樹脂量を、例えば、酢酸ビニ
ル含有量28%のエチレン−酢酸ビニル共重合体の場
合、インキ層中の固形分として9重量%以上とすれば、
基材フイルムとインキ層との接着性がそれだけ高くなる
ので、接着剤層の被転写材に対する接着力を1,300
〜2,000gの範囲としても被転写材の汚染を生じる
ことのない熱転写シートを得ることが出来る。
【0012】上記粘着性樹脂のガラス転移温度は−90
℃〜−60℃の範囲であるのが好ましく、この様な粘着
性樹脂の例としてはゴム系の粘着性樹脂、アクリル系の
粘着性樹脂及びシリコーン系の粘着性樹脂、又、形態的
には溶剤溶液型、水溶液型、ホットメルト型、水性又は
油性エマルジョン型があり、いずれも本発明で使用する
ことが出来るが、本発明において特に好適であるものは
アクリル系の水性エマルジョン型である。上記粘着性樹
脂を単独で使用する場合には、優れた粘着性が得られる
が、被転写材の剥離性が不十分且つ不均一であり、製
造、保管、輸送時等、熱転写前に不意の力が加わった場
合、熱転写シートのインキ層が被転写材に転写され地汚
れを生じるという問題がある。又、熱転写時にはインキ
層の箔切れが劣り、例えば、サーマルヘッドによる熱印
加領域の周囲までインキ層が転写し、転写画像の解像性
が劣る。
【0013】本発明では、上記問題は、上記エマルジョ
ン粘着性樹脂に、インキ層の形成に使用した様なワック
スのエマルジョンを添加することにより、粘着性が好ま
しい範囲に調整出来、上記地汚れの問題が解決され、接
着剤層Cの箔切れが改良され、転写画像の解像性が著し
く向上することを見出した。上記粘着性樹脂とワックス
との重量比は1:0.5〜4であるのが好ましく、この
範囲を外れると前記の如き種々の問題が発生し易く好ま
しくない。又、粘着性樹脂のエマルジョン中に更にガラ
ス転移温度の高い樹脂エマルジョンを添加することによ
り、粘着性を容易に好ましい範囲に調整することも可能
である。この様な樹脂エマルジョンとしては、例えば、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
エステル共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ
プロピレン、ポリブデン、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂等の熱可塑性樹
脂、特にアクリルエマルジョンが好適である。この様な
樹脂は前記粘着性樹脂よりも高いガラス転移温度、例え
ば、60℃以上のガラス転移温度を有するものが好まし
く、場合によっては熱硬化した樹脂であってもよい。上
記粘着性樹脂と高Tgの樹脂とワックスとの重量比は1
〜3:0〜2:1〜3であるのが好ましい。
【0014】以上の成分からなる接着剤層Cは、被転写
材Bの表面に設けてもよいが、この場合には印字物に粘
着性が残る為、熱転写シートのインキ層2の表面に設け
ることが好ましく、この場合、粘着性樹脂を水性のエマ
ルジョンとして使用するのでインキ層を損なうこともな
く好ましい。エマルジョンの塗工方法や乾燥方法は特に
限定されない。上記接着剤層は、0.1〜10μm(固
形分塗工量として0.1〜5g/m2 )の厚みが好まし
い。熱転写シートAと被転写材Bとの接着は、好ましく
は熱転写シートのインキ層の表面に接着剤層を形成しつ
つ連続的に被転写材を接着し、これをロール状に巻き取
ることによって行われ、巻き取る際には被転写材を外側
にしても、熱転写シートを外側にしてもよく、更にこれ
らを枚葉に裁断したものであってもよい。
【0015】以上は本発明の共巻熱転写シートの基本的
構成であるが、勿論、図1の様に熱転写シートの背面に
サーマルヘッドの粘着を防止し且つ滑り性を良くするス
リップ層4を設けたり、基材フイルムとインキ層との間
に、転写後表面保護層となるワックス層3を設けて印字
に耐擦過性を与えたり、ワックス層の代わりにマット層
3を設けることにより印字を艶消しにする、インキ層を
ブラック以外の他の色相にする等、熱転写シート分野で
周知の技術はいずれも本発明の熱転写シートに付加する
ことが出来る。以上の本発明の熱転写シートを、例え
ば、大型プリンターや大型プロッターにセットし、図2
に矢印で示す様に搬送し、サーマルヘッド7で印字後被
転写材Bを剥離することによって被転写材B上に所望の
画像8が形成される。
【0016】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのない
限り重量基準である。 実施例1 裏面にスリップ層が設けられている厚さ4.5μmのポ
リエチレンテレフタレートフイルムを基材フイルムと
し、その一方の面に、ポリエステル系樹脂とカーボンブ
ラックとからなるマット層を0.4g/m2 の割合形成
し、更にその表面に下記のインキ組成物をホットメルト
コート法で5g/m2となる割合で塗工してインキ層を
形成した。インキ組成物 カーボンブラック 21部 エチレン/酢酸ビニル共重合体 13部 カルナバワックス 7部 パラフィンワックス 41部 分散剤 3部 マイクロクリスタリンワックス 20部 更に上記インキ層上に下記組成の仮接着剤をグラビアコ
ート法で、乾燥時の塗工量が0.5g/m2 となる割合
で塗工後、ポリエステル織布とニップ温度50℃、ニッ
プ圧5Kg/cm2 で貼り合せ、本発明の熱転写シート
を得た。仮接着剤組成 アクリル系粘着性樹脂ディスパージョン(固形分40%、ガラス転移温度− 58℃) 10部 カルナバワックス水系ディスパージョン(固形分40%、融点83℃) 20部 水 30部 イソプロパノール 60部
【0017】実施例2 裏面にスリップ層が設けられている厚さ4.5μmのポ
リエチレンテレフタレートフイルムを基材フイルムと
し、その一方の面に、カルナウバワックスの40%含水
イソプロピルアルコールエマルジョンを固形分で5g/
2 の割合で塗布し、60〜80℃で乾燥してワックス
層を形成し、更にその表面に下記のインキ組成物を固形
分で4g/m2 となる割合で塗工し、70〜90℃で乾
燥してインキ層を形成した。インキ組成物 カルナバワックスエマルジョン(固形分40%) 50部 エチレン/酢酸ビニル共重合体エマルジョン(固形分40%) 30部 カーボンブラック水性分散体(固形分40%) 20部 更に上記インキ層上に下記組成の仮接着剤をグラビアコ
ート法で、乾燥時の塗工量が0.5g/m2 となる割合
で塗工後、ポリエステル織布とニップ温度50℃、ニッ
プ圧5Kg/cm2 で貼り合せ、本発明の熱転写シート
を得た。仮接着剤組成 アクリル系粘着性樹脂ディスパージョン(固形分40%、ガラス転移温度−5 8℃) 10部 カルナバワックス水系ディスパージョン(固形分40%、融点83℃) 15部 水 10部 イソプロパノール 20部
【0018】実施例3 実施例1と同様の基材フイルムを用い、その一方の面に
カルナウバワックスの40%含水イソプロピルアルコー
ルエマルジョンを固形分で0.7g/m2 の割合で塗布
し、50〜60℃で乾燥してワックス層を形成し、更に
その表面に下記のインキ組成物を固形分で2.0g/m
2 となる割合で塗工し、60〜70℃で乾燥してインキ
層を形成した。インキ組成物 カルナバワックスエマルジョン(固形分40%) 70部 エチレン/酢酸ビニル共重合体エマルジョン(固形分40%) 10部 カーボンブラック水性分散体(固形分40%) 20部 更に上記インキ層上に実施例1と同様にして仮接着剤層
を形成後綿−ポリエステル混紡布を貼りあわせ本発明の
熱転写シートを得た。
【0019】実施例4 裏面にスリップ層が設けられている厚さ6.0μmのポ
リエチレンテレフタレートフイルムを基材フイルムと
し、その一方の面に、カルナウバワックスの40%含水
イソプロピルアルコールエマルジョンを固形分で0.7
g/m2 の割合で塗布し、50〜60℃で乾燥してワッ
クス層を形成し、更にその表面に下記のインキ組成物を
固形分で2g/m2 となる割合で塗工し、60〜70℃
で乾燥してインキ層を形成した。インキ組成物 カルナバワックスエマルジョン(固形分40%) 20部 パラフィンワックスエマルジョン(固形分40%) 50部 エチレン/酢酸ビニル共重合体エマルジョン(固形分40%) 10部 カーボンブラック水性分散体(固形分40%) 20部 更に上記インキ層上に実施例1と同様にして仮接着剤層
を形成後ポリプロピレン製不織布を貼りあわせ本発明の
熱転写シートを得た。以上の実施例の熱転写シートを大
型プリンターに装填し、葬儀に使用する大文字を印字
し、布を剥離したところ、墨と筆で描いたと同様の達筆
な文字が容易に且つ短時間で描けた。
【0020】実施例5 実施例1で使用したポリエステル織布に下記組成の目止
液を固形分で5g/m 2 の割合で塗工及び乾燥して目止
処理を施した。以下実施例1と同様にして、熱転写シー
トを得、同様に印字したところ、実施例1の場合には、
印字圧が低い場所では転写の欠けや抜けが一部認められ
たが、本実施例の場合にはこの様な印字の欠けや抜けは
全く認められなかった。目止処理液組成: アクリルエマルジョン(固形分25%) 100部 タルク 20部 酸化チタン 5部 水 50部
【0021】実施例6 実施例2で使用した綿−ポリエステル混紡布に下記組成
の目止液を固形分で10g/m2 の割合で塗工及び乾燥
して目止処理を施した。以下実施例2と同様にして、熱
転写シートを得、同様に印字したところ、実施例2の場
合には、印字圧が低い場所では転写の欠けや抜けが一部
認められたが、本実施例の場合にはこの様な印字の欠け
や抜けは全く認められなかった。目止処理液組成: ポリ酢酸ビニルエマルジョン(固形分30%) 100部 炭酸カルシウム 20部 水溶性蛍光増白剤 1部 水 50部
【0022】実施例7 実施例3で使用したポリプロピレン製不織布に下記組成
の目止液を固形分で15g/m2 の割合で塗工及び乾燥
して目止処理を施した。以下実施例3と同様にして、熱
転写シートを得、同様に印字したところ、実施例3の場
合には、目の粗い場所では転写の欠けや抜けが一部認め
られたが、本実施例の場合にはこの様な印字の欠けや抜
けは全く認められなかった。目止処理液組成: 部分鹸化ポリビニルアルコール水溶液(固形分15%) 100部 沈降性硫酸バリウム 25部 水溶性蛍光増白剤 1部 水 50部
【0023】
【効果】以上の如き本発明によれば、基材フイルムの一
方の面に熱溶融性インキ層を形成してなる熱転写シート
と織布又は不織布を剥離可能に接着しておき、大型の熱
転写プリンターにより印字することによって、誰でも容
易に大型の達筆文字を織布又は不織布上に描くことが出
来る。又、好ましい実施態様では、不織布又は織布が目
の粗いものである場合には、これらの不織布等の印字領
域に目止処理を施しておくことによって更に良好な印字
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写シートの1例(実施例1)断面
を図解的に説明する図である。
【図2】本発明の熱転写シートの一例(実施例1)を用
いた転写機構の断面を図解的に説明する図である。
【符合の説明】
A:熱転写シート B:被転写材(織布又は不織布) C:接着剤層 1:基材フイルム 2:インキ層 3:マット層(又は剥離層) 4:スリップ層 5:目止層 6:織布又は不織布 7:サーマルヘッド 8:画像

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フイルムの一方の面に熱溶融性イン
    キ層を形成してなる熱転写シートと織布又は不織布を剥
    離可能に接着してなることを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 織布又は不織布の少なくとも印字面が目
    止処理されている請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 【請求項3】 目止処理が、体質顔料及び/又は白色顔
    料とバインダーによって為されている請求項2に記載の
    熱転写シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08282139A (ja) * 1995-04-10 1996-10-29 Dainippon Printing Co Ltd 一体型熱転写シート
JPH0999658A (ja) * 1995-10-06 1997-04-15 Dainippon Printing Co Ltd 一体型熱転写シートおよび熱転写用受像紙
JPH09226255A (ja) * 1996-02-27 1997-09-02 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート
JP2018139529A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 培地の製造方法

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