JPH0558023A - 通電型熱転写シート - Google Patents
通電型熱転写シートInfo
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- JPH0558023A JPH0558023A JP4033522A JP3352292A JPH0558023A JP H0558023 A JPH0558023 A JP H0558023A JP 4033522 A JP4033522 A JP 4033522A JP 3352292 A JP3352292 A JP 3352292A JP H0558023 A JPH0558023 A JP H0558023A
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- Japan
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- thermal transfer
- parts
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抵抗層の熱収縮がなく、可撓性や基材シート
に対する密着性等に優れた通電型熱転写シートを生産性
良く提供することを目的とする。 【構成】 基材シートと、前記基材シートの一方の面に
形成された熱転写性色材層と、前記基材シートの他方の
面に形成された、電極ヘッドにより通電することで発熱
する抵抗層とからなる通電型熱転写シートであって、前
記抵抗層が、(a)樹脂バインダー、(b)導電性フィ
ラー、及び(c)架橋助剤からなり、前記(c)架橋助
剤が、熱硬化型架橋助剤と電離放射線硬化型架橋助剤と
の混合物からなることを特徴とする通電型熱転写シー
ト。
に対する密着性等に優れた通電型熱転写シートを生産性
良く提供することを目的とする。 【構成】 基材シートと、前記基材シートの一方の面に
形成された熱転写性色材層と、前記基材シートの他方の
面に形成された、電極ヘッドにより通電することで発熱
する抵抗層とからなる通電型熱転写シートであって、前
記抵抗層が、(a)樹脂バインダー、(b)導電性フィ
ラー、及び(c)架橋助剤からなり、前記(c)架橋助
剤が、熱硬化型架橋助剤と電離放射線硬化型架橋助剤と
の混合物からなることを特徴とする通電型熱転写シー
ト。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通電型熱転写シートに関
し、更に詳しくは通電熱転写方式に使用する熱転写シー
トに関する。
し、更に詳しくは通電熱転写方式に使用する熱転写シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】電極ヘッドから電流を流すことにより発
熱させ、この熱によって転写を行う通電熱転写方式に利
用される熱転写シートとして、従来より基材シートの片
面に電極ヘッドから流される電流によって発熱する発熱
抵抗層を設け、基材の他面側に色材層として昇華性染料
層又は顔料で着色したワックスインキ層を設けた構成の
ものが使用されている。
熱させ、この熱によって転写を行う通電熱転写方式に利
用される熱転写シートとして、従来より基材シートの片
面に電極ヘッドから流される電流によって発熱する発熱
抵抗層を設け、基材の他面側に色材層として昇華性染料
層又は顔料で着色したワックスインキ層を設けた構成の
ものが使用されている。
【0003】通電転写記録方式では、電極ヘッドに電流
を流すことにより抵抗層を発熱させ、この熱によって転
写を行う為、熱転写シートに熱の集中が起こり易く抵抗
層の発熱温度が局所的に非常に高くなる。その為抵抗層
の溶融・軟化により、通電熱転写シートと電極ヘッドが
熱融着を起こしたり、電極ヘッドにカスが付着し、電極
間ショートを起こすことで熱転写シートの破断を生ずる
等の耐熱性の問題があった。
を流すことにより抵抗層を発熱させ、この熱によって転
写を行う為、熱転写シートに熱の集中が起こり易く抵抗
層の発熱温度が局所的に非常に高くなる。その為抵抗層
の溶融・軟化により、通電熱転写シートと電極ヘッドが
熱融着を起こしたり、電極ヘッドにカスが付着し、電極
間ショートを起こすことで熱転写シートの破断を生ずる
等の耐熱性の問題があった。
【0004】従来、基材シート上に設ける抵抗層の耐熱
性を向上させる方法として、(イ)抵抗層自体を耐熱性
の高い樹脂で構成する方法、(ロ)ポリイソシアネート
等の架橋助剤により抵抗層を熱硬化させ、耐熱性を持た
せる方法、(ハ)反応性モノマーを含有させ電離放射線
により架橋するか或は樹脂自体を電離放射線により架橋
可能な樹脂として耐熱性を持たせる等の方法が用いられ
てきた。上述した(ロ)、(ハ)の方法については、特
開平2−283495号に開示されている。
性を向上させる方法として、(イ)抵抗層自体を耐熱性
の高い樹脂で構成する方法、(ロ)ポリイソシアネート
等の架橋助剤により抵抗層を熱硬化させ、耐熱性を持た
せる方法、(ハ)反応性モノマーを含有させ電離放射線
により架橋するか或は樹脂自体を電離放射線により架橋
可能な樹脂として耐熱性を持たせる等の方法が用いられ
てきた。上述した(ロ)、(ハ)の方法については、特
開平2−283495号に開示されている。
【0005】しかしながら、上記(イ)の方法の場合、
耐熱性の高い樹脂は高価であるうえ、市販されている汎
用溶剤には溶解しにくく、従って塗膜形成が困難であ
る。(ロ)において芳香族ポリイソシアネートを用いた
場合、硬化速度が速く抵抗層塗膜の収縮を引き起こし、
熱転写シートに皺等の不都合を生じる。又、脂肪族ポリ
イソシアネートの場合、硬化時間(40℃で3〜7日
間)が長く、後工程に影響を及ぼすと共にコストアップ
の要因につながる。又、この場合は2液型にする必要が
あるので抵抗層の抵抗値が高くなる。(ハ)の電離放射
線で架橋させた抵抗層は基材との密着性低下を引き起こ
す。又、電離放射線で架橋させた抵抗層と基材シートと
の密着性改良に用いられる接着性樹脂が少なく且つ限定
される等の問題点があった。
耐熱性の高い樹脂は高価であるうえ、市販されている汎
用溶剤には溶解しにくく、従って塗膜形成が困難であ
る。(ロ)において芳香族ポリイソシアネートを用いた
場合、硬化速度が速く抵抗層塗膜の収縮を引き起こし、
熱転写シートに皺等の不都合を生じる。又、脂肪族ポリ
イソシアネートの場合、硬化時間(40℃で3〜7日
間)が長く、後工程に影響を及ぼすと共にコストアップ
の要因につながる。又、この場合は2液型にする必要が
あるので抵抗層の抵抗値が高くなる。(ハ)の電離放射
線で架橋させた抵抗層は基材との密着性低下を引き起こ
す。又、電離放射線で架橋させた抵抗層と基材シートと
の密着性改良に用いられる接着性樹脂が少なく且つ限定
される等の問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は抵抗層の熱収縮がなく、基材シートに対する密着性等
に優れた通電型熱転写シートを生産性良く提供すること
である。
は抵抗層の熱収縮がなく、基材シートに対する密着性等
に優れた通電型熱転写シートを生産性良く提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートと、
前記基材シートの一方の面に形成された熱転写性色材層
と、前記基材シートの他方の面に形成された、電極ヘッ
ドにより通電することで発熱する抵抗層とからなる通電
型熱転写シートであって、前記抵抗層が、(a)樹脂バ
インダー、(b)導電性フィラー、及び(c)架橋助剤
からなり、前記(c)架橋助剤が、熱硬化型架橋助剤と
電離放射線硬化型架橋助剤との混合物からなることを特
徴とする通電型熱転写シートである。
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートと、
前記基材シートの一方の面に形成された熱転写性色材層
と、前記基材シートの他方の面に形成された、電極ヘッ
ドにより通電することで発熱する抵抗層とからなる通電
型熱転写シートであって、前記抵抗層が、(a)樹脂バ
インダー、(b)導電性フィラー、及び(c)架橋助剤
からなり、前記(c)架橋助剤が、熱硬化型架橋助剤と
電離放射線硬化型架橋助剤との混合物からなることを特
徴とする通電型熱転写シートである。
【0008】このように、抵抗層の架橋助剤としてポリ
イソシアネートと反応性モノマーとを併用することによ
って、架橋助剤の夫々の成分の単独使用に比べて、抵抗
層の熱収縮がなく、基材シートに対する密着性、耐熱
性、抵抗層の抵抗値等に優れた通電型熱転写シートを生
産性良く提供することができる。
イソシアネートと反応性モノマーとを併用することによ
って、架橋助剤の夫々の成分の単独使用に比べて、抵抗
層の熱収縮がなく、基材シートに対する密着性、耐熱
性、抵抗層の抵抗値等に優れた通電型熱転写シートを生
産性良く提供することができる。
【0009】次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更
に詳しく説明する。
に詳しく説明する。
【0010】本発明の通電型熱転写シートで使用する基
材シートとしては、従来公知のある程度の耐熱差と強度
を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、
0.5〜50μm、好ましくは3〜10μm程度の厚さ
の紙、各種加工紙、ポリエステルフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエーテルサ
ルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネート
フィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロファン
等であり、特に好ましいものはポリエステルフィルムで
ある。これらの基材シートは枚葉式であってもよいし、
連続フィルムであってもよく特に限定されない。これら
の中で特に好ましいものはポリエチレンテレフタレート
フィルムであり、又、必要に応じて該フィルムの一方の
面又は両面に夫々接着層を形成することも好ましい。
材シートとしては、従来公知のある程度の耐熱差と強度
を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、
0.5〜50μm、好ましくは3〜10μm程度の厚さ
の紙、各種加工紙、ポリエステルフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエーテルサ
ルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネート
フィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロファン
等であり、特に好ましいものはポリエステルフィルムで
ある。これらの基材シートは枚葉式であってもよいし、
連続フィルムであってもよく特に限定されない。これら
の中で特に好ましいものはポリエチレンテレフタレート
フィルムであり、又、必要に応じて該フィルムの一方の
面又は両面に夫々接着層を形成することも好ましい。
【0011】上記基材シートの一方の面に形成する色材
層としては、昇華型熱転写シートの場合には昇華性の染
料を含む層を形成し、一方、熱溶融型の熱転写シートの
場合には顔料で着色したワックスインキ層を形成する。
以下昇華型熱転写シートの場合を代表例として説明する
が、本発明は昇華型熱転写シートにのみ限定されるもの
ではない。
層としては、昇華型熱転写シートの場合には昇華性の染
料を含む層を形成し、一方、熱溶融型の熱転写シートの
場合には顔料で着色したワックスインキ層を形成する。
以下昇華型熱転写シートの場合を代表例として説明する
が、本発明は昇華型熱転写シートにのみ限定されるもの
ではない。
【0012】染料層に使用する材料としては、従来公知
の通電型熱転写シートに使用されている染料はいずれも
本発明に有効に使用可能であり特に限定されない。例え
ば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染料として、
MS Red G, Macrolex Red Violet R, Ceres Red7B、Sama
ron Red HBSL、Resolin RedF3BS等が挙げられ、又、黄
色の染料としては、ホロンブリリアントイエロー6G
L、PTY−52、マクロレックスイエロー6G等が挙
げられ、又、青色染料としては、カヤセットブルー71
4、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリリアント
ブルーS−R、MSブルー100等が挙げられる。
の通電型熱転写シートに使用されている染料はいずれも
本発明に有効に使用可能であり特に限定されない。例え
ば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染料として、
MS Red G, Macrolex Red Violet R, Ceres Red7B、Sama
ron Red HBSL、Resolin RedF3BS等が挙げられ、又、黄
色の染料としては、ホロンブリリアントイエロー6G
L、PTY−52、マクロレックスイエロー6G等が挙
げられ、又、青色染料としては、カヤセットブルー71
4、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリリアント
ブルーS−R、MSブルー100等が挙げられる。
【0013】上記の如き染料を担持する為のバインダー
樹脂として好ましいものを例示すれば、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロ
ース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリ
レート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂等が挙げられるが、これらの中では、セルロ
ース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系及びポ
リエステル系等の樹脂が耐熱性、染料の移行性等の点か
ら好ましいものである。
樹脂として好ましいものを例示すれば、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロ
ース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリ
レート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂等が挙げられるが、これらの中では、セルロ
ース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系及びポ
リエステル系等の樹脂が耐熱性、染料の移行性等の点か
ら好ましいものである。
【0014】染料層は、前記の基材シートの一方の面
に、以上の如き染料及びバインダーに必要に応じて添加
剤、例えば、離型剤等を加えたものを、適当な有機溶剤
に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、
例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア
版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段
により塗布及び乾燥して形成することができる。
に、以上の如き染料及びバインダーに必要に応じて添加
剤、例えば、離型剤等を加えたものを、適当な有機溶剤
に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、
例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア
版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段
により塗布及び乾燥して形成することができる。
【0015】このようにして形成する染料層は0.2〜
5.0μm、好ましくは0.4〜2.0μm程度の厚さ
であり、又、染料層中の昇華性染料は、染料層の重量の
5〜90重量%、好ましくは10〜70重量%の量で存
在するのが好適である。
5.0μm、好ましくは0.4〜2.0μm程度の厚さ
であり、又、染料層中の昇華性染料は、染料層の重量の
5〜90重量%、好ましくは10〜70重量%の量で存
在するのが好適である。
【0016】形成する染料層は所望の画像がモノカラー
である場合は前記染料のうちから1色を選んで形成し、
又、所望の画像がフルカラー画像である場合には、例え
ば、適当なシアン、マゼンタ及びイエロー(更に必要に
応じてブラック)を選択して、イエロー、マゼンタ及び
シアン(更に必要に応じてブラック)の染料層を形成す
る。
である場合は前記染料のうちから1色を選んで形成し、
又、所望の画像がフルカラー画像である場合には、例え
ば、適当なシアン、マゼンタ及びイエロー(更に必要に
応じてブラック)を選択して、イエロー、マゼンタ及び
シアン(更に必要に応じてブラック)の染料層を形成す
る。
【0017】本発明では上記染料層とは反対側の基材シ
ート面に発熱抵抗層を形成する。抵抗層を形成する樹脂
としては、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステ
ル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレー
ト系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ
エーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
アクリレート樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニ
ルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニル
アセタール樹脂、アクリルシリコーン樹脂、弗素樹脂、
フェノキシ樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられる。
ート面に発熱抵抗層を形成する。抵抗層を形成する樹脂
としては、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステ
ル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレー
ト系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ
エーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
アクリレート樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニ
ルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニル
アセタール樹脂、アクリルシリコーン樹脂、弗素樹脂、
フェノキシ樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられる。
【0018】抵抗層に耐熱性及び塗膜性及び基材との密
着性を付与させる目的で、熱及び電離放射線の双方によ
り抵抗層を架橋させる。すなわち、本発明における架橋
助剤は、熱硬化型架橋助剤と電離放射線硬化型架橋助剤
との混合物からなることを特徴としている。
着性を付与させる目的で、熱及び電離放射線の双方によ
り抵抗層を架橋させる。すなわち、本発明における架橋
助剤は、熱硬化型架橋助剤と電離放射線硬化型架橋助剤
との混合物からなることを特徴としている。
【0019】上記架橋助剤としては、ポリイソシアネー
トと電離放射線により硬化する反応性モノマーとの組合
わせが好ましい。この場合の組合わせにおける好ましい
態様について説明する。
トと電離放射線により硬化する反応性モノマーとの組合
わせが好ましい。この場合の組合わせにおける好ましい
態様について説明する。
【0020】まず、熱硬化させるには、OH基等の反応
基を持つ樹脂と架橋助剤とを組み合わせて使用すること
が好ましい。代表的な反応性の樹脂と架橋助剤の組み合
わせの例としては、ポリビニルブチラールとポリイソシ
アネート、アクリルポリオールとポリイソシアネート、
酢酸セルロースとポリイソシアネート及びポリエステル
とポリイソシアネート、弗素樹脂とポリイソシアネー
ト、フェノキシ樹脂とポリイソシアネート等が挙げられ
る。これらのポリイソシアネートとしては従来公知の塗
料、接着剤、ポリウレタンの合成等に使用されているい
ずれのポリイソシアネートでもよい。
基を持つ樹脂と架橋助剤とを組み合わせて使用すること
が好ましい。代表的な反応性の樹脂と架橋助剤の組み合
わせの例としては、ポリビニルブチラールとポリイソシ
アネート、アクリルポリオールとポリイソシアネート、
酢酸セルロースとポリイソシアネート及びポリエステル
とポリイソシアネート、弗素樹脂とポリイソシアネー
ト、フェノキシ樹脂とポリイソシアネート等が挙げられ
る。これらのポリイソシアネートとしては従来公知の塗
料、接着剤、ポリウレタンの合成等に使用されているい
ずれのポリイソシアネートでもよい。
【0021】又、電離放射線で架橋させる為に、上記抵
抗層樹脂中に反応性モノマー(多官能モノマー)を添加
する。このような多官能モノマーとしては、テトラエチ
レングリコールジメタアクリレート、ジビニルベンゼ
ン、ジアリルフタレート、トリアリルイソシアヌレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロー
ルメタンテトラメタクリレート、トリメトキシエトキシ
ビニルシラン等が挙げられる。又、これらのモノマーに
より構成されるオリゴマーやマクロマー等も用いること
もできる。
抗層樹脂中に反応性モノマー(多官能モノマー)を添加
する。このような多官能モノマーとしては、テトラエチ
レングリコールジメタアクリレート、ジビニルベンゼ
ン、ジアリルフタレート、トリアリルイソシアヌレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロー
ルメタンテトラメタクリレート、トリメトキシエトキシ
ビニルシラン等が挙げられる。又、これらのモノマーに
より構成されるオリゴマーやマクロマー等も用いること
もできる。
【0022】上記の態様において用いられる架橋助剤の
含有量は、抵抗層を構成する樹脂バインダー100重量
部に対し、ポリイソシアネートを1〜20重量部、好ま
しくは1〜5重量部、反応性モノマーを5〜30重量
部、好ましくは5〜15重量部の範囲が適当である。ポ
リイソシアネートの含有量が少なすぎると架橋密度が不
十分なため十分な耐熱性と基材密着性が得られず、一
方、多すぎると形成される塗膜の収縮が制御できない、
硬化時間が長くなる、未反応のNCO基が抵抗層中に残
存し空気中の水分と反応する等マイナスに働く傾向が見
られる。又、反応性モノマーの含有量が少なすぎると架
橋密度が不十分で、一方、多すぎると基材との密着性の
低下にもつながる(又、未反応のモノマーが存在する場
合、これが可塑剤として働き、抵抗層の耐熱性を低下さ
せる原因にもなる。)。
含有量は、抵抗層を構成する樹脂バインダー100重量
部に対し、ポリイソシアネートを1〜20重量部、好ま
しくは1〜5重量部、反応性モノマーを5〜30重量
部、好ましくは5〜15重量部の範囲が適当である。ポ
リイソシアネートの含有量が少なすぎると架橋密度が不
十分なため十分な耐熱性と基材密着性が得られず、一
方、多すぎると形成される塗膜の収縮が制御できない、
硬化時間が長くなる、未反応のNCO基が抵抗層中に残
存し空気中の水分と反応する等マイナスに働く傾向が見
られる。又、反応性モノマーの含有量が少なすぎると架
橋密度が不十分で、一方、多すぎると基材との密着性の
低下にもつながる(又、未反応のモノマーが存在する場
合、これが可塑剤として働き、抵抗層の耐熱性を低下さ
せる原因にもなる。)。
【0023】さらに本発明においては、架橋助剤の熱硬
化性架橋助剤成分としては、上述したポリイソシアネー
トの他に、有機金属化合物、シランカップリング剤等の
シラン化合物を用いることができる。有機金属化合物と
しては、たとえば、チタン化合物、アルミニウム化合
物、ジルコニウム化合物などが好ましく用いられ得る。
化性架橋助剤成分としては、上述したポリイソシアネー
トの他に、有機金属化合物、シランカップリング剤等の
シラン化合物を用いることができる。有機金属化合物と
しては、たとえば、チタン化合物、アルミニウム化合
物、ジルコニウム化合物などが好ましく用いられ得る。
【0024】一方、シラン化合物としては、N−2−
(アミノエチル)3−アミノプロピルメトキシシラン、
N−2−(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジ
メトキシシランなどが好ましく用いられ得る。
(アミノエチル)3−アミノプロピルメトキシシラン、
N−2−(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジ
メトキシシランなどが好ましく用いられ得る。
【0025】また、架橋助剤の電離放射線硬化性架橋助
剤成分としては、上述した反応性モノマーの他に、これ
らの反応性モノマーより構成されるオリゴマー、マクロ
マーをも用いることができる。具体的には、フタル酸モ
ノヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ−3
−フェノキシプロピルアクリレートなどが好ましく用い
られ得る。
剤成分としては、上述した反応性モノマーの他に、これ
らの反応性モノマーより構成されるオリゴマー、マクロ
マーをも用いることができる。具体的には、フタル酸モ
ノヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ−3
−フェノキシプロピルアクリレートなどが好ましく用い
られ得る。
【0026】上記の態様において用いられる架橋助剤の
含有量としては、抵抗層を構成する樹脂バインダー10
0重量部に対し、熱硬化性架橋助剤成分を1〜20重量
部、好ましくは1〜5重量部、また、電離放射線硬化性
架橋助剤成分を5〜30重量部、好ましくは5〜15重
量部の範囲が適当である。
含有量としては、抵抗層を構成する樹脂バインダー10
0重量部に対し、熱硬化性架橋助剤成分を1〜20重量
部、好ましくは1〜5重量部、また、電離放射線硬化性
架橋助剤成分を5〜30重量部、好ましくは5〜15重
量部の範囲が適当である。
【0027】上記抵抗層は、抵抗層樹脂中に溶剤、導電
性フィラー、必要に応じて分散剤等を添加し、サンドミ
ル、ボールミル、三本ロール、ニーダー、ラボプラスト
ミル等の分散機や混練機を用いてインキ化し、これに多
官能モノマーや架橋助剤を加えて抵抗層インキとし、溶
剤コーティング法、ホットメルト法、エクストリュージ
ョンコーティング(EC)法等によって抵抗層を基材シ
ート上に形成し乾燥させた後、電離放射線により架橋さ
せる。この時の電離放射線硬化性架橋助剤成分ーによる
架橋時に発生する熱を利用して熱硬化性架橋助剤成分を
硬化させることもできる。一度の処理では硬化不十分な
場合、新たに硬化させることが必要である。又、熱硬化
させた後、電離放射線により架橋させることも可能であ
る。抵抗層の形成方法は上記方法以外の他の方法でもよ
く特に限定されない。
性フィラー、必要に応じて分散剤等を添加し、サンドミ
ル、ボールミル、三本ロール、ニーダー、ラボプラスト
ミル等の分散機や混練機を用いてインキ化し、これに多
官能モノマーや架橋助剤を加えて抵抗層インキとし、溶
剤コーティング法、ホットメルト法、エクストリュージ
ョンコーティング(EC)法等によって抵抗層を基材シ
ート上に形成し乾燥させた後、電離放射線により架橋さ
せる。この時の電離放射線硬化性架橋助剤成分ーによる
架橋時に発生する熱を利用して熱硬化性架橋助剤成分を
硬化させることもできる。一度の処理では硬化不十分な
場合、新たに硬化させることが必要である。又、熱硬化
させた後、電離放射線により架橋させることも可能であ
る。抵抗層の形成方法は上記方法以外の他の方法でもよ
く特に限定されない。
【0028】発熱抵抗層に添加する導電性フィラーは、
金属粉末や金属酸化物等でもよいが、例えば、ファーネ
スブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラッ
ク、チャンネルブラック、サーマルブラック等のカーボ
ンが好ましい。
金属粉末や金属酸化物等でもよいが、例えば、ファーネ
スブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラッ
ク、チャンネルブラック、サーマルブラック等のカーボ
ンが好ましい。
【0029】カーボンの添加量は、従来公知の熱転写シ
ートの抵抗層と同様でよく、例えば、抵抗層の樹脂10
0重量部当り100重量部以下、好ましくは20〜60
重量部の割合である。導電性フィラーとしては上記以外
にも、本来は絶縁性又は低導電性である粒子をメタライ
ズ処理したもの、例えば、アルミナ、シリカ、チタニ
ア、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネ
シウム、炭酸マグネシウム、チタン酸カリウム、カーボ
ンブラック、グラファイト、ガラス、チタンブラック、
窒化硅素、窒化硼素等の無機粒子、ポリスチレン樹脂粒
子、アクリル樹脂粒子、フェノール樹脂粒子、ベンゾグ
アナミン樹脂粒子、これらの硬化粒子等のプラスチック
ピグメント等をメタライズ処理して導電性にしたもので
もよい。
ートの抵抗層と同様でよく、例えば、抵抗層の樹脂10
0重量部当り100重量部以下、好ましくは20〜60
重量部の割合である。導電性フィラーとしては上記以外
にも、本来は絶縁性又は低導電性である粒子をメタライ
ズ処理したもの、例えば、アルミナ、シリカ、チタニ
ア、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネ
シウム、炭酸マグネシウム、チタン酸カリウム、カーボ
ンブラック、グラファイト、ガラス、チタンブラック、
窒化硅素、窒化硼素等の無機粒子、ポリスチレン樹脂粒
子、アクリル樹脂粒子、フェノール樹脂粒子、ベンゾグ
アナミン樹脂粒子、これらの硬化粒子等のプラスチック
ピグメント等をメタライズ処理して導電性にしたもので
もよい。
【0030】架橋に使用する電離放射線としては、紫外
線(UV)及び電子線(EB)が好ましく、紫外線は公
知の各種紫外線発生器からのものが使用できる。電離放
射線として紫外線を使用する場合には、抵抗層中に予め
光増感剤、重合開始剤、ラジカル発生剤等を包含させて
おくのが好ましい。一方、電離放射線として電子線を使
用する場合には、同様に公知の電子線発生源が使用でき
る。この場合には、必ずしも光増感剤、重合開始剤、ラ
ジカル発生剤等の添加は必要ではない。
線(UV)及び電子線(EB)が好ましく、紫外線は公
知の各種紫外線発生器からのものが使用できる。電離放
射線として紫外線を使用する場合には、抵抗層中に予め
光増感剤、重合開始剤、ラジカル発生剤等を包含させて
おくのが好ましい。一方、電離放射線として電子線を使
用する場合には、同様に公知の電子線発生源が使用でき
る。この場合には、必ずしも光増感剤、重合開始剤、ラ
ジカル発生剤等の添加は必要ではない。
【0031】以上の如くして形成する発熱抵抗層の厚み
は一般的には約1〜10μmの範囲である。なお、この
発熱抵抗層には滑剤を添加して滑り性を更に向上させる
ことができる。又、抵抗層の表面抵抗値は500Ω/口
〜5KΩ/口が適当である。
は一般的には約1〜10μmの範囲である。なお、この
発熱抵抗層には滑剤を添加して滑り性を更に向上させる
ことができる。又、抵抗層の表面抵抗値は500Ω/口
〜5KΩ/口が適当である。
【0032】上記の如き通電型熱転写シートを用いて、
画像を形成する為に使用する受像シートは、その記録面
が前記の染料に対して染料受容性を有するものであれば
いかなるものでもよく、又、染料受容性を有しない紙、
金属、ガラス、合成樹脂等である場合には、その少なく
とも一方の表面に染料受容層を形成すればよい。
画像を形成する為に使用する受像シートは、その記録面
が前記の染料に対して染料受容性を有するものであれば
いかなるものでもよく、又、染料受容性を有しない紙、
金属、ガラス、合成樹脂等である場合には、その少なく
とも一方の表面に染料受容層を形成すればよい。
【0033】上記の通電型熱転写シート及び上記の如き
受像シートを使用して熱転写を行う際に使用するプリン
ターとしては公知の通電型プリンターがそのまま使用可
能であり、特に限定されない。
受像シートを使用して熱転写を行う際に使用するプリン
ターとしては公知の通電型プリンターがそのまま使用可
能であり、特に限定されない。
【0034】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。
【0035】尚、使用する電子線は、エレクトロンカー
テン式低エネルギーEB照射器(ESI製)から発生す
るものを使用し、175keV、5Mradの条件でE
B照射をし、架橋反応を行った。又、熱による硬化反応
は130℃で15分間の条件で行った。実施例1 抵抗層用組成: ポリウレタン樹脂(大日本インキ:パンデックスT−5000) 10部 カーボンブラック(旭カーボン:HS−500) 6部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン:コロネート2030) 0.1部 アクリレートモノマー(東亜合成:ARONIX M−400) 1部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 100部 上記組成物(樹脂、カーボン及び溶剤)をペイントシェ
ーカーにて分散した後、ポリイソシアネート及びアクリ
ルモノマーを加えてインキ化し、PET基材シート(6
μm)の一方の面にワイヤーバーにて乾燥時の厚みが5
μmになるように塗布及びEB照射後、熱硬化させて抵
抗層を形成した。
テン式低エネルギーEB照射器(ESI製)から発生す
るものを使用し、175keV、5Mradの条件でE
B照射をし、架橋反応を行った。又、熱による硬化反応
は130℃で15分間の条件で行った。実施例1 抵抗層用組成: ポリウレタン樹脂(大日本インキ:パンデックスT−5000) 10部 カーボンブラック(旭カーボン:HS−500) 6部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン:コロネート2030) 0.1部 アクリレートモノマー(東亜合成:ARONIX M−400) 1部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 100部 上記組成物(樹脂、カーボン及び溶剤)をペイントシェ
ーカーにて分散した後、ポリイソシアネート及びアクリ
ルモノマーを加えてインキ化し、PET基材シート(6
μm)の一方の面にワイヤーバーにて乾燥時の厚みが5
μmになるように塗布及びEB照射後、熱硬化させて抵
抗層を形成した。
【0036】次に発熱抵抗層の反対面に下記の染料層形
成用インキを乾燥時厚みが1.0g/m2 になるように
グラビア印刷にて塗布及び乾燥して本発明の通電型熱転
写シートを得た。 染料層形成用組成: C.I.ソルベントブルー22 5.50部 アセトアセタール樹脂 3.00部 メチルエチルケトン 22.54部 トルエン 68.18部実施例2 抵抗層用組成: ポリビニルブチラール樹脂(積水化学:エスレックBX−1) 10部 カーボンブラック(旭カーボン:HS−500) 4部 導電性ウィスカー(大塚化学:デントールBK−300) 2部 ポリイソシアネート(住友バイエルウレタン:スミジュールHT) 0.2部 アクリレートモノマー(東亜合成:ARONIX M−309) 2部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 100部 上記組成物をサンドミルにて分散インキ化し、以下実施
例1と同様にして本発明の通電型熱転写シートとした。実施例3 抵抗層用組成物: ポリエステル樹脂(東洋紡績:バイロン200) 10部 カーボンブラック(三菱化成:#3250) 5部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン:コロネートEH) 0.1部 アクリレートモノマー(東亜合成:ARONIX M−400) 1.5部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 100部 上記組成物をサンドミルにて分散インキ化し、以下実施
例1と同様にして本発明の通電型熱転写シートとした。実施例4 抵抗層用組成: ポリエステル樹脂(東洋紡績:バイロン200) 10部 カーボンブラック(旭カーボン:HS−500) 6部 ポリイソシアネート(住友バイエルウレタン:スミジュールHT) 0.4部 アクレートモノマー(東亜合成:ARONIX M−309) 4部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 100部 上記組成物をペイントシェーカーにて分散インキ化し、
以下実施例1と同様にして比較例の通電型熱転写シート
とした。比較例1 抵抗層用組成: ポリウレタン樹脂(大日本インキ:パンデックスT−5000) 10部 カーボンブラック(三菱化成:#3250) 5部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン:コロネート2030) 0.3部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 100部 上記組成物をサンドミルにて分散インキ化し、以下実施
例1と同様にして比較例の通電型熱転写シートとした。比較例2 抵抗層用組成: ポリビニルブチラール樹脂(積水化学:エスレックBX−1) 10部 カーボンブラック(旭カーボン:HS−500) 4部 導電性ウィスカー(大塚化学:デントールBK−300) 2部 アクリレートモノマー(東亜合成:ARONIX M−400) 3部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 100部 上記組成物をサンドミルにて分散インキ化し、以下実施
例1と同様にして比較例の通電型熱転写シートとした。
成用インキを乾燥時厚みが1.0g/m2 になるように
グラビア印刷にて塗布及び乾燥して本発明の通電型熱転
写シートを得た。 染料層形成用組成: C.I.ソルベントブルー22 5.50部 アセトアセタール樹脂 3.00部 メチルエチルケトン 22.54部 トルエン 68.18部実施例2 抵抗層用組成: ポリビニルブチラール樹脂(積水化学:エスレックBX−1) 10部 カーボンブラック(旭カーボン:HS−500) 4部 導電性ウィスカー(大塚化学:デントールBK−300) 2部 ポリイソシアネート(住友バイエルウレタン:スミジュールHT) 0.2部 アクリレートモノマー(東亜合成:ARONIX M−309) 2部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 100部 上記組成物をサンドミルにて分散インキ化し、以下実施
例1と同様にして本発明の通電型熱転写シートとした。実施例3 抵抗層用組成物: ポリエステル樹脂(東洋紡績:バイロン200) 10部 カーボンブラック(三菱化成:#3250) 5部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン:コロネートEH) 0.1部 アクリレートモノマー(東亜合成:ARONIX M−400) 1.5部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 100部 上記組成物をサンドミルにて分散インキ化し、以下実施
例1と同様にして本発明の通電型熱転写シートとした。実施例4 抵抗層用組成: ポリエステル樹脂(東洋紡績:バイロン200) 10部 カーボンブラック(旭カーボン:HS−500) 6部 ポリイソシアネート(住友バイエルウレタン:スミジュールHT) 0.4部 アクレートモノマー(東亜合成:ARONIX M−309) 4部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 100部 上記組成物をペイントシェーカーにて分散インキ化し、
以下実施例1と同様にして比較例の通電型熱転写シート
とした。比較例1 抵抗層用組成: ポリウレタン樹脂(大日本インキ:パンデックスT−5000) 10部 カーボンブラック(三菱化成:#3250) 5部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン:コロネート2030) 0.3部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 100部 上記組成物をサンドミルにて分散インキ化し、以下実施
例1と同様にして比較例の通電型熱転写シートとした。比較例2 抵抗層用組成: ポリビニルブチラール樹脂(積水化学:エスレックBX−1) 10部 カーボンブラック(旭カーボン:HS−500) 4部 導電性ウィスカー(大塚化学:デントールBK−300) 2部 アクリレートモノマー(東亜合成:ARONIX M−400) 3部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 100部 上記組成物をサンドミルにて分散インキ化し、以下実施
例1と同様にして比較例の通電型熱転写シートとした。
【0037】上記通電型熱転写シートを従来使用されて
いる被熱転写シートと重ね、通電転写記録装置を用い
て、下記の転写条件で転写を行い、基材シートと抵抗層
との密着性、印字カス、印字品質、耐熱性、塗膜収縮
(カール)を調べた結果を下記表1に示す。 転写条件: パルス幅 1ms 記録周期 2.0ms/1ine 記録エネルギー 3.0J/cm2 密着性試験:上記実施例及び比較例の通電熱転写シート
の抵抗層面に粘着テープ(メンディングテープ810、
住友3M製)を1kg/m2 の圧力で密着させ、通電熱転
写シートを固定した状態でテープを180℃方向に引き
剥ぎ、抵抗層の密着強度を評価した。 印字カスによる塗膜性評価試験:上記通電転写記録装置
を使用し、印字後、電極ヘッドを顕微鏡にて観察し電極
ヘッド間の抵抗層カスの付着の有無を観察した。 印字品質:上記通電転写記録装置を使用し、印字後、そ
の記録状態を観察した。 耐熱性試験:ヒートシーラー(東洋精機製作所製)を用
いて、250℃で2kg/cm2 ×5sec の条件で、熱転写
シートの抵抗層面同士を押し当てて融着度合いを評価し
た。 塗膜収縮(カール):抵抗層を形成し、熱硬化及び電離
放射線架橋させた後、通電型熱転写シートのカールを目
視により判断した。 総合評価: ◎ 塗膜性良好でカール・熱融着もなく高品位な転写画
像が得られた。
いる被熱転写シートと重ね、通電転写記録装置を用い
て、下記の転写条件で転写を行い、基材シートと抵抗層
との密着性、印字カス、印字品質、耐熱性、塗膜収縮
(カール)を調べた結果を下記表1に示す。 転写条件: パルス幅 1ms 記録周期 2.0ms/1ine 記録エネルギー 3.0J/cm2 密着性試験:上記実施例及び比較例の通電熱転写シート
の抵抗層面に粘着テープ(メンディングテープ810、
住友3M製)を1kg/m2 の圧力で密着させ、通電熱転
写シートを固定した状態でテープを180℃方向に引き
剥ぎ、抵抗層の密着強度を評価した。 印字カスによる塗膜性評価試験:上記通電転写記録装置
を使用し、印字後、電極ヘッドを顕微鏡にて観察し電極
ヘッド間の抵抗層カスの付着の有無を観察した。 印字品質:上記通電転写記録装置を使用し、印字後、そ
の記録状態を観察した。 耐熱性試験:ヒートシーラー(東洋精機製作所製)を用
いて、250℃で2kg/cm2 ×5sec の条件で、熱転写
シートの抵抗層面同士を押し当てて融着度合いを評価し
た。 塗膜収縮(カール):抵抗層を形成し、熱硬化及び電離
放射線架橋させた後、通電型熱転写シートのカールを目
視により判断した。 総合評価: ◎ 塗膜性良好でカール・熱融着もなく高品位な転写画
像が得られた。
【0038】△ 塗膜性は良好であるが耐熱性不足の
為、一部熱融着発生又は塗膜性が劣り、電極ヘッド間に
印字カスが見られ、印字画像に皺が発生。
為、一部熱融着発生又は塗膜性が劣り、電極ヘッド間に
印字カスが見られ、印字画像に皺が発生。
【0039】× 塗膜収縮及び耐熱性不足の為、電極ヘ
ッドとの摩擦による印字カスが発生し、転写シートの破
断が生じた。
ッドとの摩擦による印字カスが発生し、転写シートの破
断が生じた。
【0040】 表 1 密着性 印字カス 印字評価 耐熱性 塗膜収縮 総合評価 実施例1 ○ ○ ○ ○ ○ ◎ 実施例2 ○ ○ ○ ○ ○ ◎ 実施例3 ○ ○ ○ ○ ○ ◎ 実施例4 △ △ △ △ △ △ 比較例1 ○ △ △ △ × ×比較例2 × △ △ △ ○ × 上記表中において、総合評価以外の評価は以下の通りで
ある。
ある。
【0041】○:良好 △:やや劣るが実施可能である ×:不良(実施不能) 以上の如き本発明によれば、抵抗層の架橋助剤として、
熱硬化型架橋助剤と電離放射線硬化型架橋助剤とを組合
わせて用いるようにしたので、架橋助剤の夫々単独使用
に比べて、抵抗層の熱収縮がなく、基材シートに対する
密着性、耐熱性、抵抗層の抵抗値等に優れた通電型熱転
写シートを生産性良く提供することができる。
熱硬化型架橋助剤と電離放射線硬化型架橋助剤とを組合
わせて用いるようにしたので、架橋助剤の夫々単独使用
に比べて、抵抗層の熱収縮がなく、基材シートに対する
密着性、耐熱性、抵抗層の抵抗値等に優れた通電型熱転
写シートを生産性良く提供することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】基材シートと、 前記基材シートの一方の面に形成された熱転写性色材層
と、 前記基材シートの他方の面に形成された、電極ヘッドに
より通電することで発熱する抵抗層とからなる通電型熱
転写シートであって、 前記抵抗層が、(a)樹脂バインダー、(b)導電性フ
ィラー、及び(c)架橋助剤からなり、 前記(c)架橋助剤が、熱硬化型架橋助剤と電離放射線
硬化型架橋助剤との混合物からなることを特徴とする、
通電型熱転写シート。 - 【請求項2】前記(c)架橋助剤が、ポリイソシアネー
トと、電離放射線により硬化する反応性モノマーとから
なる、請求項1に記載の通電型熱転写シート。 - 【請求項3】前記(c)架橋助剤が、有機金属化合物お
よびシラン化合物から選択される熱硬化型架橋助剤と、
反応性モノマーから構成されるオリゴマーおよびマクロ
マーから選択される電離放射線硬化型架橋助剤とからな
る、請求項1に記載の通電型熱転写シート。 - 【請求項4】架橋助剤の含有量が樹脂バインダー100
重量部に対し、ポリイソシアネートが1〜20重量部で
あり、反応性モノマーが5〜30重量部である、請求項
2記載の通電型熱転写シート。 - 【請求項5】熱転写シートが昇華転写タイプである、請
求項1に記載の通電型熱転写シート。 - 【請求項6】熱転写シートがワックスタイプである、請
求項1に記載の通電型熱転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4033522A JPH0558023A (ja) | 1991-02-27 | 1992-02-20 | 通電型熱転写シート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5369791 | 1991-02-27 | ||
JP3-53697 | 1991-02-27 | ||
JP4033522A JPH0558023A (ja) | 1991-02-27 | 1992-02-20 | 通電型熱転写シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558023A true JPH0558023A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=26372227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4033522A Pending JPH0558023A (ja) | 1991-02-27 | 1992-02-20 | 通電型熱転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0558023A (ja) |
-
1992
- 1992-02-20 JP JP4033522A patent/JPH0558023A/ja active Pending
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