JPH0558021A - 通電型熱転写シート - Google Patents

通電型熱転写シート

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JPH0558021A
JPH0558021A JP3252738A JP25273891A JPH0558021A JP H0558021 A JPH0558021 A JP H0558021A JP 3252738 A JP3252738 A JP 3252738A JP 25273891 A JP25273891 A JP 25273891A JP H0558021 A JPH0558021 A JP H0558021A
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JP
Japan
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transfer sheet
thermal transfer
resistance layer
electrically conductive
heat
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JP3252738A
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English (en)
Inventor
Naoto Satake
直人 佐竹
Tatsuya Kita
達哉 北
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた耐熱性、耐摩擦性、可撓性、塗膜性
(機械的強度)及び基材密着性等を同時に有する発熱抵
抗層を備えた通電型熱転写シートを提供すること。 【構成】 基材シートの一方の面に熱移行性の色材層が
形成され、他方の面に発熱抵抗層が形成されてなる通電
型熱転写シートにおいて、上記発熱抵抗層が架橋された
ポリビニルアセタール樹脂及び導電性フィラーからなる
ことを特徴とする通電型熱転写シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通電型熱転写シートに関
し、更に詳しくは通電熱転写方式に使用する熱転写シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】電極ヘッドから電流を流すことにより抵
抗層を発熱させ、この熱によって転写を行う通電熱転写
方式に利用される熱転写シートとして、従来より基材シ
ートの片面に電極ヘッドから流される電流によって発熱
する発熱抵抗層を設け、基材の他面側には熱によって移
行する染料や熱溶融性のインキ等からなる色材層を設け
た構成のものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】上記通電型熱転
写方式では、サーマルヘッドの代わりに電極ヘッドを使
用して通電によって発熱抵抗層内部で発熱が直接行われ
る為、熱効率に優れるが、サーマルヘッド方式に比較し
て熱の局部集中が起き易く、発熱抵抗層には十分な耐熱
性が要求される。又、従来の通電型熱転写シートの場合
には高い導電性を得る為に、発熱抵抗層樹脂中へのカー
ボンブラックの添加量を非常に高くすることが要求され
ている。その結果、発熱抵抗層形成時の塗膜性が劣り、
電極ヘッドの走行中に電極ヘッドと発熱抵抗層との摩擦
抵抗が大で、電極ヘッドにカスが付着し、電極間ショー
トを起こすことで過剰の発熱が起こり、その為発熱抵抗
層の溶融又は軟化により、熱転写シートと電極ヘッドと
が熱融着を起こしたり、熱転写シートの破断を生じる等
の問題があった。この様な問題を解決する方法として、
(1)発熱抵抗層自体を耐熱性樹脂で形成する。(2)
ポリイソシアネート等の硬化剤により発熱抵抗層を熱架
橋させて耐熱性を持たせる。(3)発熱抵抗層自体を電
離放射線硬化性樹脂で形成する等の方法が提案されてい
る。
【0004】しかしながら、上記(1)の場合、耐熱性
樹脂は高価であるうえ、市販されている汎用溶剤に溶解
しにくく、良好な塗膜が形成されない。又、(2)の場
合にはポリイソシアネート架橋性樹脂の多くは末端に水
酸基を有する為架橋密度が十分でない。又、(3)の場
合にも同様に架橋密度が不十分で且つ基材との密着性も
不十分である。この様に、通電型熱転写シートの発熱抵
抗層には、優れた耐熱性、耐摩擦性、可撓性、塗膜性
(機械的強度)及び基材密着性等が同時に要求される
が、従来の技術ではこれらの要求性能を同時に満足させ
ることは不可能であった。従って本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、優れた耐熱性、耐摩擦性、
可撓性、塗膜性(機械的強度)及び基材密着性等を同時
に有する発熱抵抗層を備えた通電型熱転写シートを提供
することである。
【0005】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの一
方の面に熱移行性の色材層が形成され、他方の面に発熱
抵抗層が形成されてなる通電型熱転写シートにおいて、
上記発熱抵抗層が架橋されたポリビニルアセタール樹脂
及び導電性フィラーからなることを特徴とする通電型熱
転写シートである。
【0006】
【作用】発熱抵抗層を、架橋されたポリビニルアセター
ル樹脂及び導電性フィラーから形成することによって、
優れた耐熱性、耐摩擦性、可撓性、塗膜性(機械的強
度)及び基材密着性等を同時に有する発熱抵抗層を備え
た通電型熱転写シートを提供することが出来る。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明の通電型熱転写シー
トで使用する基材シートとしては、従来公知のある程度
の耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでも
よく、例えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜10
μm程度の厚さの紙、各種加工紙、ポリエステルフイル
ム、ポリスチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、
ポリサルホンフイルム、アラミドフイルム、ポリカーボ
ネートフイルム、ポリビニルアルコールフイルム、セロ
ファン等であり、特に好ましいものはポリエステルフイ
ルムである。これらの基材シートは枚葉式であってもよ
いし、連続フイルムであってもよく特に限定されない。
これらの中で特に好ましいものはポリエチレンテレフタ
レートフイルムであり、又、必要に応じて該フイルムの
一方の面又は両面に夫々接着層を形成することも好まし
い。
【0008】上記基材シートの一方の面に形成する色材
層としては、昇華型熱転写シートの場合には昇華性の染
料を含む層を形成し、一方、熱溶融型の熱転写シートの
場合には顔料で着色したワックスインキ層を形成する。
以下昇華型熱転写シートの場合を代表例として説明する
が、本発明は昇華型熱転写シートにのみ限定されるもの
ではない。染料層に使用する染料としては、従来公知の
通電型熱転写シートに使用されている染料はいずれも本
発明に有効に使用可能であり特に限定されない。例え
ば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染料として、
MSRed G、 Macrolex Red Violet R、CeresRed7B、 Samaron
Red HBSL、 Resolin Red F3BS等が挙げられ、又、黄色
の染料としては、ホロンブリリアントイエロー6GL、 PTY
-52、マクロレックスイエロー6G等が挙げられ、又、青色
染料としては、カヤセットブルー714、 ワクソリンブル
ーAP-FW、ホロンブリリアントブルーS-R、 MSブルー100
等が挙げられる。
【0009】上記の如き染料を担持する為のバインダー
樹脂として好ましいものを例示すれば、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロ
ース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、
ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)
アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂等が挙げられるが、これらの中では、
セルロース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系
及びポリエステル系等の樹脂が耐熱性、染料の移行性等
の点から好ましいものである。
【0010】染料層は、前記の基材シートの一方の面
に、以上の如き染料及びバインダーに必要に応じて添加
剤、例えば、離型剤等を加えたものを、適当な有機溶剤
に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、
例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア
版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段
により塗布及び乾燥して形成することが出来る。この様
にして形成する染料層は0.2〜5.0μm、好ましく
は0.4〜2.0μm程度の厚さであり、又、染料層中
の昇華性染料は、染料層の重量の5〜90重量%、好ま
しくは10〜70重量%の量で存在するのが好適であ
る。形成する染料層は所望の画像がモノカラーである場
合は前記染料のうちから1色を選んで形成し、又、所望
の画像がフルカラー画像である場合には、例えば、適当
なシアン、マゼンタ及びイエロー(更に必要に応じてブ
ラック)を選択して、イエロー、マゼンタ及びシアン
(更に必要に応じてブラック)の染料層を形成する。
【0011】本発明を主として特徴づける発熱抵抗層
は、上記染料層と反対側の基材シートの面に形成する。
使用する樹脂は、ポリビニルアセタール樹脂であり、こ
のポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニルアルコール
の水酸基部分に各種アルデヒドを反応させて得られる樹
脂の総称であって、種々のものが本発明において使用可
能である。好ましいポリビニルアセタール樹脂は、ポリ
ビニルアセトアセタール樹脂及びポリビニルブチラール
樹脂であり、この中でもポリビニルアセトアセタール樹
脂は、ポリビニルブチラール樹脂に比して30〜50℃
高いTgを有するので特に好ましい。これらのポリビニ
ルアセタール樹脂は、分子鎖の末端ではなく分子鎖の途
中に多くの水酸基を有するので、導電性フィラーの分散
性が良好であり、又、他の樹脂に比較して重合度及び分
子量が高く、導電性フィラーの分散時にも十分な塗膜性
(機械的強度)及び可撓性が得られる。又、ポリエステ
ル樹脂と比較しても側鎖に多くの水酸基を有するので、
ポリイソシアネート等の架橋助剤によって高い架橋密度
が得られ、優れた耐熱性を有する発熱抵抗層が形成され
る。
【0012】上記のポリビニルアセタール樹脂を架橋さ
せる架橋助剤は、水酸基と反応する架橋助剤であればい
ずれの架橋助剤でもよく、特に限定されないが、発熱抵
抗層に優れた耐熱性、塗膜性及び基材との密着性を付与
させる目的で、ポリイソシアネートを架橋助剤として使
用することが好ましい。これらのポリイソシアネートと
しては従来公知の塗料、接着剤、ポリウレタンの合成等
に使用されているいずれのポリイソシアネートでもよ
い。ポリイソシアネートの添加量は、発熱抵抗層を構成
するポリビニルアセタール樹脂に対し、NCO/OHの
比率で0.6〜3になる量が好ましく、この比が0.6
未満では耐熱性及び基材との密着性が不足し、一方、3
を越えると表面抵抗率が上昇するので好ましくない。
【0013】又、本発明では架橋助剤として多官能性モ
ノマーを用いることが出来る。この多官能モノマーをポ
リビニルアセタール樹脂中に加え、塗膜形成後に電離放
射線を照射して硬化させることにより、モノマー同士の
重合及びポリビニルアセタール樹脂との反応も生じて高
架橋密度の発熱抵抗層が形成される。上記のモノマー
は、ポリビニルアセタール樹脂に添加して、形成される
発熱抵抗層の架橋密度を上げ、発熱抵抗層の耐熱性、塗
膜性を向上させるものであり、例えば、好ましいモノマ
ーとしては、テトラエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート{(メタ)アクリレートとはアクリレートとメ
タクリレートの双方を意味する。以下同じ}、ジビニル
ベンゼン、ジアリルフタレート等の2官能モノマー、ト
リアリルイソシアヌレート、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート等の3官能モノマ−、テトラメ
チロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、トリメト
キシエトキシビニルシラン等、及び下記式で表される様
な5官能以上のモノマー及びこれらのモノマーからなる
オリゴマーやマクロマー等が挙げられる。4官能以上の
モノマーを使用することが特に好ましい。
【化1】 上記モノマーの使用量は、前記ポリビニルアセタール樹
脂100重量部当たり1〜50重量部、好ましくは5〜
20重量部の範囲が適当であり、モノマーの使用比率が
上記範囲未満であると、形成される発熱抵抗層の耐熱性
が不足し、印字時に電極ヘッドの融着の問題や発熱抵抗
層の削り取られ、ショート等が発生する。一方、上記範
囲を越える使用量では架橋密度及び耐熱性は向上する
が、その反面発熱抵抗層の表面凹凸が激しくなり、熱転
写シートの皺の原因となり好ましくない。又、本発明で
は前記架橋助剤と上記のモノマーとを併用することも可
能である。電離放射線としては紫外線を使用する場合、
発熱抵抗層インキ中に予め光増感剤、重合開始剤、ラジ
カル発生剤等を包含させることが好ましい。電子線の場
合には、光増感剤、重合開始剤、ラジカル発生剤等は必
ずしも必要ではない。
【0014】発熱抵抗層に添加する導電性フィラーは、
金属粉末や金属酸化物等でもよいが、例えば、ファーネ
スブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラッ
ク、チャンネルブラック、サーマルブラック等のカーボ
ンが好ましい。カーボンの添加量は、該カーボンが発熱
抵抗層中においてカーボンの各粒子が、ある程度の距離
をおいて分散しているのが好ましく、カーボン粒子間の
距離が小さすぎるとそれだけ電流が流れ易く、通電型熱
転写シートの過熱が生じるので好ましくない。かかる観
点からしてカーボンの使用量は、発熱抵抗層の樹脂10
0重量部当り100重量部以下、好ましくは20〜60
重量部の割合が好ましい。導電性フィラーとしては上記
以外にも、本来は絶縁性又は低導電性である粒子をメタ
ライズ処理したもの、例えば、アルミナ、シリカ、チタ
ニア、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、炭酸マグネシウム、チタン酸カリウム、カー
ボンブラック、グラファイト、ガラス、チタンブラッ
ク、窒化硅素、窒化硼素等の無機の粒子やウィスカー、
ポリスチレン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、フェノール
樹脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子、これらの硬化粒
子等のプラスチックピグメント等をメタライズ処理して
導電性にしたものでもよい。以上の如くして形成する発
熱抵抗層の厚みは一般的には約1〜10μmの範囲であ
る。尚、この発熱抵抗層には滑剤を添加しで滑り性を更
に向上させることが出来る。又、発熱抵抗層の表面抵抗
率は500Ω/口〜5KΩ/口が適当である。
【0015】発熱抵抗層の形成は、前記ポリマー、導電
性フィラー及び架橋助剤及び他の必要な材料を、必要に
応じて溶剤と共に混合し、サンドミル、三本ロール、ニ
ーダー等の分散機や混練機で分散混練してインキ化し、
このインキを適当な方法で基材シートの面に塗工し、必
要に応じて乾燥し、続いて加熱硬化及び必要に応じて電
離放射線で架橋硬化させることによって形成される。
尚、溶剤を使用することなく、モノマーを希釈剤として
使用することも可能である。上記の如き通電型熱転写シ
ートを用いて、画像を形成する為に使用する受像シート
は、その記録面が前記の染料に対して染料受容性を有す
るものであればいかなるものでもよく、又、染料受容性
を有しない紙、金属、ガラス、合成樹脂等である場合に
は、その少なくとも一方の表面に染料受容層を形成すれ
ばよい。尚、色材層が熱溶融型インキである場合には受
像シートは通常の紙であってもよい。上記の通電型熱転
写シート及び上記の如き受像シートを使用して熱転写を
行う際に使用するプリンターとしては公知の通電型プリ
ンターがそのまま使用可能であり、特に限定されない。
【0016】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。 実施例1発熱抵抗層用インキ組成 ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学製、エスレックKS−1) 10部 カーボンブラック(旭カーボン製、HS−500) 10部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン製、コロネートEH) 16部 トルエン/MEK(重量比1/1) 164部 (NCO/OH=1/1) ポリイソシアネート以外の上記成分をペイントシェーカ
ーにて溶解分散した後、これにポリイソシアネートを加
えてインキ化した。基材シートとして6μm厚のポリエ
チレンテレフタレートフイルムの一方の面にワイヤーバ
ーにて、上記インキを乾燥時の塗布量が4g/m2 にな
る様に塗布及び130℃で10分間熱硬化させて発熱抵
抗層を形成した。次に発熱抵抗層の反対面に、下記の染
料層形成用インキを乾燥時厚みが1.0g/m2 になる様
にグラビア印刷にて塗布及び乾燥して連続フイルム状の
本発明の通電型熱転写シートを得た。染料層形成用インキ C.I.ソルベントブルー22 5.50部 アセトアセタール樹脂 3.00部 メチルエチルケトン 22.54部 トルエン 68.18部
【0017】実施例2 実施例1における発熱抵抗層用インキとして下記組成の
ものを使用し、他は実施例1と同様にして本発明の通電
型熱転写シートを得た。発熱抵抗層用インキ組成 ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学製、エスレックKS−5) 10部 導電性チタン酸カリウムウイスカー(大塚化学製、デントールBK-300) 10部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン製、コロネート2030) 48部 トルエン/MEK(重量比1/1) 182部 (NCO/OH=1.8/1) 実施例3 実施例1における発熱抵抗層用インキとして下記組成の
ものを使用し、加熱硬化後に、エレクトロンカーテン方
式の低エネルギー電子線照射器(ESI社製)にて、1
75KeV、5Mradの条件で電子線を照射し架橋硬
化させて、他は実施例1と同様にして本発明の通電型熱
転写シートを得た。発熱抵抗層用インキ組成 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレックBL−3) 10部 カーボンブラック(三菱化成製、#3950) 10部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン製、コロネートEH) 20部 6官能モノマー(東亜合成化学製、アロニックスM−400) 1部 トルエン/MEK(重量比1/1) 160部 (NCO/OH=2/1)
【0018】実施例4 実施例3における発熱抵抗層用インキとして下記組成の
ものを使用し、他は実施例3と同様にして本発明の通電
型熱転写シートを得た。発熱抵抗層用インキ組成 ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学製、エスレックKS−5) 10部 カーボンブラック(三菱化成製、#3950) 10部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン製、コロネートEH) 20部 6官能モノマー(東亜合成化学製、アロニックスM−400) 1部 トルエン/MEK(重量比1/1) 160部 (NCO/OH=2/1) 実施例5 実施例3における発熱抵抗層用インキ中のポリイソシア
ネートの量を2倍とした以外は、実施例3と同様にして
本発明の通電型熱転写シートを得た。 比較例1 実施例1における発熱抵抗層用インキとして下記組成の
ものを使用し、他は実施例1と同様にして比較例の通電
型熱転写シートを得た。発熱抵抗層用インキ組成 ポリエステル樹脂(東洋紡績製、バイロン200) 10部 カーボンブラック(旭カーボン製、HS−500) 10部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン製、コロネートEH) 16部 トルエン/MEK(重量比1/1) 164部 (NCO/OH=3以上)
【0019】比較例2 実施例1における発熱抵抗層用インキとして下記組成の
ものを使用し、他は実施例1と同様にして比較例の通電
型熱転写シートを得た。発熱抵抗層用インキ組成 ポリウレタン樹脂(大日本インキ製、パンデックスT−5000) 10部 導電性チタン酸カリウムウイスカー(大塚化学製、デントール BK-300) 10部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン製、コロネート2030) 48部 トルエン/MEK(重量比1/1) 182部 (NCO/OH=3以上) 比較例3 実施例1における発熱抵抗層用インキとして下記組成の
ものを使用し、他は実施例1と同様にして比較例の通電
型熱転写シートを得た。発熱抵抗層用インキ組成 ポリウレタン樹脂(大日本インキ製、パンデックスT−5000) 10部 カーボンブラック(三菱化成製、#3950) 10部 トルエン/MEK(重量比1/1) 80部 (NCO/OH=0)
【0020】次に基材シートとして合成紙(王子油化
製、ユポFPG150)を用い、この一方の面に下記の
組成の塗工液を乾燥時4.5g/m2 になる割合で塗布
し、80℃で10分間乾燥して本発明及び比較例で使用
する熱転写受像シートを得た。 染料受容層用塗工液組成 ポリエステル樹脂(東洋紡製、バイロン600) 4.0部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(電気化学工業製、#1000A) 6.0部 アミノ変性シリコーンオイル(信越化学工業製、X-22-3050C) 0.2部 エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業製、X-22-3000E) 0.2部 メチルエチルケトン 44.8部 トルエン 44.8部
【0021】熱転写試験 上記通電型熱転写シートを上記の受像シートと重ね、通
電転写記録装置を用いて、下記の転写条件で転写を行
い、基材シートと発熱抵抗層との密着性、印字カス、印
字品質、耐熱性及び表面抵抗率を調べた結果を下記表1
に示す。転写条件 : パルス幅・・・・・・・1ms 記録周期・・・・・・・2.0ms/line 記録エネルギー・・・・3.0J/cm2
【0022】密着性試験:上記実施例及び比較例の通電
熱転写シートの発熱抵抗層面に粘着テープ(メンディン
グテープ810、住友3M製)を1kg/m2 の圧力で
密着させ、通電熱転写シートを固定した状態でテープを
180°方向に引き剥ぎ、発熱抵抗層の密着強度を評価
した。印字カスによる塗膜性評価試験 :上記通電転写記録装置
を使用し、印字後、電極ヘッドを顕微鏡にて観察し電極
ヘッド間の発熱抵抗層カスの付着の有無を観察した。印字品質 :上記通電転写記録装置を使用し、印字後、そ
の記録状態を観察した。耐熱性試験 :ヒートシーラー(東洋精機製作所製)を用
いて、250℃で2Kg/cm2 ×5secの条件で、
熱転写シートの発熱抵抗層面同士を押し当てて融着度合
いを評価した。表面抵抗率 :三菱油化製の表面抵抗計ロレスタを使用し
て四深針法により測定した。
【0024】総合評価: ◎・・・塗膜性良好で接触抵抗の低減・熱融着もなく高
品位な転写画像が得られた。 △・・・塗膜性は良好であるが耐熱性不足の為、一部熱
融着発生又は塗膜性が劣り、電極ヘッド間に印字カスが
見られ、印字画像に皺が発生。 ×・・・塗膜性低下・耐熱性不足の為、電極ヘッドとの
摩擦による印字カスが発生し、転写シートの破断が生じ
た。
【0022】
【表1】
【0023】
【効果】以上の如き本発明によれば、発熱抵抗層を架橋
されたポリビニルアセタール樹脂及び導電性フィラーか
ら形成することによって、優れた耐熱性、耐摩擦性、可
撓性、塗膜性(機械的強度)及び基材密着性等を同時に
有する発熱抵抗層を備えた通電型熱転写シートを提供す
ることが出来る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの一方の面に熱移行性の色材
    層が形成され、他方の面に発熱抵抗層が形成されてなる
    通電型熱転写シートにおいて、上記発熱抵抗層が架橋さ
    れたポリビニルアセタール樹脂及び導電性フィラーから
    なることを特徴とする通電型熱転写シート。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアセタール樹脂がポリビニル
    アセトアセタール樹脂又はポリビニルブチラール樹脂で
    ある請求項1に記載の通電型熱転写シート。
  3. 【請求項3】 架橋助剤がポリイソシアネート及び/又
    は多官能モノマーである請求項1に記載の通電型熱転写
    シート。
  4. 【請求項4】 ポリイソシアネートの添加量がポリビニ
    ルアセタール樹脂の水酸基に対して、NCO/OH=
    0.6〜3の範囲である請求項3に記載の通電型熱転写
    シート。
  5. 【請求項5】 熱転写シートが昇華転写タイプである請
    求項1に記載の通電型熱転写シート。
  6. 【請求項6】 熱転写シートがワックスタイプである請
    求項1に記載の通電型熱転写シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110310527A1 (en) * 2009-03-05 2011-12-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. Dielectric resin composition for film capacitor, method for producing the same, and film capacitor
WO2018122963A1 (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 住友電気工業株式会社 成形体、成形体の製造方法

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