JPH0557826U - スイッチング電源用トランス - Google Patents
スイッチング電源用トランスInfo
- Publication number
- JPH0557826U JPH0557826U JP11371991U JP11371991U JPH0557826U JP H0557826 U JPH0557826 U JP H0557826U JP 11371991 U JP11371991 U JP 11371991U JP 11371991 U JP11371991 U JP 11371991U JP H0557826 U JPH0557826 U JP H0557826U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- wound
- secondary winding
- transformer
- power supply
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 2次巻線の耐圧を考慮しながら1次巻線と2
次巻線の結合を強め、大きな出力で使用される時も発熱
や2次巻線の電圧の波形におけるリンギングを大幅に押
さえようとするものである。 【構成】 2次巻線11は絶縁バリア12で区切られた
複数の区画に分けて層状に巻かれた巻線ブロック13を
直列接続してなり、巻線ブロック13は各層の巻始め同
志と巻終わり同志が互いに重なるように巻かれる。 【効果】 漏れ磁束が少なくなり、漏れインダクタンス
も小さくなるから、トランスの発熱が生じ難いし、2次
巻線の電圧の波形におけるリンギング14も小さくな
り、スイッチングトランジスタの破損事故もなくなる。
次巻線の結合を強め、大きな出力で使用される時も発熱
や2次巻線の電圧の波形におけるリンギングを大幅に押
さえようとするものである。 【構成】 2次巻線11は絶縁バリア12で区切られた
複数の区画に分けて層状に巻かれた巻線ブロック13を
直列接続してなり、巻線ブロック13は各層の巻始め同
志と巻終わり同志が互いに重なるように巻かれる。 【効果】 漏れ磁束が少なくなり、漏れインダクタンス
も小さくなるから、トランスの発熱が生じ難いし、2次
巻線の電圧の波形におけるリンギング14も小さくな
り、スイッチングトランジスタの破損事故もなくなる。
Description
【0001】
本考案は、高い出力電圧と大きな出力を得るのに適したスイッチング電源用ト ランスに関する。
【0002】
高い出力電圧を得るスイッチング電源用トランスは、一般に出力側の2次巻線 の巻数が多い。 図4は従来のこの種のトランスの巻線部分の断面図を示している。 2次巻線1は合成樹脂のボビン2に巻かれているが、鍔3により区切られた多 数の狭い巻溝4に分けて巻かれている。これは、2次巻線1に発生する高い電圧 に対する耐圧を考慮したものである。
【0003】 5は、ボビン2の内側に配置される別のボビン6に巻かれた入力側の1次巻線 であり、7はコアである。ボビン2とボビン6は、同軸にして配置されている。 このようなトランスは、2次巻線1が狭い巻溝4内にランダムに巻かれるが、 巻数が増えるとコア7と1次巻線5側から離れて外側へ巻かれてゆく。 従って、1次巻線5と2次巻線1の結合が弱くなり、特にコアにギャップを設 けることの多いフライバック式のスイッチング電源に用いられるトランスでは極 度に弱くなる。
【0004】 このようなトランスでスイッチング電源を構成して大きな出力を得ようとする と、1次巻線5と2次巻線1間の漏れ磁束によるトランスの発熱が多くなる。 また、弱い結合、すなわち漏れインダクタンスにより、2次巻線1の電圧の波 形は図5に示すように大きなリンギング8が発生するので、スイッチングトラン ジスタの破損事故が生じ易かった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 本考案の課題は、2次巻線の巻数を多くして高い電圧を得るスイッチング電源 用トランスにおいて、2次巻線の耐圧を考慮しながら1次巻線と2次巻線の結合 を強め、大きな出力で使用される時も発熱や2次巻線のスイッチング電圧の波形 におけるリンギングの発生を大幅に押さえようとするものである。
【0006】
本考案のスイッチング電源用トランスは、入力側の1次巻線と出力側の2次巻 線を絶縁層を介して同軸にして巻いてあり、2次巻線は絶縁層上の絶縁バリアで 区切られた複数の区画に分けて層状に巻かれた巻線ブロックを直列接続してなり 、巻線ブロックは区画内における各層の巻始め同志と巻終り同志が互いに重なる ように巻かれていることを特徴とする。
【0007】
以下、本考案のスイッチング電源用トランスの実施例を示す図1、図2を参照 しながら説明する。図1は巻線部分の断面図、図2は図1の部分拡大図である。 なお、図4と同一部分は同じ符号を付与してある。 図1において、入力側の1次巻線5はコア7を挿入された合成樹脂のボビン6 に巻かれている。
【0008】 1次巻線5の上には、絶縁テープを巻いて絶縁層10を形成してあり、絶縁層 10上には一定間隔ごとに絶縁パリア12を設けてある。この絶縁バリア12は 、絶縁テープを重ねて厚く巻くことにより形成するとよい。 そして、2次巻線11全体は絶縁バリア12で区切られた複数の区画に分けて 層状に巻かれた巻線ブロック13を直列接続して構成される。1次巻線5と2次 巻線11は同軸にして巻かれる。 区画内における巻線ブロック13は各層の巻始め同志と巻終わり同志が互いに 重なるように巻かれている。
【0009】 図2は絶縁バリア12で区切られた1区画の拡大図であるが、巻線ブロック1 3が2層に巻かれている様子が示されている。 各層は12ターンづつ巻かれているが、2次巻線11には巻かれる順に便宜的 に番号を付してある。一層目の巻始めは番号1、巻終わりは番号12、2層目の 巻始めは番号13、巻終わりは番号24を夫々付してある。
【0010】 従って、1層目の巻始めと2層目の巻始め、1層目の巻終わりと2層目の巻終 わり同志が互いに重なるように巻かれていることがわかる。なお、1区画で24 ターン巻かれた後の2次巻線11は、隣接する区画に移って巻かれる。 このように巻かれた巻線ブロック13では、1層目と2層目に重なって巻かれ ている部分の電位差はどこでも同じである。すなわち、番号1と番号13を付し た各層の巻始めの巻線11間から、番号12と番号24を付した各層の巻終わり 間の巻線11間まで全て同じ電位差であり、これ以上の電位差の巻線部分が重な ることはない。
【0011】 従って2次巻線11は、その絶縁皮膜の耐圧が各層の重なる部分間で絶縁破壊 を生じないように設計して層状に巻けばよい。 隣接する巻線ブロック13間には絶縁バリア12があるので、巻線ブロック1 3間での絶縁破壊が生ずることはない。 ランダムに巻かれる場合には、例えば番号1と番号24を付した部分が重なり 巻線11の電位差が部分的に大きくなることもあるが、本考案の場合はそのよう なことはない。
【0012】 従来は2次巻線がランダムに巻かれるので、前記したように部分的に電位差が 大きくなって絶縁破壊が生ずることを防ぐために、図4のように巻溝4の幅を狭 くして、同じ巻溝4に巻く2次巻線1が順次外側に巻かれるようにして電位差を 生ずる部分は平均的に距離が離れるようにしていた。
【0013】 本考案ではそのような必要がないので、絶縁バリア12間の間隔を長くし、図 4の巻溝4に相当する絶縁バリア12で挟まれた区画を広くできるので、各層に 巻く2次巻線11の巻数を多くして、2次巻線11全体を1次巻線5と近接して 巻くことができる。つまり、1次巻線5と2次巻線11の結合を強くできる。 図3は本考案のスイッチング電源用トランスの2次巻線の電圧波形であるが、 漏れインダクタンスが小さくなることによりリンギング14もほとんど生じてい ない。
【0014】 なお実施例では、2次巻線が絶縁テープにより形成した絶縁層上に巻かれてい るが、この絶縁層はボビンでもよいし、絶縁バリヤはボビンの鍔でもよいことは ことは言うまでもない。 また、2次巻線は1次巻線上に巻かれているが、さらに2次巻線上に1次巻線 というように互いに上下から挟み合った状態で1次巻線と2次巻線が巻かれるこ ともある。
【0015】
以上述べたように、本考案のスイッチング電源用トランスは、絶縁バリアで区 切られた区画内に2次巻線の巻線ブロックが層状に巻かれ、区画内における各層 が各層の巻始めから巻終りまで概して順次規則的に巻かれ、その巻始め同志と巻 終り同志が互いに重なるように巻いてあり、ランダムに巻く従来の手法に比較し て設計時に考慮される以上の大きな電位差のある部分が重ねて巻かれることはな い。
【0016】 よって、絶縁バリアの間隔を広くして各層における巻数を多くして2次巻線を 巻くことができる。このことは、2次巻線全体を1次巻線と近接して巻けること を意味するから、1次巻線と2次巻線の結合を強くできる。 従って、漏れ磁束が少なくなり、漏れインダクタンスも小さくなるから、トラ ンスの発熱が生じ難いし、2次巻線の電圧の波形のリンギングも小さくなるので 、スイッチングトランジスタの破損事故もなくなる。 このようにして、高い出力電圧と大きな出力を得る場合に適したスイッチング 電源用トランスを提供することができる。
【図1】本考案のスイッチング電源用トランスの実施例
の巻線部分の断面図である。
の巻線部分の断面図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】本考案のスイッチング電源用トランスの2次巻
線に生ずる電圧波形である。
線に生ずる電圧波形である。
【図4】従来のスイッチング電源用トランスの巻線部分
の断面図である。
の断面図である。
【図5】従来のスイッチング電源用トランスの2次巻線
に生ずる電圧波形である。
に生ずる電圧波形である。
11 2次巻線 12 絶縁バリア 13 絶縁ブロック
Claims (1)
- 【請求項1】 入力側の1次巻線と出力側の2次巻線を
絶縁層を介して同軸にして巻いてあり、2次巻線は絶縁
層上の絶縁バリアで区切られた複数の区画に分けて層状
に巻かれた巻線ブロックを直列接続してなり、巻線ブロ
ックは区画内における各層の巻始め同志と巻終り同志が
互いに重なるように巻かれていることを特徴とするスイ
ッチング電源用トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11371991U JPH0557826U (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | スイッチング電源用トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11371991U JPH0557826U (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | スイッチング電源用トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557826U true JPH0557826U (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=14619411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11371991U Pending JPH0557826U (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | スイッチング電源用トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0557826U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002270439A (ja) * | 2001-03-13 | 2002-09-20 | Fdk Corp | トランス |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP11371991U patent/JPH0557826U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002270439A (ja) * | 2001-03-13 | 2002-09-20 | Fdk Corp | トランス |
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