JPH0557748U - 負イオン源 - Google Patents
負イオン源Info
- Publication number
- JPH0557748U JPH0557748U JP482692U JP482692U JPH0557748U JP H0557748 U JPH0557748 U JP H0557748U JP 482692 U JP482692 U JP 482692U JP 482692 U JP482692 U JP 482692U JP H0557748 U JPH0557748 U JP H0557748U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cesium
- extraction electrode
- conductive film
- ion source
- negative ion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 セシウムの引出し電極支持絶縁フランジへの
付着を防止すること。 【構成】 プラズマスパッタ型負イオン源の真空チャン
バ1にセシウムリザーバ7からセシウム蒸気を供給し、
スパッタターゲット5にセシウムを付着させることによ
り負イオンを発生させる。チャンバのイオン出口部に引
出し電極9を支持する絶縁フランジ8の表面には高抵抗
の導電膜11が形成されている。導電膜にはチャンバと
引出し電極間に印加された高電圧によって微小電流が流
れ、導電膜を加熱し、セシウムの付着を防ぐ。絶縁フラ
ンジの局部放電、チャンバと引出し電極間の印加電圧の
低下が発生せず、イオン源から大きな負イオンビームを
安定して引出せる。
付着を防止すること。 【構成】 プラズマスパッタ型負イオン源の真空チャン
バ1にセシウムリザーバ7からセシウム蒸気を供給し、
スパッタターゲット5にセシウムを付着させることによ
り負イオンを発生させる。チャンバのイオン出口部に引
出し電極9を支持する絶縁フランジ8の表面には高抵抗
の導電膜11が形成されている。導電膜にはチャンバと
引出し電極間に印加された高電圧によって微小電流が流
れ、導電膜を加熱し、セシウムの付着を防ぐ。絶縁フラ
ンジの局部放電、チャンバと引出し電極間の印加電圧の
低下が発生せず、イオン源から大きな負イオンビームを
安定して引出せる。
Description
【0001】
本考案は、セシウムを用いる負イオンを生成するイオン源に関し、特に、引出 し電極支持用絶縁フランジにセシウムが付着するのを防止した負イオン源に関す る。
【0002】
セシウムを用いて負イオンを生成するイオン源には、例えばプラズマスパッタ 型、セシウムスパッタ型、マイクロ波型等、いろいろなタイプのものがあるが、 ここでは、プラズマスパッタ型負イオン源の構成図を図2に示す。真空チャンバ 1にガス導入口2からキセノンガスを導入し、フィラメント3から放出される熱 電子と衝突させ、キセノンプラズマを生成し、永久磁石4の磁場によって真空チ ャンバ1内に閉じ込める。真空チャンバ内には、発生させたい目的元素を含む材 質のスパッタターゲット5が冷却用軸体6によって支持配置されており、同ター ゲット5を真空チャンバ1に対して負電位にバイアスすることにより、キセノン プラズマがターゲット5をスパッタリングする。この際、ターゲット5の表面に セシウムが付着しているとターゲット5がスパッタリングされたときに負イオン が発生する確率が大きくなる。そこで、セシウムリザーバ7からセシウム蒸気を 真空チャンバ1内に供給し、ターゲット5に付着させることにより負イオンを発 生させている。真空チャンバ1のイオン出口部にアルミナ等でできた絶縁フラン ジ8によって引出し電極9が支持配置されており、引出し電極9に対して真空チ ャンバ1を負の高電位(〜数10kV)とすることにより、真空チャンバ1内に 発生した負イオンはビームとして引出される。
【0003】
負イオン源、真空チャンバ1の内部に大量の負イオンを発生させるためには、 同チャンバ内に大量のセシウムを導入しなければならない。ところで、負イオン 源及び負イオンビームの輸送路は真空排気口10に接続された真空ポンプで排気 されており、これに伴いセシウムの一部は、真空チャンバ1のイオン出口部から 排気され、絶縁フランジ8の表面に付着する。このセシウム付着はフランジ8の 表面に均一に生ずるものではなく、この付着に伴い、絶縁フランジ8の絶縁が悪 化し、絶縁フランジ8の表面において局部的放電が発生する。そして、かかる局 部的放電の発生時、真空チャンバ1と引出し電極9間に所定の電位、電圧を与え るバイアス電源における内部抵抗により、その出力電圧したがって真空チャンバ 1と引出し電極9間の印加電圧がパルス状に低下し、負イオンビームが安定に引 出せないという状態が生ずる。
【0004】 本考案は、負イオン発生のためにイオン源の真空チャンバ内に導入したセシウ ムの絶縁フランジへの付着、フランジの絶縁悪化を防止し、真空チャンバと引出 し電極間の印加電圧低下を防ぐことができる負イオン源を提供することを目的と するものである。
【0005】
本考案は、負イオン源において、イオン出口部に設けられて引出し電極を支持 する絶縁フランジの表面に高抵抗の導電膜が形成されていることを特徴とするも のである。
【0006】
絶縁フランジ表面の高抵抗の導電膜の存在によりフランジ表面の絶縁抵抗は均 一に低下し、真空チャンバと引出し電極間に加えられたバイアス電圧によって高 抵抗導電膜に微小電流が流れ、導電膜従って絶縁フランジ表面が加熱されてセシ ウムの付着を防ぐ。高抵抗の導電膜によりフランジ表面の絶縁抵抗は低下するが 、表面全体が均一に低下するから、絶縁フランジの絶縁機能、真空チャンバと引 出し電極間の高電圧担保機能は低下しない。
【0007】
本考案の一実施例を図面を参照して説明する。図1は図2と同じくプラズマス パッタ型負イオン源についての実施例の構成図であり、図2と同一符号は同等部 分を示す。真空チャンバ1のイオン出口部に設けられて引出し電極9を支持する 例えばアルミナ製の絶縁フランジ8の表面に高抵抗の導電膜11が形成されてい る。この導電膜11は、絶縁フランジ8の表面にMn、Ti、Cr等をメタライ ズすることにより、フランジ表面を被覆し形成される。導電膜11の存在により 絶縁フランジ8の表面の絶縁抵抗は低下するが、導電膜11は高抵抗であり、導 電膜11をフランジ表面に均一に形成することにより、絶縁フランジ8の絶縁機 能、真空チャンバ1と引出し電極9との間に印加される高電圧の担保機能自体は 維持することができ、低下しない。真空チャンバ1と引出し電極9との間に印加 される高電圧によって高抵抗の導電膜11に微小電流が流れ、これに伴い、導電 膜11は加熱されるから、絶縁フランジ8の表面、導電膜11にセシウムが付着 するのを防ぐことができる。
【0008】
本考案は以上説明したように構成したので、真空チャンバ1と引出し電極9と の間の絶縁フランジ7のセシウム付着を防止できるから、負イオン源内に大量に セシウムを導入しても安定にイオンビームを引出すことが可能となる。
【図1】本考案のプラズマスパッタ型負イオン源につい
ての実施例の構成図である。
ての実施例の構成図である。
【図2】従来のプラズマスパッタ型負イオン源の構成図
である。
である。
1 真空チャンバ 3 フィラメント 5 スパッタターゲット 7 セシウムリザーバ 8 絶縁フランジ 9 引出し電極 10 真空排気口 11 高抵抗導電膜
Claims (1)
- 【請求項1】 イオン出口部に設けられて引出し電極を
支持する絶縁フランジの表面に高抵抗の導電膜が形成さ
れていることを特徴とする負イオン源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP482692U JPH0557748U (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | 負イオン源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP482692U JPH0557748U (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | 負イオン源 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557748U true JPH0557748U (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=11594510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP482692U Pending JPH0557748U (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | 負イオン源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0557748U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1094263A (ja) * | 1996-09-11 | 1998-04-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 圧電トランス駆動装置、圧電トランスおよび液晶表示装置 |
-
1992
- 1992-01-14 JP JP482692U patent/JPH0557748U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1094263A (ja) * | 1996-09-11 | 1998-04-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 圧電トランス駆動装置、圧電トランスおよび液晶表示装置 |
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