JPH0680185B2 - 膜作成装置 - Google Patents

膜作成装置

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JPH0680185B2
JPH0680185B2 JP62100600A JP10060087A JPH0680185B2 JP H0680185 B2 JPH0680185 B2 JP H0680185B2 JP 62100600 A JP62100600 A JP 62100600A JP 10060087 A JP10060087 A JP 10060087A JP H0680185 B2 JPH0680185 B2 JP H0680185B2
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和之 土岐
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Nihon Denshi KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は質の良い膜を付着可能にした膜作成装置に関す
る。
[従来の技術] 第4図は基板に膜を作成する装置の一例として示した高
周波イオンプレーティング装置の概略図である。図中1
は被排気室(真空チャンバ)、2は排気装置、3はガス
供給装置、4は坩堝で、蒸発物質が収容されており、蒸
発源を成している。
5は電子銃、6は電子銃電源、7は偏向器、8は基板ホ
ルダで導電性材料で作られている。9は基板、10は直流
電源、11はRF電極(高周波電極)、12は整合回路で、負
荷側と電源側のインピーダンスを整合させるものであ
る。13は高周波電源である。
この様な装置において、排気装置2により被排気室1内
を、例えば、10-5〜10-6Torr程度に排気する。次に、ガ
ス供給装置3から、例えばArガス(N2ガス等でも良い)
を、該排気室内が10-4Torr程度になる迄該室内に導入す
る。次に、高周波電源13から整合回路12を介して、RF電
極11に高周波電力を印加すると、該被排気室内にグロー
放電が発生する。この状態において、直流電源10から基
板ホルダ8に負の直流電圧を印加し、更に、電子銃電源
6及び偏向器7を作動させる事により、電子銃5からの
電子ビームを坩堝4内の蒸発物質に当てて該蒸発物質を
蒸発させる。該蒸発粒子は、グロー放電によりイオン化
する。該イオン化した蒸発粒子は基板ホルダ8に印加さ
れた負の直流電圧により加速されて基板9方向に向か
い、該基板上に膜状に付着する。
[発明が解決しようとする問題点] さて、この様な装置において、被排気室1内の蒸発源と
基板9との間にグロー放電を発生させる為のRF電極11が
配置されているが、グロー放電発生中、該RF電極に高周
波電源13から正の電圧が掛った時に該電極に飛んで来る
電子の速度は該高周波電源から負の電圧が掛った時に飛
んで来るイオンの速度より可成速い事から、該電極に飛
んで来る電子の数が多くなろうとするが、該電子の数と
イオンの数が等しくなる様に該RF電極には、直流的に見
た場合には負の電圧が発生しており、該電圧以下のエネ
ルギーの電子を追い返している。該直流的に見た場合の
電圧をセルフバイアス電圧と称しており、該セルフバイ
アス電圧は該RF電極に印加される高周波電力の大きさに
略比例している。従って、放電発生中、該RF電極には数
100V以上のセルフバイアス電圧が掛っている事になる。
該セルフバイアス電圧が掛る事により、イオン化した粒
子が該RF電極に衝突する。該衝突により、RF電極を成す
金属材料の粒子がスパッタされて飛出し、基板9上に付
着する。一般に、RF電極はステンレススチール等に限定
されて作成されており、蒸発材料と同一である事は極め
て少ないので、該スパッタによる蒸発材料の粒子によ
り、基板上に付着した膜が汚染されてしまう。又、該RF
電極には高エネルギの荷電粒子(イオン及び電子)が衝
突するので、該RF電極は加熱され、ガスを放出する。そ
の為、基板上に付着した膜が汚染されてしまう。
本発明はこの様な問題を解決する事を目的としたもので
ある。
[問題点を解決するための手段] そこで、本発明の膜作成装置は、被排気室内の基板と蒸
発源の間に正の直流電圧を印加した筒状の電極を配置す
ると共に、該筒状電極の内壁近傍だけに磁界を発生させ
るため該筒状電極の外周に沿って複数の磁石を隣り合う
磁石の極性が異なるように配置した磁界発生手段を設
け、上記筒状電極内部及び該電極と上記蒸発源の間にグ
ロー放電を発生させ、上記蒸発源からの蒸発粒子をイオ
ン化するように成したことを特徴としている。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例を示した膜作成装置の概略図
である。
図中前記第4図にて使用した番号と同一番号の付された
ものは同一構成要素である。
図中14はイオン化電極で、例えば、基板9の径に対応し
た断面径を持つ円筒状に形成されており、該基板9と蒸
発源(坩堝)4の間に配置される。該イオン化電極の周
囲には、第2図に示す様に、該イオン化電極の内壁の極
近傍に丈磁界Hが発生する様に、例えば、8個の磁石15
A,15B,15C,15D,15E,15F,15G,15Hが、互いに隣りの磁石
の磁極の向きが逆になる様に配置されている。16はイオ
ン化電源で、上記イオン化電極14に正の電圧を印加する
ものである。
この様な装置において、排気装置2により被排気室1内
を、例えば、10-5〜10-6Torr程度に排気する。次に、ガ
ス供給装置3から、例えばArガス(N2ガス等でも良い)
を、該排気室内が10-4Torr程度になる迄該室内に導入す
る。次に、イオン化電源16からイオン化電極14に正の電
圧(例えば、100V〜300V)を印加し、更に、電子銃電源
6及び偏向器7を作動させる事により、電子銃5からの
電子ビームを坩堝4内の蒸発物質に当てる。
而して、該蒸発物質表面から発生した2次電子や反射電
子が上記イオン化電極14に吸引される事により、該上記
坩堝4と該イオン化電極との間の空間及び該電極の内部
において放電が発生する。該放電が起こると、この間の
放電電圧が著しく低下(例えば、30V〜60V程度)し、該
放電中、該低電圧に保たれる。上記坩堝からの該蒸発粒
子は、該放電空間を通過する間にイオン化する。該イオ
ン化した蒸発粒子は基板ホルダ8に印加された負の直流
電圧により加速されて基板9方向に向かい、該基板上に
膜状に付着する。
さて、この様にして発生した放電によるプラズマ中の電
子は上記イオン化電極14に向って飛んで行くが、該各磁
石15A,15B,15C,15D,15E,15F,15G,15Hが発生する上記イ
オン化電極内壁近傍の各磁界Hにより反発され、該イオ
ン化電極に達せずに該イオン化電極内のプラズマ空間中
を飛び回る。その為に、該プラズマ中の電子の上記プラ
ズマ空間での飛行時間、即ち、平均自由行程が極めて大
きくなり、その為に、電子のイオン化率が極めて高くな
り、その結果、上記イオン化電極内の空間中に高密度の
プラズマが形成される。又、プラズマは上記イオン化電
極14の磁界の無い領域、即ち、該電極内壁から極近傍の
空間を除いた空間領域に均一の密度で閉込められる事か
ら、上記基板9全面に均一な厚さの膜が形成される。
尚、上記イオン化電極14の周囲に、第2図に示す様に磁
石を配置せずに、例えば、第3図に示す様に、環状の磁
石17A,17B,……を軸方向に複数段(この場合は2段)を
配置し、該電極内壁の近傍に時間H′を発生させる様に
成しても良い。
又、該各磁石は永久磁石でも電磁石でも良い。
[発明の効果] 本発明の膜作成装置は、被排気室内の基板と蒸発源の間
に正の直流電圧を印加した円筒状の電極を配置し、該電
極の内壁近傍丈に磁界を発生させる磁界発生手段を配置
し、上記筒状電極内部及び該電極と上記蒸発源の間にグ
ロー放電を発生させ、上記蒸発源からの蒸発粒子をイオ
ン化する様に成しているので、従来の様なRF電極が無
く、又、上記筒状電極に正の電圧が印加されている事か
らイオン化した粒子が飛んで来る数が少なく、譬え飛ん
で来ても、該電極内の内の放電電圧が極めて低いので、
そのイオン化した粒子及び電荷交換(charge exchang
e)により生成された高速中性粒子のエネルギーが極め
て小さく、該電極をスパッタするには至らない。又、プ
ラズマ中の電子がイオン化電極に向って飛んで来ても、
該電極の内壁の近傍に発生している磁界により反発さ
れ、該電極に達しないので、該電極が加熱される事な
く、ガス放出が発生しない。従って、従来の様な基板上
に付着した膜が汚染される問題は発生しない。
又、プラズマ中の電子のプラズマ空間での飛行時間が極
めて大きくなり(いわゆる封じ込め時間が大となり)、
その為に、電子のイオン化率が極めて高くなり、その結
果、高密度のプラズマが形成される。
更に、この様なプラズマは上記筒状電極の磁界の無い領
域、即ち、該電極内壁から極近傍の空間を除いた電極内
空間領域に均一の密度で閉込められる。その為、基板上
全面に均質且つ均一な厚さの膜が付着する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示した膜作成装置の概略
図、第2図は該装置を成すイオン化電極及び磁界発生手
段の一部詳細図、第3図はイオン化電極及び磁界発生手
段の他の例を示したもの、第4図は従来の膜作成装置の
一例として示した高周波イオンプレーティン装置の概略
図である。 1:被排気室(真空チャンバ)、2:排気装置、3:ガス供給
装置、4:坩堝、5:電子銃、6:電子銃電源、7:偏向器、8:
基板ホルダ、9:基板、10:直流電源、14:イオン化電極、
15A,15B,15C,15D,15E,15F,15G,15H,17A,17B:磁石、16:
イオン化電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被排気室内の基板と蒸発源の間に正の直流
    電圧を印加した筒状の電極を配置すると共に、該筒状電
    極の内壁近傍だけに磁界を発生させるため該筒状電極の
    外周に沿って複数の磁石を隣り合う磁石の極性が異なる
    ように配置した磁界発生手段を設け、上記筒状電極内部
    及び該電極と上記蒸発源の間にグロー放電を発生させ、
    上記蒸発源からの蒸発粒子をイオン化するように成した
    膜作成装置。
JP62100600A 1987-04-23 1987-04-23 膜作成装置 Expired - Fee Related JPH0680185B2 (ja)

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