JP2000017429A - 真空成膜装置 - Google Patents

真空成膜装置

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JP2000017429A
JP2000017429A JP10181244A JP18124498A JP2000017429A JP 2000017429 A JP2000017429 A JP 2000017429A JP 10181244 A JP10181244 A JP 10181244A JP 18124498 A JP18124498 A JP 18124498A JP 2000017429 A JP2000017429 A JP 2000017429A
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vacuum
plasma beam
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東 良 一 大
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本 要 司 岩
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ放電を連続して安定させ、安定した
薄膜の形成を行なうことができる真空成膜装置を提供す
る。 【解決手段】 プラズマガン11により真空チャンバ1
2内に向けてプラズマビーム22を生成する。このプラ
ズマガン11の出口部に向けて短管部12Aが突出し、
この短管部12Aを包囲するように収束コイル18が設
けられている。プラズマビーム22によりるつぼ19内
の成膜材料20が蒸発し、蒸発した成膜材料20により
基板13上に薄膜が形成される。プラズマガン11の出
口部にこのプラズマビーム22の周囲を取囲む電子帰還
電極2が設けられている。真空チャンバ12内には真空
チャンバ12から電気的に浮遊状態となる防着板40が
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成膜材料からなる
薄膜を被成膜体上に形成する真空成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より真空成膜装置として、基板が配
置された真空チャンバと、プラズマビームを生成し、こ
のプラズマビームを真空チャンバ内に送るプラズマガン
と、プラズマガンから生成されたプラズマビームを収束
させる収束コイルとを備えたものが知られている。
【0003】このような真空成膜装置において、プラズ
マガンから生成されたプラズマビームは真空チャンバ内
に送られ、真空チャンバ内に設置されたるつぼ内の成膜
材料に照射する。プラズマビームが照射した成膜材料は
蒸発した後、基板上に蒸着して薄膜を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の真空成
膜装置により薄膜を形成する場合、成膜材料がるつぼの
表面、または真空チャンバの内面等に付着し、特に、る
つぼの表面が電気的に絶縁された状態となり、真空チャ
ンバ内で通電不能となる。この結果、電極各部がチャー
ジアップする現象が時間経過とともに進行する。このた
め、プラズマビームに対する連続的な安定制御ができな
くなり、成膜の安定性が損なわれるという問題が生じ
る。なお、このような現象が生じた場合、プラズマビー
ムから生じた反射電子流は通電不能となった部分に入射
しようとするが反射され、イオンとの結合により電気的
に中和されるか、最終的に電気的帰還が可能な場所に到
達するまで電子の反射は繰り返されることとなる。
【0005】また、真空チャンバ内には、プラズマビー
ムを制御するための磁場が存在しており、反射電子の動
きはこの磁場により制約を受ける。したがって、プラズ
マガンを使用して成膜材料からなる薄膜を連続的、かつ
安定して形成するためには、磁場分布状態が最適で、か
つ成膜材料が付着しにくい位置に適正に反射電子流を戻
す電子帰還電極を設ける必要がある。
【0006】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、プラズマビームが成膜材料に照射されて生
成した真空チャンバ内の反射電子流を適正に電子帰還電
極に戻すことにより、真空チャンバ内でプラズマビーム
を安定して形成し、これによって被成膜体上に薄膜を安
定して形成することができる真空成膜装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、被成膜体が配
置されるとともに接地された真空チャンバと、真空チャ
ンバ内に向けてプラズマビームを生成する圧力勾配型プ
ラズマガンと、プラズマガンにより生成したプラズマビ
ームを磁場により軌道および/あるいは形状を制御させ
て成膜材料に照射させ、この成膜材料を被成膜体に蒸着
させて薄膜を形成する永久磁石および収束コイルを用い
る制御手段と、真空チャンバ内のうちプラズマガン側に
プラズマビーム外周を取囲んで設けられ、成膜材料に照
射されたプラズマビームから生じる反射電子流が帰還す
る電子帰還電極とを備え、真空チャンバ内面に、真空チ
ャンバから電気的に浮遊状態となっている防着板を設け
たことを特徴とする真空成膜装置、被成膜体が配置され
るとともに接地された真空チャンバと、真空チャンバ内
に向けてプラズマビームを生成する圧力勾配型プラズマ
ガンと、プラズマガンにより生成したプラズマビームを
磁場により軌道および/あるいは形状を制御させて成膜
材料に照射させ、この成膜材料を被成膜体に蒸着させて
薄膜を形成する永久磁石および収束コイルを用いる制御
手段と、真空チャンバ内のうちプラズマガン側にプラズ
マビーム外周を取囲んで設けられ、成膜材料に照射され
たプラズマビームから生じる反射電子流が帰還する電子
帰還電極とを備え、真空チャンバ内面に、絶縁コーティ
ング膜を設けたことを特徴とする真空成膜装置、被成膜
体が配置されるとともに接地された真空チャンバと、真
空チャンバ内に向けてプラズマビームを生成する圧力勾
配型プラズマガンと、プラズマガンにより生成したプラ
ズマビームを磁場により軌道および/あるいは形状を制
御させて成膜材料に照射させ、この成膜材料を被成膜体
に蒸着させて薄膜を形成する永久磁石および収束コイル
を用いる制御手段と、真空チャンバ内のうちプラズマガ
ン側にプラズマビーム外周を取囲んで設けられ、成膜材
料に照射されたプラズマビームから生じる反射電子流が
帰還する電子帰還電極とを備え、プラズマガンの電流値
および電圧値を各々測定するプラズマガン電流計および
プラズマガン電圧計と、真空チャンバからの接地電流を
測定する接地電流計と、真空チャンバの真空度を測定す
る真空計と、電子帰還電極からの電子帰還電極電流を測
定する電子帰還電極電流計と、プラズマガン電流計、プ
ラズマガン電圧計、接地電流計、真空計および電子帰還
電極電流計からの測定値を収集する測定値収集ユニット
を設けたことを特徴とする真空成膜装置、被成膜体が配
置されるとともに接地された真空チャンバと、真空チャ
ンバ内に向けてプラズマビームを生成する圧力勾配型プ
ラズマガンと、プラズマガンにより生成したプラズマビ
ームを磁場により軌道および/あるいは形状を制御させ
て成膜材料に照射させ、この成膜材料を被成膜体に蒸着
させて薄膜を形成する永久磁石および収束コイルを用い
る制御手段と、真空チャンバ内のうちプラズマガン側に
プラズマビーム外周を取囲んで設けられ、成膜材料に照
射されたプラズマビームから生じる反射電子流が帰還す
る電子帰還電極とを備え、プラズマガンは複数設けら
れ、各プラズマガンから真空チャンバ内に独自のプラズ
マビームを送ることを特徴とする真空成膜装置、被成膜
体が配置されるとともに接地された真空チャンバと、真
空チャンバ内に向けてプラズマビームを生成する圧力の
勾配型プラズマガンと、プラズマガンにより生成したプ
ラズマビームを磁場により軌道および/あるいは形状を
制御させて成膜材料に照射させ、この成膜材料を被成膜
体に蒸着させて薄膜を形成する永久磁石および収束コイ
ルを用いる制御手段と、真空チャンバ内のうちプラズマ
ガン側にプラズマビーム外周を取囲んで設けられ、成膜
材料に照射されたプラズマビームから生じる反射電子流
が帰還する電子帰還電極とを備え、電子帰還電極は一定
温度に保持され、表面に付着する成膜材料を加熱除去す
ることを特徴とする真空成膜装置、および被成膜体が配
置されるとともに接地された真空チャンバと、真空チャ
ンバ内に向けてプラズマビームを生成する圧力の勾配型
プラズマガンと、プラズマガンにより生成したプラズマ
ビームを磁場により軌道および/あるいは形状を制御さ
せて成膜材料に照射させ、この成膜材料を被成膜体に蒸
着させて薄膜を形成する永久磁石および収束コイルを用
いる制御手段と、真空チャンバ内のうちプラズマガン側
にプラズマビーム外周を取囲んで設けられ、成膜材料に
照射されたプラズマビームから生じる反射電子流が帰還
する電子帰還電極とを備え、電子帰還電極は、プラズマ
ガンから発生するプラズマビームを電子帰還電極に接触
させずに通過させるためのコイル又は永久磁石を有する
ことを特徴とする真空成膜装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。図1および図2は本発明の一実施の形態を示
す図である。
【0009】まず図2により、本発明による真空成膜装
置10が組込まれたシステム全体の概略について説明す
る。まずテーブル51上に設けられた基板(被成膜体)
13がロードロック室52内に搬送され、このロードロ
ック室52内で加熱装置52aにより加熱されるように
なっている。この場合、ロードロック室52は、真空ポ
ンプ53により吸引される。
【0010】ロードロック室52内の基板13は、次に
真空成膜装置10の上方部分54に搬送され、この真空
成膜装置10の上方部分54内において、搬送される基
板13の下面に薄膜が形成されるようになっている。な
お、基板13の搬送速度は搬送速度計54aによって測
定される。また真空成膜装置10は真空チャンバ12
と、プラズマガン11とを備えている。さらに真空チャ
ンバ12には真空ポンプ54によって吸引され、さらに
真空チャンバ12には質量分析計55が接続されてい
る。
【0011】次に図1により真空成膜装置10について
詳述する。真空成膜装置10は、上述のように真空ポン
プ54により吸引されるとともに接地された真空チャン
バ12と、真空チャンバ12に短管部12Aを介して取
付けられるとともに、プラズマビーム22を生成し、こ
のプラズマビーム22を真空チャンバ12内に供給する
プラズマガン11とを備えている。また真空チャンバ1
0の上方部分54には、ロードロック室52から搬送さ
れた基板13が配設されている。この場合、基板13
は、例えばソーダライムガラス(AS1400×100
0×2.8t 旭硝子(株))のようなガラス材からな
り、PDPパネルを作製するために用いられる。
【0012】図1に示すようにプラズマガン11は、放
電電源14のマイナス側に接続された環状の陰極15
と、放電電源14のプラス側に抵抗を介して接続された
環状の第1中間電極16および第2中間電極17とを有
し、陰極15側から放電ガス(Ar)が供給され、この
放電ガスをプラズマ状態にして第2中間電極17から真
空チャンバ12内に向けて流出させるようになってい
る。
【0013】また、真空チャンバ12と第2中間電極1
7との間の短管部12Aの外側には、この短管部12A
を包囲するように収束コイル18が設けられている。こ
の収束コイル18はプラズマビーム22を磁場により起
動および/あるいは形状を制御するものであり、このよ
うな制御としてはプラズマビーム22の収束、平らな形
状にすること、およびるつぼ内に引込む等の制御が考え
られる。また真空チャンバ12内の下部には、放電電源
14のプラス側に接続された導電性材料からなるるつぼ
19が配置されており、このるつぼ19上に薄膜の材料
となる成膜材料(MgO)20が収納されている。さら
に、るつぼ19の内部にはるつぼ用磁石21が設けられ
ている。また、るつぼ19は真空チャンバ12およびア
ース60に対して電気的に浮遊状態となっている。
【0014】また図に示すように、短管部12A内にプ
ラズマガン11の出口部から絶縁管1が突設され、この
絶縁管1はプラズマビーム22の周囲を取囲み、プラズ
マガン11から電気的に浮遊状態となっている。また真
空チャンバ12に連結された短管部12A内に、絶縁管
1の外周側を取巻くとともに、放電電源14のプラス側
に接続され、プラズマガン11の出口部よりも高い電位
状態となる電子帰還電極2が設けられている。なお、前
記絶縁管1としては、たとえば、セラミック製短管が採
用される。
【0015】さらにまた、真空チャンバ12の内面に
は、真空チャンバ12から電気的に浮遊状態となる防着
板40が設けられている。この防着板40はSUS板か
らなり、後述するプラズマビーム2が成膜材料(Mg
O)20に照射した場合に生じる反射電子流3が真空チ
ャンバ12へ帰還して接地されることを防止するもので
ある。なお、防着板40を設ける代わりに、真空チャン
バ12内面に反射電子流が真空チャンバ12へ帰還する
ことを防止するための絶縁コーティング膜(図示せず)
を設けてもよい。
【0016】また真空チャンバ12内には、基板13近
傍に基板13上に形成される薄膜の形成速度を測定する
成膜速度計41が設けられ、また成膜速度計41の下方
には真空チャンバ12内の真空度および成膜真空度を各
々測定する真空計42が設けられている。さらに、真空
チャンバ12内のるつぼ19近傍には、酸素供給管43
が設けられている。
【0017】さらに放電電源14には、プラズマガン1
1の電流値および電圧値を各々測定するプラズマガン電
流計45およびプラズマガン電圧計46が接続され、ま
た電子帰還電極2には電子帰還電極電流を測定する電子
帰還電極電流計47が接続されている。さらにまた真空
チャンバ12とアース60との間には、真空チャンバ1
2からの接地電流を測定する接地電流計48が設けられ
ている。
【0018】なお、上述したプラズマガン電流計45、
プラズマガン電圧計46、電子帰還電極電流計47、接
地電流計48、成膜速度計41、真空計42および搬送
速度計54aからの測定値は、測定値収集ユニット44
内に収集され、この測定値収集ユニット44において、
上述した測定値を一括して収納し、成膜工程を適切に管
理することができるようになっている。
【0019】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。
【0020】まず予め、るつぼ19内にMgOのペレッ
トからなる成膜材料20が収納される。次に放電電源1
4によってプラズマガン11が作動して、プラズマガン
11の第2中間電極17から成膜材料20に向けてプラ
ズマビーム22が形成され、プラズマビーム22が成膜
材料20に照射される。この場合、るつぼ19内の成膜
材料20が蒸発し、蒸発した成膜材料20はイオン化し
て基板13の下面に蒸着し、基板13の下面にMgOの
薄膜が形成される。この間、プラズマビーム22に対し
て、収束コイル18はプラズマビーム22の横断面を収
縮させる作用を行ない、またるつぼ用磁石21はプラズ
マビーム22の焦点合わせおよびプラズマビーム22を
曲げさせる作用を行なう。また、プラズマビーム22が
るつぼ19内の成膜材料20に照射され、成膜材料20
が蒸発する際、同時に酸素供給管43から蒸発する成膜
材料(MgO)20に対して酸素を供給し、蒸発するM
gOの酸素濃度を高める。
【0021】一般に基板13となるPDPパネル用のガ
ラス板には、予めAg層からなる導電層が形成され、こ
のAg層を囲んでITO層および誘電層(PBO2 層)
が形成されている。この場合、PDPパネル用のガラス
板に酸素リッチのMgO膜を形成することにより、ガラ
ス板に予め形成されたAg層がMgO膜側へ拡散するこ
とを防止することができ、Ag層の拡散により生じる黄
変を防止することができる。このようにして基板13上
にMgO膜を形成することにより、PDPパネルを作製
することができる。
【0022】ところでプラズマビーム22がるつぼ19
内の成膜材料20に照射されると、るつぼ19は真空チ
ャンバ12およびアース60に対して電気的に浮遊状態
となっているために、プラズマビーム22が成膜材料2
0から反射して反射電子流3が生じる。この場合、真空
チャンバ12内面には真空チャンバ12から電気的に浮
遊する防着板40が設けられているので、防着板40に
より反射電子流3の真空チャンバ12側への帰還が妨げ
られる。このため大部分の反射電子流3をプラズマビー
ム22の外側を通して電子帰還電極2側へ確実に帰還さ
せることができる。
【0023】次に反射電子流3の流れについてさらに詳
述する。図11に示すように、電子帰還電極2はるつぼ
19から離れた位置に設けられているため、るつぼ19
上から蒸発した成膜材料20が電子帰還電極2に付着し
にくくなっている。また、プラズマガン11から出たプ
ラズマビーム22と電子帰還電極2との間に両者を遮る
絶縁管1が設けられているので、このプラズマビーム2
2が電子帰還電極2に入射して、陰極15と電子帰還電
極2との間で異常放電が発生するのを防止するようにな
っている。このため、反射電子流3はプラズマビーム2
2の外側の、プラズマビーム22とは分離した経路に沿
って電子帰還電極2まで延びて形成され、プラズマビー
ム22が連続的かつ安定して持続される。この持続時間
は絶縁管1および電子帰還電極2を設けない場合に比し
て倍以上となり、飛躍的に向上することが確認されてい
る。また、絶縁管1を設けて、異常放電の発生を防止し
て、プラズマビーム22の電子帰還電極2への流れ込み
による電力ロスを減少させるようにした結果、プラズマ
ガン11から照射するプラズマビーム22が同一の場
合、約20%だけ成膜速度(材料蒸発量)が向上した。
さらに、電子帰還電極2を収束コイル18に近い位置に
設けることにより装置全体が、小型化される。なお、る
つぼ19は真空チヤンバ12およびアース60に対して
電気的に浮遊状態となっているが、蒸発材料が絶縁性の
もの、たとえばMgOなどを用いた場合は、成膜過程に
おいてるつぼ自体が絶縁性となるため、真空チャンバ1
2およびアース60に対して電気的に浮遊状態にしてお
かなくても結果として電気的に浮遊状態となり得る。
【0024】次に図3および図4により、本発明の他の
実施の形態について説明する。図3および図4におい
て、図1および図2に示す装置と同一の部分について
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0025】図3および図4に示すように、真空チャン
バ12には一対のプラズマガン11が連結され、各プラ
ズマガン11から発生するプラズマビーム22の横断面
を収縮させるため、各プラズマビーム22に対して同極
性同志(N極同志、或いはS極同志)のシート状磁石
4,4が電子帰還電極2の前方に設けられている。
【0026】このようにシート状磁石4,4を設けるこ
とにより、成膜材料20に入射するプラズマビーム22
をシート状にし、成膜材料20に対する広巾の蒸発源を
形成することができる。このため広巾基板13に対して
適切に薄膜を形成することができる。
【0027】図5〜図11は、本発明の更に他の実施形
態を示すプラズマガン11および真空チャンバ12の短
管部12Aの図である。図5〜図11において、図1お
よび図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符
号を付して詳細な説明を省略する。
【0028】図5および図6に示す実施の形態は、電子
帰還電極2にその表面に付着する成膜材料20を払拭し
て、除去する旋回式ワイパ5を設け、電子帰還電極2の
表面を反射電子帰還のために良好な状態を長期間保てる
ようにしたものである。
【0029】図7に示す実施の形態は、電子帰還電極2
のプラズマガン11とは反対の側の面6を凹凸形状に形
成して、反射電子帰還のための表面積を増大させたもの
である。
【0030】図8に示す実施の形態は、真空チャンバ1
2の短管部12Aの真空チャンバ12内側開口部に、バ
ッフルプレート7を設けたものである。このバッフルプ
レート7は例えば格子状に、多数の貫通部7aを全面に
わたって万遍なく散在させ、かつ、中央部にプラズマビ
ーム22の通過口7bを設けたものであり、電子帰還電
極2の表面に達するガス状態の成膜材料20の量を減少
させるようにしたものである。なお、このバッフルプレ
ート7は、前述したワイパ5とともに、或いは凹凸の面
6を有する真空成膜装置にも適用できる。
【0031】これら図5〜図8に示す構成により、より
一層、プラズマビームを連続安定して形成することがで
きるようになる。
【0032】なお、本発明は、電子帰還電極2あるいは
絶縁管1の配設位置と断面形状について、前述した各実
施形態に示すものに限定するものではない。これら電子
帰還電極2あるいは絶縁管1の配置位置については、プ
ラズマビーム22を取り巻くとともに、短管部12A内
であればよく、例えば、図9に示すように、電子帰還電
極2および絶縁管1を短管部12A内の真空チャンバ1
2内側に片寄らせて配置してもよい。また断面形状につ
いても、この図9に示す例では、電子帰還電極2の断面
形状を矩形とし、絶縁管1をプラズマガン11側にフラ
ンジを有する筒体形状とするのが好ましい。
【0033】このような構成により、さらに一層反射電
子を効率よく捕捉できるようになる。
【0034】図10は、電子帰還電極2内に電子帰還電
極水冷用ジャケット23を形成し、この電子帰還電極水
冷用ジャケット23の入口部に冷却水流入管24を接続
するとともに、その出口部に冷却水流出管25を接続し
て、電子帰還電極2を水冷構造としたものである。
【0035】また、図11は、図8に示すバッフルプレ
ート7内に水冷用ジャケット26を形成し、この水冷用
ジャケット26の入口部に冷却水流入管27を接続する
とともに、その出口部に冷却水流出管28を接続して、
バッフルプレート7を水冷構造としたものである。
【0036】図10および図11において、電子帰還電
極2およびバッフルプレート7のそれぞれの温度上昇を
抑制することができ、投入可能放電電力を増大させ、成
膜速度を向上させ得るようになっている。
【0037】なお、前述した各実施形態において、絶縁
管1はプラズマガン11に対して電気的に浮遊状態に保
たれていれば、その材料は、導電性物質か否かは問わな
い。次に図12により更に他の実施の形態について説明
する。図12に示す実施の形態は、電子帰還電極2の構
成が異なるのみであり、他は図1および図2に示す実施
の形態と同一である。
【0038】図12に示すように、電子帰還電極2は内
部にコイル(又は永久磁石)2aを有し、プラズマガン
11から発生するプラズマビーム22を電子帰還電極に
接触させることなく通過させるようになっている。また
電子帰還電極2は、内部にヒータ2bを有し、電子帰還
電極2の表面に付着する成膜材料20を加熱除去するよ
うになっている。なお、電子帰還電極2が反射電子流3
の帰還によって加熱され、一定温度が保持される場合は
ヒータ2bを設ける必要はない。さらにまた図12に示
すように、電子帰還電極2のコイル(または永久磁石)
2aの外側には、コイル(又は永久磁石)2aを保護す
るため、コイル又は永久磁石水冷用ジヤケット2cおよ
び真空断熱層2dが設けられている。成膜材料20の加
熱除去中は、図10に示す電子帰還電極水冷用ジャケッ
ト23用の水は抜いておく。
【0039】次に図12において、電子帰還電極2の表
面に付着す成膜材料20を加熱除去する作用について説
明する。電子帰還電極2が加熱されると、表面に付着す
る成膜材料20が蒸発して除去される。但し、電子帰還
電極2は一般に無酸素銅からなっているが、成膜材料2
0がMgOの場合、融点が1300℃以上となるため、
無酸素銅を用いることはできず、この場合は電子帰還電
極2として高融点金属のMo又はWを用いることができ
る。
【0040】また、電子帰還電極2を付着した成膜材料
20が蒸発するまで加熱する場合、電子帰還電極2内の
コイル(又は永久磁石)2aが損傷または性能が低下す
ることも考えられるが、上述のようにコイル(又は永久
磁石)2aの外側にコイル又は永久磁石水冷用ジャケッ
ト2cおよび真空断熱層2dを設けることにより、コイ
ル(又は永久磁石)2aの損傷及び性能低下を防止する
ことができる。
【0041】次に図13により更に他の実施の形態につ
いて説明する。図13に示す実施の形態は成膜材料20
が収納されたるつぼ19を設ける代わりに、放電電源1
4のプラス側に接続されたアノード31と、このアノー
ド31の背後に配置されたアノード用磁石32を設け、
さらに原料ガス供給管33を設けたものであり、他は図
1および図2に示す実施の形態と略同一である。
【0042】図13において、図1および図2に示す実
施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は
省略する。
【0043】図13において、原料ガス供給管33から
真空チャンバ12内に原料ガスと反射ガスが供給され、
これらをプラズマビーム22により分離結合させること
により、基板13に成膜材料を蒸着させて基板13上に
薄膜を形成することができる。
【0044】なお、上記実施の形態において、被成膜体
として基板13を用いた例を示したが、これに限らず被
成膜体として巻体から繰り出されるフィルム(図示せ
ず)を用いてもよい。
【0045】
【実施例】第1の実施例 次に本発明の実施例について説明する。第1の実施例は
図3および図4に示す実施の形態に対応するものであ
り、真空チャンバ12に一対のプラズマガン(Rガン、
Lガン)11が設けられている。
【0046】本実施例において運転条件を次のようにし
た。
【0047】
【表1】 プラズマガンのパワーアップ時間 550sec 基板搬送速度 125mm/min るつぼの移動速度 1mm/21sec 基板加熱温度 300℃ 酸素供給量 Lガン、Rガン共に12sccm。
【0048】この結果、基板13に蒸着速度23オング
ストローム/secで成膜が行なわれ、膜厚は5000
オングストロームとなった。
【0049】第2の実施例 次に第2の実施例について述べる。第2の実施例も図3
および図4に示す実施の形態に対応するものである。
【0050】第2の実施例は真空チャンバ12に一対の
プラズマガン(Rガン、Lガン)11を設け、るつぼ1
9を真空チャンバ12およびアース60に対して電気的
に浮遊状態としたものである。また成膜プロセスにおけ
る放電電圧、放電電流、電子帰還電流、接地電流、基板
搬送速度および成膜真空度の時間変化を各々図14およ
び図15に示す。
【0051】ここで図14はPDP用基板13(25イ
ンチ)にMgO膜を形成した時の実験結果を示し、図1
5はガラス基板13(60インチ)にMgO膜を形成し
た時の実験結果を示す。
【0052】図14および図15に示すように、るつぼ
19は真空チャンバ12およびアース60に対して電気
的に浮遊状態となっているので、接地電流はほとんどな
く、安定した電子帰還電流を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プラズマ
ビームを成膜材料に照射することにより生成した真空チ
ャンバ内の反射電子流を確実に電子帰還電極に戻すこと
ができる。このため、真空チャンバ内においてプラズマ
ビームを安定して形成することができ、これによって被
成膜体上に薄膜を安定して形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による真空成膜装置の一実施の形態を示
す図。
【図2】真空成膜装置が組込まれたシステム全体を示す
図。
【図3】本発明による真空成膜装置の他の実施の形態を
示す図である。
【図4】図3に示す真空成膜装置におけるシート状磁石
の前後のプラズマビームの状態を示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る真空成膜装置の
プラズマガン、および真空チャンバの短管部を示す図で
ある。
【図6】図5に示す電子帰還電極を前方側から見た図で
ある。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る別の真空成膜装
置のプラズマガン、および真空チャンバの短管部を示す
図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る真空成膜装置の
プラズマガン、および真空チャンバの短管部を示す図で
ある。
【図9】本発明の他の実施の形態に係る真空成膜装置の
プラズマガン、および真空チャンバの短管部を示す図で
ある。
【図10】本発明の他の実施の形態に係る真空成膜装置
の電子帰還電極を示す図である。
【図11】本発明の他の実施の形態に係る真空成膜装置
のバッフルプレートを示す図である。
【図12】本発明の他の実施の形態に係る真空成膜装置
を示す図である。
【図13】本発明の他の実施の形態に係る真空成膜装置
を示す図である。
【図14】本発明の具体的実施例を示す図。
【図15】本発明の具体的実施例を示す図。
【符号の説明】
1 絶縁管 2 電子帰還電極 2a コイル又は永久磁石 2b ヒータ 2c コイル又は永久磁石水冷用ジャケット 2d 真空断熱層 3 反射電子流 4 シート状磁石 11 プラズマガン 12 真空チャンバ 12A 短管部 13 基板 14 放電電源 15 陰極 16 第1中間電極 17 第2中間電極 18 収束コイル 19 るつぼ 20 成膜材料 21 るつぼ用磁石 22 プラズマビーム 23 電子帰還電極水冷用ジャケット 40 防着板 41 成膜速度計 42 真空計 43 酸素供給管 44 測定値収集ユニット 45 プラズマガン電流計 46 プラズマガン電圧計 47 電子帰還電極電流計 48 接地電流計

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被成膜体が配置されるとともに接地された
    真空チャンバと、 真空チャンバ内に向けてプラズマビームを生成する圧力
    勾配型プラズマガンと、 プラズマガンにより生成したプラズマビームを磁場によ
    り軌道および/あるいは形状を制御させて成膜材料に照
    射させ、この成膜材料を被成膜体に蒸着させて薄膜を形
    成する永久磁石および収束コイルを用いる制御手段と、 真空チャンバ内のうちプラズマガン側にプラズマビーム
    外周を取囲んで設けられ、成膜材料に照射されたプラズ
    マビームから生じる反射電子流が帰還する電子帰還電極
    とを備え、 真空チャンバ内面に、真空チャンバから電気的に浮遊状
    態となっている防着板を設けたことを特徴とする真空成
    膜装置。
  2. 【請求項2】真空チャンバ内に成膜材料を収納するるつ
    ぼを設け、このるつぼを真空チャンバおよびアースに対
    して電気的に浮遊状態としたことを特徴とする請求項1
    記載の真空成膜装置。
  3. 【請求項3】被成膜体が配置されるとともに接地された
    真空チャンバと、 真空チャンバ内に向けてプラズマビームを生成する圧力
    勾配型プラズマガンと、 プラズマガンにより生成したプラズマビームを磁場によ
    り軌道および/あるいは形状を制御させて成膜材料に照
    射させ、この成膜材料を被成膜体に蒸着させて薄膜を形
    成する永久磁石および収束コイルを用いる制御手段と、 真空チャンバ内のうちプラズマガン側にプラズマビーム
    外周を取囲んで設けられ、成膜材料に照射されたプラズ
    マビームから生じる反射電子流が帰還する電子帰還電極
    とを備え、 真空チャンバ内面に、絶縁コーティング膜を設けたこと
    を特徴とする真空成膜装置。
  4. 【請求項4】真空チャンバ内に成膜材料を収納するるつ
    ぼを設け、このるつぼを真空チャンバおよびアースに対
    して電気的に浮遊状態としたことを特徴とする請求項3
    記載の真空成膜装置。
  5. 【請求項5】被成膜体が配置されるとともに接地された
    真空チャンバと、 真空チャンバ内に向けてプラズマビームを生成する圧力
    勾配型プラズマガンと、 プラズマガンにより生成したプラズマビームを磁場によ
    り軌道および/あるいは形状を制御させて成膜材料に照
    射させ、この成膜材料を被成膜体に蒸着させて薄膜を形
    成する永久磁石および収束コイルを用いる制御手段と、 真空チャンバ内のうちプラズマガン側にプラズマビーム
    外周を取囲んで設けられ、成膜材料に照射されたプラズ
    マビームから生じる反射電子流が帰還する電子帰還電極
    とを備え、 プラズマガンの電流値および電圧値を各々測定するプラ
    ズマガン電流計およびプラズマガン電圧計と、 真空チャンバからの接地電流を測定する接地電流計と、 真空チャンバの真空度を測定する真空計と、 電子帰還電極からの電子帰還電極電流を測定する電子帰
    還電極電流計と、 プラズマガン電流計、プラズマガン電圧計、接地電流
    計、真空計および電子帰還電極電流計からの測定値を収
    集する測定値収集ユニットを設けたことを特徴とする真
    空成膜装置。
  6. 【請求項6】真空チャンバ内に成膜材料を収納するるつ
    ぼを設け、このるつぼを真空チャンバおよびアースに対
    して電気的に浮遊状態としたことを特徴とする請求項5
    記載の真空成膜装置。
  7. 【請求項7】被成膜体が配置されるとともに接地された
    真空チャンバと、 真空チャンバ内に向けてプラズマビームを生成する圧力
    勾配型プラズマガンと、 プラズマガンにより生成したプラズマビームを磁場によ
    り軌道および/あるいは形状を制御させて成膜材料に照
    射させ、この成膜材料を被成膜体に蒸着させて薄膜を形
    成する永久磁石および収束コイルを用いる制御手段と、 真空チャンバ内のうちプラズマガン側にプラズマビーム
    外周を取囲んで設けられ、成膜材料に照射されたプラズ
    マビームから生じる反射電子流が帰還する電子帰還電極
    とを備え、 プラズマガンは複数設けられ、各プラズマガンから真空
    チャンバ内に独自のプラズマビームを送ることを特徴と
    する真空成膜装置。
  8. 【請求項8】真空チャンバ内に成膜材料を収納するるつ
    ぼを設け、このるつぼを真空チャンバおよびアースに対
    して電気的に浮遊状態としたことを特徴とする請求項7
    記載の真空成膜装置。
  9. 【請求項9】被成膜体が配置されるとともに接地された
    真空チャンバと、 真空チャンバ内に向けてプラズマビームを生成する圧力
    勾配型プラズマガンと、 プラズマガンにより生成したプラズマビームを磁場によ
    り軌道および/あるいは形状を制御させて成膜材料に照
    射させ、この成膜材料を被成膜体に蒸着させて薄膜を形
    成する永久磁石および収束コイルを用いる制御手段と、 真空チャンバ内のうちプラズマガン側にプラズマビーム
    外周を取囲んで設けられ、成膜材料に照射されたプラズ
    マビームから生じる反射電子流が帰還する電子帰還電極
    とを備え、 電子帰還電極は一定温度に保持され、表面に付着する成
    膜材料を加熱除去することを特徴とする真空成膜装置。
  10. 【請求項10】真空チャンバ内に成膜材料を収納するる
    つぼを設け、このるつぼを真空チャンバおよびアースに
    対して電気的に浮遊状態としたことを特徴とする請求項
    9記載の真空成膜装置。
  11. 【請求項11】被成膜体が配置されるとともに接地され
    た真空チャンバと、 真空チャンバ内に向けてプラズマビームを生成する圧力
    勾配型プラズマガンと、 プラズマガンにより生成したプラズマビームを磁場によ
    り軌道および/あるいは形状を制御させて成膜材料に照
    射させ、この成膜材料を被成膜体に蒸着させて薄膜を形
    成する永久磁石および収束コイルを用いる制御手段と、 真空チャンバ内のうちプラズマガン側にプラズマビーム
    外周を取囲んで設けられ、成膜材料に照射されたプラズ
    マビームから生じる反射電子流が帰還する電子帰還電極
    とを備え、 電子帰還電極は、プラズマガンから発生するプラズマビ
    ームを電子帰還電極に接触させずに通過させるためのコ
    イル又は永久磁石を有することを特徴とする真空成膜装
    置。
  12. 【請求項12】真空チャンバ内に成膜材料を収納するる
    つぼを設け、このるつぼを真空チャンバおよびアースに
    対して電気的に浮遊状態としたことを特徴とする請求項
    11記載の真空成膜装置。
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WO2010001717A1 (ja) 2008-06-30 2010-01-07 株式会社シンクロン 蒸着装置及び薄膜デバイスの製造方法
WO2016041279A1 (zh) * 2014-09-16 2016-03-24 京东方科技集团股份有限公司 蒸镀装置以及蒸镀方法
CN114284124A (zh) * 2021-02-02 2022-04-05 湖州超群电子科技有限公司 一种电子束辐照增强装置及其使用方法

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