JPH0557224B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0557224B2 JPH0557224B2 JP25427590A JP25427590A JPH0557224B2 JP H0557224 B2 JPH0557224 B2 JP H0557224B2 JP 25427590 A JP25427590 A JP 25427590A JP 25427590 A JP25427590 A JP 25427590A JP H0557224 B2 JPH0557224 B2 JP H0557224B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- cement
- parts
- extrusion
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 claims description 34
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 28
- 239000004568 cement Substances 0.000 claims description 25
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 claims description 17
- 239000010903 husk Substances 0.000 claims description 17
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 claims description 17
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims description 16
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 10
- 239000012783 reinforcing fiber Substances 0.000 claims description 9
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 7
- 239000002245 particle Substances 0.000 claims description 6
- 240000007594 Oryza sativa Species 0.000 claims 1
- 241000209094 Oryza Species 0.000 description 16
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 14
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 10
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000004576 sand Substances 0.000 description 6
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 5
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 5
- 206010016807 Fluid retention Diseases 0.000 description 4
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 4
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 description 4
- 239000010425 asbestos Substances 0.000 description 3
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910052895 riebeckite Inorganic materials 0.000 description 3
- -1 Shirasu balloons Inorganic materials 0.000 description 2
- 229920000049 Carbon (fiber) Polymers 0.000 description 2
- CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N Magnesium oxide Chemical compound [Mg]=O CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000011398 Portland cement Substances 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 239000004917 carbon fiber Substances 0.000 description 2
- 239000001913 cellulose Chemical class 0.000 description 2
- 229920002678 cellulose Chemical class 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000003365 glass fiber Substances 0.000 description 2
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 229920000609 methyl cellulose Polymers 0.000 description 2
- 239000001923 methylcellulose Substances 0.000 description 2
- 235000010981 methylcellulose Nutrition 0.000 description 2
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 2
- 239000012209 synthetic fiber Substances 0.000 description 2
- 229920002994 synthetic fiber Polymers 0.000 description 2
- 241000269627 Amphiuma means Species 0.000 description 1
- 229920002134 Carboxymethyl cellulose Polymers 0.000 description 1
- 239000001856 Ethyl cellulose Substances 0.000 description 1
- ZZSNKZQZMQGXPY-UHFFFAOYSA-N Ethyl cellulose Chemical compound CCOCC1OC(OC)C(OCC)C(OCC)C1OC1C(O)C(O)C(OC)C(CO)O1 ZZSNKZQZMQGXPY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004372 Polyvinyl alcohol Substances 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004566 building material Substances 0.000 description 1
- 239000001768 carboxy methyl cellulose Substances 0.000 description 1
- 235000010948 carboxy methyl cellulose Nutrition 0.000 description 1
- 239000008112 carboxymethyl-cellulose Substances 0.000 description 1
- 239000004567 concrete Substances 0.000 description 1
- 230000001934 delay Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 229920001249 ethyl cellulose Polymers 0.000 description 1
- 235000019325 ethyl cellulose Nutrition 0.000 description 1
- 235000013312 flour Nutrition 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 239000000395 magnesium oxide Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000005065 mining Methods 0.000 description 1
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 description 1
- 239000011412 natural cement Substances 0.000 description 1
- 229910001562 pearlite Inorganic materials 0.000 description 1
- 229920002451 polyvinyl alcohol Polymers 0.000 description 1
- 238000010298 pulverizing process Methods 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 239000010455 vermiculite Substances 0.000 description 1
- 229910052902 vermiculite Inorganic materials 0.000 description 1
- 235000019354 vermiculite Nutrition 0.000 description 1
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、押出成形性がよく、かつ硬化後に表
面平滑性及び機械的強度の良好な繊維強化セメン
ト成形体を与える押出成形用セメント組成物に関
するものである。 従来の技術 これまで、押出成形用の強化セメント組成物と
しては、セメントにけい砂のような細骨材を配合
した基本組成に対し、石綿繊維、パルプ繊維、ガ
ラス繊維、合成繊維、炭素繊維、金属繊維などの
補強用繊維と、メチルセルロースのような成形助
剤を添加し、さらに必要量の水を加えた混練物が
知られている。 しかしながら、石綿繊維以外の補強用繊維を強
化材として含むセメント組成物は、押出成形の際
の成形性が低い上に、それを硬化して得られる成
形体は表面が荒れ、外観がそこなわれるのを免れ
ない。例えば、経済性の点で最も有利なパルプ繊
維を添加した場合、その添加量が1重量%以上に
なると、成形体表面の粗化を生じる。 発明が解決しようとする課題 本発明は、補強用繊維を含有する押出成形用セ
メント組成物について、その成形を容易にし、か
つ表面平滑性の優れた硬化成形体を与えるように
改良することを目的としてなされたものである。 課題を解決するための手段 本発明者らは、補強用繊維を含有する押出成形
用セメント組成物の物性を向上させるために、
種々研究を重ねた結果、意外にも特定の粉末度を
もつもみ殻粉末を配合すると、セメント組成物の
保水性が増大し、成形しやすくなると共に軽量化
が可能になる上、それを用いて製造される硬化成
形体は、非常に優れた表面平滑性を示すことを見
出し、この知見に基づいて本発明をなすに至つ
た。 すなわち、本発明は、セメント100重量部、細
骨材50〜150重量部、押出助剤0.5〜3.0重量部及
び補強用繊維5〜15重量部から成る基材に対し、
その合計重量に基づき、粒径40〜850μmのもみ
殻粉末1〜10重量%を配合し、かつ全組成物重量
に対する含水量を30〜80重量%に調整したことを
特徴とする押出成形用セメント組成物を提供する
ものである。 本発明組成物における基材を構成するセメント
としては、通常使用されているポルトランドセメ
ント、マグネシアセメント、アルミナセメント、
混合セメント、天然セメントの中から任意に選ん
で用いることができる。 また、細骨材として配合されるけい砂は、川
砂、山砂、砕砂などが用いられる。このものは、
セメント100重量部当り、50〜150重量部、好まし
くは70〜120重量部の割合で配合される。 次に、本発明組成物においては、押出成形を容
易にするために押出助剤を添加する必要がある
が、この押出助剤としては、メチルセルロース、
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロエチルセルロースなどのセルロース誘
導体が好ましい。その他ポリビニルアルコールな
ども用いることができる。これらの成形助剤は、
セメント100重量部当り0.5〜3.0重量部の割合で
配合される。これよりも少ないと十分な成形性が
得られないし、またこれよりも量を増やしても、
それ以上の成形性の向上は望めない。 また、補強用繊維としては、石綿繊維、パルプ
繊維、ガラス繊維、合成繊維、炭素繊維、金属繊
維など、これまでモルタル補強用として汎用され
ているものの中から任意に選ぶことができるが、
容易に入手でき、コストも安いという点でパルプ
繊維が最も好ましい。これらの繊維は、径10μ
m、長さ3mm〜十数mmの範囲のものが通常用いら
れる。 このものは、セメント100重量部当り5〜15重
量部の割合で用いることが必要である。これより
も少ないと補強効果が不十分になるし、またこれ
よりも多いと押出成形性がそこなわれる上に、も
み殻粉末を加えても硬化成形体の表面平滑性の改
良がなされなくなる。 次に、本発明組成物においては、前記の各成分
に加えてもみ殻粉末を含むことが必要である。こ
のもみ殻粉末としては、例えば特許第1138783号
に記載された方法に従つて、粉砕して得られる粒
径40〜185μmの範囲のものが用いられる。これ
よりも粒径の大きいものを用いると、押出成形性
が低下し、機械的強度が小さく、表面平滑性の劣
る硬化成形体を生じるし、また、これよりも粒径
の小さいものを用いると表面平滑性がよく機械的
強度の大きい硬化成形体を与えることはできる
が、保水性が低く、押出成形性の劣る組成物にな
る。 このもみ殻粉末は、器材の合計重量に基づき1
〜10重量%の割合で用いることが必要である。こ
れよりも少ない量では、セメント組成物の押出成
形性の向上やそれから得られる硬化成形体の表面
平滑性の改善効果が不十分になるし、また、これ
よりも多い量になるとセメント組成物の硬化遅延
の原因になる。 本発明は、以上の成分を必須成分とするもので
あるが、それに加えて、従来押出成形用セメント
系に慣用されている添加物、例えばパーライト、
シラスバルーン、シリカフラワー、バーミキユラ
イトなどを所望に応じ、所要の物性及び押出成形
性をそこなわない量で配合することもできる。 さらに、本発明においては全固形分重量に対す
る含有量を30〜80重量%の範囲にすることが必要
である。この量が30重量%未満では、押出成形の
際にダイス内で材料が閉塞し、円滑な押出がなさ
れないし、また、この量が80重量%を超えると軟
らかすぎて保形性を失い押出不能となる。 これまでの押出成形用セメント組成物において
は、含水量が50重量%以上になると保形性を失
い、成形することができなかつたが、本発明にお
いては、その保水性が高くなるため、80重量%ま
での含水量においても十分な保形性を有する。 本発明のセメント組成物を調製するには、セメ
ント、けい砂、押出助剤、補強用繊維及びもみ殻
を所定の割合で、例えばフエンシエルミキサーや
オムニミキサーを用いて混合し、ニーダーなどに
より混練する。次に、この組成物を用いて成形体
を製造するには、スクリユー押出機を用いて所要
の形状に押出成形し、次いで、通常のセメント成
形体と同様にして、水中養生、気中養生又は高温
高圧養生して硬化させたのち乾燥する。この際の
成形圧力は、5〜40Kg/cm2程度で成形できる。こ
のようにして、曲げ強度180〜250Kg/cm2で表面平
滑性の良好な成形体が得られる。 実施例 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお、各例中の物性値は以下の方法により
測定したものである。 (i) 曲げ強度; 所定の組成物を押出成形により成形した成形
体を湿潤状態で1日静置後20℃の水中で27日間
養生して硬化させ、この硬化体について、(株)島
津製作所オートグラフIS−10Tを使用し、スパ
ン150mm、載荷速度毎分1mmの中央集中載荷に
より測定した。 (ii) 押出成形性; 所定の組成物を、本田鉄工(株)製DE−50型押
出成形機を用いて、押出圧力26Kgf/cm2で断面
12×60mmの板状体に押出成形する際の押出速度
(cm/分)により比較した。この押出速度が大
きいほど良好な成形性を示す。 (iii) 表面平滑性; 所定の組成物を、本田鉄工(株)製DE−50型押
出成形機を用いて押出成形して、断面12×60mm
の平板を製造し、得られた成形体を硬化し、そ
の表面粗さ(mm)を粗さ試験器を用いて測定
し、その結果を以下のようにして評価した。 ×…表面粗さ0.4mmを超えるもの △…表面粗さ0.2〜0.4mmのもの ○…表面粗さ0.2mm未満のもの 実施例 1〜5 ポルトランドセメント〔三菱鉱業セメント(株)
製〕100重量部、けい砂(熊本産6号)100重量
部、押出助剤〔信越化学(社)製、商品名「メトロー
ス」90SH−15000〕2重量部及びパルプ(長さ3
mm〕5重量部の混合物に、もみ殻粉末「スミセル
コ・Bタイプ」(住金物産製、商品名、150〜
300μm)を1〜5重量%の割合で加えたのち、
水を加えて含水率40重量%に調整し、強化セメン
ト組成物を得た。次に、このものを本田鉄工(株)製
DE−50型押出成形機を用いて押出圧力26Kgf/
cm2で押出成形し、断面12×60mmの板状体を製造し
た。この物性を第1表に示す。 実施例 6〜10 もみ殻粉末として「スミセルコ・Aタイプ」
(住金物産製、商品名、150μm超)を用い、実施
例1〜5と同様にして板状体を製造した。この物
性を第1表に示す。
面平滑性及び機械的強度の良好な繊維強化セメン
ト成形体を与える押出成形用セメント組成物に関
するものである。 従来の技術 これまで、押出成形用の強化セメント組成物と
しては、セメントにけい砂のような細骨材を配合
した基本組成に対し、石綿繊維、パルプ繊維、ガ
ラス繊維、合成繊維、炭素繊維、金属繊維などの
補強用繊維と、メチルセルロースのような成形助
剤を添加し、さらに必要量の水を加えた混練物が
知られている。 しかしながら、石綿繊維以外の補強用繊維を強
化材として含むセメント組成物は、押出成形の際
の成形性が低い上に、それを硬化して得られる成
形体は表面が荒れ、外観がそこなわれるのを免れ
ない。例えば、経済性の点で最も有利なパルプ繊
維を添加した場合、その添加量が1重量%以上に
なると、成形体表面の粗化を生じる。 発明が解決しようとする課題 本発明は、補強用繊維を含有する押出成形用セ
メント組成物について、その成形を容易にし、か
つ表面平滑性の優れた硬化成形体を与えるように
改良することを目的としてなされたものである。 課題を解決するための手段 本発明者らは、補強用繊維を含有する押出成形
用セメント組成物の物性を向上させるために、
種々研究を重ねた結果、意外にも特定の粉末度を
もつもみ殻粉末を配合すると、セメント組成物の
保水性が増大し、成形しやすくなると共に軽量化
が可能になる上、それを用いて製造される硬化成
形体は、非常に優れた表面平滑性を示すことを見
出し、この知見に基づいて本発明をなすに至つ
た。 すなわち、本発明は、セメント100重量部、細
骨材50〜150重量部、押出助剤0.5〜3.0重量部及
び補強用繊維5〜15重量部から成る基材に対し、
その合計重量に基づき、粒径40〜850μmのもみ
殻粉末1〜10重量%を配合し、かつ全組成物重量
に対する含水量を30〜80重量%に調整したことを
特徴とする押出成形用セメント組成物を提供する
ものである。 本発明組成物における基材を構成するセメント
としては、通常使用されているポルトランドセメ
ント、マグネシアセメント、アルミナセメント、
混合セメント、天然セメントの中から任意に選ん
で用いることができる。 また、細骨材として配合されるけい砂は、川
砂、山砂、砕砂などが用いられる。このものは、
セメント100重量部当り、50〜150重量部、好まし
くは70〜120重量部の割合で配合される。 次に、本発明組成物においては、押出成形を容
易にするために押出助剤を添加する必要がある
が、この押出助剤としては、メチルセルロース、
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロエチルセルロースなどのセルロース誘
導体が好ましい。その他ポリビニルアルコールな
ども用いることができる。これらの成形助剤は、
セメント100重量部当り0.5〜3.0重量部の割合で
配合される。これよりも少ないと十分な成形性が
得られないし、またこれよりも量を増やしても、
それ以上の成形性の向上は望めない。 また、補強用繊維としては、石綿繊維、パルプ
繊維、ガラス繊維、合成繊維、炭素繊維、金属繊
維など、これまでモルタル補強用として汎用され
ているものの中から任意に選ぶことができるが、
容易に入手でき、コストも安いという点でパルプ
繊維が最も好ましい。これらの繊維は、径10μ
m、長さ3mm〜十数mmの範囲のものが通常用いら
れる。 このものは、セメント100重量部当り5〜15重
量部の割合で用いることが必要である。これより
も少ないと補強効果が不十分になるし、またこれ
よりも多いと押出成形性がそこなわれる上に、も
み殻粉末を加えても硬化成形体の表面平滑性の改
良がなされなくなる。 次に、本発明組成物においては、前記の各成分
に加えてもみ殻粉末を含むことが必要である。こ
のもみ殻粉末としては、例えば特許第1138783号
に記載された方法に従つて、粉砕して得られる粒
径40〜185μmの範囲のものが用いられる。これ
よりも粒径の大きいものを用いると、押出成形性
が低下し、機械的強度が小さく、表面平滑性の劣
る硬化成形体を生じるし、また、これよりも粒径
の小さいものを用いると表面平滑性がよく機械的
強度の大きい硬化成形体を与えることはできる
が、保水性が低く、押出成形性の劣る組成物にな
る。 このもみ殻粉末は、器材の合計重量に基づき1
〜10重量%の割合で用いることが必要である。こ
れよりも少ない量では、セメント組成物の押出成
形性の向上やそれから得られる硬化成形体の表面
平滑性の改善効果が不十分になるし、また、これ
よりも多い量になるとセメント組成物の硬化遅延
の原因になる。 本発明は、以上の成分を必須成分とするもので
あるが、それに加えて、従来押出成形用セメント
系に慣用されている添加物、例えばパーライト、
シラスバルーン、シリカフラワー、バーミキユラ
イトなどを所望に応じ、所要の物性及び押出成形
性をそこなわない量で配合することもできる。 さらに、本発明においては全固形分重量に対す
る含有量を30〜80重量%の範囲にすることが必要
である。この量が30重量%未満では、押出成形の
際にダイス内で材料が閉塞し、円滑な押出がなさ
れないし、また、この量が80重量%を超えると軟
らかすぎて保形性を失い押出不能となる。 これまでの押出成形用セメント組成物において
は、含水量が50重量%以上になると保形性を失
い、成形することができなかつたが、本発明にお
いては、その保水性が高くなるため、80重量%ま
での含水量においても十分な保形性を有する。 本発明のセメント組成物を調製するには、セメ
ント、けい砂、押出助剤、補強用繊維及びもみ殻
を所定の割合で、例えばフエンシエルミキサーや
オムニミキサーを用いて混合し、ニーダーなどに
より混練する。次に、この組成物を用いて成形体
を製造するには、スクリユー押出機を用いて所要
の形状に押出成形し、次いで、通常のセメント成
形体と同様にして、水中養生、気中養生又は高温
高圧養生して硬化させたのち乾燥する。この際の
成形圧力は、5〜40Kg/cm2程度で成形できる。こ
のようにして、曲げ強度180〜250Kg/cm2で表面平
滑性の良好な成形体が得られる。 実施例 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお、各例中の物性値は以下の方法により
測定したものである。 (i) 曲げ強度; 所定の組成物を押出成形により成形した成形
体を湿潤状態で1日静置後20℃の水中で27日間
養生して硬化させ、この硬化体について、(株)島
津製作所オートグラフIS−10Tを使用し、スパ
ン150mm、載荷速度毎分1mmの中央集中載荷に
より測定した。 (ii) 押出成形性; 所定の組成物を、本田鉄工(株)製DE−50型押
出成形機を用いて、押出圧力26Kgf/cm2で断面
12×60mmの板状体に押出成形する際の押出速度
(cm/分)により比較した。この押出速度が大
きいほど良好な成形性を示す。 (iii) 表面平滑性; 所定の組成物を、本田鉄工(株)製DE−50型押
出成形機を用いて押出成形して、断面12×60mm
の平板を製造し、得られた成形体を硬化し、そ
の表面粗さ(mm)を粗さ試験器を用いて測定
し、その結果を以下のようにして評価した。 ×…表面粗さ0.4mmを超えるもの △…表面粗さ0.2〜0.4mmのもの ○…表面粗さ0.2mm未満のもの 実施例 1〜5 ポルトランドセメント〔三菱鉱業セメント(株)
製〕100重量部、けい砂(熊本産6号)100重量
部、押出助剤〔信越化学(社)製、商品名「メトロー
ス」90SH−15000〕2重量部及びパルプ(長さ3
mm〕5重量部の混合物に、もみ殻粉末「スミセル
コ・Bタイプ」(住金物産製、商品名、150〜
300μm)を1〜5重量%の割合で加えたのち、
水を加えて含水率40重量%に調整し、強化セメン
ト組成物を得た。次に、このものを本田鉄工(株)製
DE−50型押出成形機を用いて押出圧力26Kgf/
cm2で押出成形し、断面12×60mmの板状体を製造し
た。この物性を第1表に示す。 実施例 6〜10 もみ殻粉末として「スミセルコ・Aタイプ」
(住金物産製、商品名、150μm超)を用い、実施
例1〜5と同様にして板状体を製造した。この物
性を第1表に示す。
【表】
実施例 11
実施例1におけるパルプの量を10重量部に変え
た混合物にもみ殻粉末「スミセルコ・Bタイプ」
4重量%を添加し、実施例1と同様にして板状体
を製造した。このようにして得た板状体の表面粗
さを測定したところ、0.35mmであつた。 これに対し、もみ殻粉末を添加しないものは
0.65mmであつた。 このように、パルプの配合量が多い場合でも、
所定粒度のもみ殻粉末を添加すると表面平滑性を
著しく改善することができる。 実施例 12 実施例1におけるもみ殻粉末「スミセルコ・B
タイプ」の代わりにもみ殻粉末「スミセルコ・C
タイプ」(住金物産製、商品名、300〜800μm)
5重量%を添加した混合物を用いて、実施例1と
同様にして板状対を製造した。 このものの成形速度を測定したところ35cm/分
であり、「スミセルコ・Bタイプ」を用いた場合
の38.8cm/分に比べ低かつた。 このように、粒度の大きいもみ殻粉末を用いる
と押出成形性が若干低下する。 発明の効果 本発明組成物は、保水性が大きく含水量の高い
セメント組成物であるため、押出成形性がよく、
軽量化が容易である上に、補強用繊維の含有量を
多くしても、表面平滑性の良好な硬化成形体を与
えることができるので、機械的強度、外観の良好
な材料が得られるという利点がある。 しかも、もみ殻粉末の添加量を3重量%以上に
すると、コンクリート特有の冷たさを緩和した木
質調の硬化物を与えるので、意匠性のある建材の
製造用として好適である。
た混合物にもみ殻粉末「スミセルコ・Bタイプ」
4重量%を添加し、実施例1と同様にして板状体
を製造した。このようにして得た板状体の表面粗
さを測定したところ、0.35mmであつた。 これに対し、もみ殻粉末を添加しないものは
0.65mmであつた。 このように、パルプの配合量が多い場合でも、
所定粒度のもみ殻粉末を添加すると表面平滑性を
著しく改善することができる。 実施例 12 実施例1におけるもみ殻粉末「スミセルコ・B
タイプ」の代わりにもみ殻粉末「スミセルコ・C
タイプ」(住金物産製、商品名、300〜800μm)
5重量%を添加した混合物を用いて、実施例1と
同様にして板状対を製造した。 このものの成形速度を測定したところ35cm/分
であり、「スミセルコ・Bタイプ」を用いた場合
の38.8cm/分に比べ低かつた。 このように、粒度の大きいもみ殻粉末を用いる
と押出成形性が若干低下する。 発明の効果 本発明組成物は、保水性が大きく含水量の高い
セメント組成物であるため、押出成形性がよく、
軽量化が容易である上に、補強用繊維の含有量を
多くしても、表面平滑性の良好な硬化成形体を与
えることができるので、機械的強度、外観の良好
な材料が得られるという利点がある。 しかも、もみ殻粉末の添加量を3重量%以上に
すると、コンクリート特有の冷たさを緩和した木
質調の硬化物を与えるので、意匠性のある建材の
製造用として好適である。
Claims (1)
- 1 セメント100重量部、細骨材50〜150重量部、
押出助剤0.5〜3.0重量部及び補強用繊維5〜15重
量部から成る基材に対しその合計重量に基づき粒
径40〜850μmのもみ殻粉末1〜10重量%を配合
し、かつ全組成物重量に対する含水量を30〜80重
量%に調整したことを特徴とする押出成形用セメ
ント組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2254275A JPH04132647A (ja) | 1990-09-26 | 1990-09-26 | 押出成形用セメント組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2254275A JPH04132647A (ja) | 1990-09-26 | 1990-09-26 | 押出成形用セメント組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04132647A JPH04132647A (ja) | 1992-05-06 |
JPH0557224B2 true JPH0557224B2 (ja) | 1993-08-23 |
Family
ID=17262709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2254275A Granted JPH04132647A (ja) | 1990-09-26 | 1990-09-26 | 押出成形用セメント組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04132647A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AUPQ879000A0 (en) * | 2000-07-14 | 2000-08-10 | Davco Construction Materials Pty Limited | Mortar composition and method |
-
1990
- 1990-09-26 JP JP2254275A patent/JPH04132647A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04132647A (ja) | 1992-05-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2505594A1 (en) | Reinforced wallboard | |
JP3891256B2 (ja) | 押出成形用水硬性組成物及びその硬化体 | |
JP2003104766A (ja) | 繊維補強水硬性組成物及び当該組成物を用いた繊維補強水硬性成形体 | |
JPH0987001A (ja) | 無機質成形体の製造方法 | |
JPH0557224B2 (ja) | ||
JPH06293546A (ja) | 水硬性無機質成形体の製造方法 | |
JPS58140355A (ja) | セメント系成形体の製造方法 | |
JPS63123851A (ja) | 押出成形用セメント組成物 | |
JP2517393B2 (ja) | セメント押出成形用組成物 | |
JP3652446B2 (ja) | セメント系押出成形助剤及びセメント系押出成形用材料 | |
JPH08333152A (ja) | セメント組成物およびセメント組成物の押出成形用助剤 | |
JPH0816020B2 (ja) | 無機質押出成形体の製造方法 | |
JPH03285855A (ja) | 押出成形用強化セメント組成物 | |
JP2003261368A (ja) | 混和剤及び押出成形用水硬性組成物 | |
JP2755505B2 (ja) | セメント製品の押出成形法 | |
JPH058149B2 (ja) | ||
JP2702900B2 (ja) | 押出建材用セメント組成物 | |
JPH02229752A (ja) | セメント組成物 | |
JPH0733298B2 (ja) | 無機質押出成形体の製造方法 | |
JP2886594B2 (ja) | 軽量セメント成形体 | |
JPH05310455A (ja) | セメント組成物 | |
JP2003048766A (ja) | 押出成形用水硬性組成物及びその硬化体 | |
JPH04132670A (ja) | 水硬性無機質組成物及び軽量無機質成形体の製造方法 | |
JPH06157105A (ja) | 押出成形用セメント組成物 | |
JPH0380141A (ja) | セメント押出成形物の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |