JP2886594B2 - 軽量セメント成形体 - Google Patents
軽量セメント成形体Info
- Publication number
- JP2886594B2 JP2886594B2 JP2211490A JP2211490A JP2886594B2 JP 2886594 B2 JP2886594 B2 JP 2886594B2 JP 2211490 A JP2211490 A JP 2211490A JP 2211490 A JP2211490 A JP 2211490A JP 2886594 B2 JP2886594 B2 JP 2886594B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lightweight cement
- weight
- whisker
- lightweight
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、建築用内外装材として用いられる軽量セメ
ント成形体に関する。
ント成形体に関する。
［従来の技術・課題］ 建築用内外装材として用いられる軽量セメント成形体
は抄造法、プレス法、押出法等種々の成形方法で製造さ
れている。
は抄造法、プレス法、押出法等種々の成形方法で製造さ
れている。
これらの軽量セメント成形体には嵩比重を低減させる
ために、パーライト、シラスバルーン等の無機質発泡体
またはスチレンビーズ等の有機質発泡体あるいは起泡剤
等が添加されている。
ために、パーライト、シラスバルーン等の無機質発泡体
またはスチレンビーズ等の有機質発泡体あるいは起泡剤
等が添加されている。
しかし、これらの軽量化骨材や起泡剤を多量に用いる
ことは成形体の機械的強度を損ねたり、表面の平滑性が
失われたりする原因となる。更に、軽量化骨材が有機質
系のものである場合には、不燃性に問題を生ずることが
多い。
ことは成形体の機械的強度を損ねたり、表面の平滑性が
失われたりする原因となる。更に、軽量化骨材が有機質
系のものである場合には、不燃性に問題を生ずることが
多い。
また、軽量セメント成形体を建築用内外装材として使
用する上で、水分の吸放出に伴う寸法変化率（以下、単
に寸法変化率と記載する）はビス部のクラック、板のア
バレ等に深く拘わる重要な物性である。
用する上で、水分の吸放出に伴う寸法変化率（以下、単
に寸法変化率と記載する）はビス部のクラック、板のア
バレ等に深く拘わる重要な物性である。
従来、寸法変化率を低減させるため、種々の無機質充
填材が添加されていたが、充填材の添加による嵩比重の
増大及び強度の低下等の弊害があった。また、嵩比重の
増大は釘打性、鋸引き性にも悪影響を及ぼす。従って、
嵩比重を低減させるため、更に大量の軽量化骨材を添加
すると、強度低下を起こしたり、表面の平滑性が失わ
れ、塗装がしずらい等の欠点が発生するという悪循環が
繰り返されていた。
填材が添加されていたが、充填材の添加による嵩比重の
増大及び強度の低下等の弊害があった。また、嵩比重の
増大は釘打性、鋸引き性にも悪影響を及ぼす。従って、
嵩比重を低減させるため、更に大量の軽量化骨材を添加
すると、強度低下を起こしたり、表面の平滑性が失わ
れ、塗装がしずらい等の欠点が発生するという悪循環が
繰り返されていた。
本発明は前記従来の軽量化セメント成形体の問題点を
一挙に解決するものであり、その目的は成形体表面が平
滑で、高強度且つ低嵩比重、更に低寸法変化率の軽量セ
メント成形体を提供することにある。
一挙に解決するものであり、その目的は成形体表面が平
滑で、高強度且つ低嵩比重、更に低寸法変化率の軽量セ
メント成形体を提供することにある。
［課題を解決するための手段］ 本発明のポイントは軽量セメント成形体中にホイスカ
ー状アラゴナイト型炭酸カルシウム（以下、ホイスカー
状炭カルと記載する）を配合することにある。
ー状アラゴナイト型炭酸カルシウム（以下、ホイスカー
状炭カルと記載する）を配合することにある。
すなわち、本発明は軽量セメント成形体において、内
割で５〜40重量％のホイスカー状炭カルを配合すること
を特徴とする軽量セメント成形体に係る。
割で５〜40重量％のホイスカー状炭カルを配合すること
を特徴とする軽量セメント成形体に係る。
［作用］ 本発明はホイスカー状炭カルを５〜40重量％含有する
軽量セメント成形体を提供するものである。また、ホイ
スカー状炭カルとその他の充填材を併用する場合、その
総量が40重量％以下とすることが必須である。
軽量セメント成形体を提供するものである。また、ホイ
スカー状炭カルとその他の充填材を併用する場合、その
総量が40重量％以下とすることが必須である。
本発明において使用されるセメントとしては普通ポル
トランドセメントの他、早強ポルトランドセメント、高
炉セメント、フライアッシュセメント等が使用される。
これらセメントの添加配合量は通常95〜50重量％であ
る。該添加配合量が50重量％未満であると、強度低下の
ために好ましくない。
トランドセメントの他、早強ポルトランドセメント、高
炉セメント、フライアッシュセメント等が使用される。
これらセメントの添加配合量は通常95〜50重量％であ
る。該添加配合量が50重量％未満であると、強度低下の
ために好ましくない。
また、普通ポルトランドセメントの一部を必要に応じ
てポゾラン性物質に置換して配合することもできる。ポ
ゾラン性物質としてはシリカフラワー、フライアッシ
ュ、高炉水砕スラグ等が例示できる。
てポゾラン性物質に置換して配合することもできる。ポ
ゾラン性物質としてはシリカフラワー、フライアッシ
ュ、高炉水砕スラグ等が例示できる。
これらの添加物は耐凍結融解性能の向上、白華の防
止、成形体作成時のスラリー特性改質等目的に応じて適
宜添加されるものであり、本発明において、その添加量
は特に規定されるものではない。
止、成形体作成時のスラリー特性改質等目的に応じて適
宜添加されるものであり、本発明において、その添加量
は特に規定されるものではない。
また、補強繊維は必要に応じて添加することができ、
従来より使用されていた石綿、木質パルプ、有機合成繊
維、無機合成繊維が例示でき、これらを複数併用しても
よい。これら補強繊維の添加配合量は通常２〜15重量％
の範囲内が好ましい。該添加配合量が２重量％以下で
は、補強繊維の添加効果がないために好ましくなく、ま
た、15重量％を超えると混合不良に起因する成形体中の
欠陥発生のために好ましくない。
従来より使用されていた石綿、木質パルプ、有機合成繊
維、無機合成繊維が例示でき、これらを複数併用しても
よい。これら補強繊維の添加配合量は通常２〜15重量％
の範囲内が好ましい。該添加配合量が２重量％以下で
は、補強繊維の添加効果がないために好ましくなく、ま
た、15重量％を超えると混合不良に起因する成形体中の
欠陥発生のために好ましくない。
本発明に使用するホイスカー状炭カル（ホイスカー状
アラゴナイト型炭酸カルシウム）は例えば「石膏と石
灰」No.216（1988）等に記載されているものであり、こ
れは長径20μｍ程度の針状粒子のような特徴を有するも
のであり、例えばタマパール−FCCとして奥多摩工業
（株）社から入手できるものである。
アラゴナイト型炭酸カルシウム）は例えば「石膏と石
灰」No.216（1988）等に記載されているものであり、こ
れは長径20μｍ程度の針状粒子のような特徴を有するも
のであり、例えばタマパール−FCCとして奥多摩工業
（株）社から入手できるものである。
ホイスカー状炭カルの添加配合量は内割で５〜40重量
％の範囲内である。該添加配合量が５重量％未満である
と、添加効果がないために好ましくなく、また、40重量
％を超えると強度低下のために好ましくない。
％の範囲内である。該添加配合量が５重量％未満である
と、添加効果がないために好ましくなく、また、40重量
％を超えると強度低下のために好ましくない。
ホイスカー状炭カル以外に充填材を添加する場合、ホ
イスカー状炭カルとその他の充填材との総量を40重量％
以下とする必要がある。40重量％を超える量の充填材を
添加すると、強度低下が起こる。
イスカー状炭カルとその他の充填材との総量を40重量％
以下とする必要がある。40重量％を超える量の充填材を
添加すると、強度低下が起こる。
なお、他の充填材としては慣用の任意のものを使用す
ることができ、例えばパーライト、粉末炭酸カルシウム
等を挙げることができる。
ることができ、例えばパーライト、粉末炭酸カルシウム
等を挙げることができる。
本発明によるホイスカー状炭カルを５〜40重量％含有
する軽量セメント成形体は従来よく知られている慣用の
任意の成形方法を全て利用することができ、プレス法、
抄造法、押出法などが例示でき、特別な処方は必要とし
ない。例えばプレス脱水法によれば、マトリックス原料
であるセメントと必要な補強繊維、充填材及びホイスカ
ー状炭カルを所定量秤量し、適当量の水に分散、混合
し、プレス脱水成形を行うことができる。
する軽量セメント成形体は従来よく知られている慣用の
任意の成形方法を全て利用することができ、プレス法、
抄造法、押出法などが例示でき、特別な処方は必要とし
ない。例えばプレス脱水法によれば、マトリックス原料
であるセメントと必要な補強繊維、充填材及びホイスカ
ー状炭カルを所定量秤量し、適当量の水に分散、混合
し、プレス脱水成形を行うことができる。
［実 施 例］ 実施例１〜３ 表１の配合割合により原料を秤量し、固形分に対し、
３倍の水に分散した後、スラリーを型枠に流し込み、20
kg/cm2のプレス圧力で板状に脱水成形を行った後、50℃
の湿空箱内で８時間養生を行った。次いで、100℃の乾
燥機内で恒量になるまで乾燥し、嵩比重、曲げ強さ、寸
法変化率を測定した。ここで、寸法変化率は試料を水中
に24時間浸漬した時の長さをlwとし、次いでこの試料を
105℃の乾燥機で24時間乾燥し、デシケーター中で室温
まで冷却した時の長さをldとすると以下の式で示され
る。
３倍の水に分散した後、スラリーを型枠に流し込み、20
kg/cm2のプレス圧力で板状に脱水成形を行った後、50℃
の湿空箱内で８時間養生を行った。次いで、100℃の乾
燥機内で恒量になるまで乾燥し、嵩比重、曲げ強さ、寸
法変化率を測定した。ここで、寸法変化率は試料を水中
に24時間浸漬した時の長さをlwとし、次いでこの試料を
105℃の乾燥機で24時間乾燥し、デシケーター中で室温
まで冷却した時の長さをldとすると以下の式で示され
る。
寸法変化率＝［（lw−ld）/ld］×100（％） 比較例１〜４ 表１の配合割合にて原料を秤量し、以下実施例と同じ
操作により成形体を作成し、物性を測定した。
操作により成形体を作成し、物性を測定した。
その結果、比較例１〜３は実施例に比べ嵩比重が大き
く、釘打ができなかった。更に、寸法変化率が実施例に
比べ大きかった。比較例４は実施例に比べ著しく曲げ強
さが小さかった。
く、釘打ができなかった。更に、寸法変化率が実施例に
比べ大きかった。比較例４は実施例に比べ著しく曲げ強
さが小さかった。
［発明の効果］ 本発明の軽量セメント成形体は表面が平滑で、高強度
で、且つ低嵩比重で、更に、低寸法変化率が小さく、建
築用内外装材として好適に使用できる。
で、且つ低嵩比重で、更に、低寸法変化率が小さく、建
築用内外装材として好適に使用できる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−228859（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−229762（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−130183（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−209972（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−288980（ＪＰ，Ａ) 特開 昭47−27228（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C04B 38/08,28/02
Claims (1)
- 【請求項１】軽量セメント成形体において、内割で５〜
40重量％のホイスカー状アラゴナイト型炭酸カルシウム
を配合することを特徴とする軽量セメント成形体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2211490A JP2886594B2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | 軽量セメント成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2211490A JP2886594B2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | 軽量セメント成形体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03228880A JPH03228880A (ja) | 1991-10-09 |
| JP2886594B2 true JP2886594B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=12073861
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2211490A Expired - Lifetime JP2886594B2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | 軽量セメント成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2886594B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018175769A1 (en) | 2017-03-23 | 2018-09-27 | Solidia Technologies, Inc. | Mineral additives and production of lightweight composite materials from carbonatable calcium silicate |
-
1990
- 1990-02-02 JP JP2211490A patent/JP2886594B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03228880A (ja) | 1991-10-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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