JPH0557199A - 燃焼触媒とその製法 - Google Patents

燃焼触媒とその製法

Info

Publication number
JPH0557199A
JPH0557199A JP3242717A JP24271791A JPH0557199A JP H0557199 A JPH0557199 A JP H0557199A JP 3242717 A JP3242717 A JP 3242717A JP 24271791 A JP24271791 A JP 24271791A JP H0557199 A JPH0557199 A JP H0557199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
catalyst
metal
combustion catalyst
porous ceramics
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3242717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3261710B2 (ja
Inventor
Yasuteru Daihisa
泰照 大久
Saiji Yokozawa
才二 横沢
Tetsuya Iida
哲也 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
Showa Shell Sekiyu KK
Japan Petroleum Energy Center JPEC
Original Assignee
SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
Showa Shell Sekiyu KK
Petroleum Energy Center PEC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER, Showa Shell Sekiyu KK, Petroleum Energy Center PEC filed Critical SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
Priority to JP24271791A priority Critical patent/JP3261710B2/ja
Publication of JPH0557199A publication Critical patent/JPH0557199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3261710B2 publication Critical patent/JP3261710B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼音が小さく、NOxを発生しないで完全
燃焼が可能な石油燃焼システム中で用いる新らしいタイ
プの燃焼触媒とその製法を提供する点にある。 【構成】 金属支持体、その上に形成された多孔質セラ
ミックス層および多孔質セラミックス層に担持された酸
化触媒よりなることを特徴とする燃焼触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、新規な燃焼触媒とその製法に関
する。とくに本発明は、石油および/またはガス燃焼装
置の燃焼部分の金属部品表面に形成された燃焼触媒とそ
の製法に関する。
【0002】
【従来技術】日本における民生用エネルギー源の主なも
のは石油、ガスおよび電気である。世帯当りのエネルギ
ー消費量に対する石油(灯油)の割合は約30%で、今
後は横ばいもしくは徐々に減少することが予想されてい
る。これは電気、ガスの熱機器が持つ低公害、高利便
性、安全性およびクリーン性に充分対抗できる石油燃焼
機器が開発されていないためである。石油給湯機器、風
呂釜等の民生用石油燃焼機器は一般的にガス、電気の同
様な商品と比較して5〜10dB程度騒音が大きい。ま
た、NOx、CO、未燃炭化水素の排出量も多い。その
ため石油給湯機器、風呂釜等は近隣騒音公害あるいは環
境汚染源の一つとなっており、石油燃焼機器普及の妨げ
となっている。これらの問題を解決して石油燃焼機器の
快適性、安全性を向上させるには消音器あるいは熱交換
器のフィン等の熱機器部品の表面を燃焼触媒とすること
が有効な方法である。触媒燃焼は完全燃焼の達成をはじ
めとして、低温燃焼によるサーマルNOx生成の阻止等
の様々な特徴を有する新しい燃焼方式である。このよう
な燃焼触媒を燃焼機器部品の表面に設けることができれ
ば石油燃焼機器の大きさを変えることなく触媒燃焼の利
点を石油燃焼機器に備えることができる。また、熱交換
器のフィン等の伝熱面の表面を燃焼触媒とすることがで
きれば、完全燃焼およびサーマルNOxの生成を著しく
減少させることができるのみならず熱の発生が固体表面
で起きるので、気体−固体間の伝熱障壁の影響を避ける
ことができ熱利用効率を高めることが可能である。しか
も、炎燃焼と異なり触媒燃焼は燃焼音が無いので燃焼騒
音を低減する効果も期待できる。触媒燃焼は優れた新燃
焼技術であるが、民生用に供し得る低廉、高活性で10
00℃以上の高温に耐える触媒が無いことから、燃焼部
位単位体積当りの負荷(Kcal/cm3)は従来の炎燃焼と
同等もしくは若干劣ると考えられている。そこで、従来
の石油燃焼機器の大きさを変えないか、あるいは小型化
して触媒燃焼技術を利用するためには機器部品の表面を
燃焼触媒とすることが有効である。これにより触媒設置
部の新設を避けることができ、炎燃焼部の縮小を図るこ
とができる。現在、燃焼触媒はセラミックス系触媒担体
の表面に触媒金属を担持したものが用いられており、燃
焼機器部品表面を燃焼触媒とするためには適さない。ま
た、点火、消火時に高い熱衝撃および圧力衝撃を受ける
ような部位に使用すると割れ、破壊等が生じることも大
きな問題である。さらに、燃焼機器部品に使用されてい
る金属材料の表面を耐熱性の高い触媒とする技術は現段
階では実用化されていなかった。
【0003】
【目的】本発明の目的は、燃焼音が小さく、NOxを発
生しないで完全燃焼が可能な石油燃焼システム中で用い
る新らしいタイプの燃焼触媒とその製法を提供する点に
ある。
【0004】
【構成】本発明の第1は、金属支持体、その上に形成さ
れた多孔質セラミックス層および多孔質セラミックス層
に担持された酸化触媒よりなることを特徴とする燃焼触
媒に関する。前記金属支持体としては、燃焼機器金属部
品であることができ、とくに熱交換用フィンであること
ができる。本発明の第2は、粗面化した金属表面にセラ
ミックス系溶射材をプラズマ溶射することにより多孔質
セラミックス層を形成した後、該多孔質セラミックス層
に酸化触媒を担持させることを特徴とする燃焼触媒の製
法に関する。
【0005】前記セラミックス系溶射材の溶射に先立
ち、粗面化した金属表面に金属溶射材をプラズマ溶射す
ることによりアンダーコート層を形成することにより、
一層セラミックスと金属支持体の接着力を強化すること
ができる。高温部位に用いる民生用熱機器部品の多くは
金属が使用されている。これ等金属の表面を燃焼触媒と
するためには、表面に耐熱性が高く比表面積も比較的大
きい多孔質セラミツクス皮膜を形成して触媒担体とする
必要がある。また、金属とセラミックスでは熱膨脹率も
異なるので接合強度が大きく、熱衝撃にも充分に耐えら
れるものでなければならない。そこで、本発明では、担
体膜の形成にあたり、超高温(15,000〜20,000℃)が得
られ、高融点のセラミックス材料が溶融でき、かつ高速
エネルギーを与えることができるプラズマ溶射装置を用
いることにより、セラミックス微小球を金属表面に積層
させ、比表面積の大きなセラミックス担体膜を製造し
た。プラズマ溶射装置としては、市販のプラズマ溶射装
置を用いた。担体膜を形成させるセラミックス系溶射材
としては、Al23,TiO2,Al23-TiO2,A
23-MgO,Al23-SiO2,ZrO2,ZrO2-
23,ZrO2-MgO,ZrO2-CaO,ZrO2-S
iO2,Al23-CoO,Al23−ZrO,Y23
NiO等の金属酸化物を用い、また、担体膜の密着強度
を増大させるための金属系溶射材(アンダーコート材)
としては、Al,Ti,Ta,Mo,Ni,Ni-A
l,Ni-Cr,NiCr−Al,CoCr−Al等を
用いたが、とりわけNi−Al,Ni−Crが好まし
い。以上のようにして得られた担体表面に金属を担持し
て燃焼触媒を調整した。金属の担持は図1に示した方法
により行なった。また、一部のものについてはアルミナ
による均一ゲル化法も適用できる。アルミナによる均一
ゲル化法は、金属塩水溶液中に硝酸アルミニウムの水溶
液を混合しておき、これを担体に含漬した後アンモニア
蒸気に触れさせるとゲル化して、金属塩が均一に分散し
た状態で固定化する。ついで、これを焼成し、アルミニ
ウム化合物をアルミナに変換する方法である。
【0006】
【実施例】
実施例1 ステンレス鋼板材を用い、前処理としてブラスト処理に
よる粗面化を行った後、(a)グレーアルミナ(Al
23)、(b)スピネル(Al23-MgO)または(c)ム
ライト(Al23-SiO2)の微粉末をそれぞれプラズ
マ溶射した。溶射条件はいずれの場合もすべて下記のと
おりである。 プライマリガス(Ar)流量 39リットル/min セカンダリガス(H2) 流量 9〜14.4リットル/min 電 圧 74〜88V 電 流 500〜600A 溶射距離 50〜300mm 溶 射 量 25〜70g/min 溶射したそれぞれのセラミックス皮膜の物性を密着性
(引張り強さ)、表面粗さ、比表面積および耐熱衝撃性
について試験した。密着性および耐熱衝撃性の試験は、
JISH8666に準拠して行った。試験結果を表1に
示したが、耐熱衝撃性試験において溶射皮膜のふくれ、
剥離、割れ等の生じない密着性の高い皮膜を形成でき
た。
【表1】 *850℃で10分熱処理後、水中で急冷する作業を5
回繰り返した。表中の○印は、剥離やふくれが発生しな
かったことを示す。
【0007】実施例2 (イ)塩化白金酸H2PtCl6・6H2Oの水溶液と硝酸パラジウ
ムPd(NO3)2の水溶液または(ロ)テトラミンジクロロ白金
Pt(NH3)4Cl2とテトラミンジクロロパラジウムPd(NH3)4C
l2の水溶液(いずれもPt/Pdの比5/1)を、アル
ミナをプラズマ溶射したステンレス鋼板〔実施例1(a)
でに得られたもの〕に塗布した(なお、浸漬法によって
もよい。)。塗布量は金属量が0.2mg/cm2になるよう
に調整した。これを空気中で乾燥し(120℃、30
分)、空気中で焼成後、水素還元処理を行い(400
℃、30分)、触媒Aおよび触媒Bを作った。このよう
にして調製した触媒担持ステンレス鋼板を図2に示すよ
うな触媒活性試験装置の反応器中に装填し、燃料ガスと
してエチレン(993ppm、空気バランス)を使用し、
ガス流量調節器で一定流量に制御して電気炉で加熱した
反応器に供給した。排気分析は全炭化水素計により連続
測定した。試験条件の範囲は下記表2の通りである。
【表2】 表2 触媒活性試験条件範囲 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 混合ガス エチレン(993ppm、空気バランス) 加熱炉温度 100〜500℃ 反応管温度 90〜430℃ ガス流量 118 ml/min/cm2 活性試験結果を図3に示す。図にみられるように、活性
の高いものは100℃以下で燃焼が開始し、150〜2
00℃以上で完全に燃焼している。
【0008】
【効果】以上のように本発明によれば耐熱衝撃性に優
れ、活性の高い燃焼触媒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】触媒調整のフローシートである。
【図2】実施例1で用いた触媒活性試験装置の概略図で
ある。
【図3】実施例1における活性試験結果を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 燃料ガスボンベ 2 ガス流量調節器 3 予熱器 4 反応器 5 全炭化水素分析計 6 ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 哲也 東京都千代田区霞ケ関3丁目2番5号 昭 和シエル石油株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属支持体、その上に形成された多孔質
    セラミックス層および多孔質セラミックス層に担持され
    た酸化触媒よりなることを特徴とする燃焼触媒。
  2. 【請求項2】 前記金属支持体が燃焼機器金属部品であ
    る請求項1記載の燃焼触媒。
  3. 【請求項3】 前記燃焼機器金属部品が熱交換用フィン
    である請求項2記載の燃焼触媒。
  4. 【請求項4】 粗面化した金属表面にセラミックス系溶
    射材をプラズマ溶射することにより多孔質セラミックス
    層を形成した後、該多孔質セラミックス層に酸化触媒を
    担持させることを特徴とする燃焼触媒の製法。
  5. 【請求項5】 粗面化した金属表面に、金属溶射材をプ
    ラズマ溶射することによりアンダーコート層を形成し、
    ついで、その上にセラミックス系溶射材をプラズマ溶射
    することにより多孔質セラミックス層を形成した後、該
    多孔質セラミックス層に酸化触媒を担持させることを特
    徴とする燃焼触媒の製法。
JP24271791A 1991-08-28 1991-08-28 燃焼触媒とその製法 Expired - Fee Related JP3261710B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24271791A JP3261710B2 (ja) 1991-08-28 1991-08-28 燃焼触媒とその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24271791A JP3261710B2 (ja) 1991-08-28 1991-08-28 燃焼触媒とその製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0557199A true JPH0557199A (ja) 1993-03-09
JP3261710B2 JP3261710B2 (ja) 2002-03-04

Family

ID=17093195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24271791A Expired - Fee Related JP3261710B2 (ja) 1991-08-28 1991-08-28 燃焼触媒とその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3261710B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200675A (ja) * 1995-01-17 2008-09-04 Basf Catalysts Llc 触媒材料を金属基質に接着させる熱噴霧方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200675A (ja) * 1995-01-17 2008-09-04 Basf Catalysts Llc 触媒材料を金属基質に接着させる熱噴霧方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3261710B2 (ja) 2002-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3037348B2 (ja) 接触燃焼反応器ベッド用の積層支持体
JPH04280086A (ja) ハニカムモノリスヒータ
JPH04277481A (ja) 抵抗調節型ヒーター
JPH03295184A (ja) 抵抗調節型ヒーター及び触媒コンバーター
JPH04280087A (ja) ハニカムヒーター
JPH04241715A (ja) 抵抗調節型ヒーター
JPH07166845A (ja) ハニカムヒーター
JP3221972B2 (ja) 触媒とそれを用いた触媒燃焼装置
JPH0557199A (ja) 燃焼触媒とその製法
JPH04366584A (ja) 抵抗調節型ヒーター及びヒーターユニット
JPS59169536A (ja) 高温燃焼触媒
JPH07166846A (ja) ハニカムヒーター
JPH06320019A (ja) 燃焼触媒とその製法
JP2011521770A (ja) 排気浄化設備およびバーナ設備用のセラミックハニカム体、金属表面およびその他の触媒担体の触媒活性皮膜
JPS59150948A (ja) 燃焼機関用部品
JPS594504B2 (ja) 液体燃料燃焼筒
JPS5936547A (ja) 接触燃焼用触媒体
JP5862488B2 (ja) 電気加熱式触媒
JPS60207818A (ja) 液体燃料燃焼装置
JPS62149346A (ja) 燃焼用触媒
CN207800762U (zh) 甲醇重整高温燃料电池的快速启动燃烧室
JPH1043598A (ja) 排気ガス浄化用触媒装置
JPH02157047A (ja) 石油ストーブの燃焼ガス浄化用触媒
CN115400588A (zh) 提高柴油发动机冷启动时废气处理系统性能的方法
JPH06129616A (ja) 触媒燃焼用エレメント

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081221

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees