JPH0557024U - 浸入水防止装置 - Google Patents
浸入水防止装置Info
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- JPH0557024U JPH0557024U JP11325991U JP11325991U JPH0557024U JP H0557024 U JPH0557024 U JP H0557024U JP 11325991 U JP11325991 U JP 11325991U JP 11325991 U JP11325991 U JP 11325991U JP H0557024 U JPH0557024 U JP H0557024U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 傾斜地から流れ込む地下水を地中で遮断する
と共に、耕作地を広く有効に使用できる浸入水防止装置
を提供する。 【構成】 傾斜面を有する非耕作地15に埋設される浸
入水防止装置であって、耕作地10の端から2m以内の
所で高さが50cm以上の凹凸面を有する遮水板1と、
遮水板1の片面を覆う透水シート2とを、遮水板1が耕
作地10側に位置するように立設した構成とする。
と共に、耕作地を広く有効に使用できる浸入水防止装置
を提供する。 【構成】 傾斜面を有する非耕作地15に埋設される浸
入水防止装置であって、耕作地10の端から2m以内の
所で高さが50cm以上の凹凸面を有する遮水板1と、
遮水板1の片面を覆う透水シート2とを、遮水板1が耕
作地10側に位置するように立設した構成とする。
Description
【0001】
本考案は、耕作地に隣接した傾斜地の地中から耕作地に浸入する水を防止する ための浸入防止装置に関する。
【0002】
従来、耕作地である水田を畑作も行えるよう、耕作地の地中に暗渠排水管を埋 設することが一般に行われていた。
【0003】 また、耕作地の山際には冷水が湧水として流れ込むため、耕作地内に仕切板を 設け、該冷水を遮断するとともに、仕切板の外側に溝を設けたり、地中に暗渠排 水管を埋設したりすることによって、冷水を排出していた。
【0004】
しかしながら、耕作地内に仕切板を設けると、耕運機等が該板に当たり、作業 がやり辛いばかりでなく、該板が耕運機によって破損することもしばしば起こっ ている。また、仕切板を設けることにより耕作可能な面積が少なくなるという問 題もあった。また、仕切板の外側に溝や暗渠排水管を埋設する工事も、耕作地で ない場所であるため無駄な経費がかかり、煩わしい問題であった。
【0005】 本考案は上記のような問題に鑑みてなされたもので、傾斜地から流れ込む地下 水を地中で遮断するとともに、耕作地を広く有効に使用できる浸入水防止装置を 提供することを目的とする。
【0006】
本考案の浸入水防止装置は、傾斜面を有する非耕作地に埋設されるもので、耕 作地の端から2m以内の所で高さが50cm以上の凹凸面を有する遮水板と該板 の片面を覆う透水シートとを、該板が耕作地側に位置するように立設したもので ある。
【0007】
本考案の構成によると、傾斜面内に溜まった水や傾斜面の上方から低い位置に ある耕作地に向かう水が耕作地のすぐ前で遮水板によって遮断される。本考案に おける遮水板は凹凸面を有しており、凹凸面の片面は透水シートに覆われている ので、傾斜面内を流れてきた水は透水シートを通過し凹凸面と透水シートの隙間 を通って水圧の低い方へ流出する。
【0008】 遮水板は高さが50cm以上であり、地中に埋設するので水を遮断できる。水 を通さない粘土層のような不透水層が地表から50cm程度の浅い所にあれば、 透水板の高さは50cm程度でよいが、不透水層の存在があまりはっきりしない 場合は1m50cm〜2mの遮水板を立設するのが望ましい。
【0009】 また、該板は耕作地の端に立設すると耕運機が接触することがあるので、30 cm〜1mほど非耕作地の中に入った所に設けるのが望ましい。また、耕作地の 端から2m以上離れた位置に該遮水板を設けると、工事が大変であるばかりでな く、遮水板と耕作地の間の湧水が耕作地に流入するため該板の遮水効率が半減す るので好ましくない。
【0010】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0011】 図1は本考案の浸入水防止装置に使用される遮水板1に部分的に透水シート2 を覆った状態を示す斜視図である。
【0012】 該遮水板1は合成樹脂製であって、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロ ピレン等の汎用樹脂を成形して造られたもので、その厚みは0.5〜3.0mm で凹凸に成形されているため剛性があり、簡単に変形することはないものである 。図1における凸部11は独立の突状部であってコップをふせたような形状をし ており、凸部11と凸部11の間は谷になっている。また、凸部11の頂部を結 ぶ面には、繊維製の不織布や織布等の透水シート2が覆われている。該シート2 と凹凸板1とはその接触部分を熱融着するか、又は接着剤によって貼着している のが望ましい。
【0013】 図2は図1の遮水板1及び透水シート2の部分拡大断面図であって、矢印Pの 方向から地中の水Hが透水シートを通過して凹凸な透水板1の凹部12に集めら れ、下方に溜まって水圧の低い流出口(不図示)の方に徐々に流れ出してゆくも のである。
【0014】 図3は本考案に使用される遮水板及び透水シート2の他の実施例であって、遮 水板1が波形板となっている。該波形板は厚みが厚く、変形しにくいものが好適 に使用される。波形が上下方向になるように設置され、継ぎ部分は重ね合わせて 接着するのが好ましいが、接着が困難な場合は接合金具(不図示)などで物理的 に重ね合わせて接合する。また、透水シート2は端部をコの字形の金具8で遮水 板1の端とともに挟み込むとよい。
【0015】 図4は本考案の一実施例であって、浸入水防止装置の使用状態を示す断面図で ある。耕作地10は傾斜面となっている非耕作地15と隣接した状態にあり、傾 斜面の上は農業用の道路20であって、その道路の両側には側溝21が設けられ ている。また、道路20を挟んで傾斜面と反対側には他の耕作地30があり、該 耕作地30からの水も道路20の地下を通って耕作地10側に流出することも一 般にはよくあることである。
【0016】 図5は本考案の他の実施例であって、図4と同様に浸入水防止装置の使用状態 を示す断面図である。この場合、耕作地10に隣接しているのは山の斜面であっ て、この非耕作地15の地中の水が耕作地10に流れ込むものである。
【0017】 図4及び図5において、透水シート2が片面に並設された遮水板1が耕作地1 0からLだけ離れた位置に略垂直に埋設されている。図4において、Lの長さは 約30cmであり、遮水板1の高さSは約50cmである。また、地表から該板 までの深さTは約15cmである。
【0018】 図4において、道路や傾斜面からの地中の水は矢印Pの方向に向い透水シート 2に当たって遮水板1の凹凸面を流出口の方に流れていく。また、図5において 遮水板1は耕作地から約40cmの所にあり、地表から20cmの深さに埋設さ れている。そして該板1の高さは約1.5mであり、傾斜面となっている非耕作 地15の地中を流れる水は矢印Pの方向に流れて透水シート2を通り、遮水板1 でせき止められて凹凸面を流れて流出口に向かう。
【0019】 図6は透水シート2面から見た遮水板1の斜視図であって、下端部に流出口3 5が設けられている。該流出口35はパイプの一部が切欠かれていて、該板1の 端がこの切欠部36に挿入されている。
【0020】 図7は該流出口35を遮水板1から取り外した状態の斜視図である。
【0021】 図6及び図7からわかるように、透水シート2側から流入してきた水は遮水板 1の下部を流れ、流出口35のパイプ内に入る。そして、このパイプは耕作地か ら離れた低位置を流れる側溝に流れ込むための他の管(不図示)に連結されてい る。
【0022】
以上の説明から明らかなように、本考案の浸入水防止装置は、耕作地と非耕作 地の境界線より非耕作地側に入った所に設けられるので、耕作地を最大限使用で き、耕運機などの農機具の邪魔にならないもので、非耕作地からの冷水が耕作地 に浸入しないので作物が冷水による悪影響を受けることがないという効果を奏す る。また、遮水板や透水シートが地表に出ていないため傾斜面を焼いて、病虫害 の防除をした場合でも遮水板等が焼けることはなく、また草刈り時にも全く邪魔 にならないという利点がある。また工事も従来の仕切板を入れ暗渠排水管を埋設 するものより簡単に行えるという利点がある。
【図1】本考案の浸入水防止装置に使用される透水シー
トの一部欠除した遮水板の一例を示す斜視図である。
トの一部欠除した遮水板の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】本考案の浸入水防止装置に使用される透水シー
トの一部欠除した透水板の他の例を示す斜視図である。
トの一部欠除した透水板の他の例を示す斜視図である。
【図4】本考案の浸入水防止装置が埋設された状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】本考案の別の実施例を示す断面図である。
【図6】透水シート面側から見た遮水板き斜視図であ
る。
る。
【図7】流出口の斜視図である。
1 遮水板 2 透水シート 10 耕作地 15 非耕作地
Claims (1)
- 【請求項1】耕作地に隣接する傾斜面を有する非耕作地
に於いて、耕作地の端から2m以内の非耕作地の地中
に、高さが50cm以上の凹凸面を有する遮水板と該板
の片面を覆う透水シートとを、該板が耕作地側に位置す
るように立設したことを特徴とする浸入水防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991113259U JP2579068Y2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 浸入水防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991113259U JP2579068Y2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 浸入水防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557024U true JPH0557024U (ja) | 1993-07-30 |
JP2579068Y2 JP2579068Y2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=14607623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991113259U Expired - Fee Related JP2579068Y2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 浸入水防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579068Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009215872A (ja) * | 2008-02-14 | 2009-09-24 | Yoshihara Kako:Kk | 地下水排除構造 |
JP2018102136A (ja) * | 2016-12-22 | 2018-07-05 | 野原工業株式会社 | 畦防水壁の施工方法と畦防水壁の施工装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5111735U (ja) * | 1974-07-13 | 1976-01-28 | ||
JPS5659248U (ja) * | 1979-10-09 | 1981-05-21 | ||
JP3086131U (ja) * | 2001-11-20 | 2002-06-07 | 世▲きん▼ 郭 | 折り畳み傘のフレーム構造 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP1991113259U patent/JP2579068Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5111735U (ja) * | 1974-07-13 | 1976-01-28 | ||
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JP2018102136A (ja) * | 2016-12-22 | 2018-07-05 | 野原工業株式会社 | 畦防水壁の施工方法と畦防水壁の施工装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2579068Y2 (ja) | 1998-08-20 |
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