JP2579068Y2 - 浸入水防止装置 - Google Patents

浸入水防止装置

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JP2579068Y2
JP2579068Y2 JP1991113259U JP11325991U JP2579068Y2 JP 2579068 Y2 JP2579068 Y2 JP 2579068Y2 JP 1991113259 U JP1991113259 U JP 1991113259U JP 11325991 U JP11325991 U JP 11325991U JP 2579068 Y2 JP2579068 Y2 JP 2579068Y2
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cultivated land
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prevention device
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克己 大井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、耕作地に隣接した傾斜
地の地中から耕作地に浸入する水を防止するための浸入
防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耕作地である水田を畑作も行える
よう、耕作地の地中に暗渠排水管を埋設することが一般
に行われていた。
【0003】また、耕作地の山際には冷水が湧水として
流れ込むため、耕作地内に仕切板を設け、該冷水を遮断
するとともに、仕切板の外側に溝を設けたり、地中に暗
渠排水管を埋設したりすることによって、冷水を排出し
ていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、耕作地
内に仕切板を設けると、耕運機等が該板に当たり、作業
がやり辛いばかりでなく、該板が耕運機によって破損す
ることもしばしば起こっている。また、仕切板を設ける
ことにより耕作可能な面積が少なくなるという問題もあ
った。また、仕切板の外側に溝や暗渠排水管を埋設する
工事も、耕作地でない場所であるため無駄な経費がかか
り、煩わしい問題であった。
【0005】本考案は上記のような問題に鑑みてなされ
たもので、傾斜地から流れ込む地下水を地中で遮断する
とともに、耕作地を広く有効に使用できる浸入水防止装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の浸入水防止装置
は、傾斜面を有する非耕作地に埋設されるもので、耕作
地の端から2m以内の所で高さが50cm以上の凹凸面
を有する遮水板と該板の片面を覆う透水シートとを、該
板が耕作地側に位置するように立設したものである。
【0007】
【作用】本考案の構成によると、傾斜面内に溜まった水
や傾斜面の上方から低い位置にある耕作地に向かう水が
耕作地のすぐ前で遮水板によって遮断される。本考案に
おける遮水板は凹凸面を有しており、凹凸面の片面は透
水シートに覆われているので、傾斜面内を流れてきた水
は透水シートを通過し凹凸面と透水シートの隙間を通っ
て水圧の低い方へ流出する。
【0008】遮水板は高さが50cm以上であり、地中
に埋設するので水を遮断できる。水を通さない粘土層の
ような不透水層が地表から50cm程度の浅い所にあれ
ば、透水板の高さは50cm程度でよいが、不透水層の
存在があまりはっきりしない場合は1m50cm〜2m
の遮水板を立設するのが望ましい。
【0009】また、該板は耕作地の端に立設すると耕運
機が接触することがあるので、30cm〜1mほど非耕
作地の中に入った所に設けるのが望ましい。また、耕作
地の端から2m以上離れた位置に該遮水板を設けると、
工事が大変であるばかりでなく、遮水板と耕作地の間の
湧水が耕作地に流入するため該板の遮水効率が半減する
ので好ましくない。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0011】図1は本考案の浸入水防止装置に使用され
る遮水板1に部分的に透水シート2を覆った状態を示す
斜視図である。
【0012】該遮水板1は合成樹脂製であって、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の汎用樹脂
を成形して造られたもので、その厚みは0.5〜3.0
mmで凹凸に成形されているため剛性があり、簡単に変
形することはないものである。図1における凸部11は
独立の突状部であってコップをふせたような形状をして
おり、凸部11と凸部11の間は谷になっている。ま
た、凸部11の頂部を結ぶ面には、繊維製の不織布や織
布等の透水シート2が覆われている。該シート2と凹凸
板1とはその接触部分を熱融着するか、又は接着剤によ
って貼着しているのが望ましい。
【0013】図2は図1の遮水板1及び透水シート2の
部分拡大断面図であって、矢印Pの方向から地中の水H
が透水シートを通過して凹凸な透水板1の凹部12に集
められ、下方に溜まって水圧の低い流出口(不図示)の
方に徐々に流れ出してゆくものである。
【0014】図3は本考案に使用される遮水板及び透水
シート2の他の実施例であって、遮水板1が波形板とな
っている。該波形板は厚みが厚く、変形しにくいものが
好適に使用される。波形が上下方向になるように設置さ
れ、継ぎ部分は重ね合わせて接着するのが好ましいが、
接着が困難な場合は接合金具(不図示)などで物理的に
重ね合わせて接合する。また、透水シート2は端部をコ
の字形の金具8で遮水板1の端とともに挟み込むとよ
い。
【0015】図4は本考案の一実施例であって、浸入水
防止装置の使用状態を示す断面図である。耕作地10は
傾斜面となっている非耕作地15と隣接した状態にあ
り、傾斜面の上は農業用の道路20であって、その道路
の両側には側溝21が設けられている。また、道路20
を挟んで傾斜面と反対側には他の耕作地30があり、該
耕作地30からの水も道路20の地下を通って耕作地1
0側に流出することも一般にはよくあることである。
【0016】図5は本考案の他の実施例であって、図4
と同様に浸入水防止装置の使用状態を示す断面図であ
る。この場合、耕作地10に隣接しているのは山の斜面
であって、この非耕作地15の地中の水が耕作地10に
流れ込むものである。
【0017】図4及び図5において、透水シート2が片
面に並設された遮水板1が耕作地10からLだけ離れた
位置に略垂直に埋設されている。図4において、Lの長
さは約30cmであり、遮水板1の高さSは約50cm
である。また、地表から該板までの深さTは約15cm
である。
【0018】図4において、道路や傾斜面からの地中の
水は矢印Pの方向に向い透水シート2に当たって遮水板
1の凹凸面を流出口の方に流れていく。また、図5にお
いて遮水板1は耕作地から約40cmの所にあり、地表
から20cmの深さに埋設されている。そして該板1の
高さは約1.5mであり、傾斜面となっている非耕作地
15の地中を流れる水は矢印Pの方向に流れて透水シー
ト2を通り、遮水板1でせき止められて凹凸面を流れて
流出口に向かう。
【0019】図6は透水シート2面から見た遮水板1の
斜視図であって、下端部に流出口35が設けられてい
る。該流出口35はパイプの一部が切欠かれていて、該
板1の端がこの切欠部36に挿入されている。
【0020】図7は該流出口35を遮水板1から取り外
した状態の斜視図である。
【0021】図6及び図7からわかるように、透水シー
ト2側から流入してきた水は遮水板1の下部を流れ、流
出口35のパイプ内に入る。そして、このパイプは耕作
地から離れた低位置を流れる側溝に流れ込むための他の
管(不図示)に連結されている。
【0022】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の浸入水防止装置は、耕作地と非耕作地の境界線より非
耕作地側に入った所に設けられるので、耕作地を最大限
使用でき、耕運機などの農機具の邪魔にならないもの
で、非耕作地からの冷水が耕作地に浸入しないので作物
が冷水による悪影響を受けることがないという効果を奏
する。また、遮水板や透水シートが地表に出ていないた
め傾斜面を焼いて、病虫害の防除をした場合でも遮水板
等が焼けることはなく、また草刈り時にも全く邪魔にな
らないという利点がある。また工事も従来の仕切板を入
れ暗渠排水管を埋設するものより簡単に行えるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の浸入水防止装置に使用される透水シー
トの一部欠除した遮水板の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】本考案の浸入水防止装置に使用される透水シー
トの一部欠除した透水板の他の例を示す斜視図である。
【図4】本考案の浸入水防止装置が埋設された状態を示
す断面図である。
【図5】本考案の別の実施例を示す断面図である。
【図6】透水シート面側から見た遮水板き斜視図であ
る。
【図7】流出口の斜視図である。
【符号の説明】
1 遮水板 2 透水シート 10 耕作地 15 非耕作地
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 11/00 E02B 13/00 305

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耕作地に隣接する傾斜面を有する非耕作地
    に於いて、耕作地の端から2m以内の非耕作地の地中
    に、高さが50cm以上の凹凸面を有する遮水板と該板
    の片面を覆う透水シートとを、該板が耕作地側に位置す
    るように立設したことを特徴とする浸入水防止装置。
JP1991113259U 1991-12-27 1991-12-27 浸入水防止装置 Expired - Fee Related JP2579068Y2 (ja)

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JPH0557024U JPH0557024U (ja) 1993-07-30
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5457047B2 (ja) * 2008-02-14 2014-04-02 株式会社吉原化工 地下水排除構造
JP6552004B2 (ja) * 2016-12-22 2019-07-31 野原工業株式会社 畦防水壁の施工方法と畦防水壁の施工装置

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JPS5111735U (ja) * 1974-07-13 1976-01-28
JPS5659248U (ja) * 1979-10-09 1981-05-21
JP3086131U (ja) * 2001-11-20 2002-06-07 世▲きん▼ 郭 折り畳み傘のフレーム構造

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