JPH0556903A - ワイパー用不織布及びこれを用いたホワイトボード用ワイパー - Google Patents

ワイパー用不織布及びこれを用いたホワイトボード用ワイパー

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JPH0556903A
JPH0556903A JP25582491A JP25582491A JPH0556903A JP H0556903 A JPH0556903 A JP H0556903A JP 25582491 A JP25582491 A JP 25582491A JP 25582491 A JP25582491 A JP 25582491A JP H0556903 A JPH0556903 A JP H0556903A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油膜除去性、長期間の使用、除去した塵など
の保持性の点で優れたワイパー用不織布、及びこれを用
いたホワイトボード用ワイパーを提供すること。 【構成】 易分割性繊維を含む繊維ウエブをニードルパ
ンチ法により、該易分割性繊維を分割すると同時に絡合
させた、20g/cm2荷重時の見掛密度が0.05〜0.1
3g/cm3のワイパー用不織布であり、該ワイパー用不織
布をパッド2の外表面に装着すればホワイトボード用ワ
イパーとして使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油膜などを払拭すること
ができ、除去した塵の保持性に優れ、長期間に亘って使
用できるワイパー用不織布であり、ホワイトボード用、
自動車用、コピー機などのOA機器用、家具用などに使
用できるものである。
【0002】
【従来の技術】ホワイトボードは従来から使用していた
黒板に比較して、埃が生じにくく、手が汚れないため、
普及してきている。このホワイトボード上に付着したイ
ンクを除去するワイパーとして、基材に繊維を電気植毛
したもの、パイル織物などがあったが、いずれもホワイ
トボード用ワイパーとして、十分な性能をもつものでは
なかった。
【0003】例えば、実開昭57−24099号公報に
は発泡体に繊維を電気植毛したワイパーが開示されてい
るが、このワイパーはホワイトボード上に付着したイン
クは除去できるものの、油膜が残留してしまうという欠
点があった。また、このワイパーは繊維が規則正しく、
密に植毛されているため、拭き取ったインクを保持でき
ず、すぐにインクで目詰りを生じ、長期に亘って使用す
ることが困難であった。更には、植毛した繊維の弾性に
よりインクがはじき飛ばされ、周囲が汚れるという欠点
もあった。
【0004】一方、特開昭60−8099号公報にはパ
イル織物からなるホワイトボード用ワイパーが開示され
ている。しかしながら、ここに開示されているワイパー
も前記の電気植毛したワイパーと同様に、油膜除去性、
長期間の使用、除去したインクの保持性の点で問題があ
った。
【0005】また、特公昭59−30419号公報には
極細繊維を使用したワイパーが開示されているが、織物
のような密度の高いものであるため、除去した塵などの
保持性が悪く、長期間使用することができなかった。
【0006】これらの問題を解決するため、本出願人は
平成3年7月12日付の特許願において、極細繊維を含
み、見掛密度が0.04g/cm3以下のワイパー用不織布を
提案した。このワイパー用不織布はエマルジョン型の接
着剤、或いは熱融着性繊維により繊維同士を固定した後
に、化学処理を施すことにより繊維を分割し、極細繊維
を得たものであったが、エマルジョン型の接着剤、或い
は熱融着性繊維により繊維同士を固定すると、化学処理
による繊維の分割が不十分となるため、十分に満足でき
る油膜除去性能が得られないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
解決するためになされたものであり、油膜除去性、長期
間の使用、除去した塵などの保持性の点で優れたワイパ
ー用不織布、及びこれを用いたホワイトボード用ワイパ
ーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は機械的に分割
し、絡合した極細繊維を含み、20g/cm2荷重時の見掛
密度が0.05〜0.13g/cm3のワイパー用不織布であ
る。なお、ニードルパンチにより分割し、絡合した極細
繊維を含んでいれば、より除去した塵の保持性に優れ、
長期間使用することができる。
【0009】また、上記のワイパー用不織布をパッドの
外表面に装着すれば、ホワイトボード用ワイパーとして
使用できる。
【0010】
【作用】本発明のワイパー用不織布は機械的に分割し、
絡合した極細繊維を含んでおり、20g/cm2荷重時の見
掛密度(以下、単に見掛密度という)が0.05〜0.1
3g/cm3であることにより、インク、埃、油膜など(以
下、総称して塵という)の除去性、保持性に優れ、長期
間使用できる。
【0011】まず第1に、本発明のワイパー用不織布は
機械的に分割し、絡合した極細繊維を含んでいるので、
油膜除去性に優れている。本発明の極細繊維は一般的な
繊維に比べて10分の1程度の繊維径であるため、通常
の繊維では掻き取ることのできない油膜などの微細なも
のを除去することができる。また、繊維断面形状が略円
形の繊維を分割することにより得られる極細繊維は、鋭
利な角をもつ断面形状であるため、より油膜を払拭しや
すい。
【0012】第2に本発明のワイパー用不織布の見掛密
度は、0.05〜0.13g/cm3であるため、除去した塵
の保持性に優れ、長期間使用することができる。つま
り、この範囲の見掛密度をもつワイパー用不織布は、嵩
高で、空間部分が多いので、このワイパー用不織布を使
用すると、ワイパー用不織布表面の極細繊維は勿論のこ
と、ワイパー用不織布内部の極細繊維も被清掃物と接触
できるので、ワイパー用不織布内部の極細繊維も塵を除
去し、ワイパー用不織布が被清掃物から離れる時に、掻
き取った塵を一緒にワイパー用不織布の内部空間に収納
することができるため、ワイパー用不織布表面には除去
した塵がほとんど堆積せず、長期間使用することができ
る。
【0013】また、ワイパー用不織布では内部の極細繊
維が表面の極細繊維によって覆われた構造となっている
と共に、極細繊維により形成させる空間は微小なもので
あるため、拭き取った塵が移動しにくく、拭き取った塵
が飛散することもないので、塵の保持性に優れている。
【0014】なお、このような優れた効果は、機械的に
十分に易分割性繊維を分割し、極細繊維を得ているため
に生じる。
【0015】本発明の極細繊維は0.04〜0.5デニー
ル程度の繊維であり、易分割性繊維を機械的に分割する
ことにより得られる。このような極細繊維を与える易分
割性繊維は2種類以上の樹脂からなる、機械的な衝撃に
よって分割しやすい繊維であり、ポリアミド樹脂とポリ
エステル樹脂、ポリアミド樹脂とポリオレフィン系樹
脂、ポリアミド樹脂とポリアクリロニトリル系重合体樹
脂、ポリエステル樹脂とポリオレフィン系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂とポリアクリロニトリル系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂とポリアクリロニトリル系重合体樹脂の組
合せを例示できるが、これらに限定されるものではな
い。
【0016】なお、これらの樹脂成分はどのように配置
していても良いが、例えば、一成分を他成分間に放射状
に配した断面形状をもつ菊花型繊維、或いは異なる成分
を交互に層状に積層した断面形状をもつバイメタル型繊
維などを例示できる。これらの易分割性繊維から得られ
る極細繊維は、鋭利な断面形状部分をもち、より塵を掻
き取りやすく、油膜除去性に優れている。
【0017】本発明のワイパー用不織布の極細繊維の構
成比率が20重量%よりも低いと、極細繊維による塵除
去性能などが低下してしまい、逆に、極細繊維の構成比
率が90重量%よりも多くなると、ワイパー用不織布の
形態安定性、強度が低下するので、極細繊維の構成比率
は20〜90重量%であるのが好ましい。より好ましく
は30〜80重量%である。
【0018】なお、極細繊維以外に3デニール以上の繊
維を使用すると、ワイパー用不織布の背骨のような働き
をして、ワイパー用不織布に強度、寸法安定性を付与す
る。例えば、セルロース繊維のような再生繊維、絹、羊
毛のような動物繊維、アセテート繊維のような半合成繊
維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、アクリル繊維、ポリ
エステル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニ
ル系繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチレン繊維、ポリ
プロピレン繊維などの合成繊維を使用することができ
る。
【0019】また、易分割性繊維を分割し、極細繊維を
形成した後に、熱融着性繊維の融着によりワイパー用不
織布の形態安定性を向上させる場合には、単一成分から
なる熱融着性繊維を使用しても良いが、熱処理により融
着しない部分も含む2種類以上の樹脂成分からなるサイ
ドバイサイド型、芯鞘型などの複合型の熱融着性繊維を
使用すると、融着しない部分により強度が得られるの
で、より好適に使用できる。なお融着成分の融点は、極
細繊維を融着させないように、極細繊維の構成成分の融
点よりも10℃以上低いことが好ましい。
【0020】この複合型の熱融着性繊維の成分として、
6ナイロン/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチ
レン、ポリプロピレン/エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリエステル/ポリプロピレン、ポリエステル/ポ
リエチレン、6ナイロン/66ナイロン、高融点ポリエ
ステル/低融点ポリエステル、高密度ポリエチレン/低
密度ポリエチレンなどの組み合わせが例示できるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0021】なお、熱融着性繊維が繊維ウエブの80重
量%を越えると、極細繊維の割合が低下するため払拭性
が低下し、逆に10重量%未満であると融着による十分
な形態安定性、強度が得られないため、熱融着性繊維に
より強度、寸法安定性をもたせる場合には10〜80重
量%、より好ましくは20〜70重量%混合するのが好
ましい。
【0022】本発明のワイパー用不織布は前記のような
易分割性繊維、熱融着性繊維、或いは前記の各種繊維を
混綿した後、カード法、或いはエアレイ法などにより、
繊維ウエブを形成した後、易分割性繊維を機械的に分割
すると共に繊維同士を絡合させて得る。
【0023】なお、カード法により繊維ウエブを形成す
る場合、繊維ウエブの配向は特に限定しないが、例え
ば、クロスレイヤーにより繊維同士が交差するように配
向させれば、全方向に対して均一に強度があり、一方向
に配向させれば、配向方向に対して優れた強度を示し、
交差した繊維ウエブと一方向の繊維ウエブを積層すれ
ば、強度的に優れた繊維ウエブが得られる。
【0024】この得られた繊維ウエブに、ニードル或い
は水流などの機械的作用を施すことにより、分割、絡合
した極細繊維を含むワイパー用不織布を得る。
【0025】なお、いずれの方法によりワイパー用不織
布を得る場合であっても、ワイパー用不織布の見掛密度
が0.05〜0.13g/cm3となるように調整する。例え
ば、ニードルパンチによりワイパー用不織布を得る場合
には針密度20〜800本/cm2で行ない、水流により
ワイパー用不織布を得る場合は、水圧10〜150kg/c
m2で行なうのが好ましい。なお、ニードルパンチにより
分割、絡合すれば嵩高なワイパー用不織布を得やすいた
め、より除去した塵の保持性に優れ、長期間使用するこ
とのできるワイパー用不織布が得られる。
【0026】更に、ワイパー用不織布に形態安定性を付
与するため、易分割性繊維を分割して極細繊維を得た後
に、スプレー法などによりアクリル酸エステル系、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体系、ポリ酢酸ビニル系、ポリ
塩化ビニル系、合成ゴム系、ウレタン系、ポリエステル
系などで、特に自己架橋型の合成樹脂をバインダーとし
て付与しても良い。また、予め易分割性繊維と一緒に混
綿した熱融着性繊維を融着させても良い。
【0027】このように本発明のワイパー用不織布はエ
マルジョン型の接着剤、或いは熱融着性繊維により繊維
同士が固定されていないか、或いは固定される前に機械
的に分割、絡合を行なっているため、極細繊維を十分に
得ることができる。なお、易分割性繊維を分割し、極細
繊維を得るために、易分割性繊維の一成分を溶剤などに
よって溶解させて除去したり、膨潤剤を作用させること
による膨潤収縮を行なう、いわゆる化学的処理を併用し
ても構わない。
【0028】このようにして得られる本発明のワイパー
用不織布は、見掛密度が0.05〜0.13g/cm3で、か
つ極細繊維を含んでいる。0.13g/cm3より見掛密度が
大きいと、嵩高性がなく空間が少ないため、除去した塵
を保持することができず、飛散し、長期間使用すること
が困難であり、0.05g/cm3よりも見掛密度が小さい場
合には、形態安定性が悪く、強度がなく、しかもワイパ
ー用不織布の空間部分が大き過ぎて、塵の保持性が悪い
ため、長期間に亘って使用することができない。より好
ましくは、0.06〜0.09g/cm3である。
【0029】以上のように、本発明のワイパー用不織布
は極細繊維を含んでいるため油膜の払拭性に優れ、見掛
密度が0.05〜0.13g/cm3以下であるため塵の保持
性に優れ、長期間使用することができるものである。
【0030】本発明のワイパー用不織布はホワイトボー
ド用ワイパー、メガネ拭き、自動車や家などの窓拭き、
コピー機などOA機器のガラス拭き、カメラなど光学機
器のレンズ、家具やピアノなどの指紋拭きなどに使用す
ることができるが、これらに限定されるものではない。
【0031】本発明のワイパー用不織布をホワイトボー
ド用に使用する場合について説明すると、図1に示すよ
うに、ワイパー用不織布1をパッド2の外表面に装着す
る。装着する方法は接着剤などにより接着するなど、特
に限定するものではないが、パッド固定具3とパッド2
との間にワイパー用不織布1を挟み込めるようにすれ
ば、装着のみではなくワイパー用不織布1の交換も容易
に行なうことができる。
【0032】なお、パッド2としては弾性のあるスチレ
ン、ウレタンなどの発泡体、フェルトなどを使用するこ
とができ、このような弾性のあるパッド2を使用する
と、ホワイトボードに押しつけてインクを除去する際
に、手による圧力が均一に分散され、しかも適度の弾性
によってホワイトボードとワイパー用不織布1とが密着
しやすいので、効果的にホワイトボード上のインクを除
去することができる。
【0033】また、パッド2の形も特に限定するもので
はなく、一般的に使用されているような直方体型、かま
ぼこ型などで良い。
【0034】パッド固定具3としては剛性のある合成樹
脂であれば良く、ワイパー用不織布1を固定しやすく、
力を入れやすい。このような合成樹脂としてはアクリル
樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂
などを例示することができるが、これらに限定されるも
のではない。
【0035】以下に、本発明の実施例を記載するが、以
下の実施例に限定されるものではない。
【0036】
【実施例】
(実施例1〜4、比較例1〜2)ポリアミド成分をポリ
エステル成分の間に放射状に配した繊維断面をもち、繊
度2デニール、繊維長38mmで、8分割可能な菊花型易
分割性繊維を40重量%、繊度6デニール、繊維長64
mmのポリエステル繊維30重量%、繊度7デニール、繊
維長64mmのポリエステル繊維30重量%を混綿した。
【0037】上記の配合比で混綿した繊維をカード機を
通した後、クロスレイヤーにより交差するように配向し
た繊維ウエブを得た。この繊維ウエブをニードルパンチ
により菊花型易分割性繊維を分割、絡合させ、ワイパー
用不織布1を得た。このワイパー用不織布1を得る際の
針密度、得たワイパー用不織布1の目付、厚み、見掛密
度は表1に示す通りである。なお、厚みは20g/cm2
重時の値である。
【表1】
【0038】そして、このワイパー用不織布1をスチレ
ン発泡体のパッド2に巻回し、アクリル樹脂のパッド固
定具3に固定してホワイトボード用ワイパー4を得た。
【0039】(比較例3)実施例1と同様にして得られ
た繊維ウエブに、スプレー法によりアクリル系エマルジ
ョンを6.6g/m2塗布した後、160℃で5分間の熱処
理を施して繊維同士を結合させた。その後、この結合繊
維ウエブをベンジルアルコール浴中に浸漬することによ
り、易分割性繊維を分割して、厚み0.61mm、目付6
0g/m2、見掛密度0.10g/cm3のワイパー用不織布1を
得た。なお、厚みは20g/cm2荷重時の値である。そし
て、このワイパー用不織布1をスチレン発泡体のパッド
2に巻回し、アクリル樹脂のパッド固定具3に固定して
ホワイトボード用ワイパー4を得た。
【0040】(払拭性試験)OHPフィルム(コクヨ株
式会社製、VF−1)の表面に、厚み0.03mmのカー
ボンブラック(ゼロックス社製、D232)層を均一に
形成した。このOHPフィルムのカーボンブラックを、
実施例1〜4、及び比較例1〜3のホワイトボード用ワ
イパー4に50g/cm2の荷重をかけて、片道15cmで一
往復を1回と数えて、1回後と10回後の払拭性を評価
した。この払拭性試験の結果は表1に示す。
【0041】なお、払拭性の評価は次の基準に基づいて
行なった。 1級:ほとんど拭取れない 2級:縦筋がかなり残っている 3級:縦筋が多少残っている 4級:縦筋がほとんど残っていない 5級:縦筋が全く残っていない
【0042】(耐久性試験)払拭性試験と同様のOHP
フィルム上のカーボンブラックを、実施例2、比較例1
及び比較例2と同じワイパー用不織布1に50g/cm2
荷重をかけて、12.5cm払拭する。そして、他のOH
Pフィルム上のカーボンブラックを払拭することを、ワ
イパー用不織布1によってカーボンブラックが保持でき
ない状態になるまで繰り返し、その状態になるまでに何
枚のOHPフィルム上のカーボンブラックを払拭できる
かを調べ、耐久性の評価を行なった。その結果、実施例
2のワイパー用不織布1では12枚、比較例1では5
枚、比較例2では3枚であった。
【0043】(油膜除去性試験)ホワイトボード上にホ
ワイトボード用のペン(ペンテル社製、ホワイトボード
マーカー MW5W)で600mの線を引いた後、実施
例1〜4及び、比較例1〜3のホワイトボード用ワイパ
ー4により拭き取ることを5回繰り返した後の、油膜除
去性を評価した。この油膜除去性試験の結果は表1に示
す。
【0044】なお、油膜除去性の評価は次の基準に基づ
いて行なった。 1級:油膜がほとんど拭取れない 2級:油膜がかなり残っている 3級:油膜が多少残っている 4級:油膜がほとんど残っていない 5級:油膜が全く残っていない
【0045】
【発明の効果】本発明のワイパー用不織布は極細繊維を
含んでいるため、優れた油膜除去性がある。
【0046】本発明のワイパー用不織布の見掛密度は、
0.05〜0.13g/cm3という嵩高な状態にあるため、
除去した塵をワイパー用不織布の内部に保持することが
でき、塵の目詰りも生じないため、長期間に亘って使用
することができる。また、ワイパー用不織布を被清掃物
に押しつけると、ワイパー用不織布内部の極細繊維も払
拭することができ、しかも掻き取った塵をワイパー用不
織布の内部空間に収納することができるため、より油膜
除去性、塵の保持性に優れ、長期間使用することができ
る。
【0047】更には、ワイパー用不織布内部の極細繊維
が表面の極細繊維によって覆われ、微細な空間を形成し
ているため、拭き取った塵が移動できず、拭き取った塵
が飛散することもない。
【0048】また、本発明のワイパー用不織布をパッド
の外表面に装着すれば、従来のホワイトボード用ワイパ
ーでは払拭できなかった、油膜も除去できるホワイトボ
ード用ワイパーとして使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイパー用不織布をホワイトボード用
に使用した時の斜視図。
【符号の説明】
1 ワイパー用不織布 2 パッド 3 パッド固定具 4 ホワイトボード用ワイパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械的に分割し、絡合した極細繊維を含
    み、20g/cm2荷重時の見掛密度が0.05〜0.13g/c
    m3であることを特徴とするワイパー用不織布。
  2. 【請求項2】 ニードルパンチにより分割し、絡合した
    極細繊維を含んでいることを特徴とする請求項1記載の
    ワイパー用不織布。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のワイパー
    用不織布をパッドの外表面に装着していることを特徴と
    するホワイトボード用ワイパー。
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