JP2007039841A - 嵩高不織布 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の嵩高不織布は、繊度が40〜160dtexの範囲であり、繊維断面が不定形でありくびれを含み、前記くびれを形成する腕部の長さが前記腕部の幅の2.5倍以上であるビスコースレーヨン繊維の集合体(1)に、捲縮を付与し、切断したビスコースレーヨン短繊維を含む不織布であって、2kPa荷重を加えたときの不織布の密度が0.01〜0.09g/cm3である。これにより、繊維の表面積が広く、嵩高くて通気性があり、例えば油捕集効率の良好な不織布フィルター、掻き取り性が高い不織布ワイパーを提供できる。
【選択図】 図1
Description
(実施形態)
図1は、本発明の嵩高不織布に用いられるビスコースレーヨン繊維の集合体の断面写真の一実施形態を示す。図1に示すように、ビスコースレーヨン繊維の断面はそれぞれが不定形であり、かつくびれを含むものである。このビスコースレーヨン繊維の集合体(トウ)に捲縮が与えられ、所定の長さに切断されて、断面が不定形であり、かつくびれを含むビスコースレーヨン短繊維となす。
(実施例1)
(1)ビスコースレーヨン短繊維の製造
原料であるビスコースには、セルロースを8.5質量%、水酸化ナトリウムを5.7質量%、二硫化炭素を32質量%含むものを用いた。紡糸浴には、硫酸を145g/リットル、硫酸亜鉛を15g/リットル、硫酸ナトリウムを350g/リットル含むミューラー浴(60℃)を用いた。また、ビスコースを吐出する紡糸口金には、0.35mmの孔径を有する口金孔が126個設けられたものを用いた。
使用した原綿は、ダイワボウレーヨン製BC17dtex×76mmを使用した。断面形状は菊花状であり、その物性は繊度:17dtex、乾強度(cN/dtex):2.10、乾伸度(%):22.5であった。
ビスコースレーヨン短繊維(繊度56dtex、繊維長102mm)に、ビスコースレーヨン短繊維B(繊度17dtex、繊維長76mm)を20質量%混合し、カード機を用いて解繊してウェブとし、得られたウェブをクロスレイで積層した。次に、このクロスレイ積層ウェブに、ポリアクリルエステルの樹脂エマルジョン(日本エヌエスシー社製、ヨドゾールAA28)と、リン酸アンモニウムを水に溶かした難燃剤とを混合し、スプレーを用いて付着させた。前記樹脂エマルジョンは前記ウェブに対して28g/m2、前記難燃剤はウェブに対して12g/m2付着させた。
構成繊維としてガラス繊維のみで構成された不織布(日本ヘルシー社製、レンジフード用フィルター)を用いた。本比較例の不織布は、目付が154g/m2、2kPaの荷重を加えたときの厚さが8.9mm、2kPaの荷重を加えたときの不織布の密度が0.017g/cm3、0.3kPaの荷重を加えたときの厚さが12.5mm、0.3kPaの荷重を加えたときの不織布の密度が0.012g/cm3であった。また、前記ガラス繊維の繊維幅は40μm、繊維断面は円断面であった。なお、本比較例の不織布は、一般的にフィルターとして使用されているものである。
(1)圧力損失
実施例1及び比較例1の不織布に、風をあてて、通気量に伴う圧力損失を測定した。前記風は、風速を5、10、15、20、25cm/secと変化させ、それぞれの場合の圧力損失を測定した。その結果を表1に示す。なお、表1において「ND」とは、測定下限値(0.1mmH2O)未満となった場合を示す。
まず、台所用ファンのフィルターとして用いた場合の油捕集効率の測定方法について図5を用いて説明する。図5は、台所用ファンのフィルターの油捕集効率を測定する方法を説明するための一部断面図である。
油捕集効率={(フィルター付着量)/(油分の発生量)}×100
(実施例2)
実施例1のビスコースレーヨン短繊維を80質量%と、鞘成分が高密度ポリエチレン、芯成分がポリプロピレンからなる繊度17dtex、繊維長76mmの鞘芯型複合繊維(大和紡績製、NBF(H)を20質量%とを混綿し、パラレルカード機を用いて解繊してウェブとした。次に、このパラレルウェブを、通風乾燥機を用いて135℃で熱処理して、サーマルボンド不織布を得た。本実施例の不織布は、目付が200g/m2、2kPaの荷重を加えたときの厚さが11.1mm、2kPaの荷重を加えたときの不織布の密度が0.018g/cm3であり、嵩高であった。
20,21 くびれ部
22,23,24 腕部
40 紡糸浴
40a 浴面
41 紡糸口金
41a 口金孔
42 糸条
43 引き取りローラ
51 フィルター
52 フライパン
53 ステンレスダクト
54 油受け皿
55 コンロ
56 台所用ファン
57 油用コック
58 水用コック
59 油煙
Claims (6)
- ビスコースレーヨン短繊維を含む不織布であって、
前記ビスコースレーヨン短繊維は、繊度が40〜160dtexの範囲であり、捲縮を有し、繊維断面が不定形であり、かつくびれを含み、前記くびれを形成する腕部の長さが前記腕部の幅の2.5倍以上であり、
2kPaの荷重を加えたときの前記不織布の密度は、0.01〜0.09g/cm3の範囲である嵩高不織布。 - 前記不織布を構成する繊維として前記ビスコースレーヨン短繊維以外に、繊度が40dtex未満の短繊維(以下、他の短繊維という)を含み、前記ビスコースレーヨン短繊維の含有量が30〜90質量%であり、他の短繊維の含有量が10〜70質量%である、請求項1に記載の嵩高不織布。
- 前記ビスコースレーヨン短繊維は、前記腕部の幅が10〜50μmである、請求項1または2に記載の嵩高不織布。
- 前記ビスコースレーヨン短繊維の捲縮数は、5〜20個/25mmの範囲である、請求項1〜3のいずれかに記載の嵩高不織布。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の嵩高不織布を所定形状に成形した不織布フィルター。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の嵩高不織布を拭き取り面とした不織布ワイパー。
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