JPH0556884U - クレーン用サドルユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建屋状況に関係なく容易にかつ安定して車輪
交換が行えるクレーン用サドルユニットを提供する。 【構成】 サドル本体１２のチャンネル材１７に形成し
たキリ穴１９にボルト２０を挿通して、キリ穴１９の下
端開口縁に配設されたＬ字ブロック２１にねじ込むこと
で、サドル本体１２が走行レール１０上から浮き上がる
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ホイスト式クレーンに用いられるサドルユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ホイスト式クレーンの一例を図５に示す。１がホイストで、横行レール２上を 移動するようになっている。横行レール２は左右一対のサドルユニット３に支持 され、サドルユニット３と共に走行レール４上を移動するようになっている。ホ イスト１のドラムにより巻き上げられるワイヤロープ５には重量物を吊り下げる ためのフックブロック６が装備されている。

【０００３】 ところで、このようなクレーンにおいて、サドルユニット３の車輪を交換する 場合、本体チャンネル部を走行レール４のレール面より上方へ浮かせる必要があ る。

【０００４】 このような場合、従来では、チェーンブロック等により天井桁より本体チャン ネル部を吊り上げたり、ジャッキを本体チャンネル部の下部に据付けてジャッキ アップしたりしていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、前述した従来方式にあっては、天井にチェーンブロックを架ける場 所がないとか、複数のジャッキアップ箇所が無いと不安定となる等で、建屋状況 によって採用できない場合があるという不具合があった。

【０００６】 また、ジャッキアップ方式の場合には、本体チャンネル部にジャッキアップ用 のリブを設ける必要があるという欠点もあった。

【０００７】 そこで、本考案の目的は、建屋状況に関係なく容易にかつ安定して車輪交換が 行えるクレーン用サドルユニットを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するための、本考案の構成は、走行レール上を移動可能なサド ルユニットの本体部に、該本体部へ回転不能に係合したブロックへねじ込まれる ことで前記本体部を吊上げ可能なボルトの挿通用孔を複数形成したことを特徴と する。

【０００９】

【作用】

前記構成によれば、ボルトをスパナ等でブロックへ挿通孔を通してねじ込み、 やがて走行レールでボルトの下降が規制されることで、今度は本体部が上昇し、 走行レール上から浮き上がる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。 図１は、図５で示したホイスト式クレーンにおけるサドルユニットの側面図、 図２は同じく正面図、図３は同じく平面図、図４はボルト及びブロックの斜視図 である。

【００１１】 図示のように、走行レール１０上を自走可能なサドルユニット１１は、サドル 本体１２と、該サドル本体１２の前，後両部に配された駆動輪１３及び従動輪１ ４と、前記駆動輪１３を歯車機構１５を介して駆動する電動モータ１６とから成 る。

【００１２】 前記サドル本体１２は、左右一対のチャンネル材１７が前後方向へ適宜の間隔 をおいて配された複数のステー１８で連結されて成る。

【００１３】 そして、前記各チャンネル材１７の前，後両部には、上下のフランジ部を貫通 するようにしてキリ穴１９が形成され、このキリ穴１９にはボルト２０が挿通可 能になっている。

【００１４】 前記ボルト２０は、走行レール１０のベース部に立てた状態で、サドル本体１ ２の上面から所定の高さだけ突出する長さを有し、前記キリ穴１９に挿通して、 サドル本体１２の下面部に回転不能に取り付けたＬ字ブロック（これには、予め 、タップが切られている。）２１へスパナ等でねじ込むことで、サドル本体１２ を走行レール１０上から浮き上らせるものである。

【００１５】 即ち、サドル本体１２を浮き上らせた状態で、駆動輪１３及び従動輪１４の交 換を行うのである。

【００１６】 なお、図示例では、４本のボルト２０を用いてサドル本体１２の全体を浮き上 らせるようになっているが、２本のボルト２０でサドル本体１２の片側のみを浮 き上らせて、片側車輪ずつ交換を行っても良い。

【００１７】 また、前記ボルト２０及びＬ字ブロック２１は車輪交換時のみ使用され、通常 はサドル本体１２から取り外される。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、本体部に形成したボルト挿通孔を利用し てボルト及びブロックにより本体部を走行レール上から浮き上らせるようにした ので、建屋状況に関係なく、ボルトをねじ込むという簡単でかつ安定した作業で 車輪の交換が行えるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すサドルユニットの側面
図である。

【図２】同じく正面図である。

【図３】同じく平面図である。

【図４】同じくボルト及びブロックの斜視図である。

【図５】ホイスト式クレーンの外観斜視図である。

【符号の説明】

１０ 走行レール １１ サドルユニット １２ サドル本体 １７ チャンネル材 １９ キリ穴 ２０ ボルト ２１ Ｌ字ブロック

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 走行レール上を移動可能なサドルユニッ
   トの本体部に、該本体部へ回転不能に係合したブロック
   へねじ込まれることで前記本体部を吊上げ可能なボルト
   の挿通用孔を複数形成したことを特徴とするクレーン用
   サドルユニット。