JP2945793B2 - 移動壁の吊り込み設置方法 - Google Patents
移動壁の吊り込み設置方法Info
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Description
で重量の大きな移動壁の吊込み設置に適用して有用な吊
込み設置方法に関するものである。
れる移動壁は、建屋内の広大な空間を仕切って分けた
り、その空間を仕切っている壁を取外したりするため、
屋内の天井側に敷設したレ−ルに、吊車に支持されるパ
ネル状をなす複数枚の壁体を当該吊車によって前記レ−
ルに走行移動自在に支持させて設置されている。
は、まず、天井側にレ−ルを敷設し、敷設したレ−ル
の、例えば始,終端側から一枚ごと移動壁をクレ−ン等
によってその吊車の高さをレ−ルの走行面まで吊上げ、
この吊上げ状態において、その移動壁の吊車がレ−ルの
走行面に乗り移って各移動壁が敷設レ−ルに走行可能に
支持されるようにするため、前記クレ−ン等によって吊
上げた前記移動壁を水平移動させることにより、いわゆ
る吊込み設置が行なわれている。
法は、クレ−ン等にワイヤ−等の支持部材を介して高層
で重量の大きな移動壁を当該クレ−ンで吊下げたまま水
平移動させるため、移動壁に揺動が生じ易く、この揺動
を抑制するための係員を不可欠とするという難点があ
る。
水平移動を行うため危険でもあり、また、クレ−ン等で
吊下げて水平移動させながら当該移動壁の吊車を敷設レ
−ルの走行面に乗せなければならないため、作業効率が
低いという問題がある。
に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、天井側に敷
設されるレ−ルに吊車を介して走行自在に設けられる移
動壁の安全で省力的な吊込み設置方法を開発することに
ある。
を目的としてなされた本発明方法の構成は、移動壁を走
行自在に支持するため敷設されるレ−ルの一部を、少な
くとも移動壁一枚分の幅より少し大きい長さの区間につ
いてレ−ルを取外した状態のレ−ル未設部に形成すると
共に、このレ−ル未設部においてこの部を挟んで敷設さ
れたレ−ル側に、吊込み用レ−ルを前記レ−ル未設部に
対して進退自在に配設する一方、前記レ−ル未設部にお
いて、敷設レ−ルに支持される移動壁を当該移動壁の吊
車の接地面が敷設されたレ−ルの走行面と略同高乃至は
それ以上に位置するように持上げ支持し、この状態の移
動壁の吊車に対し前記吊込み用レ−ルをスライド進出さ
せて当該吊車を支持させたあと、当該移動壁を前記吊込
み用レ−ルから敷設されたレ−ル上に走行移動させるこ
とを特徴とするものである。
例を図に拠り説明する。図1は本発明方法による吊込み
設置中の状態の一例を示す正面図、図2は従来方法によ
る吊込み設置の状態の一例を示す正面図である。
1は建屋の天井、2は床、3は前記天井1に支持ブラケ
ット4を介して吊下敷設された移動壁5の走行用レ−ル
で、前記ブラケット4により適宜ピッチで天井1に支持
され吊下敷設されている。6,7は前記移動壁5の上端
辺の前後に取付けられた吊車である。なお、この吊車は
一枚の移動壁について3個以上設けられたものもある。
例えば、前記レ−ル3の敷設終端3e(又は敷設始端(図
示せず))の外側において、吊込み設置したい移動壁5
を、クレ−ンCにより吊下ワイヤW等を介し吊下げて持
上げ、当該移動壁5の吊車6,7の接地面をレ−ル3の
走行面3aと同面乃至は少し高く位置付け、そのままの高
さでクレ−ンCを水平に作動させて当該移動壁5を、そ
の吊車6,7がレ−ル3の走行面3aに載架されるように
水平移動させていた。
レ−ンCで吊下げ支持した移動壁5を当該クレ−ンCで
吊下げたまま水平移動させるため、当該移動壁5に揺動
が生じてその吊車6,7を敷設レ−ル3の走行面3aに乗
り移すことが難しくなり作業に困難を極めるという問題
があった。また、移動壁5の水平移動に伴い生じる揺動
によって、移動壁5がその吊下ワイヤWから滑落するに
到るおそれもあるため、従来方法の実施においては、上
記レ−ル3への乗り移り作業の補完と揺動防止を目的と
して、例えば、作業要員Mが2名で移動壁5の揺動を押
えつつ、吊車6,7の敷設レ−ル3への乗り移りを補助
する作業が不可欠であったのである。
1に示すような態様において移動壁5の吊込み設置を行
うので、従来のような問題はない。この点を図1により
説明する。なお、図1において図2と同一符号は同一部
材を示すものとする。
は、まず、ブラケット4を介して天井1側に敷設される
レ−ル3の一部、具体的には吊込もうとする移動壁5の
正面幅より少し広い程度の長さに関してレ−ル3を敷設
しない。このレ−ル3が敷設されない部分を、以下、レ
−ル未設部8というが、このレ−ル未設部8を、敷設レ
−ル3のどの部位に設けるかは、作業スペ−ス、機材設
置スペ−スなどを考慮して適宜選択,設定すればよい。
し隣接したレ−ル3の側(図2の未設部8の右側又は左
側、この例では右側のレ−ル3R)に、当該未設部8に対
して進出,後退自在であり、かつ、ここでは進出時に前
記未設部8の左側に位置する敷設レ−ル3Lの側に進入し
て両端部が支持される進退レ−ル9を吊込み用レ−ルの
一例として配設する。
−ル3Rの側に後退させておき、レ−ル未設部8のほぼ真
下においてクレ−ン,ホイスト,ウィンチ等による適宜
持上げ手段Uにより移動壁5をその吊車6,7の接地面
が敷設レ−ル3の走行面と略同面乃至はそれに稍高い位
置まで持上げ、この状態において、上記進退レ−ル9を
上記で吊下げた移動壁5の吊車6,7の下に、つまり、
レ−ル未設部8に進出させる。
右の敷設レ−ル3L,3Rに両端が支持され、見かけ上前記
左,右の敷設レ−ル3L,3Rと一体となって、連続して敷
設されたレ−ル状部を形成する。
少し下し、吊下ワイヤWを緩めて持上げ手段Uに対する
この移動壁5の負荷を解いてその吊車6,7を上記進退
レ−ル9の走行面9aに支持させたあと、この移動壁5を
このレ−ル9から右側又は左側のレ−ル3R又は3L側に押
進走行させて、既に敷設されている左,右いずれかのレ
−ル3の走行面3a上に当該移動壁5を走行移動させるこ
とにより設置を終える。移動壁5が敷設されているレ−
ル3側へ乗り移ってしまえば、進退レ−ル9を後退さ
せ、改めてレ−ル未設部8を形成し、次の移動壁の吊込
み設置に備える。
移動壁5を敷設されたレ−ル3側へ吊込み用レ−ルを利
用して走行させ設置するのである。上記実施例におい
て、進退レ−ル9は、吊込みにのみ用いる仮設用のレ−
ル、又は、後で通常レ−ルとして取付けられる敷設用の
レ−ルのいずれであってもよい。
吊込み設置にあたり、敷設レ−ルの中間部に移動壁を吊
込むためのレ−ル未設部を形成すると共に、この未設部
に吊込み用レ−ルを進退自在にして既設レ−ル部に配設
し、吊込みに際しては、進退する吊込み用レ−ルを後退
させた状態にあるレ−ル未設部において移動壁を吊上
げ、その吊車の接地面をレ−ル走行面と略同面乃至は少
し高く位置付けたところで前記吊込み用レ−ルを進出さ
せて当該移動壁の吊車をこの進出させた吊込み用レ−ル
に支持させて持上げ手段の負荷を解き、しかる後、移動
壁を押進走行させて敷設レ−ル側に自走乗り移りするよ
うにしたから、取扱いが容易でない移動壁を単に吊上げ
て上,下位置を調整しつつ支持すれば足り、従って、従
来のように重量のある嵩高の移動壁を吊下げたまま水平
移動させる必要がないため、補助要員も不要となり、安
全で効率のよい吊込み設置を実現することが出来る。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 移動壁を走行自在に支持するため敷設さ
れるレ−ルの一部を、少なくとも移動壁一枚分の幅より
少し大きい長さの区間についてレ−ルを取外した状態の
レ−ル未設部に形成すると共に、このレ−ル未設部にお
いてこの部を挟んで敷設されたレ−ル側に、吊込み用レ
−ルを前記レ−ル未設部に対して進退自在に配設する一
方、前記レ−ル未設部において、敷設レ−ルに支持され
る移動壁を当該移動壁の吊車の接地面が敷設されたレ−
ルの走行面と略同高乃至はそれ以上に位置するように持
上げ支持し、この状態の移動壁の吊車に対し前記吊込み
用レ−ルをスライド進出させて当該吊車を支持させたあ
と、当該移動壁を前記吊込み用レ−ルから敷設されたレ
−ル上に走行移動させることを特徴とする移動壁の吊り
込み設置方法。 - 【請求項2】 吊込み用レ−ルは、各移動壁が敷設レ−
ルに吊込まれたあと、レ−ル未設部に敷設されるレ−ル
である請求項1の移動壁の吊り込み設置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24428691A JP2945793B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 移動壁の吊り込み設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24428691A JP2945793B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 移動壁の吊り込み設置方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0559816A JPH0559816A (ja) | 1993-03-09 |
JP2945793B2 true JP2945793B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=17116486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24428691A Expired - Lifetime JP2945793B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 移動壁の吊り込み設置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2945793B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7174433B2 (ja) * | 2020-01-13 | 2022-11-17 | 日本テクニク工業株式会社 | 移動間仕切り装置着脱方法、並びにこれに使用する移動間仕切りパネル用台車、及び移動間仕切りパネル昇降装置 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP24428691A patent/JP2945793B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0559816A (ja) | 1993-03-09 |
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