JPH0555876U - 魚釣用電動リール - Google Patents

魚釣用電動リール

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JPH0555876U
JPH0555876U JP70092U JP70092U JPH0555876U JP H0555876 U JPH0555876 U JP H0555876U JP 70092 U JP70092 U JP 70092U JP 70092 U JP70092 U JP 70092U JP H0555876 U JPH0555876 U JP H0555876U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、魚釣用電動リールに関し、時々刻
々変化する釣り状況に応じた適切な巻上げ自動停止位置
を設定することのできる魚釣用電動リールを提供するこ
とを目的とする。 【構成】 リール本体に回転可能に支持されたスプール
と、スプールを回転駆動するスプール駆動用モータと、
釣糸の繰出しで回転する回転体の回転数を検出して糸長
を測定する糸長測定手段と、釣糸の繰出し基準点を設定
するリセット手段と、当該基準点に対する巻上げ自動停
止位置を設定する設定手段と、設定手段で設定された巻
上げ自動停止位置を記憶する記憶部及びこの巻上げ自動
停止位置を表示する表示部と、糸長測定手段の測定値に
基づき、設定された巻上げ自動停止位置で上記スプール
駆動用モータを停止させる制御手段とを備えた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、糸長測定装置を備えた魚釣用電動リールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、糸長測定装置を備えた魚釣用電動リールでは、釣糸の自動巻上げに伴う 竿先保護を考慮して、釣糸が竿先から所定の繰出し位置(2〜3m)に達したら 、自動的にスプール駆動用モータを停止する巻上げ自動停止装置を備えたものが 多用化されている(特開平2−119734号公報等参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
然し乍ら、従来、この種の魚釣用電動リールは自動停止位置が予め設定されて いて、釣り状況の変化(取込み繰出し糸長の魚種による変化や釣り方の変化,釣 竿の長さ等)に対応できないのが実情であった。
【0004】 そのため、自動停止装置を作動させても、釣竿の長さや釣り人の釣り方が変化 すると図13に示すように釣糸aを巻き過ぎて停止したり、或いは図14に示す ように釣糸aが残り過ぎてしまい、図15の如く手元(最適な取込み位置)に仕 掛けbや魚を持ってくるには釣糸aを少し繰り出したり巻き上げたりする必要が あったが、実際の魚釣りに於てこのような操作は非常に煩わしかった。
【0005】 本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもので、時々刻々変化する釣り状況に応 じた適切な巻上げ自動停止位置を設定することのできる魚釣用電動リールを提供 することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、本考案に係る魚釣用電動リールは、リール本体に 回転可能に支持されたスプールと、当該スプールを回転駆動するスプール駆動用 モータと、釣糸の繰出しで回転する回転体の回転数を検出して糸長を測定する糸 長測定手段と、釣糸の繰出し基準点を設定するリセット手段と、当該基準点に対 する巻上げ自動停止位置を設定する設定手段と、設定手段で設定された巻上げ自 動停止位置を記憶する記憶部及びこの巻上げ自動停止位置を表示する表示部と、 上記糸長測定手段の測定値に基づき、設定された巻上げ自動停止位置で上記スプ ール駆動用モータを停止させる制御手段とを備えたものである。
【0007】
【作用】
本考案によれば、リセット手段で釣糸の繰出し基準点を設定した後、設定手段 の操作によって巻上げ自動停止位置が設定され記憶部に記憶される。
【0008】 従って、実際の魚釣に於て、釣糸の繰出し量が記憶部に記憶された巻上げ自動 停止位置になると、糸長測定手段からの信号に基づいて制御手段がスプール駆動 用モータを停止させるので、釣糸の巻上げが設定した巻上げ自動停止位置で自動 的に停止することとなる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例に係る魚釣用電動リールの一部切欠き平面図を示し、 図に於て、1はリール本体、3,5はリール本体1の左右両側に固着した側板、 7は釣糸9を巻回したスプールで、当該スプール7は、その一端が図示しないブ ラケットを介してリール本体1に回転可能に支持され、又、他端はこれに固定し たスプールギヤ11と、リール本体1に取り付けたセットプレート13の軸受1 5によって側板3,5間に回転可能に支持されている。
【0010】 そして、スプール7内には、当該スプール7と軸線を一致させてスプール駆動 用モータ(以下「スプール用モータ」という)17が配置されており、当該スプ ール用モータ17の回転軸17aとスプール7間は減速歯車機構19により互い に連結されて、スプールモータ17の回転をスプール7に伝達できるようになっ ている。尚、減速歯車機構19を構成するギヤキャリィ21のボス部21aは、 スプールギヤ11内に相対回転可能に嵌合されている。
【0011】 23はスプール巻上げ用の手動ハンドルで、当該手動ハンドル23は、セット プレート13に回転可能に取り付けたハンドル軸25の側板5外突出端に連結さ れている。そして、ハンドル軸25には、図2の如きスプール逆転止め用の爪車 27が側板5内で固着され、更にドライブギヤ29が回転可能に取り付けられて いる。そして、ドライブギヤ29とハンドル軸25間は、ハンドル軸25にセッ トしたドラグ装置31により摩擦結合されて手動ハンドル23の回転がドライブ ギヤ29に伝達できるようになっている。又、図2に示すように爪車27の爪2 7aには、ばね(図示せず)で付勢された係止爪33が当接されており、当該係 止爪33はピン35によって側板5に軸着されている。
【0012】 図2はクラッチ機構の側面図を示し、図中、37は後述するクラッチプレート 39を作動させるクラッチ作動プレートで、当該クラッチ作動プレート37は、 リール本体1の上部後方から下部前方に亘って長尺に形成されている。そして、 クラッチ作動プレート37の中央には上記ハンドル軸25等が挿通する長孔41 が形成され、更に、この長孔41を挟んで2つのカム43が設けられている。尚 、図中、45はクラッチ作動プレート37のガイド部材である。
【0013】 又、図2及び図3に示すようにクラッチ駆動用モータ(以下「クラッチ用モー タ」という)47がリール本体1の下部前方の側板3,5間に装着されており、 当該クラッチ用モータ47の駆動でクラッチ作動プレート37を矢印A,B方向 へ移動させて、クラッチをON/OFFさせるようになっている。
【0014】 即ち、図4に示すように上記クラッチモータ47には減速機49が装着されて おり、当該減速機49のレバー51に取り付くピン53が、クラッチ作動プレー ト37の後端側に設けた長孔55に係合している。そして、クラッチ用モータ4 7は、図1に示すように操作パネル57上に配設されたモータ駆動スイッチ59 の操作で駆動するようになっており、当該モータ駆動スイッチ59のプッシュ操 作でクラッチ用モータ47が回転してレバー51が図2の如く矢印C方向へ移動 すると、図5の実線で示すようにクラッチ作動プレート37が矢印A方向へ移動 してクラッチがOFFとなるようになっている。
【0015】 又、クラッチ作動プレート37の上方の一側縁部にはマグネット61が装着さ れており、このマグネット61でON/OFFされるリードスイッチ63,65 が、クラッチのON/OFFに対応してガイド部材45に配置されている。
【0016】 そして、図2に示すように、モータ駆動スイッチ59のプッシュ操作によるク ラッチ用モータ47の矢印D方向への回転でクラッチ作動プレート37が矢印B 方向へ移動すると、クラッチがONとなり、そして、リードスイッチ63がマグ ネット61によりONとなって、その信号を入力した後述する制御装置67から の指令でクラッチ用モータ47が停止するようになっている。同様に、図5に示 すように、クラッチ用モータ47が矢印C方向へ回転してクラッチ作動プレート 37が実線で示す位置まで戻されてクラッチがOFFとなると、リードスイッチ 65がマグネット61でONとされてクラッチ用モータ47が制御装置67の指 令で停止するようになっている。
【0017】 一方、図1に於て、69は上記ドライブギヤ29に噛合するピニオンギヤで、 当該ピニオンギヤ69はスプール7の軸線上に於て、ギヤキャリィ21のボス部 21aの中心と側板5間に横架状態に支持したピニオン軸71に回転可能且つそ の軸方向へ移動可能に支持されており、ピニオンギヤ69とこれに対向するギヤ キャリィ21のボス部21a間には、両者を係脱するクラッチプレート39が装 着されている。
【0018】 クラッチプレート39はスプールモータ17からの巻取り動力をスプール7に 伝達又はこれを遮断させるもので、図2に示すようにコイルバネ73によってク ラッチ作動プレート37方向へ付勢されている。従って、上述したようにクラッ チ用モータ47の回転でクラッチ作動プレート37が矢印A,B方向へ移動する と、ピニオンギヤ69がピニオン軸71の軸線方向に移動してクラッチプレート 39がOFF,ON、即ち、スプールモータ17からスプール7への巻取り動力 を遮断又は伝達させることとなる。
【0019】 又、図1中、75はスプール7の一側面に埋設されたマグネット、77は当該 マグネット75に対向して配置されたリードスイッチで、これらのマグネット7 5とリードスイッチ77はスプール7の回転を電気信号に変換してスプール7の 回転速度に比例したパルスを発生するエンコーダ79を構成するもので、このパ ルス信号が制御装置67に入力,演算されて、その演算結果が釣糸9の繰出し量 や巻取り量として操作パネル57上のデジタル表示部81に表示されるようにな っている。
【0020】 そして、図1及び図2に示すようにリール本体1の右側面前方には、モータ出 力を調整してスプール用モータ17の回転速度を可変させるモータ出力調節レバ ー(以下「調節レバー」という)83が、約75°の範囲に亘って回転可能に取 り付けられており、当該調節レバー83はリール本体1に内蔵された回転形のポ テンショメータ85に連結されている。
【0021】 周知のように、ポテンショメータ85は与えられた機械的変位でブラシを動か し、固定した抵抗体の上を摺動させ、その抵抗値を変化させることによってブラ シの位置に対応する電圧を取り出すものである。そこで、斯様に調節レバー83 をポテンショメータ85に連結し、調節レバー83の操作によってポテンショメ ータ85内のブラシの位置を変化させることで、図6に示すように調節レバー8 3の作動によるポテンショメータ85の抵抗値の変化を制御装置67に入力し、 調節レバー83の変位量に応じたパルス信号のデューテー比としてスプール用モ ータ17への駆動電源通電時間率を当該制御装置67で可変制御して、スプール 用モータ17の回転をゼロから最大値(0〜100%)まで多段階に制御できる ようになっている。
【0022】 そして、デジタル表示部81には、調節レバー83の操作によるモータ出力を 表示する表示器87が設けられており、モータ出力の調節に応じて当該表示器8 7のバー表示量の目盛りが“0”から“100”まで逐次変化し、又、操作パネ ル57上に設けたスプール用モータ17のON/OFFスイッチ89のプッシュ 操作によって、調節レバー83の現在位置のモータ出力で釣糸9の巻上げが開始 され、以後は調節レバー83の作動に応じてスプール用モータ17の出力を連続 的に制御できるようになっている。
【0023】 上記制御装置67は制御ユニット91内に収納されており、当該制御ユニット 91は、図1に示すようにリール側枠3,5と一体構造の水密収納部93内に装 着されてリール本体1に組み付けられている。
【0024】 そして、図6に示すように制御装置67には、既述したモータ駆動スイッチ5 9やリードスイッチ63,65,エンコーダ79,ポテンショメータ85,ON /OFFスイッチ89を始め、操作パネル57上に配設した魚釣用電動リールの メインスイッチ95、そして、後述するように巻上げ自動停止位置を設定する停 止位置設定スイッチ97,99やモード変更スイッチ101,リセットスイッチ 103等が入力側に接続されている。又、制御装置67の出力側にはデジタル表 示部81や各モータ17,47のモータ駆動回路105,107が夫々接続され ており、デジタル表示部81は釣糸9の繰出し量や巻取り量に加えて、図7に示 すように両停止位置設定スイッチ97,99で入力した巻上げ自動停止位置(本 実施例では、1.6M〔メートル〕)が表示されるようになっている。
【0025】 更に、上記制御装置67には記憶部109が接続されている。この記憶部10 9は、釣り人が停止位置設定スイッチ97,99で設定入力した巻上げ自動停止 位置を記憶するものである。以下、記憶部109への巻上げ自動停止位置の記憶 方法を説明する。
【0026】 先ず、操作パネル57上のモード変更スイッチ101をプッシュ操作してデジ タル表示部81を表示モードにした後、図8に示すように仕掛け111が水面1 13にある状態で釣り人115がリセットスイッチ103を押すと、デジタル表 示部81に図9の如き「0メートル」表示がなされて基準点が設定される。そし て、図10に示すように釣り人115が手元に仕掛け111を持ってきて適切な 取込み位置を確認し乍ら釣糸9を繰り出すと、図11に示すようにその繰出し量 がデジタル表示部81に表示されるので、釣り人115にとって釣糸9を基準点 から何メートル繰り出すことで最適な取込み位置となるかがデジタル表示部81 の表示で分かる。
【0027】 そこで、釣り人115はモード変更スイッチ101をプッシュ操作して図7の 如くデジタル表示部81を巻上げ自動停止位置変更モードに切り換え、増スイッ チである停止位置設定スイッチ97又は減スイッチである停止位置設定スイッチ 99を操作し乍ら、図7の如く釣り人115にとって最適な巻上げ自動停止位置 「1.6メートル」を設定し、そして、再びモード変更スイッチ101をプッシ ュ操作してデジタル表示部81を表示モードに切り換えることで、記憶部109 に巻上げ自動停止位置として「1.6メートル」の数値が設定入力され、記憶さ れるようになっている。
【0028】 又、魚釣の状況変化によって巻上げ自動停止位置を例えば「1.6メートル」 から「1.9メートル」或いは「1.3メートル」に変更する必要が生じたなら ば、モード変更スイッチ101をプッシュ操作してデジタル表示部81を図7の 如く巻上げ自動停止位置変更モードに切り換えた後、停止位置設定スイッチ97 をプッシュ操作してデジタル表示部81の表示を「1.9メートル」に変更し、 或いは停止位置設定スイッチ99をプッシュ操作してデジタル表示部81の表示 を「1.3メートル」に変更して、モード変更スイッチ101を再びプッシュ操 作すれば、記憶部109に変更後の巻上げ自動停止位置が記憶されるようになっ ている。
【0029】 その他、図1中、117はコネクタ119を介してリール本体1に接続された 電源コードで、この電源コード117を鰐口クリップ等により船上に配置したバ ッテリ等の直流電流に接続してメインスイッチ95をプッシュ操作すると、スプ ール用モータ17や制御装置67等が起動するようになっている。又、図3中、 121は周知のレベルワインダ機構である。
【0030】 本実施例はこのように構成されているから、魚釣を行うに当たり、メインスイ ッチ95をプッシュ操作してスプール用モータ17やクラッチ用モータ47,制 御装置67等を起動させた後、上述の如き手順に従って先ず、釣り人115にと って最適な取込み位置が「1.6メートル」であるならば、その数値をモード変 更スイッチ101や停止位置設定スイッチ97,99等のプッシュ操作で記憶部 109に設定入力し記憶させる。
【0031】 そして、モータ駆動スイッチ59をプッシュ操作すれば、図5に示すようにク ラッチ用モータ47が矢印C方向へ回転してクラッチ作動プレート37が実線で 示す位置に移動してクラッチがOFFとなり、リードスイッチ65がマグネット 61でONとされて、その信号を入力した制御装置67の指令でクラッチ用モー タ47が停止する。
【0032】 而して、スプール7はフリーの状態であるから、釣糸9は仕掛け111の重量 でスプール7から繰り出され、スプール7の回転はエンコーダ79により釣糸9 の繰出し長さに応じたパルスに変換されて制御装置67に入力,演算され、その 演算結果に基づく繰出し糸長がデジタル表示部81に表示されることとなる。
【0033】 従って、釣り人115はその表示を見乍ら予定の棚位置(例えば「190メー トル」)でモータ駆動スイッチ59を再びプッシュ操作すればよい。すると、制 御装置67からの指令でクラッチ用モータ47が図2の如く矢印D方向へ回転し 、これに伴いクラッチ作動プレート37が矢印B方向へ移動するので、クラッチ がONとなってリードスイッチ63がマグネット61でONとされ、その信号を 入力した制御装置67からの指令でクラッチ用モータ47が停止する。
【0034】 この状態で、モータ駆動スイッチ59やON/OFFスイッチ89のON/O FF操作で釣糸9の繰出しや巻取りを何回か繰り返して魚の当たりを待つ。そし て、魚の当たりがあった場合に、ON/OFFスイッチ89をプッシュ操作すれ ば、調節レバー83の現在位置のモータ出力でスプール7が回転して釣糸9が自 動的に巻き上げられることとなる。
【0035】 そして、釣り人は表示器87を確認し乍ら、釣糸9をゆっくり巻き上げたい場 合には、例えば表示器87のバー表示量の目盛りが“20”となるように調節レ バー83を操作し、魚の引きが強くてハリスが強い場合には、バー表示量の目盛 りが“80”となるように調節レバー83を操作する等、巻上げの状況に応じて 調節レバー83を操作し乍らスプール用モータ17の出力を制御すれば、釣糸9 は巻上げに最適なモータ速度で巻き上げられる。そして、釣糸9の繰出し量が記 憶部109に記憶された巻上げ自動停止位置「1.6メートル」になると、糸長 測定を行うエンコーダ79からの信号に基づいて制御手段67がスプール用モー タ17を停止させるので、釣糸9の巻上げが水面113下1.6メートルで自動 的に停止する。
【0036】 従って、釣り人115は図10の如く手元に仕掛け111を持ってくれば、最 適な取込み位置で釣れた魚を針から外すことができることとなる。 更に魚釣を続けるには、再びモータ駆動スイッチ59をプッシュ操作してクラ ッチをOFFにし、釣糸9を繰り出して以下同様な手順を繰り返していけばよい し、又、魚釣の状況の変化によって巻上げ自動停止位置を例えば「1.6メート ル」から「1.9メートル」に変更する必要が生じたならば、上述したようにモ ード変更スイッチ101をプッシュ操作してデジタル表示部81を図7の如く巻 上げ自動停止位置変更モードに切り換えた後、停止位置設定スイッチ97をプッ シュ操作してデジタル表示部81の表示を「1.9メートル」に変更してモード 変更スイッチ101を再びプッシュ操作すれば、記憶部109に変更後の巻上げ 自動停止位置「1.9メートル」が記憶されることとなる。
【0037】 従って、この場合には、釣糸9の繰出し量が巻上げ自動停止位置「1.9メー トル」になると、釣糸9の巻上げが水面113下1.9メートルで自動的に停止 することとなる。
【0038】 このように、本実施例によれば、従来の魚釣用電動リールと同様、釣糸9が所 定の巻上げ自動停止位置まで巻き上げられるとスプール7の回転が自動的に停止 するが、本実施例は、従来の魚釣用電動リールと異なり、時々刻々変化する釣り 状況に応じて釣り人115が2つの停止位置設定スイッチ97,99の操作で適 切な巻上げ自動停止位置を任意に調整設定することができるので、釣りのサイク ルが早くなったり微妙な停止位置変更による取込み性の向上が図れる等、魚釣用 電動リールを使用した幅広い対応が可能となった。
【0039】 然も、本実施例によれば、調節レバー83によってスプール用モータ17の回 転速度の微調整が可能なため、海の状況に応じて仕掛け111を最適なモータ速 度で巻き上げることが可能である。
【0040】 尚、上記実施例では、記憶部109に記憶させた巻上げ自動停止位置を、停止 位置設定スイッチ97,99の操作で適宜に変更してこれを記憶部109に新た に記憶させる構成としたが、停止位置設定スイッチ97,99の操作で釣り人1 15が設定した複数の巻上げ自動停止位置(例えば、「0.5メートル」,「1 .0メートル」,「1.5メートル」・・・の如く0.5メートル間隔で設定し た複数の巻上げ自動停止位置)を記憶部109に予め記憶させておき、操作パネ ル57上に配設した選択スイッチ(図示せず)の選択で、複数の巻上げ自動停止 位置のうちの一つを釣り状況に応じて選択しこれを実行できるようにしてもよく 、斯かる構造によっても、上記実施例と同様、所期の目的を達成することが可能 である。
【0041】 又、出荷段階で上述の如き複数の巻上げ自動停止位置を記憶部109に予め記 憶させておき、選択スイッチの選択によって釣り人115がその中の一つの巻上 げ自動停止位置を適宜選択してこれを設定できるようにしてもよく、この構造に よれば、上記実施例と同様の目的を達成することができることは勿論、停止位置 設定スイッチ97,99を省略することが可能である。
【0042】 更に又、上記実施例ではポテンショメータ85を用いてモータ出力を調節した が、斯かるポテンショメータ85に代えてリードスイッチやボリュームスイッチ ,ホール素子等を用いてもよく、これらの装置によってもスプール17の巻上げ 速度を可変とすることが可能である。
【0043】 そして、釣糸9の繰出しや巻取り糸長を計測する糸長測定手段についても、上 記エンコーダ79に代えて、釣糸9の繰出しに伴い回転する回転体(スプール連 動ギヤ,釣糸巻着面圧接ローラ等)の回転を検出する糸長測定手段を利用できる ことは勿論である。
【0044】 更に又、上記実施例では、ON/OFFスイッチ89をプッシュ操作すると、 調節レバー83の現在位置のモータ出力で釣糸9の巻上げが開始され、以後は調 節レバー83の作動に応じてスプール用モータ17の出力を連続的に制御できる ようにしたが、ON/OFFスイッチ89は省略してもよい。而して、この場合 には、電源スイッチを調節レバー83が兼ねることになるので、安全性を考慮し て調節レバー83を一度“0”の位置に戻すと、スプール7の巻上げが開始する ようにすることが好ましい。
【0045】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、従来の魚釣用電動リールに比し、時々刻 々変化する釣り状況に応じて釣り人が設定手段の操作で適切な巻上げ自動停止位 置を設定したり、又、予め記憶部に設定された巻上げ自動停止位置を釣り状況に 応じて釣り人が選択することができるので、釣りのサイクルが早くなったり微妙 な停止位置変更による取込み性の向上が図れる等、魚釣用電動リールを使用した 幅広い対応が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る魚釣用電動リールの一
部切欠き平面図である。
【図2】図1の魚釣用電動リールに於けるクラッチ機構
のクラッチON状態の側面図である。
【図3】図1に示す魚釣用電動リールの正面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】クラッチ機構のクラッチOFF状態の側面図で
ある。
【図6】図1に示す魚釣用電動リールの制御手段の概略
構成図である。
【図7】設定した巻上げ自動停止位置を表示するデジタ
ル表示部の平面図である。
【図8】基準点を設定する際の仕掛けの位置を示す説明
図である。
【図9】基準点を表示するデジタル表示部の平面図であ
る。
【図10】最適な取込み位置を確認する方法を示す説明
図である。
【図11】基準点からの釣糸の繰出し量を表示するデジ
タル表示部の平面図である。
【図12】変更後の巻上げ自動停止位置を表示するデジ
タル表示部の平面図である。
【図13】従来の巻上げ自動停止装置で釣糸を巻き過ぎ
てしまった状態を示す説明図である。
【図14】従来の巻上げ自動停止装置で釣糸が残り過ぎ
てしまった状態を示す説明図である。
【図15】最適な取込み位置に仕掛けを持ってきた状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 リール本体 7 スプール 9 釣糸 17 スプール用モータ 37 クラッチ作動プレート 39 クラッチプレート 47 クラッチ用モータ 57 操作パネル 59 モータ駆動スイッチ 61 マグネット 63,65 リードスイッチ 67 制御装置 79 エンコーダ 81 デジタル表示部 83 調節レバー 85 ポテンショメータ 89 ON/OFFスイッチ 95 メインスイッチ 97,99 停止位置設定スイッチ 101 モード変更スイッチ 103 リセットスイッチ 109 記憶部 111 仕掛け

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ールと、当該スプールを回転駆動するスプール駆動用モ
    ータと、釣糸の繰出しで回転する回転体の回転数を検出
    して糸長を測定する糸長測定手段と、釣糸の繰出し基準
    点を設定するリセット手段と、当該基準点に対する巻上
    げ自動停止位置を設定する設定手段と、設定手段で設定
    された巻上げ自動停止位置を記憶する記憶部及びこの巻
    上げ自動停止位置を表示する表示部と、上記糸長測定手
    段の測定値に基づき、設定された巻上げ自動停止位置で
    上記スプール駆動用モータを停止させる制御手段とを備
    えたことを特徴とする魚釣用電動リール。
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JPH02119734A (ja) * 1988-10-31 1990-05-07 Ryobi Ltd 電動リール

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JPH02119734A (ja) * 1988-10-31 1990-05-07 Ryobi Ltd 電動リール

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