JPH0555105U

JPH0555105U - 光ファイバホルダー

Info

Publication number: JPH0555105U
Application number: JP11269391U
Authority: JP
Inventors: 智也小杉
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1991-12-26
Filing date: 1991-12-26
Publication date: 1993-07-23

Abstract

(57)【要約】【目的】光ファイバ融着接着後の補強時に、熱収縮形
補強チューブの内面に付着していた塵埃等により、接続
点の光ファイバ表面に傷を付け、接続信頼性が低下する
という問題を回避する。【構成】本体１に、光ファイバ保持用の溝４に加え
て、熱収縮形補強チューブ保持用の溝６と専用の蓋２′
を設けてある。【効果】接続点の補強時に塵埃等により、光ファイバ
表面に傷を付け、接続信頼性低下という問題を回避でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、光ファイバ融着機に用いる光ファイバホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

光ファイバの融着接続部補強のため、一般に熱収縮形補強チューブが用いられる。この熱収縮形補強チューブは、融着接続前にどちらか一方の光ファイバに通しておく。

【０００３】従来の光ファイバホルダーは、図２に示すように、本体１と蓋２とにより構成されている。蓋２は、ヒンジ３にて本体１に枢支されており、本体１は、光ファイバ保持用溝４と、蓋２の固定用マグネット板５を備えている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の光ファイバホルダーには、熱収縮形補強チューブを保持する機能を有しておらず、熱収縮形補強チューブは、融着接続における光ファイバの被覆除去、光ファイバのカット等の前作業による光ファイバの振れで、光ファイバの軸方向に移動してしまう。

【０００５】このため、熱収縮形補強チューブ内面に、光ファイバの被覆上の塵埃等を付着させてしまう恐れがあった。

【０００６】この結果として、補強時に接続点の周りに塵埃等が付着し、さらに、この塵埃等が光ファイバ表面に傷を付け、接続信頼性を低下させることにもなりかねなかった。

【０００７】本考案の目的は、熱収縮形補強チューブ内面に塵埃等が付着することを防止した光ファイバホルダーを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案に係る光ファイバホルダーにおいては、光ファイバホルダー本体に、光ファイバを保持する溝と、熱収縮形補強チューブを保持する溝とを有し、さらに、前記各溝を被覆する蓋を有するものである。

【０００９】また、前記光ファイバ保持用溝と熱収縮形補強チューブ保持用溝とを同一直線上に配列して設けたものである。

【００１０】

【作用】

熱収縮形補強チューブを蓋で覆い、塵埃の付着を防止する。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図により説明する。図１は、本考案の一実施例を示す斜視図である。

【００１２】図１において、本体１は、光ファイバと熱収縮形補強チューブとを列状に配列して保持するのに必要な長さをもっている。

【００１３】本体１には、光ファイバ保持用の溝４と熱収縮形補強チューブ保持用の溝６とを同一直線上に配列して設けてある。

【００１４】さらに、本体１には、溝４，６を覆う蓋２，２，２′がヒンジ３により開閉可能に枢支されている。

【００１５】また、本体１には、蓋２，２，２′を固定するマグネット板５を有している。

【００１６】実施例において、本体１の溝４に光ファイバを嵌合し、かつ溝６に熱収縮形補強チューブを嵌合し、それぞれの蓋２，２，２′を閉じて光ファイバと熱収縮形補強チューブとを覆う。蓋２，２，２′は、本体１にマグネット板５により吸着固定される。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、光ファイバホルダーに熱収縮形補強チューブを保持できる部分を設けた構造であるので、この部分に必ず光ファイバを通した状態の熱収縮形補強チューブを保持して、接続前作業を行えば、光ファイバ被覆上の塵埃等を熱収縮形補強チューブ内面に付着してしまうことを防止できる。

【００１８】その結果として、接続点の補強時に塵埃等により、光ファイバ表面に傷を付けることがなくなり、接続信頼性低下という問題は回避される。

【００１９】また、本考案により、接続前作業時に熱収縮形補強チューブが光ファイバの軸方向に移動することがないので、融着接続後、接続点まで熱収縮形補強チューブをわずかな移動で済ますことができ、作業性の向上を図ることができる。

【００２０】また、わずかな移動で済みため、従来のように移動の際に発生した振れによる光ファイバのねじれやそれに伴うテープ心線の心線同志の接触を防止できる。

【００２１】さらに、本考案は、熱収縮形補強チューブを保持しなければいけない部分があらかじめ設けてあるため、熱収縮形補強チューブの通し忘れという作業ミスを防止できるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】従来の光ファイバホルダーを示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１本体２，２′ 蓋３ヒンジ４光ファイバ保持用の溝５マグネット板６熱収縮形補強チューブ保持用の溝

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】光ファイバホルダー本体に、光ファイバ
を保持する溝と、熱収縮形補強チューブを保持する溝と
を有し、さらに、前記各溝を被覆する蓋を有することを特徴とす
る光ファイバホルダー。
【請求項２】前記光ファイバ保持用溝と熱収縮形補強
チューブ保持用溝とを同一直線上に配列して設けたこと
を特徴とする請求項１に記載の光ファイバホルダー。