JP3635561B2 - 光ファイバホルダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は,光コネクタ組立用治具あるいは光ファイバ加工機器用治具等として用いられる光ファイバホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に,例えば簡易組み立て光コネクタを組み立てる場合,光ファイバ心線の被覆を除去する際および光コネクタを組み立てる際に,光ファイバ心線を精度よく位置決め固定するための固定治具として,光ファイバホルダが使用されている。また,光ファイバ切断装置や光ファイバ融着接続装置等の光ファイバ加工機器においては,光ファイバ心線を機器上で精度良く位置決め固定するための固定治具として光ファイバホルダが用いられる。
【0003】
この種の光ファイバホルダは、ホルダ本体とこのホルダ本体に開閉可能に取り付けられた蓋体とからなり、ホルダ本体の上面に形成した調心溝に光ファイバ心線を収容し、蓋体で上から挟んで光ファイバ心線を把持する構造であるが、従来の光ファイバホルダはいずれも、1本の単心線(単心光ファイバ心線)、または1本のテープ心線(テープ形光ファイバ心線)を把持するものであった。
【0004】
この種の従来の単心線用の光ファイバホルダを図9、図10に示す。図9は従来の光ファイバホルダ1の平面図、図10は使用状態の側面図である。
この光ファイバホルダ1は、ホルダ本体2の上面に、光ファイバ心線3を位置決め収容する1本の調心溝4を長手方向の全長にわたって設けるとともに、この調心溝3
に収容した光ファイバ心線3を把持するための蓋体5、 5をホルダ本体2にヒンジ軸7を介して開閉可能に取り付けた構造である。なお、図9は一方の蓋体5を開いた状態で示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の光ファイバホルダ1は単心線用であり,単心の光コネクタを組み立てる場合には好都合であるが、多心の光コネクタの組み立てには使用できない。多心の光コネクタを組み立てる場合、従来は、複数の光ファイバ心線をテープ化する必要、すなわちテープ心線とする必要があり、複数の単心線をそのまま用いて多心の光コネクタの組み立てを行うことができなかった。
また、このことは光ファイバ切断装置や光ファイバ融着接続装置等の光ファイバ加工機器においても同様であり、複数の単心線を、テープ心線における各心線のようにまとめて処理することはできなかった。
【0006】
本発明は上記従来の事情に鑑みてなされたもので,複数の単心線をそのままの状態で例えば多心光コネクタの組み立てに用いること等を可能にする光ファイバホルダを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、ホルダ本体とこのホルダ本体に開閉可能に取り付けられた鋼製の蓋体とで光ファイバ心線を挟んで把持する光ファイバホルダであって、
前記ホルダ本体の上面の長手方向の片側に、単心光ファイバ心線の周囲に抗張力繊維を持つ複数本の単心光ファイバコードの露出させた各単心光ファイバ心線を規定のピッチでそれぞれ位置決め収容する互いに平行な複数の調心溝を形成し、前記複数の調心溝の領域に対応する蓋体の内側面に、各調心溝に収容された単心光ファイバ心線を押さえる挟持部材を設け、前記調心溝は、ホルダ本体の上面に形成した前記挟持部材が嵌合可能な浅い係合溝内において形成されており、
ホルダ本体の上面の長手方向の他側に各コード部をまとめて収容するコード部用溝を設け、前記コード部用溝の領域に対応する蓋体の内側面に、コード部用溝に収容された単心光ファイバコードを押さえる挟持部材を設け、
前記調心溝のある片側部分とコード部用溝のある他側部分とのホルダ本体長手方向の中間部に、前記抗張力繊維を側方に引き出すためのホルダ本体幅方向に伸びる溝状の空間部を形成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図8を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態の光ファイバホルダ11の斜視図、図2は図1の光ファイバホルダにおけるホルダ本体12の平面図、図3は図2のA−A断面図(ただし蓋体を閉じた状態)、図4は図2のB−B断面図、図5は図2のC−C断面図である。これらの図に示すように、この光ファイバホルダ1
1は、プラスチック製のホルダ本体12と、このホルダ本体12に開閉可能に取り付けられた鋼製の2つの蓋体13、14とからなっている。
【0010】
なお、この実施形態の光ファイバホルダ11は、図6、図7にも示すように、2本の単心光ファイバコード30の各光ファイバ心線31を把持する場合のものであり、図8にその単心光ファイバコード30の断面を示す。図8において、32は光ファイバ心線31の外周を被覆した抗張力繊維、33はPVC外被である。
【0011】
前記ホルダ本体11には、図2、図4等に詳細を示すように、その上面の長手方向の片側(図2等で左側)に2本の光ファイバコード30の露出させた各光ファイバ心線31を位置決め収容する断面V字形の調心溝15を2本互いに平行に設け、他側(図2等で右側)に各コード部30aをまとめて収容するコード部用溝16を設けている。また、中間部に、抗張力繊維32を側方に引き出すための空間部17を形成している。
【0012】
前記調心溝15は,一方の蓋体13側の後述の挟持部材24が係合する浅い係合溝20の中央部に並べて形成している。なお、図2に示すように、調心溝15の両端部では前記係合溝20は形成せず、調心溝15がホルダ本体12の表面から直接深いV字形に形成されている。また,ホルダ本体12には,鋼製である蓋体13,14をそれぞれ吸着するためのマグネット21を微小寸法没するように埋設している。
【0013】
前記の一方の蓋体13は前記調心溝15に収容された光ファイバ心線31を挟持するためのもの,他方の蓋体14は前記コード部溝16に収容されたコード部30aを挟持するためのものであり,両蓋体13,14は,ホルダ本体12の側部に貫通させたヒンジ軸23を介してホルダ本体12に開閉可能に取り付けられている。また,蓋体13の内側面の中央に光ファイバ心線31を押さえるプラスチックからなる挟持部材24を設け,蓋体14の内面側の中央にコード部30aを押さえるゴムからなる挟持部材25を設けている。
【0014】
上記の光ファイバホルダ11は、2本の単心光ファイバコード30を用いて、例えば2心の光コネクタの組み立てを行う場合に用いることができる。この場合、予め,単心光ファイバコード30の先端部の所定の長さについてPVC外皮33を除去して抗張力繊維32を露出させ,これをほぐして光ファイバ心線31を露出させておく。そして、2本の単心光ファイバコード30の露出させた各光ファイバ心線31を2列の調心溝15にそれぞれ収容し,各コード部30aをコード部用溝16に収容する。この場合,抗張力繊維32は,図6に示すように、空間部17から側方に引き出し、後方に引き回しておく。
次いで,両蓋体13,14を閉ざす。この時,鋼製である両蓋体13,14はホルダ本体12側のマグネット21に吸着されるので,ホルダ本体12と蓋体13,14とはこの吸着力で光ファイバ心線31またはコード部30aを把持する。
【0015】
上記により、2本の単心光ファイバコード30の各光ファイバ心線31を規定のピッチで正しく把持することができ、例えば、この2本の単心光ファイバコード30を用いた2心の光コネクタの組み立てが可能となる。この場合、単心光ファイバコード30の光ファイバ心線31およびコード部30aを把持した光ファイバホルダ11ごと、2心の光コネクタに装着して、2心光コネクタを組み立てる。したがって、従来のように、2心光コネクタの組み立てに必ずしも2心テープ心線を用いる必要はなくなる。
【0017】
なお、ホルダ本体に設ける調心溝は2本に限らず任意であり、対象とする単心光ファイバコードの数に応じて設ける。
【0018】
【発明の効果】
本発明の光ファイバホルダによれば、複数本の単心光ファイバコードの各単心光ファイバ心線を規定のピッチで正しく把持することが可能となった。
これにより、複数本の単心光ファイバコードの各単心光ファイバ心線をそのままの状態で、テープ心線における各心線と同様にまとめて取り扱うことが可能となり、複数本の単心光ファイバコードを用いて多心の光コネクタを組み立てること等が可能となった。したがって、テープ心線を用いるという制約がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバホルダの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の光ファイバホルダのホルダ本体の平面図である。
【図3】図2の縮小したA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】図2のC−C断面図である。
【図6】上記の光ファイバホルダで光ファイバコードの光ファイバ心線およびコード部を把持する状態を説明するもので、蓋体を開いた状態の模式的な平面図である。
【図7】図6に続いて蓋体を閉じた状態の平面図である。
【図8】上記の実施形態の光ファイバホルダが対象とする光ファイバコードの断面図である。
【図9】従来の光ファイバホルダの一方の蓋体を開いた状態の平面図である。
【図10】図9の光ファイバホルダで光ファイバ心線を把持した状態の側面図である。
【符号の説明】
11 光ファイバホルダ
12 ホルダ本体
13、14 蓋体
15 調心溝
16 コード部用溝
20 係合溝
21 マグネット
23 ヒンジ軸
24、25 挟持部材
30 光ファイバコード
30a コード部
31 光ファイバ心線
Claims (1)
- ホルダ本体とこのホルダ本体に開閉可能に取り付けられた鋼製の蓋体とで光ファイバ心線を挟んで把持する光ファイバホルダであって、
前記ホルダ本体の上面の長手方向の片側に、単心光ファイバ心線の周囲に抗張力繊維を持つ複数本の単心光ファイバコードの露出させた各単心光ファイバ心線を規定のピッチでそれぞれ位置決め収容する互いに平行な複数の調心溝を形成し、前記複数の調心溝の領域に対応する蓋体の内側面に、各調心溝に収容された単心光ファイバ心線を押さえる挟持部材を設け、前記調心溝は、ホルダ本体の上面に形成した前記挟持部材が嵌合可能な浅い係合溝内において形成されており、
ホルダ本体の上面の長手方向の他側に各コード部をまとめて収容するコード部用溝を設け、前記コード部用溝の領域に対応する蓋体の内側面に、コード部用溝に収容された単心光ファイバコードを押さえる挟持部材を設け、
前記調心溝のある片側部分とコード部用溝のある他側部分とのホルダ本体長手方向の中間部に、前記抗張力繊維を側方に引き出すためのホルダ本体幅方向に伸びる溝状の空間部を形成したことを特徴とする光ファイバホルダ。
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