JPH0554374A - 磁気デイスク - Google Patents

磁気デイスク

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Publication number
JPH0554374A
JPH0554374A JP24270091A JP24270091A JPH0554374A JP H0554374 A JPH0554374 A JP H0554374A JP 24270091 A JP24270091 A JP 24270091A JP 24270091 A JP24270091 A JP 24270091A JP H0554374 A JPH0554374 A JP H0554374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic disk
lubricant
magnetic
css
region
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24270091A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Shimizu
善明 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP24270091A priority Critical patent/JPH0554374A/ja
Publication of JPH0554374A publication Critical patent/JPH0554374A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ディスク装置の高密度化に対応し、CS
Sに対して吸着力、摩擦力の増加しない磁気ディスクを
実現する。 【構成】 磁気ディスクにおいて、表面の粗さをRp=
17〜37nm,潤滑剤の膜厚をt=3〜7nmに作製
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に搭
載される磁気ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は主に磁気ディスクと
磁気ヘッドで構成されている。図4にその概念図を示
す。図において1 は基板に形成された磁気記録媒体に情
報が記録される磁気ディスク、2 は磁気ディスク1 に情
報を書き込んだり、読みだしたりする磁気ヘッド、3 は
磁気ヘッド2 を磁気ディスク1 に押し付けるサスペンシ
ョンである。
【0003】磁気ディスク装置を使用しないときは、磁
気ヘッド2 はサスペンション3 により磁気ディスク1 上
に押し付けられている。そのためディスク始動(回動)
時には磁気ヘッドは磁気ディスク表面を擦りながら浮上
する。同様に停止時には擦りながら着陸する。この動作
をコンタクトスタートストップ(CSS)と言う。
【0004】前記磁気ディスク装置は、上記したように
停止時には磁気ディスクと磁気ヘッドは接触している。
このため平面同士が接触すると強い吸着力が生じ、この
吸着力が磁気ディスクを回転させるトルクよりも大きい
と磁気ディスク装置は使用できなくなる。また磁気ディ
スクと磁気ヘッドはCSSにより装置の始動時と停止時
には擦れるため、擦れるときの摩擦力が大きいと安定に
磁気ディスクを回転できない。吸着力、摩擦力は面同士
の接触面積に比例するため接触面積低減の為、磁気ディ
スク表面には凹凸のテクスチャーを形成する。しかし、
装置起動時、停止時の磁気ディスクと磁気ヘッドの擦れ
により、テクスチャーが摩耗すると、平坦化されたこと
により接触面積が増加し吸着力、摩擦力が上昇する。こ
の摩耗を防ぐために磁気ディスク表面には潤滑剤を塗布
する。図6にこの概念図を示す。図に於て12はテクスチ
ャーによる凹凸11は潤滑剤である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
磁気ディスクでは磁気ヘッドの浮上する高さが、テクス
チャーの粗さに対して十分大きかった。しかし、記録密
度を高くするためには磁気ヘッドの浮上高さを低くしな
ければならない。そのためにはテクスチャー粗さを小さ
くする必要があるが、粗さが小さいと接触面積の増加か
ら吸着力、摩擦力は上昇し潤滑剤もこれを助長する方向
に働く。
【0006】以上のような理由により、磁気ディスクの
高密度化に対して良好なCSS性能を持つ磁気ディスク
の作成が難しかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の様な課題を解決す
るために、本発明では従来別々にコントロールしていた
表面の粗さと潤滑剤の膜厚を表面粗さRpを17nm以
上37nm以下かつ潤滑剤膜厚tを3nm以上7nm以
下とするものである。
【0008】
【作用】磁気ディスクの表面粗さをRp=17〜37n
mかつ潤滑剤厚をt=3〜7nmの範囲としたことによ
り吸着を防ぎ、CSSによる摩擦力の増加を少なくする
ことができる。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1はCSSによる磁気ディスク1 と磁気ヘ
ッド参照2 の摩擦力と吸着力の変化を測定する装置の概
略図である。本実施例による磁気ディスク1 は、次のよ
うにCSS特性を測定した。磁気ディスク1 を停止状態
化ら3600rpmの速度で回転させ停止させるまでを
CSS1サイクルとし、0回〜13000回時の摩擦
力、吸着力を測定した。摩擦力はCSS後に磁気ディス
ク1 を1rpmで回転させ、磁気ヘッド2 取り付け部に
設けた歪ゲージ4 で測定した。吸着力はCSS後に1分
間磁気ディスク1 を静止させ、1rpmで回転させよう
とするときに磁気ヘッド2 にかかる力を歪ゲージ4 で測
定した。磁気ディスク表面のRpは触針式粗さ計(ラン
クテーラーホブソン株式会社製:タリサーフ)で測定し
た。潤滑剤膜厚は赤外線の吸収より求めた。ここでRp
は表面粗さの平均値から最高山頂までの値である。ここ
で図5は、本発明の一実施例による磁気ディスクの断面
図である。図に於て、まず例えばAl合金等からなる適
当な厚さの基板5 の上に厚さ15μm程度のNi−P層
6 をメッキ等の手段によって形成し、そのNi−P層6
の上面を研磨等の機械的方法により適度に荒して、テク
スチャー7 を形成する。このテクスチャー7の上に厚さ
1μm程度のCr下地層8 を形成し、その上に厚さが
0.7μm程度の磁性膜9 を形成する。この磁性膜9と
してはCo−Cr合金、Co−Cr−Ta合金等の薄膜
を使用するとよい。その磁性膜9 の上に厚さ0.3μm
程度のC(カーボン)からなる保護膜10、さらに潤滑剤
11を形成する。
【0010】図2は本発明の実施例により作製した磁気
ディスクのCSSによる摩擦力の変化を示すグラフであ
る。図において、縦軸は、CSS時における最大摩擦力
を示し、単位はg重である。また、横軸はCSSの回数
を示し、単位は千回である。図中□印は、表面粗さRp
=37nm,潤滑剤膜厚t=2nmのものであり、+印
はRp=27nm,t=5nm、◇印はRp=17n
m,t=3nmである。図2から明らかなように本発明
による磁気ディスクが、13000回のCSSを行った
後でも、摩擦力が約2.5〜8g重と摩擦力の増加の少
ない良好な特性を示していることがわかる。
【0011】図3に本発明の実施例の範囲外(従来例)
で作製した磁気ディスクのCSSによる摩擦力の変化を
示す。この領域で作製した磁気ディスクではRpが小さ
いため磁気ディスクと磁気ヘッドとの接触面積が大きく
初期の摩擦力も大きい。また、はじめの潤滑剤膜厚が薄
いものは容易にCSSで前記潤滑剤10が除去されてしま
い、摩耗の進行による摩擦力の増加も大きい。逆に潤滑
剤膜10が厚いものは、吸着力の増加の影響により、摩擦
力が増大している。このため、図3から明らかなよう
に、従来例で作製した磁気ディスクは13000回のC
SSを行うと、最大摩擦力が15g重以上と大きくなっ
ている。
【0012】以上のように、本発明の実施例の範囲より
Rpが小さい領域では磁気ディスクと磁気ヘッドの接触
面積が大きく、摩擦力吸着力ともに大きくなる。逆にR
pが大きい領域では磁気ヘッドの低浮上が出来ないた
め、磁気ディスクの高密度化が実現できない。潤滑剤膜
厚が薄い領域ではCSSにより容易に潤滑剤膜が除去さ
れ、摩耗の進行による磁気ディスク表面の平坦化が生じ
る。これにより摩擦力、吸着力は増加する。潤滑剤膜が
厚い領域では、磁気ディスクと磁気ヘッドの隙間を潤滑
剤が埋めてしまい接触面積増加による摩擦力、吸着力の
増加を生じる。
【0013】本発明の範囲で作製した磁気ディスクで
は、表面の粗さによって接触面積は小さく、潤滑剤膜の
作用により摩耗も進行しない。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高密度化
に対応し、吸着せず、CSSによる摩擦力の増加が少な
い磁気ディスクを容易に大量に作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於て吸着力、摩擦力を測定した磁気デ
ィスク装置の概略図
【図2】本発明の一実施例を示す磁気ディスクのCSS
回数による摩擦力の変化を示すグラフ
【図3】本発明範囲外で作製した磁気ディスクのCSS
回数による摩擦力の変化を示すグラフ
【図4】磁気ディスク装置の概略図
【図5】磁気ディスクの断面図
【図6】磁気ディスク表面のテクスチャーと潤滑剤の概
念図
【符号の説明】
1 磁気ディスク 2 磁気ヘッド 3 サスペンション 4 歪ゲージ 5 基板 6 Ni−P層 7 テクスチャー 8 下地層 9 磁性層 10 保護膜 11 潤滑剤 12 凹凸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドが始動時と停止時に接触する
    コンタクトスタートストップ方式の磁気ディスク装置に
    搭載される磁気ディスクにおいて、表面粗さRpを17
    nm以上、37nm以下かつ潤滑剤膜厚tを3nm以上
    7nm以下としたことを特徴とする磁気ディスク。
JP24270091A 1991-08-28 1991-08-28 磁気デイスク Withdrawn JPH0554374A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24270091A JPH0554374A (ja) 1991-08-28 1991-08-28 磁気デイスク

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JP24270091A JPH0554374A (ja) 1991-08-28 1991-08-28 磁気デイスク

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Publication Number Publication Date
JPH0554374A true JPH0554374A (ja) 1993-03-05

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ID=17092947

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JP24270091A Withdrawn JPH0554374A (ja) 1991-08-28 1991-08-28 磁気デイスク

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981112