JPH0554322U - 海苔巻ごはん包装具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カットテープやミシン目等の切断手段がなく
ても包装具を開封できるようにする。 【構成】 ほぼ中央で一部が重なり合いその重なり部分
７を点溶接して分割可能な一対の外装フィルム２、３と
し、外装フィルム２、３にこれのほぼ中央でかつその重
なり部分７とほぼ平行に一部が重なり開閉する一対の内
装フィルム５、６を配置し、内装フィルム５、６及び外
装フィルム２、３の重なり部分を除いた外縁をシールし
て海苔等４を収納可能とし、内装フィルム５、６を内側
にして任意形状のごはんを包装するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、おにぎりごはんやかんぴょう巻、カッパ巻、鉄火巻等の寿司ごはん と海苔とを隔離して包装し、食する時におにぎりごはんや寿司ごはんにパリパリ の海苔を巻くことのできる海苔巻ごはん包装具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

海苔巻ごはん（海苔巻おにぎり及びかんぴょう巻、カッパ巻、鉄火巻等の海苔 巻寿司を含む）は、現在社会生活の変化に伴って、スーパーマーケットや食料品 店で多量に販売されている。この販売されている海苔巻ごはんは、三角形、俵形 、円柱形に作られたおにぎりごはんや寿司ごはんに海苔を直接巻いたもの少なく 、上記おにぎりごはんや寿司ごはんと、海苔とは通常保管時に合成樹脂フィルム （以下単にフィルムという）にて隔離され、その全体が更にフィルムにて包装さ れ、食する時にこの隔離フィルムを容易に取り除くことができ、パリパリの海苔 巻おにぎりや海苔巻寿司となるようになっている。そして、このおにぎりごはん や寿司ごはんと、海苔とを隔離した海苔巻ごはん包装具として、実開昭61−7356 4 号公報及び実公昭63−40152 号公報等が知られいる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述の海苔巻ごはん包装具は、いずれも、外装フィルムにカッ トテープを固着したりミシン目を入れており、そのカットテープの両端に位置す る外装フィルムにカットテープを中心として両側に位置する外装フィルムに切り 込みを入れ、カットテープにて外装フィルムを２分割したりミシン目を引き裂い て２分割するものである。この外装フィルムにカットテープを固着し更に切り込 みを入れることは、意外に難しく、海苔巻ごはん包装具を製造する工程が多くな り、費用もかかるものである。また、外装フィルムにミシン目を入れることはミ シン目から直接外部に通ずるものである。

【０００４】 そこで、本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、カットテープやミシン 目の切断手段がなくても容易に外装フィルムを２分割でき、海苔等も収納し易く 、しかも、包装が完全で衛生的で、ごはんと海苔とを隔離しているフィルムを容 易に除去することができる海苔巻ごはん包装具を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案の海苔巻ごはん包装具は、ほぼ中央で一部が 重なり合いその重なり部分を点溶接して分割可能な一対の外装フィルムとし、該 外装フィルムにこれのほぼ中央でかつその重なり部分とほぼ平行に一部が重なり 開閉する一対の内装フィルムを配置し、該内装フィルム及び前記外装フィルムの 重なり部分を除いた外縁をシールして海苔等を収納可能とし、前記内装フィルム を内側にして任意形状のごはんを包装するものであり、 また、一対の内装フィルムの重なり端部を外方にそれぞれ折り返したものであ る。

【０００６】

【作用】

上記構成になる海苔巻ごはん包装具によれば、まず海苔を収納し、一対の内装 フィルム側に一定形状のごはんをのせ、外装フィルム側が外側になるように包装 しその両隅を折り畳んで固定して、海苔巻ごはんを包装できる。この海苔巻ごは んを食する場合は、固定した両隅を開放し、一方あるいは双方の外装フィルムを 外方に引っ張って行くと、双方の外装フィルムの点溶接の部分が外れて２分割と なり、２分割した海苔巻ごはん包装具を取り除けば、パリパリの海苔巻ごはんを 得る。

【０００７】 一対の内装フィルムの重なり端部を外方にそれぞれ折り返してあると、ごはん に接し付着している内装フィルムが剥離しやすく、２分割した海苔巻ごはん包装 具をごはんの形状をくずすことなく取り除ける。

【０００８】

【実施例】 以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて詳述する。 図１は本考案の海苔巻ごはん包装具を示す平面図、図２は海苔巻ごはん包装具 の裏面図、図３は図２のＡ−Ａ線に沿う断面図、図４は実施例を示す図３と同状 の断面図である。図において、１は海苔巻ごはん包装具を示し、該海苔巻ごはん 包装具１は、ほぼ中央で一部が重なる一対の外装フィルム２、３と、該外装フィ ルム２、３に互いに外縁をシールして海苔等４を収納可能とした一対の内装フィ ルム５、６とからなり、これら内装フィルム５、６を内側にして任意形状のごは んを包装するものである。

【０００９】 前記外装フィルム２、３は、その重なり部分７に２ケ所の点溶接８、８を行な い一体として矩形状にし、これらの２ケ所の点溶接８、８の強度は、後述の海苔 巻ごはんを食べるために、海苔巻ごはん包装具１を除去する時に、容易に分割で きる程度のものが良い。ここであ外装フィルム２、３は点溶接にて一体としてい るが、これに限定されず、比較的容易に分割できるものであれば、いかなる手段 であっても良い。

【００１０】 矩形状となり一体化した外装フィルム２、３上にはこれのほぼ中央で、かつ外 装フィルム２、３の重なり部分７とほぼ平行に一部が重なることにより形成する 重なり部分９を有した一対の内装フィルム５、６を配置する。そして、これら外 装フィルム２、３及び内装フィルム５、６の重なり部分７及び９を除いた外縁部 を熱シールしてシール部10とし袋状の収納部11にして、前述のとおりこの収納部 11内に海苔等４を収納可能としている。この収納部11は、内装フィルム５、６を 開くことにより海苔等４を収納できるし、また、この海苔巻ごはん包装具１を作 る過程で、すなわち、外装フィルム２、３上に海苔等４を同心的にのせ、その上 に内装フィルム５、６をのせ、これら外装フィルム２、３及び内装フィルム５、 ６の外縁をシールすることにより、収納部11内に海苔等４を収納したものでも良 い。

【００１１】 また、この海苔巻ごはん包装具１は、外装フィルム３を延長して内装フィルム ５と一体とし、更に外装フィルム２を延長して内装フィルム６と一体として外装 フィルム２、３を点溶接して構成しても良い。

【００１２】 そして、これら外装フィルム２、３及び内装フィルム５、６の材質は、同一材 質を原則とし、透明のポリエチレンフィルム等の合成樹脂フィルムが使用される 。また、直接おにぎりごはんに触れる内装フィルム５、６は、表面が滑らかで滑 り易いものがよい。

【００１３】 また、前記内装フィルム５、６は、図６に示すように、それらの重なり端部を 折り返すことにより、折返し片５ａ、６ａを設けても良い。これらの折返し片５ ａ、６ａを設けることで、おにぎりごはんや寿司ごはんに直接接触して付着する 部分は主に折返し片５ａ、６ａとなる。従って、包装後の海苔巻ごはんを食べる 際、海苔巻ごはん包装具１を除去するが、これは折返し片５ａ、６ａを約180 度 回転した方向に引張ることになる。この方向は、おにぎりごはんや寿司ごはんか ら内装フィルム５、６が最も剥離しやすい状態であるから、おにぎりごはんや寿 司ごはんの形状をくずすことなく、パリパリの海苔巻おにぎりや海苔巻寿司を食 べることが出来る。

【００１４】 次に上記構成になる海苔巻ごはん包装具１の使用方法に述べる。 まず、海苔等４の入った海苔巻ごはん包装具１を用意する。次にごはんを所定 形状、例えば三角形状ににぎっておにぎりごはんＢＲとする。海苔巻ごはん包装 具１の内装フィルム５、６側におにぎりごはんＢＲを図５に示すように置き、外 装フィルム２、３側が外側になるように折り畳み、内側にその両隅を折り畳む。 更に、もう一方を内側に折り畳み、その両隅をおにぎりごはんＢＲの形状に折り 畳み、図６に示すようにシール12を貼ると、外圧によりおにぎりごはんＢＲの形 状がつぶれて出たりすることのない海苔巻おにぎりを包装することができる。

【００１５】 次に、食する場合は、まずシール12を手指にて剥す。そのあと、一方の海苔巻 ごはん包装具１を図７に示すように手指にて引っ張ると、外装フィルム２、３の 点溶接８、８の部分が外れて２分割し、更に引っ張ればパリパリの海苔巻おにぎ りが半分露出し、そのまま食べても良いし、他方も取り除いてからパリパリの海 苔巻おにぎりを食べても良い。この際、一対の内装フィルム５、６に折返し片５ ａ、６ａがあると、なお一層海苔巻ごはん包装具１を除去し易くなる。

【００１６】

【考案の効果】

以上詳述したように、本考案の海苔巻ごはん包装具によれば、まず海苔を収納 し、一対の内装フィルム側に一定形状のごはんをのせ、外装フィルム側が外側に なるように包装しその両隅を折り畳んで固定して、海苔巻ごはんを包装できる。 この海苔巻ごはんを食する場合は、固定した両隅を開放し、一方あるいは双方の 外装フィルムを外方に引っ張って行くと、双方の外装フィルムの点溶接の部分が 外れて２分割となり、２分割した海苔巻ごはん包装具を取り除けば、パリパリの 海苔ごはんを得ることができる。従って、カットテープやミシン目等の切断手段 がなくても外装フィルムを２分割でき、海苔等も収納し易く、しかも、包装が完 全で衛生的で、ごはんと海苔とを隔離しているフィルムを容易に除去して、パリ パリの海苔巻ごはんを食べることもできる。

【００１７】 一対の内装フィルムの重なり端部を外方にそれぞれ折り返してあると、ごはん に接している内装フィルムが剥離しやすくなり、上述の効果に加えて、２分割し た海苔巻ごはん包装具をごはんの形状をくずすことなく、一層容易に取り除けて 、パリパリの海苔巻ごはんを食べることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の海苔巻ごはん包装具を示す平面図

【図２】海苔巻ごはん包装具の裏面図

【図３】図２のＡ−Ａ線に沿う断面図

【図４】他の実施例を示す図３と同状の断面図

【図５】海苔巻ごはん包装具の利用状態を示す斜視図

【図６】海苔巻おにぎりの包装状態を示す斜視図

【図７】海苔巻おにぎりの食べ方を示す斜視図

【符号の説明】

１ 海苔巻ごはん包装具 ２、３ 外装フィ
ルム ４ 海苔等 ５、６ 内装フィ
ルム 5a、6a 折返し片 ７、９ 重なり部
分 ８ 点溶接 ＢＲ おにぎりごはん（任意形状のごはん）

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ほぼ中央で一部が重なり合いその重なり
   部分を点溶接して分割可能な一対の外装フィルムとし、
   該外装フィルムにこれのほぼ中央でかつその重なり部分
   とほぼ平行に一部が重なり開閉する一対の内装フィルム
   を配置し、該内装フィルム及び前記外装フィルムの重な
   り部分を除いた外縁をシールして海苔等を収納可能と
   し、前記内装フィルムを内側にして任意形状のごはんを
   包装すること特徴とする海苔巻ごはん包装具。
2. 【請求項２】 一対の内装フィルムの重なり端部を外方
   にそれぞれ折り返した請求項１記載の海苔巻ごはん包装
   具。